JP3591794B2 - 駅装置接続用インタフェース装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、列車無線Cタイプシステムに使用する駅装置にオーバーリーチ着信対策用の補助受信装置を取付けるために、駅装置と通信回線間に挿入する駅装置接続用インタフェース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から列車無線Cタイプシステムと称される機能を最小限にして安価とした列車無線システムがある。図8はこの列車無線Cタイプシステムの概略構成例を示したブロック図である。列車の線路沿いに設けられている各駅には駅装置10が設置されており、これら駅装置10は中央制御装置500に接続された下り通信回線80と上り通信回線90に縦列的に接続されている。尚、下り通信回線80と上り通信回線90に接続されている駅装置(同位置の縦列同士)10は同一のものであるが、本図では便宜的に別々に記載してあるだけである。駅装置10は一系統の下り/上り通信回線80、90に最大10個まで接続され、10個一組で1ゾーンZを形成している。通常、一つの中央制御装置500には複数ゾーンの駅装置郡が接続されることになる。
【0003】
ここで、中央制御装置500が下り/上り通信回線80、90を介して駅装置10を制御している場合、列車(移動局)600の列車無線部601と交信できる駅装置10を1ゾーン内で1個指定(駅指定)したり、前記列車無線部601と交信する駅装置10を1ゾーン内の駅装置全てとする一斉指定が行われる。又、中央制御装置500が駅装置10を制御していない場合は、1ゾーン内の全ての駅装置10が列車無線部601と交信可能状態になる。
【0004】
中央制御装置500が駅装置10を制御していない時の待受時及び一斉指定時の待受時、列車600の列車無線部601を用いて中央制御装置500側の運転指令を呼び出した場合、その呼び出し音声を受信した複数の駅装置10の中で1つの駅装置10を介して中央制御装置500と通信回線を繋ぐことになる。この通信回線を繋ぐ方法として、上記した列車無線Cタイプシステムでは、中央制御装置500に最も近い駅装置10を介して中央制御装置500と下り/上り通信回線80、90を接続する上位局優先方式を採っている。
【0005】
ここで、駅装置10が中央制御装置500と下り/上り通信回線80、90を繋ぐ場合、無線部150がリレーSを開放することにより、このリレーSを開放した駅装置10が下り通信回線80を介して中央制御装置500と繋ながることになる。又、上り通信回線90は駅装置10の無線部150が分配トランスTを介して送信情報を上り通信回線90上に送出することにより、当該駅装置10と中央制御装置500が上り通信回線90を介して繋ながることになる。
【0006】
ところで、上記した上位局優先方式を採用した結果、列車600からの送信電波を最も良好に受信した駅装置10があっても、オーバーリーチ着信により中央制御装置500に近い上位の駅装置(局)10に着信があった場合、この局と中央制御装置500間で通信回線が繋がることになるが、この時、その局の受信電界強度が低い場合、遠話接続となってしまい、列車600からの呼出し音声が聞きとりにくい、若しくは聞き取れないという不具合が発生することがあった。
【0007】
そこで、上記不具合を解決すべく、駅装置10のオーバーリーチ着信対策用として補助受信装置が開発されている。この補助受信装置は、駅装置10に搭載されている無線機のアンテナ栓間に挿入されるもので、高周波減衰器(ATT)とそれをバイパスする経路を備えることにより、駅装置10からの制御信号で、アンテナへの経路をATTを経由するか、バイパスするかを切り替える装置で、(無線機スケルチレベル+ATT減衰値)以上の受信入力があると、前記バイパス側に切り替わり、受信入力が前記(無線機スケルチレベル+ATT減衰値)以下になるか、或いは駅装置が復旧するまで、前記状態を保つ動作を行うものである。
【0008】
しかし、このような補助受信装置はシステム仕様に元々なかった装置であるため、既設駅装置10にはこの補助受信装置を改造無しで取付けることができず、従って、新規の駅装置10だけにしか補助受信装置を取り付けることができなかった。尚、補助受信装置を既設駅装置10に取付けて、中央制御装置500により制御するためには、プレストーク、着信信号を駅装置10から取り出す必要があり、これには大幅な改造が必要になる。
【0009】
又、補助受信装置の制御信号として、プレストーク、着信信号のみを使用していると、列車600からの着信波は常にATTを経由し、駅装置10で着信と判定しない限り、ATTが外れないため、駅装置10のサービスエリアが狭くなってしまうという不具合もあった。更に、既設の駅装置10のオーバーリーチ着信対策として、アンテナ栓間に単に高周波減衰器(ATT)を入れる方法も実施しているが、この方法だと送信出力もこの高周波減衰器により減衰されることになるため、サービスエリアを狭める等の不具合があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の列車無線Cタイプシステムでは、列車600(移動局)から無線による呼出しがある際、中央制御装置500に最も近い駅装置10を介して中央制御装置500と下り/上り通信回線80、90を接続する上位局優先方式を採っているため、場合によっては遠話接続になってしまって、呼出し音声が聞きづらいという不具合があった。その解決策の1つとして補助受信装置を駅装置10に取り付ければ良いが、この装置はシステム仕様に元々なかった装置であるため、大幅な改造無しでは既設駅装置10には接続できないという不具合があった。また、補助受信装置を駅装置10に取付けた場合、この補助受信装置の制御信号として、プレストーク、着信信号のみ使用していると、列車600からの着信波は常にATTを経由し、駅装置10で着信と判定しない限り、前記ATTが外れないため、駅装置10のサービスエリアが狭くなってしまうという不具合があった。
【0011】
そこで本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、最小の改造で既設駅装置に補助受信装置を容易に取り付けて制御できるようにすることができる駅装置接続用インタフェース装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、列車と無線回線を通して音声情報の送受信を中央制御装置の制御下、又はこの中央制御装置から独立して行う際に、アンテナに対して入出力される高周波信号の減衰率を増減する補助受信装置を備えると共に、別途接続される遠隔操作器による制御を受ける駅装置を、この駅装置と前記中央制御装置とを接続する通信回線に接続する駅装置接続用インタフェース装置において、前記通信回線と駅装置、前記遠隔操作器と駅装置とをそれぞれ接続する信号経路と、前記中央制御装置から前記通信回線を通して送信される各種信号を検出し、検出した信号の種類に応じて前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増減させる制御信号を作成する第1の信号検出回路と、前記駅装置から出力される各種信号を検出し、検出した信号の種類に応じて前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増減させる制御信号を作成する第2の信号検出回路と、前記遠隔操作器から出力される各種信号を検出し、検出した信号の種類に応じて前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増減させる制御信号を作成する第3の信号検出回路とを具備した構成を備えている。
【0013】
請求項2の発明は、手動操作されるスイッチと、このスイッチの状態に応じて前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増減させる制御信号を作成するマニュアル信号作成回路とを設けた構成を備えている。
【0014】
請求項3の発明は、前記手動操作されるスイッチを2個設け、前記マニュアル信号作成回路は第1のスイッチが押下されると駅扱いの信号を検出して、前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を減少させる制御信号を作成し、第2のスイッチが押下されると中央扱いの信号を検出して、前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増加させる制御信号を作成する構成を備えている。
