JP3589428B2 - 高抵抗化酸化インジウム膜 - Google Patents

高抵抗化酸化インジウム膜 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、酸化インジウム膜及びその成膜方法に関するものであり、特にタッチパネルの透明電極として用いられる高抵抗で均一性に優れた酸化インジウム膜に関する。
【従来の技術】
【0002】
酸化インジウム膜は透明導電膜であり、スズをドープした酸化インジウム膜(ITO膜と称す)は抵抗値が低く、例えば液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発熱体、タッチパネルの電極等に広く使用されており、使用目的によってITO膜の抵抗値は種々のものが要求される。すなわち、フラットパネルディスプレイ用のITO膜では低抵抗のものが要求されるが、タッチパネル用のITO膜では逆に高抵抗の膜が要求されている。
【0003】
従来、抵抗値をコントロールする方法の中で最も普通に行われる方法は膜厚を変えることであった。膜厚を変化させて抵抗値をコントロールすると、当然可視光透過率が変化する。
高抵抗ITO膜を得ようとする場合は、膜厚を薄くすることが必要があるが、通常の製法で成膜すると 200〜 3000 Ω/□のシート抵抗の膜を得るためには10Å〜 100Åの膜厚にする必要があり、この場合は膜厚を均一にコントロールするのは難しく、面内の抵抗値の均一性は悪くなる傾向にあった。
また、可視光透過率を所定の値にしようとすると、膜厚が決定され、その膜厚で所定の抵抗値の膜とするためには比抵抗をコントロールする必要があった。
【0004】
酸化インジウム膜が導電性を発現するメカニズムは、酸化インジウム結晶中の微量の酸素欠陥によって生じる電子がキャリアとなり、それが、電界中で移動することによる。従って、比抵抗(ρ)はキャリア密度(n)と移動度(μ)によって決定され、次式が成り立つ。
ρ=6.24×1018/(n×μ) ・・・・ (1)
(ここで ρ:Ωcm,n:cm−3,μ:cm/V・sec である。)
【0005】
酸化インジウム膜のキャリア密度は1019、移動度は20〜50の値をとるので、比抵抗は、1×10−2〜3×10−2Ωcmとなり、膜厚が 200Åの場合のシート抵抗値は 5000 〜 15000Ω/□となり、抵抗が高すぎる膜となる。
【0006】
スズをドープしたITO膜の場合、スズドープによりキャリア密度は急激に大きくなる。例えば、インジウムに対して1%ドープすることで、キャリア密度は3×1020に増加し、比抵抗は5×10−4Ωcm、シート抵抗は 200Åの膜で 250Ω/□にまで下がってしまう。従って、200 〜 3000 Ω/□のITO膜を得るためにはスズドープ量を1%以下の量にする必要があるが、この場合、膜中のスズ量が不均一であると抵抗値の変動は大きく、面内抵抗分布の均一性の悪い膜となってしまい、実用的な方法として問題があった。
【0007】
また、最近開発されて市場の伸びが期待されるペン入力タッチパネル用導電膜は、位置の認識精度が高くなくてはならないことから、抵抗値の均一性優れた膜であることが要求される。
抵抗値の均一性を評価する方法として、リニアリティ試験がある。これの方法は透明導電膜の向かい合った2辺に銀ペースト等で低抵抗の電極を作成し、両端の電極間の長さをL、印加電圧をVとする。透明導電膜の任意の点について、マイナス側の電極からの距離をl、マイナス側の電極とその点の電位差をvとすると、(l/L─v/V)×100の値をリニアリティ(%)と定義する。リニアリティ値は位置と電位のずれを定義する量であり、文字や図形を認識する目的で製作されるタッチパネルでは、通常、リニアリティ値が±2%以内の透明導電膜が要求される。
【0008】
