JP3589339B2 - デジタル殖版機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル殖版機に関し、より特定的には、製版処理工程からのデジタルデータ出力を用いて、刷版・印刷処理工程でデジタル的な見当加減および露光加減の調整を行うデジタル殖版機に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、クライアントから受注した企画内容を印刷物として完成させるまでには、デザイン工程、製版工程および刷版・印刷工程の各工程を経る(図15を参照)。デザイン工程では、企画内容に沿ってデザインし、版下を作成する。製版工程では、この版下をもとに、絵柄,線画,文字列を配置してレイアウト済みのフィルムを作成する。刷版・印刷工程では、このフィルムに基づいて必要な殖版処理を行って刷版を作成し、その後印刷により印刷物を完成させる。
【0003】
これらの工程のうちデザイン工程から製版工程に至るまでのデータ処理は、近年のコンピュータ技術および各種製版処理ソフトウエアの普及により、アナログ処理からDTP(Desk Top Publishing)によるデジタル処理へと移り変わり、作業の合理化が図られてきている。この合理化により、デザイン工程では、DTP処理によりデジタル化されたデータ上でのデザインおよび編集が可能となり、デジタルの版下データを出力することができる。そして、製版工程では、上記デジタルの版下データに基づいて、絵柄,線画,文字列を配置した上で製版加工(Trap処理等)およびRIP(Raster ImageProcessing)等の必要なデジタル演算処理を実行してデジタルページデータを求め、所定のサイズのフィルムおよびカラー校正を出力する。
【0004】
これに対し、刷版・印刷工程では、製版工程から出力されるフィルムを受けてアナログ的に以下に示すような処理を行っている。
まず、製版工程から受けたフィルムの付け合わせ(別種のフィルムが一つの刷版上で構成されるように合わせること)等の殖版処理を行う。次に、この付き合わせを終えたフィルムと未露光の刷版とを重ねた後、露光処理をして絵柄,線画等を刷版に焼き付ける。そして、この露光処理後の刷版を印刷機にセットして印刷用紙に印刷を行う。
【0005】
上述したような作業を経て、印刷物が完成するわけである。しかし、現実には、印刷される刷版上のデータ(画像や文字,チント等)のインク濃度、気象条件(温度,湿度等)、印刷機の印刷用紙搬送系機構の経年劣化、あるいは印刷用紙の質(伸縮性等)などの要因で、印刷物の各版(Y,M,C,Kおよび特色)の位置に微妙なズレが生じたり、色(インク)が部分的に干渉したりする場合がある。また、印刷物の色調の全体的なバランスの変更、クライアントからの要望、あるいは製版ミスが発生する場合がある。これらの事由により、最終的な印刷物が完成するまでに、刷版上のデータの位置や色調を再度微調整して殖版処理をやり直すことが少なくない。
【0006】
上記殖版処理のやり直し作業のうち、刷版上のデータの位置の微調整は、見当加減の調整といい、再度フィルムの付け合わせを実施することで行う。一方、刷版上のデータの色調の微調整は、露光加減の調整といい、再度刷版への焼き付けを行う際にフィルム内のページデータ領域あるいは部品(ページ内の絵柄,文字等の)領域にマスクをかけて、部分的に露光時間を変化させることで行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した見当加減および露光加減の調整は、すべてフィルム上で手作業で行われるものであり、作業者には熟練した技術と経験が要求される。しかし、いくら作業者が熟練した技術と経験を有しているからといっても、当該作業が人為的なものである限り調整誤差の発生は避けられない。そのため、最終的な刷版を完成させるまでに見当加減および露光加減の調整を幾度も繰り返し行うこともあり、多くの時間がかかってしまうという問題がある。
このため、従来から見当加減および露光加減の調整に関し、作業効率の観点から印刷精度の向上および作業の省力化が望まれていた。
【0008】