【0015】
請求項4の発明は、前記駅装置が前記中央制御装置の制御下にない単なる待ち受け状態の時、前記、第1、第2、第3の信号検出回路をリセットして、これら信号検出回路から前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増加させる制御信号を出力させる構成を備えている。
【0016】
請求項5の発明は、前記補助受信装置は高周波信号を減衰させるアテネータと、このアテネータを迂回するバイパス経路と、前記高周波信号をアテネータ経由にするか、或いは前記バイパス経路経由にするかに切り替える切替スイッチとを有し、前記制御信号によりこの切替スイッチを切り替える構成を備えている。
【0017】
請求項6の発明は、前記第1の信号検出回路が、前記駅装置を前記中央制御装置の制御下におく中央扱い信号、他の駅装置も含めて前記駅装置を前記列車からの呼び出しに応答可能にする一斉指定信号、前記駅装置だけを前記列車からの呼び出しに応答可能にする駅指定を解除する復旧信号、又は前記中央制御装置から独立して駅自身で列車無線を制御可能にする駅扱いを解除する駅扱い復旧信号の各信号を検出した場合、前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増加させる制御信号を作成する構成を備えている。
【0018】
請求項7の発明は、前記第1の信号検出回路が、前記駅装置だけを前記列車からの呼び出しに応答可能にする駅指定、前記中央制御装置から独立して駅自身で列車無線を制御可能にする駅扱いの信号、又は前記列車との無線通信を立ち上げるプレストーク信号を検出した場合、前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を減少させる制御信号を作成する構成を備えている。
【0019】
請求項8の発明は、前記第2の信号検出回路は前記駅装置から自局を示す信号、前記列車からの受信音声信号及び前記列車からの着信信号のいずれか1つ、又は2つ、或いは全てを検出して、前記補助受信装置による高周波信号の減衰を減少させる制御信号を作成する構成を備えている。
【0020】
請求項9の発明は、前記駅装置は自局を示す信号のみを前記第2の信号検出回路に出力し、且つ前記第2の信号検出回路は前記駅装置から自局を示す信号を検出すると、前記補助受信装置による高周波信号の減衰を減少させる制御信号を作成する構成を備えている。
【0021】
請求項10の発明は、前記第3の信号検出回路は前記遠隔操作器から駅扱いの信号を検出すると、前記補助受信装置による高周波信号の減衰を減少させる制御信号を作成すると共に、前記遠隔操作器から中央扱いの信号を検出すると、前記補助受信装置による高周波信号の減衰を増加させる制御信号を作成する構成を備えている。
【0022】
請求項11前記補助受信装置における高周波減衰率を増加させる制御信号を出力しているのか、又は減少させる制御信号を出力しているのかを表示する表示部を設けた構成を備えている。
【0023】
請求項12の発明は、前記通信回線は、前記中央制御装置から前記駅装置へ送信する信号を伝送する上り通信回線と、前記中央制御装置から前記駅装置へ送信する信号を伝送する下り通信回線とから成り、且つ、これら通信回線を伝送される信号はDTMF信号である構成を備えている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の駅装置接続用インタフェース装置の一実施の形態の構成を示したブロック図である。1は図示されない上り/下り通信回線、駅装置又は遠隔操作器からの信号をインタフェース装置内に入力する信号入力部、2は図示されない補助受信装置に制御信号を出力する信号出力部、3は図示されない下り通信回線からの信号を検出して制御信号300を作成する下り信号検出部、4は図示されない上り通信回線からの信号を検出して制御信号300を作成する上り信号検出部、5は図示されない遠隔操作器からの制御信号を検出して制御信号300を作成する遠操信号検出部、6は下り信号検出部3、上り信号検出部4、遠操信号検出部5やマニュアル制御部7をリセットするリセット回路、7は操作員などの手動操作に対応する制御信号300を生成するマニュアル制御部である。
【0025】
図2は図1に示した駅装置接続用インタフェース装置(図中破線部)を下り/上り通信回線80、90と駅装置10との間に挿入して補助受信装置11を駅装置10に接続した場合の構成例を示したブロック図である。駅装置接続用インタフェース装置は下り/上り通信回線80、90の中継線輪盤9と駅装置10との間に挿入されて、両者を接続している。これと共に、駅装置接続用インタフェース装置の信号入力部1に遠隔操作器8が接続されている。駅装置接続用インタフェース装置から出力される制御信号300は補助受信装置11に入力され、この補助受信装置11は駅装置10のアンテナ栓13間に挿入されることで、アンテナ12と駅装置10を接続することになる。
【0026】
図3は図2に示した補助受信装置11の詳細例を示したブロック図である。補助受信装置11は高周波減衰器(ATT)111と、この高周波減衰器(ATT)111を迂回するバイパス路112及び駅装置10をアンテナ12にATT111を介して接続するか、或いはバイパス路112により直接接続するかを切り替えるスイッチ113とから成り、スイッチ113は駅装置接続用インタフェース装置から出力される制御信号300によって切り替えられる。
【0027】
次に本実施の形態の動作について説明する。下り信号検出部3、上り信号検出部4、遠操信号検出部5は信号入力部1から入力される各種信号の中からそれぞれ下り通信回線80上の信号、駅装置10から出力されて下り通信回線90上に送出される信号及び遠隔操作器8から入力される信号をそれぞれ検出し、検出した信号に基づいて制御信号300を作成し、作成した制御信号300を信号出力部2から補助受信装置11に出力する。補助受信装置11は入力される制御信号300により、内蔵のATT111を外したり、或いはATT111を入れて、アンテナ12と駅装置10間の高周波信号の減衰レベルを増減する。以下、上記動作について詳細に説明する。
【0028】
図4は図1、2に示した信号入力部1の詳細構成例を示した回路図である。下り通信回線80(図2参照)から入力端子Aに入力された信号はUリンク101を介して2分配トランス102の一次側に入力され、ここで2分配されて一方は下り信号検出部3に入力され、他方は可変抵抗器(VR)104を介してアンプ105に入力される。アンプ105は入力信号を2分配トランス102のロス分だけ増幅した後、トランス106、Uリンク101を介して出力端子Hから駅装置10に出力する。
【0029】
駅装置10から入力端子Gに入力された信号はUリンク101、トランス109を介して可変抵抗器(VR)108に入力される。可変抵抗器108によりレベル調整された信号はアンプ107により2分配トランス103のロス分だけ増幅された後、2分配トランス103の一次側に入力される。この2分配トランス103により2分配された信号の一方は上り信号検出部4に入力され、他方はUリンク101を介して出力端子Bから上り通信回線90(図2参照)上に送出される。
【0030】
駅装置10から入力端子I、Jに入力された受話音声信号、着信信号は直接上り信号検出部4に入力される。又、遠隔操作器8(図2参照)から入力される信号は直接遠操信号検出部5及び出力端子Fから駅装置10に入力される。更に周波数切り替え等のその他の信号は直接駅装置10に出力端子Eから入力される。
【0031】
図5は図1、2に示した下り信号検出部3の詳細構成例を示したブロック図である。入力端子Iから入力された下り通信回線80上の信号は可変抵抗31、40によりレベル調整された後、ローパスフィルタ32、ハイパスフィルタ40に入力される。ローパスフィルタ32は一斉指定、中央扱い(駅装置を中央制御装置500の制御下におくモード)、(自局)駅指定、駅扱い(中制御装置500から独立して自局のみで制御するモード)、復旧(駅指定を解除して待ち受けにするモード)、駅扱い復旧(駅扱いを解除して中央制御装置500の制御に戻すモード)の各信号を通過させて可変抵抗器33に入力する。
【0032】
