JP3589544B2 - 通信端末装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ISDN(Integrated Service Digital Network:サービス総合デジタル網)に代表されるデジタル網を介した通話(デジタル通話)を行うには、デジタル電話器を購入して使用するか、PSTN(Public Switches Telephon Network)に代表されるアナログ網を介した通話(アナログ通話)用の電話器(アナログ電話器)にターミナルアダブタ(TA)を接続して使用していた。
【0003】
また、デジタル網を介してファクシミリメッセージの送受信等のデータ通信(デジタルデータ通信)を行う、ファクシミリ装置等の通信端末装置においてデジタル通話を行うためには、併設電話器としてデジタル電話器を接続しなければならず、アナログ電話器をそのまま接続しても、当然デジタル電話器としては使用できない。
【0004】
そのため、デジタルデータ通信を行う通信端末装置に、アナログ電話器とデジタル電話器との差異を埋める構成を付加することにより、アナログ電話器を併設電話器として接続してデジタル通話を可能とする技術が種々提案されいる(特開平4−145754号、特開平6−225061号、特開平2−94952号の各公報参照)。
【0005】
しかし、上記した、デジタルデータ通信を行う通信端末装置において併設電話器としてアナログ電話器を接続してデジタル通話を可能とする従来技術では、併設電話器として接続されたアナログ電話器を使用してのアナログ通話については何ら考慮されていない。
【0006】
一方、デジタル網を介してデジタルデータ通信を行う通信端末装置は、そのままでは、当然アナログ網を介したデータ通信(アナログデータ通信)を行うことはできない。また、逆に、アナログ網を介したアナログデータを行う通信端末装置は、そのままでは、当然デジタル網を介したデジタルデータ通信を行うことはことはできない。
【0007】
そのため、デジタルデータ通信を行う通信端末装置に、アナログデータ通信を行う通信端末装置との差異を埋める構成を付加することにより、デジタルデーター通信及びアナログデータ通信の双方を可能とした技術が提案されている(特開平2−186866号公報参照)。
【0008】
しかし、上記した、デジタルデータ通信を行う通信端末装置において、アナログデータ通信をも可能とする従来技術では、アナログ電話器を併設電話器として使用してのアナログ通話及びデジタル通話を可能とすることについては何ら考慮されていない。
【0009】
もっとも、特開平2−186866号公報記載の技術は、電話回線に接続する電話器と、ISDN回線に接続するデジタル電話器を共通のハンドセットで実現できる構成ではあるが、アナログ電話器をそのまま併設電話器として接続してアナログ通話及びデジタル通話を可能することについては何ら考慮されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の通信端末装置においては、アナログ電話器を併設電話器として使用してのアナログ網を介した通話及びデジタル網を介した通話と、アナログ網を介したデータ通信及びデジタル網を介したデータ通信とを両立することができないという問題点があった。
【0011】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、アナログ電話器を併設電話器として使用してのアナログ網を介した通話及びデジタル網を介した通話と、アナログ網を介したデータ通信及びデジタル網を介したデータ通信とを両立することができる通信端末装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給でき、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生でき、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出できるアナログ網模擬手段と、前記アナログ網に接続されるライントランスと、そのライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記アナログ網または前記接続手段に対して高インピーダンスを保ったまま送受信信号をやりとりできるインピーダンス変換手段と、そのインピーダンス変換手段からの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第2信号分離合成手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、入力される信号から特定周波数のトーンを検出できるトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記アナログ網を介した通話の場合は、前記接続手段を前記アナログ網に直結する切換制御を行い、前記アナログ網を介したデータ通信の場合は、前記ライントランスを前記アナログ網に接続し、前記アナログ網模擬手段及び前記インピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記第1信号分離合成手段に接続し、前記トーン検出手段を前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオンフックを検出している時にあっては前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続する一方、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオフフックを検出している時にあっては前記第2信号分離合成手段からの送信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段及びインピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記第2信号分離合成手段からの送信信号出力及び受信信号入力を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段を前記第2信号分離合成手段及びコーデック手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記第2信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の通信端末装置は、請求項1記載の通信端末装置において、前記モデム手段はコールプログレストーン出力機能を備える一方、第1信号入力と第2信号入力とにそれぞれ入力される信号を加算して出力する信号加算手段を更に備え、前記切換制御手段は、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段及びインピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記第2信号分離合成手段からの送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記コーデック手段の受信信号出力を、前記信号加算手段の第2または第1信号入力のいずれか一方に接続すると共に他方の信号入力に前記モデム手段の送信信号を接続し、前記信号加算手段からの出力を前記第2信号分離合成手段の受信信号入力に接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記コーデック手段及び信号加算手段間の受信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給でき、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生でき、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出できるアナログ網模擬手段、前記アナログ網または前記接続手段に対して高インピーダンスを保ったまま送受信信号をやりとりできるインピーダンス変換手段、及び、前記アナログ網に接続されるライントランスにより構成される網制御ユニットと、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記インピーダンス変換手段からの送受信信号のうちの送信信号を分離出力する送信信号分離手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、入力される信号から特定周波数のトーンを検出できるトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記アナログ網を介した通話の場合は、前記接続手段を前記アナログ網に直結する切換制御を行い、前記アナログ網を介したデータ通信の場合は、前記ライントランスを前記アナログ網に接続し、前記アナログ網模擬手段及び前記インピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記第1信号分離合成手段に接続し、前記トーン検出手段を前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオンフックを検出している時にあっては前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続する一方、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオフフックを検出している時にあっては前記送信信号分離手段からの送信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の通信端末装置は、請求項3記載の通信端末装置において、前記網制御ユニットに代えて、アナログ電話器が接続される接続手段、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段、及び、前記接続手段に接続されるライントランスにより構成されるインターフェースユニットを備えると共に、当該ライントランスを前記第1信号分離合成手段に接続する一方、前記モデム手段はコールプログレストーン出力機能を備え、前記切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段が前記接続手段に接続されたアナログ電話器のオンフックを検出している時にあっては、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続すると共に、前記コーデック手段からの受信信号出力を、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た受信信号入力に接続し、前記アナログ網模擬手段が前記接続手段に接続されたアナログ電話器のオフフックを検出している時にあって、呼接続中は、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記コーデック手段及び第1信号分離合成手段間の送信信号に接続し、前記コーデック手段からの受信信号出力を、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た受信信号入力に接続する一方、呼接続中でないときは、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記モデム手段の送信信号を前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た受信信号入力に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記コーデック手段からの受信信号からDTMF信号を検出するDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記第1信号分離合成手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、コールプログレストーン出力機能を備えると共に、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記コーデック手段からの受信信号と、前記モデム手段からの送信信号とを加算した信号を前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に入力する信号加算手段と、前記コーデック手段からの受信信号からDTMF信号を検出するDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記第1信号分離合成手段からの送信信号を前記コーデック手段の送信信号入力に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0018】
請求項7記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、コールプログレストーン出力機能を備えると共に、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記コーデック手段からの受信信号からDTMF信号を検出するDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段が前記接続手段に接続されたアナログ電話器のオフフックを検出している時にあって、呼接続中は、前記第1信号分離合成手段の送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記コーデック手段からの受信信号出力を、前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に接続する一方、呼接続中でないときは、前記第1信号分離合成手段の送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続すると共に前記モデム手段の送信信号を前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0019】
請求項8記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続すると共に前記DTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記第1信号分離合成手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力をそれぞれにそれぞれ接続すると共に、前記DTMF検出手段を前記第1信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0020】
請求項9記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、コールプログレストーン出力機能を備えると共に、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記コーデック手段からの受信信号と、前記モデム手段からの送信信号とを加算した信号を前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に入力する信号加算手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続すると共に、前記DTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記第1信号分離合成手段からの送信信号を前記コーデック手段の送信信号入力に接続する切換制御を行うと共に前記DTMF検出手段を前記第1信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0021】
請求項10記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、コールプログレストーン出力機能を備えると共に、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続すると共に、前記DTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段が前記接続手段に接続されたアナログ電話器のオフフックを検出している時にあって、呼接続中は、前記第1信号分離合成手段の送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記コーデック手段からの受信信号出力を、前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に接続する一方、呼接続中でないときは、前記第1信号分離合成手段の送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記モデム手段の送信信号を前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に接続し、前記DTMF検出手段を前記第1信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
先ず、図1に本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のブロック構成を示す。
【0024】
同図において、1は、装置各部の制御を行うシステム制御部である。2はシステム制御1の作業領域となって必要な情報が記憶されるシステムメモリ部である。3は、画情報を記憶する画像メモリ部である。4は画情報の符号化及び復号化を行う符号化・復号化部である。5は画像記録を行う記録部である。6は原稿の読み取りを行う読み取り部である。7はメッセージを表示したり装置の動作状態を表示したりするためのLCD等の図示しない表示装置を備えると共に、テンキー、回線選択ボタン等のキー群を備える操作表示部である。
【0025】
8はシステム制御部1からの命令に従って入出力ポートの制御を行いアナログ通信処理部10、NCU部11等の制御/状態監視を行うI/O制御部である。9は、プロトコル信号や画情報をV.21、V.34、V.17、V.29等の通信規格に従って変換復調を行ったり、プロトコルやECM送受信時のデータのHDLCフレームミング/デフレーミング、CRCチェックあるいはDTMF信号の送受信,トーンの送受信を行うモデム部である。10は、モデム部9,コーデック部12あるいはNCU部11のアナログ信号のフィルタ処理や信号経路の切り換え等を行うアナログ通信処理部である。11は、アナログ回線(PSTN)とのインターフェースであり、呼出信号検出等を行うNCU部である。
【0026】
なお、NCU部11には、接続手段である接続端子20aを介して、PSTN用のアナログ電話器20が、併設電話器として接続されている。
