JP3591051B2 - 描画装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、線画、イラスト風の画像を電子的に作成して表示する電子手帳や電子玩具等に用いて好適な描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、イラスト風の似顔絵を電子的に作成して表示したり、作成した似顔絵像を用紙にプリントアウトする等の機能を備えた電子手帳や電子玩具が知られている。この種の製品にあっては、「目」、「鼻」、「口」や「輪郭」等の顔の各部位を描画する各種パーツ画像データをROMに登録しておき、これらの中から例えば操作子の操作に応じて各部位毎にパーツ画像データを選択して読み出し、ディスプレイ上に画像(例えば、カラー画像)を形成している。
この描画装置は、ユーザーが指定するモードに応じて作成した似顔絵(顔画像)を記憶手段にセーブしたり、用紙に似顔絵像をプリントアウトするように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の描画装置においては、線を要素とする図形(例えば、所定の線画マーク、線画で表されるキャラクター)を作成する場合、予めROMに格納されたパーツ画像データを複数種選択して読み出し、これらパーツ画像データを組み合せて描画する構成となっていたため、
予めROMに格納されたパーツ画像データを選択することによって限られた図形しか描画することができず、様々の図形を描画することはできなかった。
特に、パーツ画像データを組み合せる場合、一部のパーツ画像のみROMに予め格納されたパーツ画像データを用いないで、自由に作成した他のパーツ画像を用いることはできなかった。
このために様々の図形を描画しようとして、ROMに予め使うと予測されるべき多種類のパーツ画像データを全て格納しておくことは、メモリの容量が増加し、パーツ画像データの数が増えて、選択作業が面倒になる欠点が生じる。
【0004】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、図形の一部を容易に描画できるとともに、少ない画像データで様々な図形を描画することのできる描画装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の描画装置は、描画の基準位置の座標からの相対座標データから成る連続描画の図形データを複数記憶するデータ記憶手段と、
データ記憶手段から所定の図形データを選択する図形データ選択手段と、
描画の基準位置を設定する基準位置設定手段と、
連続描画を指令する連続描画指令手段と、
基準位置設定手段によって設定された基準位置を描画の開始点として、連続描画指令手段により連続描画が指令されている間、図形データ選択手段によって選択された図形データの相対座標データをデータ記憶手段から順次読み出し、読み出された相対座標データ及び基準位置により定まる座標位置に描画することにより、選択された図形データに対応する図形を連続して描画するとともに、描画が開始された後、基準位置設定手段によって設定された基準位置を移動可能な基準位置移動手段を含み、基準位置移動手段により基準位置が移動されたときは、読み出された相対座標データ及び移動された基準位置により定まる座標位置に描画する描画手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
本発明では、データ記憶手段に予め描画の基準位置の座標からの相対座標データから成る連続描画の図形データが複数記憶されており、図形データ選択手段によって所望の描画しようとする図形データを選択し、その基準位置を設定する。次いで、連続描画指令手段により連続描画を入力すると、基準位置設定手段によって設定された基準位置を描画の開始点として、連続描画指令手段により連続描画が指令されている間、図形データ選択手段によって選択された図形データの相対座標データをデータ記憶手段から順次読み出し、読み出された相対座標データ及び基準位置により定まる座標位置に描画することにより、選択された図形データに対応する図形が描画手段によって連続して描画されるとともに、描画が開始された後、基準位置移動手段により基準位置が移動されたときは、読み出された相対座標データ及び移動された基準位置により定まる座標位置に描画する。このとき、連続描画指令手段により連続描画の期間を変更することにより、同じ図形でも、大きさや全体の印象を変えて図形を描画することができる。また、基準点を移動させることにより、描画図形を部分的に変形させることもできる。したがって、データ記憶手段に予め基本となる少数の図形データを格納しておくだけで、すなわち描画対象の図形データを全て完成した形で予め格納しておかなくても、少ない図形データとしながら、図形の一部を容易に描画できるとともに、様々な図形を描画することができる。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