可変抵抗器33によりレベル調整されたこれら信号は、アンプ34により増幅されてからDTMFレシーバ35に入力される。DTMFレシーバ35はDTMF信号を受信し、受信信号をデコーダ36に出力する。デコーダ36は受信されたDTMF信号が駅指定、駅扱いの各信号である場合、ハイレベルの信号をインバータ37、38に出力すると共に、ローレベルの信号をリセット回路6(図7参照)に出力する。これにより、インバータ37の出力はローレベルになり、発光ダイオード(LED)39が点灯する。これと共に、前記ハイレベルの信号はインバータ38により極性反転されてローレベルの制御信号300となって信号出力部2(図7参照)に出力される。
【0033】
次に、デコーダ36は受信されたDTMF信号が一斉指定又は中央扱い、復旧、駅扱い復旧である場合、ローレベルの信号をインバータ37、38に出力すると共に、ハイレベルの信号をリセット回路6に出力する。これにより、インバータ37の出力はハイレベルになり、発光ダイオード(LED)39は点灯しない。これと共に、前記ローレベルの信号はインバータ38により極性反転されてハイレベルの制御信号300となって信号出力部2に出力される。
【0034】
一方、ハイパスフィルタ41により選択されたプレストーク信号(送信機を立ち上げる3300Hzの単一トーン信号)は可変抵抗器42によりレベル調整された後、アンプ43により増幅されてからリードフィルタ(3300Hzの信号を通過させる)44を通って整流回路45に入力され、ここでDC信号になってH・L検出部46に入力される。H・L検出部46はプレストーク信号が入力された場合、その出力をハイレベルにする。これにより、インバータ47の出力はローレベルになり、発光ダイオード(LED)49を点灯させる。これと共に、前記ハイレベル信号はインバータ48により極性反転されてローレベルの制御信号300となって信号出力部2に出力される。
【0035】
信号出力部2に入力された上記制御信号300は図3に示したような補助受信装置11のスイッチ113の切り替え制御端子に入力される。スイッチ113はハイレベルの制御信号300が入力された場合、端子a側に切り替わり、アンテナ12と駅装置10の間にATT111を入れ、逆にローレベルの制御信号300が入力された場合、端子b側に切り替わって、ATT111を外す。従って、下り信号検出部3が駅指定、駅扱い及びプレストークの各信号を検出すると、補助受信装置11のATT111が外れることになる。又、下り信号検出部3が一斉指定、中央扱い、駅扱い復旧、復旧の各信号を検出すると、補助受信装置11のATT111が入ることになる。
【0036】
図6は図1、2に示した上り信号検出部4の詳細構成例を示したブロック図である。駅装置10は列車からの呼び出し信号を受信すると、自局を示すDTMF信号を上り通信回線90を用いて中央制御装置500に返すため、このDTMF信号が入力端子I1から可変抵抗器50を通してローパスフィルタ51に入力されると、このローパスフィルタ51は前記DTMF信号を通過させてアンプ52に入力する。アンプ52はDTMF信号を増幅してDTMFレシーバ53に入力するため、DTMFレシーバ53は前記DTMF信号を受信する。デコーダ54は受信されたDTMF信号が駅装置10の自局を示す信号であった場合、ハイレベルの信号をオア回路55に出力するため、オア回路55の出力がハイレベルになって、インバータの56、57の出力をローレベルにする。これにより、発光ダイオード58が点灯すると共に、ローレベルの制御信号300が信号出力部2に出力される。
【0037】
又、駅装置10に列車からの呼び出しがあると、運転士等の音声信号を駅装置が受信するため、音声検出回路59は入力端子I2から入力される前記音声信号を検出すると、ハイレベルの信号をオア回路55に出力する。このため、オア回路55の出力がハイレベルになって、インバータの56、57の出力をローレベルにする。これにより、発光ダイオード58が発光すると共に、ローレベルの制御信号300が信号出力部2に出力される。
【0038】
更に、駅装置10は列車からの呼び出しを受けると、ローレベルの着信信号を出力するため、この着信信号は入力端子I3からインバータ60に入力されることにより、極性反転されてハイレベルの着信信号となって、オア回路55に出力される。このため、オア回路55の出力がハイレベルになって、インバータ56、57の出力をローレベルにする。これにより、発光ダイオード58が点灯すると共に、ローレベルの制御信号300が信号出力部2に出力される。従って、上り信号検出部4が自局を示すDTMF信号、音声信号及び着信信号の少なくともいずれか一つを検出すると、補助受信装置11のATT111が外れることになる。
【0039】
尚、リセット回路6(図7参照)からデコーダ54にハイレベルのリセット信号が入力されると、デコーダ54はリセットされてその出力信号をローレベルにする。この時、音声検出回路59が音声を検出しておらず、且つ、着信信号がこの信号検出部に入力されていない場合、信号出力部2にはハイレベルの制御信号300が入力されることになり、補助受信装置11のATT111が入ることになる。
【0040】
図7は図1、2に示した遠操信号検出部5及びマニュアル制御部7の詳細構成例を示したブロック図である。入力端子I1には遠隔操作器8(図2参照)から出力されるローレベルの駅扱い信号が入力される。この駅扱い信号はインバータ61で極性反転されてハイレベルになってRSフリップフロップ62のセット端子Sに入力されて、このフリップフロップをセットする。これにより、RSフリップフロップ62からはローレベルの制御信号300が出力されて、信号出力部2のオア回路21に入力される。これにより、図3に示した補助受信装置11のATT111が外れることになる。
【0041】
入力端子I2には遠隔操作器8から出力されるローレベルの中央扱い信号が入力される。この中央扱い信号はインバータ63で極性反転されてハイレベルになった後、オア回路64を通ってRSフリップフロップ62のリセット端子Rに入力されて、このフリップフロップをリセットする。これにより、RSフリップフロップ62からはハイレベルの制御信号300が出力され、この制御信号300が信号出力部2のオア回路21に入力される。これにより、補助受信装置11のATT111が入ることになる。
【0042】
次に、マニュアル制御部7のスイッチ65は手動操作で駅扱いにする信号を発生するスイッチである。このスイッチ65が押下されると、波形整形回路66にローレベルの駅扱い信号が入力される。これにより、波形整形回路66は、RSフリップフロップ67のセット端子Sをローレベルにして、このフリップフロップをセットする。これにより、RSフリップフロップ67はハイレベルの信号を出力するため、インバータ68、69の出力はローレベルになり、ローレベルの制御信号300が信号出力部2のオア回路21に入力されると共に、発光ダイオード70が点灯する。これにより、補助受信装置11のATT111が外れることになる。
【0043】
一方、スイッチ71は手動操作で中央扱いにする信号を発生するスイッチである。このスイッチ71が押下されると、波形整形回路72にローレベルの中央扱い信号が入力される。これにより、波形整形回路72は、RSフリップフロップ67のセット端子Rをオア回路73を介してローレベルにすることにより、このフリップフロップをリセットする。これにより、RSフリップフロップ67はローレベルの信号を出力するため、インバータ68、69の出力はハイレベルになり、ハイレベルの制御信号300が信号出力部2のオア回路21に入力されると共に、発光ダイオード70は点灯しないことになる。これにより、補助受信装置11のATT111が入ることになる。尚、スイッチ65、71と波形整形回路66、72との間に入っている抵抗R1、R2、R3及びコンデンサCのRC回路はスイッチ65、71のチャタリングによる信号の乱れを防止している。
【0044】
リセット回路6は下り信号検出部3から出力されるハイレベルのリセット信号200を入力すると、その出力をハイレベルにして、遠操信号検出部5をリセットする。即ち、リセット回路6から出力されたハイレベルのリセット信号はオア回路64、73を通って、両RSフリップフロップ62、67のリセット端子Rに入力され、RSフリップフロップ62、67をリセットする。これにより、RSフリップフロップ62からはハイレベルの制御信号300がオア回路21に入力され、又、この時、フリップフロップ67の出力はローレベルになるため、インバータ68からはハイレベルの制御信号300がオア回路21に入力され、図3に示した補助受信装置のATT111が入った状態になる。又、このリセット回路6のリセット信号は下り信号検出部3及び上り信号検出部4にも出力され、このリセット回路6からハイレベルのリセット信号が出力されると、下り/上り信号検出部3、4からはハイレベルの制御信号が出力されて、補助受信装置11のATT111が入ることになる。
