JP3594267B2 - カートリッジ式液体塗布具 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、カートリッジ式タンクに封入された筆記用インキ、修正液、液体化粧料、塗料、接着剤、液体状の医薬品、或いは液体靴墨等を塗布する塗布具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の液体塗布具においては、例えば図10乃至図12に示したものが提案されている。まず図10に示す液体塗布具は、本件出願人によって既に出願されたものであり(実開平2−91681)、筒状の塗布具本体50内に貯溜タンク60が収納され、塗布具本体50の先端部には、前記タンク60に封入された液体を塗布するためのブラシ状の含浸体51が設けられている。
そして、塗布具本体50の後端部には筒状の尾栓70が塗布具本体50に対して圧入または接着剤により固着されている。さらに尾栓70には有底筒状のノック棒80が尾栓70に対して摺動可能に取り付けられている。そしてノック棒80の底部と前記貯溜タンク60の尾端部との間には、ノック棒80を後端部側に付勢するコイル状のバネ90が配置されている。
【0003】
また図11に示す液体塗布具も、同じく本件出願人によって先に出願されたものであり(実開平1−99475)、この図11に示す構成は、前記した図10に示した構成に加え、特にノック棒80にロック機構を施したものである。
すなわち、ノック棒80の軸方向と周方向とにL状の溝81が形成されており、また塗布具本体50側にはL状の溝81に入り込む凸部51が形成されている。
そして、通常時はノック棒80はノック棒の内側部に収納されたコイルバネ(図示せず)の伸長作用により、塗布具本体50の尾端部方向に突出された図示の状態に位置するようになされている。この状態で塗布具本体50側に形成された凸部51がノック棒80の周方向の溝81aに沿うようにノック棒80を回動すると、ノック棒80がロック状態(押圧不可能の状態)となされる。
【0004】
前記ノック棒80の周方向に形成された溝81aの軸方向の端面には、凸部81bが形成されており、この凸部81bを塗布具本体50側に設けた凸部51が乗り越えることでノック棒80に対してロック操作時のクリック感を与えるようになされている。
【0005】
さらに、図12に示す従来の液体塗布具も、同じく本件出願人によって出願されたものであり(実開平5−68684)、特に液体を収納するタンクをカートリッジ化して交換可能としたものである。
すなわち、筒状の塗布具本体50の内部に液体を封入したカートリッジ式タンク60を収納すると共に、塗布具本体50の先端部には前記タンク60に封入された液体を塗布するためのブラシ状の含浸体51が設けられている。
また塗布具本体50の後端部には前記カートリッジ式タンク60を挿入状態で定着させる着脱自在な筒状の尾栓70が嵌合されている。
【0006】
そして、カートリッジ式のタンク60には、前記タンク60の後端方向に向かう段部61が形成されており、タンク60に設けられた段部61が尾栓70の端縁71で係止されるようになされている。
従って、尾栓70を塗布具本体50から取り外した状態でカートリッジ式のタンク60の交換等が可能となるよう成されている。
またカートリッジ式のタンク60は塗布具本体50に収納された状態で、尾栓70の端面に設けられた解放孔70aより露出されており、この露出されたタンク60の端部を直接指で押圧することでタンク内に封入された適量の液体を前記ブラシ状の含浸体51に対して送り出せるようになされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば図10に示した従来における液体塗布具においては、筒状の塗布具本体50内の貯溜タンク60と、ノック棒80との間にコイルバネ90を介在させてコイルバネの伸長作用によりノック棒80を塗布具本体50の後端方向に突出させるようになされている。
このコイルバネの伸長作用が有るために、ノック棒80を保持する筒状の尾栓70は塗布具本体50に対して圧入または接着剤により、ある程度強固に固着させなければならず、従ってタンク60としては即座に交換し得るカートリッジ式のものを採用することは不可能である。
