JP3590975B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、複数枚の円盤状記録媒体、例えば光ディスクが所定の配列形態で収納され、これら複数枚の光ディスクのうち、1枚の光ディスクに対して選択的に情報信号の記録及び/又は再生を行う円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用のオーディオセットにおいては、カセットデッキやチューナーに加えて、光ディスク用の再生装置等も登載されて多機能化が図られている。特に、光ディスク用の再生装置は、複数枚の光ディスクを装填することができるマガジンを有し、このマガジンに装填された複数枚の光ディスクを選択的に再生することを可能となすいわゆるチェンジャーが主流となってきている。
【0003】
このチェンジャーのマガジンとしては、例えば図8に示すように、6枚の光ディスクDを装填できるマガジン101を例にとった場合、6枚の光ディスクDを、それぞれの板面を水平方向にした状態で、かつ縦方向に互いに間を空けて積み重ねた状態で装填できる形となっている。そして、このマガジン101に対しては、下から1枚目,2枚目・・・、そして、一番上が6枚目というように呼称している。
【0004】
そして、上記チェンジャーの再生操作や光ディスク選択操作など各種操作を行う操作パネルには、テン・キーなどの各種操作キーが配列された操作部と、マガジン101に装填されている光ディスクDの番号やタイトルがリスト表示される表示部が具備されている。表示部に表示されるリスト表示形態は、図9に示すように、上記マガジンの配列順とは逆に上から「1」,「2」・・・、そして、一番下が「6」というように表示され、それぞれその番号に対応する枚数目の光ディスクに関するタイトルが表示される形態となっている。
【0005】
また、10枚の光ディスクが装填可能なチェンジャーにおいては、表示部の表示領域の制約から、図10に示すように、5行2列表示となっている。この場合、左の列が「1」〜「5」、右の列が「6」〜「10」と番号表示され、それぞれその番号に対応する枚数目の光ディスクに関するタイトルが表示される形態となっている。
【0006】
そして、最近では、どの光ディスクが再生中かが容易に確認できるように、その再生中の光ディスクに関する番号を色別表示するか、あるいはその番号とタイトルを輝度反転表示するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のチェンジャーの表示部に表示されるリスト表示形態は、図8で示すマガジン101への光ディスクDの配列順と、図9で示すリスト表示の順番が対応していない。従って、マガジン101内に装填されている例えばある1枚の光ディスクDを別の光ディスクと交換する場合、マガジン101の配列順とリスト表示の順番とが異なっているため、いちいちリスト表示されている番号とマガジン101の配列順とを確認しながら交換しなければならず、非常に煩わしいという問題があった。
【0008】
ところで、再生する光ディスクDを選択する場合、通常、操作パネルにあるテン・キーを用いてダイレクトに選択操作することで行われる。しかし、自動車を運転するという状況下においては、操作パネルまで手をのばして操作することが困難な場合が少なくないため、例えば遠隔操作用のスイッチを使って光ディスクDの選択操作を行うようにしている。
【0009】
従来のこの種のスイッチは、レバー操作によってカーソル移動を行うジョイ・スティックタイプや、表面に「△」,「▽」のマークが印刷されたボタンを有する押しボタンタイプがほとんどである。
【0010】
そして、これらのスイッチから出力される信号は、マガジン101に装填された多数枚の光ディスクDから1枚の光ディスクを選択して、再生部へ送り込むディスク選択機構に供給されることから、1枚目の光ディスクDから4枚目の光ディスクDに選択する場合、レバーを上に押し上げるか、あるいは「△」マークが印刷されたボタンを操作するなど、ディスク選択操作を上方向に行うのに対し、表示部に表示されている選択操作方向を示すカーソル表示は、逆に下方向に移動するという、操作方向とは矛盾した動きになっている。そのため、光ディスクDの選択操作が非常にわかりにくく、操作手順に慣れるまでに時間がかかり、また誤操作を引き起こし易いという問題があった。
【0011】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、複数枚の光ディスクを選択的に再生する装置、いわゆるチェンジャーに適用した場合において、マガジンへの光ディスクの配列順序がリスト表示から一目瞭然に知ることができ、更に、任意の光ディスクを一枚だけ交換しようとしたときにも、抜き取ろうとしている光ディスクが何であるか一目瞭然に知ることができ、使用者による選択操作等にとって非常に分かりやすい表示形態及びその表示形態の多機能化を図ることができる円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置を提供することにある。
【0012】
また、本発明は、4枚の光ディスクを選択的に再生する装置、いわゆるチェンジャーに適用した場合において、マガジンへの光ディスクの配列順序がリスト表示から一目瞭然に知ることができ、更に、任意の光ディスクを一枚だけ交換しようとしたときにも、抜き取ろうとしている光ディスクが何であるか一目瞭然に知ることができ、使用者による選択操作等にとって非常に分かりやすい表示形態及びその表示形態の多機能化を図ることができる円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置を提供することにある。
【0013】
また、他の発明は、4枚の光ディスクを選択的に再生する装置、いわゆるチェンジャーに適用した場合において、マガジンへの光ディスクの配列順序がリスト表示から一目瞭然に知ることができ、更に、任意の光ディスクを一枚だけ交換しようとしたときにも、抜き取ろうとしている光ディスクが何であるか一目瞭然に知ることができ、使用者による選択操作等にとって非常に分かりやすい表示形態及びその表示形態の多機能化を図ることができると共に、マガジンに装填されている複数枚の円盤状記録媒体から1枚の円盤状記録媒体を選択する際において、その選択操作の方向をリスト表示に沿った方向で行うことができ、操作性の向上を図ることができる円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数枚の円盤状記録媒体が所定の配列形態で収納可能とされ、これら複数枚の円盤状記録媒体のうち、1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生部と、少なくとも上記記録及び/又は再生部に収納された複数枚の円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性、あるいはTOCデータがリスト表示される表示部とを有する円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置において、上記表示部に、上記複数枚の円盤状記録媒体の属性、あるいはTOCデータがリスト表示されるキャラクタ表示領域に加えて、上記円盤状記録媒体の配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態がグラフィック表示されるグラフィック表示領域を配し、上記キャラクタ表示領域に表示される属性、あるいはTOCデータの表示形態は、上記グラフィック表示領域に表示される上記円盤状記録媒体の配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態と対応した形態にして構成する。
【0015】
この場合、上記記録及び/又は再生部に対して4枚の円盤状記録媒体が平面的に2行2列で配列される配列形態で収納可能とされるようにし、そして、上記グラフィック表示領域に、上記円盤状記録媒体の平面的に2行2列で配列される配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の装填状態をグラフィック表示させ、更に上記キャラクタ表示領域に表示される属性の表示形態を、上記グラフィック表示領域に表示される上記円盤状記録媒体の平面的に2行2列で配列される配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態と対応した形態にして構成してもよい。
【0016】