それ故、本発明の目的は、フィルム出力の代わりにデジタルデータのファイル出力を用いて、刷版・印刷工程においてデジタル的な見当加減および露光加減の調整を可能としたデジタル殖版機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、製版工程から受け渡される演算後ファイルを用いて、刷版・印刷工程においてデジタル的に殖版処理を行うデジタル殖版機であって、
演算後ファイルは、
予め定めた1または2以上のページの個々に対応して作成されたページデータをRIP演算処理して作成し、当該ページ内の各画素に対応する網点濃度データを少なくとも有するRIPファイルと、
RIPファイルのすべてあるいは一部に関し、当該RIPファイル内の各データの配置基準となるページ原点データを少なくとも有する配置情報とを含み、配置情報のページ原点の配置を、仕上がり枠の基準となる原点の位置に対して相対的に決定することにより、RIPファイル単位での見当加減の調整を行う手段と、
RIPファイルの各網点の濃度を補正テーブルを用いて変換することにより、当該RIPファイルの単位で露光加減の調整を行う手段とを備える。
【0010】
上記のように、第1の発明によれば、殖版機が受ける中間媒体に従来のようなフィルムではなく、RIPファイルと配置情報とからなるデジタルデータである演算後ファイルを用いている。従って、刷版・印刷工程での見当加減および露光加減の調整がデジタルデータ上で可能となり、作業者は熟練した技術と経験に頼ることなく、当該加減の微妙な調整を数値入力または指示により確実かつ迅速に行うことができる。これにより、刷版・印刷工程での作業の省力化が図れると共に、印刷精度の向上をも図ることができる。
【0011】
第2の発明は、製版工程から受け渡されるページ記述言語ファイルを用いて、刷版・印刷工程においてデジタル的に殖版処理を行うデジタル殖版機であって、
ページ記述言語ファイルは、
予め定めた1または2以上のページの個々に対応してページ記述言語により作成し、当該ページ内の各画素に対応する網点濃度データを少なくとも有するページ記述言語データと、
ページ記述言語データのすべてあるいは一部に関し、当該ページ記述言語データ内の各データの配置基準となるページ原点データを少なくとも有する配置情報とを含み、
配置情報のページ原点の配置を、仕上がり枠の基準となる原点の位置に対して相対的に決定することにより、ページ記述言語データ単位での見当加減の調整を行う手段と、
ページ記述言語データの各網点の濃度を補正テーブルを用いて変換することにより、当該ページ記述言語データ単位で露光加減の調整を行う手段とを備える。
【0012】
上記のように、第2の発明によれば、殖版機が受ける中間媒体に従来のようなフィルムではなく、ページ記述言語データと配置情報とからなるデジタルデータであるページ記述言語ファイルを用いている。従って、刷版・印刷工程での見当加減および露光加減の調整がデジタルデータ上で可能となり、作業者は熟練した技術と経験に頼ることなく、当該加減の微妙な調整を数値入力または指示により確実かつ迅速に行うことができる。これにより、刷版・印刷工程での作業の省力化が図れると共に、印刷精度の向上をも図ることができる。
【0013】
第3の発明は、第2の発明において、ページ記述言語データは、当該ページ記述言語データ内に構成される部品を表現するベクトルデータをさらに有しており、
露光加減の調整を行う手段は、ページ記述言語データの各網点の濃度を補正テーブルを用いて変換する際に、ベクトルデータを用いて任意の部品を指定することにより、当該ページ記述言語データ内の部品単位での露光加減の調整が可能なことを特徴とする。
【0014】
上記のように、第3の発明によれば、第2の発明におけるページ記述言語データは、当該ページ記述言語データ内に構成される部品ごとのベクトルデータをさらに有している。これにより、露光加減の調整を行うとき、補正テーブルによる濃度の変換の際に上記ベクトルデータをも指定してやることで、ページ記述言語データ全体の単位のみならずその中に存在する部品の単位で露光加減の調整を行うことができる。
【0015】
第4の発明は、製版工程から受け渡される演算後ファイルまたはページ記述言語ファイルを用いて、刷版・印刷工程においてデジタル的に殖版処理を行うデジタル殖版機であって、
演算後ファイルは、