そして図10に示した例においては、ノック棒80を不用意に押圧することで貯溜タンク60内の液体がブラシ状の含浸体51に過剰に供給され、衣服等を汚す等の技術的課題を有している。
【0008】
また図11に示した従来における液体塗布具においては、塗布具本体50側に設けた凸部51とノック棒80に設けられたL状の溝81との組み合わせにより、ノック棒80にロック機構が与えられているため、ノック棒80を不用意に押圧することで、貯溜タンク内の液体を含浸体に対して過剰に供給してしまうという前記した課題は解消することができる。
しかし図10に示したものと同様にコイルバネを用いる構成のため、即座に交換し得るカートリッジ式のタンクを採用することは不可能である。
【0009】
またノック棒80に対してクリック感をもたらすようになされているものの、クリック感をもたらすためのL状の溝に設けた凸部81bはノック棒80の周方向に形成された溝81aの軸方向端面に形成されており、従ってコイルバネの伸長作用のもとではじめてクリック作用が与えられる。
そのため、この液体塗布具においては、コイルバネを必要とするために構成が複雑になるとともに、ノック棒80を押圧ぎみでロックをしようとした場合には、クリック作用が与えられず、感触が不均一であるという技術的課題を有している。
【0010】
また図12に示した従来における液体塗布具においては、前記したようなコイルバネを必要とせず構成が簡単であり、またコイルバネを使用しないために塗布具本体50に対して着脱自在な筒状の尾栓70を使用することができ、これによりタンク60として交換可能なカートリッジタイプのものが使用することが可能となる。しかしながらタンク60の尾端部を不用意に押圧したり、誤って落下させた場合には、タンク60内の液体がブラシ状の含浸体51に過剰に供給され、衣服等を汚す等の技術的課題を有している。
【0011】
本発明は、このような従来のものの課題を解決するためになされたものであり、カートリッジタイプのタンクが利用可能であり、また簡単な構成によりノック棒の不用意な押圧を阻止するためのロック機構を構成することが可能であり、さらにロックをなす場合において、良好なクリック感を得ることができるカートリッジ式液体塗布具を提供することを目的とするものである。
【0012】
前記の目的を達成するためになされた本発明の液体塗布具は、筒状に成された塗布具本体の内部に液体を封入したカートリッジ式タンクを収納すると共に、塗布具本体の前端部に前記タンクに封入された液体を塗布するための含浸体を設けたものであって、前記塗布具本体の後端部に着脱可能となるように嵌合され、その内側方向に向けて係合凸部が形成された筒状の尾栓と、前記筒状の尾栓の内側部に配置され、尾栓の内側方向に向けて形成された前記係合凸部に係合して軸方向および周方向に摺動可能なL状の溝が形成されると共に、軸方向への押圧力により塗布具本体に収納された前記タンクを塗布具本体の先端部方向へ押圧されるように成されたノック棒とを具備し、前記ノック棒の周側面には、前記L状の溝を避けて塗布具本体に収納された前記カートリッジ式タンクを透視し得る窓孔が形成されることを特徴とする。
そして、前記筒状の尾栓の外周面には凸部または凹部が形成され、前記塗布具本体の尾栓との接触部には、尾栓の外周面に設けられた前記凸部または凹部に係合する凹部または凸部が形成され、且つ筒状の尾栓にはその軸栓方向に対して平行なスリットが形成されることが好ましい。また、前記ノック棒の外側面に形成された周方向の溝の軸方向の溝と接する部分には、外周方向に突出する凸部が形成された構成になされることが好ましい。この場合、前記周方向の溝の略中央部分にも、外周方向に突出する第2の凸部が形成されることもある。さらに、前記窓孔に連結片を設け、前記窓孔内に臨むカートリッジ式タンクを指によって押圧することないようにすることが好ましい。
【0013】
また、本発明の液体塗布具は、筒状に成された塗布具本体の内部に液体を封入したカートリッジ式タンクを収納すると共に、塗布具本体の前端部に前記タンクに封入された液体を塗布するための含浸体を設けたものであって、前記塗布具本体の後端部に着脱可能となるように嵌合され、その内側方向に向けて係合凸部が形成された筒状の尾栓と、前記筒状の尾栓の内側部に配置され、尾栓の内側方向に向けて形成された前記係合凸部に係合して軸方向および周方向に摺動可能なL状の溝が形成されると共に、軸方向への押圧力により塗布具本体に収納された前記タンクを塗布具本体の先端部方向へ押圧されるように成されたノック棒とを具備し、前記ノック棒の外側面に形成された周方向の溝の軸方向の溝と接する部分には、外周方向に突出する凸部が形成された構成になされることを特徴とする。