また、他の発明は、4枚の円盤状記録媒体が、平面的に2行2列で配列される配列形態で収納可能とされ、収納された複数枚の円盤状記録媒体のうち、1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の記録及び/又は再生を行う円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生部と、少なくとも上記記録及び/又は再生部に収納された複数枚の円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がリスト表示される表示部と、上記記録及び/又は再生部で情報信号の記録及び/又は再生を行うための1枚の円盤状記録媒体を選択する操作部とを有する円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置において、上記表示部に、上記複数枚の円盤状記録媒体の属性がリスト表示されるキャラクタ表示領域に加えて、上記円盤状記録媒体の平面的に2行2列で配列される配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態がグラフィック表示されるグラフィック表示領域を配し、かつ上記キャラクタ表示領域に表示される属性の表示形態を、上記グラフィック表示領域に表示される上記円盤状記録媒体の平面的に2行2列で配列される配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態と対応した形態とし、上記操作部を、回転式スイッチにて構成し、この回転式スイッチの回転方向と、上記2行2列に配列された複数枚の円盤状記録媒体から1枚ずつ円盤状記録媒体を選択する方向とを同一にして構成する。
【0017】
なお、上記本発明及び他の発明に係る円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置においては、上記グラフィック表示領域における上記情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体に対応した部分のグラフィック表示を、他の円盤状記録媒体と対応する部分のグラフィック表示と色別表示して構成するようにしてもよい。
【0018】
また、上記キャラクタ表示領域における上記情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体に対応した部分のキャラクタ表示を、他の円盤状記録媒体と対応する部分のキャラクタ表示に対して輝度反転表示して構成するようにしてもよい。
【0019】
また、上記グラフィック表示領域のグラフィック表示を、それぞれ円盤状記録媒体の属性に対応する色別に表示して構成するようにしてもよい。
【0020】
【作用】
本発明に係る円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置、特にその表示部においては、キャラクタ表示領域に、記録及び/又は再生部に収納された複数枚の円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性、あるいはTOCデータがリスト表示され、グラフィック表示領域に、複数枚の円盤状記録媒体の配列状態と記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態がグラフィック表示されることになる。特に、キャラクタ表示領域に表示される属性、あるいはTOCデータのリスト表示の形態が、上記グラフィック表示領域に表示される上記複数枚の円盤状記録媒体の配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態と対応した形態となる。
【0021】
従って、このグラフィック表示領域に表示されている円盤状記録媒体の配列状態及び円盤状記録媒体の収納状態のグラフィック表示を見ることにより、直感的に何枚の円盤状記録媒体がどの部分に収納されているかを知ることができ、また、キャラクタ表示領域に表示されている複数枚の円盤状記録媒体の属性に関するリスト表示を見ることにより、何枚の円盤状記録媒体がどの部分に収納されているか、また、どの属性を有する円盤状記録媒体がどの部分に収納されているかを直感的に知ることができる。
【0022】
即ち、本発明に係る円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置を複数枚の円盤状記録媒体を選択的に再生する装置、いわゆるチェンジャーに適用した場合において、記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納形態がリスト表示から一目瞭然に知ることができ、更に、任意の円盤状記録媒体を一枚だけ交換しようとしたときにも、抜き取ろうとしている円盤状記録媒体が何であるか一目瞭然に知ることができ、使用者による選択操作等にとって非常に分かりやすい表示形態となり、また、キャラクタ表示領域とグラフィック表示領域の組み合わせから表示部に表示されている形態の多機能化を図ることができる。
【0022】
特に、情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体に対応した部分のグラフィック表示が、他の円盤状記録媒体と対応する部分のグラフィック表示と色別表示されることから、現在、どの円盤状記録媒体が記録及び/又は再生されているかを瞬時に確認することができる。また、情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体に対応した部分のキャラクタ表示が、他の円盤状記録媒体と対応する部分のキャラクタ表示に対して輝度反転表示されることから、現在、どの円盤状記録媒体が記録及び/又は再生されているかを瞬時に確認することができる。
【0023】
これにより、本発明に係る円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置を車載用の記録及び/又は再生装置、特にいわゆるチェンジャーに適用した場合、現在、何枚目の円盤状記録媒体が再生されているかを瞬時に確認することができ、車載用のチェンジャーに対する操作に煩わしさは生じなくなる。
また、本発明は、キャラクタ表示領域に、記録及び/又は再生部に収納された複数枚の円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がリスト表示され、グラフィック表示領域に、複数枚の円盤状記録媒体が平面的に2行2列に配列される配列状態と記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の装填状態がグラフィック表示されることになる。特に、キャラクタ表示領域に表示される属性のリスト表示の形態が、上記グラフィック表示領域に表示される上記複数枚の円盤状記録媒体の配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の装填状態と対応した形態となる。
【0024】
従って、このグラフィック表示領域に表示されている円盤状記録媒体の配列状態及び円盤状記録媒体の収納状態のグラフィック表示を見ることにより、直感的に何枚の円盤状記録媒体が2行2列のどの部分に装填されているかを知ることができ、また、キャラクタ表示領域に表示されている複数枚の円盤状記録媒体の属性に関するリスト表示を見ることにより、何枚の円盤状記録媒体が2行2列のどの部分に収納されているか、また、どの属性を有する円盤状記録媒体が2行2列のどの部分に収納されているかを直感的に知ることができる。
【0025】
特に、この場合も、情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体に対応した部分のグラフィック表示が、他の円盤状記録媒体と対応する部分のグラフィック表示と色別表示されることから、現在、どの円盤状記録媒体が記録及び/又は再生されているかを瞬時に確認することができる。また、情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体に対応した部分のキャラクタ表示が、他の円盤状記録媒体と対応する部分のキャラクタ表示に対して輝度反転表示されることから、現在、どの円盤状記録媒体が記録及び/又は再生されているかを瞬時に確認することができる。
【0026】
また、他の発明に係る円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置、特にその表示部においては、キャラクタ表示領域に、記録及び/又は再生部に収納された複数枚の円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がリスト表示され、グラフィック表示領域に、複数枚の円盤状記録媒体が平面的に2行2列に配列される配列状態と記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の装填状態がグラフィック表示されることになる。特に、キャラクタ表示領域に表示される属性のリスト表示の形態が、上記グラフィック表示領域に表示される上記複数枚の円盤状記録媒体の配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態と対応した形態となる。これにより、任意の円盤状記録媒体を一枚だけ交換しようとしたときに、抜き取ろうとしている円盤状記録媒体の属性を瞬時に知ることができる。
【0027】
