JP3592453B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の送信先端末に同一の送信情報を送信する同報通信機能を備えたファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の送信先端末に同一の送信情報を送信する同報通信機能を備えた従来のファクシミリ装置では、図4に示すように、n個の送信ファイルが存在する場合、それぞれの送信ファイルに対して、一つのジョブ処理単位のジョブファイル1a〜1nが割り当てられ、これらのジョブファイル1a〜1nには、ユーザによって指定された送信宛先データが格納された宛先ファイル2a〜2pと、送信情報データが格納される原稿ファイル3a〜3nとが、それぞれジョブファイル1a〜1nからアクセス可能に接続され、各ジョブファイル1a〜1nが互いにリンク接続されている。
【0003】
また、図5に宛先ファイル2aで示すように、各宛先ファイル2a〜2pには、電話番号格納用メモリ5a〜5pがアクセス可能に接続され、宛先ファイル2a〜2pには、電話番号格納用メモリ5aの発呼時の電話番号が格納されているメモリエリアがアクセス可能に接続され、送信動作時には、宛先ファイル2aが読み出され、電話番号を格納している電話番号格納用メモリ5aのメモリエリアのアドレスを参照して、発呼すべき電話番号が読み出されるように構成されている。
【0004】
このような構成の従来のファクシミリ装置で、同報送信を行う場合には、図6に示すように、通信回線が一つで同報送信を行いたい送信ファイル12aが一つであると、送信ファイル12aに送信宛先として指定されている宛先5a、宛先5b、宛先5cに対して、送信宛先としての指定の順番に従って、宛先5a、宛先5b、宛先5cと順次送信処理が行われる。
【0005】
また、図7に示すように、通信回線が一つで同報送信を行いたい送信ファイルが、送信ファイル12aと送信ファイル12bとの二つで、送信ファイル12aには送信宛先として宛先6、6b、6cが指定され、送信ファイル12bには送信宛先として宛先7a、7b、7cが指定されている場合には、送信処理の順番が、宛先6a、宛先7a、宛先6b、宛先7b、宛先6c、宛先7cと、各送信ファイル12a、12bから順次選択されて定められ、この送信処理の順番に従って送信処理が行われる。
【0006】
一方、図8に示すように、同報送信を行いたい送信ファイル12aが一つで、この送信ファイル12aに、宛先8a、宛先8b、宛先8cが送信宛先として指定され、通信回線として回線1、回線2及び回線3の3回線が使用可能な場合には、宛先8aに回線1を、宛先8bに回線2を、宛先8cに回線3を使用して、同報送信の送信処理が行われる。
【0007】
また、図9に示すように、通信回線として回線1、回線2、回線3と3回線使用可能で、同報送信を行いたい送信ファイルが、送信ファイル12aと送信ファイル12bとの二つで、送信ファイル12aに、宛先9a、宛先9、宛先9cが送信宛先として指定され、送信ファイル12bに、宛先10a、宛先10b、宛先10cが送信宛先として指定されている場合には、先ず、送信ファイル12aを、宛先9aに回線1を使用し、宛先9bに回線2を使用し、宛先9cに回線3を使用して送信処理を行う。次いで、送信ファイル12bを、宛先10aに回線1を使用し、宛先10bに回線2を使用し、宛先10cに回線3を使用して送信処理を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来のファクシミリ装置での同報送信では、複数の通信回線が使用可能で、同報通信を行いたい送信ファイルが複数ある場合には、図9を使用して説明したように、送信ファイルを順に一つずつバッチ処理的に送信しているために、先行する送信ファイルに送信宛先が多数存在したり、送信ページ数の多い送信ファイルがあると、後続の送信ファイルの送信開始までの待ち時間が長くなり、ファクシミリ装置内に同報送信待ちの送信ファイルが多くなり、複数のユーザが同一装置に同報送信を指定した場合に、後から指定したユーザの待ち時間が長くなるという問題がある。
【0009】
