JP2906424B2 - 地域防災無線システム - Google Patents

地域防災無線システム

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JP2906424B2 JP1957189A JP1957189A JP2906424B2 JP 2906424 B2 JP2906424 B2 JP 2906424B2 JP 1957189 A JP1957189 A JP 1957189A JP 1957189 A JP1957189 A JP 1957189A JP 2906424 B2 JP2906424 B2 JP 2906424B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、地域防災無線システムに関する。
特に、一つの統制局と、複数の一般局と、統制局と一
般局間および一般局相互間が直接通信不可能な場合に設
置される中継局とを持つシンプレックス方式の地域防災
無線システムに関するものである。
より詳しくは、例えば災害発生時に、統制局で一般局
からの情報を収集する際、統制局にてスケルチ信号によ
り受信データを選択することで、ゾーンの異なる一般局
からの応答信号の衝突を避けるようにした地域防災無線
システムに関するものである。
[従来の技術] 従来、この種の地域防災無線システムは、第2図に示
すように、一つの統制局1と複数の一般局2,3と、統制
局と一般局間および一般局相互間が直接通信不可能な場
合に設置される中継局4とで構成されている。
そして、災害等が発生した時には、統制局1で各ゾー
ンの一般局2,3から情報を得るために、まず、呼接続信
号制御部5にて呼接続信号をセットし、呼接続信号用送
信機6を経て送信用アンテナ7から呼接続信号を送信す
る。
この呼接続信号は、統制局1の無線ゾーン内(すなわ
ち直接ゾーン内)にある一般局2および中継局4にて受
信される。
そして、直接ゾーン内の一般局2は、統制局1との通
話回線を接続するため、直接ゾーン通話チャンネルに
し、中継局4は、呼接続信号を中継ゾーン内の一般局3
に送信する。そして、この信号を受信した一般局3は、
統制局1との通話回線を接続するために中継ゾーン通話
チャンネルにし、中継局4を経由して、統制局1との通
話回線を接続する。
その後、統制局1の音声信号制御部8から音声信号が
送出されると、直接ゾーン音声信号用送信機9、送信用
アンテナ7を経て、音声信号が直接ゾーン内の一般局2
に送信される。
また、中継ゾーン内の一般局3に対しては、音声信号
制御部8からの音声信号が、中継ゾーン音声信号用送信
機10、送信用アンテナ7、および中継局4を経て、中継
ゾーン内の一般局3に送信される。
一方、直接ゾーン内の一般局2からの応答である音声
信号は、受信用アンテナ11を経て、直接ゾーン音声信号
用受信機12にて受信され、音声信号制御部8に入力され
る。
また、中継ゾーン内の一般局3からの応答である音声
信号は、中継局4、受信用アンテナ11を経て、中継ゾー
ン音声信号用受信機13にて受信され、音声信号制御部8
に入力される。
このようにして、災害時等には統制局1と一般局2,3
との間で通話を行ない、統制局1で情報の収集を行なう
ようになっている。
なお、6aは呼接続信号用受信機である。
[解決すべき課題] 上述した従来の地域防災無線システムでは、統制局1
と複数の一般局とが通話する場合、統制局1の直接ゾー
ン内の一般局2と、中継局ゾーン内の一般局3とに対し
て同時に送信しても、統制局1からの音声信号は各一般
局2,3にてそれぞれ受信され、同時にゾーンの異なる複
数の一般局に送信することができる。
しかしながら、統制局1が直接ゾーン内の一般局2と
中継ゾーン内の一般局3から同時に音声信号を受信する
と、統制局1において直接ゾーンからの音声信号と中継
ゾーンからの音声信号とが衝突してしまうという問題が
ある。
もっとも、このようなシステムは、シンプレックス方
式の無線通信であるため、同一ゾーン内では、統制局か
ら呼び出されたある一般局が応答信号を送信していれ
ば、統制局のみならず呼び出された他の一般局も同じチ
ャンネルで待機しているので、前記応答信号を受信する
ことにより、応答信号のモニタができる。したがって、
その間、送信を行っていない他の一般局の操作者が、応
答信号の送信を待機すれば、応答信号の衝突を回避する
ことはできる。
しかしながら、この場合には、操作者による回避動作
が必要であるという問題があった。
本発明は上述した問題点にかんがみてなされたもの
で、直接ゾーンからの音声信号と中継ゾーンからの音声
信号との衝突を自動的に回避することのできる地域防災
無線システムの提供を目的とする。
[課題の解決手段] 上記目的を達成するために本発明は、一つの統制局
と、複数の一般局と、前記統制局と一般局間および一般
局相互間が直接通信不可能な場合に設置される中継局と
を持つシンプレックス方式の地域防災無線システムにお
いて、災害等が発生した場合に、無線ゾーンの異なる一
般局を呼び出して応答を待つ通信を行なうとき、前記統
制局がチャンネルの異なる直接ゾーンおよび中継ゾーン
の専用無線機を有しており、それぞれの受信機のスケル
チ信号を比較して応答信号を選択することによって、異
なるゾーンにおける複数の一般局または中継局から同時
に応答信号を受信したときに、これら受信した信号の衝
突を避ける切替手段を有した構成としてある。
[実施例] 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。
