JP3550693B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、複数枚の円盤状記録媒体、例えば光ディスクが所定の配列形態で収納され、これら複数枚の光ディスクのうち、1枚の光ディスクに対して選択的に情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生装置に搭載され、少なくとも情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている光ディスクの番号やタイトル等の属性がキャラクタ表示されるキャラクタ表示領域を有する表示装置に関し、特に車載用オーディオセットの表示装置に用いて好適なものである。
【0002】
また、本発明は、上記光ディスクに対して情報信号の再生を行って、複数のスピーカから音声出力する再生装置と、この複数のスピーカからの音声出力の位相を選択された音響聴取ポジションに合わせる音場制御装置(音場プロセッサー)を具備した音響装置に搭載され、少なくとも情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている光ディスクの番号やタイトル等の属性がキャラクタ表示されるキャラクタ表示領域を有する表示装置に関し、特に車載用オーディオセットの表示装置に用いて好適なものである。
【0003】
【従来の技術】
車載用オーディオセットは、カセットデッキやチューナーに加えて光ディスク用の再生装置等も搭載されて多機能化している。特に、光ディスク用の再生装置は、複数枚の光ディスクを装填することができるマガジンを有し、このマガジンに装填された複数枚の光ディスクを選択的に再生することができる、いわゆるチェンジャーが主流となってきている。
【0004】
このチェンジャーのマガジンとしては、例えば図6に示すように、6枚の光ディスクDを装填できるマガジン101を例にとった場合、6枚の光ディスクDを、それぞれの板面を水平方向にした状態で、かつ縦方向に互いに間を空けて積み重ねた状態で装填できる形となっている。
【0005】
そして、上記チェンジャーの再生操作を行う操作パネルには、各種操作キーが配列され、これら操作キーの操作によって選択された光ディスクDの番号やタイトルがキャラクタ表示される、例えば液晶ディスプレイ等で構成された表示板が具備され、この表示板の表示領域に表示されている番号やタイトルを目視することにより、現在、どの光ディスクDが選択されているかが確認できるようになっている。
【0006】
従来の表示板の表示領域に表示される表示形態の一例を図7に示す。この表示形態は、チェンジャーのマガジン101に装填された光ディスクDの枚数に対応した数のマークMが例えば表示領域の上部において、横方向一列に配列されたかたちで表示され、更に、各マークMに連続番号が付されて、装填枚数が簡単に確認できるようになっている。
【0007】
また、マガジン101に対して6枚の光ディスクDをすべて装填せずに、例えば4枚の光ディスクDを装填した場合、マークMに付されている番号中、装填されていない枚数目に対応する番号が消灯して表示され、これにより、マガジン101に装填した光ディスクDの装填状態を簡単に確認できるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の表示板に表示されるマークMの表示形態は、チェンジャーのマガジン101に装填される光ディスクDの配列形態とは一致していない。例えば、図6に示すように、6枚の光ディスクDを縦方向に積み重ねて装填することができるマガジン101に対しても、その表示板の表示領域に表示される形態は、図7に示すように、チェンジャーに装填された光ディスクDの枚数に対応した数のマークMが横方向一列に配列されたものとなっている。
【0009】
この場合、例えば4枚目の光ディスクDと、番号「4」が付されたマークMとが数字上一致しているのみである。従って、現在再生されている光ディスクDが何枚目の光ディスクDかを確認するには、キャラクタ表示されている番号やタイトルで判断するしかなく、どの光ディスクDが再生されているかを直感的に知ることができないという問題があった。
【0010】
部屋等の中で、上記チェンジャーを使用する分には何ら支障はないのであるが、自動車を運転するという状況下において、例えば現在、何枚目の光ディスクDが再生されているかを何度も表示板を見ながら確認しなければならないとなると、チェンジャーに対する操作が非常に煩わしく感じてしまい、その結果、チェンジャーの使用頻度が低下し、車載用のチェンジャーに対する購買意欲が低下するという問題が生じる。
【0011】
また、現在の車室内に設置される上記チェンジャー等を含む音響装置(即ち、カーオーディオ)においては、残響音の制御によって、狭い車室内に広い音響空間をつくり、しかも4チャンネルスピーカから出力される音量バランス及び音声出力の位相遅延の調整によって音像の定位の改善等を行うことができる音場プロセッサを組み込むように設計されている。
【0012】
特に、上記音場プロセッサにおいて、4チャンネルスピーカから出力される音量バランス及び音声出力の位相遅延の調整による音像の定位の改善は、通常、車室内における4つのシートの中央に設定される。しかし、現在では、その聴取ポジション(シートポジション)を選択することによって、その選択されたシートポジションにおける音像の定位の改善を図ることができるようになっている。即ち、4チャンネルスピーカからの音声出力の位相を選択されたシートポジションに合わせるようにしている。
【0013】
この場合、上記シートポジションの選択は、操作パネルにある例えば数字キーを操作することにより行われる。シートポジションと数字は、直接な相関性はなく、実際には、操作者がシートポジションに対応した数字を覚えて操作するのが一般的となっている。
【0014】
従って、この音場プロセッサに対する操作においても、音場をコントロールしたいシートポジションが直感的に知ることができず、また、現在どのシートポジションが音場コントロールの対象になっているか直感的に知ることができず、実質的に音場プロセッサの操作が面倒になるという問題がある。
【0015】