本発明は、前述したようなファクシミリ装置の同報送信の現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の宛先の使用可能な回線数を考慮して、複数の回線を有効に使用し、待ち時間を短縮して同報送信を行うことが可能なファクシミリ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の送信先端末に同一の送信情報を送信する同報通信機能を備えたファクシミリ装置であり、前記送信情報と前記送信先端末に関する情報とを格納管理する管理手段と、前記同報通信動作時に、前記管理手段の格納情報に基づき、前記複数の送信先端末の内で、1種類の回線でのみ接続可能な端末を順次対応する回線で接続し、次いで、複数種類の回線の何れでも接続可能な送信先端末を、順次対応する空き回線で接続する制御手段とを有し、1種類の回線で接続される端末は、G3回線またはG4回線で接続される回線であり、複数種類の回線の何れでも接続可能な送信先端末は、G3回線とG4回線との何れでも接続可能な送信先端末であることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態を、図1ないし図3を参照して説明する。
図1は本実施の形態の構成を示すブロツク図、図2は本実施の形態の同報送信の通信回線と宛先との説明図、図3は本実施の形態の同報送信の処理過程を示す説明図である。
【0013】
本実施の形態では、図1に示すように、全体の動作を制御する主制御部8に、送信ファイル及び受信ファイルを記憶する図示せぬメモリを管理するSAF管理部1と、送信先の電話番号及び同報送信の送信先の電話番号を管理する宛先管理部2とが接続され、宛先管理部2には、送信先の電話番号及び同報送信の送信先に対して、CCITTの勧告に基づくG3(グループ3)、G4(グループ4)のファクシミリ動作を行う回線の電話番号が格納される電話番号格納エリア2aが接続されている。
【0014】
同様に、主制御部8には、SAF管理部2に格納された送信原稿の送信起動、複数の送信ジョブの送信順序の設定などのファクシミリ送信の制御、及び着信時に受信動作を開始し、受信ジョブを作成し、該受信ジョブに基づく受信原稿の記録紙への印字起動などのファクシミリ受信の制御を行うジョブ制御部3が接続されている。
【0015】
そして、このジョブ制御部3には、同報送信時に回線種別の指定が、G3、G4ののファクシミリ動作を行う2回線である宛先、回線種別の指定がG3、G4の何れかのファクシミリ動作を行う1回線である宛先を区分して、複数の回線が各宛先に対して満遍無く割り当てられるような制御を行う回線割り当て制御部4が接続されている。
【0016】
同様に、主制御部8には、オペレーションパネルの制御を行うオペレーション制御部5、送信時の原稿の読取りと受信時の原稿の記録とを制御する記録/読取り制御部6、及び通信回線にそれぞれ対応し、モデムを備え送受信データの変調・復調を行い、G4回線取扱時のDチャネル、Bチャネル制御のLAPD、LAPBを備えた通信制御部7a〜7nが接続されている。
【0017】
このような構成の本実施の形態について、先ず一般的な同報送信動作を説明する。
ユーザが送信原稿をファクシミリ装置にセットし、オペレーションパネルを介して同報送信の指令をすると、オペレーション制御部5から主制御部8に指令内容が入力され、主制御部8から記録/読取り制御部6に読取り指令が発せられ、記録/読取り制御部6により送信原稿が読み取られ、SAF管理部1によって、メモリに送信原稿の画像情報データが送信ファイルとして格納される。
【0018】
一方、送信ファイルが格納されると同時に、ジョブ制御部3によって、格納された送信ファイルに対応する送信ジョブが一つ作成され、送信ジョブの作成と同時に、ユーザによりオペレーション制御部5を介して入力された送信先宛名情報により、宛先管理部2に登録された同報送信の送信宛先情報と、作成された送信ジョブとが対応されてメモリに格納される。
この場合、使用される回線の種別(G3回線、G4回線)も指示され、両方の回線を備えている宛先には、両方の回線の電話番号が入力される。
【0019】
さらに引き続いて、ユーザが同様の操作を行い、メモリに新たな送信ファイルが格納されると、それぞれに対応して新規の送信ジョブが作成される。
【0020】
そして、ジョブ制御部3では、送信ジョブの作成が終了すると、回線割り当て制御部4の制御に従ってジョブの起動を行う。この場合、回線割り当て制御部4は、送信ファイルの同報送信を行う宛先が、G3回線とG4回線との何れを使用して送信可能か、或いはG3回線とG4回線の何れでも送信可能かを判定し、この判定に基づいて、回線を万遍なく使用してそれぞれの送信宛先に同報送信を行うように、ジョブ制御部3に対して、後述する均等割り当て同報制御方式の指令を行う。
【0021】
ここで、本実施の形態の均等割り当て同報制御方式での同報送信動作を説明する。
