JP3593250B2 - 光学装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリゴンミラーおよびこれを回転駆動するモータを含むポリゴンモータを有し、光ビームを走査する光学装置に関するもので、レーザプリンタ、デジタル複写機、ファクシミリ等に搭載されるものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタ、デジタル複写機、ファクシミリ等においては、レーザ等の光ビームを走査させながら画像を形成するために、ポリゴンミラーおよびこれを回転駆動するモータを含むポリゴンモータが用いられる。周知の通り、ポリゴンミラーは回転多面鏡とも呼ばれ、これを高速回転させながら光ビームを当てると、光ビームは各反射面で反射されつつ連続的に偏向され、感光体等からなる走査面上を走査する。これを主走査という。そこで、光ビームを情報信号に応じてオン・オフさせながら走査し、かつ、被走査面を主走査方向に対し直角方向に僅かずつ移動させる(これを副走査という)ことにより、走査面上に情報信号に応じた静電潜像等の画像を形成することができる。
【0003】
上記ポリゴンモータは一般にドライバーICによって回転駆動される。ポリゴンモータに含まれるモータはポリゴンミラーを高速回転駆動するため、上記モータを駆動する上記ドライバーICの発熱量が大きい。今日のように走査速度の高速化がますます要求される状況の下ではポリゴンモータのますますの高速化が求められ、これに応じてドライバーICの発熱量も増大する傾向にある。ドライバーICの発熱量が増大するとその温度が上昇する。ドライバーICの温度が過度に上昇すると、回路の誤動作や故障を招く。そのため、ドライバーICの放熱対策がとられ、ドライバーICの温度上昇防止が図られている。
【0004】
特開平9−189877号公報記載の発明はその一例で、ポリゴンモータおよびドライバーICを、放熱性の高い部材で形成した共通のカバー部材で覆い、このカバー部材をドライバーICとモータ本体に接触させあるいは共締めし、ポリゴンモータおよびドライバーICで発生した熱を上記カバー部材を介して放散させるようにしたものである。
ドライバーICの他の放熱対策として、ペルチェ効果素子などを用いて強制的に冷却するようにしたものもある。また、ファンモータによって冷却することも考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報記載の発明のように放熱性の高い部材を付加するもの、ペルチェ効果素子やファンモータを用いるものは何れも、放熱専用の部材を付加するものであり、しかも、これらの部材自体のコストが高く、光学装置としてのコストも高くなる難点がある。
【0006】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、ポリゴンミラーが回転駆動されるによって発生する風を利用してドライバーICを冷却することにより、放熱専用の部材を付加する必要がなく、低コストの光学装置を提供することを目的とする。
本発明に他の目的は、低コストで、ドライバーICの冷却効果をさらに高めることができる光学装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ポリゴンミラーおよびこれを回転駆動するモータを含むポリゴンモータと、このポリゴンモータを駆動するドライバーICと、このドライバーICを搭載する基板とを有する光学装置において、上記ドライバーICは、上記基板の一部を切り起こして形成されたドライバーIC実装部に配置されるとともに、上記ドライバーICの高さ方向の中心が、ポリゴンミラーの回転によって生じる風の通り道になるよう、ポリゴンミラーの高さ方向の中心よりも下になるように配置されていることを特徴とする。
【0008】
ドライバーICの冷却効果をさらに高めるために、請求項2記載の発明のように、ポリゴンミラーの回転によって生じる風がドライバーICに垂直に当たるように、ドライバーICの角度を設定するとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかる光学装置の実施の形態について説明する。
図1〜図5において、基板1は、ポリゴンモータ2、ドライバーIC5、その他のICなどの回路部品、光学部品などを搭載するものであって、レーザプリンタ、デジタル複写機、ファクシミリ等の所定位置に搭載され固定されるものである。基板1は長方形状で、その長手方向一端部の幅方向中心部にポリゴンモータ2が搭載され、適宜の手段で固定されている。ポリゴンモータ2は、ポリゴンミラー3およびこれを回転駆動するモータ4を含む。モータ4のロータの上端部にポリゴンミラー3が一体に装着されている。
【0010】
基板1にはまた、基板1の一側縁寄りの位置であってポリゴンミラー3の近傍に、ポリゴンモータ2を駆動するドライバーIC5が実装されている。ドライバーIC5は、このドライバーIC5で発生する熱を基板1を通じて放散させるために、基板1に一面を密着させて実装されている。基板1には、ドライバーIC5の両側で、図1に符号1a,1bで示す領域に基板1の一側縁から切り込みが形成され、この切り込みで挟まれた基板1の一部が、図2に示すように切り起こされてドライバーIC実装部1cが形成され、このドライバーIC実装部1cにドライバーIC5が実装されている。基板1上には絶縁層が形成され、絶縁層の上に回路パターンが形成されている。基板1の作製手順は任意であるが、上記の領域1a,1bに切り込みを入れた後回路を形成し、次にドライバーIC実装部1cを形成し、ここにドライバーIC5を実装するようにしてもよい。図5に示すように、基板1の表面とドライバーIC実装部1cの面とのなす角度をθとする。ドライバーIC実装部1cにはドライバーIC5が密着状に実装されるため、上記角度θは、基板1の表面とドライバーIC5の表面とのなす角度ともいえる。図示の実施の形態では、図5に示すようにθは約90゜になっている。
【0011】
ポリゴンミラー3がモータ4によって回転駆動されると、ポリゴンミラー3の周辺の空気がポリゴンミラー面に押され、図2に符号6で示すように、周方向に回転しながらポリゴンミラー3の半径方向内側から外側に向かって放射状に広がる渦巻状の風が生じる。この風6の通り道にドライバーIC5が配置されている。そして、上記ドライバーIC実装部1cに実装されたドライバーIC5の面が上記風6のベクトルに対しほぼ垂直になるように、ドライバーIC5の配置位置およびドライバーIC実装部1cの起こし角度が設定されている。図2、図3に示す例では、ポリゴンミラー3が時計方向に回転駆動され、これによって生じる風は時計方向に回転しながら外方に広がるため、この風6がドライバーIC5の面に対しほぼ垂直に当たるようにドライバーIC5の配置位置および起こし角度が設定されている。