予め定めた1または2以上のページの個々に対応して作成されたページデータをRIP演算処理して作成し、当該ページ内の各画素に対応する網点濃度データを少なくとも有するRIPファイルと、
RIPファイルのすべてあるいは一部に関し、当該RIPファイル内の各データの配置基準となるページ原点データを少なくとも有する配置情報とを含み、
ページ記述言語ファイルは、
予め定めた1または2以上のページの個々に対応してページ記述言語により作成し、当該ページ内の各画素に対応する網点濃度データを少なくとも有するページ記述言語データと、
ページ記述言語データのすべてあるいは一部に関し、当該ページ記述言語データ内の各データの配置基準となるページ原点データを少なくとも有する配置情報とを含み、
演算後ファイルおよびページ記述言語ファイルの双方のファイルを入力し、当該双方のファイルの内いずれか一方を選択して出力する選択部を備え、
選択部において選択されたファイル内の配置情報のページ原点の配置を、仕上がり枠の基準となる原点の位置に対して相対的に決定することにより、当該RIPファイルあるいは当該ページ記述言語データ単位での見当加減の調整を行う手段と、
RIPファイルあるいはページ記述言語データの各網点の濃度を補正テーブルを用いて変換することにより、当該RIPファイルあるいは当該ページ記述言語データの単位で露光加減の調整を行う手段とを備える。
【0016】
上記のように、第4の発明によれば、殖版機が受ける中間媒体に従来のようなフィルムではなく、RIPファイルと配置情報とからなるデジタルデータである演算後ファイル、またはページ記述言語データと配置情報とからなるデジタルデータであるページ記述言語ファイルを選択的に用いている。従って、刷版・印刷工程での見当加減および露光加減の調整がデジタルデータ上で可能となり、作業者は熟練した技術と経験に頼ることなく、当該加減の微妙な調整を数値入力または指示により確実かつ迅速に行うことができる。これにより、刷版・印刷工程での作業の省力化が図れると共に、印刷精度の向上をも図ることができる。
【0017】
第5の発明は、第4の発明において、ページ記述言語データは、当該ページ記述言語データ内に構成される部品を表現するベクトルデータをさらに有しており、
選択部においてページ記述言語ファイルを選択した場合、露光加減の調整を行う手段は、ページ記述言語データの各網点の濃度を補正テーブルを用いて変換する際に、ベクトルデータを用いて任意の部品を指定することにより、当該ページ記述言語データ内の部品単位での露光加減の調整が可能なことを特徴とする。
【0018】
上記のように、第5の発明によれば、第4の発明において、選択部でページ記述言語ファイルが選択された場合、当該ページ記述言語データが有する部品ごとのベクトルデータを指定することで、当該ページ記述言語データ単位だけでなくページ記述言語データ内に構成される部品単位で露光加減の調整ができる。
【0019】
第6の発明は、コンピュータ装置において実行されるプログラムを記録した記録媒体であって、
予め定めた1または2以上のページの個々に対応して作成されたページデータをRIP演算処理して作成し、当該ページ内の各画素に対応する網点濃度データを少なくとも有するRIPファイルと、当該RIPファイルのすべてあるいは一部に関し、当該RIPファイル内の各データの配置基準となるページ原点データを少なくとも有する配置情報とを含む演算後ファイルに対して、
配置情報のページ原点の配置を、仕上がり枠の基準となる原点の位置に対して相対的に決定することにより、RIPファイル単位での見当加減の調整を行うステップと、
RIPファイルの各網点の濃度を補正テーブルを用いて変換することにより、当該RIPファイルの単位で露光加減の調整を行うステップとを含む動作環境をコンピュータ装置上で実現するためのプログラムを記録している。
【0020】
第7の発明は、コンピュータ装置において実行されるプログラムを記録した記録媒体であって、
予め定めた1または2以上のページの個々に対応してページ記述言語により作成し、当該ページ内の各画素に対応する網点濃度データを少なくとも有するページ記述言語データと、当該ページ記述言語データのすべてあるいは一部に関し、当該ページ記述言語データ内の各データの配置基準となるページ原点データを少なくとも有する配置情報とを含むページ記述言語ファイルに対して、