【0027】
12は、アナログ信号をA/μ則でPCM化してデジタルデータに変換する一方、PCM化されたデジタルデータをアナログ信号に変換するコーデック部である。13は、画情報をBチャネル上でHDLCフレームにして伝送するBチャネル伝送制御部である。14は、Dチャネルでの呼制御を行うDチャネル伝送制御部である。15は、各データをレイヤ1仕様に合致させるレイヤ1信号制御部である。16はデジタル回線(ISDN)とのインターフェースを行うISDN_I/F部である。17は、上記各部がデータをやりとりするためのシステムバスである。
【0028】
以上のように構成される図1に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100は、基本的には、ファクシミリデータの処理機能及び音声データの処理機能を備えると共に、PSTNまたはISDNでの通信機能を備えるため、信号切り換え制御により、アナログ電話器20を使用してのPSTNを介した通話(アナログ通話)、PSTNを介したファクシミリ通信(アナログファクシミリ通信)、アナログ電話器20を使用してのISDNを介した通話(デジタル通話)、及び、ISDNを介したファクシミリ通信(デジタルファクシミリ通信)を行うことができる。
【0029】
以下、各実施形態に分けて説明する構成は、信号切り換え制御により上記各種通信を可能とするものである。
【0030】
先ず、図1に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第1実施形態に係るアナログ通信処理部10及びNCU部11のブロック構成について図2に示す。
【0031】
同図において、先ず、NCU部11の構成について説明すると、30は、ファクシミリ装置100がオフフック時(スイッチS1を閉じた場合)にPSTNからの回線電流を検出し回線接続を確認するとともに電話器のオフフックを検出する回線電流検出部である。31は、PSTNとのインビーダンスマッチングとって回線電流を流し、PSTNとの絶縁を保ちながら信号を伝えるライントランス部である。32はPSTNまたはアナログ電話器20側からみたインピーダンスを高く保ったまま信号を伝えるハイインピーダンストランス部である。33は呼出信号の検出を行う呼出信号検出部である。34は、接続端子20a、すなわち、その接続端子20aに接続されたむアナログ電話器20に対して、PSTNに代わって直流を供給し、アナログ電話器20のオフフック/オンフックおよびダイヤルパルスの検出を行うとともに、アナログ電話器20に対して鳴動信号を発生させる直流供給・鳴動信号発生・オフフック検出部(以下PSTN模擬部と略称する)である。なお、回線電流検出部30、呼出信号検出部33及びPSTN模擬部34のそれぞれにおける検出結果は、図示を省略しているが、I/O制御部8を介してシステム制御部1に通知される。
【0032】
また、NCU部11は、I/O制御部8を介してシステム制御部1により切換制御されるされるスイッチSW1、SW2、及びSW3を備えている。スイッチSW1は、常時はOFFで、ライントランス部31を回線電流検出部30の出力(PSTN)から切り離している。スイッチSW2は、常時は接点a側に接続され、ハイインピーダンストランス部32及び呼出信号検出部33を、回線電流検出部30の出力(PSTN)及びスイッチSW3の接点aに接続している。また、スイッチSW2の接点bは接続端子20aに接続されている。スイッチSW3は、常時は接点a側に接続され、接続端子20aをスイッチSW2の接点a及び回線電流検出部30の出力(PSTN)に接続している。また、スイッチSW3の接点bはPSTN模擬部34に接続されている。
【0033】
次に、アナログ通信処理部10の構成について説明すると、40及び41は2線の送受信(送受話)信号を2線ずつの送信(送話)信号と受信(受話)信号と分離する一方2線ずつの送信信号と受信信号とを2線の送受信信号に合成する2線−4線変換部である。42は、入力された信号中に含まれる、ファクシミリプロトコルで取り決められた所定周波数のトーンの検出を行うトーン検出部である。43は入力された信号からDTMF信号を検出して入力された相手先番号等を検出するためのDTMFレシーバ部である。なお、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43のそれぞれにおける検出結果は、図示を省略しているが、I/O制御部8を介してシステム制御部1に通知される。
【0034】
また、アナログ通信処理部10は、I/O制御部8を介してシステム制御部1により切換制御されるスイッチSW4ないし7を備えている。スイッチSW4ないし7は、すべて、常時は接点a側に切換られている。
【0035】
したがって、常時は、モデム部9からのアナログの送信信号(TX)は、2線−4線変換部40の送信信号入力に接続されると共に、コーデック部12のアナログの送信信号入力に接続されている。モデム部9からのアナログ受信信号(RX)は、2線−4線変換部40の受信信号出力に接続されると共に、スイッチSW4及び5のそれぞれの接点bに接続されている。2線−4線変換部41の送信信号出力(TX)は、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43に接続されると共に、スイッチSW7の接点bに接続されている。2線−4線変換部41の受信信号入力は(RX)は、スイッチSW4及び5のそれぞれの接点bに接続されている。コーデック部12のアナログの受信信号出力は、スイッチSW6の接点bに接続されている。
【0036】
また、ライントランス部31と2線−4線変換部40、ハイインピーダンストランス部32と2線−4線変換部41とは、それぞれ接続されている。
【0037】
以上の構成での第1実施形態の動作について説明する。
【0038】
先ず、PSTNを介した通話(アナログ通話)の場合は、図2に示す常時の状態のままで、PSTNとアナログ電話器20が直結された状態にあるため、アナログ電話器20をオフフックすれば、通話を行うことができる。
【0039】
PSTNを介したファクシミリ通信(アナログファクシミリ通信)の場合には、システム制御部1が、スイッチSW1をONし、スイッチSW2、3及び4をそれぞれ接点b側に切り換えることでモデム部9及びトーン検出部42がPSTNに接続され、アナログファクシミリ通信が可能となる。またアナログ電話器20には、PSTN模擬部34から直流が供給され、アナログ電話器20のオフフックも検出可能となる。スイッチSW5は、アナログ電話器20の状態によって切り換えられる。すなわち、アナログ電話器20のオンフックをPSTN模擬部34が検出している時は、接点bに切り換えPSTNからのDTMF信号の検出を行い、アナログ電話器20のオフフックをPSTN模擬部34が検出している時は、図2に示すように接点aに切り換えアナログ電話器20からのDTMF信号の検出を行う。
【0040】
ISDNを介したファクシミリ通信(デジタルファクシミリ通信)の場合は、スイッチSW4、5及び6をそれぞれ接点bに切り換えることで、モデム部9、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43がコーデック部12に接続され通信可能となる。
【0041】
ISDNを介した通話(デジタル通話)の場合(発呼)は、スイッチSW2,3、4、6及び7をそれぞれ接点bに切り換える。アナログ電話器から電話番号が入力されると、その番号がDP(ダイヤルパルス)により入力されたものであれば、PSTN模擬部34のオフフック検出機能により検出され、その番号がテンキーによりDTMFで入力されたものであれば、DTMFレシーバ部43で検出され、その相手先に対してISDNの呼設定を行うことができる。
【0042】
こうして呼が設定されるとアナログ電話器20からの送受信(送受話)信号はハイインビーダンストランス部32を介して、2線−4線変換部41で送信(送話)信号と受信(受話)信号に分離され、送話信号はスイッチSW7介してコーデック部12へ、受話信号はコーデック部12からスイッチSW6を介して2線−4線変換部41へ入力され通話が可能となる。
【0043】
着呼の場合は、スイッチSW2、3、4、6及び7を切り換えた後、PSTN模擬部34によりアナログ電話器20に対して鳴動信号を発生させ、アナログ電話器20のオフフックを検出するかタイムアウトナるまでアナログ電話器20を鳴らし続けること以外は、上記の発呼の場合と同様である。
【0044】
このように、アナログ通信処理部10及びNCU部11をシステム制御部1により切り換え制御することで、アナログ電話器20を使用したアナログ通話及びデジタル通話、並びに、アナログ及びデジタルファクシミリ通信を全て行うことができる。
【0045】
次に、図1に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第2実施形態に係るアナログ通信処理部10及びNCU部11のブロック構成について図3に示す。
【0046】
同図において、NCU部11については、図2に示した第1実施形態と同一構成であるため、説明を省略する。
【0047】
アナログ通信処理部10についても、加算アンプ部44と、常時は接点aに切り換えられ、I/O制御部8を介してシステム制御部1により切り換え制御されるスイッチSW8を追加したこと以外は構成としては図2に示した第1実施形態と同一構成である。なお、加算アンプ部44は、入力される2つの信号を加算した信号を出力するものである。
【0048】
したがって、常時は、モデム部9からのアナログの送信信号(TX)は、2線−4線変換部40の送信信号入力に接続され、コーデック部12のアナログの送信信号入力に接続され、スイッチSW8の接点bに接続されている。また、モデム部9からのアナログ受信信号(RX)は、加算アンプ部44の出力に接続されている。加算アンプ部44の一方の入力は、2線−4線変換部40の受信信号出力に接続されていると共に、スイッチSW4及び5のそれぞれの接点bに接続されている。加算アンプ部44の他方の入力は、接地されている。2線−4線変換部41の送信信号出力(TX)は、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43に接続されると共に、スイッチSW7の接点bに接続されている。2線−4線変換部41の受信信号入力は(RX)は、加算アンプ部44の出力に接続されている。コーデック部12のアナログの受信信号出力は、スイッチSW6の接点bに接続されている。
【0049】
以上の構成での第2実施形態の動作について説明する。
【0050】
アナログ電話器20を使用したアナログ通話、アナログ及びデジタルファクシミリ通信については、スイッチSW8は、接点aに切り換えられた状態のままで、加算アンプ部44は、他方の入力が接地されているため、一方の入力をそのまま出力しているにすぎず、無いも同然であり、スイッチSW8を除く各スイッチの切り換えを第1実施形態と同様に行えばよい。
【0051】
ISDNを介した通話(デジタル通話)の場合は、第1実施形態と同様のスイッチ切り換えに加えて、スイッチSW8を接点bに切り換える。これにより、アナログ電話器20への受話信号としては、コーデック部12からの受話信号と、モデム部9の送信信号とが加算された信号が入力されることになる。
【0052】
したがって、モデム部9から、コールプログレストーン(ダイヤルトーン、リングバックトーン,ビジートーン)を発生することが可能になる。モデム部9は、ファクシミリ通信機能のために、コールプログレストーン送出機能を備えているため、アナログ電話器20に対してコールプログレストーンの送出するための構成をコーデック部12に持たせたり、PSTN模擬部34等に持たせたりする必要かなく、その分低コストでアナログ電話器20へのコールプログレストーンの送出が可能となる。また、アナログ電話器20のユーザにとっては、いっそう違和感なく、PSTNに直結された場合と変わりない通話を行える。
【0053】
次に、図1に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第3実施形態に係るアナログ通信処理部10及びNCU部11のブロック構成について図4に示す。
【0054】
同図において、NCU部11については、図2に示した第1実施形態と同一構成であるため、説明を省略する。
【0055】
アナログ通信処理部10についても、2線−4線変換部41に代えてバッファアンプ部45を備えた点と、常時は接点aに切り換えられ、I/O制御部8を介してシステム制御部1により切り換え制御されるスイッチSW9及び10を追加したこと、及び、2線−4線変換部40とライントランス部31とが接続端子40aを介して接続されていると共にバッファアンプ部45とハイインピーダンストランス部32とが接続端子45aを介して接続されていること以外は、図2に示した第1実施形態と同一構成である。
【0056】
したがって、常時は、モデム部9からのアナログの送信信号(TX)は、2線−4線変換部40の送信信号入力に接続されると共にスイッチSW10の接点bに接続されている。モデム部9からのアナログ受信信号(RX)は、2線−4線変換部40の受信信号出力に接続されている。2線−4線変換部40の受信信号出力は、スイッチSW7の接点bに接続されている。モデム部9からのアナログ受信信号(RX)は、2線−4線変換部40の受信信号出力に接続されている。スイッチSW10及びスイッチSW6間の受信信号は、スイッチSW4及び5のそれぞれの接点bに接続されている。バッファアンプ部45の送信信号出力は、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43に接続されている。コーデック部12のアナログの受信信号出力は、スイッチSW6の接点bに接続されている。コーデック部12のアナログの送信信号出力は、スイッチSW9の接点bに接続されている。
【0057】
以上の構成での第3実施形態の動作について説明する。
【0058】
アナログ電話器20を使用したアナログ通話、及び、アナログファクシミリ通話については、スイッチSW9及び10は、接点aに切り換えられた状態のままであるため、スイッチSW9及び10を除く各スイッチの切り換えを第1実施形態と同様に行えばよい
【0059】
ISDNを介したファクシミリ通信(デジタルファクシミリ通信)の場合は、スイッチSW4,5,6,7に加えてスイッチSW9を接点bに切り換えることで、第1実施形態と同様のデジタルファクシミリ通信が行える。
【0060】
ISDNを介した通話(デジタル通話)については、この第3実施形態では不可能であるが、以下説明する第4実施形態により対応できる。なお、第3実施形態によれば、第1または第2実施形態とは違って、アナログ及びデジタルファクシミリ通信中に、アナログ電話器20がオフフックされても、各スイッチの切り換えによって、通信中の音が聞こえない利点がある。
【0061】
図5に、以下説明する第4実施形態以降の実施形態が適用されるファクシミリ装置100のブロック構成を示す。
【0062】
図5に示すファクシミリ装置100は、第1ないし第3実施形態が適用された図1に示すファクシミリ装置100に対して、それらの図を比較して明らかなように、NCU部11をTEL−I/F部18に置換した構成となっている。
【0063】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第4実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図6に示す。
【0064】
同図において、TEL−I/F部18は、構成としては、図2ないし4に示した構成のNCU部11から回線電流検出部30、ハイインピーダンストランス部32及び呼出信号検出部33と、スイッチSW1ないし3を削除したものであり、接続端子20aには、アナログ電話器20が接続され、接続端子20には、図2ないし4に示したものと同一構成の、ライントランス部31及び直流供給・鳴動信号発生・オフフック検出部(PSTN模擬部)34が直結されている。なお、TEL−I/F部18は、PSTNでの通信/通話、すなわち、アナログファクシミリ通信及びアナログ通話については対応していない。
【0065】
アナログ通信処理部10については、図4に示した第3実施形態のものと同一構成であり、接続端子40aを介して、2線−4線変換部40に、TEL−I/F部18のライントランス部31が接続されている。
【0066】
以上の構成での第4実施形態の動作について説明する。
【0067】
ISDNを介したファクシミリ通信(デジタルファクシミリ通信)の場合は、第3実施形態の場合と同様に、スイッチSW4,5,6,7に加えてスイッチSW9を接点bに切り換えることで、第1実施形態と同様のデジタルファクシミリ通信が行える。
【0068】
ISDNを介した通話(デジタル通話)については、第3実施形態では不可能であったが、この第4実施形態では可能で、発呼の場合は、PSTN模擬部34がアナログ電話器20のオフフックを検出しているときは、スイッチSW4、5及び7を接点bに切り換え、アナログ電話器20で相手先番号が入力されたらPSTN模擬部34またはDTMFレシーバ部43で検出し、その検出された相手先に呼設定を行い、呼が接続されたら更にスイッチSW6、9及び10を接点bに切り換え、デジタル通話が可能となる。呼が解放されたら、スイッチSW6、9及び10を接点aに切り換え直す。
【0069】
呼が接続されるまであるいは呼が解放された後は、モデム部9からは適時コールプログレストーンがアナログ電話器20に送出される。着呼の場合は全てのSWを接点bに切り換え、PSTN模擬部34からアナログ電話器20に対して鳴動信号を発生させ、アナログ電話器20のオフフックを検出するかタイムアウトするまでアナログ電話器を鳴らし続ける以外は上記発呼の場合と同様である。
【0070】
このように、第4実施形態では、第3実施形態のNCU部11に代えて、TEL−I/F部18を、アナログ通信処理部10に接続するだけで、デジタル通話及びデジタルファクシミリ通信が可能となる。
【0071】
つまり、アナログ通話、アナログファクシミリ通信及びデジタルファクシミリ通信を行いたい場合は、第3実施形態のように、アナログ通信処理部10にNCU部11を網制御ユニットとして接続し、デジタル通話及びデジタルファクシミリ通信を行いたい場合は、第4実施形態のようにアナログ通信処理部10にTEL−I/F部18をインターフェースユニットとして接続することで、ユーザの所望する通信形態に応じた構成がユニットの交換のみで実現できる。
【0072】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第5実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図7に示す。
【0073】