【0045】
尚、駅装置10が中央制御装置500の制御下になり、単なる待ち受け状態になっている時は、リセット回路6により、下り信号検出回路3、上り信号検出回路4、遠操信号検出部5はリセットされるため、信号出力部2からはハイレベルの制御信号300が補助受信装置11に入力され、ATT111は入った状態になる。
【0046】
本実施の形態によれば、駅装置接続用インタフェース装置は下り/上り通信回線80、90と駅装置10の間にあって、中央制御装置500から中央扱い、一斉指定、駅扱い復旧、復旧の信号が当該駅装置10に出された場合、又は駅装置10が中央制御装置500の制御下になり待ち受け時には、補助受信装置11のATT111を入れる制御信号300を作成し、この制御信号300により前記ATT111を入れることによって、駅装置10の無線機スケルチレベル+ATT111の減衰値以下の受信入力の駅装置10に列車からの呼びを着信出来ないようにし、前記無線機スケルチレベル+ATT111の減衰値以上の受信レベルの駅装置10のみが前記列車からの呼びを着信することができるようにして、遠話接続を防止することができ、着信後は前記ATT111を外す制御信号300が作成されるため、この制御信号300により前記ATT111を外すことによって、上位局優先方式を採っても、常に通話品質の良い通信を行うことができる。
【0047】
又、中央制御装置500から駅指定、駅扱い及びプレストーク信号が当該駅装置10に出された場合には、補助受信装置のATT111を外す制御信号300を作成し、この制御信号300により前記ATT111を外すことによって、駅装置10の送受信感度を高めることがで、広いサービスエリアを確保することができる。
【0048】
しかも、駅装置10から受話音声又は着信信号を新たに取り出せるように駅装置10を僅かに改造すれば、本例の駅装置接続用インタフェース装置を駅装置10と下り上り通信回線80、90の間に挿入して、補助受信装置11を制御することができるため、既設で旧設計の駅装置10に補助受信装置11を容易に取り付けることができ、上記効果を得ることができる。特に、旧JRS使用(JRS23401−15D−14AR4D又は14AR5D)に基づき設計された列車無線Cタイプ用の駅装置10であれば、内部無線機から受話音声又は着信信号を外部に取り出す改造だけ(改造不要の駅装置もある)を現地にて行えば補助受信装置11を制御でき、その結果、既設システムに補助受信装置11の導入が可能になり、システムの通話品質を向上させることができる。
【0049】
尚、上記実施例で説明した上り信号検出部4は、駅装置10が中央制御装置500に送信する自局を示すDTMF信号のみを検出した場合でも、列車からの着信後は補助受信装置11のATT111を外すことができるため、駅装置10からの音声信号や着信信号のいずれか一方、又は両方の検出をやめて、駅装置10にこれら信号を取り出すための改造せずに、更に容易に既設の駅装置10に補助受信装置11を取り付けることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上記述した如く請求項1、8、12の発明によれば、最小の改造で既設駅装置に補助受信装置を取り付けて制御することができる。
請求項2又は3の発明によれば、マニュアルにて補助受信装置を制御することができる。
【0051】
請求項4の発明によれば、駅装置が中央制御装置の制御下になり単なる待ち受け時に、上位局優先方式により遠話接続されることを防止することができる。
請求項5の発明によれば、駅装置接続用インタフェース装置からの制御信号によって補助受信装置の高周波信号の減衰率を確実に増減することができる。
【0052】
請求項6の発明によれば、駅装置が中央制御装置の制御下にあったり、或いは一斉指定されている場合に、上位局優先方式により遠話接続されることを防止することができる。
【0053】
請求項7の発明によれば、駅装置が駅指定或いは駅扱いになっていたり或いは列車との無線通信を立ち上げる際に、サービスエリアが狭くなることを防止することができる。
【0054】
請求項9の発明によれば、駅装置の改造をほとんど行わずに補助受信装置を取り付けることができる。
請求項10の発明によれば、遠隔操作による駅扱い及び中央扱いの制御に応じて、補助受信装置の高周波減衰率を制御することができる。
請求項11の発明によれば、補助受信装置がどのように制御されているかを報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駅装置接続用インタフェース装置の一実施の形態の構成を示したブロック図。
【図2】図1に示した駅装置接続用インタフェース装置を用いて補助受信装置を取り付けた駅装置を通信回線に接続した構成例を示したブロック図。
【図3】図2に示した補助受信装置の詳細構成例を示したブロック図。
【図4】図1、2に示した信号入力部の詳細構成例を示したブロック図。
【図5】図1、2に示した下り信号検出部の詳細構成例を示したブロック図。
【図6】図1、2に示した上り信号検出部の詳細構成例を示したブロック図。
【図7】図1、2に示した遠操信号検出部及びマニュアル制御部の詳細構成例を示したブロック図。
【図8】従来の列車無線システムの一例を示したブロック図。
【符号の説明】
1…信号入力部
2…信号出力部
3…下り信号検出部
4…上り信号検出部
5…遠操信号検出部
6…リセット回路
7…マニュアル制御部
8…遠隔操作器
9…中継線輪盤
10…駅装置
11…補助受信装置
12…アンテナ
13…アンテナ栓
【発明の属する技術分野】
本発明は、列車無線Cタイプシステムに使用する駅装置にオーバーリーチ着信対策用の補助受信装置を取付けるために、駅装置と通信回線間に挿入する駅装置接続用インタフェース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から列車無線Cタイプシステムと称される機能を最小限にして安価とした列車無線システムがある。図8はこの列車無線Cタイプシステムの概略構成例を示したブロック図である。列車の線路沿いに設けられている各駅には駅装置10が設置されており、これら駅装置10は中央制御装置500に接続された下り通信回線80と上り通信回線90に縦列的に接続されている。尚、下り通信回線80と上り通信回線90に接続されている駅装置(同位置の縦列同士)10は同一のものであるが、本図では便宜的に別々に記載してあるだけである。駅装置10は一系統の下り/上り通信回線80、90に最大10個まで接続され、10個一組で1ゾーンZを形成している。通常、一つの中央制御装置500には複数ゾーンの駅装置郡が接続されることになる。
【0003】
ここで、中央制御装置500が下り/上り通信回線80、90を介して駅装置10を制御している場合、列車(移動局)600の列車無線部601と交信できる駅装置10を1ゾーン内で1個指定(駅指定)したり、前記列車無線部601と交信する駅装置10を1ゾーン内の駅装置全てとする一斉指定が行われる。又、中央制御装置500が駅装置10を制御していない場合は、1ゾーン内の全ての駅装置10が列車無線部601と交信可能状態になる。
【0004】
中央制御装置500が駅装置10を制御していない時の待受時及び一斉指定時の待受時、列車600の列車無線部601を用いて中央制御装置500側の運転指令を呼び出した場合、その呼び出し音声を受信した複数の駅装置10の中で1つの駅装置10を介して中央制御装置500と通信回線を繋ぐことになる。この通信回線を繋ぐ方法として、上記した列車無線Cタイプシステムでは、中央制御装置500に最も近い駅装置10を介して中央制御装置500と下り/上り通信回線80、90を接続する上位局優先方式を採っている。
【0005】
ここで、駅装置10が中央制御装置500と下り/上り通信回線80、90を繋ぐ場合、無線部150がリレーSを開放することにより、このリレーSを開放した駅装置10が下り通信回線80を介して中央制御装置500と繋ながることになる。又、上り通信回線90は駅装置10の無線部150が分配トランスTを介して送信情報を上り通信回線90上に送出することにより、当該駅装置10と中央制御装置500が上り通信回線90を介して繋ながることになる。
【0006】