配置情報のページ原点の配置を、仕上がり枠の基準となる原点の位置に対して相対的に決定することにより、ページ記述言語データ単位での見当加減の調整を行うステップと、
ページ記述言語データの各網点の濃度を補正テーブルを用いて変換することにより、当該ページ記述言語データの単位で露光加減の調整を行うステップとを含む動作環境をコンピュータ装置上で実現するためのプログラムを記録している。
【0021】
第8の発明は、第7の発明において、ページ記述言語データは、当該ページ記述言語データ内に構成される部品を表現するベクトルデータをさらに有しており、
露光加減の調整を行うステップは、ページ記述言語データの各網点の濃度を補正テーブルを用いて変換する際に、ベクトルデータを用いて任意の部品を指定することにより、当該ページ記述言語データ内の部品単位での露光加減の調整が可能なことを特徴とする。
【0022】
上記のように、第6〜第8の発明は、それぞれ第1〜第3の発明のデジタル殖版機の機能を実行するプログラムを記録した記録媒体である。これは、第1〜第3の発明のデジタル殖版機が実行する機能を、他の殖版機にソフトウエアの形態で供給することに対応させたものである。従って、第6〜第8の発明の効果は、第1〜第3の発明の効果と同様である。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機を用いる処理システムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機を用いる処理システムは、デザイン工程と、製版工程と、刷版・印刷工程とからなる。
【0024】
デザイン工程では、発注元であるクライアントの要望を企画化する。そして、この企画化した内容を版下データにすべく、DTPにより処理を行う。製版工程では、デザイン工程から版下データを受けて絵柄,線画,文字列を配置した後、製版加工を経て作成されたページデータ(ページ記述言語にて作成されたページ毎のデータ)に対して予め定めたRIP演算の処理を行い、演算後ファイル201を出力する。ここで、予め定めたRIP演算処理とは、網掛け処理のみを行わないRIP演算処理をいう。この演算後ファイル201は、クライアント向けの校正出力と、この演算後ファイル201を最終生成物として付け合わせ編集して出力した場合に、相関がとれる。この演算後ファイル201は、複数のページデータ(以下、複数のページデータの集まりをページ記述言語ファイル501と称する)と共に、刷版・印刷工程に送られる。刷版・印刷工程では、演算後ファイル201またはページ記述言語ファイル501の内いずれか一つを処理の目的に応じて選択し、殖版処理を行って刷版を出力する。この殖版処理で行われる内容は、逐次表示装置で確認することができ、また処理を指示することも可能である。さらに、殖版処理された演算後ファイル201またはページ記述言語ファイル501は、必要に応じて保存される。演算後ファイル201またはページ記述言語ファイル501の選択を含めて殖版処理の部分が、後述する本発明に係るデジタル殖版機で行われる。
【0025】
まず、本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機を説明する前に、当該デジタル殖版機に用いる演算後ファイル201およびページ記述言語ファイル501のデータ構造について説明する。
【0026】
演算後ファイル201のデータ構造の一例を、図2に示す。図2では、印刷物が16ページ折りとなる場合に対応した演算後ファイル群を示している。図2において、本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機に用いる演算後ファイル201は、2種類のデータによって構成される。1つはRIP処理を行ったデータ(以下、RIPファイルと称する)202であり、もう1つは当該データに関する配置情報203である。
【0027】
