JP3592850B2 - 排ガスボイラ排ガス圧力受システム - Google Patents
排ガスボイラ排ガス圧力受システム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は脱硝装置を有するガス竪流れ型排ガスボイラに適用される排ガス圧力受システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来のガス竪流れ型排ガスボイラ排ガス圧力受システムの構成を示す図で、図5はそのC−C矢視図、図6はそのD−D矢視図である。これらの図において、1はボイラ支持ホットビーム、2は脱硝装置支持ビーム、3は脱硝装置、4は前壁水平バックスティ、5は後壁水平バックスティ、6は側壁水平バックスティ、7は上部伝熱管群、8は下部伝熱管群、9は前壁ケーシング、10は後壁ケーシング、11は側壁ケーシングである。
【0003】
このような従来の排ガスボイラ排ガス圧力受システムは、ボイラの前壁ケーシング9、後壁ケーシング10、側壁ケーシング11にそれぞれ水平バックスティを取付け、図5に示すように各ケーシングの周囲に水平バックスティを配置し、後述するようにケーシングが受ける排ガス圧力を伝達し、釣り合せるものである。
【0004】
上記構成において、前壁ケーシング9、後壁ケーシング10が受ける前後方向に作用する排ガス圧力は、前壁水平バックスティ4、後壁水平バックスティ5に伝達され、側壁ケーシング11を介して釣り合う構造となっている。側壁ケーシング11に作用する排ガス圧力は側壁水平バックスティ6に伝達され、前壁ケーシング9、後壁ケーシング10を介して釣り合う構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の前壁、後壁、側壁バックスティ4,5,6から構成される排ガスボイラにおいては、排ガス圧力に対して最適ピッチでバックスティを配置すると側壁ケーシング貫通配管との調整及び前後側壁バックスティを同レベルに設置しなければならない為設計の自由度が少ないという問題があった。
【0006】
本発明はかかる現状に鑑みなされたもので、特別なボイラの構造変更を要する事なく上記の課題を解決し、更にバックスティの重量低減を可能とする排ガスボイラ排ガス圧力受システムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は次の(1)、(2)の手段を提供する。即ち、(1)ボイラ本体内に上から順に上部伝熱管群、脱硝装置、下部伝熱管群を配置すると共に前後に管寄せ支持装置を備え、周囲を前後壁、左右の側壁で囲い、同左右側壁の上部を所定間隔で左右方向へ平行に貫通して配置した複数のボイラ支持ホットビームを有するガス竪流れ型排ガスボイラにおける排ガスボイラ圧力受システムであって、前記各ボイラ支持ホットビームに接続し、同ボイラ支持ホットビームと同じ間隔で前記左右側壁に取付けられて垂直に配置し、左右方向に加わる排ガス圧力を受ける複数の垂直バックスティと;前記ボイラ本体の底面に前記ボイラ支持ホットビームと平行に配置すると共に、その両端は前記左右の各垂直バックスティに接続する底面バックスティとを具備してなることを特徴とする排ガスボイラ排ガス圧力受システムを提供する。
【0008】
更に、(2)上記(1)において、前記垂直バックスティは上部、下部垂直バックスティからなり、同上部、下部垂直バックスティは左右側壁中央部でそれぞれ前記脱硝装置の支持ビームで連結していることを特徴とする排ガスボイラ排ガス圧力受システムを提供する。
【0009】
本発明はこのような手段を採用することにより次のような作用を奏する。即ち、従来のバックスティシステムは前後側壁に鉢巻き状に水平バックスティが配置されているのに対し、本発明の(1)においては左右側壁に垂直バックスティを配置し、左右方向に作用する排ガス圧力をこの側壁に設けた垂直バックスティで受け、上部のボイラ支持ホットビーム、下部の底面バックスティを介して伝達し、左右方向で釣り合わせる。
【0010】
又、前後方向排ガス圧力を管寄せ支持装置に伝達し、左右側壁ケーシングを介し、前後に釣り合わせる事により設計の自由度が大きく、前後壁に水平バックスティを設置しない事による重量低減が図れる。
【0011】
又、(2)においては上記の(1)での左右方向に作用する排ガス圧力は垂直バックスティで受け、ボイラ支持ホットビーム、中間部で垂直バックスティに連結した脱硝装置支持ビーム、底面バックスティを介し釣り合わせる。又、側壁垂直バックスティを脱硝装置支持ビームで2分割しているため垂直バックスティのスパンが短かくなる事により重量低減が図れる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基いて具体的に説明する。図1は本発明の実施の一形態に係る排ガスボイラ排ガス圧力受システムの構成を示す側面図、図2はそのA−A矢視図、図3はそのB−B矢視図である。これら図において従来と同一符号の部分は同一機能を有するので同じ符号を引用して説明するが、本発明の主な特徴は、従来の水平バックスティを設置せず、垂直バックスティと底面バックスティを設けたものであり、以下にこれらの構成につき詳しく説明する。
【0013】
図1において、1はボイラ支持ホットビーム、2は脱硝装置支持ビーム、3は脱硝装置、7は上部伝熱管群、8は下部伝熱管群、9は前壁ケーシング、10は後壁ケーシング、11は側壁ケーシング、12は管寄せ支持装置である。13は側壁垂直バックスティ、13′は下部側壁バックスティ、14は底面バックスティである。
【0014】
上記各部分より構成される本実施の形態の排ガス圧力受システムの特徴を更に詳しく説明すると、ボイラ支持ホットビーム1は、図3に示すように、ガス竪流れ型排ガスボイラの上部の側壁ケーシング11を貫通し、平行に複数本が配置されていて、このボイラ支持ホットビーム1の両端にそれぞれ側壁垂直バックスティ13の上端が接合されている。
【0015】
又、脱硝装置支持ビーム2も、図1に示すように側壁ケーシング11に接するように両側壁方向に複数本が配置されていて、この脱硝装置支持ビーム2の上端に側壁垂直バックスティ13の下端が接合されている。
【0016】