ところで、上記した上位局優先方式を採用した結果、列車600からの送信電波を最も良好に受信した駅装置10があっても、オーバーリーチ着信により中央制御装置500に近い上位の駅装置(局)10に着信があった場合、この局と中央制御装置500間で通信回線が繋がることになるが、この時、その局の受信電界強度が低い場合、遠話接続となってしまい、列車600からの呼出し音声が聞きとりにくい、若しくは聞き取れないという不具合が発生することがあった。
【0007】
そこで、上記不具合を解決すべく、駅装置10のオーバーリーチ着信対策用として補助受信装置が開発されている。この補助受信装置は、駅装置10に搭載されている無線機のアンテナ栓間に挿入されるもので、高周波減衰器(ATT)とそれをバイパスする経路を備えることにより、駅装置10からの制御信号で、アンテナへの経路をATTを経由するか、バイパスするかを切り替える装置で、(無線機スケルチレベル+ATT減衰値)以上の受信入力があると、前記バイパス側に切り替わり、受信入力が前記(無線機スケルチレベル+ATT減衰値)以下になるか、或いは駅装置が復旧するまで、前記状態を保つ動作を行うものである。
【0008】
しかし、このような補助受信装置はシステム仕様に元々なかった装置であるため、既設駅装置10にはこの補助受信装置を改造無しで取付けることができず、従って、新規の駅装置10だけにしか補助受信装置を取り付けることができなかった。尚、補助受信装置を既設駅装置10に取付けて、中央制御装置500により制御するためには、プレストーク、着信信号を駅装置10から取り出す必要があり、これには大幅な改造が必要になる。
【0009】
又、補助受信装置の制御信号として、プレストーク、着信信号のみを使用していると、列車600からの着信波は常にATTを経由し、駅装置10で着信と判定しない限り、ATTが外れないため、駅装置10のサービスエリアが狭くなってしまうという不具合もあった。更に、既設の駅装置10のオーバーリーチ着信対策として、アンテナ栓間に単に高周波減衰器(ATT)を入れる方法も実施しているが、この方法だと送信出力もこの高周波減衰器により減衰されることになるため、サービスエリアを狭める等の不具合があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の列車無線Cタイプシステムでは、列車600(移動局)から無線による呼出しがある際、中央制御装置500に最も近い駅装置10を介して中央制御装置500と下り/上り通信回線80、90を接続する上位局優先方式を採っているため、場合によっては遠話接続になってしまって、呼出し音声が聞きづらいという不具合があった。その解決策の1つとして補助受信装置を駅装置10に取り付ければ良いが、この装置はシステム仕様に元々なかった装置であるため、大幅な改造無しでは既設駅装置10には接続できないという不具合があった。また、補助受信装置を駅装置10に取付けた場合、この補助受信装置の制御信号として、プレストーク、着信信号のみ使用していると、列車600からの着信波は常にATTを経由し、駅装置10で着信と判定しない限り、前記ATTが外れないため、駅装置10のサービスエリアが狭くなってしまうという不具合があった。
【0011】
そこで本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、最小の改造で既設駅装置に補助受信装置を容易に取り付けて制御できるようにすることができる駅装置接続用インタフェース装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、列車と無線回線を通して音声情報の送受信を中央制御装置の制御下、又はこの中央制御装置から独立して行う際に、アンテナに対して入出力される高周波信号の減衰率を増減する補助受信装置を備えると共に、別途接続される遠隔操作器による制御を受ける駅装置を、この駅装置と前記中央制御装置とを接続する通信回線に接続する駅装置接続用インタフェース装置において、前記通信回線と駅装置、前記遠隔操作器と駅装置とをそれぞれ接続する信号経路と、前記中央制御装置から前記通信回線を通して送信される各種信号を検出し、検出した信号の種類に応じて前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増減させる制御信号を作成する第1の信号検出回路と、前記駅装置から出力される各種信号を検出し、検出した信号の種類に応じて前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増減させる制御信号を作成する第2の信号検出回路と、前記遠隔操作器から出力される各種信号を検出し、検出した信号の種類に応じて前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増減させる制御信号を作成する第3の信号検出回路とを具備した構成を備えている。
【0013】
請求項2の発明は、手動操作されるスイッチと、このスイッチの状態に応じて前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増減させる制御信号を作成するマニュアル信号作成回路とを設けた構成を備えている。
【0014】
請求項3の発明は、前記手動操作されるスイッチを2個設け、前記マニュアル信号作成回路は第1のスイッチが押下されると駅扱いの信号を検出して、前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を減少させる制御信号を作成し、第2のスイッチが押下されると中央扱いの信号を検出して、前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増加させる制御信号を作成する構成を備えている。
【0015】
請求項4の発明は、前記駅装置が前記中央制御装置の制御下にない単なる待ち受け状態の時、前記、第1、第2、第3の信号検出回路をリセットして、これら信号検出回路から前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増加させる制御信号を出力させる構成を備えている。
【0016】
請求項5の発明は、前記補助受信装置は高周波信号を減衰させるアテネータと、このアテネータを迂回するバイパス経路と、前記高周波信号をアテネータ経由にするか、或いは前記バイパス経路経由にするかに切り替える切替スイッチとを有し、前記制御信号によりこの切替スイッチを切り替える構成を備えている。
【0017】
請求項6の発明は、前記第1の信号検出回路が、前記駅装置を前記中央制御装置の制御下におく中央扱い信号、他の駅装置も含めて前記駅装置を前記列車からの呼び出しに応答可能にする一斉指定信号、前記駅装置だけを前記列車からの呼び出しに応答可能にする駅指定を解除する復旧信号、又は前記中央制御装置から独立して駅自身で列車無線を制御可能にする駅扱いを解除する駅扱い復旧信号の各信号を検出した場合、前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増加させる制御信号を作成する構成を備えている。
【0018】
請求項7の発明は、前記第1の信号検出回路が、前記駅装置だけを前記列車からの呼び出しに応答可能にする駅指定、前記中央制御装置から独立して駅自身で列車無線を制御可能にする駅扱いの信号、又は前記列車との無線通信を立ち上げるプレストーク信号を検出した場合、前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を減少させる制御信号を作成する構成を備えている。
【0019】
請求項8の発明は、前記第2の信号検出回路は前記駅装置から自局を示す信号、前記列車からの受信音声信号及び前記列車からの着信信号のいずれか1つ、又は2つ、或いは全てを検出して、前記補助受信装置による高周波信号の減衰を減少させる制御信号を作成する構成を備えている。
【0020】
請求項9の発明は、前記駅装置は自局を示す信号のみを前記第2の信号検出回路に出力し、且つ前記第2の信号検出回路は前記駅装置から自局を示す信号を検出すると、前記補助受信装置による高周波信号の減衰を減少させる制御信号を作成する構成を備えている。
【0021】
請求項10の発明は、前記第3の信号検出回路は前記遠隔操作器から駅扱いの信号を検出すると、前記補助受信装置による高周波信号の減衰を減少させる制御信号を作成すると共に、前記遠隔操作器から中央扱いの信号を検出すると、前記補助受信装置による高周波信号の減衰を増加させる制御信号を作成する構成を備えている。
【0022】
請求項11前記補助受信装置における高周波減衰率を増加させる制御信号を出力しているのか、又は減少させる制御信号を出力しているのかを表示する表示部を設けた構成を備えている。