RIPファイル202とは、ページ記述言語で作成されたページデータをデジタル演算して、ラスターの形式で出力したデジタルデータのファイルをいう。なお、このデジタル演算処理では、後段の刷版・印刷工程においてドットゲイン調整を可能とするために、網掛け処理(階調を大小の網点に変換する処理)を行っていないラスター形式で出力している。このRIPファイル202は、図2に示すように、各ページごとに作成される。
上記RIPファイル202に構成されるデータリストの一例を、図3に示す。図3において、データリストには、まず当該RIPファイル202のページ番号が記述される。そして、それぞれの画素に対応して番号、座標値(配置情報203の原点座標に対応する値である)、網濃度(網点を生成する際の露光濃度である)等のデータが記述される。なお、実際には、1つのページ番号に対して各版、すなわちY(イエロー)版,M(マゼンタ)版,C(シアン)版,K(黒)版および必要に応じて特色(Y,M,C,K以外の色の)版の個々に関してデータリストが構成される。
【0028】
配置情報203とは、演算後ファイル201ごとに存在し、当該演算後ファイル201に含まれる複数のページ、すなわちRIPファイル202の(刷版上の)配置に関するデータである。このページの数は、製版工程を受け持つ会社等が使用する機器や仕事内容等により、任意に決定することができる。図2においては、4ページを1つの演算後ファイル201としている場合を例として挙げており、この場合の各配置情報203は、それぞれ4ページ分の配置に関するデータを有している。
上記配置情報203に構成されるデータリストの一例を、図4に示す。図4において、データリストには、まずページ番号が記述される。この配置情報203におけるページ番号は、RIPファイル202におけるページ番号に対応するものである。そして、ページ番号が示すRIPファイル202の原点の座標値、および当該RIPファイル202のデータ領域を対角座標値(なお、図4においては、原点座標からの変化量として示している)として記述する。さらに、ページが表面か裏面かを示すページ面、ページの向きを示す回転等のデータが記述される。なお、配置情報203についても、各版(Y,M,C,Kおよび特色)のそれぞれについてデータリストが構成される。
【0029】
一方、ページ記述言語ファイル501のデータ構造の一例を図5に示す。図5におけるページ記述言語ファイル501は、基本的に図2における演算後ファイル201と同様の構造をしており、2種類のデータによって構成される。1つはページ記述言語データ502であり、もう1つは当該データに関する配置情報503である。
【0030】
ページ記述言語データ502とは、ページ記述言語で作成されたデジタルのページデータのファイルをいう(すなわち、RIP演算処理前のファイルである)。図5に示すように、このページ記述言語データ502も上記RIPファイル202と同様に、各ページごとに作成される。
上記ページ記述言語データ502に構成されるデータリストの一例を、図6に示す。図6において、データリストには、まず当該ページ記述言語データ502のページ番号が記述される。そして、各データは、「ジョブ」という単位で構成されている。このジョブとは、仕事(データ)の構成単位であり、例えば、絵柄・図形(部品)や部分領域等を1ジョブとしてまとめることができる。従って、ジョブ毎にそれぞれジョブを構成する画素の番号、座標値(配置情報503の原点座標に対応する値である)、色調濃度等のデータが記述される。なお、実際には、このページ記述言語データ502も上記RIPファイル202の場合と同様に、1つのページ番号に対して各版(Y,M,C,Kおよび特色)の個々に関してデータリストが構成される。
【0031】
配置情報503は、ページ記述言語ファイル501ごとに存在し、当該ページ記述言語ファイル501に含まれる複数ページ、すなわちページ記述言語データ502の(刷版上の)配置に関するデータである。このページ記述言語ファイル501における配置情報503は、上述した演算後ファイル201における配置情報203と同様の構成であり(図4を参照)、ここではその説明を省略する。なお、ページ記述言語としては、「Post Script(アドビシステムズ社の登録商標)」等を使用することができる。
【0032】