そして、更に、操作部である回転式スイッチを回転させて、2行2列に配列された複数枚の円盤状記録媒体から1枚ずつ円盤状記録媒体を選択する際、上記回転式スイッチの選択に伴う回転方向と、操作部にて、上記2行2列に配列された複数枚の円盤状記録媒体から1枚ずつ円盤状記録媒体を選択する方向とが同一になることから、実際に、どの属性を有する円盤状記録媒体が選択されたかが、瞬時に知ることができ、また、記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の交換作業をスムーズに行わせるこができる。
【0028】
また、グラフィック表示領域に表示されているグラフィック表示に、記録及び/又は再生部に収納された円盤状記録媒体の属性をそれぞれ色別にして表示するようにすれば、どの属性を有する円盤状記録媒体がどの部分に収納されているかを瞬時に確認することができる。
【0029】
【実施例】
以下、本発明に係る円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置を車載用の音響装置に組み込まれる光ディスク再生装置に適用した例を挙げて説明する。
【0032】
この車載用の音響装置は、それぞれ光ディスク(例えば再生専用型光ディスクや書き込み可能型光磁気ディスク等)が回転自在に収納された複数枚のディスクカートリッジが所定の配列形態で収納され、これら複数枚のディスクカートリッジのうち、1枚のディスクカートリッジにおける光ディスクに対して選択的に情報信号の再生を行い、この再生にかかる情報信号を4つのスピーカ(4チャンネルスピーカ)から音声出力する本実施例に係る光ディスク再生装置と、残響音の制御によって、狭い車室内に広い音響空間をつくり、しかも4チャンネルスピーカから出力される音量バランス及び音声出力の位相遅延の調整によって音像の定位の改善等を行う音場プロセッサを有して構成されている。
【0030】
本発明に係る光ディスク再生装置は、図1に示すように、最大で4枚のディスクカートリッジ1がそれぞれ平面的に2行2列の配列形態で装填されるマガジン2が着脱口3を介して装着される再生装置本体4と、この再生装置本体4の前面にヒンジ(図示せず)によって上記着脱口3に対して開閉自在とされた操作パネル5を有する。
【0031】
再生装置本体4は、図示しないが、その内部に回転テーブルが例えばシャーシに対して回転自在に取り付けられている。この回転テーブルは、その上面に1つのスピンドルモータと1つの光学ピックアップが取り付けられている。これらのスピンドルモータ及び光学ピックアップは、再生装置本体4への電源投入によって、回転テーブルが初期回転することにより、所定位置(ホーム位置)に停止される。そして、複数枚のディスクカートリッジ1が装填されたマガジン2を、着脱口3を通して再生装置本体4内に挿入すると、図1の拡大図上、2行1列目に装填されているディスクカートリッジ1に対応した位置(配列番号「1」で示す位置)、特に、ディスクカートリッジ1に取り付けられた開閉シャッタが開かれることによって、内部の光ディスクが一部露出した部分に対応した位置にそれぞれスピンドルモータと光学ピックアップが位置することになる。
【0032】
上記スピンドルモータは、その上端に、選択されたディスクカートリッジ1の光ディスクが装着されるターンテーブルが固着されている。また、光学ピックアップは、その内部に、少なくとも光ディスクに記録されている情報信号を光学的に読み出すためのレーザビームを出射するレーザ光源と、このレーザ光源からのレーザビームを光ディスクの記録面に集光させる対物レンズと、光ディスクの記録面にて反射された反射光を電気信号(検出信号)に光電変換するフォトディテクタが組み込まれて構成されている。また、対物レンズは二軸クチュエータによってフォーカス調整及びトラッキング調整が行われる。
【0033】
また、光学ピックアップは、リニアモータを主体とする既知のスライド機構によって、スピンドルモータのターンテーブルに装着された光ディスクの径方向に移動可能とされている。
【0034】
この再生装置本体4の再生回路系を図2を参照しながら説明すると、この再生回路系は、この再生装置本体4内に挿入されたマガジン2に装填されているディスクカートリッジ1を例えば光学的に検出するカートリッジ検出回路11と、回転テーブルを一方向に回転駆動する回転テーブル駆動回路12と、回転テーブルの回転位置(回転角)を検出する回転位置検出回路13とを有する。この回転テーブル駆動回路12は、まず、電源投入に基づく後述する表示装置における制御部57からの起動信号の入力に基づいて回転テーブルを回転駆動して、光学ピックアップ14及びスピンドルモータ15をホーム位置、即ち図1の拡大図上、2行1列目に装填されているディスクカートリッジ1に対応した位置に停止させる。
【0035】
カートリッジ検出回路11からの検出信号は、後述する制御部57に供給される。この制御部57は、供給された検出信号に基づいてフラグ情報を作成し、データ登録用メモリ58に格納する。このカートリッジ検出回路11からの検出信号は、上記回転テーブル駆動回路12にも供給される。この回転テーブル駆動回路12は、供給された検出信号を保持し、この保持した検出信号の内容に応じた回転テーブルの回転駆動制御を行う。即ち、ディスクカートリッジ1が装填されていない部分に、スピンドルモータ15や光学ピックアップ14が位置しないようにスキップさせながら回転テーブルを回転駆動する。
【0036】
また、上記回転テーブル駆動回路12は、制御部57からの番号データに基づいて、回転テーブルを一方向に回転させて、光学ピックアップ14及びスピンドルモータ15をその番号データに対応するディスクカートリッジ1に対応した位置に停止させる。この場合、入力された番号データに基づいて、メモリ16内の回転角データテーブルからその番号データに対応する回転角データを読み出し、回転位置検出回路13からシリーズに送られてくる回転クロック信号を計数して、この計数値が上記読み出した回転角データと一致したとき、回転テーブルを停止させるなどの手法を採用することができる。
【0037】
また、上記再生回路系は、上記で示した回路のほかに、スピンドルモータ15をサーボ制御するスピンドルサーボ制御回路17と、光学ピックアップ14の上記二軸アクチュエータをサーボ制御して対物レンズのフォーカス調整及びトラッキング調整を行うフォーカス/トラッキングサーボ制御回路18と、光学ピックアップ14からの検出信号に基づいてスピンドルサーボ制御用のエラー信号、フォーカスサーボ制御用のエラー信号及びトラッキングサーボ制御用のエラー信号をそれぞれ生成するエラー信号生成回路19と、光学ピックアップ14からの検出信号をディジタル信号に変換し、更にエラー訂正用に付加された符号等を復号処理して再生データとして出力する復調系20と、この復調系20からの再生データをアナログ信号に変換した後、R−L分離してそれぞれR側の音声信号及びL側の音声信号として出力するR−L分離回路21と、上記復調系20からの再生データからTOCデータを抽出するTOCデータ抽出回路22と、上記復調系20からの再生データからトラックアドレスデータを抽出するアドレスデータ抽出回路23とを有して構成されている。
【0038】
上記TOCデータ抽出回路22からのTOCデータは、後述する制御部57を通じてデータ登録用メモリ58内に論理的に割り付けられたTOCデータファイルに格納される。
【0039】
また、上記回転テーブル駆動回路12は、回転テーブルを一方向に回転させて、光学ピックアップ14及びスピンドルモータ15を、入力された番号データに対応するディスクカートリッジ1に対応した位置に停止させたとき、スピンドルモータ15を上下方向に移動させる既知の上下移動機構に起動信号を出力する。上下移動機構は、回転テーブル駆動回路12からの起動信号の入力に基づいて、スピンドルモータ15を例えば上方向に移動させて、光ディスクをスピンドルモータ15のターンテーブルに装着させる。
【0040】
上記回転テーブル駆動回路12からの起動信号は、スピンドルサーボ制御回路17及び光学ピックアップ14にも供給される。スピンドルサーボ制御回路17は、回転テーブル駆動回路12からの起動信号の入力とターンテーブルへの光ディスクの装着完了に基づいて、スピンドルモータ15を駆動して、ターンテーブルに装着されている光ディスクを例えばCAV(回転角一定)方式にて回転させる。光学ピックアップ14は、回転テーブル駆動回路12からの起動信号の入力に基づいて起動され、レーザビームを回転する光ディスクの記録面に照射しながら光ディスクの径方向に移動することによって、光ディスクの記録面に記録されている情報信号を順次再生する。
【0041】
一方、R−L分離回路21から出力されるR側音声信号及びL側音声信号は、後述する音場プロセッサ41に供給される。
【0042】
操作パネル5は、図3に示すように、その前面中央に表示画面31が配され、この表示画面31を中心としてその下部の位置にテン・キー32が横一列に配列されている。このテン・キー32が配列されている部分の左側の位置には、音場プロセッサ起動用の選択ボタン33が配されている。また、このテン・キー32が配列されている部分の右側の位置には、マガジン2に装填されているディスクカートリッジ1の各光ディスクに関するタイトルを表示するためのファイルキー34が配されている。