TEL−I/F部18は、図6に示した第4実施形態のものと同一構成である。
【0074】
アナログ通信処理部10は、第1実施形態のものと同一の2線−4線変換部、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43と、スイッチSW7により構成されている。スイッチSW7は、常時は接点a側に切換られている。
【0075】
したがって、常時は、モデム部9からのアナログの送信信号(TX)は、コーデック部12のアナログの送信信号入力に接続されている。コーデック部12のアナログの受信信号出力は、モデム部9のアナログ受信信号(RX)に接続され、2線−4線変換部40の受信信号入力に接続され、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43に接続されている。2線−4線変換部40の送信信号出力は、スイッチSW7の接点bに接続されている。
【0076】
また、ライントランス部31と2線−4線変換部40とは、それぞれ接続されている。
【0077】
以上の構成での第5実施形態の動作について説明する。
【0078】
本構成ではPSTNを介したアナログファクシミリ通信/アナログ通話は不可能であるが、その分構成が簡潔になっている。
【0079】
ISDNを介したデジタルファクシミリ通信は、図7に示すように、スイッチSW7を接点aに接続したままで行うことができる。
【0080】
ISDNを介したデジタル通話は、スイッチSW7を接点bに切り換えることで行える。ただし、DTMFレシーバ部43がコーデック部12の受信信号出力にしか接続されていないため、アナログ電話器20からのテンキーによる相手先番号の入力はできない(ダイヤパルスによる入力であれば、PSTN模擬部34で検出できるため、可能である)。その場合は、相手先番号の入力は、操作表示部7から行う。また、モデム部9からのアナログ電話器20へのコールプログレストーンの送出もできない。
【0081】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第6実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図8に示す。
【0082】
TEL−I/F部18は、図7に示した第5実施形態のものと同一構成である。
【0083】
アナログ通信処理部10は、第5実施形態に係るものに、加算アンプ部44を追加した構成となっている。スイッチSW7は、常時は接点a側に切換られている。なお、加算アンプ部44は、入力される2つの信号を加算した信号を出力するものである。
【0084】
したがって、常時は、モデム部9からのアナログの送信信号(TX)は、コーデック部12のアナログの送信信号入力に接続される共に、加算アンプ部44の一方の入力に接続されている。コーデック部12のアナログの受信信号出力は、モデム部9のアナログ受信信号(RX)に接続され、加算アンプ部44の他方の入力に接続され、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43に接続されている。2線−4線変換部40の送信信号出力は、スイッチSW7の接点bに接続されている。加算アンプ部44の出力は、2線−4線変換部40の受信信号入力に接続されている。
【0085】
また、ライントランス部31と2線−4線変換部40とは、それぞれ接続されている。
【0086】
以上の構成での第6実施形態の動作について説明する。
【0087】
ISDNを介したデジタルファクシミリ通信は、図8に示すように、スイッチSW7を接点aに接続したままで行うことができる。
【0088】
ISDNを介したデジタル通話は、スイッチSW7を接点bに切り換えることで行える。ただし、DTMFレシーバ部43がコーデック部12の受信信号出力にしか接続されていないため、アナログ電話器20からのテンキーによる相手先番号の入力はできない(ダイヤパルスによる入力であれば、PSTN模擬部34で検出できるため、可能である)。その場合は、相手先番号の入力は、操作表示部7から行う。また、モデム部9からのアナログ電話器20へのコールプログレストーンは、加算アンプ部44によりコーデック部12からの受信信号出力にモデム部からの送信信号を合成することで、送出することができる。
【0089】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第7実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図9に示す。
【0090】
TEL−I/F部18は、図8に示した第6実施形態のものと同一構成である。
【0091】
アナログ通信処理部10は、第6実施形態に係るものの構成のうち、加算アンプ部44を、スイッチSW11に置換した構成となっている。スイッチSW7及び11は、常時は接点a側に切換られている。
【0092】
したがって、常時は、モデム部9からのアナログの送信信号(TX)は、コーデック部12のアナログの送信信号入力に接続される共に、スイッチSW11の接点bに接続されている。コーデック部12のアナログの受信信号出力は、モデム部9のアナログ受信信号(RX)に接続され、2線−4線変換部40の受信信号入力に接続され、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43に接続されている。2線−4線変換部40の送信信号出力は、スイッチSW7の接点bに接続されている。
【0093】
また、ライントランス部31と2線−4線変換部40とは、それぞれ接続されている。
【0094】
以上の構成での第7実施形態の動作について説明する。
【0095】
ISDNを介したデジタルファクシミリ通信の場合は、通信中にモデム部9からコーデック部12に信号を送出しているときは、図9に示すように、スイッチSW7及び11を接点aに接続する。一方、通信中にモデム部9がコーデック部12から信号を受信しているときは、スイッチSW11を接点bに切り換え、2線−4線変換部の受信信号入力に、通信信号が入力されないようにする。これにより、この第7実施形態では、第5または第6実施形態とは違って、デジタルファクシミリ通信中に、アナログ電話器20がオフフックされても、各スイッチの切り換えによって、通信中の音が聞こえない利点がある。
【0096】
ISDNを介したデジタル通話の場合は、先ず、スイッチSW7を接点bに切り換える。また、通話時にアナログ電話器20のオフフックが検出されているときであって呼接続中でないときは、スイッチSW11を接点bに切り換えて、モデム部9からアナログ電話器20へコールプログレストーンの送出を行い、呼接続中は、スイッチSW11を接点aに切り換え直す。ただし、DTMFレシーバ部43がコーデック部12の受信信号出力にしか接続されていないため、アナログ電話器20からのテンキーによる相手先番号の入力はできない(ダイヤパルスによる入力であれば、PSTN模擬部34で検出できるため、可能である)。その場合は、相手先番号の入力は、操作表示部7から行う。
【0097】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第8実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図10に示す。
【0098】
TEL−I/F部18は、図7に示した第5実施形態のものと同一構成である。
【0099】
アナログ通信処理部10は、第5実施形態のものに、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43を、コーデック部12のアナログの受信信号出力、または、2線−4線変換部40の送信信号出力に切り換え接続するスイッチSW12を追加した構成となっている。
【0100】
これにより、ISDNを介したデジタルファクシミリ通信は、スイッチSW12を図10に示すように接点aに接続したままにすることで、第5実施形態と同様に、スイッチSW7を接点aに接続したままで行うことができる。
【0101】
ISDNを介したデジタル通話は、スイッチSW7を接点bに切り換えることで第5実施形態と同様に行える。また、スイッチSW12を接点bに接続することで、DTMFレシーバ部43が2線−4線変換部40の送信信号出力に接続されるため、アナログ電話器20からのテンキーによる相手先番号の入力が可能となる。
【0102】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第9実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図11に示す。
【0103】
TEL−I/F部18は、図8に示した第6実施形態のものと同一構成である。
【0104】
アナログ通信処理部10は、第6実施形態のものに、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43を、コーデック部12のアナログの受信信号出力、または、2線−4線変換部40の送信信号出力に切り換え接続するスイッチSW12を追加した構成となっている。
【0105】
これにより、ISDNを介したデジタルファクシミリ通信は、スイッチSW12を図11に示すように接点aに接続したままにすることで、第6実施形態と同様に、スイッチSW7を接点aに接続したままで行うことができる。
【0106】
ISDNを介したデジタル通話は、スイッチSW7を接点bに切り換えることで第6実施形態と同様に行える。また、スイッチSW12を接点bに接続することで、DTMFレシーバ部43が2線−4線変換部40の送信信号出力に接続されるため、アナログ電話器20からのテンキーによる相手先番号の入力が可能となる。
【0107】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第10実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図12に示す。
【0108】
TEL−I/F部18は、図9に示した第7実施形態のものと同一構成である。
【0109】
アナログ通信処理部10は、第7実施形態のものに、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43を、コーデック部12のアナログの受信信号出力、または、2線−4線変換部40の送信信号出力に切り換え接続するスイッチSW12を追加した構成となっている。
【0110】
これにより、ISDNを介したデジタルファクシミリ通信は、スイッチSW12を図12に示すように接点aに接続したままにすることで、第7実施形態と同様に行える。すなわち、通信中にモデム部9からコーデック部12に信号を送出しているときは、図12に示すように、スイッチSW7及び11を接点aに接続する。一方、通信中にモデム部9がコーデック部12から信号を受信しているとき、スイッチSW11を接点bに切り換え、2線−4線変換部の受信信号入力に、通信信号が入力れさないようにする。
【0111】
ISDNを介したデジタル通話は、第7実施形態と同様に行える。すなわち、先ず、スイッチSW7を接点bに切り換える。また、通話時にアナログ電話器20のオフフックが検出されているときであって呼接続中でないときは、スイッチSW11を接点bに切り換えて、モデム部9からアナログ電話器20へコールプログレストーンの送出を行い、呼接続中は、スイッチSW11を接点aに切り換え直す。また、スイッチSW12を接点bに接続することで、DTMFレシーバ部43が2線−4線変換部40の送信信号出力に接続されるため、アナログ電話器20からのテンキーによる相手先番号の入力が可能となる。
【0112】
最後に、本実施の形態においてISDNを介したデジタル通話を行う際の共通フローを図13に示す。
【0113】
同図において、発側FAX及び着側FAXは、共に本実施の形態のファクシミリ装置100であり、発側ユーザ及び着側ユーザは、それぞれの側でアナログ電話器20を使用するユーザである。
【0114】
発側ユーザがアナログ電話器20をオフフックすると、発側FAXは、そのオフフックを検出し、ダイヤルトーンをアナログ電話器20に送出する。その送出されたダイヤルトーンを確認した発側ユーザは、DTMF信号またはDP信号による発呼を1桁ずつN桁目まで行う。発側FAXは、1桁目のDTMF信号またはDP信号を検出した時点でデジタルトーンを停止し、N桁目まで検出し終わると、呼設定メッセージをISDNに送出し、ISDNは、それを受けて着側FAXに呼設定メッセージを送出し、着側FAXはその呼設定メッセージを受信して、アナログ電話器20に鳴動信号を出力する一方、呼出メッセージをISDNを介して発側FAXに送出する。送信側FAXは、その呼出メッセージを受信する。また、ISDNから発側FAXへリングバックトーンが送出され、その送出されたリングバックトーンを、アナログ電話器20により発側ユーザが確認する。
【0115】
一方、「プルルルル…」という鳴動音に気付いた着側ユーザがアナログ電話器20をオフフックすると、そのオフフックは、着側FAXにより検出され、応答メッセージがISDNを介して発側FAXに送出され、発側FAXが受信する。
【0116】
これにより、ISDNのBチャンネルが発側FAXと着側FAXとの間に接続されて、アナログ電話器20を使用してのISDNを介したデジタル通話が可能となる。
【0117】
通話が終了して発側ユーザがアナログ電話器20をオンフックすると、そのオンフックを発側FAXが検出して、呼切断の要求メッセージをISDNを介して着側FAXに送出する。着側FAXはその要求を受信して、ビジートーンをアナログ電話器20に送出し、着側ユーザは、そのビジートーンを確認してアナログ電話器20をオンフックする。そのオンフックを検出した着側FAXは、解放要求メッセージをISDNを介して発側FAXに送出する。発側FAXは、その解放要求メッセージを受信すると、解放完了メッセージをISDNを介して着側FAXに送出し、着側FAXがその解放完了メッセージを受信して呼が解放される。
【0118】
なお、以上説明した実施の形態においては、ISDN(デジタル網)ゃPSTN(アナログ網)を介して通信するデータがファクシミリデータであるファクシミリ装置を通信端末装置の一例として説明したが、本発明は、それに限らず、バイナリファイルデータや、その他のデータをISDN(デジタル網)やPSTN(アナログ網)を介して通信する通信端末装置についても同様に適用可能なものである。
【0119】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、前記切換制御手段は、前記アナログ網を介した通話の場合は、前記接続手段を前記アナログ網に直結する切換制御を行うため、一般のアナログ網に収容されたアナログ電話器と同様に、前記接続手段に接続されるアナログ電話器が前記アナログ網に接続され、アナログ電話器を使用したアナログ通話が可能となる。また、前記切換制御手段は、前記アナログ網を介したデータ通信の場合は、前記ライントランスを前記アナログ網に接続し、前記アナログ網模擬手段及び前記インピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記第1信号分離合成手段に接続し、前記トーン検出手段を前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオンフックを検出している時にあっては前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続する一方、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオフフックを検出している時にあっては前記第2信号分離合成手段からの送信信号に接続する切換制御を行うため、前記モデム手段が前記アナログ網に接続されると共に、相手装置から受信するデータ通信のための所定周波数のトーンを前記トーン検出手段により検出できるようになるため、アナログデータ通信が可能となる。また、前記接続手段に接続される前記アナログ電話器に前記アナログ網模擬手段が接続されて、前記アナログ電話器のオン/オフフックの検出が可能となり、オンフックの場合は、前記DTMF検出手段が前記モデム手段の受信信号に接続されることで、当該受信信号中に含まれるDTMF信号を検出でき、オフフックの場合は、前記DTMF検出手段がアナログ電話器からの送信(送話)信号である前記第2信号分離合成手段からの送信信号中に含まれるDTMF信号を検出できる。また、前記切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行うため、前記コーデック手段と前記モデム手段とが直結されると共に、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段がそれぞれ所定周波数のトーン及びDTMF信号を受信信号から検出できるようになり、デジタルデータ通信が可能となる。また、前記切換制御手段は、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段及びインピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記第2信号分離合成手段からの送信信号出力及び受信信号入力を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段を前記第2信号分離合成手段及びコーデック手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記第2信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うため、前記接続手段に接続される前記アナログ電話器は、前記アナログ網模擬手段に接続されることで、あたかもアナログ網に直結された通常のアナログ電話器として使用できる。一方、前記アナログ電話器からの送受信(送受話)信号は、前記インピーダンス変換手段を介して前記第2信号分離合成手段で送信(送話)信号と受信(受話)信号とに分離されて、送信信号は、コーデック手段に送信信号として入力され、受信信号はコーデック手段から受信信号として出力され、送信信号とは逆経路で、送信信号と合成された送受信信号として、前記アナログ電話器に入力される。また、前記アナログ電話器からの送信信号に含まれるDTMF信号は、前記DTMF検出手段で検出でき、ダイヤルパルス信号は、前記アナログ網模擬手段で検出できるため、相手先に対しての呼設定を行うことができる。また、着呼の場合は、アナログ網模擬手段により鳴動信号を発生させることにより前記接続手段に接続されたアナログ電話器を呼出すことができ、オフフックを検出することで、通話を開始できる。これにより、アナログ電話器を使用してのデジタル通話が可能となる。このように、本発明によれば、アナログ電話器を使用してのデジタル通話及びアナログ通話、並びに、デジタル通信及びアナログ通信が全て可能となる。