これを解決するために、例えばシートをイメージするマーク(以下、単にシートマークと記す)を2行2列に配列して車内のシートの配列に似せた表示を行い、この2行2列のシートマークの表示に基づいて、シートポジションを設定するという手法が考えられる。しかし、車載用の音響装置は、狭い車室内に設置されることから、その操作パネルの大きさに制約を受け、同時に、この操作パネルに設けられる表示板の表示領域も操作パネルに合わせて小さく設定されている。
【0016】
従って、表示板の狭い表示領域に、上記チェンジャーの操作に用いられる光ディスクの番号やタイトル、光ディスクDの装填状態を示す複数のマーク及び音場プロセッサの操作に用いられる2行2列に配された4つのシートマークをすべて表示することは、物理的にも不可能であり、表示できたとしても、各表示サイズが小さくなり、非常に見ずらいものとなる。
【0017】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、複数枚の光ディスクを選択的に再生する装置、いわゆるチェンジャーに適用した場合において、例えば現在、再生されている光ディスクが何枚目の光ディスクかを直感的に知ることができ、車室内でのチェンジャーの利用率を向上させることができる表示装置を提供することにある。
【0018】
また、本発明の他の目的は、4枚の光ディスクを選択的に再生する装置、いわゆる4枚チェンジャーに適用した場合において、例えば現在、再生されている光ディスクが何枚目の光ディスクかを直感的に知ることができ、車室内でのチェンジャーの利用率を向上させることができる表示装置を提供することにある。
【0019】
また、他の発明の目的は、上記4枚チェンジャーと音場制御装置を具備した音響装置に適用した場合において、例えば現在、再生されている光ディスクが何枚目の光ディスクかを直感的に知ることができると共に、例えば現在、音像の定位の対象となっているシートポジションを直感的に知ることができ、車室内での上記音響装置の利用率を向上させることができる表示装置を提供することにある。
【0020】
また、他の発明の他の目的は、上記4枚チェンジャーの操作に使用される操作画面と上記音場制御装置の操作に使用される操作画面の共用を図ることができ、狭い表示領域に有効に上記2種類の操作画面を表示させることができる表示装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上述したような目的を達成するために提案される本発明は、それぞれ円盤状記録媒体を回転自在に収納する4枚のカートリッジが、平面的に2行2列で配列される配列形態で収納可能とされ、上記カートリッジにそれぞれ収納された円盤状記録媒体のうち、1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の記録及び/又は再生を行う円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置に搭載されるものであって、少なくとも上記情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がキャラクタ表示されるキャラクタ表示領域を有する表示装置において、上記キャラクタ表示領域に加えて、上記円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置に収納された複数のカートリッジの平面的に2行2列で配列される配列形態と、上記記録及び/又は再生装置へのカートリッジの収納状態がグラフィック表示されるグラフィック表示領域を有する。
【0022】
本発明に用いられるカートリッジは、その収納する円盤状記録媒体を露出させるための開閉シャッタを備え、上記グラフィック表示領域が、上記複数のカートリッジの収納状態として上記開閉シャッタを模した線図を表示する。
【0023】
また、本発明は、それぞれ円盤状記録媒体を回転自在に収納する4枚のカートリッジが、平面的に2行2列で配列される配列形態で収納可能とされ、上記カートリッジにそれぞれ収納された円盤状記録媒体のうち、1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の再生を行い、この再生にかかる情報信号を複数のスピーカから音声出力する円盤状記録媒体用の再生装置と、少なくとも上記複数のスピーカからの音声出力による音像の定位を、選択された音響聴取ポジションに合わせる音場制御装置を具備した音響装置に搭載されるものであって、少なくとも上記情報信号の再生の対象となっている円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がキャラクタ表示されるキャラクタ表示領域を有する表示装置において、上記キャラクタ表示領域に加えて、上記カートリッジの平面的に2行2列で配列される配列形態と、上記円盤状記録媒体用の再生装置へのカートリッジの収納状態を表示するグラフィック表示と、上記音場制御装置にて音場制御される上記音響聴取ポジションの配列状態を表示するグラフィック表示とが兼用とされたグラフィック表示領域を有する。
なお、上記音響聴取ポジションの配列状態を表示するグラフィック表示には、車両のダッシュボードを示すダッシュボードシンボルが表示すようにしてもよい。
【0024】
本発明に係る表示装置において、上記グラフィック表示領域における表示形態として、上記情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体に対応した部分のグラフィック表示を、他の円盤状記録媒体と対応する部分のグラフィック表示と色別表示するようにしてもよい。
【0025】
【作用】
本発明に係る表示装置においては、キャラクタ表示領域に、少なくとも情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性、あるいはTOCデータがキャラクタ表示され、グラフィック表示領域に、それぞれ円盤状記録媒体を回転自在に収納する複数枚のカートリッジの配列形態と、円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置への上記カートリッジの収納状態がグラフィック表示される。
【0026】
従って、このグラフィック表示領域に表示されている円盤状記録媒体を収納したカートリッジの配列形態及びカートリッジの収納状態のグラフィック表示を見ることにより、直感的に何枚のカートリッジがどの部分に収納されているかを知ることができる。