【0043】
音場プロセッサ41は、図5に示すように、車室内の4隅にそれぞれ設置されたスピーカSP1 〜SP4 と接続された4チャンネルパワーアンプ42と上記光ディスク再生装置本体4との間に挿入接続され、その内部に、少なくともホールなどの音場データに基づいて4チャンネルの初期反射音及び残響音を生成する初期反射音/残響音生成部41aと、スピーカの周波数特性及び伝送特性の補正を行うグラフィック・イコライザー41bと、ダイナミックレンジの縮小によるSN比の改善のためのコンプレッサ41cと、上記操作パネル5によって選択されたシート番号に対応するシートポジションに対して、4チャンネルスピーカSP1 〜SP4 から出力される音量バランス及び音声出力の位相遅延の調整によって音像の定位の改善を行う音像処理部4dが組み込まれて構成されている。
【0044】
そして、上記操作パネル5に配された表示画面31を含む表示部51(図2参照)は、表示画面を介して表示するための表示データを生成する表示処理回路系52を有して構成されている。
【0045】
この表示部51は、例えば1つの液晶ディスプレイから構成され、その表示画面31が2つの表示領域31a及び31bに区分されている。1つの表示領域31aは、文字や数字等が表示されるキャラクタ表示領域であり、他の表示領域31bは、図3に示すように、ディスクカートリッジ1の外形に模したシンボルマーク(以下、便宜的にカートリッジシンボルと記す)SMが表示されるグラフィック表示領域である。このグラフィック表示領域31bは、表示部51の表示画面31上、左側の部分、ちょうどテン・キー32のキー「1」に対応する部分に配されている。この表示画面31の背景色は例えば白に設定されてある。
【0046】
カートリッジシンボルSMは、光ディスク再生装置に挿入されるマガジン2に装填されるディスクカートリッジ1の数に対応して4つ表示され、更にこれら4つのカートリッジシンボルSMは、マガジン2に装填されるディスクカートリッジ1の配列形態と対応させて2行2列の配列形態となっている。即ち、各カートリッジシンボルSMは、それぞれマガジン2に装填されたディスクカートリッジ1に対応したシンボル形態となっている。
【0047】
また、このカートリッジシンボルSMは、図3に示すように、外形線図aとディスクカートリッジ1の開閉シャッタに模した線図b及び円形の線図cがそれぞれ組み合わされたシンボル形態となっている。上記円形の線図c内には、マガジン2に装填されたディスクカートリッジ1の配列番号(図1参照)が表示された形となっている。
【0048】
なお、ディスクカートリッジ1が装填されていない部分に対応するカートリッジシンボルSMは、外形線図aだけの表示となっている。この例では、配列番号「2」に対応したカートリッジシンボルSMがその対象となっている。
【0049】
また、上記グラフィック表示領域においては、後述する回転式スイッチ71からの選択操作に従って移動する第1のカーソルd1 が表示されるようになっている。この第1のカーソルd1 は、選択操作された光ディスクに対応したカートリッジシンボルSMの、外形線図a内の領域中、円形線図c内及び開閉シャッタに模した線図b内を除く部分が、例えば青色に表示される(斜線で示す)ことでその位置が確認できるようになっている。
【0050】
一方、キャラクタ表示領域31aにおいては、通常は、図3に示すように、再生の対象となっている光ディスクのタイトルと、この光ディスクが収納されているディスクカートリッジ1の配列番号、現在再生中のトラック番号及び演奏時間がキャラクタ表示されるようになっている。
【0051】
また、ファイルキー34を操作することにより、図4に示すように、ディスクカートリッジ1の配列番号と、そのディスクカートリッジ1に収納されている光ディスクのタイトルがキャラクタ表示されるようになっており、この実施例においては、上記グラフィック表示領域31bにおけるカートリッジシンボルSMの表示形態と同様に、マガジン2に装填されるディスクカートリッジ1の配列形態と対応させて、上記配列番号とタイトルの組がそれぞれ2行2列で配列されたリスト表示の形態となっている。
【0052】
即ち、このキャラクタ表示領域31aに表示されているリスト表示の形態は、その2行1列目に、図1で示すマガジンの2行1列目に装填されるディスクカートリッジ1の配列番号「1」とその光ディスクのタイトルが表示され、1行1列目に、マガジン2の1行1列目に装填されるディスクカートリッジ1の配列番号「2」とその光ディスクのタイトルが表示され、1行2列目に、マガジンの1行2列目に装填されるディスクカートリッジ1の配列番号「3」とその光ディスクのタイトルが表示され、2行2列目に、マガジン2の2行2列目に装填されるディスクカートリッジ1の配列番号「4」とその光ディスクのタイトルが表示された形となっている。
【0053】
なお、ディスクカートリッジ1が装填されていないマガジン2の行/列に対応する部分は、配列番号のみが表示され、タイトルは表示されない。この例では、マガジン2の配列番号「2」に対応した行/列(1行1列目)にディスクカートリッジ1が装填されていないため、キャラクタ表示領域31aには、配列番号「2」に関して、その番号のみが表示され、そのタイトルは表示されない形態となっている。
【0054】
また、このキャラクタ表示領域31aにおいては、後述する回転式スイッチ71からの選択操作に従ってキャラクタ表示領域31a上を移動する第2のカーソルd2 が表示されるようになっている。この第2のカーソルd2 は、上記グラフィック表示領域31bに移動表示される第1のカーソルd1 と同じ色を有し、この第2のカーソルd2 が位置した部分のタイトルは、背景色が第2のカーソルd2 と同じ色で、タイトルの文字がいわゆる白抜きとされた輝度反転表示となる。
【0055】
そして、回転式スイッチ71は、図6に示すように、運転者が光ディスク再生装置を遠隔操作できるように、例えば自動車のステアリングハンドル72の近傍部において、例えばワイパーレバー73の奥にほぼ水平の姿勢でステアリングコラム74に固定してあり、その操作つまみ75が右回転(時計回り)及び左回転(反時計回り)するようになっている。操作つまみ75を右回転すると、この回転式スイッチ71からは+信号が出力され、操作つまみ75を左回転すると、この回転式スイッチ71から−信号が出力されるようになっている。この回転式スイッチ75からの+信号及び−信号は、光ディスク再生装置の後述する制御部57に供給されるようになっている。
【0056】
次に、表示部51における表示処理回路系52は、図2に示すように、実際にキャラクタ表示領域31aに表示されるべきキャラクタデータを作成するキャラクタデータ処理回路53と、実際にグラフィック表示領域31bに表示されるべきグラフィックデータを作成するグラフィックデータ処理回路55と、このグラフィックデータ処理回路55からのグラフィックデータと、上記キャラクタデータ処理回路53からのキャラクタデータとを合成して、上記グラフィックデータを表示画面31のグラフィック表示領域31bに表示し、上記キャラクタデータを表示画面31のキャラクタ表示領域31aに表示させる表示処理回路56と、操作パネル5上の各種キー操作に基づいて各種回路を制御する制御部57を有して構成されている。
【0057】
キャラクタデータ処理回路53は、ファイルキー34が操作されていない場合、再生対象となっているディスクカートリッジ1の配列番号、光ディスクのタイトル、現在再生中のトラック番号及び演奏時間に関するキャラクタデータを作成する。一方、ファイルキー34が操作された場合は、マガジン2に装填されているディスクカートリッジ1の配列番号と光ディスクのタイトルを2行2列でリスト表示するためのリストデータを作成し、更にこのリストデータに、第2のカーソル表示に関するカラーデータとこの第2のカーソル表示に伴う輝度反転表示のためのデータを選択的に組み込んだキャラクタデータを作成する。
【0058】
グラフィックデータ処理回路55は、ROM54に登録されているカートリッジシンボルSMに関する固定データ(この場合、外形線図aに関するデータ)を読み出して、この読み出した固定データからグラフィック表示領域31bに所定の配列形態、即ち2行2列で表示させるための外形配置データを作成し、更にこの作成された外形配置データに、開閉シャッタに模した線図bに関するデータや配列番号データ及び第1のカーソル表示に関するカラーデータを選択的に組み込んだグラフィックデータを作成する。
【0059】
次に、この音響装置の動作を、光ディスク再生装置と音場プロセッサの動作と共に説明する。
【0060】
まず、この音響装置に電源が投入されると、この電源投入に基づいて制御部57から起動信号が回転テーブル駆動回路12に供給される。回転テーブル駆動回路12は、制御部57からの起動信号の入力に基づいて回転テーブルを回転駆動して、光学ピックアップ14及びスピンドルモータ15をホーム位置、即ち図1の拡大図上、2行1列目(配列番号1で示す)に装填されている光ディスクに対応した位置に停止させる。