そして、前記筒状の尾栓の外周面には凸部または凹部が形成され、前記塗布具本体の尾栓との接触部には、尾栓の外周面に設けられた前記凸部または凹部に係合する凹部または凸部が形成され、且つ筒状の尾栓にはその軸栓方向に対して平行なスリットが形成されることが好ましい。また、前記周方向の溝の略中央部分にも、外周方向に突出する第2の凸部が形成されることもある。さらに、前記ノック棒の周側面には、前記L状の溝を避けて塗布具本体に収納された前記カートリッジ式タンクを透視し得る窓孔が形成されることが好ましい。また、前記窓孔に連結片を設け、前記窓孔内に臨むカートリッジ式タンクを指によって押圧することないようにすることが好ましい。
【0014】
【作用】
前記構成のカートリッジ式液体塗布具においては、塗布具本体の後端部に着脱可能となるように筒状の尾栓が嵌合され、尾栓の内側方向に向けて形成された係合凸部が、ノック棒の表面の軸方向および周方向に形成されたL状の溝に係合するように成されているので、ノック棒の軸方向への前進動作を阻止するロック作用を得ることができる。
また、筒状の尾栓の外周面に凸部または凹部を形成し、塗布具本体の尾栓との接触部に凹部または凸部を形成し、さらに筒状の尾栓の軸栓方向に対して平行なスリットを形成させることで、前記両者の凹凸の嵌合部に機械的な柔軟性が与えられる。
さらにノック棒の外側面に形成された周方向の溝の軸方向の溝と接する部分に、外周方向に突出する凸部を形成することにより、ノック棒のロック操作に対するクリック機構が形成できる。
また、ノック棒の周側面に窓孔を形成したことで、塗布具本体に収納されたカートリッジ式タンクを透視することが可能となる。
また窓孔に連結片が形成され、窓孔に掛けた指が前記窓孔内に臨むカートリッジタンクの側面を押圧することがないため、ノック棒を引き抜いてもカートリッジタンクに残っていた液体が周囲に飛散することはない。
【0015】
【実施例】
以下、本発明に係るカートリッジ式液体塗布具の実施例として毛染め具を例にした図1乃至図9に基づいて説明する。
まず、図1は構成部品ごとに分解した状態を示す部分破断断面図であり、図2はこれらを組み立てた状態の部分縦断面図である。
【0016】
図1および図2において、本実施例の液体塗布具は塗布具本体10と、カートリッジ式タンク20と、尾栓30と、ノック棒40とにより構成されている。
前記塗布具本体10は、合成樹脂により筒状に形成されており、その後端部は開口され、また前端部内側面には筒状の先軸11が螺合されている。
そして先軸11の内側面には、台座12が配置され、この台座12には前記タンク20に封入された液体(毛染め剤)を塗布するための含浸体としてのブラシ12aが前方に突出するように植設されている。前記ブラシ12aは先軸11の先端部により軸線に対して、その先端が若干中心側に寄るように傾いた姿勢に形成され、またブラシ12aに対して液体を供給するためのパイプ13が先軸11の中央部に固定されて塗布具本体10内部の前端部で後方に向かって突出するように配置されている。
【0017】
また、前記先軸11の前端部周面11aには、合成樹脂により形成された櫛歯体14が取り付けられており、この櫛歯体14の先端は軸線に対して若干中心側によるように傾いた姿勢に形成され、前記ブラシ12aの姿勢と略平行状態となるようになされている。
そして有底筒状のキャップ15は前記先軸11の本体10側に近い部分に着脱自在に嵌合され、またその際有底筒状のキャップ15の内側にあるシ−ル用全周突起15aが、前記先軸11の本体10側に近い部分に密着しシ−ルするようになされている。
また塗布具本体10の後端開口内側部には、その端部側が所定の角度に成された複数条のガイド突起16が周方向にほぼ等間隔に形成されており、ガイド突起16が配置されたさらに内側部には、凸部(小突起)17が断続的に環状に配列されている。
【0018】