【0027】
特に、情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体に対応した部分のグラフィック表示が、他の円盤状記録媒体と対応する部分のグラフィック表示と色別表示されることにより、キャラクタ表示領域に表示されている円盤状記録媒体に関する番号やタイトル等の属性やTOCデータを見なくとも、現在、どの円盤状記録媒体が記録及び/又は再生されているかを瞬時に確認することができる。
【0028】
これにより、車載用の記録及び/又は再生装置における表示装置に適用した場合、現在、何枚目の円盤状記録媒体が再生されているかを瞬時に確認することができ、記録及び/又は再生装置に対する操作に煩わしさは生じなくなる。
【0029】
また、本発明においては、キャラクタ表示領域に、少なくとも情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がキャラクタ表示され、グラフィック表示領域に、円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置に収納されたカートリッジが平面的に2行2列で配列される配列形態と円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置へのカートリッジの収納状態がグラフィック表示されることになる。
【0030】
従って、このグラフィック表示領域に表示されているカートリッジの配列形態及びカートリッジの収納状態のグラフィック表示を見ることにより、直感的に何枚のカートリッジが2行2列のどの部分に収納されているかを知ることができる。
【0031】
特に、この場合も、情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体に対応した部分のグラフィック表示が、他の円盤状記録媒体と対応する部分のグラフィック表示と色別表示されることにより、キャラクタ表示領域に表示されている円盤状記録媒体に関する番号やタイトル等の属性を見なくとも、現在、どの円盤状記録媒体が記録及び/又は再生されているかを瞬時に確認することができる。
【0032】
また、本発明に係る他の表示装置においては、キャラクタ表示領域に、少なくとも情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がキャラクタ表示され、グラフィック表示領域に、上記円盤状記録媒体を収納したカートリッジの平面的に2行2列で配列される配列形態と円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置へのカートリッジの収納状態のグラフィック表示と、少なくとも複数のスピーカからの音声出力による音像の定位を、選択された音響聴取ポジションに合わせる音場制御装置にて音場制御される音響ポジションの配列状態のグラフィック表示とが選択的に表示されることになる。
【0033】
従って、グラフィック表示領域に、カートリッジの配列形態及びカートリッジの収納状態がグラフィック表示されている場合においては、そのグラフィック表示を見ることにより、直感的に何枚のカートリッジが2行2列のどの部分に収納されているかを知ることができる。一方、グラフィック表示領域に、音場制御装置における音響聴取ポジションの配列状態がグラフィック表示されている場合においては、そのグラフィック表示を見ることにより、実際の音響聴取ポジションの配列を直感的に知ることができる。
【0034】
また、記録及び/又は再生装置に関する上記カートリッジの配列状態及び収納状態のグラフィック表示と、音場制御装置にて音場制御される音響聴取ポジションのグラフィック表示とをそれぞれ別の領域に表示する必要がなくなり、表示領域の有効利用を図ることができる。
【0035】
【実施例】
以下、本発明に係る表示装置を図1〜図5を参照しながら説明する。なお、本発明に係る表示装置の説明に先だって、本発明に係る表示装置が適用される車載用音響装置の概略構成について説明する。
【0036】
本発明に係る表示装置が適用される車載用音響装置は、それぞれ光ディスク、例えば再生専用型光ディスクや書き込み可能型光磁気ディスク等が回転自在に収納された複数枚のディスクカートリッジが所定の配列形態で収納され、これら複数枚のディスクカートリッジのうち、1枚のディスクカートリッジに収納された光ディスクに対して選択的に情報信号の再生を行い、この再生にかかる情報信号を4つのスピーカ(4チャンネルスピーカ)から音声出力する光ディスク再生装置と、残響音の制御によって狭い車室内に広い音響空間をつくり、しかも4チャンネルスピーカから出力される音量バランス及び音声出力の位相遅延の調整によって音像の定位の改善等を行う音場プロセッサを有している。
【0037】
上記光ディスク再生装置は、図1に示すように、最大で4枚のディスクカートリッジ1がそれぞれ平面的に2行2列の配列形態で装填されるマガジン2が着脱口3を介して装着される再生装置本体4と、この再生装置本体4の前面にヒンジ(図示せず)によって上記着脱口3に対して開閉自在とされた操作パネル5を有する。
【0038】
再生装置本体4は、図示しないが、その内部に回転テーブルが例えばシャーシに対して回転自在に取り付けられている。この回転テーブルは、その上面に1つのスピンドルモータと1つの光学ピックアップが取り付けられている。これらのスピンドルモータ及び光学ピックアップは、再生装置本体4への電源投入によって、回転テーブルが初期回転することにより、所定位置(ホーム位置)に停止される。そして、複数枚のディスクカートリッジ1が装填されたマガジン2を、着脱口3を通して再生装置本体4内に挿入すると、図1の拡大図上、2行1列目に装填されているディスクカートリッジ1に対応した位置(配列番号「1」で示す位置)、特に、ディスクカートリッジ1に取り付けられた開閉シャッタが開かれることによって、内部の光ディスクが一部露出した部分に対応した位置にそれぞれスピンドルモータと光学ピックアップが位置することになる。
【0039】