【0061】
次に、例えば配列番号「2」に対応する部分にディスクカートリッジ1を装填せずに残りの配列番号「1」、「3」及び「4」に対応した部分にそれぞれディスクカートリッジ1を装填したマガジン2を、着脱口3を通して再生装置本体4内に挿入すると、カートリッジ検出回路11にてマガジン2に装填されたカートリッジ1の装填状態が光学的に検出され、この検出信号11が制御部57及び回転テーブル駆動回路12に供給される。制御部57は、カートリッジ検出回路11からの検出信号をデータ登録用メモリ58にフラグ情報として格納する。一方、回転テーブル駆動回路12は、上記カートリッジ検出回路11からの検出信号を回転スキップ用の情報として保持する。
【0062】
次に、制御部57は、データ登録用メモリ58からフラグ情報を読み出して、グラフィックデータ処理回路55に供給する。グラフィックデータ処理回路55は、制御部57からのフラグ情報に基づいて、グラフィックデータを作成する。この場合のグラフィックデータは、配列番号「2」に対応したカートリッジシンボルが外形線図aだけの表示で、あとの配列番号「1」、「3」及び「4」に対応したカートリッジシンボルSMがそれぞれ外形線図aと開閉シャッタを模した線図bと円形線図cが組み合わされた表示となるグラフィックデータである。
【0063】
このグラフィックデータは、表示処理回路56を介して表示画面31のグラフィック表示領域31bに表示される。
【0064】
その後、回転テーブル駆動回路12からの起動信号に基づいて、まず、配列番号「1」に対応する光ディスクのTOCデータが再生され、制御部57を介してデータ登録用メモリ58のTOCデータファイル中、配列番号「1」に対応するアドレスの領域に格納される。
【0065】
次に、回転テーブル駆動回路12は、回転テーブルを回転させることにより、スピンドルモータ15及び光学ピックアップ14を、配列番号「3」のディスクカートリッジ1に対応する位置に移動させ、同様に、この配列番号「3」に対応する光ディスクのTOCデータを再生する。このTOCデータは、フラグ情報に基づく制御部57の制御によって、データ登録用メモリ58のTOCデータファイル中、配列番号「3」に対応するアドレスの領域に格納される。なお、配列番号「2」に関しては、ディスクカートリッジ1が装填されていないため、回転テーブル駆動回路12にてスキップされる。
【0066】
次に、回転テーブル駆動回路12は、再び回転テーブルを回転させることにより、スピンドルモータ15及び光学ピックアップ14を、今度は、配列番号「4」のディスクカートリッジ1に対応する位置に移動させ、同様に、この配列番号「4」に対応する光ディスクのTOCデータを再生する。このTOCデータは、フラグ情報に基づく制御部57の制御によって、データ登録用メモリ58のTOCデータファイル中、配列番号「4」に対応するアドレスの領域に格納される。
【0067】
次に、再生操作について説明すると、例えば配列番号「1」に対応する光ディスクを再生するために、テン・キー32中、番号「1」のキーを操作する。このキー入力データは制御部57に供給される。制御部57は、供給されたキー入力データを回転テーブル駆動回路12に出力する。
【0068】
回転テーブル駆動回路12は、入力されたキー入力データに基づいて、回転テーブルを回転させて、スピンドルモータ15と光学ピックアップ14を、そのキー入力データが示す番号に対応した配列番号(この場合、配列番号「1」)のディスクカートリッジ1に対応した位置に移動させ、対象の光ディスクに対して情報信号の再生を行う。
【0069】
制御部57からのキー入力データは、表示装置の表示処理回路系52におけるキャラクタデータ処理回路53とグラフィックデータ処理回路55にも供給される。キャラクタデータ処理回路53は、供給されたキー入力データに基づいて、データ登録用メモリ58の配列番号「1」に関するTOCデータから光ディスクのタイトルデータと演奏時間データを読み出し、これらタイトルデータ及び演奏時間データと、光ディスク再生装置におけるアドレスデータ抽出回路23から供給されるトラックアドレスデータを表示処理回路56に供給する。一方、グラフィックデータ処理回路55は、供給されたキー入力データに基づいて、上記作成したグラフィックデータに配列番号「1」に対応したカートリッジシンボルSMに第1のカーソルd1 をカラー表示するための組込みデータを付加して表示処理回路56に供給する。
【0070】
表示処理回路56は、キャラクタデータ処理回路53及びグラフィックデータ処理回路55からそれぞれ供給されたキャラクタデータ及びグラフィックデータを合成して、キャラクタ表示領域31aにキャラクタデータを表示し、グラフィック表示領域31aにグラフィックデータを表示する。
【0071】
これによって、キャラクタ表示領域31aに、ディスクのタイトル、配列番号、トラック番号及び演奏時間が表示され、グラフィック表示領域31bに、配列番号「2」に対応したカートリッジシンボルSMが外形線図aだけで、あとの配列番号「1」、「3」及び「4」に対応したカートリッジシンボルSMがそれぞれ外形線図aと開閉シャッタを模した線図bと円形線図cが組み合わされたもの、更に配列番号「1」に対応したカートリッジシンボルSMに第1のカーソルd1 が位置された形態のものが表示される。
【0072】
なお、キャラクタ表示領域31aに表示されているキャラクタデータ中、光ディスクのタイトル及び配列番号は、テン・キー32による配列番号の入力操作によって変更され、トラック番号は、再生装置本体4での光ディスクの再生に伴うトラックアドレス更新が、アドレスデータ抽出部23を介してキャラクタデータ処理部53に入力されることによって更新され、演奏時間は、タイマー59からキャラクタデータ処理部53に順次入力されるクロック信号の秒単位の計数更新に伴って更新される。
【0073】
また、グラフィック表示領域31bに表示されているグラフィックデータ中、再生対象となっているカートリッジシンボルSMへの第1のカーソル表示は、テン・キー32による配列番号の入力操作又は後述する回転式スイッチによる選択操作によって変更される。
【0074】
次に、例えば上記配列番号「1」に対応する光ディスクが再生されている状態において、操作パネル5上の選択ボタン33を押すと、音響装置が音場制御のモードに移る。この選択ボタン33を操作することによって発生したオン信号は、制御部57に供給される。制御部57は、このオン信号の供給に基づいて、データ登録用メモリ58内の状態フラグ情報を検索し、現在、音場コントロールモード中であることを示すビットが立っていない場合、そのビットを立て、表示装置におけるグラフィックデータ処理回路55と音場プロセッサ41に、音場コントロール指示信号を出力する。音場プロセッサ41は、制御部57からの音場コントロール指示信号の入力に基づいてデータ入力を許可する。
【0075】
上記グラフィック表示領域31bに表示されているカートリッジシンボルSMは、車室内に設置されている座席の配列に似たかたちとなっており、ここで、例えば音像を運転席に合わせたいときは、運転席に対応した配列位置にあるカートリッジシンボルSMの配列番号である「3」をテン・キー32を用いて入力することにより行われる。
【0076】
即ち、テン・キー32によるキー入力データは、キー入力状態となっている音場プロセッサ41の音像処理部41dに供給される。この音像処理部41dには、メモリが組み込まれており、このメモリには、配列番号と実際のシートポジションとの対応表がデータテーブルとして登録されている。そして、この音像処理部41dは、テン・キー32を通じて入力されたキー入力データが示す配列番号と上記データテーブルの配列番号とを照合して実際のシートポジションを割り出し、この割り出したシートポジションに対して音像の定位の改善を行う。
【0077】
その後、再び選択ボタン33を操作すると、選択ボタン33の操作に伴うオン信号が再び制御部57に供給される。制御部57は、データ登録用メモリ58内の上記状態フラグ情報のビット状態を検索する。このとき、最初の選択ボタン33の操作によって、音場コントロールモード中であることを示すビットが立てられているため、制御部57は、このビットを反転処理し、表示装置におけるグラフィックデータ処理回路55と音場プロセッサ41に、音場コントロール解除信号を出力する。音場プロセッサ41は、制御部57からの音場コントロール解除信号の入力に基づいてデータ入力を禁止する。
【0078】
次に、例えば上記配列番号「1」に対応する光ディスクが再生されている状態において、操作パネル5上のファイルキー34を押すと、表示画面31のキャラクタ表示領域31aに表示されていた現在再生中の光ディスクに関する配列番号やタイトル、並びにトラック番号及び演奏時間が消去され、代わりに図4(a)に示すように、マガジンに装填されている光ディスクの配列番号とタイトルがリスト表示される。