一方、前記カートリッジ式タンク20は、そのタンク本体21が半透明の合成樹脂により形成されており、内部に液体(毛染め剤)が封入されている。そしてタンク本体21の前端開口部には、コイルバネ22によって閉塞方向に付勢される弁体23が配置され、この弁体23はゴム性の環状パッキン24を介してタンク本体21の前端開口部に螺合され、中央部に前記パイプ13を挿通するための供給孔25aを具備したキャップ25により保持されている。
【0019】
次に前記尾栓30は、図3の(A)にその正面図として、(B)にその背面図として、(C)その右側面図として示したとおり、また図4の(A)(B)に斜視図および中央断面図として示したとおり、合成樹脂により全体として筒形に成されている。
その外周面の径は、前記塗布具本体10の後端部開口に若干の摩擦をもって嵌入できる程度に寸法決めされており、また尾栓30の後端部側端面には鍔部31が一体に形成され、この鍔部31が前記塗布具本体10への嵌合状態において塗布具本体10の後端部に当接されるようになされている。
【0020】
そして、尾栓30の周側面上の180度対向する面には、五角形状のガイド突起32、33が、その角部32a、33aが前端部側に向くように形成されている。また尾栓30の周側面上の前端部側の近傍には周面に沿って溝状の凹部34が形成されており、さらに前記ガイド突起32、33の位置に対して周方向に90度離間した位置には、前端部側端部よりほぼ中央付近まで、軸線方向に対して平行な一対のスリット35が形成されている。
また尾栓30の内周面の後端部側付近には、その内側方向(中心軸方向)に向けて係合凸部36が突設されており、さらに内周面のやや前端部寄りには、小突起37が断続的に環状に配列されている。
【0021】
次に前記ノック棒40は図5に斜視図で示したように合成樹脂により有底円筒状に形成されており、その開口側端縁には鍔部41が一体に形成されている。そして鍔部41の外径は前記尾栓30の内周面の径より僅かに小径に成され、また円筒本体部42の外径は前記尾栓30の後端部側内径より僅かに小径に成されている。
そして円筒本体部42の周面には軸方向および周方向に対して溝43がL状に形成されており、また周方向の溝43aと軸方向の溝43bと接する部分には、外周方向に突出する凸部44が形成されている。さらに前記L状の溝43を避けて一対の角型窓孔45が周側面上の180度対向する面に穿設されている。
【0022】
この角型窓孔45は後述するように、カートリッジタンク20の液体残量を確認するためのものであるが、カートリッジタンク20の交換時には、この角型窓孔45に指を掛けてノック棒40を引き抜くことにより、尾栓30を本体10から取り外すことができる。
このとき、角型窓孔45に掛けた指が、窓孔45内に臨むカートリッジタンク20の側面を押圧することがあり、この押圧状態のもとでノック棒40を引き抜くとカートリッジタンク20に残っていた液体が周囲に飛散する。
この飛散防止のため、図7、図8に示すように、前記角型窓孔45には窓孔45を横断する連結片45aが形成されている。
尚、図7は前記連結片をノック棒40の周方向に形成した場合を示しており、図8は前記連結片をノック棒40の軸線方向に形成した場合を示している。
これらの図から明らかなように、連結片の配置は図8に示した配置よりも、図7に示した配置の方が、ノック部脱着の際に指掛かりが良く、ノック部の脱着がより容易である。
【0023】
以上のように構成されたノック棒40は、図1に示すように底部が尾栓30の前端開口に挿入される。この時、尾栓30の内周面に設けられた係合凸部36がノック棒40に形成された軸方向の溝43bに係合した状態になされ、さらにノック棒40を尾栓30に対して若干力を込めて押し込むと、ノック棒40の鍔部31が尾栓30の内周面に断続的に環状に配列された小突起37を越えてノック棒40は尾栓30内に係合される。
【0024】
続いて前記カートリッジタンク20を塗布具本体10内に挿入し、さらにノック棒40を係合させた状態の尾栓30の前端部を、塗布具本体10の後部開口に向かって押し込むことにより、尾栓30の外周面に設けたガイド突起32、33が塗布具本体10の後部開口の内面に配置されたガイド突起16を避けるようにして嵌入される、そして尾栓30に設けた鍔部31が本体10の後部開口縁に押し当たる状態まで嵌入すると、尾栓30の周面に沿って形成された溝状の凹部34が、本体10の内周面に設けた凸部17に入り込み、液体塗布具の組み立てが完了する。