上記スピンドルモータは、その上端に、選択されたディスクカートリッジ1の光ディスクが装着されるターンテーブルが固着されている。また、光学ピックアップは、その内部に、少なくとも光ディスクに記録されている情報信号を光学的に読み出すためのレーザビームを出射するレーザ光源と、このレーザ光源からのレーザビームを光ディスクの記録面に集光させる対物レンズと、光ディスクの記録面にて反射された反射光を電気信号(検出信号)に光電変換するフォトディテクタが組み込まれて構成されている。また、対物レンズは2軸アクチュエータによってフォーカス調整及びトラッキング調整が行われる。
【0040】
また、光学ピックアップは、リニアモータを主体とする既知のスライド機構によって、スピンドルモータのターンテーブルに装着された光ディスクの径方向に移動可能とされている。
【0041】
この再生装置本体4の再生回路系を図2を参照しながら説明すると、この再生回路系は、この再生装置本体4内に挿入されたマガジン2に装填されているディスクカートリッジ1を例えば光学的に検出するカートリッジ検出回路11と、回転テーブルを一方向に回転駆動する回転テーブル駆動回路12と、回転テーブルの回転位置(回転角)を検出する回転位置検出回路13とを有する。回転テーブル駆動回路12は、まず、電源投入に基づく後述する表示装置における制御部57からの起動信号の入力に基づいて回転テーブルを回転駆動して、光学ピックアップ14及びスピンドルモータ15をホーム位置、即ち図1の拡大図上、2行1列目に装填されているディスクカートリッジ1に対応した位置に停止させる。
【0042】
カートリッジ検出回路11からの検出信号は、後述する制御部57に供給される。この制御部57は、供給された検出信号に基づいてフラグ情報を作成し、データ登録用メモリ58に格納する。このカートリッジ検出回路11からの検出信号は、上記回転テーブル駆動回路12にも供給される。この回転テーブル駆動回路12は、供給された検出信号を保持し、この保持した検出信号の内容に応じた回転テーブルの回転駆動制御を行う。即ち、ディスクカートリッジ1が装填されていない部分に、スピンドルモータ15や光学ピックアップ14が位置しないようにスキップさせながら回転テーブルを回転駆動する。
【0043】
また、上記回転テーブル駆動回路12は、制御部57からの番号データに基づいて、回転テーブルを一方向に回転させて、光学ピックアップ14及びスピンドルモータ15をその番号データに対応するディスクカートリッジ1に対応した位置に停止させる。この場合、入力された番号データに基づいて、メモリ16内の回転角データテーブルからその番号データに対応する回転角データを読み出し、回転位置検出回路13からシリーズに送られてくる回転クロック信号を計数して、この計数値が上記読み出した回転角データと一致したとき、回転テーブルを停止させるなどの手法を採用することができる。
【0044】
また、上記再生回路系は、上記で示した回路のほかに、スピンドルモータ15をサーボ制御するスピンドルサーボ制御回路17と、光学ピックアップ14の上記二次元アクチュエータをサーボ制御して対物レンズのフォーカス調整及びトラッキング調整を行うフォーカス/トラッキングサーボ制御回路18と、光学ピックアップ14からの検出信号に基づいてスピンドルサーボ制御用のエラー信号、フォーカスサーボ制御用のエラー信号及びトラッキングサーボ制御用のエラー信号をそれぞれ生成するエラー信号生成回路19と、光学ピックアップ14からの検出信号をディジタル信号に変換し、更にエラー訂正用に付加された符号等を復号処理して再生データとして出力する復調系20と、この復調系20からの再生データをアナログ信号に変換した後、R−L分離してそれぞれR側の音声信号及びL側の音声信号として出力するP−L分離回路21と、上記復調系20からの再生データからTOCデータを抽出するTOCデータ抽出回路22と、上記復調系20からの再生データからトラックアドレスデータを抽出するアドレスデータ抽出回路23とを有して構成されている。
【0045】
上記TOCデータ抽出回路22からのTOCデータは、後述する制御部57を通じてデータ登録用メモリ58内に論理的に割り付けられたTOCデータファイルに格納される。
【0046】
また、上記回転テーブル駆動回路12は、回転テーブルを一方向に回転させて、光学ピックアップ14及びスピンドルモータ15を、入力された番号データに対応するディスクカートリッジ1に対応した位置に停止させたとき、スピンドルモータ15を上下方向に移動させる既知の上下移動機構に起動信号を出力する。上下移動機構は、回転テーブル駆動回路12からの起動信号の入力に基づいて、スピンドルモータ15を例えば上方向に移動させて、光ディスクをスピンドルモータ15のターンテーブルに装着させる。
【0047】
上記回転テーブル駆動回路12からの起動信号は、スピンドルサーボ制御回路17及び光学ピックアップ14にも供給される。スピンドルサーボ制御回路17は、回転テーブル駆動回路12からの起動信号の入力とターンテーブルへの光ディスクの装着完了に基づいて、スピンドルモータ15を駆動して、ターンテーブルに装着されている光ディスクを例えばCAV(回転角一定)方式にて回転させる。光学ピックアップ14は、回転テーブル駆動回路12からの起動信号の入力に基づいて起動され、レーザビームを回転する光ディスクの記録面に照射しながら光ディスクの径方向に移動することによって、光ディスクの記録面に記録されている情報信号を順次再生する。
【0048】
一方、R−L分離回路21から出力されるR側音声信号及びL側音声信号は、後述する音場プロセッサ41に供給される。
【0049】
操作パネル5は、図3に示すように、その前面中央に表示画面31が配され、この表示画面31を中心としてその下部の位置にテン・キー32が横一列に配列されている。このテン・キー32が配列されている部分の図中左側の位置には、音場プロセッサ起動用の選択ボタン33が配されている。
【0050】
音場プロセッサ41は、図5に示すように、車室内の4隅にそれぞれ設置されたスピーカSP1 〜SP4 と接続された4チャンネルパワーアンプ42と上記光ディスク再生装置本体4との間に挿入接続され、その内部に、少なくともホールなどの音場データに基づいて4チャンネルの初期反射音及び残響音を生成する初期反射音/残響音生成部41aと、スピーカの周波数特性及び伝送特性の補正を行うグラフィック・イコライザー41bと、ダイナミックレンジの縮小によるSN比の改善のためのコンプレッサ41cと、上記操作パネル5によって選択されたシート番号に対応するシートポジションに対して、4チャンネルスピーカSP1 〜SP4 から出力される音量バランス及び音声出力の位相遅延の調整によって音像の定位の改善を行う音像処理部4dが組み込まれて構成されている。