【0023】
請求項12の発明は、前記通信回線は、前記中央制御装置から前記駅装置へ送信する信号を伝送する上り通信回線と、前記中央制御装置から前記駅装置へ送信する信号を伝送する下り通信回線とから成り、且つ、これら通信回線を伝送される信号はDTMF信号である構成を備えている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の駅装置接続用インタフェース装置の一実施の形態の構成を示したブロック図である。1は図示されない上り/下り通信回線、駅装置又は遠隔操作器からの信号をインタフェース装置内に入力する信号入力部、2は図示されない補助受信装置に制御信号を出力する信号出力部、3は図示されない下り通信回線からの信号を検出して制御信号300を作成する下り信号検出部、4は図示されない上り通信回線からの信号を検出して制御信号300を作成する上り信号検出部、5は図示されない遠隔操作器からの制御信号を検出して制御信号300を作成する遠操信号検出部、6は下り信号検出部3、上り信号検出部4、遠操信号検出部5やマニュアル制御部7をリセットするリセット回路、7は操作員などの手動操作に対応する制御信号300を生成するマニュアル制御部である。
【0025】
図2は図1に示した駅装置接続用インタフェース装置(図中破線部)を下り/上り通信回線80、90と駅装置10との間に挿入して補助受信装置11を駅装置10に接続した場合の構成例を示したブロック図である。駅装置接続用インタフェース装置は下り/上り通信回線80、90の中継線輪盤9と駅装置10との間に挿入されて、両者を接続している。これと共に、駅装置接続用インタフェース装置の信号入力部1に遠隔操作器8が接続されている。駅装置接続用インタフェース装置から出力される制御信号300は補助受信装置11に入力され、この補助受信装置11は駅装置10のアンテナ栓13間に挿入されることで、アンテナ12と駅装置10を接続することになる。
【0026】
図3は図2に示した補助受信装置11の詳細例を示したブロック図である。補助受信装置11は高周波減衰器(ATT)111と、この高周波減衰器(ATT)111を迂回するバイパス路112及び駅装置10をアンテナ12にATT111を介して接続するか、或いはバイパス路112により直接接続するかを切り替えるスイッチ113とから成り、スイッチ113は駅装置接続用インタフェース装置から出力される制御信号300によって切り替えられる。
【0027】
次に本実施の形態の動作について説明する。下り信号検出部3、上り信号検出部4、遠操信号検出部5は信号入力部1から入力される各種信号の中からそれぞれ下り通信回線80上の信号、駅装置10から出力されて下り通信回線90上に送出される信号及び遠隔操作器8から入力される信号をそれぞれ検出し、検出した信号に基づいて制御信号300を作成し、作成した制御信号300を信号出力部2から補助受信装置11に出力する。補助受信装置11は入力される制御信号300により、内蔵のATT111を外したり、或いはATT111を入れて、アンテナ12と駅装置10間の高周波信号の減衰レベルを増減する。以下、上記動作について詳細に説明する。
【0028】
図4は図1、2に示した信号入力部1の詳細構成例を示した回路図である。下り通信回線80(図2参照)から入力端子Aに入力された信号はUリンク101を介して2分配トランス102の一次側に入力され、ここで2分配されて一方は下り信号検出部3に入力され、他方は可変抵抗器(VR)104を介してアンプ105に入力される。アンプ105は入力信号を2分配トランス102のロス分だけ増幅した後、トランス106、Uリンク101を介して出力端子Hから駅装置10に出力する。
【0029】
駅装置10から入力端子Gに入力された信号はUリンク101、トランス109を介して可変抵抗器(VR)108に入力される。可変抵抗器108によりレベル調整された信号はアンプ107により2分配トランス103のロス分だけ増幅された後、2分配トランス103の一次側に入力される。この2分配トランス103により2分配された信号の一方は上り信号検出部4に入力され、他方はUリンク101を介して出力端子Bから上り通信回線90(図2参照)上に送出される。
【0030】
駅装置10から入力端子I、Jに入力された受話音声信号、着信信号は直接上り信号検出部4に入力される。又、遠隔操作器8(図2参照)から入力される信号は直接遠操信号検出部5及び出力端子Fから駅装置10に入力される。更に周波数切り替え等のその他の信号は直接駅装置10に出力端子Eから入力される。
【0031】
図5は図1、2に示した下り信号検出部3の詳細構成例を示したブロック図である。入力端子Iから入力された下り通信回線80上の信号は可変抵抗31、40によりレベル調整された後、ローパスフィルタ32、ハイパスフィルタ40に入力される。ローパスフィルタ32は一斉指定、中央扱い(駅装置を中央制御装置500の制御下におくモード)、(自局)駅指定、駅扱い(中制御装置500から独立して自局のみで制御するモード)、復旧(駅指定を解除して待ち受けにするモード)、駅扱い復旧(駅扱いを解除して中央制御装置500の制御に戻すモード)の各信号を通過させて可変抵抗器33に入力する。
【0032】
可変抵抗器33によりレベル調整されたこれら信号は、アンプ34により増幅されてからDTMFレシーバ35に入力される。DTMFレシーバ35はDTMF信号を受信し、受信信号をデコーダ36に出力する。デコーダ36は受信されたDTMF信号が駅指定、駅扱いの各信号である場合、ハイレベルの信号をインバータ37、38に出力すると共に、ローレベルの信号をリセット回路6(図7参照)に出力する。これにより、インバータ37の出力はローレベルになり、発光ダイオード(LED)39が点灯する。これと共に、前記ハイレベルの信号はインバータ38により極性反転されてローレベルの制御信号300となって信号出力部2(図7参照)に出力される。
【0033】
次に、デコーダ36は受信されたDTMF信号が一斉指定又は中央扱い、復旧、駅扱い復旧である場合、ローレベルの信号をインバータ37、38に出力すると共に、ハイレベルの信号をリセット回路6に出力する。これにより、インバータ37の出力はハイレベルになり、発光ダイオード(LED)39は点灯しない。これと共に、前記ローレベルの信号はインバータ38により極性反転されてハイレベルの制御信号300となって信号出力部2に出力される。
【0034】
一方、ハイパスフィルタ41により選択されたプレストーク信号(送信機を立ち上げる3300Hzの単一トーン信号)は可変抵抗器42によりレベル調整された後、アンプ43により増幅されてからリードフィルタ(3300Hzの信号を通過させる)44を通って整流回路45に入力され、ここでDC信号になってH・L検出部46に入力される。H・L検出部46はプレストーク信号が入力された場合、その出力をハイレベルにする。これにより、インバータ47の出力はローレベルになり、発光ダイオード(LED)49を点灯させる。これと共に、前記ハイレベル信号はインバータ48により極性反転されてローレベルの制御信号300となって信号出力部2に出力される。
【0035】
信号出力部2に入力された上記制御信号300は図3に示したような補助受信装置11のスイッチ113の切り替え制御端子に入力される。スイッチ113はハイレベルの制御信号300が入力された場合、端子a側に切り替わり、アンテナ12と駅装置10の間にATT111を入れ、逆にローレベルの制御信号300が入力された場合、端子b側に切り替わって、ATT111を外す。従って、下り信号検出部3が駅指定、駅扱い及びプレストークの各信号を検出すると、補助受信装置11のATT111が外れることになる。又、下り信号検出部3が一斉指定、中央扱い、駅扱い復旧、復旧の各信号を検出すると、補助受信装置11のATT111が入ることになる。
【0036】
図6は図1、2に示した上り信号検出部4の詳細構成例を示したブロック図である。駅装置10は列車からの呼び出し信号を受信すると、自局を示すDTMF信号を上り通信回線90を用いて中央制御装置500に返すため、このDTMF信号が入力端子I1から可変抵抗器50を通してローパスフィルタ51に入力されると、このローパスフィルタ51は前記DTMF信号を通過させてアンプ52に入力する。アンプ52はDTMF信号を増幅してDTMFレシーバ53に入力するため、DTMFレシーバ53は前記DTMF信号を受信する。デコーダ54は受信されたDTMF信号が駅装置10の自局を示す信号であった場合、ハイレベルの信号をオア回路55に出力するため、オア回路55の出力がハイレベルになって、インバータの56、57の出力をローレベルにする。これにより、発光ダイオード58が点灯すると共に、ローレベルの制御信号300が信号出力部2に出力される。