ここでは簡単のために、本実施の形態においては、図2(a)に示すように、G3回線の回線15、G3回線の回線16及びG4回線の回線17の3回線を備え、同図(b)に示すように、宛先20a、20b、20cが指示された送信ファイル18に対して、同報送信を行う場合を説明する。この場合、宛先20aに対応して入力された電話番号は、G4回線のTBLNoと、G3回線のTBLNoとの二つで、宛先20bに対応して入力された電話番号は、G3回線のTBLNoの一つで、宛先20cに対応して入力された電話番号は、G4回線のTBLNoの一つであるものとする。
【0022】
本実施の形態では、先ず、回線割り当て制御部4によって、図3(a)に示すように、宛先20aに入力された電話番号が、G4回線のTBLNoと、G3回線のTBLNoとの二つであると判定されると、宛先20aの処理が保留され後回しにされる。
【0023】
次に、回線割り当て制御部4によって、宛先20bに入力された電話番号が、G3回線のTBLNoの一つであると判定されると、同図(b)に示すように、回線割り当て制御部4によって、宛先20bにG3回線である回線15が割り当てられる。
【0024】
次いで、回線割り当て制御部4によって、宛先20cに入力された電話番号が、G4回線のTBLNoの一つであると判定されると、同図(c)に示すように、回線割り当て制御部4によって、宛先20bにG3回線である回線15が割り当てられる。
そして、G4回線とG3回線の何れにも接続可能で、処理が保留された宛先20aに対して、回線割り当て制御部4によって、同図(d)に示すように、残されたG3回線である回線16が接続される。
【0025】
このように、本実施の形態によると、回線割り当て制御部4によって、送信ファイル18に指定された複数の宛先20a、20b、20cに対して、単独の回線の電話番号が入力されている宛先20b、20cに順次対応するG3回線、G4回線がそれぞれを割り当てられ、G4回線及びG3回線の電話番号が入力されている宛先20aに対しては、残されたG3回線が割り当てられるので、複数の回線を効率的に使用して、ファクシミリ送信処理を能率的に行うことが可能になる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によると、複数の送信先端末に同一の送信情報を送信する同報通信機能を備えたファクシミリ装置において、管理手段によって、送信情報と送信先端末に関する情報とが格納管理され、同報通信動作時には、制御手段によって、管理手段の格納情報に基づき、複数の送信先端末の内で、1種類の回線で接続される端末が順次対応する回線で接続され、次いで、複数種類の回線の何れかで接続される送信先端末が、順次対応する空き回線で接続されるので、複数の回線を効率的に利用して、同報送信開始までの待ち時間を短縮して、各ユーザのファクシミリ装置の利用の平等化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示すブロツク図である。
【図2】同実施の形態の同報送信の通信回線と宛先との説明図である。
【図3】同実施の形態の同報送信の処理過程を示す説明図である。
【図4】従来のファクシミリ装置のファイル構成を示す説明図である。
【図5】従来のファクシミリ装置の宛先ファイルと電話番号格納用メモリとの構成を示す説明図である。
【図6】従来のファクシミリ装置の第1の同報通信動作時の送信ファイルの説明図である。
【図7】従来のファクシミリ装置の第2の同報通信動作時の送信ファイルの説明図である。
【図8】従来のファクシミリ装置の第3の同報通信動作時の送信ファイルと通信回線との説明図である。
【図9】従来のファクシミリ装置の第4の同報通信動作時の送信ファイルと通信回線との説明図である。
【符号の説明】
1 SAF管理部
2 宛先管理部
2a 電話番号格納エリア
3 ジョブ制御部
4 回線割り当て制御部
5 オペレーション制御部
6 記録/読取り制御部
7a、7b・・7n 通信制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の送信先端末に同一の送信情報を送信する同報通信機能を備えたファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の送信先端末に同一の送信情報を送信する同報通信機能を備えた従来のファクシミリ装置では、図4に示すように、n個の送信ファイルが存在する場合、それぞれの送信ファイルに対して、一つのジョブ処理単位のジョブファイル1a〜1nが割り当てられ、これらのジョブファイル1a〜1nには、ユーザによって指定された送信宛先データが格納された宛先ファイル2a〜2pと、送信情報データが格納される原稿ファイル3a〜3nとが、それぞれジョブファイル1a〜1nからアクセス可能に接続され、各ジョブファイル1a〜1nが互いにリンク接続されている。