次に、図7を参照して、上記演算後ファイル201またはページ記述言語ファイル501を用いてデジタル的に見当加減および露光加減の調整を行う本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機について説明する。なお、以下の説明においては、処理の流れの理解を容易にするため、本願発明の主眼である見当加減および露光加減の調整処理以外に、デジタル殖版機が行い得る処理も随時並行して記述している。
【0033】
図7は、本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機の構成を示すブロック図である。図7において、本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機1は、選択部17と、圧縮解凍部11と、面付け部12と、大貼り部13と、アクセサリー処理部14と、コントロール部15と、網点生成部16とを備えている。
【0034】
デジタル殖版機1は、端末21と接続されている。オペレータは、デジタル殖版機1で行う見当加減および露光加減の調整等の殖版に関する処理内容を端末21から指示したり、端末21の表示画面上で確認を行ったりする。また、デジタル殖版機1は、コントロール部15を介して印刷機31と接続されている。これにより、端末21は、印刷機31の情報を知ることができる。さらに、デジタル殖版機1は、外部の記憶装置41と接続されており、必要に応じてファイルまたはデータを記録したり読み出したりする。
【0035】
選択部17は、殖版処理の目的により、入力される演算後ファイル201またはページ記述言語ファイル501の内いずれか一つを選択して出力する(以下、選択ファイルという)。圧縮解凍部11は、選択部17から受け取った選択ファイルが圧縮されている場合に、当該選択ファイルを解凍して元のサイズのファイルに戻す。この圧縮は、製版工程において選択ファイルが余りにも膨大である場合に行われることがあり、圧縮解凍部11は、これに対応したものである。面付け部12は、上記選択ファイルに基づき、各ページごとに面付け・付け合わせ、見当加減の調整および露光加減の調整を行い、面付けデータを作成する。なお、この面付けデータを作成する際に必要な印刷機31についての情報は、上述のようにコントロール部15を介して端末21に伝えられる。大貼り部13は、面付け部12で作成した複数の面付けデータを刷版上で最適な配置になるように位置決めを行う。この大貼り部13で行う位置決めは、端末21の表示画面上で確認しながら行うことができる。アクセサリー部14は、印刷機31の種類により異なる印刷の際に必要なアクセサリー(カラーパッチ,オフセット輪転機マーク等)やトンボ(品質管理や印刷体裁等の指標として使用するマーク)を外部から読み込み、そして、当該アクセサリー等が刷版上で必要な位置に配置されるように位置決めを行う。網点生成部17は、上記各種のデータ処理が終わった選択ファイルを受けて、1ページ毎ではなく複数ページをまとめた網点のデータに変換する。ここで、網点生成部17は、コントロール部15からの指示により、印刷機31に合ったドットゲイン調整を受ける。そして、この網点生成部17で生成した網点のデータから最終的に刷版が作成される。コントロール部15は、出力する印刷機31の管理、エラー処理、出力する刷版の管理およびインキ制御用データの作成などを行う。
【0036】
次に、上記面付け部12で行われる見当加減および露光加減の調整を含め、デジタル殖版機1で行われる処理の内容を、図3、図4、図6および図8を用いて説明する。図8は、デジタル殖版機1が位置する刷版・印刷工程における処理の流れの一例を示す図である。
【0037】
図8を参照して、製版工程から記録媒体等の保存メディアまたはネットワークによる通信によって演算後ファイル201およびページ記述言語ファイル501を受けた刷版・印刷工程では、殖版処理の目的により当該双方のファイルの内いずれか一つを選択する(ステップS801)。ここでいう殖版処理の目的とは、具体的には後述する露光加減の調整において部分的に露光加減の調整を行うか否かである。このステップS801で選択された選択ファイルは、必要に応じて圧縮解凍の処理がされる(ステップS802)。そして、圧縮解凍の処理後、選択ファイル内の各データに基づいて情報リストを作成する(ステップS803)。この情報リストとは、オペレータが操作する端末21の表示画面上に各設定状態を映像として表示するためのものであって、上記選択ファイルから必要なデータを抽出して作成される。