又、下側壁垂直バックスティ13′はその上端が脱硝装置支持ビーム2の下端に接合されていて、下端は、排ガスボイラの底面バックスティ14に接合されている。一方、排ガスボイラの前後部には、トラス構成された管寄せ支持装置12が複数段、設けられている。
【0017】
このような構成において、側壁ケーシング11が受けるガス流れの左右方向に作用する排ガス圧力は左右側壁垂直バックスティ13に伝達され、上部伝熱管群7、下部伝熱管群8、脱硝支持ビーム2及び脱硝装置3の垂直荷重を支持するボイラ支持ホットビーム1と、下部伝熱管群8及び脱硝装置3の垂直荷重を支持する脱硝支持ビーム2と、底面バックスティ14とを介して左右方向に作用する排ガス圧力をそれぞれ伝達し、釣り合わせる。
【0018】
又、前壁ケーシング9及び後壁ケーシング7,10が受ける前後方向に作用する排ガス圧力は管寄せ支持装置12に伝達され、側壁ケーシング11を介して前後に伝達し、前後方向排ガス圧力を釣り合わせる。
【0019】
上記に説明のように、本実施の形態における排ガスボイラ排ガス圧力受システムにおいては、従来のようにボイラケーシング全周に水平バックスティ4,5,6を配置する代りに両側面に垂直バックスティ13,13′及び下部に底面バックスティ14を設ける構成としたので配管との調整が容易となり、前後側壁での水平バックスティのレベル調整が不要となることにより、設計の自由度の大きいバックスティ配置が可能となり、又前後壁水平バックスティを設置しない事による重量低減が図れる。
【0020】
【発明の効果】
以上、具体的に説明したように、本発明は、ガス竪流れ型排ガスボイラにおける排ガス圧力受システムとして、左右側壁に垂直バックスティを設け、本体底面に底面バックスティを設けた構成として、更に、垂直バックスティを上部と下部垂直バックスティに分割し、中間部で脱硝装置の支持ビームで連結する構成も提供するので次のような効果を奏する。
【0021】
(1)バックスティ配置の自由度が大きく、前後壁水平バックスティを設置しない事による重量低減が図れる。
【0022】
(2)側壁垂直バックスティは上部〜底面までの一本物ではなく、脱硝支持ビームで2分割される為、側壁垂直バックスティのスパンが短くなることで重量低減が図れる。
【0023】
(3)上記のバックスティの重量低減により、ボイラが軽量、コンパクトとなり、ボイラ支持鉄骨の重量低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る排ガスボイラ排ガス圧力受システムの構成を示す側面図である。
【図2】図1におけるA−A矢視図である。
【図3】図1におけるB−B矢視図である。
【図4】従来の排ガスボイラ排ガス圧力受システムの構成を示す側面図である。
【図5】図4におけるC−C矢視図である。
【図6】図4におけるD−D矢視図である。
【符号の説明】
1 ボイラ支持ホットビーム
2 脱硝装置支持ビーム
3 脱硝装置
7 上部伝熱管群
8 下部伝熱管群
9 前壁ケーシング
10 後壁ケーシング
11 側壁ケーシング
12 管寄せ支持装置
13 側壁垂直バックスティ
13′ 下部側壁垂直バックスティ
14 底面バックスティ
Claims (2)
- ボイラ本体内に上から順に上部伝熱管群、脱硝装置、下部伝熱管群を配置すると共に前後に管寄せ支持装置を備え、周囲を前後壁、左右の側壁で囲い、同左右側壁の上部を所定間隔で左右方向へ平行に貫通して配置した複数のボイラ支持ホットビームを有するガス竪流れ型排ガスボイラにおける排ガスボイラ圧力受システムであって、前記各ボイラ支持ホットビームに接続し、同ボイラ支持ホットビームと同じ間隔で前記左右側壁に取付けられて垂直に配置し、左右方向に加わる排ガス圧力を受ける複数の垂直バックスティと;前記ボイラ本体の底面に前記ボイラ支持ホットビームと平行に配置すると共に、その両端は前記左右の各垂直バックスティに接続する底面バックスティとを具備してなることを特徴とする排ガスボイラ排ガス圧力受システム。
- 前記垂直バックスティは上部、下部垂直バックスティからなり、同上部、下部垂直バックスティは左右側壁中央部でそれぞれ前記脱硝装置の支持ビームで連結していることを特徴とする請求項1記載の排ガスボイラ排ガス圧力受システム。
Priority Applications (1)
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JP24187796A JP3592850B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 排ガスボイラ排ガス圧力受システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24187796A JP3592850B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 排ガスボイラ排ガス圧力受システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1089602A JPH1089602A (ja) | 1998-04-10 |
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Family
ID=17080874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24187796A Expired - Fee Related JP3592850B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 排ガスボイラ排ガス圧力受システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3592850B2 (ja) |
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1996
- 1996-09-12 JP JP24187796A patent/JP3592850B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1089602A (ja) | 1998-04-10 |
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