【0051】
そして、本実施例に係る表示装置は、図2に示すように、上記操作パネル5に配された表示画面31を含む表示部51と、この表示部51を介して画面表示するための表示データを生成する表示処理回路系52とから構成されている。
【0052】
表示部51は、例えば1つの液晶ディスプレイから構成され、その表示画面31が2つの表示領域31a及び31bに区分されている。1つの表示領域31aは、文字や数字等が表示されるキャラクタ表示領域であり、他の表示領域31bは、図3に示すように、ディスクカートリッジ1の外形に模したシンボルマーク(以下、便宜的にカートリッジシンボルと記す)SM1や、図4に示すように、車室内のダッシュボードの形に模したシンボルマーク(以下、便宜的にダッシュボードシンボルと記す)SM2及び後部シートの後ろにある棚の形に模したシンボルマーク(以下、便宜的に後部棚シンボルと記す)SM3が表示されるグラフィック表示領域である。このグラフィック表示領域31bは、表示部51の表示画面31上、左側の部分、ちょうどテン・キー32のキー「1」に対応する部分に配されている。この表示画面31の背景色は、白に設定されてある。
【0053】
カートリッジシンボルSM1は、光ディスク再生装置に挿入されるマガジン2に装填されるディスクカートリッジ1の数に対応して4つ表示され、更にこれら4つのカートリッジシンボルSM1は、マガジン2に装填されるディスクカートリッジ1の配列形態と対応させて2行2列の配列形態となっている。即ち、各カートリッジシンボルSM1は、それぞれマガジン2に装填されたディスクカートリッジ1に対応したシンボル形態となっている。
【0054】
また、このカートリッジシンボルSM1は、音場コントロールモードにしないとき、即ち操作パネル5上の選択ボタン33を操作しないときには、図3に示すように、外形線図aとディスクカートリッジ1の開閉シャッタに模した線図b及び円形の線図cがそれぞれ組み合わされたシンボル形態となっている。上記円形の線図c内には、マガジン2に装填されたディスクカートリッジ1の配列番号(図1参照)が表示された形となっている。
【0055】
なお、ディスクカートリッジ1が装填されていない部分に対応するカートリッジシンボルSM1は、外形線図aだけの表示となっている。この例では、配列番号「2」に対応したカートリッジシンボルSM1がその対象となっている。
【0056】
一方、音場コントロールモードにしたとき、即ち操作パネル5上の選択ボタン33を操作したときには、図4に示すように、2行2列に配されたカートリッジシンボルSM1群の上部にダッシュボードシンボルSM2が表示されると共に、上記カートリッジシンボルSM1群の下部に後部棚シンボルSM3が表示される。このとき、各カートリッジシンボルSM1にはすべて配列番号が付加されたシンボル形態となっている。
【0057】
また、この表示装置においては、現在、再生中の光ディスクに対応したカートリッジシンボルSM1の一部がカラー表示されるようになっている。この例では、再生中の光ディスクに対応したカートリッジシンボルSM1の、外形線図a内の領域中、円形線図c内及び開閉シャッタに模した線図b内を除く部分が、例えば青色に表示される(斜線で示す)ようになっている。
【0058】
本発明に係る表示装置の表示処理回路系52は、図2に示すように、再生の対象となっているディスクカートリッジの配列番号、光ディスクのタイトル、現在再生中のトラック及び再生時間に関するキャラクタデータを作成するキャラクタデータ処理回路53と、ROM54に登録されているカートリッジシンボルSM1に関する固定データ(この場合、外形線図aに関するデータ)を読み出して、この読み出した固定データからグラフィック表示領域31bに所定の配列形態、即ち2行2列で表示させるための外形配置データを作成し、更にこの作成された外形配置データに、開閉シャッタに模した線図bに関するデータや配列番号データ及びカラー表示を選択的に組み込んで実際にグラフィック表示領域31bに表示されるべきグラフィックデータを作成するグラフィックデータ処理回路55と、このグラフィックデータ処理回路55からのグラフィックデータと、上記キャラクタデータ処理回路53からのキャラクタデータを合成して、上記グラフィックデータを表示部51のグラフィック表示領域31bに表示し、上記キャラクタデータを表示部51のキャラクタ表示領域31aに表示させる表示処理回路56と、操作パネル5上の各種キー操作に基づいて各種回路を制御する制御部57を有して構成されている。
【0059】
次に、この音響装置、特に本発明に係る表示装置の動作を光ディスク再生装置と音場プロセッサの動作と共に説明する。
【0060】
まず、この音響装置に電源が投入されると、この電源投入に基づいて制御部57から起動信号が回転テーブル駆動回路12に供給される。回転テーブル駆動回路12は、制御部57からの起動信号の入力に基づいて回転テーブルを回転駆動して、光学ピックアップ14及びスピンドルモータ15をホーム位置、即ち図1の拡大図上、2行1列目(配列番号1で示す)に装填されている光ディスクに対応した位置に停止させる。
【0061】
次に、例えば配列番号「2」に対応する部分にディスクカートリッジ1を装填せずに残りの配列番号「1」、「3」及び「4」に対応した部分にそれぞれディスクカートリッジ1を装填したマガジン2を、着脱口3を通して再生装置本体4内に挿入すると、カートリッジ検出回路11にてマガジン2に装填されたカートリッジ1の装填状態が光学的に検出され、この検出信号11が制御部57及び回転テーブル駆動回路12に供給される。制御部57は、カートリッジ検出回路11からの検出信号をデータ登録用メモリ58にフラグ情報として格納する。一方、回転テーブル駆動回路12は、上記カートリッジ検出回路11からの検出信号を回転スキップ用の情報として保持する。
【0062】