【0037】
又、駅装置10に列車からの呼び出しがあると、運転士等の音声信号を駅装置が受信するため、音声検出回路59は入力端子I2から入力される前記音声信号を検出すると、ハイレベルの信号をオア回路55に出力する。このため、オア回路55の出力がハイレベルになって、インバータの56、57の出力をローレベルにする。これにより、発光ダイオード58が発光すると共に、ローレベルの制御信号300が信号出力部2に出力される。
【0038】
更に、駅装置10は列車からの呼び出しを受けると、ローレベルの着信信号を出力するため、この着信信号は入力端子I3からインバータ60に入力されることにより、極性反転されてハイレベルの着信信号となって、オア回路55に出力される。このため、オア回路55の出力がハイレベルになって、インバータ56、57の出力をローレベルにする。これにより、発光ダイオード58が点灯すると共に、ローレベルの制御信号300が信号出力部2に出力される。従って、上り信号検出部4が自局を示すDTMF信号、音声信号及び着信信号の少なくともいずれか一つを検出すると、補助受信装置11のATT111が外れることになる。
【0039】
尚、リセット回路6(図7参照)からデコーダ54にハイレベルのリセット信号が入力されると、デコーダ54はリセットされてその出力信号をローレベルにする。この時、音声検出回路59が音声を検出しておらず、且つ、着信信号がこの信号検出部に入力されていない場合、信号出力部2にはハイレベルの制御信号300が入力されることになり、補助受信装置11のATT111が入ることになる。
【0040】
図7は図1、2に示した遠操信号検出部5及びマニュアル制御部7の詳細構成例を示したブロック図である。入力端子I1には遠隔操作器8(図2参照)から出力されるローレベルの駅扱い信号が入力される。この駅扱い信号はインバータ61で極性反転されてハイレベルになってRSフリップフロップ62のセット端子Sに入力されて、このフリップフロップをセットする。これにより、RSフリップフロップ62からはローレベルの制御信号300が出力されて、信号出力部2のオア回路21に入力される。これにより、図3に示した補助受信装置11のATT111が外れることになる。
【0041】
入力端子I2には遠隔操作器8から出力されるローレベルの中央扱い信号が入力される。この中央扱い信号はインバータ63で極性反転されてハイレベルになった後、オア回路64を通ってRSフリップフロップ62のリセット端子Rに入力されて、このフリップフロップをリセットする。これにより、RSフリップフロップ62からはハイレベルの制御信号300が出力され、この制御信号300が信号出力部2のオア回路21に入力される。これにより、補助受信装置11のATT111が入ることになる。
【0042】
次に、マニュアル制御部7のスイッチ65は手動操作で駅扱いにする信号を発生するスイッチである。このスイッチ65が押下されると、波形整形回路66にローレベルの駅扱い信号が入力される。これにより、波形整形回路66は、RSフリップフロップ67のセット端子Sをローレベルにして、このフリップフロップをセットする。これにより、RSフリップフロップ67はハイレベルの信号を出力するため、インバータ68、69の出力はローレベルになり、ローレベルの制御信号300が信号出力部2のオア回路21に入力されると共に、発光ダイオード70が点灯する。これにより、補助受信装置11のATT111が外れることになる。
【0043】
一方、スイッチ71は手動操作で中央扱いにする信号を発生するスイッチである。このスイッチ71が押下されると、波形整形回路72にローレベルの中央扱い信号が入力される。これにより、波形整形回路72は、RSフリップフロップ67のセット端子Rをオア回路73を介してローレベルにすることにより、このフリップフロップをリセットする。これにより、RSフリップフロップ67はローレベルの信号を出力するため、インバータ68、69の出力はハイレベルになり、ハイレベルの制御信号300が信号出力部2のオア回路21に入力されると共に、発光ダイオード70は点灯しないことになる。これにより、補助受信装置11のATT111が入ることになる。尚、スイッチ65、71と波形整形回路66、72との間に入っている抵抗R1、R2、R3及びコンデンサCのRC回路はスイッチ65、71のチャタリングによる信号の乱れを防止している。
【0044】
リセット回路6は下り信号検出部3から出力されるハイレベルのリセット信号200を入力すると、その出力をハイレベルにして、遠操信号検出部5をリセットする。即ち、リセット回路6から出力されたハイレベルのリセット信号はオア回路64、73を通って、両RSフリップフロップ62、67のリセット端子Rに入力され、RSフリップフロップ62、67をリセットする。これにより、RSフリップフロップ62からはハイレベルの制御信号300がオア回路21に入力され、又、この時、フリップフロップ67の出力はローレベルになるため、インバータ68からはハイレベルの制御信号300がオア回路21に入力され、図3に示した補助受信装置のATT111が入った状態になる。又、このリセット回路6のリセット信号は下り信号検出部3及び上り信号検出部4にも出力され、このリセット回路6からハイレベルのリセット信号が出力されると、下り/上り信号検出部3、4からはハイレベルの制御信号が出力されて、補助受信装置11のATT111が入ることになる。
【0045】
尚、駅装置10が中央制御装置500の制御下になり、単なる待ち受け状態になっている時は、リセット回路6により、下り信号検出回路3、上り信号検出回路4、遠操信号検出部5はリセットされるため、信号出力部2からはハイレベルの制御信号300が補助受信装置11に入力され、ATT111は入った状態になる。
【0046】
本実施の形態によれば、駅装置接続用インタフェース装置は下り/上り通信回線80、90と駅装置10の間にあって、中央制御装置500から中央扱い、一斉指定、駅扱い復旧、復旧の信号が当該駅装置10に出された場合、又は駅装置10が中央制御装置500の制御下になり待ち受け時には、補助受信装置11のATT111を入れる制御信号300を作成し、この制御信号300により前記ATT111を入れることによって、駅装置10の無線機スケルチレベル+ATT111の減衰値以下の受信入力の駅装置10に列車からの呼びを着信出来ないようにし、前記無線機スケルチレベル+ATT111の減衰値以上の受信レベルの駅装置10のみが前記列車からの呼びを着信することができるようにして、遠話接続を防止することができ、着信後は前記ATT111を外す制御信号300が作成されるため、この制御信号300により前記ATT111を外すことによって、上位局優先方式を採っても、常に通話品質の良い通信を行うことができる。
【0047】
又、中央制御装置500から駅指定、駅扱い及びプレストーク信号が当該駅装置10に出された場合には、補助受信装置のATT111を外す制御信号300を作成し、この制御信号300により前記ATT111を外すことによって、駅装置10の送受信感度を高めることがで、広いサービスエリアを確保することができる。
【0048】
しかも、駅装置10から受話音声又は着信信号を新たに取り出せるように駅装置10を僅かに改造すれば、本例の駅装置接続用インタフェース装置を駅装置10と下り上り通信回線80、90の間に挿入して、補助受信装置11を制御することができるため、既設で旧設計の駅装置10に補助受信装置11を容易に取り付けることができ、上記効果を得ることができる。特に、旧JRS使用(JRS23401−15D−14AR4D又は14AR5D)に基づき設計された列車無線Cタイプ用の駅装置10であれば、内部無線機から受話音声又は着信信号を外部に取り出す改造だけ(改造不要の駅装置もある)を現地にて行えば補助受信装置11を制御でき、その結果、既設システムに補助受信装置11の導入が可能になり、システムの通話品質を向上させることができる。
【0049】