A.第1実施例の構成
図1は描画装置100のブロック図である。図1において、描画装置100は大きく分けてCPU1、入力装置2、ROM3、RAM4および表示装置5により構成される。
CPU1は図形を描画するために必要な制御を行うもので、描画手段、描画速度変更手段および基準位置移動手段を構成する。ROM(データ記憶手段)3はCPU1によってロードされる描画のための各種制御プログラムの他に、複数の連続描画の図形データを記憶している。図形データは、描画の基準位置からの複数のドット位置情報と、このドット位置情報に対して描画の順序を指定する描画順序情報とからなる。
【0009】
RAM4は図形を描画するために必要な描画の基準位置、基準位置を移動した場合の移動後の基準位置、描画速度情報等を記憶しており、ワークエリアとして用いられる。入力装置2は、例えば十字キー、決定キー、終了キー等を含んで構成され、ユーザーによって操作される。そして、入力装置2により描画ツールの選択、描画図形、描画の基準位置、基準位置を移動するときの移動後の基準位置、描画速度の変更入力情報等が入力されるようになっている。なお、入力装置2には、マウス等のデバイスを含むようにしてもよいし、あるいはキーボード、テンキー等の他の入力装置に置き換えてもよい。入力装置2およびCPU1は全体として、図形データ選択手段、基準位置設定手段、連続描画指令手段、基準位置移動手段を構成する。
表示装置(表示手段)5はCPU1の出力に基づいて描画した図形を表示するもので、例えばCRTディスプレイや画像を表示するための各種回路(例えば、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ:VDP等)を含んで構成される。なお、描画出力は表示装置5によって外部に表示してもよいが、印刷装置を備えて描画結果を印刷するようにしてもよい。
【0010】
B.第1実施例の動作
次に、上記構成による実施例の動作について図2〜図7を参照して説明する。以下では、最初に動作概要としてメインルーチンの処理について説明した後、このメインルーチンにおいてコールされる各種ルーチンの動作を説明して行く。
▲1▼メインルーチンの動作
まず、この実施例による描画装置100に電源が投入されると、CPU1はROM3から対応する図形描画プログラムを読み出して自身にロードし、図2に示すメインルーチンを実行してステップS10に処理を進める。ステップS10では、RAM4に設けられている各種レジスタ/フラグ類を初期化する一方、表示装置5におけるVDPに対して内部レジスタを初期化するよう指示した後、初期画面として予め設定された初期メニューを画面表示する。
【0011】
次いで、ステップS12に進むと、描画ツールカーソルの表示を行う。これは、ステップS10の初期設定において設定された描画ツール基準位置に描画ツールカーソルを表示するものである。そして、これ以降は、この描画ツールカーソルの位置を基準として描画が行われる。次いで、ステップS14でキー取り込み処理を行う。これは、入力装置2の入力結果を取り込むもので、十字キー、決定キー、終了キー等が押されたとき、そのキー入力が取り込まれる。なお、キー取り込み処理のステップS14から後述のステップS24の描画処理までの処理では、次のステップS16の終了キーの入力が検出されるまでステップS14〜ステップS24のループが繰り返して実行される。
【0012】
次いで、ステップS16で終了キーが押されたか否かを判別し、押されたときはリターンして描画処理を終了する。また、終了キーが押されていなければ、ステップS14のキー取り込み処理の結果からステップS18〜ステップS22の何れに分岐する。