第1図は本発明に係る地域防災無線システムのの一実
施例を示す系統図であり、第2図に示した従来のものと
同様な部分については同じ符号を付してある。
第1図において、20は統制局であり、呼接続の制御を
行なう呼接続信号制御部21と、呼接続用受信機22と、呼
接続用送信機23とを備えている。
また、音声信号の処理を行なう音声信号制御部24と、
直接ゾーン音声信号用の受信機25および送信機26と、こ
れらの無線機とチャンネルの異なる中継ゾーン音声信号
用の受信機27および送信機28とを備えている。
そしてさらに、前記音声用の受信機25,27からのスケ
ルチ信号を監視し、受信機25,27から出力される音声信
号を選択して音声信号制御部24に入力するために直接ゾ
ーン切替部29と中継ゾーン切替部30とを制御する受信デ
ータ切替制御部31と、この受信データ切替制御部31から
の制御信号を反転する反転ゲート32とを備えている。
33は送信用アンテナ、34は受信用アンテナである。
次に、動作について説明する。
災害が発生した場合、統制局20は、各ゾーンの一般局
2,3と通話を行なうために、まず、呼接続信号制御部10
で呼接続信号をセットし、呼接続用送信機17を経て、送
信用アンテナ33から呼接続信号を送信する。
この呼接続信号は、統制局20の無線ゾーン内にある一
般局2および中継局4にて受信される。
そして、呼接続信号を受信した直接ゾーン内の一般局
2は、統制局20との通話回線を接続するために直接ゾー
ン通話チャンネルにする。また、中継局4は、呼接続信
号を中継ゾーン内の一般局3に送信する。この信号を受
信した一般局3は、統制局20との通話回線を接続するた
めに中継ゾーン通話チャンネルにし、中継局4を経由し
て統制局20との通話回線を接続する。
その後、統制局20の音声信号制御部24から音声信号が
送出されると、この音声信号が直接ゾーン音声信号用の
送出機26、送信用アンテナ33を経て、直接ゾーンの一般
局2に送信される。
また、中継ゾーン内の一般局3に対しては、音声信号
制御部24からの音声信号が、中継ゾーン音声信号用の送
信機28、送信用アンテナ33、および中継局4を経て送信
される。
一方、統制局20での音声信号の受信動作は次のように
なる。
直接ゾーン内の一般局2からの音声信号を、受信用ア
ンテナ34を経て、直接ゾーン音声信号用受信機25にて受
信すると、直接ゾーンのスケルチ信号が受信データ切替
制御部31で検出される。すると、受信データ切替制御部
31が直接ゾーン受信データ切替部29をオンにする。同時
に、中継ゾーン受信データ切替部30においては受信デー
タ切替制御部31からの制御信号が反転ゲート32によって
反転するため、中継ゾーン受信データ切替部30はオフと
なる。
逆に、中継ゾーン内の一般局3からの音声信号を、中
継局4を経由し、受信用アンテナ34を経て、中継ゾーン
音声信号用受信機27にて受信すると、中継ゾーンのスケ
ルチ信号を受信データ切替制御部31が検出し、直接ゾー
ン受信データ切替部29をオフにするとともに、中継ゾー
ン受信データ切替部30をオンにする。そして音声信号を
音声信号制御部24に入力する。
このように本実施例の地域防災無線システムは、統制
局20でチャンネルの異なる音声用受信機25,27のスケル
チ信号を監視し、その状態によって受信データ切替部2
9,30の制御を行ない、音声信号を選択することにより、
直接ゾーン内の一般局2からの音声信号と中継ゾーン内
の一般局3からの音声信号との衝突を避けることができ
る。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、直接ゾーンからの音声
信号と中継ゾーンからの音声信号との衝突を自動的に回
避することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る地域防災無線システムのの一実施
例を示す系統図、第2図は従来の地域防災無線システム
の系統図である。 2:直接ゾーン内一般局 3:中継ゾーン内一般局 4:中継局 20:統制局 21:呼接続信号制御部 22:呼接続信号用受信機 23:呼接続信号用送信機 24:音声信号制御部 25:直接ゾーン音声信号用受信機 26:直接ゾーン音声信号用送信機 27:中継ゾーン音声信号用受信機 28:中継ゾーン音声信号用送信機 29:直接ゾーン切替部 30:中継ゾーン切替部 31:受信データ切替制御部 32:反転ゲート 33:送信用アンテナ 34:受信用アンテナ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つの統制局と、複数の一般局と、前記統
    制局と一般局間および一般局相互間が直接通信不可能な
    場合に設置される中継局とを持つシンプレックス方式の
    地域防災無線システムにおいて、 災害等が発生した場合に、無線ゾーンの異なる一般局を
    呼び出して応答を待つ通信を行うとき、前記統制局がチ
    ャンネルの異なる直接ゾーンおよび中継ゾーンの専用無
    線を有しており、 それぞれの受信機のスケルチ信号を比較して応答信号を
    選択することによって、異なるゾーンにおける複数の一
    般局または中継局から同時に応答信号を受信したとき
    に、これら受信信号の衝突を避ける切替手段を有するこ
    とを特徴とした地域防災無線システム。
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