JP3593738B2 - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は自動車に装着されるウエザストリップ、特にかしめにより固定されるウエザストリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すような自動車のトランクルーム10の開口縁や、サンルーフ11の外周に取付けるウエザストリップとして、断面U字形のトリム部と、トリム部の外面に形成されたシール部を備えたウエザストリップが用いられている。
【0003】
この種のウエザストリップの取付構造は、トリム部の対向内面から伸び出すリップで、トランクルーム10の開口縁やサンルーフ11の外周に沿って形成したフランジを挟み付ける構造が多用されているが、一方において、トリム部をその内に挿入されたフランジにかしめ固定する構造としたものがある。
【0004】
図7は、このかしめ固定式のウエザストリップを示すもので、ウエザストリップWは断面U字形で硬質ゴムからなるトリム部20と、中空状で軟質ゴム、例えばスポンジゴムからなるシール部21を備えており、トリム部20には芯金24が埋設されている。
【0005】
そしてトリム部20の対向面内にはスポンジゴム層25が形成してある。このウエザストリップWは図7(A)に示すようにトリム部20の開口側が拡開する形状に成形しておき、図7(B)に示すようにトリム部20をかしめることでフランジ13に固定される。
【0006】
このかしめは、図8(A)に示すように、対向する一対のかしめローラ31を備えたかしめ機30を用い、ウエザストリップWを長手方向に順次かしめ加工を行うことによりなされる。この場合、両ローラ31間の間隔は、かしめたときのトリム部20のスプリングバックを考慮してトリム部20の両側壁、両スポンジゴム層25およびフランジ13の厚さの合計よりも若干小さい間隔に設定されるが、固定力を上げるために狭くしすぎると、図7(B)に示すようにトリム部20に弓形の変形が生じる傾向がある。
【0007】
特にウエザストリップWの、装着体のコーナに沿うコーナ部では、、図8(B)に示すようにかしめ機30がウエザストリップWに対して傾斜した状態になりやすく、両ローラ31の水平方向の間隔が正常の姿勢時〔図8(A)〕の間隔aから間隔bへと狭くなるので、コーナ部において特にトリム部20が弓形となりやすい。従って、両ローラ31の適正な間隔設定や、かしめ作業性がむずかしくなった。
【0008】
また、スポンジゴム層25を設けたウエザストリップWにおける他の問題は、図9(A)に示すようにトリム部20が傾いた状態でフランジ13が挿入されることがあり、図9(B)に示すように傾いたままかしめ固定されてしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の実情に鑑みてなされたもので、かしめ固定式のウエザストリップにおいて、かしめ力の調整を容易にするとともに、かしめ作業性を向上することを第1の目的とする。また本発明は、ウエザストリップがフランジに対し傾いた状態でかしめ固定されるのを防止することを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の目的を達成するために本発明は、図1に示すように、硬質ゴムからなる断面U字形のトリム部20に芯金24を埋設し、両側壁22の対向内面に軟質ゴム層25を形成し、両側壁22を対向方面にかしめてトリム部20内に挿入された車体のフランジ13の両面に軟質ゴム層22を圧接させ車体のフランジに固定するかしめ固定式のウエザストリップWにおいて、上記対向内面のほぼ中央部にトリム部長手方向に延びる一連の突出部26を形成し、かつ軟質ゴム層25はその厚さを突出部26の高さよりも厚く形成する(請求項1)。
【0011】
上記軟質ゴム層25は、図1に示すように、上記突出部26をカバーし、かつ上記突出部26の上下に広がる幅で上記対向内面に形成してもよいし(請求項2)、あるいは図2、図3に示すように突出部26の上下の位置またはその一方に形成する構造としてもよい(請求項3)。
【0012】
第2の目的を達成するために本発明は、図5に示すように、上記トリム部20の両側壁22の対向内面に、上端がトリム部20の肩部23の内面まで延在する軟質ゴム層25を形成し、かつ両軟質ゴム層25の厚さを、これ等の上端間の間隙幅がトリム部20内に挿入されるフランジ13の厚さとほぼ同じとなる厚さとする。
【0013】
【作用】
トリム部20の両側壁22に上記突出部26を形成して突出部形成部を厚肉としたことで、トリム部20が過度にかしめられても、突出部26が支えとなってトリム部20に弓状の変形が生じることがない。
【0014】
また上記両軟質ゴム層25をトリム部20内面の肩部23まで延在させ、かつ両軟質ゴム層25の上端間隙をフランジ13の厚さと同じにしたことで、フランジ13は上記上端間隙で位置決めされ、トリム部20が傾斜状態となるのを防ぐ。
【0015】
【実施例】
図1に本発明の第1の実施例を示す。ウエザストリップWは、自動車トランクルーム10(図6)の開口縁に取付けられるもので、断面U字形のトリム部20と、トリム部20の上端から突出する中空状のシール部21を備えた一体押出成形体である。トリム部20は硬質ゴムからなり、内部に同じく断面U字形の芯金24が埋設してある。シール部21はスポンジゴムからなる。
【0016】
トリム部20の両側の側壁22には、対向する内面の上下方向ほぼ中央位置に凸条の突出部26が形成してある。この突出部26はトリム部長手方向に一連に延在している。この突出部26が突出する上記内面には突出部26をカバーし、かつその上下方向に幅が広がるスポンジゴム層25が形成してある。両スポンジゴム層25の対向面は平面としてある。このウエザストリップは、図1(A)に示すようにトリム部20の開口側が広がる形状に一体押出成形される。あるいはトリム部20を平板状に押出成形した後、トリム部20を開口側が広がるU字形に曲げ加工する。
【0017】