【0003】
また、図5に宛先ファイル2aで示すように、各宛先ファイル2a〜2pには、電話番号格納用メモリ5a〜5pがアクセス可能に接続され、宛先ファイル2a〜2pには、電話番号格納用メモリ5aの発呼時の電話番号が格納されているメモリエリアがアクセス可能に接続され、送信動作時には、宛先ファイル2aが読み出され、電話番号を格納している電話番号格納用メモリ5aのメモリエリアのアドレスを参照して、発呼すべき電話番号が読み出されるように構成されている。
【0004】
このような構成の従来のファクシミリ装置で、同報送信を行う場合には、図6に示すように、通信回線が一つで同報送信を行いたい送信ファイル12aが一つであると、送信ファイル12aに送信宛先として指定されている宛先5a、宛先5b、宛先5cに対して、送信宛先としての指定の順番に従って、宛先5a、宛先5b、宛先5cと順次送信処理が行われる。
【0005】
また、図7に示すように、通信回線が一つで同報送信を行いたい送信ファイルが、送信ファイル12aと送信ファイル12bとの二つで、送信ファイル12aには送信宛先として宛先6、6b、6cが指定され、送信ファイル12bには送信宛先として宛先7a、7b、7cが指定されている場合には、送信処理の順番が、宛先6a、宛先7a、宛先6b、宛先7b、宛先6c、宛先7cと、各送信ファイル12a、12bから順次選択されて定められ、この送信処理の順番に従って送信処理が行われる。
【0006】
一方、図8に示すように、同報送信を行いたい送信ファイル12aが一つで、この送信ファイル12aに、宛先8a、宛先8b、宛先8cが送信宛先として指定され、通信回線として回線1、回線2及び回線3の3回線が使用可能な場合には、宛先8aに回線1を、宛先8bに回線2を、宛先8cに回線3を使用して、同報送信の送信処理が行われる。
【0007】
また、図9に示すように、通信回線として回線1、回線2、回線3と3回線使用可能で、同報送信を行いたい送信ファイルが、送信ファイル12aと送信ファイル12bとの二つで、送信ファイル12aに、宛先9a、宛先9、宛先9cが送信宛先として指定され、送信ファイル12bに、宛先10a、宛先10b、宛先10cが送信宛先として指定されている場合には、先ず、送信ファイル12aを、宛先9aに回線1を使用し、宛先9bに回線2を使用し、宛先9cに回線3を使用して送信処理を行う。次いで、送信ファイル12bを、宛先10aに回線1を使用し、宛先10bに回線2を使用し、宛先10cに回線3を使用して送信処理を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来のファクシミリ装置での同報送信では、複数の通信回線が使用可能で、同報通信を行いたい送信ファイルが複数ある場合には、図9を使用して説明したように、送信ファイルを順に一つずつバッチ処理的に送信しているために、先行する送信ファイルに送信宛先が多数存在したり、送信ページ数の多い送信ファイルがあると、後続の送信ファイルの送信開始までの待ち時間が長くなり、ファクシミリ装置内に同報送信待ちの送信ファイルが多くなり、複数のユーザが同一装置に同報送信を指定した場合に、後から指定したユーザの待ち時間が長くなるという問題がある。
【0009】
本発明は、前述したようなファクシミリ装置の同報送信の現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の宛先の使用可能な回線数を考慮して、複数の回線を有効に使用し、待ち時間を短縮して同報送信を行うことが可能なファクシミリ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の送信先端末に同一の送信情報を送信する同報通信機能を備えたファクシミリ装置であり、前記送信情報と前記送信先端末に関する情報とを格納管理する管理手段と、前記同報通信動作時に、前記管理手段の格納情報に基づき、前記複数の送信先端末の内で、1種類の回線でのみ接続可能な端末を順次対応する回線で接続し、次いで、複数種類の回線の何れでも接続可能な送信先端末を、順次対応する空き回線で接続する制御手段とを有し、1種類の回線で接続される端末は、G3回線またはG4回線で接続される回線であり、複数種類の回線の何れでも接続可能な送信先端末は、G3回線とG4回線との何れでも接続可能な送信先端末であることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態を、図1ないし図3を参照して説明する。
図1は本実施の形態の構成を示すブロツク図、図2は本実施の形態の同報送信の通信回線と宛先との説明図、図3は本実施の形態の同報送信の処理過程を示す説明図である。
【0013】
本実施の形態では、図1に示すように、全体の動作を制御する主制御部8に、送信ファイル及び受信ファイルを記憶する図示せぬメモリを管理するSAF管理部1と、送信先の電話番号及び同報送信の送信先の電話番号を管理する宛先管理部2とが接続され、宛先管理部2には、送信先の電話番号及び同報送信の送信先に対して、CCITTの勧告に基づくG3(グループ3)、G4(グループ4)のファクシミリ動作を行う回線の電話番号が格納される電話番号格納エリア2aが接続されている。
【0014】
同様に、主制御部8には、SAF管理部2に格納された送信原稿の送信起動、複数の送信ジョブの送信順序の設定などのファクシミリ送信の制御、及び着信時に受信動作を開始し、受信ジョブを作成し、該受信ジョブに基づく受信原稿の記録紙への印字起動などのファクシミリ受信の制御を行うジョブ制御部3が接続されている。
【0015】
そして、このジョブ制御部3には、同報送信時に回線種別の指定が、G3、G4ののファクシミリ動作を行う2回線である宛先、回線種別の指定がG3、G4の何れかのファクシミリ動作を行う1回線である宛先を区分して、複数の回線が各宛先に対して満遍無く割り当てられるような制御を行う回線割り当て制御部4が接続されている。
【0016】
同様に、主制御部8には、オペレーションパネルの制御を行うオペレーション制御部5、送信時の原稿の読取りと受信時の原稿の記録とを制御する記録/読取り制御部6、及び通信回線にそれぞれ対応し、モデムを備え送受信データの変調・復調を行い、G4回線取扱時のDチャネル、Bチャネル制御のLAPD、LAPBを備えた通信制御部7a〜7nが接続されている。
【0017】
このような構成の本実施の形態について、先ず一般的な同報送信動作を説明する。
ユーザが送信原稿をファクシミリ装置にセットし、オペレーションパネルを介して同報送信の指令をすると、オペレーション制御部5から主制御部8に指令内容が入力され、主制御部8から記録/読取り制御部6に読取り指令が発せられ、記録/読取り制御部6により送信原稿が読み取られ、SAF管理部1によって、メモリに送信原稿の画像情報データが送信ファイルとして格納される。
【0018】
一方、送信ファイルが格納されると同時に、ジョブ制御部3によって、格納された送信ファイルに対応する送信ジョブが一つ作成され、送信ジョブの作成と同時に、ユーザによりオペレーション制御部5を介して入力された送信先宛名情報により、宛先管理部2に登録された同報送信の送信宛先情報と、作成された送信ジョブとが対応されてメモリに格納される。
この場合、使用される回線の種別(G3回線、G4回線)も指示され、両方の回線を備えている宛先には、両方の回線の電話番号が入力される。
【0019】
さらに引き続いて、ユーザが同様の操作を行い、メモリに新たな送信ファイルが格納されると、それぞれに対応して新規の送信ジョブが作成される。
【0020】
そして、ジョブ制御部3では、送信ジョブの作成が終了すると、回線割り当て制御部4の制御に従ってジョブの起動を行う。この場合、回線割り当て制御部4は、送信ファイルの同報送信を行う宛先が、G3回線とG4回線との何れを使用して送信可能か、或いはG3回線とG4回線の何れでも送信可能かを判定し、この判定に基づいて、回線を万遍なく使用してそれぞれの送信宛先に同報送信を行うように、ジョブ制御部3に対して、後述する均等割り当て同報制御方式の指令を行う。
【0021】
ここで、本実施の形態の均等割り当て同報制御方式での同報送信動作を説明する。
ここでは簡単のために、本実施の形態においては、図2(a)に示すように、G3回線の回線15、G3回線の回線16及びG4回線の回線17の3回線を備え、同図(b)に示すように、宛先20a、20b、20cが指示された送信ファイル18に対して、同報送信を行う場合を説明する。この場合、宛先20aに対応して入力された電話番号は、G4回線のTBLNoと、G3回線のTBLNoとの二つで、宛先20bに対応して入力された電話番号は、G3回線のTBLNoの一つで、宛先20cに対応して入力された電話番号は、G4回線のTBLNoの一つであるものとする。
【0022】
本実施の形態では、先ず、回線割り当て制御部4によって、図3(a)に示すように、宛先20aに入力された電話番号が、G4回線のTBLNoと、G3回線のTBLNoとの二つであると判定されると、宛先20aの処理が保留され後回しにされる。
【0023】
次に、回線割り当て制御部4によって、宛先20bに入力された電話番号が、G3回線のTBLNoの一つであると判定されると、同図(b)に示すように、回線割り当て制御部4によって、宛先20bにG3回線である回線15が割り当てられる。