【0120】
請求項2に係る発明によれば、前記切換制御手段は、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段及びインピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記第2信号分離合成手段からの送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記コーデック手段の受信信号出力を、前記信号加算手段の第2または第1信号入力のいずれか一方に接続すると共に他方の信号入力に前記モデム手段の送信信号を接続し、前記信号加算手段からの出力を前記第2信号分離合成手段の受信信号入力に接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記コーデック手段及び信号加算手段間の受信信号に接続する切換制御を行うため、前記接続手段に接続される前記アナログ電話器は、前記アナログ網模擬手段に接続されることで、あたかもアナログ網に直結された通常のアナログ電話器として使用できる。一方、前記アナログ電話器からの送受信(送受話)信号は、前記インピーダンス変換手段を介して前記第2信号分離合成手段で送信(送話)信号と受信(受話)信号とに分離されて、送信信号は、コーデック手段に送信信号として入力され、受信信号はコーデック手段から受信信号として出力され、前記信号加算手段により前記モデム手段からの信号が加算されて、送信信号とは逆経路で、送信信号と合成された送受信信号として、前記アナログ電話器に入力される。これによりアナログ電話器には、モデム手段からのコールプログレストーンが合成された信号が受話信号として入力される。これにより、ダイヤルトーン、リングバックトーン、ビシートーン等の本来アナログ網からアナログ電話器に送出されるコールプログレストーンを、デジタル通話時にも、前記接続手段に接続されるアナログ電話器に送出でき、アナログ電話器を使用したデジタル通話をいっそう違和感なく行うことができる。また、前記モデム手段が本来データの変復調のために備える信号処理機能を利用してコールプログレストーン出力機能を実現することで、部品点数の減少ひいては、装置コスト低減の効果が得られる。
【0121】
請求項3に係る発明によれば、アナログデータ通信、デジタルデータ通信及び、アナログ電話器を使用したアナログ通話については、請求項1または2に係る発明と同様に行うことができ、また、請求項1または2に係る発明における前記第2信号分離合成手段に代えて、前記送信信号分離手段を用いているため、前記接続手段に接続されたアナログ電話器が、アナログデータ通信中またはデジタルデータ通信中にオフフックされた場合でも、通信中の信号が受信信号として前記アナログ電話器により聞かれてしまうことがなくなる。
【0122】
請求項4に係る発明によれば、デジタルデータ通信及び、アナログ電話器を使用したデジタル通話については、請求項1または2に係る発明と同様に行うことができ、また、デジタルデータ通信中には、前記接続手段に接続されたアナログ電話器は、通信信号から完全に切り離されるため、デジタルデータ通信中にオフフックされた場合でも、通信中の信号が受信信号として前記アナログ電話器により聞かれてしまうことがなくなる効果がある。また、前記アナログ電話器がオフフック状態であって、呼接続中でないときは、前記モデム手段の送信信号が前記アナログ電話器に受信信号として受信されるため、前記モデム手段からのコールプログレストーンレストーンを前記アナログ電話器に聞かせることができる。また、本発明は、前記インターフェースユニットを、請求項3に係る発明の網制御ユニットと置換することで実現できるため、アナログデータ通信、デジタルデータ通信及び、アナログ電話器を使用したアナログ通話が可能な請求項3に係る発明の網制御ユニットと、デジタルデータ通信及び、アナログ電話器を使用したデジタル通話が可能な本発明に係るインターフェースユニットとを、ユーザが所望する通信形態に応じて選択することができる効果がある。
【0123】
請求項5に係る発明によれば、デジタルデータ通信及びアナログ電話器を使用したデジタル通話を、請求項4に係る発明と同様に行うことができ、更に、請求項4に係る発明のように、請求項3に係る発明と共通の、アナログデータ通信のための構成を備える必要がないため、その分構成を簡潔にできる利点がある。
【0124】
請求項6に係る発明によれば、デジタルデータ通信及びアナログ電話器を使用したデジタル通話を、請求項5に係る発明と同様な簡潔な構成で実現でき、また、前記信号加算手段により、前記接続手段に接続されたアナログ電話器により受信される信号に、前記モデム手段からのコールプログレストーンを合成できるため、コールプログレストーンを、デジタル通話時にも、前記接続手段に接続されるアナログ電話器に送出でき、アナログ電話器を使用したデジタル通話をいっそう違和感なく行うことができる。また、前記モデム手段が本来データの変復調のために備える信号処理機能を利用してコールプログレストーン出力機能を実現することで、部品点数の減少ひいては、装置コスト低減の効果が得られる。
【0125】
請求項7に係る発明によれば、デジタルデータ通信及びアナログ電話器を使用したデジタル通話を、請求項6に係る発明と同様な簡潔な構成で実現でき、また、デジタルデータ通信中には、前記接続手段に接続されたアナログ電話器は、通信信号から完全に切り離されるため、デジタルデータ通信中にオフフックされた場合でも、通信中の信号が受信信号として前記アナログ電話器により聞かれてしまうことがなくなる効果がある。また、前記アナログ電話器がオフフック状態であって、呼接続中でないときは、前記モデム手段の送信信号が前記アナログ電話器に受信信号として受信されるため、前記モデム手段からのコールプログレストーンレストーンを、請求項6に係る発明と同様に、前記アナログ電話器に聞かせることができる。
【0126】
請求項8に係る発明によれば、デジタルデータ通信及びアナログ電話器を使用したデジタル通話を、請求項5に係る発明と同様な構成で実現できることによる請求項5に係る発明と同様の効果に加えて、アナログ電話器を使用したデジタル通話時には、前記アナログ電話器からのDTMF信号を前記DTMF検出手段により検出することができ、前記アナログ電話器のテンキーから相手先番号の入力を行うことができる利点がある。
【0127】
請求項9に係る発明によれば、デジタルデータ通信及びアナログ電話器を使用したデジタル通話を、請求項6に係る発明と同様な構成で実現できることによる請求項6に係る発明と同様の効果に加えて、アナログ電話器を使用したデジタル通話時には、前記アナログ電話器からのDTMF信号を前記DTMF検出手段により検出することができ、前記アナログ電話器のテンキーから相手先番号の入力を行うことができる利点がある。
【0128】
請求項10に係る発明によれば、デジタルデータ通信及びアナログ電話器を使用したデジタル通話を、請求項7に係る発明と同様な構成で実現できることによる請求項7に係る発明と同様の効果に加えて、アナログ電話器を使用したデジタル通話時には、前記アナログ電話器からのDTMF信号を前記DTMF検出手段により検出することができ、前記アナログ電話器のテンキーから相手先番号の入力を行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】アナログ電話器が接続された、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図2】第1実施形態に係るアナログ通信処理部及びNCU部のブロック構成を示す図である。
【図3】第2実施形態に係るアナログ通信処理部及びNCU部のブロック構成を示す図である。
【図4】第3実施形態に係るアナログ通信処理部及びNCU部のブロック構成を示す図である。
【図5】アナログ電話器が接続された、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の図1とは別のブロック構成を示す図である。
【図6】第4実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図7】第5実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図8】第6実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図9】第7実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図10】第8実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図11】第9実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図12】第10実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図13】アナログ電話器を使用してのISDNを介した通話の動作フローを示す図である。
【符号の説明】
100 ファクシミリ装置
1 システム制御部
2 システムメモリ部
3 画像メモリ部
4 符号化・復号化部
5 記録部
6 読み取り部
7 操作表示部
8 I/O制御部
9 モデム部
10 フラグ通信処理部
11 NCU部
12 コーデック部
13 Bチャンネル伝送制御部
14 Dチャンネル伝送制御部
15 レイヤ1信号制御部
16 ISDN_I/F部
17 システムバス
18 TEL_I/F部
20 アナログ電話器
20a 接続端子
30 回線電流(オフフック)検出部
31 ライントランス部
32 ハイインピーダンストランス部
33 呼出信号検出部
34 直流供給・鳴動信号発生・オフフック検出部(PSTN模擬部)
40 2線_4線変換部
41 2線_4線変換部
42 トーン検出部
43 DTMFレシーバ部
44 加算アンプ部
45 バッファアンプ部
SW1ないし12 スイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ISDN(Integrated Service Digital Network:サービス総合デジタル網)に代表されるデジタル網を介した通話(デジタル通話)を行うには、デジタル電話器を購入して使用するか、PSTN(Public Switches Telephon Network)に代表されるアナログ網を介した通話(アナログ通話)用の電話器(アナログ電話器)にターミナルアダブタ(TA)を接続して使用していた。
【0003】
また、デジタル網を介してファクシミリメッセージの送受信等のデータ通信(デジタルデータ通信)を行う、ファクシミリ装置等の通信端末装置においてデジタル通話を行うためには、併設電話器としてデジタル電話器を接続しなければならず、アナログ電話器をそのまま接続しても、当然デジタル電話器としては使用できない。
【0004】
そのため、デジタルデータ通信を行う通信端末装置に、アナログ電話器とデジタル電話器との差異を埋める構成を付加することにより、アナログ電話器を併設電話器として接続してデジタル通話を可能とする技術が種々提案されいる(特開平4−145754号、特開平6−225061号、特開平2−94952号の各公報参照)。
【0005】
しかし、上記した、デジタルデータ通信を行う通信端末装置において併設電話器としてアナログ電話器を接続してデジタル通話を可能とする従来技術では、併設電話器として接続されたアナログ電話器を使用してのアナログ通話については何ら考慮されていない。
【0006】
一方、デジタル網を介してデジタルデータ通信を行う通信端末装置は、そのままでは、当然アナログ網を介したデータ通信(アナログデータ通信)を行うことはできない。また、逆に、アナログ網を介したアナログデータを行う通信端末装置は、そのままでは、当然デジタル網を介したデジタルデータ通信を行うことはことはできない。
【0007】
そのため、デジタルデータ通信を行う通信端末装置に、アナログデータ通信を行う通信端末装置との差異を埋める構成を付加することにより、デジタルデーター通信及びアナログデータ通信の双方を可能とした技術が提案されている(特開平2−186866号公報参照)。
【0008】
しかし、上記した、デジタルデータ通信を行う通信端末装置において、アナログデータ通信をも可能とする従来技術では、アナログ電話器を併設電話器として使用してのアナログ通話及びデジタル通話を可能とすることについては何ら考慮されていない。
【0009】
もっとも、特開平2−186866号公報記載の技術は、電話回線に接続する電話器と、ISDN回線に接続するデジタル電話器を共通のハンドセットで実現できる構成ではあるが、アナログ電話器をそのまま併設電話器として接続してアナログ通話及びデジタル通話を可能することについては何ら考慮されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の通信端末装置においては、アナログ電話器を併設電話器として使用してのアナログ網を介した通話及びデジタル網を介した通話と、アナログ網を介したデータ通信及びデジタル網を介したデータ通信とを両立することができないという問題点があった。
【0011】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、アナログ電話器を併設電話器として使用してのアナログ網を介した通話及びデジタル網を介した通話と、アナログ網を介したデータ通信及びデジタル網を介したデータ通信とを両立することができる通信端末装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給でき、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生でき、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出できるアナログ網模擬手段と、前記アナログ網に接続されるライントランスと、そのライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記アナログ網または前記接続手段に対して高インピーダンスを保ったまま送受信信号をやりとりできるインピーダンス変換手段と、そのインピーダンス変換手段からの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第2信号分離合成手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、入力される信号から特定周波数のトーンを検出できるトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記アナログ網を介した通話の場合は、前記接続手段を前記アナログ網に直結する切換制御を行い、前記アナログ網を介したデータ通信の場合は、前記ライントランスを前記アナログ網に接続し、前記アナログ網模擬手段及び前記インピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記第1信号分離合成手段に接続し、前記トーン検出手段を前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオンフックを検出している時にあっては前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続する一方、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオフフックを検出している時にあっては前記第2信号分離合成手段からの送信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段及びインピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記第2信号分離合成手段からの送信信号出力及び受信信号入力を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段を前記第2信号分離合成手段及びコーデック手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記第2信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の通信端末装置は、請求項1記載の通信端末装置において、前記モデム手段はコールプログレストーン出力機能を備える一方、第1信号入力と第2信号入力とにそれぞれ入力される信号を加算して出力する信号加算手段を更に備え、前記切換制御手段は、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段及びインピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記第2信号分離合成手段からの送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記コーデック手段の受信信号出力を、前記信号加算手段の第2または第1信号入力のいずれか一方に接続すると共に他方の信号入力に前記モデム手段の送信信号を接続し、前記信号加算手段からの出力を前記第2信号分離合成手段の受信信号入力に接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記コーデック手段及び信号加算手段間の受信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給でき、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生でき、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出できるアナログ網模擬手段、前記アナログ網または前記接続手段に対して高インピーダンスを保ったまま送受信信号をやりとりできるインピーダンス変換手段、及び、前記アナログ網に接続されるライントランスにより構成される網制御ユニットと、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記インピーダンス変換手段からの送受信信号のうちの送信信号を分離出力する送信信号分離手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、入力される信号から特定周波数のトーンを検出できるトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記アナログ網を介した通話の場合は、前記接続手段を前記アナログ網に直結する切換制御を行い、前記アナログ網を介したデータ通信の場合は、前記ライントランスを前記アナログ網に接続し、前記アナログ網模擬手段及び前記インピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記第1信号分離合成手段に接続し、前記トーン検出手段を前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオンフックを検出している時にあっては前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続する一方、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオフフックを検出している時にあっては前記送信信号分離手段からの送信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の通信端末装置は、請求項3記載の通信端末装置において、前記網制御ユニットに代えて、アナログ電話器が接続される接続手段、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段、及び、前記接続手段に接続されるライントランスにより構成されるインターフェースユニットを備えると共に、当該ライントランスを前記第1信号分離合成手段に接続する一方、前記モデム手段はコールプログレストーン出力機能を備え、前記切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段が前記接続手段に接続されたアナログ電話器のオンフックを検出している時にあっては、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続すると共に、前記コーデック手段からの受信信号出力を、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た受信信号入力に接続し、前記アナログ網模擬手段が前記接続手段に接続されたアナログ電話器のオフフックを検出している時にあって、呼接続中は、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記コーデック手段及び第1信号分離合成手段間の送信信号に接続し、前記コーデック手段からの受信信号出力を、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た受信信号入力に接続する一方、呼接続中でないときは、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記モデム手段の送信信号を前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た受信信号入力に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記コーデック手段からの受信信号からDTMF信号を検出するDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記第1信号分離合成手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、コールプログレストーン出力機能を備えると共に、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記コーデック手段からの受信信号と、前記モデム手段からの送信信号とを加算した信号を前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に入力する信号加算手段と、前記コーデック手段からの受信信号からDTMF信号を検出するDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記第1信号分離合成手段からの送信信号を前記コーデック手段の送信信号入力に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0018】
請求項7記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、コールプログレストーン出力機能を備えると共に、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記コーデック手段からの受信信号からDTMF信号を検出するDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段が前記接続手段に接続されたアナログ電話器のオフフックを検出している時にあって、呼接続中は、前記第1信号分離合成手段の送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記コーデック手段からの受信信号出力を、前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に接続する一方、呼接続中でないときは、前記第1信号分離合成手段の送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続すると共に前記モデム手段の送信信号を前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0019】
請求項8記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続すると共に前記DTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記第1信号分離合成手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力をそれぞれにそれぞれ接続すると共に、前記DTMF検出手段を前記第1信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0020】
請求項9記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、コールプログレストーン出力機能を備えると共に、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記コーデック手段からの受信信号と、前記モデム手段からの送信信号とを加算した信号を前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に入力する信号加算手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続すると共に、前記DTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記第1信号分離合成手段からの送信信号を前記コーデック手段の送信信号入力に接続する切換制御を行うと共に前記DTMF検出手段を前記第1信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0021】
請求項10記載の通信端末装置は、デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、コールプログレストーン出力機能を備えると共に、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続すると共に、前記DTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段が前記接続手段に接続されたアナログ電話器のオフフックを検出している時にあって、呼接続中は、前記第1信号分離合成手段の送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記コーデック手段からの受信信号出力を、前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に接続する一方、呼接続中でないときは、前記第1信号分離合成手段の送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記モデム手段の送信信号を前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に接続し、前記DTMF検出手段を前記第1信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
先ず、図1に本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のブロック構成を示す。
【0024】
同図において、1は、装置各部の制御を行うシステム制御部である。2はシステム制御1の作業領域となって必要な情報が記憶されるシステムメモリ部である。3は、画情報を記憶する画像メモリ部である。4は画情報の符号化及び復号化を行う符号化・復号化部である。5は画像記録を行う記録部である。6は原稿の読み取りを行う読み取り部である。7はメッセージを表示したり装置の動作状態を表示したりするためのLCD等の図示しない表示装置を備えると共に、テンキー、回線選択ボタン等のキー群を備える操作表示部である。
【0025】
8はシステム制御部1からの命令に従って入出力ポートの制御を行いアナログ通信処理部10、NCU部11等の制御/状態監視を行うI/O制御部である。9は、プロトコル信号や画情報をV.21、V.34、V.17、V.29等の通信規格に従って変換復調を行ったり、プロトコルやECM送受信時のデータのHDLCフレームミング/デフレーミング、CRCチェックあるいはDTMF信号の送受信,トーンの送受信を行うモデム部である。10は、モデム部9,コーデック部12あるいはNCU部11のアナログ信号のフィルタ処理や信号経路の切り換え等を行うアナログ通信処理部である。11は、アナログ回線(PSTN)とのインターフェースであり、呼出信号検出等を行うNCU部である。
【0026】
なお、NCU部11には、接続手段である接続端子20aを介して、PSTN用のアナログ電話器20が、併設電話器として接続されている。
【0027】
12は、アナログ信号をA/μ則でPCM化してデジタルデータに変換する一方、PCM化されたデジタルデータをアナログ信号に変換するコーデック部である。13は、画情報をBチャネル上でHDLCフレームにして伝送するBチャネル伝送制御部である。14は、Dチャネルでの呼制御を行うDチャネル伝送制御部である。15は、各データをレイヤ1仕様に合致させるレイヤ1信号制御部である。16はデジタル回線(ISDN)とのインターフェースを行うISDN_I/F部である。17は、上記各部がデータをやりとりするためのシステムバスである。
【0028】
以上のように構成される図1に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100は、基本的には、ファクシミリデータの処理機能及び音声データの処理機能を備えると共に、PSTNまたはISDNでの通信機能を備えるため、信号切り換え制御により、アナログ電話器20を使用してのPSTNを介した通話(アナログ通話)、PSTNを介したファクシミリ通信(アナログファクシミリ通信)、アナログ電話器20を使用してのISDNを介した通話(デジタル通話)、及び、ISDNを介したファクシミリ通信(デジタルファクシミリ通信)を行うことができる。
【0029】
以下、各実施形態に分けて説明する構成は、信号切り換え制御により上記各種通信を可能とするものである。
【0030】
先ず、図1に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第1実施形態に係るアナログ通信処理部10及びNCU部11のブロック構成について図2に示す。
【0031】
同図において、先ず、NCU部11の構成について説明すると、30は、ファクシミリ装置100がオフフック時(スイッチS1を閉じた場合)にPSTNからの回線電流を検出し回線接続を確認するとともに電話器のオフフックを検出する回線電流検出部である。31は、PSTNとのインビーダンスマッチングとって回線電流を流し、PSTNとの絶縁を保ちながら信号を伝えるライントランス部である。32はPSTNまたはアナログ電話器20側からみたインピーダンスを高く保ったまま信号を伝えるハイインピーダンストランス部である。33は呼出信号の検出を行う呼出信号検出部である。34は、接続端子20a、すなわち、その接続端子20aに接続されたむアナログ電話器20に対して、PSTNに代わって直流を供給し、アナログ電話器20のオフフック/オンフックおよびダイヤルパルスの検出を行うとともに、アナログ電話器20に対して鳴動信号を発生させる直流供給・鳴動信号発生・オフフック検出部(以下PSTN模擬部と略称する)である。なお、回線電流検出部30、呼出信号検出部33及びPSTN模擬部34のそれぞれにおける検出結果は、図示を省略しているが、I/O制御部8を介してシステム制御部1に通知される。
【0032】
また、NCU部11は、I/O制御部8を介してシステム制御部1により切換制御されるされるスイッチSW1、SW2、及びSW3を備えている。スイッチSW1は、常時はOFFで、ライントランス部31を回線電流検出部30の出力(PSTN)から切り離している。スイッチSW2は、常時は接点a側に接続され、ハイインピーダンストランス部32及び呼出信号検出部33を、回線電流検出部30の出力(PSTN)及びスイッチSW3の接点aに接続している。また、スイッチSW2の接点bは接続端子20aに接続されている。スイッチSW3は、常時は接点a側に接続され、接続端子20aをスイッチSW2の接点a及び回線電流検出部30の出力(PSTN)に接続している。また、スイッチSW3の接点bはPSTN模擬部34に接続されている。
【0033】
次に、アナログ通信処理部10の構成について説明すると、40及び41は2線の送受信(送受話)信号を2線ずつの送信(送話)信号と受信(受話)信号と分離する一方2線ずつの送信信号と受信信号とを2線の送受信信号に合成する2線−4線変換部である。42は、入力された信号中に含まれる、ファクシミリプロトコルで取り決められた所定周波数のトーンの検出を行うトーン検出部である。43は入力された信号からDTMF信号を検出して入力された相手先番号等を検出するためのDTMFレシーバ部である。なお、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43のそれぞれにおける検出結果は、図示を省略しているが、I/O制御部8を介してシステム制御部1に通知される。
【0034】
また、アナログ通信処理部10は、I/O制御部8を介してシステム制御部1により切換制御されるスイッチSW4ないし7を備えている。スイッチSW4ないし7は、すべて、常時は接点a側に切換られている。
【0035】
したがって、常時は、モデム部9からのアナログの送信信号(TX)は、2線−4線変換部40の送信信号入力に接続されると共に、コーデック部12のアナログの送信信号入力に接続されている。モデム部9からのアナログ受信信号(RX)は、2線−4線変換部40の受信信号出力に接続されると共に、スイッチSW4及び5のそれぞれの接点bに接続されている。2線−4線変換部41の送信信号出力(TX)は、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43に接続されると共に、スイッチSW7の接点bに接続されている。2線−4線変換部41の受信信号入力は(RX)は、スイッチSW4及び5のそれぞれの接点bに接続されている。コーデック部12のアナログの受信信号出力は、スイッチSW6の接点bに接続されている。
【0036】
また、ライントランス部31と2線−4線変換部40、ハイインピーダンストランス部32と2線−4線変換部41とは、それぞれ接続されている。
【0037】
以上の構成での第1実施形態の動作について説明する。
【0038】
先ず、PSTNを介した通話(アナログ通話)の場合は、図2に示す常時の状態のままで、PSTNとアナログ電話器20が直結された状態にあるため、アナログ電話器20をオフフックすれば、通話を行うことができる。
【0039】
PSTNを介したファクシミリ通信(アナログファクシミリ通信)の場合には、システム制御部1が、スイッチSW1をONし、スイッチSW2、3及び4をそれぞれ接点b側に切り換えることでモデム部9及びトーン検出部42がPSTNに接続され、アナログファクシミリ通信が可能となる。またアナログ電話器20には、PSTN模擬部34から直流が供給され、アナログ電話器20のオフフックも検出可能となる。スイッチSW5は、アナログ電話器20の状態によって切り換えられる。すなわち、アナログ電話器20のオンフックをPSTN模擬部34が検出している時は、接点bに切り換えPSTNからのDTMF信号の検出を行い、アナログ電話器20のオフフックをPSTN模擬部34が検出している時は、図2に示すように接点aに切り換えアナログ電話器20からのDTMF信号の検出を行う。
【0040】
ISDNを介したファクシミリ通信(デジタルファクシミリ通信)の場合は、スイッチSW4、5及び6をそれぞれ接点bに切り換えることで、モデム部9、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43がコーデック部12に接続され通信可能となる。
【0041】
ISDNを介した通話(デジタル通話)の場合(発呼)は、スイッチSW2,3、4、6及び7をそれぞれ接点bに切り換える。アナログ電話器から電話番号が入力されると、その番号がDP(ダイヤルパルス)により入力されたものであれば、PSTN模擬部34のオフフック検出機能により検出され、その番号がテンキーによりDTMFで入力されたものであれば、DTMFレシーバ部43で検出され、その相手先に対してISDNの呼設定を行うことができる。
【0042】
こうして呼が設定されるとアナログ電話器20からの送受信(送受話)信号はハイインビーダンストランス部32を介して、2線−4線変換部41で送信(送話)信号と受信(受話)信号に分離され、送話信号はスイッチSW7介してコーデック部12へ、受話信号はコーデック部12からスイッチSW6を介して2線−4線変換部41へ入力され通話が可能となる。
【0043】
着呼の場合は、スイッチSW2、3、4、6及び7を切り換えた後、PSTN模擬部34によりアナログ電話器20に対して鳴動信号を発生させ、アナログ電話器20のオフフックを検出するかタイムアウトナるまでアナログ電話器20を鳴らし続けること以外は、上記の発呼の場合と同様である。
【0044】
このように、アナログ通信処理部10及びNCU部11をシステム制御部1により切り換え制御することで、アナログ電話器20を使用したアナログ通話及びデジタル通話、並びに、アナログ及びデジタルファクシミリ通信を全て行うことができる。
【0045】
