JP2838987B2 - 電話機 - Google Patents

電話機

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JP2838987B2
JP2838987B2 JP16511695A JP16511695A JP2838987B2 JP 2838987 B2 JP2838987 B2 JP 2838987B2 JP 16511695 A JP16511695 A JP 16511695A JP 16511695 A JP16511695 A JP 16511695A JP 2838987 B2 JP2838987 B2 JP 2838987B2
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昭彦 加藤
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Nippon Electric Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電話機に係り、特に電話
番号を転送する機能を有する電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話や公衆電話などの不特定多数の
人間の中で使用される電話機で自己(当方)の電話番号
を通話相手(先方)に伝達する場合、周囲の者に聞かれ
ることなく秘密を保持した状態で電話番号を伝達したい
ことがある。このような要求を満たす電話機として、従
来は音声(音波)を電気信号(音声信号)に変換する送
話部と、入力された電気信号(音声信号)を音声(音
波)に変換する受話部と、音声を記録するデータ部と、
オペレータが指定するとデータ部に記録した音声を出力
する出力部とから構成された電話機がある。
【0003】この従来の電話機は、同一構成の他の電話
機と通話中に、当方の電話番号を以下説明する手順に従
って先方(通話相手)に伝達するようにしている。すな
わち、当方の電話番号を音声としてデータ部に予め記録
しておき、通話中に当方の電話番号を周囲に対して秘密
の状態で相手に伝える必要が生じた場合、電話番号の出
力を出力部に指定する。
【0004】すると、出力部はデータ部に記録されてい
る上記の電話番号に関する音声、すなわち、当方の電話
番号を送話部に出力する。送話部はこの入力された当方
の電話番号の音声を電気信号に変換して先方へ転送す
る。このように、従来は電話番号を通話相手に伝えるに
は音声を用いていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の電話機は通話相手に音声で電話番号を伝えているた
め、通話相手が電話番号を聞き間違えるという問題があ
り、また、通話相手の周囲にいる第三者に転送した電話
番号が聞かれてしまうという問題もある。
【0006】なお、この従来の電話機に類似した電話機
として、転送先の電話番号が登録された電話転送装置に
着信があった場合に、発呼者の電話番号をメモリに記憶
し、一旦切断後に電話転送装置から登録されている転送
先の電話番号の電話機へ発呼がされ応答したときに、メ
モリに記憶されている発呼者の電話番号を音声にて通知
する電話機が知られている(特開平2−151158号
公報)。しかし、この従来の電話機も通話相手である登
録されている転送先の電話番号の電話機へ音声で電話番
号を伝えているため、上記と同様の問題がある。
【0007】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
電話番号の聞き間違えと通話相手の周囲の第三者への電
話番号の漏洩とをそれぞれ防止し得る電話機を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、入力された音声を電気信号である音声信
号に変換して回線へ出力する送話部と、回線を介して入
力された音声信号を音声に変換する受話部と、電話番号
の入力により電話番号に応じたダイヤリング可能な信号
を回線へ出力するダイヤル部と、予め任意の電話番号が
ダイヤリング可能な信号形態で記録されている第1の記
録部と、通話相手よりダイヤリング可能な信号が入力さ
れたときはダイヤリング可能な信号を受話部を介して記
録する第2の記録部と、通話相手との通話中の特定の操
作により第1の記録部に記録されている任意の電話番号
に関するダイヤリング可能な信号形態の信号を選択的に
読み出して送話部を介して回線へ送出させる出力部とを
有する構成としたものである。
【0009】
【0010】
【作用】本発明では、予め自己の電話番号等の任意の電
話番号に関するダイヤリング可能な信号が記録されてい
第1の記録部から、記録信号を特定の操作により選択
的に読み出して送話部を介して回線へ送出させるように
したため、通話相手の電話機に自己の電話番号等の任意
の電話番号をダイヤリング可能な信号として転送するこ
とができる。また、通話中に通話相手から転送されてき
たダイヤリング可能な信号は第2の記録部に記録するよ
うにしたため、通話相手の電話機の電話番号等を第2の
記録部に記録できる。
【0011】
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面と共に説
明する。図1は本発明の一実施例のシステム構成図であ
る。電話機11及び21はそれぞれ本実施例の電話機
で、一方が発呼側、他方が着呼側であり、それぞれオペ
レータ10、20によって使用される。電話機11及び
21は通話時は公衆回線30を介して接続される。
【0013】電話機11と21はそれぞれ同一構成であ
り、電話機11は送話部12、受話部13、ダイヤル部
14、記録部15及び出力部16から構成されており、
電話機21も送話部22、受話部23、ダイヤル部2
4、記録部25及び出力部26から構成されている。
【0014】送話部12及び22は、それぞれ入力され
た音声(音波)を音響−電気変換して電気信号である音
声信号を出力する。受話部13及び23は、それぞれ公
衆回線30を介して入力された音声信号を電気−音響変
換して音声(音波)を発音する。ダイヤル部14及び2
4は、それぞれオペレータ10及び20の操作により電
話番号が入力され、その入力電話番号に応じたダイヤリ
ング可能なトーン信号を発生する。
【0015】 記録部15及び25は、それぞれ予め自
己の電話番号をダイヤリング可能な信号であるトーン信
号の信号形態で記録しており、また、トーン信号入力時
には入力されたトーン信号を記録する。出力部16及び