描画ツールを変更するキーが選択されたときは、ステップS18に分岐し描画ツール変更処理を行う。ここで、描画ツールについて説明すると、図3(a)に示すように描画ツールとしては、代表的なものに「消しゴム(小)」、「消しゴム(中)」、「消しゴム(大)」、「連続描画」、「ペン(小)」、「ペン(中)」、「ペン(大)」の7つがあり、それぞれ「1」〜「7」のツール番号によって指定できるようになっている。これら以外の描画ツールを用意してもよいのは勿論である。
例えば、「消しゴム(小)」=ツール番号「1」は線図を消しゴムによって消去するもので、実際には線図の色を透明の色に置き換えていくものである。「連続描画」=ツール番号「4」は線図を連続的に描画するものである。
【0013】
一方、描画ツールを選択した場合、図3(b)に示すように選択した順序に従って登録番号が付けられる。例えば、描画ツールとして最初に「5」=「ペン(小)」を選択したときは、登録番号「1」=描画ツール番号「5」というように登録される。また、描画ツールとして2番目に「6」=「ペン(中)」を選択したときは、登録番号「2」=描画ツール番号「6」というように登録される。以下、同様に描画ツールとして3番目〜7番目に「7」=「ペン(大)」〜「3」=「消しゴム(大)」を選択したときは、それぞれ登録番号「3」=描画ツール番号「7」〜登録番号「7」=描画ツール番号「3」というように順次登録される。
【0014】
さて、ステップS14のキー取り込み処理の結果からステップS18の描画ツール変更処理に進んだ場合、次の登録番号に登録されている描画ツールに変更する処理を行う。このとき、登録番号が最大値(例えば、登録番号「7」)であるときには、最小登録番号に戻る。例えば、登録番号=「1」のときに描画ツール変更処理が行われると、図3(b)に示すように、次の登録番号「2」に登録されている描画ツール「6」に変更することになる。
ステップS14のキー取り込み処理の結果からステップS20の描画色変更処理を行う。これは、そのとき選択されている描画ツールによって描画された図形の色を変更するものである。選択されている描画ツールが選択色によらない場合(例えば、消しゴムツールが選択されている場合)にも、描画色は変更される。
【0015】
ステップS14のキー取り込み処理の結果からステップS22の描画ツールの移動処理に進んだ場合、描画カーソルの移動、すなわち描画基準位置の移動を行う。例えば、入力装置2の十字キーにより上下左右の何れかの方向にキーが操作された場合、描画カーソルおよび描画基準位置はその方向に予め決められた分だけ移動する。次いで、ステップS24に進み、描画処理を行う。これは、描画するためのキー(以下、総称して描画キーという)が押された場合に、その描画キーに対応した描画を行うものであり、詳細はサブルーチンで後述する。
ステップS18、ステップS20あるいはステップS24の何れの処理を実行すると、その後、ステップS14に戻り、上記処理を繰り返す。これにより、図形の描画が行われる。そして、ステップS14で終了キーのデータが取り込まれる、描画プログラムを終了する。
【0016】
▲2▼描画処理のサブルーチンの動作
図4はメインルーチンのステップS24における描画処理のサブルーチンを示すフローチャートである。このサブルーチンが開始されると、まずステップS100で描画ツールの種類を判別する。描画ツールの種類としては、図3(a)に示すように、「ペン」、「消しゴム」および「連続描画」の各ツールがある。
ステップS100の判別結果から描画ツールがペンツールであるときは、ステップS102に進んでペンの大きさに従って描画を行う。したがって、描画ツールがペンツールであるときは、ペンの大きさに従って描画が行われる。ステップS102を経ると、メインルーチンにリターンする。
ステップS100で連続描画ツールが選択されてステップS106に進み、ステップS106で描画キーの状態を判別する。
なお、メインルーチンのステップS22で描画ツールの移動が入力されると、ペン描画の基準位置を変更して描画が行われる。すなわち、メインルーチンでステップS14に進み、描画ツールの移動のためのキー操作が行われると、ステップS22に分岐し、次いで、ステップS24の処理を行う。したがって、描画ツールがペンツールであるときは、ペンの大きさに従って描画が行われ、そのとき描画ツールの移動が入力されると、ペン描画の基準位置が変更して、描画が継続される。
【0017】