上記ウエザストリップWは、図1(B)に示すように、トリム部20の両側壁22を対向方向にかしめ加工し、トランクルームの開口縁に形成したフランジ13にその両面からスポンジゴム層25を圧接させることでフランジ13に取付けられる。かしめ加工は上記した図8に示すようなかしめ機30により行われる。
【0018】
しかして本実施例のウエザストリップWでは、かしめ機30の両ローラ31の設定間隔が若干過小であったり、あるいはかしめ時にかしめ機30が傾いて両側壁22が過度に締め込まれても、突出部26がこの締め込みに抗し、かつかしめ加工後の突出部26の形状復元力により、側壁22が弓状に変形するのを防止する。
【0019】
図2に示す第2の実施例では、突出部26の上下のトリム部20の内面にそれぞれ突出部26の高さよりも厚いスポンジゴム層25が形成してある。図3に示す第3の実施例では、突出部26の下側のトリム部20の内面に突出部26の高さよりも厚いスポンジゴム層25が形成してある。いずれも第1の実施例と同様の作用効果を奏する。
【0020】
図4に示す第4の実施例は、本発明をサンルーフ11(図6)の外周に装着するウエザストリップに適用したものである。ウエザストリップWは、硬質ゴムからなる断面U字形で芯金24が埋設されたトリム部20と、その一方の側面に形成されたスポンジゴムの中空状のシール部21を備えている。トリム部20の両側壁22の対向内面には中央よりもやや開口寄りの位置に突出部26が形成してあり、それをカバーするようにスポンジゴム層25が形成してある。
【0021】
サンルーフ11の外周にはフランジ14が形成してある。そしてウエザストリップWは、そのトリム部20をフランジ14にかしめることにより固定される。本実施例も先の各実施例と同様の作用効果を奏する。
【0022】
図5は本発明の第5の実施例を示すものである。トリム部20およびシール部21の基本構造は第1の実施例と同じである。本実施例では、トリム部20の両側壁22の内面に形成したスポンジゴム層25の上端は、トリム部20の肩部23の内面に接する位置まで延びている。そして両スポンジゴム層25の厚さは、その上端間の間隙幅がフランジ14の厚さに等しくなる厚さとしてある。
【0023】
しかしてウエザストリップWを取付けるとき、フランジ14は図5(A)に示すように両側のスポンジゴム層25にガイドされて上端が両スポンジゴム層25の上端間に挟まれた状態となる。従ってトリム部20がフランジ14に対して傾いて組込まれるのが防止され、図5(B)に示すように適正な姿勢でかしめ固定される。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、トリム部を車体のフランジにかしめ固定するウエザストリップにおいて、かしめ力が過大となってもトリム部に不都合な変形が生じないから、かしめ機のかしめ力の設定が容易となり、またかしめ作業も容易となる。また本発明によれば、フランジがトリム部内に傾いた状態で挿入されるのが防止されるので、トリム部が傾いたままフランジにかしめ固定されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、図1(A)はウエザストリップの断面図、図1(B)はかしめ固定されたウエザストリップの断面図である。
【図2】第2の実施例のウエザストリップの断面図である。
【図3】第3の実施例のウエザストリップの断面図である。
【図4】第4の実施例のウエザストリップのかしめ固定された状態の断面図である。
【図5】図5(A)は第5の実施例のウエザストリップの断面図、図5(B)は同ウエザストリップのかしめ固定された状態の断面図である。
【図6】本発明のウエザストリップが適用される自動車の斜視図である。
【図7】図7(A)は従来のウエザストリップの断面図、図7(B)は同ウエザストリップのかしめ固定された状態の断面図である。
【図8】図8(A)はかしめ機でウエザストリップをかしめ固定する態様を示す図、図8(B)はかしめ固定時に生じる不都合を示す図である。
【図9】図9(A)はウエザストリップにフランジが傾いて挿入された状態を示す図、図9(B)は傾いたままウエザストリップがかしめ固定された状態を示す図である。
【符号の説明】
W ウエザストリップ
13,14 フランジ
20 トリム部
21 シール部
22 トリム部側壁
23 トリム部肩部
24 芯金
25 軟質ゴム層
26 突出部
30 かしめ機
31 かしめローラ
Claims (3)
- 硬質ゴムからなる断面U字形のトリム部を備え、トリム部内には芯金が埋設され、トリム部の両側壁の対向内面には軟質ゴム層が形成され、トリム部内に挿入された車体のフランジの両面に、トリム部の両側壁を対向方面にかしめて上記軟質ゴム層を圧接せしめ、上記フランジに固定されるウエザストリップにおいて、トリム部の上記両側壁のほぼ中央内面に、トリム部長手方向に延びる突出部を形成し、かつ上記軟質ゴム層の厚さを上記突出部の高さよりも厚く形成したことを特徴とする自動車用ウエザストリップ。
- 上記突出部を備えた上記両側壁の対向内面に、上記突出部をカバーし、かつ上記突出部の上下方向に幅が広がる上記軟質ゴム層を形成した請求項1記載の自動車用ウエザストリップ。
- 上記突出部を備えた上記両側壁の対向内面の、上記突出部の上下位置または上下いずれかに、上記軟質ゴム層を形成した請求項1記載の自動車用ウエザストリップ。
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JPH08258638A JPH08258638A (ja) | 1996-10-08 |
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JP (1) | JP3593738B2 (ja) |
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1995
- 1995-03-22 JP JP08870395A patent/JP3593738B2/ja not_active Expired - Fee Related
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