本発明者らは先に、スズドープ酸化インジウム膜の高比抵抗化方法として、特願平4−328827号において、第三成分を添加することにより、200〜3000Ω/□の均一性に優れたITO膜を成膜する方法を提案している。しかしながら、前記シート抵抗値のITO膜の透過率を増加するために、膜厚を200Å以下にすると膜の耐熱性が低下する場合があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述の実情からみてなされたもので、シート抵抗値が200〜300Ω/□であって、かつ、リニアリティ値±2%以内の均一性及び耐熱性に優れた酸化インジウム膜を成膜する方法を提供することを目的とする。
【0010】
本発明者らは200〜3000Ω/□、リニアリティ値2%以内の酸化インジウム膜を得る方法について鋭意検討した結果、B元素を含有させて酸化インジウム膜を成膜することにより、均一性及び耐熱性に優れた酸化インジウム膜が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
前述したように、酸化インジウム単独膜のキャリア密度は1019と小さいが、スズを微量ドープすると1020台となり、更にドープすると1021台になるために、抵抗値は減少する。これは、下記式(2)に示すように、酸化インジウムの結晶において3価のインジウム原子の位置に4価のスズ原子が置換するために自由電子を生じ、キャリア密度を増加するというメカニズムによる。
In3+→Sn4++e ・・・・(2)
【0012】
すなわち、スズは効率良くキャリアを生成する最適の元素であるために、微量のドープで低抵抗膜が得られる。しかし、 200〜 3000Ω/□といった高抵抗膜を得るためにはスズのみの添加系では難しい。
【0013】
従って、もしスズよりもインジウムと置換しにくい元素であり、しかもインジウムと置換した場合にキャリアを生成するような元素をドープすれば、キャリア密度が5×1019〜3×1020であるような膜が得られると考えられる。
【0014】
そこで、スズ以外のそのような元素についても検討を行ったところ、2価又は4価の原子価をとりうる元素の中にスズと同様にキャリア密度を増加する効果を有する元素、例えば、2価の原子価をとりうる元素としてSr,Cdなどが、又4価の原子価をとりうる元素としてSi,Ge,Ti,Zrなどがあることを見出した。
【0015】
更に、2価の原子価をとりうる元素として、Mg,Ca,Ba,Zn、3価の原子価をとりうる元素としてAl、4価の原子価をとりうる元素としてPb、及び5価の原子価をとりうる元素として、P、As、Sb、Bi、V、Nb及びTaが比抵抗を増加する効果があることを見出した(これらの元素を総称して比抵抗調整元素と称する)。即ち、Inに少なくとも一種の比抵抗調整元素を含有させて成膜することにより、200〜3000Ω/□、リニアリティ値±2%以内の酸化インジウム膜が得られることを見出した。
【0016】
しかしながら、前記シート抵抗値のITO膜の透過率を増加するために膜厚を200 Å以下にすると膜の耐熱性が低下する場合があったので、耐熱性をさらに改良すべく鋭意検討を行い、B元素を含有させることにより耐熱性を改良できることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0017】
これらの元素を含有した酸化インジウム膜を成膜する方法としては、一般に知られている種々の方法を採用できる。すなわち、所謂、スパッター法、電子ビーム蒸着法、イオンプレーティング法、化学気相成膜法(CVD法)、パイロゾル法等において、酸化インジウム膜中に前記の元素が含有されるよう成膜することで、高抵抗でかつ均一性及び耐熱性に優れた酸化インジウム膜が成膜される。
【0018】
また、本発明者らは、前記方法で作成したB元素を含有する酸化インジウム膜を更に高抵抗化及び高透過率化する方法についてもさらに検討し、酸素を含む雰囲気中で200℃以上の温度で加熱処理又はオゾンを含む雰囲気中で100℃以上の温度で加熱処理する方法、あるいはUV−オゾン雰囲気中で処理することを特徴とする酸化インジウム膜の成膜方法を見出した。