【0079】
即ち、ファイルキー34を操作することにより発生したオン信号は、制御部57に供給される。制御部57は、このオン信号の供給に基づいて、データ登録用メモリ58内の状態フラグ情報を検索し、現在、リスト表示中であることを示すビットが立っていない場合、そのビットを立て、キャラクタデータ処理回路53にリスト表示要求信号を出力する。このとき、再生中の光ディスクに関する配列番号データも同時に出力する。
【0080】
キャラクタデータ処理回路53は、制御部57からのリスト表示要求信号の入力に基づいて、データ登録用メモリ58のTOCデータファイルから各光ディスクのタイトルデータを読み出す。このとき、ディスクカートリッジ1の装填状態を示すフラグ情報を参照し、ディスクカートリッジ1が装填されていない部分に対しては、そのタイトルデータをスペースデータとして読み出す。
【0081】
そして、読み出したタイトルデータに基づいて、マガジン2に装填されているディスクカートリッジ1の配列番号と光ディスクのタイトルを2行2列でリスト表示するためのリストデータを作成し、更にこのリストデータに、第2のカーソル表示に関するカラーデータとこの第2のカーソル表示に伴う輝度反転表示のためのデータを、制御部57から供給された配列番号データに基づいて選択的に組み込んで実際にキャラクタ表示領域31aに表示すべきキャラクタデータを作成する。この場合、再生中の光ディスクに関する配列番号が「1」であるから、上記リストデータに、配列番号「1」とそのタイトルが表示される位置を指示する座標データと第2のカーソル表示データを組み込んだキャラクタデータが作成される。
【0082】
キャラクタデータ処理回路53にて作成された上記キャラクタデータは、図2に示すように、表示処理回路56を介して表示画面31のキャラクタ表示領域31aに表示される。このとき、図4(a)に示すように、リスト表示の2行1列(配列番号「1」)に対応するタイトル表示の部分に第2のカーソルd2 が位置した表示形態となり、しかもそのタイトルが輝度反転表示となる。
【0083】
このリスト表示の状態において、回転式スイッチ71の操作つまみ75を例えば右方向に回転させると、この回転式スイッチ71から+信号が発生し、制御部57に供給される。制御部57は、回転式スイッチ71から+信号が供給されると、現在再生中の光ディスクに関する配列番号データを+1する。特に、現在再生中の光ディスクに関する配列番号が「4」である場合は、配列番号データを「1」にする。そして、カーソル更新信号とこの更新処理された配列番号データをキャラクタデータ処理回路53とグラフィックデータ処理回路55に出力する。
【0084】
キャラクタデータ処理回路53は、制御部57からのカーソル更新信号と配列番号データに基づいて、既に表示されているリストデータに、配列番号データが示す番号のタイトルが表示される位置を指示する座標データと第2のカーソル表示データを組み込んだキャラクタデータを作成する。
【0085】
一方、グラフィックデータ処理回路55は、既に表示されている2行2列のカートリッジシンボルSMのデータに、配列番号データが示す番号に対応するカートリッジシンボルSMの位置を指示する座標データと第1のカーソル表示データを組み込んだグラフィックデータを作成する。
【0086】
上記キャラクタデータ処理回路53にて作成されたキャラクタデータ及び上記グラフィックデータ処理回路55にて作成されたグラフィックデータは、表示処理回路56を介して表示画面31のキャラクタ表示領域31a及びグラフィック表示領域31bにそれぞれ表示される。このとき、キャラクタ表示領域31aに表示される第2のカーソルd2 は、図4(b)に示すように、1行1列目の配列番号「2」に対応するタイトルの位置に表示され、かつタイトルが輝度反転表示されることになる。また、グラフィック表示領域31bに表示される第1のカーソルd1 は、1行1列目の配列番号「2」に対応するカートリッジシンボルSMの位置に表示される。
【0087】
更に、回転式スイッチ71の操作つまみ75を右方向に回転すると、上記と同様にして、今度は、図4(c)に示すように、キャラクタ表示領域31aに表示される第2のカーソルd2 が1行2列目の配列番号「3」に対応するタイトルの位置に表示され、かつタイトルが輝度反転表示されることになる。また、グラフィック表示領域31bに表示される第1のカーソルd1 は、1行2列目の配列番号「3」に対応するカートリッジシンボルSMの位置に表示される。
【0088】
更に、回転式スイッチ71の操作つまみ75を右方向に回転すると、上記と同様にして、今度は、図4(d)に示すように、キャラクタ表示領域31aに表示される第2のカーソルd2 が2行2列目の配列番号「4」に対応するタイトルの位置に表示され、かつタイトルが輝度反転表示されることになる。また、グラフィック表示領域31bに表示される第1のカーソルd1 は、2行2列目の配列番号「4」に対応するカートリッジシンボルSMの位置に表示される。
【0089】
そして、例えば第1のカーソルd1 及び第2のカーソルd2 がそれぞれ2行2列目の配列番号「4」に対応する位置に表示されている段階において、回転式スイッチ71を操作せずにそのまま例えば2秒ほど放置すると、タイマー59からのタイムオーバーによる割り込み信号が制御部75に供給される。制御部75は、タイマー59からの割り込み信号の入力に基づいて、更新後の配列番号データを回転テーブル駆動回路12に出力する。
【0090】
回転テーブル駆動回路12は、入力された配列番号データに基づいて、回転テーブルを回転させて、スピンドルモータ15と光学ピックアップ14を、その配列番号データが示す番号に対応した配列番号(この場合、配列番号「4」)のディスクカートリッジ1に対応した位置に移動させ、対象の光ディスクに対して情報信号の再生を行う。
【0091】
上記配列番号「4」に対応する光ディスクが再生されている段階において、回転式スイッチ71の操作つまみ75を、今度は、左方向に回転させると、この回転式スイッチ71から−信号が発生し、制御部57に供給される。制御部57は、回転式スイッチ71から−信号が供給されると、現在再生中の光ディスクに関する配列番号データを−1する。特に、現在再生中の光ディスクに関する配列番号が「1」である場合は、配列番号データを「4」にする。そして、カーソル更新信号とこの更新処理された配列番号データをキャラクタデータ処理回路53とグラフィックデータ処理回路55に出力する。
【0092】
キャラクタデータ処理回路53は、制御部57からのカーソル更新信号と配列番号データに基づいて、既に表示されているリストデータに、配列番号データが示す番号のタイトルが表示される位置を指示する座標データと第2のカーソル表示データを組み込んだキャラクタデータを作成する。
【0093】
一方、グラフィックデータ処理回路55は、既に表示されている2行2列のカートリッジシンボルSMのデータに、配列番号データが示す番号に対応するカートリッジシンボルSMの位置を指示する座標データと第1のカーソル表示データを組み込んだグラフィックデータを作成する。
【0094】
上記キャラクタデータ処理回路53にて作成されたキャラクタデータ及び上記グラフィックデータ処理回路55にて作成されたグラフィックデータは、表示処理回路56を介して表示画面31のキャラクタ表示領域31a及びグラフィック表示領域31bにそれぞれ表示される。このとき、キャラクタ表示領域31aに表示される第2のカーソルd2 は、図4(c)に示すように、1行2列目の配列番号「3」に対応するタイトルの位置に表示され、かつタイトルが輝度反転表示されることになる。また、グラフィック表示領域31bに表示される第1のカーソルd1 は、1行2列目の配列番号「3」に対応するカートリッジシンボルSMの位置に表示される。
【0095】
更に、回転式スイッチ71の操作つまみ75を左方向に回転すると、上記と同様にして、今度は、図4(b)に示すように、キャラクタ表示領域31aに表示される第2のカーソルd2 が1行1列目の配列番号「2」に対応するタイトルの位置に表示され、かつタイトルが輝度反転表示されることになる。また、グラフィック表示領域31bに表示される第1のカーソルd1 は、1行1列目の配列番号「2」に対応するカートリッジシンボルSMの位置に表示される。
【0096】
更に、回転式スイッチ71の操作つまみ75を左方向に回転すると、上記と同様にして、今度は、図4(a)に示すように、キャラクタ表示領域31aに表示される第2のカーソルd2 が2行1列目の配列番号「1」に対応するタイトルの位置に表示され、かつタイトルが輝度反転表示されることになる。また、グラフィック表示領域31bに表示される第1のカーソルd1 は、2行1列目の配列番号「1」に対応するカートリッジシンボルSMの位置に表示される。
【0097】