次に、図1に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第2実施形態に係るアナログ通信処理部10及びNCU部11のブロック構成について図3に示す。
【0046】
同図において、NCU部11については、図2に示した第1実施形態と同一構成であるため、説明を省略する。
【0047】
アナログ通信処理部10についても、加算アンプ部44と、常時は接点aに切り換えられ、I/O制御部8を介してシステム制御部1により切り換え制御されるスイッチSW8を追加したこと以外は構成としては図2に示した第1実施形態と同一構成である。なお、加算アンプ部44は、入力される2つの信号を加算した信号を出力するものである。
【0048】
したがって、常時は、モデム部9からのアナログの送信信号(TX)は、2線−4線変換部40の送信信号入力に接続され、コーデック部12のアナログの送信信号入力に接続され、スイッチSW8の接点bに接続されている。また、モデム部9からのアナログ受信信号(RX)は、加算アンプ部44の出力に接続されている。加算アンプ部44の一方の入力は、2線−4線変換部40の受信信号出力に接続されていると共に、スイッチSW4及び5のそれぞれの接点bに接続されている。加算アンプ部44の他方の入力は、接地されている。2線−4線変換部41の送信信号出力(TX)は、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43に接続されると共に、スイッチSW7の接点bに接続されている。2線−4線変換部41の受信信号入力は(RX)は、加算アンプ部44の出力に接続されている。コーデック部12のアナログの受信信号出力は、スイッチSW6の接点bに接続されている。
【0049】
以上の構成での第2実施形態の動作について説明する。
【0050】
アナログ電話器20を使用したアナログ通話、アナログ及びデジタルファクシミリ通信については、スイッチSW8は、接点aに切り換えられた状態のままで、加算アンプ部44は、他方の入力が接地されているため、一方の入力をそのまま出力しているにすぎず、無いも同然であり、スイッチSW8を除く各スイッチの切り換えを第1実施形態と同様に行えばよい。
【0051】
ISDNを介した通話(デジタル通話)の場合は、第1実施形態と同様のスイッチ切り換えに加えて、スイッチSW8を接点bに切り換える。これにより、アナログ電話器20への受話信号としては、コーデック部12からの受話信号と、モデム部9の送信信号とが加算された信号が入力されることになる。
【0052】
したがって、モデム部9から、コールプログレストーン(ダイヤルトーン、リングバックトーン,ビジートーン)を発生することが可能になる。モデム部9は、ファクシミリ通信機能のために、コールプログレストーン送出機能を備えているため、アナログ電話器20に対してコールプログレストーンの送出するための構成をコーデック部12に持たせたり、PSTN模擬部34等に持たせたりする必要かなく、その分低コストでアナログ電話器20へのコールプログレストーンの送出が可能となる。また、アナログ電話器20のユーザにとっては、いっそう違和感なく、PSTNに直結された場合と変わりない通話を行える。
【0053】
次に、図1に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第3実施形態に係るアナログ通信処理部10及びNCU部11のブロック構成について図4に示す。
【0054】
同図において、NCU部11については、図2に示した第1実施形態と同一構成であるため、説明を省略する。
【0055】
アナログ通信処理部10についても、2線−4線変換部41に代えてバッファアンプ部45を備えた点と、常時は接点aに切り換えられ、I/O制御部8を介してシステム制御部1により切り換え制御されるスイッチSW9及び10を追加したこと、及び、2線−4線変換部40とライントランス部31とが接続端子40aを介して接続されていると共にバッファアンプ部45とハイインピーダンストランス部32とが接続端子45aを介して接続されていること以外は、図2に示した第1実施形態と同一構成である。
【0056】
したがって、常時は、モデム部9からのアナログの送信信号(TX)は、2線−4線変換部40の送信信号入力に接続されると共にスイッチSW10の接点bに接続されている。モデム部9からのアナログ受信信号(RX)は、2線−4線変換部40の受信信号出力に接続されている。2線−4線変換部40の受信信号出力は、スイッチSW7の接点bに接続されている。モデム部9からのアナログ受信信号(RX)は、2線−4線変換部40の受信信号出力に接続されている。スイッチSW10及びスイッチSW6間の受信信号は、スイッチSW4及び5のそれぞれの接点bに接続されている。バッファアンプ部45の送信信号出力は、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43に接続されている。コーデック部12のアナログの受信信号出力は、スイッチSW6の接点bに接続されている。コーデック部12のアナログの送信信号出力は、スイッチSW9の接点bに接続されている。
【0057】
以上の構成での第3実施形態の動作について説明する。
【0058】
アナログ電話器20を使用したアナログ通話、及び、アナログファクシミリ通話については、スイッチSW9及び10は、接点aに切り換えられた状態のままであるため、スイッチSW9及び10を除く各スイッチの切り換えを第1実施形態と同様に行えばよい
【0059】
ISDNを介したファクシミリ通信(デジタルファクシミリ通信)の場合は、スイッチSW4,5,6,7に加えてスイッチSW9を接点bに切り換えることで、第1実施形態と同様のデジタルファクシミリ通信が行える。
【0060】
ISDNを介した通話(デジタル通話)については、この第3実施形態では不可能であるが、以下説明する第4実施形態により対応できる。なお、第3実施形態によれば、第1または第2実施形態とは違って、アナログ及びデジタルファクシミリ通信中に、アナログ電話器20がオフフックされても、各スイッチの切り換えによって、通信中の音が聞こえない利点がある。
【0061】
図5に、以下説明する第4実施形態以降の実施形態が適用されるファクシミリ装置100のブロック構成を示す。
【0062】
図5に示すファクシミリ装置100は、第1ないし第3実施形態が適用された図1に示すファクシミリ装置100に対して、それらの図を比較して明らかなように、NCU部11をTEL−I/F部18に置換した構成となっている。
【0063】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第4実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図6に示す。
【0064】
同図において、TEL−I/F部18は、構成としては、図2ないし4に示した構成のNCU部11から回線電流検出部30、ハイインピーダンストランス部32及び呼出信号検出部33と、スイッチSW1ないし3を削除したものであり、接続端子20aには、アナログ電話器20が接続され、接続端子20には、図2ないし4に示したものと同一構成の、ライントランス部31及び直流供給・鳴動信号発生・オフフック検出部(PSTN模擬部)34が直結されている。なお、TEL−I/F部18は、PSTNでの通信/通話、すなわち、アナログファクシミリ通信及びアナログ通話については対応していない。
【0065】
アナログ通信処理部10については、図4に示した第3実施形態のものと同一構成であり、接続端子40aを介して、2線−4線変換部40に、TEL−I/F部18のライントランス部31が接続されている。
【0066】
以上の構成での第4実施形態の動作について説明する。
【0067】
ISDNを介したファクシミリ通信(デジタルファクシミリ通信)の場合は、第3実施形態の場合と同様に、スイッチSW4,5,6,7に加えてスイッチSW9を接点bに切り換えることで、第1実施形態と同様のデジタルファクシミリ通信が行える。
【0068】
ISDNを介した通話(デジタル通話)については、第3実施形態では不可能であったが、この第4実施形態では可能で、発呼の場合は、PSTN模擬部34がアナログ電話器20のオフフックを検出しているときは、スイッチSW4、5及び7を接点bに切り換え、アナログ電話器20で相手先番号が入力されたらPSTN模擬部34またはDTMFレシーバ部43で検出し、その検出された相手先に呼設定を行い、呼が接続されたら更にスイッチSW6、9及び10を接点bに切り換え、デジタル通話が可能となる。呼が解放されたら、スイッチSW6、9及び10を接点aに切り換え直す。
【0069】
呼が接続されるまであるいは呼が解放された後は、モデム部9からは適時コールプログレストーンがアナログ電話器20に送出される。着呼の場合は全てのSWを接点bに切り換え、PSTN模擬部34からアナログ電話器20に対して鳴動信号を発生させ、アナログ電話器20のオフフックを検出するかタイムアウトするまでアナログ電話器を鳴らし続ける以外は上記発呼の場合と同様である。
【0070】
このように、第4実施形態では、第3実施形態のNCU部11に代えて、TEL−I/F部18を、アナログ通信処理部10に接続するだけで、デジタル通話及びデジタルファクシミリ通信が可能となる。
【0071】
つまり、アナログ通話、アナログファクシミリ通信及びデジタルファクシミリ通信を行いたい場合は、第3実施形態のように、アナログ通信処理部10にNCU部11を網制御ユニットとして接続し、デジタル通話及びデジタルファクシミリ通信を行いたい場合は、第4実施形態のようにアナログ通信処理部10にTEL−I/F部18をインターフェースユニットとして接続することで、ユーザの所望する通信形態に応じた構成がユニットの交換のみで実現できる。
【0072】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第5実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図7に示す。
【0073】
TEL−I/F部18は、図6に示した第4実施形態のものと同一構成である。
【0074】
アナログ通信処理部10は、第1実施形態のものと同一の2線−4線変換部、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43と、スイッチSW7により構成されている。スイッチSW7は、常時は接点a側に切換られている。
【0075】
したがって、常時は、モデム部9からのアナログの送信信号(TX)は、コーデック部12のアナログの送信信号入力に接続されている。コーデック部12のアナログの受信信号出力は、モデム部9のアナログ受信信号(RX)に接続され、2線−4線変換部40の受信信号入力に接続され、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43に接続されている。2線−4線変換部40の送信信号出力は、スイッチSW7の接点bに接続されている。
【0076】
また、ライントランス部31と2線−4線変換部40とは、それぞれ接続されている。
【0077】
以上の構成での第5実施形態の動作について説明する。
【0078】
本構成ではPSTNを介したアナログファクシミリ通信/アナログ通話は不可能であるが、その分構成が簡潔になっている。
【0079】
ISDNを介したデジタルファクシミリ通信は、図7に示すように、スイッチSW7を接点aに接続したままで行うことができる。
【0080】
ISDNを介したデジタル通話は、スイッチSW7を接点bに切り換えることで行える。ただし、DTMFレシーバ部43がコーデック部12の受信信号出力にしか接続されていないため、アナログ電話器20からのテンキーによる相手先番号の入力はできない(ダイヤパルスによる入力であれば、PSTN模擬部34で検出できるため、可能である)。その場合は、相手先番号の入力は、操作表示部7から行う。また、モデム部9からのアナログ電話器20へのコールプログレストーンの送出もできない。
【0081】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第6実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図8に示す。
【0082】
TEL−I/F部18は、図7に示した第5実施形態のものと同一構成である。
【0083】
アナログ通信処理部10は、第5実施形態に係るものに、加算アンプ部44を追加した構成となっている。スイッチSW7は、常時は接点a側に切換られている。なお、加算アンプ部44は、入力される2つの信号を加算した信号を出力するものである。
【0084】
したがって、常時は、モデム部9からのアナログの送信信号(TX)は、コーデック部12のアナログの送信信号入力に接続される共に、加算アンプ部44の一方の入力に接続されている。コーデック部12のアナログの受信信号出力は、モデム部9のアナログ受信信号(RX)に接続され、加算アンプ部44の他方の入力に接続され、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43に接続されている。2線−4線変換部40の送信信号出力は、スイッチSW7の接点bに接続されている。加算アンプ部44の出力は、2線−4線変換部40の受信信号入力に接続されている。
【0085】
また、ライントランス部31と2線−4線変換部40とは、それぞれ接続されている。
【0086】
以上の構成での第6実施形態の動作について説明する。
【0087】
ISDNを介したデジタルファクシミリ通信は、図8に示すように、スイッチSW7を接点aに接続したままで行うことができる。
【0088】
ISDNを介したデジタル通話は、スイッチSW7を接点bに切り換えることで行える。ただし、DTMFレシーバ部43がコーデック部12の受信信号出力にしか接続されていないため、アナログ電話器20からのテンキーによる相手先番号の入力はできない(ダイヤパルスによる入力であれば、PSTN模擬部34で検出できるため、可能である)。その場合は、相手先番号の入力は、操作表示部7から行う。また、モデム部9からのアナログ電話器20へのコールプログレストーンは、加算アンプ部44によりコーデック部12からの受信信号出力にモデム部からの送信信号を合成することで、送出することができる。
【0089】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第7実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図9に示す。
【0090】
TEL−I/F部18は、図8に示した第6実施形態のものと同一構成である。
【0091】
アナログ通信処理部10は、第6実施形態に係るものの構成のうち、加算アンプ部44を、スイッチSW11に置換した構成となっている。スイッチSW7及び11は、常時は接点a側に切換られている。
【0092】
したがって、常時は、モデム部9からのアナログの送信信号(TX)は、コーデック部12のアナログの送信信号入力に接続される共に、スイッチSW11の接点bに接続されている。コーデック部12のアナログの受信信号出力は、モデム部9のアナログ受信信号(RX)に接続され、2線−4線変換部40の受信信号入力に接続され、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43に接続されている。2線−4線変換部40の送信信号出力は、スイッチSW7の接点bに接続されている。
【0093】
また、ライントランス部31と2線−4線変換部40とは、それぞれ接続されている。
【0094】
以上の構成での第7実施形態の動作について説明する。
【0095】
ISDNを介したデジタルファクシミリ通信の場合は、通信中にモデム部9からコーデック部12に信号を送出しているときは、図9に示すように、スイッチSW7及び11を接点aに接続する。一方、通信中にモデム部9がコーデック部12から信号を受信しているときは、スイッチSW11を接点bに切り換え、2線−4線変換部の受信信号入力に、通信信号が入力されないようにする。これにより、この第7実施形態では、第5または第6実施形態とは違って、デジタルファクシミリ通信中に、アナログ電話器20がオフフックされても、各スイッチの切り換えによって、通信中の音が聞こえない利点がある。
【0096】
ISDNを介したデジタル通話の場合は、先ず、スイッチSW7を接点bに切り換える。また、通話時にアナログ電話器20のオフフックが検出されているときであって呼接続中でないときは、スイッチSW11を接点bに切り換えて、モデム部9からアナログ電話器20へコールプログレストーンの送出を行い、呼接続中は、スイッチSW11を接点aに切り換え直す。ただし、DTMFレシーバ部43がコーデック部12の受信信号出力にしか接続されていないため、アナログ電話器20からのテンキーによる相手先番号の入力はできない(ダイヤパルスによる入力であれば、PSTN模擬部34で検出できるため、可能である)。その場合は、相手先番号の入力は、操作表示部7から行う。
【0097】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第8実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図10に示す。
【0098】
TEL−I/F部18は、図7に示した第5実施形態のものと同一構成である。
【0099】
アナログ通信処理部10は、第5実施形態のものに、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43を、コーデック部12のアナログの受信信号出力、または、2線−4線変換部40の送信信号出力に切り換え接続するスイッチSW12を追加した構成となっている。
【0100】
これにより、ISDNを介したデジタルファクシミリ通信は、スイッチSW12を図10に示すように接点aに接続したままにすることで、第5実施形態と同様に、スイッチSW7を接点aに接続したままで行うことができる。
【0101】
ISDNを介したデジタル通話は、スイッチSW7を接点bに切り換えることで第5実施形態と同様に行える。また、スイッチSW12を接点bに接続することで、DTMFレシーバ部43が2線−4線変換部40の送信信号出力に接続されるため、アナログ電話器20からのテンキーによる相手先番号の入力が可能となる。
【0102】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第9実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図11に示す。
【0103】
TEL−I/F部18は、図8に示した第6実施形態のものと同一構成である。
【0104】