尚、上記実施例で説明した上り信号検出部4は、駅装置10が中央制御装置500に送信する自局を示すDTMF信号のみを検出した場合でも、列車からの着信後は補助受信装置11のATT111を外すことができるため、駅装置10からの音声信号や着信信号のいずれか一方、又は両方の検出をやめて、駅装置10にこれら信号を取り出すための改造せずに、更に容易に既設の駅装置10に補助受信装置11を取り付けることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上記述した如く請求項1、8、12の発明によれば、最小の改造で既設駅装置に補助受信装置を取り付けて制御することができる。
請求項2又は3の発明によれば、マニュアルにて補助受信装置を制御することができる。
【0051】
請求項4の発明によれば、駅装置が中央制御装置の制御下になり単なる待ち受け時に、上位局優先方式により遠話接続されることを防止することができる。
請求項5の発明によれば、駅装置接続用インタフェース装置からの制御信号によって補助受信装置の高周波信号の減衰率を確実に増減することができる。
【0052】
請求項6の発明によれば、駅装置が中央制御装置の制御下にあったり、或いは一斉指定されている場合に、上位局優先方式により遠話接続されることを防止することができる。
【0053】
請求項7の発明によれば、駅装置が駅指定或いは駅扱いになっていたり或いは列車との無線通信を立ち上げる際に、サービスエリアが狭くなることを防止することができる。
【0054】
請求項9の発明によれば、駅装置の改造をほとんど行わずに補助受信装置を取り付けることができる。
請求項10の発明によれば、遠隔操作による駅扱い及び中央扱いの制御に応じて、補助受信装置の高周波減衰率を制御することができる。
請求項11の発明によれば、補助受信装置がどのように制御されているかを報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駅装置接続用インタフェース装置の一実施の形態の構成を示したブロック図。
【図2】図1に示した駅装置接続用インタフェース装置を用いて補助受信装置を取り付けた駅装置を通信回線に接続した構成例を示したブロック図。
【図3】図2に示した補助受信装置の詳細構成例を示したブロック図。
【図4】図1、2に示した信号入力部の詳細構成例を示したブロック図。
【図5】図1、2に示した下り信号検出部の詳細構成例を示したブロック図。
【図6】図1、2に示した上り信号検出部の詳細構成例を示したブロック図。
【図7】図1、2に示した遠操信号検出部及びマニュアル制御部の詳細構成例を示したブロック図。
【図8】従来の列車無線システムの一例を示したブロック図。
【符号の説明】
1…信号入力部
2…信号出力部
3…下り信号検出部
4…上り信号検出部
5…遠操信号検出部
6…リセット回路
7…マニュアル制御部
8…遠隔操作器
9…中継線輪盤
10…駅装置
11…補助受信装置
12…アンテナ
13…アンテナ栓
Claims (12)
- 列車と無線回線を通して音声情報の送受信を中央制御装置の制御下、又はこの中央制御装置から独立して行う際に、アンテナに対して入出力される高周波信号の減衰率を増減する補助受信装置を備えると共に、別途接続される遠隔操作器による制御を受ける駅装置を、この駅装置と前記中央制御装置とを接続する通信回線に接続する駅装置接続用インタフェース装置において、
前記通信回線と駅装置、前記遠隔操作器と駅装置とをそれぞれ接続する信号経路と、
前記中央制御装置から前記通信回線を通して送信される各種信号を検出し、検出した信号の種類に応じて前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増減させる制御信号を作成する第1の信号検出回路と、
前記駅装置から出力される各種信号を検出し、検出した信号の種類に応じて前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増減させる制御信号を作成する第2の信号検出回路と、
前記遠隔操作器から出力される各種信号を検出し、検出した信号の種類に応じて前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増減させる制御信号を作成する第3の信号検出回路とを具備したことを特徴とする駅装置接続用インタフェース装置。 - 手動操作されるスイッチと、
このスイッチの状態に応じて前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増減させる制御信号を作成するマニュアル信号作成回路とを設けたことを特徴とする請求項1記載の駅装置接続用インタフェース装置。 - 前記手動操作されるスイッチを2個設け、
前記マニュアル信号作成回路は第1のスイッチが押下されると駅扱いの信号を検出して、前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を減少させる制御信号を作成し、第2のスイッチが押下されると中央扱いの信号を検出して、前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増加させる制御信号を作成することを特徴とする請求項2記載の駅装置接続用インタフェース装置。 - 前記駅装置が前記中央制御装置の制御下にない単なる待ち受け状態の時、前記、第1、第2、第3の信号検出回路をリセットして、これら信号検出回路から前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増加させる制御信号を出力させることを特徴とする請求項1記載の駅装置接続用インタフェース装置。
- 前記補助受信装置は高周波信号を減衰させるアテネータと、このアテネータを迂回するバイパス経路と、前記高周波信号をアテネータ経由にするか、或いは前記バイパス経路経由にするかに切り替える切替スイッチとを有し、
前記制御信号によりこの切替スイッチを切り替えることを特徴とする請求項1記載の駅装置接続用インタフェース装置。 - 前記第1の信号検出回路が、前記駅装置を前記中央制御装置の制御下におく中央扱い信号、他の駅装置も含めて前記駅装置を前記列車からの呼び出しに応答可能にする一斉指定信号、前記駅装置だけを前記列車からの呼び出しに応答可能にする駅指定を解除する復旧信号、又は前記中央制御装置から独立して駅自身で列車無線を制御可能にする駅扱いを解除する駅扱い復旧信号の各信号を検出した場合、前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を増加させる制御信号を作成することを特徴とする請求項1記載の駅装置接続用インタフェース装置。
- 前記第1の信号検出回路が、前記駅装置だけを前記列車からの呼び出しに応答可能にする駅指定、前記中央制御装置から独立して駅自身で列車無線を制御可能にする駅扱いの信号、又は前記列車との無線通信を立ち上げるプレストーク信号を検出した場合、前記補助受信装置による前記高周波信号の減衰率を減少させる制御信号を作成することを特徴とする請求項1記載の駅装置接続用インタフェース装置。
- 前記第2の信号検出回路は前記駅装置から自局を示す信号、前記列車からの受信音声信号及び前記列車からの着信信号のいずれか1つ、又は2つ、或いは全てを検出して、前記補助受信装置による高周波信号の減衰を減少させる制御信号を作成することを特徴とする請求項1記載の駅装置接続用インタフェース装置。
- 前記駅装置は自局を示す信号のみを前記第2の信号検出回路に出力し、且つ前記第2の信号検出回路は前記駅装置から自局を示す信号を検出すると、前記補助受信装置による高周波信号の減衰を減少させる制御信号を作成することを特徴とする請求項1記載の駅装置接続用インタフェース装置。
- 前記第3の信号検出回路は前記遠隔操作器から駅扱いの信号を検出すると、前記補助受信装置による高周波信号の減衰を減少させる制御信号を作成すると共に、前記遠隔操作器から中央扱いの信号を検出すると、前記補助受信装置による高周波信号の減衰を増加させる制御信号を作成することを特徴とする請求項1記載の駅装置接続用インタフェース装置。
- 前記補助受信装置における高周波減衰率を増加させる制御信号を出力しているのか、又は減少させる制御信号を出力しているのかを表示する表示部を設けたことを特徴とする請求項1記載の駅装置接続用インタフェース装置。
- 前記通信回線は、前記中央制御装置から前記駅装置へ送信する信号を伝送する上り通信回線と、前記中央制御装置から前記駅装置へ送信する信号を伝送する下り通信回線とから成り、且つ、これら通信回線を伝送される信号はDTMF信号であることを特徴とする請求項1記載の駅装置接続用インタフェース装置。
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