ステップS100の判別結果から描画ツールが消しゴムであるときは、ステップS104に進んで消しゴムの大きさに従って描画を消去する。その後、メインルーチンにリターンする。したがって、描画ツールが消しゴムであるときは、消しゴムの大きさに従って描画が消去される。
なお、メインルーチンのステップS22で描画ツールの移動が入力されると、消しゴムの基準位置を変更して描画が消去される。すなわち、メインルーチンでステップS14に進み、描画ツールの移動のためのキー操作が行われると、ステップS22に分岐し、次いで、ステップS24の処理を行う。したがって、描画ツールが消しゴムであるときは、消しゴムの大きさに従って描画が消去され、そのとき描画ツールの移動が入力されると、消しゴムの基準位置を変更して描画の消去が継続される。
【0018】
ステップS100の判別結果から描画ツールが連続描画ツールであるときは、ステップS106に進んで描画キーの状態を判別する。描画キーの状態としては、以下の3態様がある。
NEW_ON:描画キーが最初に押されたとき
NOW_ON:描画キーが継続して押されているとき
NEW_OFF:描画キーが離されたとき(描画キーの終了)
【0019】
描画キーが最初に押されたとき(NEW_ON)には、ステップS108に進んでデータポインタdatanumを初期化する。データポインタdatanumは、図形を連続して描画するためのドット座標データの描画番号を指定するものである。図形を連続して描画するためのドット座標データ(すなわち、描画番号)は、図5に示すように、描画対象の図形(例えば、渦巻き図形)に対応し、基準位置からの相対座標データによって表される。これは、描画対象の図形の種類に応じて予め設定されている。例えば、この例は渦巻き図形に対応するドット座標データである。
データポインタdatanumの初期化によりdatanum=0となり、図5に示すように基準位置の座標データ(0、0)を指定することになる。すなわち、datanum=0は基準位置の座標データ(0、0)に対応する。そして、この基準位置の座標データを描画の開始点として、以後、図形が描画されていく。この場合、基準位置(カーソル位置)からのドッド座標データは描画順として右方向、下方向に順次読み込まれていく。
【0020】
次いで、ステップS110でタイマtimerを初期化する。タイマtimerは、描画を行う時間を制御するものである。タイマtimerの初期化によりtimer=0となり、以後、一定の割合でタイマtimerがアップカウントしていく。
次いで、ステップS112でデータポインタdatanumを基にしてndata分の描画を行う。すなわち、基準位置からndata分だけ描画する。これにより、指定されたデータ個数分だけメインルーチンのステップS22で設定された基準位置からの座標に、ステップS20で決定した描画色で図形の描画が行われる。
次いで、ステップS114でデータポインタdatanumをndataだけインクリメント(datanum=datanum+ndata)する。これにより、描画番号の値がndataだけ増加し、次回のルーチンでndata分だけ連続描画されることになる。ステップS114を経ると、再びステップS100に戻ってループを繰り返す。
【0021】
次回のループで連続描画を継続しているときは、ステップS106の判別結果がNOW_ON(描画キーが継続して押されている状態)となる。したがって、このときはステップS106からステップS116に進んでタイマtimerが指定時間ntimerに到達したか否かを判別する。指定時間ntimerは連続描画を行うための複数のドット座標データを描くのを指定する時間である。
ステップS116でタイマtimerが指定時間ntimerに到達していないときは、ステップS118に進んでタイマtimerをインクリメント(timer=timer+1)する。これにより、タイマtimerの値が「1」(設定された単位時間に相当)だけ増加し、次回のルーチンで「1」なる単位時間だけドット座標データに応じて連続描画が継続されることになる。ステップS118を経ると、ステップS100に戻ってループを繰り返す。
【0022】
そして、ループを繰り返すうちに、ステップS116でタイマtimerが指定時間ntimerに到達すると、ステップS110に抜ける。これにより、タイマtimerが初期化されてステップS110に抜ける。これにより、次の描画番号からの描画が行われる。次いで、ステップS112で描画番号を増加し、ステップS114に進む。このようにして上記ループを繰り返すことにより、予め登録された図形の一部を描画したり、全てを連続描画したりすることができる。