【0024】
次いで、回線割り当て制御部4によって、宛先20cに入力された電話番号が、G4回線のTBLNoの一つであると判定されると、同図(c)に示すように、回線割り当て制御部4によって、宛先20bにG3回線である回線15が割り当てられる。
そして、G4回線とG3回線の何れにも接続可能で、処理が保留された宛先20aに対して、回線割り当て制御部4によって、同図(d)に示すように、残されたG3回線である回線16が接続される。
【0025】
このように、本実施の形態によると、回線割り当て制御部4によって、送信ファイル18に指定された複数の宛先20a、20b、20cに対して、単独の回線の電話番号が入力されている宛先20b、20cに順次対応するG3回線、G4回線がそれぞれを割り当てられ、G4回線及びG3回線の電話番号が入力されている宛先20aに対しては、残されたG3回線が割り当てられるので、複数の回線を効率的に使用して、ファクシミリ送信処理を能率的に行うことが可能になる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によると、複数の送信先端末に同一の送信情報を送信する同報通信機能を備えたファクシミリ装置において、管理手段によって、送信情報と送信先端末に関する情報とが格納管理され、同報通信動作時には、制御手段によって、管理手段の格納情報に基づき、複数の送信先端末の内で、1種類の回線で接続される端末が順次対応する回線で接続され、次いで、複数種類の回線の何れかで接続される送信先端末が、順次対応する空き回線で接続されるので、複数の回線を効率的に利用して、同報送信開始までの待ち時間を短縮して、各ユーザのファクシミリ装置の利用の平等化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示すブロツク図である。
【図2】同実施の形態の同報送信の通信回線と宛先との説明図である。
【図3】同実施の形態の同報送信の処理過程を示す説明図である。
【図4】従来のファクシミリ装置のファイル構成を示す説明図である。
【図5】従来のファクシミリ装置の宛先ファイルと電話番号格納用メモリとの構成を示す説明図である。
【図6】従来のファクシミリ装置の第1の同報通信動作時の送信ファイルの説明図である。
【図7】従来のファクシミリ装置の第2の同報通信動作時の送信ファイルの説明図である。
【図8】従来のファクシミリ装置の第3の同報通信動作時の送信ファイルと通信回線との説明図である。
【図9】従来のファクシミリ装置の第4の同報通信動作時の送信ファイルと通信回線との説明図である。
【符号の説明】
1 SAF管理部
2 宛先管理部
2a 電話番号格納エリア
3 ジョブ制御部
4 回線割り当て制御部
5 オペレーション制御部
6 記録/読取り制御部
7a、7b・・7n 通信制御部
Claims (1)
- 複数の送信先端末に同一の送信情報を送信する同報通信機能を備えたファクシミリ装置であり、
前記送信情報と前記送信先端末に関する情報とを格納管理する管理手段と、
前記同報通信動作時に、前記管理手段の格納情報に基づき、前記複数の送信先端末の内で、1種類の回線でのみ接続可能な端末を順次対応する回線で接続し、次いで、複数種類の回線の何れでも接続可能な送信先端末を、順次対応する空き回線で接続する制御手段とを有し、
1種類の回線で接続される端末は、G3回線またはG4回線で接続される回線であり、複数種類の回線の何れでも接続可能な送信先端末は、G3回線とG4回線との何れでも接続可能な送信先端末であることを特徴とするファクシミリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22457096A JP3592453B2 (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | ファクシミリ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22457096A JP3592453B2 (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | ファクシミリ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1056550A JPH1056550A (ja) | 1998-02-24 |
JP3592453B2 true JP3592453B2 (ja) | 2004-11-24 |
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