アナログ通信処理部10は、第6実施形態のものに、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43を、コーデック部12のアナログの受信信号出力、または、2線−4線変換部40の送信信号出力に切り換え接続するスイッチSW12を追加した構成となっている。
【0105】
これにより、ISDNを介したデジタルファクシミリ通信は、スイッチSW12を図11に示すように接点aに接続したままにすることで、第6実施形態と同様に、スイッチSW7を接点aに接続したままで行うことができる。
【0106】
ISDNを介したデジタル通話は、スイッチSW7を接点bに切り換えることで第6実施形態と同様に行える。また、スイッチSW12を接点bに接続することで、DTMFレシーバ部43が2線−4線変換部40の送信信号出力に接続されるため、アナログ電話器20からのテンキーによる相手先番号の入力が可能となる。
【0107】
次に、図5に示す本実施の形態に係るファクシミリ装置100における、第10実施形態に係るアナログ通信処理部10及びTEL−I/F部18のブロック構成について図12に示す。
【0108】
TEL−I/F部18は、図9に示した第7実施形態のものと同一構成である。
【0109】
アナログ通信処理部10は、第7実施形態のものに、トーン検出部42及びDTMFレシーバ部43を、コーデック部12のアナログの受信信号出力、または、2線−4線変換部40の送信信号出力に切り換え接続するスイッチSW12を追加した構成となっている。
【0110】
これにより、ISDNを介したデジタルファクシミリ通信は、スイッチSW12を図12に示すように接点aに接続したままにすることで、第7実施形態と同様に行える。すなわち、通信中にモデム部9からコーデック部12に信号を送出しているときは、図12に示すように、スイッチSW7及び11を接点aに接続する。一方、通信中にモデム部9がコーデック部12から信号を受信しているとき、スイッチSW11を接点bに切り換え、2線−4線変換部の受信信号入力に、通信信号が入力れさないようにする。
【0111】
ISDNを介したデジタル通話は、第7実施形態と同様に行える。すなわち、先ず、スイッチSW7を接点bに切り換える。また、通話時にアナログ電話器20のオフフックが検出されているときであって呼接続中でないときは、スイッチSW11を接点bに切り換えて、モデム部9からアナログ電話器20へコールプログレストーンの送出を行い、呼接続中は、スイッチSW11を接点aに切り換え直す。また、スイッチSW12を接点bに接続することで、DTMFレシーバ部43が2線−4線変換部40の送信信号出力に接続されるため、アナログ電話器20からのテンキーによる相手先番号の入力が可能となる。
【0112】
最後に、本実施の形態においてISDNを介したデジタル通話を行う際の共通フローを図13に示す。
【0113】
同図において、発側FAX及び着側FAXは、共に本実施の形態のファクシミリ装置100であり、発側ユーザ及び着側ユーザは、それぞれの側でアナログ電話器20を使用するユーザである。
【0114】
発側ユーザがアナログ電話器20をオフフックすると、発側FAXは、そのオフフックを検出し、ダイヤルトーンをアナログ電話器20に送出する。その送出されたダイヤルトーンを確認した発側ユーザは、DTMF信号またはDP信号による発呼を1桁ずつN桁目まで行う。発側FAXは、1桁目のDTMF信号またはDP信号を検出した時点でデジタルトーンを停止し、N桁目まで検出し終わると、呼設定メッセージをISDNに送出し、ISDNは、それを受けて着側FAXに呼設定メッセージを送出し、着側FAXはその呼設定メッセージを受信して、アナログ電話器20に鳴動信号を出力する一方、呼出メッセージをISDNを介して発側FAXに送出する。送信側FAXは、その呼出メッセージを受信する。また、ISDNから発側FAXへリングバックトーンが送出され、その送出されたリングバックトーンを、アナログ電話器20により発側ユーザが確認する。
【0115】
一方、「プルルルル…」という鳴動音に気付いた着側ユーザがアナログ電話器20をオフフックすると、そのオフフックは、着側FAXにより検出され、応答メッセージがISDNを介して発側FAXに送出され、発側FAXが受信する。
【0116】
これにより、ISDNのBチャンネルが発側FAXと着側FAXとの間に接続されて、アナログ電話器20を使用してのISDNを介したデジタル通話が可能となる。
【0117】
通話が終了して発側ユーザがアナログ電話器20をオンフックすると、そのオンフックを発側FAXが検出して、呼切断の要求メッセージをISDNを介して着側FAXに送出する。着側FAXはその要求を受信して、ビジートーンをアナログ電話器20に送出し、着側ユーザは、そのビジートーンを確認してアナログ電話器20をオンフックする。そのオンフックを検出した着側FAXは、解放要求メッセージをISDNを介して発側FAXに送出する。発側FAXは、その解放要求メッセージを受信すると、解放完了メッセージをISDNを介して着側FAXに送出し、着側FAXがその解放完了メッセージを受信して呼が解放される。
【0118】
なお、以上説明した実施の形態においては、ISDN(デジタル網)ゃPSTN(アナログ網)を介して通信するデータがファクシミリデータであるファクシミリ装置を通信端末装置の一例として説明したが、本発明は、それに限らず、バイナリファイルデータや、その他のデータをISDN(デジタル網)やPSTN(アナログ網)を介して通信する通信端末装置についても同様に適用可能なものである。
【0119】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、前記切換制御手段は、前記アナログ網を介した通話の場合は、前記接続手段を前記アナログ網に直結する切換制御を行うため、一般のアナログ網に収容されたアナログ電話器と同様に、前記接続手段に接続されるアナログ電話器が前記アナログ網に接続され、アナログ電話器を使用したアナログ通話が可能となる。また、前記切換制御手段は、前記アナログ網を介したデータ通信の場合は、前記ライントランスを前記アナログ網に接続し、前記アナログ網模擬手段及び前記インピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記第1信号分離合成手段に接続し、前記トーン検出手段を前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオンフックを検出している時にあっては前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続する一方、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオフフックを検出している時にあっては前記第2信号分離合成手段からの送信信号に接続する切換制御を行うため、前記モデム手段が前記アナログ網に接続されると共に、相手装置から受信するデータ通信のための所定周波数のトーンを前記トーン検出手段により検出できるようになるため、アナログデータ通信が可能となる。また、前記接続手段に接続される前記アナログ電話器に前記アナログ網模擬手段が接続されて、前記アナログ電話器のオン/オフフックの検出が可能となり、オンフックの場合は、前記DTMF検出手段が前記モデム手段の受信信号に接続されることで、当該受信信号中に含まれるDTMF信号を検出でき、オフフックの場合は、前記DTMF検出手段がアナログ電話器からの送信(送話)信号である前記第2信号分離合成手段からの送信信号中に含まれるDTMF信号を検出できる。また、前記切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行うため、前記コーデック手段と前記モデム手段とが直結されると共に、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段がそれぞれ所定周波数のトーン及びDTMF信号を受信信号から検出できるようになり、デジタルデータ通信が可能となる。また、前記切換制御手段は、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段及びインピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記第2信号分離合成手段からの送信信号出力及び受信信号入力を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段を前記第2信号分離合成手段及びコーデック手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記第2信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うため、前記接続手段に接続される前記アナログ電話器は、前記アナログ網模擬手段に接続されることで、あたかもアナログ網に直結された通常のアナログ電話器として使用できる。一方、前記アナログ電話器からの送受信(送受話)信号は、前記インピーダンス変換手段を介して前記第2信号分離合成手段で送信(送話)信号と受信(受話)信号とに分離されて、送信信号は、コーデック手段に送信信号として入力され、受信信号はコーデック手段から受信信号として出力され、送信信号とは逆経路で、送信信号と合成された送受信信号として、前記アナログ電話器に入力される。また、前記アナログ電話器からの送信信号に含まれるDTMF信号は、前記DTMF検出手段で検出でき、ダイヤルパルス信号は、前記アナログ網模擬手段で検出できるため、相手先に対しての呼設定を行うことができる。また、着呼の場合は、アナログ網模擬手段により鳴動信号を発生させることにより前記接続手段に接続されたアナログ電話器を呼出すことができ、オフフックを検出することで、通話を開始できる。これにより、アナログ電話器を使用してのデジタル通話が可能となる。このように、本発明によれば、アナログ電話器を使用してのデジタル通話及びアナログ通話、並びに、デジタル通信及びアナログ通信が全て可能となる。
【0120】
請求項2に係る発明によれば、前記切換制御手段は、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段及びインピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記第2信号分離合成手段からの送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記コーデック手段の受信信号出力を、前記信号加算手段の第2または第1信号入力のいずれか一方に接続すると共に他方の信号入力に前記モデム手段の送信信号を接続し、前記信号加算手段からの出力を前記第2信号分離合成手段の受信信号入力に接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記コーデック手段及び信号加算手段間の受信信号に接続する切換制御を行うため、前記接続手段に接続される前記アナログ電話器は、前記アナログ網模擬手段に接続されることで、あたかもアナログ網に直結された通常のアナログ電話器として使用できる。一方、前記アナログ電話器からの送受信(送受話)信号は、前記インピーダンス変換手段を介して前記第2信号分離合成手段で送信(送話)信号と受信(受話)信号とに分離されて、送信信号は、コーデック手段に送信信号として入力され、受信信号はコーデック手段から受信信号として出力され、前記信号加算手段により前記モデム手段からの信号が加算されて、送信信号とは逆経路で、送信信号と合成された送受信信号として、前記アナログ電話器に入力される。これによりアナログ電話器には、モデム手段からのコールプログレストーンが合成された信号が受話信号として入力される。これにより、ダイヤルトーン、リングバックトーン、ビシートーン等の本来アナログ網からアナログ電話器に送出されるコールプログレストーンを、デジタル通話時にも、前記接続手段に接続されるアナログ電話器に送出でき、アナログ電話器を使用したデジタル通話をいっそう違和感なく行うことができる。また、前記モデム手段が本来データの変復調のために備える信号処理機能を利用してコールプログレストーン出力機能を実現することで、部品点数の減少ひいては、装置コスト低減の効果が得られる。
【0121】
請求項3に係る発明によれば、アナログデータ通信、デジタルデータ通信及び、アナログ電話器を使用したアナログ通話については、請求項1または2に係る発明と同様に行うことができ、また、請求項1または2に係る発明における前記第2信号分離合成手段に代えて、前記送信信号分離手段を用いているため、前記接続手段に接続されたアナログ電話器が、アナログデータ通信中またはデジタルデータ通信中にオフフックされた場合でも、通信中の信号が受信信号として前記アナログ電話器により聞かれてしまうことがなくなる。
【0122】
請求項4に係る発明によれば、デジタルデータ通信及び、アナログ電話器を使用したデジタル通話については、請求項1または2に係る発明と同様に行うことができ、また、デジタルデータ通信中には、前記接続手段に接続されたアナログ電話器は、通信信号から完全に切り離されるため、デジタルデータ通信中にオフフックされた場合でも、通信中の信号が受信信号として前記アナログ電話器により聞かれてしまうことがなくなる効果がある。また、前記アナログ電話器がオフフック状態であって、呼接続中でないときは、前記モデム手段の送信信号が前記アナログ電話器に受信信号として受信されるため、前記モデム手段からのコールプログレストーンレストーンを前記アナログ電話器に聞かせることができる。また、本発明は、前記インターフェースユニットを、請求項3に係る発明の網制御ユニットと置換することで実現できるため、アナログデータ通信、デジタルデータ通信及び、アナログ電話器を使用したアナログ通話が可能な請求項3に係る発明の網制御ユニットと、デジタルデータ通信及び、アナログ電話器を使用したデジタル通話が可能な本発明に係るインターフェースユニットとを、ユーザが所望する通信形態に応じて選択することができる効果がある。
【0123】
請求項5に係る発明によれば、デジタルデータ通信及びアナログ電話器を使用したデジタル通話を、請求項4に係る発明と同様に行うことができ、更に、請求項4に係る発明のように、請求項3に係る発明と共通の、アナログデータ通信のための構成を備える必要がないため、その分構成を簡潔にできる利点がある。
【0124】
請求項6に係る発明によれば、デジタルデータ通信及びアナログ電話器を使用したデジタル通話を、請求項5に係る発明と同様な簡潔な構成で実現でき、また、前記信号加算手段により、前記接続手段に接続されたアナログ電話器により受信される信号に、前記モデム手段からのコールプログレストーンを合成できるため、コールプログレストーンを、デジタル通話時にも、前記接続手段に接続されるアナログ電話器に送出でき、アナログ電話器を使用したデジタル通話をいっそう違和感なく行うことができる。また、前記モデム手段が本来データの変復調のために備える信号処理機能を利用してコールプログレストーン出力機能を実現することで、部品点数の減少ひいては、装置コスト低減の効果が得られる。
【0125】
請求項7に係る発明によれば、デジタルデータ通信及びアナログ電話器を使用したデジタル通話を、請求項6に係る発明と同様な簡潔な構成で実現でき、また、デジタルデータ通信中には、前記接続手段に接続されたアナログ電話器は、通信信号から完全に切り離されるため、デジタルデータ通信中にオフフックされた場合でも、通信中の信号が受信信号として前記アナログ電話器により聞かれてしまうことがなくなる効果がある。また、前記アナログ電話器がオフフック状態であって、呼接続中でないときは、前記モデム手段の送信信号が前記アナログ電話器に受信信号として受信されるため、前記モデム手段からのコールプログレストーンレストーンを、請求項6に係る発明と同様に、前記アナログ電話器に聞かせることができる。
【0126】
請求項8に係る発明によれば、デジタルデータ通信及びアナログ電話器を使用したデジタル通話を、請求項5に係る発明と同様な構成で実現できることによる請求項5に係る発明と同様の効果に加えて、アナログ電話器を使用したデジタル通話時には、前記アナログ電話器からのDTMF信号を前記DTMF検出手段により検出することができ、前記アナログ電話器のテンキーから相手先番号の入力を行うことができる利点がある。
【0127】
請求項9に係る発明によれば、デジタルデータ通信及びアナログ電話器を使用したデジタル通話を、請求項6に係る発明と同様な構成で実現できることによる請求項6に係る発明と同様の効果に加えて、アナログ電話器を使用したデジタル通話時には、前記アナログ電話器からのDTMF信号を前記DTMF検出手段により検出することができ、前記アナログ電話器のテンキーから相手先番号の入力を行うことができる利点がある。
【0128】
請求項10に係る発明によれば、デジタルデータ通信及びアナログ電話器を使用したデジタル通話を、請求項7に係る発明と同様な構成で実現できることによる請求項7に係る発明と同様の効果に加えて、アナログ電話器を使用したデジタル通話時には、前記アナログ電話器からのDTMF信号を前記DTMF検出手段により検出することができ、前記アナログ電話器のテンキーから相手先番号の入力を行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】アナログ電話器が接続された、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図2】第1実施形態に係るアナログ通信処理部及びNCU部のブロック構成を示す図である。
【図3】第2実施形態に係るアナログ通信処理部及びNCU部のブロック構成を示す図である。
【図4】第3実施形態に係るアナログ通信処理部及びNCU部のブロック構成を示す図である。
【図5】アナログ電話器が接続された、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の図1とは別のブロック構成を示す図である。
【図6】第4実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図7】第5実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図8】第6実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図9】第7実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図10】第8実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図11】第9実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図12】第10実施形態に係るアナログ通信処理部及びTEL_I/F部のブロック構成を示す図である。