【0025】
この時、尾栓30に設けられたスリット35が、尾栓30に対して柔軟性を与え、尾栓30は比較的スムーズに塗布具本体10の後部開口に嵌合する。
このように組上げられた状態において、前記ノック棒40を前方に押圧するとノック棒40はタンク20の後端部を押圧し、従って前記タンク20は本体10内を前進する。
この時、本体10の中央部に配置された前記パイプ13がタンク20の弁体23を、コイルバネ22に抗して押し戻し、弁体23が解放されてタンク20内の液体は前記パイプ13内を流れて前記ブラシ12aに導かれる。
【0026】
そしてノック棒40の前方への押圧を停止すると、タンク10内のコイルバネ22の伸長作用により弁体23が前記パイプ13を押し上げ、反作用によりタンク10自身が本体10内を後退する。この時、弁体23は閉じられ、同時にタンク20の後退により、ノック棒40は本体10の後端部方向に突出して元の状態に戻される。
【0027】
塗布具の使用後において、前記ノック棒40を本体10に対して左方向に回動すると、ノック棒40のL状溝43に係合している尾栓30の係合凸部36が、溝43内に設けた外周方向に突出する凸部44に軽く押し当たる。この状態でなおもノック棒40を左方向に回動すると、尾栓30およびノック棒40双方の若干の変形により係合凸部36に対して凸部44が乗り越え、ノック棒40に形成された周方向の溝43aに係合凸部36が入り込むことになる。係合凸部36に対して凸部44が乗り越える時、適度なクリック感が発生する。
【0028】
以上のようにノック棒40に形成された周方向の溝43aに尾栓30の係合凸部36が入り込んだ状態においては、たとえノック棒40を前方に押圧してもノック棒40に形成された周方向の溝43aに尾栓30の係合凸部36が当接し、ノック棒40は前方への押圧を阻止するロック状態に成される。
【0029】
なお、ノック棒40には一対の角型窓孔45が周側面上の180度対向する面に穿設されており、この窓孔45を通して半透明の合成樹脂により形成されたカートリッジタンク20を透視することができ、タンク内部の残留量を目視により確認することが可能となる。
【0030】
タンク20を交換しようとする場合には、前記ノック棒40を把持して適度な力で本体10の後端側に引くと、ノック棒40の鍔部41が尾栓30を後端方向に引くことになり、尾栓30の周面に沿って設けた溝状の凹部34が、本体10の内側面に設けた凸部17から脱出し、尾栓30はノック棒40と共に本体10から取り外すことができる。
このとき、角型窓孔45には図7、図8に示すような窓孔45を横断する連結片45aが形成されているため、角型窓孔45に掛けた指がカートリッジタンク20の側面を押圧することがなく、ノック棒40を引き抜いてもカートリッジタンク20に残っていた液体が周囲に飛散することはない。
この状態でカートリッジタンク20を交換し、再び前記と同様な操作により尾栓40を本体10に取り付けることで、タンク10の交換は終了する。
【0031】
なお、図示例においては尾栓30の周面に沿って溝状の凹部34を設け、また本体10の内周面に、前記溝状の凹部34に係合する凸部17を断続的に環状に配列したものを示しているが、例えば尾栓30の周面に沿って凸部を設け、本体10の内周面に、凹部を設けるようにしても同様の作用効果が得られる。
もちろん、前記凸部17を全周にわたり、連続的に設けることも可能である。
【0032】
図6はノック棒40の他の実施例を示したものであり、前記した図5に相当する部分は同一符合で示しており、従ってその詳細な説明は省略する。
この図6に示した例は、ノック棒40の外側面に形成された周方向の溝43aの軸方向の溝43bと接する部分に、図5と同様に外周方向に突出する第1の凸部44を形成し、さらに前記周方向の溝43aの略中間部分に、外周方向に突出する第2の凸部46を形成したものである。
この図6に示した例によると、ノック棒40のロック操作時に2回のクリック感を与えることができ、ノック棒40がロック状態に成されたことがより感覚的に認識することができる。
また凸部46の形成位置を調整するすることにより、尾栓の係合凸部36がノック棒40の溝47に入った際、ほとんど横方向にガタがないようにすることができる。