次に、制御部57は、データ登録用メモリ58からフラグ情報を読み出して、グラフィックデータ処理回路55に供給する。グラフィックデータ処理回路55は、制御部57からのフラグ情報に基づいて、グラフィックデータを作成する。この場合のグラフィックデータは、配列番号「2」に対応したカートリッジシンボルが外形線図aだけの表示で、あとの配列番号「1」、「3」及び「4」に対応したカートリッジシンボルSM1がそれぞれ外形線図aと開閉シャッタを模した線図bと円形線図cが組み合わされた表示となるグラフィックデータである。
【0063】
このグラフィックデータは、表示処理回路56を介して表示部51のグラフィック表示領域31bに表示される。
【0064】
その後、回転テーブル駆動回路12からの起動信号に基づいて、まず、配列番号「1」に対応する光ディスクのTOCデータが再生され、制御部57を介してデータ登録用メモリ58のTOCデータファイル中、配列番号「1」に対応するアドレスの領域に格納される。
【0065】
次に、回転テーブル駆動回路12は、回転テーブルを回転させることにより、スピンドルモータ15及び光学ピックアップ14を、配列番号「3」のディスクカートリッジ1に対応する位置に移動させ、同様に、この配列番号「3」に対応する光ディスクのTOCデータを再生する。このTOCデータは、フラグ情報に基づく制御部の制御によって、データ登録用メモリ58のTOCデータファイル中、配列番号「3」に対応するアドレスの領域に格納される。なお、配列番号「2」に関しては、ディスクカートリッジ1が装填されていないため、回転テーブル駆動回路12にてスキップされる。
【0066】
次に、回転テーブル駆動回路12は、再び回転テーブルを回転させることにより、スピンドルモータ15及び光学ピックアップ14を、今度は、配列番号「4」のディスクカートリッジ1に対応する位置に移動させ、同様に、この配列番号「4」に対応する光ディスクのTOCデータを再生する。このTOCデータは、フラグ情報に基づく制御部57の制御によって、データ登録用メモリ58のTOCデータファイル中、配列番号「4」に対応するアドレスの領域に格納される。
【0067】
次に、例えば配列番号「4」に対応する光ディスクを再生するために、テン・キー32中、番号「4」のキーを操作する。このキー入力データは制御部57に供給される。制御部57は、供給されたキー入力データを回転テーブル駆動回路12に出力する。
【0068】
回転テーブル駆動回路12は、入力されたキー入力データに基づいて、回転テーブルを回転させて、スピンドルモータ15と光学ピックアップ14を、そのキー入力データが示す番号に対応した配列番号(この場合、配列番号「4」)のディスクカートリッジ1に対応した位置に移動させ、対象の光ディスクに対して情報信号の再生を行う。
【0069】
制御部57からのキー入力データは、表示装置の表示処理回路系52におけるキャラクタデータ処理回路53とグラフィックデータ処理回路55にも供給される。キャラクタデータ処理回路53は、供給されたキー入力データに基づいて、データ登録用メモリ58の配列番号「4」に関するTOCデータから光ディスクのタイトルデータと演奏時間データを読み出し、これらタイトルデータ及び演奏時間データと、光ディスク再生装置におけるアドレスデータ抽出回路23から供給されるトラックアドレスデータを表示処理回路56に供給する。一方、グラフィックデータ処理回路55は、供給されたキー入力データに基づいて、上記作成したグラフィックデータに配列番号「4」に対応したカートリッジシンボルSM1をカラー表示するための組込みデータを付加して表示処理回路56に供給する。
【0070】
表示処理回路56は、キャラクタデータ処理回路53及びグラフィックデータ処理回路55からそれぞれ供給されたキャラクタデータ及びグラフィックデータを合成して、キャラクタ表示領域31aにキャラクタデータを表示し、グラフィック表示領域31aにグラフィックデータを表示する。
【0071】
これによって、キャラクタ表示領域31aに、ディスクのタイトル、配列番号、トラック番号及び演奏時間が表示され、グラフィック表示領域31bに、配列番号「2」に対応したカートリッジシンボルSM1が外形線図aだけで、あとの配列番号「1」、「3」及び「4」に対応したカートリッジシンボルSM1がそれぞれ外形線図aと開閉シャッタを模した線図bと円形線図cが組み合わされたもの、更に配列番号「4」に対応したカートリッジシンボルSM1のみがカラー表示された形のものが表示される。
【0071】
なお、キャラクタ表示領域31aに表示されているキャラクタデータ中、ディスクのタイトル及び配列番号は、テン・キー32による配列番号の入力操作によって変更され、トラック番号は、再生装置本体4での光ディスクの再生に伴うトラックアドレス更新が、アドレスデータ抽出部23を介してキャラクタデータ処理部53に入力されることによって更新され、演奏時間は、タイマー59からキャラクタデータ処理部53に順次入力されるクロック信号の秒単位の計数更新に伴って更新される。
【0072】
また、グラフィック表示領域31bに表示されているグラフィックデータ中、再生対象となっているカートリッジシンボルSM1のカラー表示は、テン・キー32による配列番号の入力操作によって変更される。
【0073】
次に、例えば上記配列番号「4」に対応する光ディスクが再生されている状態において、操作パネル5上の選択ボタン33を押すと、音響装置が音場制御のモードに移る。この選択ボタン33を操作することによって発生したオン信号は、制御部57に供給される。制御部57は、このオン信号の供給に基づいて、データ登録用メモリ58内の状態フラグ情報を検索し、現在、音場コントロールモード中であることを示すビットが立っていない場合、そのビットを立て、表示装置におけるグラフィックデータ処理回路55と音場プロセッサ41に、音場コントロール指示信号を出力する。音場プロセッサ41は、制御部57からの音場コントロール指示信号の入力に基づいてデータ入力を許可する。
【0074】
表示装置におけるグラフィックデータ処理回路55は、制御部57からの音場コントロール指示信号の入力に基づいて、ROM54からダッシュボードシンボルSM2と後部棚シンボルSM3に関するデータを読み出して、上記作成したグラフィックデータに付加し、更に、すべての配列番号を各カートリッジシンボルSM1に付加したデータを作成して表示処理回路56に供給する。
【0075】