26は、それぞれオペレータ10及び20が指定すると
記録部15及び25に記録されているトーン信号を出
して送話部12及び22へ出力する。
【0016】更に、公衆回線(交換機)30は電話機1
1と電話機21が未接続のときには電話番号を示すトー
ン信号を入力すると電話機11と電話機21を接続し、
また、電話機11と電話機22が接続されているときに
は一方から入力された音声を他方に伝送する。
【0017】次に、本システムの動作について、オペレ
ータ10が電話機11で電話機21に電話をかけ、電話
機11の電話番号を伝え、一旦電話を切断後にオペレー
タ20が電話機21で電話機11に電話をかける場合を
例にとって図2のフローチャートを併せ参照して説明す
る。
【0018】まず、オペレータ10が電話機11のダイ
ヤル部14を操作して電話機21の電話番号を入力する
電話番号指定を行う(ステップ41)。すると、ダイヤ
ル部14は入力された電話機21の電話番号に応じたト
ーン信号を発生して公衆回線30へ送出するため、公衆
回線30は公知の方法で電話機11と21の間の回線接
続を行い、通話可能な状態とする(ステップ42)。
【0019】 そして、電話機11と21との間で通話
が開始されるわけであるが、この通話中に、電話機11
の電話番号を電話機21へ転送する必要が生じたものと
すると、オペレータ10が電話機11の特定のボタンを
押すなどの、電話番号転送操作を行う(ステップ4
3)。すると、電話機11の出力部16が記録部15に
予め記録されている電話機11自身の電話番号に関する
トーン信号を読み出して送話部12に入力し、これより
公衆回線30へ転送させる電話番号発信が行われる(ス
テップ44)。
【0020】 公衆回線30は電話機11からのトーン
信号、すなわち電話機11自身の電話番号を電話機21
の受話部23に着信させる(ステップ45)。これによ
り、受話部23は着信した電話機11自身の電話番号に
関するトーン信号を記録部25に入力して記録させる
(ステップ46)。その後、通話が終了すると、オペレ
ータ10又は20による切断処理により公衆回線30は
公知の方法で電話機11と電話機21の間の回線を切断
する(ステップ47)。
【0021】 このように、本実施例によれば、電話機
11のオペレータ10による簡単な操作により、電話機
11の電話番号が音声ではなくトーン信号の形態で電話
機21に転送されて自動記録されるため、電話機21で
は確実に電話機11の電話番号のトーン信号を音声信号
の形態で記録保持でき、また、電話機21の周囲の第三
者にはトーン信号が音声として聞こえたとしても電話番
号として判別できないため、第三者への電話番号の漏洩
も実質的に防止できることとなる。
【0022】 上記の電話番号転送処理が行われてから
回線切断がされた後、オペレータ20が電話機21で電
話機11に電話をかけるものとすると、オペレータ20
はダイヤル部24を操作する代わりに電話機21の特定
のボタンを押すなどの電話番号再指定操作をする(ステ
ップ48)。すると、出力部26は記録部25に音声
の形態で記録されている電話機11の電話番号に関す
るトーン信号を選択的に読み出して、これを送話部22
を介して公衆回線30へ発信する(ステップ49)。
【0023】これにより、公衆回線30は入力されたト
ーン信号に相当する電話番号を持つ電話機11と電話機
21との間の回線を接続し、通話可能な状態とする(ス
テップ50)。このように、本実施例によれば、電話機
21のオペレータ20が電話機11の電話番号を知らな
くても、当該電話番号が記録部25に記録されているの
で、確実に電話機11との電話再接続ができる。
【0024】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば記録部15、25に予め記録され
る電話番号は自己の電話番号としたが、これに代えて、
あるいはこれと共に自己の電話番号と選択して読み取り
できるようにした転送先の電話番号その他オペレータ1
0、20の任意の電話番号を記録しておくこともできる
ものである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予め任意の電話番号に関するダイヤリング可能な信号
音声信号として記録されている記録部から、その記録音
信号を特定の操作により選択的に読み出して送話部を
介して回線へ送出させることより、記録部から読み出し
た任意の電話番号をダイヤリング可能な信号の信号形態
で転送するようにしたため、自電話機の電話番号などの
任意の電話番号を周囲の第三者に秘密の状態で転送でき
ると共に、通話相手の電話機の周囲の第三者には、受話
したダイヤリング可能な信号が音声として聞こえたとし
ても電話番号の音声として判別できないため、第三者へ
の電話番号の漏洩も実質的に防止できる。
【0026】 また、本発明によれば、通話中に通話相
手から転送されてきたダイヤリング可能な信号を音声信
号として記録部に記録することにより、通話相手の電話
機の電話番号などを記録部に記録できるため、電話番号
の聞き間違いなどを防止でき、通話相手の電話機の電話
番号などを確実に記録保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図2】図1の動作説明用フローチャートである。
【符号の説明】
10、20 オペレータ 11、21 電話機 12、22 送話部 13、23 受話部 14、24 ダイヤル部 15、25 記録部 16、26 ダイヤル部 30 公衆回線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された音声を電気信号である音声信
    号に変換して回線へ出力する送話部と、 回線を介して入力された音声信号を音声に変換する受話
    部と、 電話番号の入力により該電話番号に応じたダイヤリング
    可能な信号を回線へ出力するダイヤル部と、 予め任意の電話番号がダイヤリング可能な信号形態で
    録されている第1の記録部と、 通話相手よりダイヤリング可能な信号が入力されたとき
    は該ダイヤリング可能な信号を前記受話部を介して記録
    する第2の記録部と、通話相手との通話中の 特定の操作により前記第1の記録
    部に記録されている任意の電話番号に関するダイヤリン
    グ可能な信号形態の信号を選択的に読み出して前記送話
    部を介して前記回線へ送出させる出力部とを有すること
    を特徴とする電話機。
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