更に、ノック棒40の溝47の底面を溝43aの底面よりも高くし、かつ尾栓の係合凸部36を前記溝47の底面に軽く接するようになすことにより、ノック棒40のガタをなくすことができる。
【0033】
図9は、ノック棒40のロック状態および否ロック状態が目視で確認できるようにした実施例を示している。
すなわち図9(A)(B)(C)はいずれも液体塗布具を後端面方向から見た状態を示しており、尾栓30の鍔部31には「しまる」および「あける」という表示が両欠印を中心にして配置されており、ノック棒40に設けた軸方向の溝43bを指標として兼用するようにしている。
すなわち、(A)の状態では溝43bとしての指標が「しまる」に位置しており、ノック棒40がロック状態であることが理解できる。また(B)の状態では溝43bとしての指標が「しまる」と「あける」の中間位置に位置している。さらに(C)の状態では溝43bとしての指標が「あける」に位置しており、ノック棒40が否ロック状態であることが理解できる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなとおり、請求項1に記載のカートリッジ式液体塗布具によれば、塗布具本体の後端部に着脱可能となるように筒状の尾栓が嵌合され、尾栓の内側方向に向けて形成された係合凸部が、ノック棒の表面の軸方向および周方向に形成されたL状の溝に係合するように成されているので、ノック棒を周方向に回転させることで、ノック棒の軸方向への前進動作を阻止するロック作用を得ることができる。
【0035】
また塗布具本体の後端部に嵌合された尾栓を取り外すことにより、タンクを容易に引き出すことが可能であり、このためにタンクを交換することが可能なスペアカートリッジ式の液体塗布具が簡単な構成により実現できる。
【0036】
また、請求項2に記載のカートリッジ式液体塗布具によれば、筒状の尾栓の外周面に凸部または凹部を形成し、塗布具本体の尾栓との接触部に凹部または凸部を形成し、さらに筒状の尾栓の軸線方向に対して平行なスリットを形成させるようにしたので、前記両者の凹凸の嵌合部に機械的な柔軟性が与えられ、本体に対する尾栓の取り付けおよび取り外し操作に良好な感触をもたらすことができる。
【0037】
また、請求項3に記載のカートリッジ式液体塗布具によれば、ノック棒の外側面に形成された周方向の溝の軸方向の溝と接する部分に、外周方向に突出する凸部を形成するようにしたので、ノック棒のロック操作時に良好なクリック感を与えることができる。
【0038】
また、請求項4に記載のカートリッジ式液体塗布具によれば、さらに周方向の溝の略中間部分にも外周方向に突出する第2の凸部を形成するようにしたので、ノック棒のロック操作時に2回のクリック感を与えることができ、ロック状態に成されたことがより感覚的に認識することができる。
【0039】
さらに、請求項5に記載のカートリッジ式液体塗布具によれば、ノック棒の周側面に窓孔を形成したことで、塗布具本体に収納されたカートリッジ式タンクを透視することが可能となり、タンク内部の残留量を目視により確認することが可能となる。
【0040】
また請求項6に記載のカートリッジ式液体塗布具によれば、窓孔に連結片を設け、前記窓孔内に臨むカートリッジ式タンクを指によって押圧することないようにしたため、ノック棒を引き抜く際、カートリッジタンクに残っていた液体が周囲に飛散することはない。
【0041】
以上のように本発明の液体塗布具によると、例示した従来のものに比較してコイルバネによってノック棒を後端方向に付勢する必要はなく、従って尾栓を塗布具本体に対して強固に固定する必要もなくなる。よって交換可能なカートリッジ型のタンクを利用可能にすることができる。加えて簡単な構成によりノック棒の不用意な押圧を阻止するためのロック機構を構成することが可能であり、さらにロックを成す場合において、良好なクリック感を得ることができるカートリッジ式液体塗布具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカートリッジ式液体塗布具の実施例を構成部品ごとに分解した状態で示した部分破断断面図である。
【図2】図1に示す実施例における各構成部品を組み立てた状態を示す部分縦断面図である。
【図3】図1に示される尾栓の外観を示した構成図である。
【図4】同じく尾栓を斜視図および中央断面図として示した構成図である。