このように、本実施例に係る光ディスク再生装置、特にその表示部51においては、キャラクタ表示領域31aに、マガジン2に装填された複数枚のディスクカートリッジ1の配列番号やその光ディスクに関するタイトルがリスト表示され、グラフィック表示領域31bに、マガジン2に装填された複数枚のディスクカートリッジ1が平面的に2行2列に配列される配列状態とマガジン2へのディスクカートリッジ1の装填状態がカートリッジシンボルSMとしてグラフィック表示されることになる。特に、キャラクタ表示領域31aに表示されるリスト表示の形態が、グラフィック表示領域31bに表示されるディスクカートリッジ1の配列形態とマガジン2へのディスクカートリッジ1の装填状態と対応した形態となっているため、このグラフィック表示領域31bに表示されているカートリッジシンボルSMのグラフィック表示を見ることにより、直感的に何枚のディスクカートリッジ1が2行2列のどの部分に装填されているかを知ることができ、また、キャラクタ表示領域31aに表示されている複数枚のディスクカートリッジ1に関するリスト表示を見ることにより、何枚のディスクカートリッジ1が2行2列のどの部分に装填されているか、また、どの属性を有する光ディスクが2行2列のどの部分に装填されているかを直感的に知ることができる。
【0098】
しかも、この実施例に係る光ディスク再生装置においては、情報信号の再生の対象となっている光ディスクに対応した部分のカートリッジシンボルSMの位置に第1のカーソルd1 を表示させ、更にこの第1のカーソルd1 をカラー表示させるようにしているため、現在、どの光ディスクが再生中かを瞬時に確認することができる。また、キャラクタ表示領域31aに表示されているリスト表示のうち、情報信号の再生の対象となっている光ディスクに対応した部分のタイトル表示の位置に第2のカーソルd2 を表示させ、更にこの第2のカーソルd2 が表示されている部分のタイトルを輝度反転表示させるようにしたので、現在、どの光ディスクが再生中かを瞬時に確認することができる。
【0099】
また、回転式スイッチ71を回転させて、2行2列に配列された複数枚のディスクカートリッジ1から1枚ずつディスクカートリッジ1(光ディスク)を選択する際、上記回転式スイッチ71の選択操作に伴う操作つまみ75の回転方向に合わせて、キャラクタ表示領域31a上を移動表示される第2のカーソルd2 とグラフィック表示領域31b上を移動表示される第1のカーソルd1 が移動するため、実際に、どの属性を有する光ディスクが選択されたかが、瞬時に知ることができ、また、マガジン2へのディスクカートリッジ1の交換作業をスムーズに行わせるこができる。
【0100】
上記光ディスク再生装置においては、4枚のディスクカートリッジ1を平面的に2行2列で配列させた状態で装填することができるマガジン2に適用した例を示したが、その他、従来からある例えば6枚の光ディスクを、それぞれの板面を水平方向にした状態で、かつ縦方向に互いに間を空けて積み重ねた状態で装填できるマガジンに適用した光ディスク再生装置にも応用させることができる。
【0101】
この場合、その表示部における表示画面のみを示すと、図7に示すように、表示画面31中、その左側にグラフィック表示領域31bを割り当て、右側にキャラクタ表示領域31aを割り当てる。そして、グラフィック表示領域31bに表示される光ディスクのシンボルマークSMとしては、横方向を長手とする短冊状のシンボルマークとし、このシンボルマークSMを6個、縦方向に並べて表示させる。各シンボルマークSMには、それぞれ配列番号が表示される。一方、キャラクタ表示領域31aに表示されるリスト表示としては、グラフィック表示領域31bに表示されている6個のシンボルマークSMに対応させて、それぞれ配列番号と光ディスクのタイトルをキャラクタ表示させる。
【0102】
このとき、グラフィック表示領域31bにおける各シンボルマークSM内の配列番号の数字及びキャラクタ表示領域31aにおける配列番号の数字の順番は、マガジン2に配列される光ディスクの配列順に対応させて、下から「1」,「2」・・・、そして、一番上が「6」となるように表示させる。
【0103】
また、更に、グラフィック表示領域31bに表示されるシンボルマークSMのカラー表示を、例えば対応する光ディスクに収録された音楽のジャンル(例えば、ジャズ、フュージョン、ロック、演歌など)に合わせて色別表示する。そして、現在再生中の光ディスクを示すためのカーソルdを、キャラクタ表示領域31aにリスト表示されている再生対象となっている光ディスクの配列番号に対応するタイトルの位置に表示させ、更にそのタイトルを輝度反転表示させる。
【0104】
このようにすれば、グラフィック表示領域31bに表示される表示形態とキャラクタ表示領域31aに表示される表示形態に別々の機能をもたせることができ、表示形態の多機能化を実現させることができる。
【0105】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置によれば、複数枚の円盤状記録媒体が所定の配列形態で収納可能とされ、これら複数枚の円盤状記録媒体のうち、1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生部と、少なくとも上記記録及び/又は再生部に収納された複数枚の円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性、あるいはTOCデータがリスト表示される表示部とを有する円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置において、上記表示部に、上記複数枚の円盤状記録媒体の属性、あるいはTOCデータがリスト表示されるキャラクタ表示領域に加えて、上記複数枚の円盤状記録媒体の配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態がグラフィック表示されるグラフィック表示領域を配し、上記キャラクタ表示領域に表示される属性、あるいはTOCデータの表示形態は、上記グラフィック表示領域に表示される上記複数枚の円盤状記録媒体の配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態と対応した形態にしたので、複数枚の円盤状記録媒体を選択的に再生する装置、いわゆるチェンジャーに適用した場合において、マガジンへの円盤状記録媒体の配列順序がリスト表示から一目瞭然に知ることができ、更に、任意の円盤状記録媒体を一枚だけ交換しようとしたときにも、抜き取ろうとしている円盤状記録媒体が何であるか一目瞭然に知ることができ、使用者による選択操作等にとって非常に分かりやすい表示形態及びその表示形態の多機能化を図ることができる。
【0106】
また、他の発明に係る円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置によれば、4枚の円盤状記録媒体が、平面的に2行2列で配列される配列形態で収納可能とされ、収納された複数枚の円盤状記録媒体のうち、1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の記録及び/又は再生を行う円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生部と、少なくとも上記記録及び/又は再生部に収納された4枚の円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がリスト表示される表示部と、上記記録及び/又は再生部で情報信号の記録及び/又は再生を行うための1枚の円盤状記録媒体を選択する操作部とを有する円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置において、上記表示部に、上記複数枚の円盤状記録媒体の属性がリスト表示されるキャラクタ表示領域に加えて、上記円盤状記録媒体の平面的に2行2列で配列される配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態がグラフィック表示されるグラフィック表示領域を配し、かつ上記キャラクタ表示領域に表示される属性の表示形態を、上記グラフィック表示領域に表示される上記円盤状記録媒体の平面的に2行2列で配列される配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態と対応した形態とし、上記操作部を、回転式スイッチにて構成し、この回転式スイッチの回転方向と、上記2行2列に配列された複数枚の円盤状記録媒体から1枚ずつ円盤状記録媒体を選択する方向とを同一にしたので、4枚の円盤状記録媒体を選択的に再生する装置に適用した場合において、記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納配列順序がリスト表示から一目瞭然に知ることができ、更に、任意の円盤状記録媒体を一枚だけ交換しようとしたときにも、抜き取ろうとしている円盤状記録媒体が何であるか一目瞭然に知ることができ、使用者による選択操作等にとって非常に分かりやすい表示形態及びその表示形態の多機能化を図ることができると共に、記録及び/又は再生部に収納されている複数枚の円盤状記録媒体から1枚の円盤状記録媒体を選択する際において、その選択操作の方向をリスト表示に沿った方向で行うことができ、操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置を車載用の音響装置に組み込まれる光ディスク再生装置に適用した例を示す斜視図及びマガジンへのディスクカートリッジの配列状態を示す拡大図である。