【0012】
上記のように、ポリゴンミラー3の回転駆動によって生じる風6がドライバーIC5の面に対しほぼ垂直に当たるようにドライバーIC5の配置位置および起こし角度が設定されていることにより、風6がドライバーIC5に効率よく当たり、ドライバーIC5で発生する熱を風6がドライバーIC5の表面から効率よく奪い、ドライバーIC5の温度上昇が抑制されて回路の誤動作、故障等が防止される。
【0013】
上記のように、ポリゴンミラー3の回転駆動によって生じる風6がドライバーIC5の面にほぼ垂直に当たるのがドライバーIC5の放熱効果の上からは望ましいが、必ずしもポリゴンミラー3の回転駆動によって生じる風6がドライバーIC5の面に垂直に当たらなくてもよい。風6がドライバーIC5の面に斜めに当たっても、風6がドライバーIC5の表面から熱を奪い、ドライバーIC5の温度上昇抑制効果を得ることができる。従って、ドライバーIC5は基板1の表面に対してある程度起きていればよく、よって、前記角度θは
0゜<θ≦90゜
の範囲にあればよい。これによってドライバーIC5の放熱効果を得ることができる。
【0014】
ポリゴンミラー3の回転駆動によってポリゴンミラー3の半径方向内側から外側に向かって放射状に広がる渦巻状の風6が生じるということは、図4に矢印7で示すようにポリゴンミラー3の軸方向上側から空気が供給され、供給された空気が半径方向内側から外側に向かって放射状に広がりながら流れるということである。従って、ポリゴンミラー3の半径方向内側から外側に向かって放射状に広がる風6は、ポリゴンミラー3の回転面と平行に流れるのではなく、ポリゴンミラー3の回転面よりもやや斜め下方に向かって流れる。そこで、図4に示すようにドライバーIC5の高さ方向の中心線を5C、ポリゴンミラーの高さ方向の中心線を3Cとしたとき、5Cが3Cと同じ高さ位置か、または5Cが3Cよりも下になるように、すなわち、ドライバーIC5は、その高さ方向の中心がポリゴンミラー3の高さ方向の中心と同じ高さ位置か、またはポリゴンミラー3の高さ方向の中心よりも下になるように配置するとよい。
【0015】
ドライバーIC5の高さ位置を上記のようにしておけば、ポリゴンミラー3の回転駆動によって生じる風6がドライバーIC5に効率よく当たり、ドライバーIC5の放熱効果を高めることができる。
【0016】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ポリゴンミラーおよびこれを回転駆動するモータを含むポリゴンモータと、このポリゴンモータを駆動するドライバーICと、このドライバーICを搭載する基板とを有する光学装置において、上記ドライバーICは、上記基板の一部を切り起こして形成されたドライバーIC実装部に配置されるとともに、上記ドライバーICの高さ方向の中心が、ポリゴンミラーの回転によって生じる風の通り道になるよう、ポリゴンミラーの高さ方向の中心よりも下になるように配置したため、ポリゴンミラーが回転駆動されるによって発生する風が効率よくドライバーICを冷却することができ、ドライバーICを冷却するための専用の部材を用いる必要がなく、低コストの光学装置を得ることができる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、ポリゴンミラーの回転によって生じる風がドライバーICに垂直に当たるように、ドライバーICの角度を設定したため、ポリゴンミラーの回転によって生じる風が効率よくドライバーICに当たり、ドライバーICの冷却効果をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリゴンモータを有する光学装置の例を示す斜視図である。
【図2】本発明にかかる光学装置の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】同上平面面図である。
【図4】同上正面図である。
【図5】同上側面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 ポリゴンモータ
3 ポリゴンミラー
4 モータ
5 ドライバーIC
Claims (2)
- ポリゴンミラーおよびこれを回転駆動するモータを含むポリゴンモータと、このポリゴンモータを駆動するドライバーICと、このドライバーICを搭載する基板とを有する光学装置において、
上記ドライバーICは、上記基板の一部を切り起こして形成されたドライバーIC実装部に配置されるとともに、上記ドライバーICの高さ方向の中心が、ポリゴンミラーの回転によって生じる風の通り道になるよう、ポリゴンミラーの高さ方向の中心よりも下になるように配置されていることを特徴とする光学装置。 - ポリゴンミラーの回転によって生じる風がドライバーICに垂直に当たるように、ドライバーICの角度が設定されている請求項1記載の光学装置。
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JP00532098A JP3593250B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 光学装置 |
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JP00532098A JP3593250B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 光学装置 |
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JPH11202246A JPH11202246A (ja) | 1999-07-30 |
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- 1998-01-14 JP JP00532098A patent/JP3593250B2/ja not_active Expired - Fee Related
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