【図5】図1に示されるノック棒の外観を拡大して示した斜視図である。
【図6】ノック棒の他の実施例を示した斜視図である。
【図7】ノック棒の窓孔に連結片を設けた斜視図である。
【図8】ノック棒の窓孔に他の連結片を設けた斜視図である。
【図9】ノック棒のロック機能を説明する正面図である。
【図10】従来の液体塗布具の例を示した中央断面図である。
【図11】従来の他の液体塗布具の例を示した部分斜視図である。
【図12】従来のその他の液体塗布具の例を示した部分縦断面図である。
【符号の説明】
10 塗布具本体
12a ブラシ(含浸体)
15 キャップ
17 凸部
20 タンク
30 尾栓
34 凹部(溝)
35 スリット
36 係合凸部
40 ノック棒
43 L状溝
44 凸部(第1凸部)
45 窓孔
45a 連結片
46 凸部(第2凸部)

Claims (7)

  1. 筒状に成された塗布具本体の内部に液体を封入したカートリッジ式タンクを収納すると共に、塗布具本体の前端部に前記タンクに封入された液体を塗布するための含浸体を設けたものであって、
    前記塗布具本体の後端部に着脱可能となるように嵌合され、その内側方向に向けて係合凸部が形成された筒状の尾栓と、
    前記筒状の尾栓の内側部に配置され、尾栓の内側方向に向けて形成された前記係合凸部に係合して軸方向および周方向に摺動可能なL状の溝が形成されると共に、軸方向への押圧力により塗布具本体に収納された前記タンクを塗布具本体の先端部方向へ押圧されるように成されたノック棒とを具備し、
    前記ノック棒の周側面には前記L状の溝を避けて塗布具本体に収納された前記カートリッジ式タンクを透視し得る窓孔を形成して成ることを特徴とするカートリッジ式液体塗布具。
  2. 筒状に成された塗布具本体の内部に液体を封入したカートリッジ式タンクを収納すると共に、塗布具本体の前端部に前記タンクに封入された液体を塗布するための含浸体を設けたものであって、
    前記塗布具本体の後端部に着脱可能となるように嵌合され、その内側方向に向けて係合凸部が形成された筒状の尾栓と、
    前記筒状の尾栓の内側部に配置され、尾栓の内側方向に向けて形成された前記係合凸部に係合して軸方向および周方向に摺動可能なL状の溝が形成されると共に、軸方向への押圧力により塗布具本体に収納された前記タンクを塗布具本体の先端部方向へ押圧されるように成されたノック棒とを具備し、
    前記ノック棒の外側面に形成された周方向の溝の軸方向の溝と接する部分には、外周方向に突出する凸部が形成されていることを特徴とするカートリッジ式液体塗布具。
  3. 前記筒状の尾栓の外周面には凸部または凹部が形成され、前記塗布具本体の尾栓との接触部には、尾栓の外周面に設けられた前記凸部または凹部に係合する凹部または凸部が形成され、且つ筒状の尾栓にはその軸線方向に対して平行なスリットが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカートリッジ式液体塗布具。
  4. 前記ノック棒の外側面に形成された周方向の溝の軸方向の溝と接する部分には、外周方向に突出する凸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ式液体塗布具。
  5. 前記ノック棒の外側面に形成された周方向の溝の軸方向の溝と接する部分には、外周方向に突出する第1の凸部が形成され、また前記周方向の溝の中間部分には、外周方向に突出する第2の凸部が形成されていることを特徴とする請求項2または請求項4に記載のカートリッジ式液体塗布具。
  6. 前記ノック棒の周側面には前記L状の溝を避けて塗布具本体に収納された前記カートリッジ式タンクを透視し得る窓孔を形成して成ることを特徴とする請求項2に記載のカートリッジ式液体塗布具。
  7. 前記ノック棒の周側面には前記L状の溝を避けて塗布具本体に収納された前記カートリッジ式タンクを透視し得る窓孔を形成すると共に、前記窓孔に連結片を設け、前記窓孔内に臨むカートリッジ式タンクを指によって押圧することないようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項6に記載のカートリッジ式液体塗布具。
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