従って、この場合、グラフィック表示領域31bには、2行2列に配されたカートリッジシンボルSM1群の上部にダッシュボードシンボルSM2が表示されると共に、上記カートリッジシンボルSM1群の下部に後部棚シンボルSM3が表示され、更に各カートリッジシンボルSM1,SM2及びSM3にそれぞれ対応する配列番号が表示される。
【0076】
このグラフィック表示領域31bに表示されているカートリッジシンボルSM1は、車室内に設置されている座席の配列に似たかたちとなっており、ここで、例えば音像を運転席に合わせたいときは、運転席に対応した配列位置にあるカートリッジシンボルSM1の配列番号である「3」をテン・キー32を用いて入力することにより行われる。
【0077】
即ち、テン・キー32によるキー入力データは、キー入力状態となっている音場プロセッサ41の音像処理部41dに供給される。この音像処理部41dには、メモリが組み込まれており、このメモリには、配列番号と実際のシートポジションとの対応表がデータテーブルとして登録されている。そして、この音像処理部41dは、テン・キー32を通じて入力されたキー入力データが示す配列番号と上記データテーブルの配列番号とを照合して実際のシートポジションを割り出し、この割り出したシートポジションに対して音像の定位の改善を行う。
【0078】
その後、再び選択ボタン33を操作すると、選択ボタン33の操作に伴うオン信号が再び制御部57に供給される。制御部57は、データ登録用メモリ58内の上記状態フラグ情報のビット状態を検索する。このとき、最初の選択ボタン33の操作によって、音場コントロールモード中であることを示すビットが立てられているため、制御部57は、このビットを反転処理し、表示装置におけるグラフィックデータ処理回路55と音場プロセッサ41に、音場コントロール解除信号を出力する。音場プロセッサ41は、制御部57からの音場コントロール解除信号の入力に基づいてデータ入力を禁止する。
【0079】
表示装置におけるグラフィックデータ処理回路55は、制御部57からの音場コントロール解除信号の入力に基づいて、現在表示されているグラフィックデータからダッシュボードシンボルSM2と後部棚シンボルSM3に関するデータを消去し、更に現在表示されているマガジン2に装填されていないカートリッジシンボルSM1の配列番号を消去したグラフィックデータを作成して表示処理回路56に供給する。
【0080】
従って、この場合、上記音場コントロールモード中においてグラフィック表示領域31bに表示されていたカートリッジシンボルSM1群の上部及び下部のダッシュボードシンボルSM2及び後部棚シンボルSM3が消去されると共に、マガジン2に装填されていないディスクカートリッジ1に対応した配列番号が消去される。
【0081】
このように、上記実施例に係る表示装置においては、キャラクタ表示領域31aに、再生対象となっている光ディスクに関するディスクカートリッジ1の配列番号やタイトル等の属性がキャラクタ表示され、グラフィック表示領域31bに、4枚のディスクカートリッジ1がマガジン2に装填された際の配列形態が、2行2列で配列された4つのカートリッジシンボルSM1で表示され、光ディスク再生装置本体4内に挿入されるマガジン2へのディスクカートリッジ1の装填状態が、各カートリッジシンボルSM1の選択的な線図表示によって表されることになるため、このグラフィック表示領域31bに表示されているディスクカートリッジ1の配列形態及びディスクカートリッジ1の装填状態のグラフィック表示を見ることにより、直感的に何枚のディスクカートリッジ1が2行2列のどの部分に装填されているかを知ることができる。
【0082】
特に、再生対象となっている光ディスクに関するディスクカートリッジ1に対応した部分のグラフィック表示(カートリッジシンボルSM1)が、他のディスクカートリッジ1と対応する部分のグラフィック表示(カートリッジシンボルSM1)と色別表示されるため、キャラクタ表示領域31aに表示されているディスクカートリッジ1に関する配列番号やタイトル等の属性を見なくとも、現在、どのディスクカートリッジ1に関する光ディスクが再生されているかを瞬時に確認することができる。
【0083】
また、上記4つのカートリッジシンボルSM1の表示形態は、車室内の座席の配列に似たところがあり、音場コントロールモードにおいて、音像の定位の改善(音像処理)を図るために、その対象のシートポジションを選択操作する際、上記2行2列に配されたカートリッジシンボルSM1を見るだけで、直感的にその対象シートポジションを確認することができ、音場プロセッサーの操作性が飛躍的に向上する。
【0084】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る表示装置によれば、それぞれ円盤状記録媒体を回転自在に収納する4枚のカートリッジが、平面的に2行2列で配列される配列形態で収納可能とされ、上記カートリッジにそれぞれ収納された円盤状記録媒体のうち、1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の記録及び/又は再生を行う円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置に搭載されるものであって、少なくとも上記情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性、あるいはTOCデータがキャラクタ表示されるキャラクタ表示領域を有する表示装置において、上記キャラクタ表示領域に加えて、上記円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置に収納された複数のカートリッジの平面的に2行2列で配列される配列形態と、上記記録及び/又は再生装置へのカートリッジの収納状態がグラフィック表示されるグラフィック表示領域を有するので、それぞれ円盤状記録媒体を回転自在に収納する4枚のカートリッジに収納された上記円盤状記録媒体を選択的に再生する装置に適用した場合において、例えば現在、再生されている円盤状記録媒体が何枚目のカートリッジに収納されている円盤状記録媒体かを直感的に知ることができ、車室内での上記装置の利用率を向上させることができる。
【0085】