【図2】本発明に係る光ディスク再生装置の再生回路系と表示処理回路系を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る光ディスク再生装置の操作パネルを示す正面図である。
【図4】本発明に係る光ディスク再生装置の表示画面に表示されるリスト表示形態を示す動作説明図である。
【図5】音場プロセッサの構成を示すブロック図である。
【図6】回転式スイッチとその固定位置を示す斜視図である。
【図7】6枚の光ディスクを選択的に再生することができる光ディスク再生装置の画面表示の一形態を示す正面図である。
【図8】一般的な6枚チェンジャー用のマガジンの構成を示す斜視図である。
【図9】表示画面に対する従来の表示形態の一例を示す正面図である。
【図10】表示画面に対する従来の表示形態の他の例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ、 2 マガジン、 4 光ディスク再生装置本体、 5 操作パネル、 31 表示画面、 31a キャラクタ表示領域、 31b グラフィック表示領域、 SM カートリッジシンボル、 a 外形線図、 b 開閉シャッタに模した線図、 c 円形線図、 d1 第1のカーソル、 d2 第2のカーソル、 32 テン・キー、 33 選択ボタン、 34ファイルキー、 51 表示部、 52 表示処理回路系、 53 キャラクタデータ処理回路、 54 ROM、 55 グラフィックデータ処理回路、 56 表示処理回路、 57 制御部、 58 データ登録用メモリ
Claims (7)
- 複数枚の円盤状記録媒体が所定の配列形態で収納可能とされ、これら複数枚の円盤状記録媒体のうち1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生部と、
少なくとも上記記録及び/又は再生部に収納された複数枚の円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がリスト表示される表示部とを有する円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置において、
上記表示部は、上記複数枚の円盤状記録媒体の属性がリスト表示されるキャラクタ表示領域に加えて、上記円盤状記録媒体の配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態がグラフィック表示されるグラフィック表示領域を有し、
上記キャラクタ表示領域に表示される属性の表示形態は、上記グラフィック表示領域に表示される上記円盤状記録媒体の配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態と対応した形態であることを特徴とする円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置。 - 上記記録及び/又は再生部に対して4枚の円盤状記録媒体が平面的に2行2列で配列される配列形態で収納可能とされ、
上記グラフィック表示領域には、上記円盤状記録媒体の平面的に2行2列で配列される配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態がグラフィック表示され、
上記キャラクタ表示領域に表示される属性の表示形態は、上記グラフィック表示領域に表示される上記円盤状記録媒体の平面的に2行2列で配列される配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態と対応した形態であることを特徴とする請求項1記載の円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置。 - 4枚の円盤状記録媒体が、平面的に2行2列で配列される配列形態で収納可能とされ、これら収納された複数枚の円盤状記録媒体のうち1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の記録及び/又は再生を行う円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生部と、
少なくとも上記記録及び/又は再生部に収納された複数枚の円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がリスト表示される表示部と、
上記記録及び/又は再生部で情報信号の記録及び/又は再生を行うための1枚の円盤状記録媒体を選択する操作部とを有する円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置において、
上記表示部は、上記収納された複数枚の円盤状記録媒体の属性がリスト表示されるキャラクタ表示領域に加えて、上記円盤状記録媒体の平面的に2行2列で配列される配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態がグラフィック表示されるグラフィック表示領域を有し、かつ上記キャラクタ表示領域に表示される属性の表示形態は、上記グラフィック表示領域に表示される上記円盤状記録媒体の平面的に2行2列で配列される配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の装填状態と対応した形態であり、
上記操作部は、回転式スイッチにて構成され、この回転式スイッチの回転方向と、上記2行2列に配列された複数枚の円盤状記録媒体から1枚ずつ円盤状記録媒体を選択する方向とが同一であることを特徴とする円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置。 - 上記グラフィック表示領域は、上記情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体に対応した部分のグラフィック表示が、他の円盤状記録媒体と対応する部分のグラフィック表示と色別表示されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1記載の円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置。
- 上記キャラクタ表示領域は、上記情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体に対応した部分のキャラクタ表示が、他の円盤状記録媒体と対応する部分のキャラクタ表示に対して輝度反転表示されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1記載の円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置。
- 上記グラフィック表示領域は、上記円盤状記録媒体の配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の装填状態のグラフィック表示が、それぞれ円盤状記録媒体の属性に対応する色別に表示されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1記載の円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置。
- 複数枚の円盤状記録媒体が所定の配列形態で収納可能とされ、これら複数枚の円盤状記録媒体のうち1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生部と、
少なくとも上記記録及び/又は再生部に収納された複数枚の円盤状記録媒体のTOCデータがリスト表示される表示部とを有する円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置において、
上記表示部は、上記複数枚の円盤状記録媒体のTOCデータがリスト表示されるキャラクタ表示領域に加えて、上記円盤状記録媒体の配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態がグラフィック表示されるグラフィック表示領域を有し、
上記キャラクタ表示領域に表示されるTOCデータの表示形態は、上記グラフィック表示領域に表示される上記円盤状記録媒体の配列形態と上記記録及び/又は再生部への円盤状記録媒体の収納状態と対応した形態であることを特徴とする円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置。
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