【図13】アナログ電話器を使用してのISDNを介した通話の動作フローを示す図である。
【符号の説明】
100 ファクシミリ装置
1 システム制御部
2 システムメモリ部
3 画像メモリ部
4 符号化・復号化部
5 記録部
6 読み取り部
7 操作表示部
8 I/O制御部
9 モデム部
10 フラグ通信処理部
11 NCU部
12 コーデック部
13 Bチャンネル伝送制御部
14 Dチャンネル伝送制御部
15 レイヤ1信号制御部
16 ISDN_I/F部
17 システムバス
18 TEL_I/F部
20 アナログ電話器
20a 接続端子
30 回線電流(オフフック)検出部
31 ライントランス部
32 ハイインピーダンストランス部
33 呼出信号検出部
34 直流供給・鳴動信号発生・オフフック検出部(PSTN模擬部)
40 2線_4線変換部
41 2線_4線変換部
42 トーン検出部
43 DTMFレシーバ部
44 加算アンプ部
45 バッファアンプ部
SW1ないし12 スイッチ
Claims (10)
- デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、
アナログ電話器が接続される接続手段と、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給でき、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生でき、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出できるアナログ網模擬手段と、前記アナログ網に接続されるライントランスと、そのライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記アナログ網または前記接続手段に対して高インピーダンスを保ったまま送受信信号をやりとりできるインピーダンス変換手段と、そのインピーダンス変換手段からの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第2信号分離合成手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、入力される信号から特定周波数のトーンを検出できるトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、
その切換制御手段は、前記アナログ網を介した通話の場合は、前記接続手段を前記アナログ網に直結する切換制御を行い、
前記アナログ網を介したデータ通信の場合は、前記ライントランスを前記アナログ網に接続し、前記アナログ網模擬手段及び前記インピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記第1信号分離合成手段に接続し、前記トーン検出手段を前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオンフックを検出している時にあっては前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続する一方、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオフフックを検出している時にあっては前記第2信号分離合成手段からの送信信号に接続する切換制御を行い、
前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、
前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段及びインピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記第2信号分離合成手段からの送信信号出力及び受信信号入力を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段を前記第2信号分離合成手段及びコーデック手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記第2信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする通信端末装置。 - 前記モデム手段はコールプログレストーン出力機能を備える一方、第1信号入力と第2信号入力とにそれぞれ入力される信号を加算して出力する信号加算手段を更に備え、
前記切換制御手段は、前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段及びインピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記第2信号分離合成手段からの送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記コーデック手段の受信信号出力を、前記信号加算手段の第2または第1信号入力のいずれか一方に接続すると共に他方の信号入力に前記モデム手段の送信信号を接続し、前記信号加算手段からの出力を前記第2信号分離合成手段の受信信号入力に接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記コーデック手段及び信号加算手段間の受信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。 - デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、
アナログ電話器が接続される接続手段、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給でき、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生でき、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出できるアナログ網模擬手段、前記アナログ網または前記接続手段に対して高インピーダンスを保ったまま送受信信号をやりとりできるインピーダンス変換手段、及び、前記アナログ網に接続されるライントランスにより構成される網制御ユニットと、
送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記インピーダンス変換手段からの送受信信号のうちの送信信号を分離出力する送信信号分離手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、入力される信号から特定周波数のトーンを検出できるトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、
その切換制御手段は、前記アナログ網を介した通話の場合は、前記接続手段を前記アナログ網に直結する切換制御を行い、
前記アナログ網を介したデータ通信の場合は、前記ライントランスを前記アナログ網に接続し、前記アナログ網模擬手段及び前記インピーダンス変換手段を前記接続手段に接続し、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記第1信号分離合成手段に接続し、前記トーン検出手段を前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続し、前記DTMF検出手段を、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオンフックを検出している時にあっては前記モデム手段及び第1信号分離合成手段間の受信信号に接続する一方、前記アナログ網模擬手段が前記アナログ電話器のオフフックを検出している時にあっては前記送信信号分離手段からの送信信号に接続する切換制御を行い、
前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする通信端末装置。 - 前記網制御ユニットに代えて、アナログ電話器が接続される接続手段、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段、及び、前記接続手段に接続されるライントランスにより構成されるインターフェースユニットを備えると共に、当該ライントランスを前記第1信号分離合成手段に接続する一方、前記モデム手段はコールプログレストーン出力機能を備え、
前記切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、
前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段が前記接続手段に接続されたアナログ電話器のオンフックを検出している時にあっては、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続すると共に、前記コーデック手段からの受信信号出力を、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た受信信号入力に接続し、前記アナログ網模擬手段が前記接続手段に接続されたアナログ電話器のオフフックを検出している時にあって、呼接続中は、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記トーン検出手段及びDTMF検出手段を前記コーデック手段及び第1信号分離合成手段間の送信信号に接続し、前記コーデック手段からの受信信号出力を、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た受信信号入力に接続する一方、呼接続中でないときは、前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記モデム手段の送信信号を前記第1信号分離合成手段の前記アナログ電話器から見た受信信号入力に接続する切換制御を行うことを特徴とする請求項3記載の通信端末装置。 - デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、
アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記コーデック手段からの受信信号からDTMF信号を検出するDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、
その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続する切換制御を行い、
前記デジタル網を介した通話の場合は、前記第1信号分離合成手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続する切換制御を行うことを特徴とする通信端末装置。 - デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、
アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、コールプログレストーン出力機能を備えると共に、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記コーデック手段からの受信信号と、前記モデム手段からの送信信号とを加算した信号を前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に入力する信号加算手段と、前記コーデック手段からの受信信号からDTMF信号を検出するDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、
その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続する切換制御を行い、
前記デジタル網を介した通話の場合は、前記第1信号分離合成手段からの送信信号を前記コーデック手段の送信信号入力に接続する切換制御を行うことを特徴とする通信端末装置。 - デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、
アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、コールプログレストーン出力機能を備えると共に、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記コーデック手段からの受信信号からDTMF信号を検出するDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、
その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続する切換制御を行い、
前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段が前記接続手段に接続されたアナログ電話器のオフフックを検出している時にあって、呼接続中は、前記第1信号分離合成手段の送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記コーデック手段からの受信信号出力を、前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に接続する一方、呼接続中でないときは、前記第1信号分離合成手段の送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続すると共に前記モデム手段の送信信号を前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に接続する切換制御を行うことを特徴とする通信端末装置。 - デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、
アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、
その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続すると共に前記DTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、
前記デジタル網を介した通話の場合は、前記第1信号分離合成手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力をそれぞれにそれぞれ接続すると共に、前記DTMF検出手段を前記第1信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする通信端末装置。 - デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、
アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、コールプログレストーン出力機能を備えると共に、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、前記コーデック手段からの受信信号と、前記モデム手段からの送信信号とを加算した信号を前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に入力する信号加算手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、
その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続すると共に、前記DTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、
前記デジタル網を介した通話の場合は、前記第1信号分離合成手段からの送信信号を前記コーデック手段の送信信号入力に接続する切換制御を行うと共に前記DTMF検出手段を前記第1信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする通信端末装置。 - デジタル網を介したデータ通信機能及び通話機能を少なくとも備えた通信端末装置において、
アナログ電話器が接続される接続手段と、前記接続手段に接続され、アナログ網の特性に適合する直流電流を前記接続手段に供給し、前記アナログ電話器を鳴動させるための前記アナログ網の特性に適合する呼出し信号を発生し、前記アナログ電話器のオフフック及びダイヤルパルスを検出するアナログ網模擬手段と、前記接続手段に接続されるライントランスと、コールプログレストーン出力機能を備えると共に、送信デジタルデータをアナログの送信信号に変調して出力する一方、アナログの受信信号を復調してデジタルデータを得るモデム手段と、入力されるアナログの送信信号を、前記デジタル網を介して送信するデジタルデータに変換する一方、前記デジタル網を介して受信したデジタルデータをアナログの受信信号に変換して出力するコーデック手段と、前記ライントランスからの送受信信号を送信信号と受信信号とに分離・合成する第1信号分離合成手段と、入力される信号からDTMF信号を検出できるDTMF検出手段と、前記コーデック手段からの受信信号から特定周波数のトーンを検出するトーン検出手段と、切換制御手段とを備え、
その切換制御手段は、前記デジタル網を介したデータ通信の場合は、前記モデム手段からの送信信号及び受信信号を前記コーデック手段の送信信号入力及び受信信号出力にそれぞれ接続すると共に、前記DTMF検出手段を前記モデム手段及びコーデック手段間の受信信号に接続する切換制御を行い、
前記デジタル網を介した通話の場合は、前記アナログ網模擬手段が前記接続手段に接続されたアナログ電話器のオフフックを検出している時にあって、呼接続中は、前記第1信号分離合成手段の送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記コーデック手段からの受信信号出力を、前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に接続する一方、呼接続中でないときは、前記第1信号分離合成手段の送信信号出力を前記コーデック手段の送信信号入力に接続し、前記モデム手段の送信信号を前記第1信号分離合成手段の受信信号入力に接続し、前記DTMF検出手段を前記第1信号分離合成手段及び前記コーデック手段間の送信信号に接続する切換制御を行うことを特徴とする通信端末装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP02831797A JP3589544B2 (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 通信端末装置 |
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