【0023】
描画を終了するときは、ステップS106で描画キーを離す。描画キーが離されると(NEW_OFFのとき)、サブルーチンを終了してメインルーチンにリターンする。これにより、連続描画が終了する。
なお、メインルーチンのステップS22で描画ツールの移動が入力されると、連続描画の基準位置を変更して描画が行われる。すなわち、メインルーチンでステップS14に進み、描画ツールの移動のためのキー操作が行われると、ステップS22に分岐し、次いで、ステップS24の処理を行う。したがって、描画ツールが連続描画ツールであるときは、描画キーを押している間連続描画が行われ、そのとき描画キーを離して基準位置の移動が入力されると、連続描画図形の基準位置を変更して連続描画が継続される。
【0024】
図6は連続描画の一例を示す図であり、特に指定時間ntimer毎のドッド座標データ個数を「4」とした例である。まず、最初は図6(a)に示すように基準位置を開始座標としてドッド座標データ個数=「4」だけ描画される。次いで、図6(b)に示すように継続してドッド座標データ個数=「4」だけ連続して描画される。以後、同様にして図6(c)、図6(d)に示すように、何れもそれぞれドッド座標データ個数=「4」だけ描画されていく。このようにして、ntimer=「4」のときの描画遷移が行われる。
図7は真ん中の開始点を基準位置として「渦巻き模様」の図形を連続描画する例である。図7に示すように、描画キーを押している間、ドッド座標データ個数=「4」だけ座標データが増加しながら、連続的に描画されていき、最終的に「渦巻き模様」の図形が完成して表示される。
【0025】
このように本実施例では、ROM3に予め複数の連続描画の図形データ(ドッド座標データ)が記憶されており、入力装置2のキーを操作して所望の描画しようとする図形に対応する登録番号を選択し、その基準位置を設定する。次いで、描画キーで連続描画を指定すると、設定された基準位置を描画の開始点として、連続描画が指令されている間、登録番号に対応する図形が連続して描画される。したがって、ROM3に予め基本となる少数の図形データ(例えば、描画のためのドッド座標データ)を格納しておくだけで、すなわち描画対象の図形データを全て完成した形で予め格納しておかなくても、少ない図形データとしながら、図形の一部を容易に描画できるとともに、様々な図形を描画することができる。
【0026】
例えば、「渦巻き模様」の図形であれば、大きい渦巻き図形、あるいは小さい渦巻き図形を自由に描画できる。
また、描画の基準位置点を移動させることにより、描画図形を部分的に変形させることができる。その結果、様々な図形を少ない図形データで描画することができる。したがって、様々の図形を描画しようとする場合でも、ROM3に予め多種類のパーツ画像データを格納しておく必要がなく、メモリ容量の増加を招いたり、パーツ画像データの数が増えて選択作業が面倒になったりする欠点を解消することができる。
【0027】
C.第2実施例
図8は本発明の第2実施例を示す図である。本実施例は描画速度を変更可能な例である。
第2実施例の描画プログラムではサブルーチンにおけるステップS112の処理内容が前記実施例と異なり、他は第1実施例と同様で省略する。また、ハード的な構成では、入力装置2に速度変更キーが設けられている点が異なる。速度変更キーには、速度を速くするキーと、速度を遅くするキーの2種類がある。
図8はサブルーチンにおけるステップS112の描画番号増加処理の詳細なルーチンを示すフローチャートである。
図8のルーチンが開始されると、まずステップS200で速度変更キーの状態を判別する。速度変更キーが押されていなければ、ステップS202にジャンプして第1実施例のステップS112と同様の処理(データポインタdatanumを基にしてndata分の描画を行う処理)を実行する。その後、第1実施例のプログラムと同様のステップS114にリターンする。したがって、このときは描画速度に変更はない。
【0028】
ステップS200で速度変更キーのうち、速度を速くするキーが押されていると、ステップS204に分岐して時間間隔ntimerがタイマtimerの単位時間Tに等しいか否かを判別する。