【0019】
すなわち、酸化インジウム膜のキャリア密度は酸素欠陥量を変化させる方法又はドープ量を変化する方法によって変量出来、酸素欠陥量は酸化雰囲気下での加熱により減少して、高抵抗化し、更に透過率が向上することを見出した。
【0020】
この透過率の増加は有機金属化合物又は金属有機化合物を原料に用いる化学気相成膜法やパイロゾル成膜法で成膜した酸化インジウム膜の成膜に特に顕著であることを見出した。
【0021】
更に、化学気相成膜法やパイロゾル成膜法で成膜した酸化インジウム膜をオゾンを含む雰囲気下で加熱処理すると、透過率の増加に加えて耐熱性も向上することを見出した。
【0022】
得られる膜の透明性、化学エッチングのし易さ等は、成膜方法によって条件は異なるが、一般的にLCD用の低抵抗ITO膜を成膜する条件で成膜することが可能である。
【0023】
すなわち、In(インジウム)、B(ホウ素)、及びSn,Si,Ge,Pb,Ti,Zr,Mg,Ca,Sr,Ba,Zn,Cd,Al,P,As,Sb,Bi,V,Nb及びTa等からなる群から選ばれた少なくとも一種の元素の単体又は化合物を、スパッター法では、酸化インジウムターゲットに添加し、電子ビーム蒸着法、イオンプレーティング法ではペレットに添加し、CVD法、パイロゾル法では原料中に気化しやすい化合物として添加すれば良い。
【0024】
(添加物質)
本発明に用いられるB化合物及び比抵抗調整元素化合物は、有機金属化合物(金属−C結合を有する化合物)、金属有機化合物(金属−O結合、金属−N結合、金属−S結合を有する化合物)、金属ハロゲン化合物又は無機塩化合物であり、蒸気圧を有する化合物や溶剤に溶解する化合物であれば特に制限はないが、金属アルコキシド類、β−ジケトンやジオール等を配位子とする金属キレート化合物、カルボン酸塩、及び塩化物などが好適に用いられる。更に、パイロゾル法では、適当な溶剤に溶解でき、均一な溶液になれば、その他の無機塩化合物も好適に使用できる。
【0025】
次に、本発明に用いられる化合物の例を示す。但し、化学式中、AcAc=C(アセチルアセトナート)を示す。
【0026】
(B化合物)
B(OCH, B(OC, B(OC3 , B[O(CH17CH, B(A
cAc)3 ,B(C, BBr ,BCl,HBO, B、(NHO5B8HO ,NHBF,BFO(Cなど
【0027】
(Mg,Ca,Sr,Ba,Zn,Cd化合物)
Mg(OCH,Mg(OC,Mg(OC,Mg(AcAc),Mg(OCOC15
,MgCl
Ca(OCH,Ca(OC,Ca(OC,Ca(AcAc),Ca(OCOC15
,CaCl
Sr(OCH,Sr(OC,Sr(OC,Sr(AcAc),Sr(OCOC15
,SrCl
Ba(OCH,Ba(OC,Ba(OC,Ba(AcAc),Ba(OCOC15
,BaCl
Zn(OCH,Zn(OC,Zn(OC,Zn(AcAc),Zn(OCOC15
,ZnCl
Cd(OCOCH,Cd(OCOC152 ,CdClなど。
【0028】
(Sn,Si,Ge,Ti,Zr化合物)
Sn(OCH,Sn(OC,Sn(OC,Sn(AcAc),Sn(OCOC15
,SnCl
Si(OCH,Si(OC,SiCH(OCH,SiCl
Ge(OCH,Ge(OC,Ge(iOC,Ge(OC,GeCl
Ti(OC,Ti(iOC, Ti(OC, Ti(AcAc)4 ,Ti(OC
Cl, TiClZr(OC,Zr(iOC, Zr(OC, Zr(AcAc),Zr(OCOCH,ZrCl
Zr(OCOC154 , ナフテン酸Zr など。
【0029】
(In,Al化合物)
In(OCH,In(OC,InCl3 ,In(AcAc),In(NOnH
Al(OC,Al(iOC, Al(OC, Al(AcAc),Al(NO
9HO など
【0030】
(P,As,Sb,Bi,V,Nb,Ta化合物)
P(OC,PO(OCH,PO(OC,HPO4 ,