また、本発明に係る表示装置によれば、それぞれ円盤状記録媒体を回転自在に収納する4枚のカートリッジが、平面的に2行2列で配列される配列形態で収納可能とされ、上記カートリッジにそれぞれ収納された円盤状記録媒体のうち、1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の再生を行い、この再生にかかる情報信号を複数のスピーカから音声出力する円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置と、少なくとも上記複数のスピーカからの音声出力による音像の定位を、選択された音響聴取ポジションに合わせる音場制御装置を具備した音響装置に搭載されるものであって、少なくとも上記情報信号の再生の対象となっている円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がキャラクタ表示されるキャラクタ表示領域を有する表示装置において、上記キャラクタ表示領域に加えて、上記カートリッジの平面的に2行2列で配列される配列形態と、上記円盤状記録媒体用の再生装置へのカートリッジの収納状態を表示するグラフィック表示と、上記音場制御装置にて音場制御される上記音響聴取ポジションの配列状態を表示するグラフィック表示とが兼用とされたグラフィック表示領域を有することにより、円盤状記録媒体用の再生装置と音場制御装置を具備した音響装置に適用した場合において、例えば現在、再生されている円盤状記録媒体が何枚目のカートリッジに収納された円盤状記録媒体かを直感的に知ることができると共に、例えば現在、音場制御装置による音場制御の対象となっているシートポジションを直感的に知ることができ、車室内での上記音響装置の利用率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置が適用される光ディスク再生装置の概略構成を示す斜視図及びマガジンへのディスクカートリッジの配列状態を示す拡大図である。
【図2】上記光ディスク再生装置の再生回路系と実施例に係る表示装置の表示処理回路系を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る表示装置の表示画面への表示形態、特に音場コントロールモードでないときの表示形態を示す正面図である。
【図4】本発明に係る表示装置の表示画面への表示形態、特に音場コントロールモードであるときの表示形態を示す正面図である。
【図5】音場プロセッサの構成を示すブロック図である。
【図6】一般的な6枚チェンジャー用のマガジンの構成を示す斜視図である。
【図7】従来例の表示装置の表示形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ、 2 マガジン、 4 光ディスク再生装置本体、 5 操作パネル、 31 表示画面、 31a キャラクタ表示領域、 31b、 グラフィック表示領域、 SM1 カートリッジシンボル、 a 外形線図、 b 開閉シャッタに模した線図、 c 円形線図、 SM2 ダッシュボードシンボル、 SM3 後部棚シンボル、 32 テン・キー、 33 選択ボタン、 51 表示部、 52 表示処理回路系、 53 キャラクタデータ処理回路、 54 ROM、 55 グラフィックデータ処理回路、 56 表示処理回路、 57 制御部、 58 データ登録用メモリ
Claims (5)
- それぞれ円盤状記録媒体を回転自在に収納する4枚のカートリッジが、平面的に2行2列で配列される配列形態で収納可能とされ、上記カートリッジにそれぞれ収納された円盤状記録媒体のうち、1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の記録及び/又は再生を行う円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置に搭載されるものであって、
少なくとも上記情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がキャラクタ表示されるキャラクタ表示領域を有する表示装置において、
上記キャラクタ表示領域に加えて、
上記円盤状記録媒体用の記録及び/又は再生装置に収納された複数のカートリッジの平面的に2行2列で配列される配列形態と、上記記録及び/又は再生装置へのカートリッジの収納状態がグラフィック表示されるグラフィック表示領域を有することを特徴とする表示装置。 - 上記カートリッジがその収納する円盤状記録媒体を露出させるための開閉シャッタを備え、
上記グラフィック表示領域が、上記複数のカートリッジの収納状態として上記開閉シャッタを模した線図を表示することを特徴とする請求項1記載の表示装置。 - それぞれ円盤状記録媒体を回転自在に収納する4枚のカートリッジが、平面的に2行2列で配列される配列形態で収納可能とされ、上記カートリッジにそれぞれ収納された円盤状記録媒体のうち、1枚の円盤状記録媒体に対して選択的に情報信号の再生を行い、この再生にかかる情報信号を複数のスピーカから音声出力する円盤状記録媒体用の再生装置と、
少なくとも上記複数のスピーカからの音声出力による音像の定位を、選択された音響聴取ポジションに合わせる音場制御装置を具備した音響装置に搭載されるものであって、
少なくとも上記情報信号の再生の対象となっている円盤状記録媒体の番号やタイトル等の属性がキャラクタ表示されるキャラクタ表示領域を有する表示装置において、
上記キャラクタ表示領域に加えて、
上記カートリッジの平面的に2行2列で配列される配列形態と、上記円盤状記録媒体用の再生装置へのカートリッジの収納状態を表示するグラフィック表示と、上記音場制御装置にて音場制御される上記音響聴取ポジションの配列状態を表示するグラフィック表示とが兼用とされたグラフィック表示領域を有することを特徴とする表示装置。 - 上記音響聴取ポジションの配列状態を表示するグラフィック表示には、車両のダッシュボードを示すダッシュボードシンボルが表示されることを特徴とする請求項3記載の表示装置。
- 上記グラフィック表示領域は、上記情報信号の記録及び/又は再生の対象となっている円盤状記録媒体に対応した部分のグラフィック表示が、他の円盤状記録媒体と対応する部分のグラフィック表示と色別表示されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1記載の表示装置。
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