ここで、描画速度を変更するパラメータには、描画を行う時間間隔と、1回に描画するドット座標データの個数とがある。どちらを変えても、描画速度を変更することが可能である。ステップS204の判別結果から時間間隔ntimerがタイマtimerの単位時間Tに等しくなければ、ステップS206に進んで時間間隔ntimerを小さくする(すなわち、減らしていく:ステップS206ではtimer−subと表示する)。これにより、時間間隔ntimerが単位時間Tより小さくなって、描画が行われる時間間隔が短くなる。したがって、描画速度が速くなる。ステップS206を経ると、ステップS202に進んでデータポインタdatanumを基にしてndata分の描画を行う処理を実行し、その後、リターンしループを繰り返す。
【0029】
前述の動作を続けて、ステップS204の判別結果から時間間隔ntimerがタイマtimerの単位時間Tに等しくなった場合には、ステップS208に進んで1回に描画するドット座標データの個数(以下、単位描画ドット座標データ数という)ndataを多くする(すなわち、増加していく:ステップS206ではndata+addと表示する)。これにより、1回に描画するドット座標データの個数ndataが通常より多くなって、単位時間当りの描画ドット座標データ数が増える。したがって、描画速度が速くなる。ステップS208を経ると、ステップS202に進んでデータポインタdatanumを基にしてndata分の描画を行う処理を実行し、その後、リターンしループを繰り返す。
【0030】
ステップS200で速度変更キーのうち、速度を遅くするキーが押されていると、ステップS210に分岐して描画個数ndataが単位描画個数Nに等しいか否かを判別する。描画個数ndataとは、1回(1回のサブルーチンの実行)に描画するドット座標データの個数である。単位描画個数Nは所定値に設定されるもので、例えばN=1でもよい。
ステップS210の判別結果から描画個数ndataが単位描画個数Nに等しくなければ、ステップS212に進んで1回に描画するドット座標データの個数(すなわち、単位描画ドット座標データ数という)ndatを小さくする(すなわち、減らしていく:ステップS212ではndata−subと表示する)。これにより、1回に描画するドット座標データの個数ndataが通常より小さくなって、単位時間当りの描画ドット座標データ数が減る。したがって、描画速度が遅くなる。
【0031】
前述の動作を続けることにより、ステップS210の判別結果が描画個数ndataが単位描画個数Nに等しくなった場合は、ステップS214に進んで時間間隔ntimerを大きくする(すなわち、増やしていく:ステップS214ではtimer+addと表示する)。これにより、時間間隔ntimerが大きくなって、描画が行われる時間間隔が長くなる。したがって、描画速度が遅くなる。ステップS214を経ると、ステップS202に進んでデータポインタdatanumを基にしてndata分の描画を行う処理を実行し、その後、リターンしループを繰り返す。
【0032】
このように第2実施例では、連続描画ツールのキーを押して図形を順次描画している間に、そのキーを押しながら、同時に速度変更キーを押し続けると、描画の時間間隔ntimerあるいは描画個数ndataが変化して描画速度を変化させることができる。そして、これら速度変更キーの処理が終了した後に、決定された描画個数分のドット座標データに基づいて図形が描画される。
したがって、多量の描画データがあるときは描画速度を速くして全体の描画時間を短縮することができる。また、図形の一部のみを描画したくて途中で描画を止めたいときは描画速度を遅くして正確に図形の一部を描画することができる。
【0033】
D.変形例
上記各実施例ではドット座標データを指定個数分だけ描画しているが、これに限るものではない。例えば、入力装置に指定個数分だけ直線を描画する直線キーを設け、この直線キーを押している間は、予め用意(メモリに記憶)された直線座標データから指定個数分だけ直線を描画するようにしてもよい。このとき、基準位置からの直線座標データを順に描画していく処理が行われる。この描画処理では、一定時間毎に直線座標データを一定個数の直線だけ描画する。
このような構成にすると、1つのキーを押し続けると、押し続ける間だけ、その図形を指定個数分だけ直線で描画していくことができる。そして、基準位置を移動させながら描画した場合、描画された図形は途中で途切れることなく、描画されるようになるという効果がある。