AsCl,As,HAsO4 ,
Sb(OCH,Sb(OC,Sb(OC,Sb(iOC,SbCl,S
bCl
Bi(OCOC153 , Bi[(OH)COO(CHCOO)] ,Bi(NO5HBiCl
V(AcAc)3 ,VO(AcAc),V(OCOC15,VO(OC, VO(OC
,VO(OCH
Nb(OC,Nb(iOC5 , NbCl
Ta(OC,Ta(iOC5 , TaClなど
【0031】
酸化インジウム膜を成膜するに際して、B元素の添加量は、通常インジウム元素に対して 0.05 〜20原子%であり、好適には0.5 〜10原子%である。
【0032】
酸化インジウム膜を成膜するに際して、比抵抗調整元素の添加量は、目的とする抵抗値にあった元素及び添加量を適宜選択されるが、インジウム元素に対して、0.05〜40原子%が好適である。
【0033】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
【0034】
(実施例1)
超音波霧化による常圧CVD法(パイロゾル成膜法)により酸化インジウム膜を成膜するに際し、インジウム原料としてInClのメタノール溶液を用いた(濃度は 0.25 mol/l)。Sn(OCのアセチルアセトン溶液及びB(OCHのアセチルアセトン溶液を、Sn/In=5.0 原子%及びB/In=5.0 原子%添加した溶液を調整した。基板には厚さ1mmで30cm角のソーダライムガラス上に 400ÅのSiO膜がコートされたものを用いた。
パイロゾル成膜装置に基板をセットし 500℃に加熱し、超音波により 2.2 ml/min 霧化させ基板に導入し、2分間成膜した。
得られた酸化インジウム膜は、膜厚 170Å、シート抵抗 530Ω/□、シート抵抗のバラツキ±5 %、リニアリティ値±0.9%以内、透過率(550nm) 90.5%,加熱変化率(200 ℃×30分空気中加熱後の抵抗値の変化率) 1.15倍で均一性、透過率及び耐熱性が良好な膜であった。得られたITO膜の膜中のB及びSnをICP発光分析法で分析したところ、B=3.9原子%、Sn=4.5原子%であった。
【0035】
(実施例2〜6)
実施例1において、Sn化合物及びB化合物の添加量を表1に記載したようにかえて、実施例1と同様な条件でパイロゾル法で成膜した。いずれの場合も均一性、透過率及び耐熱性に優れた高抵抗の膜が得られた。
【0036】
(比較例1)
実施例1において、B化合物を添加しない他は実施例1と同様な条件でパイロゾル成膜し、結果を表1に示した。膜厚が160 Åと薄いため高透過率となったが加熱変化率が非常に大きい膜であった。
【0037】
(実施例7〜20)
実施例1において、Sn化合物の代わりに4価の原子価をとりうる元素(Si,Ge,Pb,Ti及びZr)の化合物、2価の原子価をとりうる元素(Mg,Ca,Sr,Ba,Zn及びCd)の化合物、3価の原子価をとりうる元素(Al)の化合物又は5価の原子価をとりうる元素(Ta及びP)化合物からなる群から選ばれた化合物とB化合物の組み合わせの添加量を表2に記載したようにかえて、実施例1と同様な条件でパイロゾル法で成膜した。いずれの場合も均一性、透過率及び耐熱性に優れた高抵抗の膜が得られた。
【0038】
以下に、各実施例に使用した化合物の組合せを次に示す。
実施例 7〔Si(OC/B(OCH
実施例 8〔Ge(OBu)/B(OCH
実施例 9〔PbO /HBO
実施例10〔Ti(OBu)/B(AcAc)
実施例11〔Zr(OBu)/BCl
実施例12〔Mg(OCH/NHBF
実施例13〔Ca(OCT)/B(OCH
実施例14〔Sr(OCT)/B(OCH
実施例15〔Ba(OCT)/BCl
実施例16〔Zn(OCT)/B(OCH
実施例17〔CdCl/B(OCH
実施例18〔Al(OCT)/B(OCH
実施例19〔Ta(OC/B(OCH
実施例20〔P/HBO
但し、上記式中、OBu は、OC,OCT は、OCOC15,AcAcは、C