なお、変形例の描画処理において、一定時間毎に直線座標データを一定個数の直線だけ描画するとき、入力装置の速度変更キーによって描画時間間隔又は描画個数を変更して描画速度を変更するようにしてもよい。そのようにすると、多量の直線描画データがあるときは描画速度を速くして全体の描画時間を短縮することができる。また、直線図形の一部のみを描画したくて途中で描画を止めたいときは描画速度を遅くして正確に直線図形の一部を描画することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、予め複数の連続描画の図形データ(例えば、ドット座標データ)を記憶しておき、入力装置のキーを操作して所望の描画しようとする図形のデータを選択し、その基準位置を設定し、連続描画を指定すると、設定された基準位置を描画の開始点として連続描画が指令されている間、選択した図形を連続して描画するようにしているので、以下の効果を得ることができる。
(1)データ記憶手段に予め基本となる少数の図形データ(例えば、描画のためのドッド座標データ)を格納しておくだけで、すなわち描画対象の図形データを全て完成した形で予め格納しておかなくても、少ない図形データとして記憶しておくだけで、図形の一部を容易に描画できるとともに、様々な図形を描画することができる。
(2)例えば、「渦巻き模様」の図形であれば、大きい渦巻き図形、あるいは小さい渦巻き図形を自由に描画できる。
(3)描画の基準位置を移動させることにより、描画図形を部分的に変形させることができる。その結果、様々な図形を少ない図形データで描画することができる。
(4)様々の図形を描画しようとする場合でも、データ記憶手段に予め多種類のパーツ画像データを格納しておく必要がなく、メモリ容量の増加を招いたり、パーツ画像データの数が増えて選択作業が面倒になったりする欠点を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による描画装置の第1実施例のブロック図である。
【図2】同実施例における描画装置のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図3】同実施例の描画ツールの一例を示す図である。
【図4】同実施例の描画処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図5】同実施例の図形を描画するときのドット座標データの一例を示す図である。
【図6】同実施例の連続描画の一例を示す図である。
【図7】同実施例の「渦巻き模様」の図形を連続描画する一例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例における描画処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU(描画手段、描画速度変更手段、基準位置移動手段)
2 入力装置
3 ROM(データ記憶手段)
4 RAM
5 表示装置(表示手段)
100 描画装置

Claims (1)

  1. 描画の基準位置の座標からの相対座標データから成る連続描画の図形データを複数記憶するデータ記憶手段と、
    前記データ記憶手段から所定の図形データを選択する図形データ選択手段と、
    前記描画の基準位置を設定する基準位置設定手段と、
    連続描画を指令する連続描画指令手段と、
    前記基準位置設定手段によって設定された基準位置を描画の開始点として、連続描画指令手段により連続描画が指令されている間、図形データ選択手段によって選択された図形データの相対座標データを前記データ記憶手段から順次読み出し、読み出された相対座標データ及び前記基準位置により定まる座標位置に描画することにより、当該選択された図形データに対応する図形を連続して描画するとともに、描画が開始された後、前記基準位置設定手段によって設定された基準位置を移動可能な基準位置移動手段を含み、当該基準位置移動手段により基準位置が移動されたときは、前記読み出された相対座標データ及び前記移動された基準位置により定まる座標位置に描画する描画手段と、
    を備えたことを特徴とする描画装置。
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