をそれぞれ表す。
【0039】
(比較例2)
実施例8において、B化合物を除いた他は実施例8と同様の成膜条件で、パイロゾル成膜を行い、結果を表2に示した。実施例8の膜特性に比べB化合物を添加しないと抵抗値の低下と加熱変化率が悪化した。
【0040】
(実施例21)
Inに対して8原子%のSn及び10原子%のBを含有する30cmのInターゲットを用いてガラス基板上にスパッター成膜を行った。ガラス基板は厚さ1mmで30cm角のソーダライムガラス上に400 ÅのSiO膜がコートされたものを用いた。なお、RF出力200 W、圧力=0.5 Pa、ガス組成はAr:O=98:2、基板温度=300 ℃、成膜時間3分で行った。
得られたITO膜は、膜中のSn及びBをICP発光分光法で分析したところ、Sn=6.0 原子%、B=5.0 原子%、膜厚200 Å、シート抵抗810 Ω/ □、シート抵抗のバラツキ±7%、リニアリティ値±1.4%以内、透過率(550nm) 90.0%,加熱変化率(200 ℃×30分加熱後の抵抗値の変化率) 1.05倍で均一性、透過率及び耐熱性が良好な膜であった。
【0041】
(実施例22〜24)
実施例1で得た酸化インジウム膜を400℃の空気中で1分間加熱処理後、急冷した(実施例22)。
【0042】
また、同様に、実施例1で得た酸化インジウム膜を100℃に加熱し、約50g/NMのオゾンを含む空気で5分間処理後、急冷した(実施例23)。
【0043】
更に同様に、実施例1で得た酸化インジウム膜をUV−オゾン雰囲気中、室温で5分間処理した(実施例24)。
処理後の酸化インジウム膜の膜特性を表3に示した。
【0044】
【表1】
Figure 0003589428
【0045】
【表2】
Figure 0003589428
【0046】
【表3】
Figure 0003589428
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、酸化インジウム膜の成膜に際し、膜中に、B(ホウ素)原子、及び比抵抗調整元素として2価、3価、4価及び5価の原子価をとりうる元素からなる群から選ばれた少なくとも一種の特定の元素を添加することにより、均一性、透過率性及び耐熱性に優れた200Ω〜3000Ω/□のシート抵抗、かつ、リニアリティ値±2%以内の酸化インジウム膜を得ることが出来る。
【0048】
また、さらに、酸素含有雰囲気又はオゾン含有雰囲気中で加熱処理することにより、さらに高抵抗、高透過率及び高耐熱性の膜を得ることが出来るので、その実用的価値は極めて大である。

Claims (6)

  1. B(ホウ素)元素を含有し、シート抵抗値が200〜3000Ω/□、リニアリティ値が±2%以内であることを特徴とする酸化インジウム膜。
  2. B(ホウ素)元素、及びSn,Si,Ge,Pb,Ti,Zr,Mg,Ca,Sr,Ba,Zn,Cd,Al,P,As,Sb,Bi,V,Nb及びTaからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を含有し、シート抵抗値が200〜3000Ω/□、リニアリティ値が±2%以内であることを特徴とする酸化インジウム膜。
  3. B(ホウ素)元素及びSn(スズ)元素を含有し、シート抵抗値が200〜3000Ω/□、リニアリティ値が±2%以内であることを特徴とする酸化インジウム膜。
  4. B(ホウ素)元素が、In元素に対して、0.05〜20原子%含有することを特徴とする請求項1、2及び3に記載の酸化インジウム膜。
  5. 酸素を含む雰囲気中で200℃以上の温度で加熱処理することを特徴とする請求項1、2及び4に記載の酸化インジウム膜の成膜方法。
  6. オゾンを含む雰囲気中で処理することを特徴とする請求項1、2及び4に記載の酸化インジウム膜の成膜方法。
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