【0038】
次に、付け合わせ・面付け・大貼り(以下、付け合わせ等と略す)を行うのであるが、ここで、テンプレート(以前に殖版処理を行った時の各種の設定値を、設定値の一例として保存したデータ)を使用するか否かを判断する(ステップS804)。既存のテンプレートを使用する場合は、そのテンプレートが格納されている記録装置から内容を読み出して設定値に用いる(ステップS805)。また、ここで付け合わせ編集をテンプレートに対して行うことも可能である。使用しない場合は、新たに各設定値を計算して付け合わせ等の編集を行う(ステップS806)。そして、次に印刷に必要なアクセサリーやトンボの配置を行う(ステップS807)。
【0039】
付け合わせ等およびアクセサリー等の処理が終わると、次に、まず見当加減の調整を行うか否かを判断する(ステップS808)。ここで、見当加減の調整を行う場合、オペレータが端末21から見当加減に関する指示を行う(ステップS809)。そして、ステップS809における指示の後、あるいは見当加減の調整を行わない場合は、続いて露光加減の調整を行うか否かを判断する(ステップS810)。露光加減の調整を行う場合、オペレータが端末21から露光加減に関する指示を行う(ステップS811)。
【0040】
ここで、上記見当加減および露光加減の調整およびその指示について、図9および図10を参照して詳細に説明する。
まず、見当加減の調整とは、図9(a)に示すように、仕上がり時の印刷用紙900上のページデータ(RIPファイル202またはページ記述言語データ502に相当)910の位置を調整するものである。これらの調整は、仕上がり枠の原点座標(図9においては、印刷用紙900の左下角としている)901から見当加減の調整を行うページデータ910の原点座標911との相対値を変更して行う。オペレータは、見当加減の調整を行う場合には、原点座標911の指示を行えばよい。具体的には、図4に示す配置情報203内の原点座標(x,y)の値が書き換えられる。これにより、図9(a)に示すように、ページデータ910全体の位置がページデータ910aの位置に移動する。
【0041】
次に、露光加減の調整とは、ページデータの画素の色調を調整するものである。ここで、調整に用いるファイルが演算後ファイル201かページ記述言語ファイル501かで露光加減が行える単位(範囲)が限定される。
【0042】
演算後ファイル201の場合は、図9(b)に示すように、ページデータ単位でのみ濃度の調整を行うことができる。これは、RIPファイル202が1ページ毎にラスター化された連続データとして構成されているためである。図9(b)において、露光加減の調整領域の指定は、ページデータ910の原点座標911と当該ページデータ910の対角座標912の2点の座標を指示し、当該2点の座標に囲まれる矩形領域を与えることで行う。従って、オペレータは、露光加減の調整を行う場合には、この原点座標911と対角座標912とを指示すればよい。具体的には、図4に示すように原点座標911と対角座標92とは一対で配置情報203内に格納されているので、すなわち該当するページ番号を指示することになる。これにより、ページデータ単位での濃度調整が可能となる(図9(b)のページデータ910b)。
【0043】
これに対し、ページ記述言語ファイル501の場合は、上述のページデータ単位の調整に加え、ページデータ内のある部分(絵柄などの部品)単位で調整を行う部分露光加減が可能となる。これは、ページ記述言語データ502が、各部品ごとに複数のベクトルデータの集まりという「ジョブ」単位で記述されているためである(図6および図11を参照)。このため、例えば、図9(c)におけるページデータ920内のハートマーク絵柄の内部のみといったようベクトルデータが形成する閉ループ領域を指定して濃度補正を行うことが可能となる。従って、オペレータは、このハートマーク絵柄について部分露光加減の調整を行う場合には、当該ハートマーク絵柄を構成するベクトルデータが形成する閉ループを指示すればよい。具体的には、図6に示したジョブ単位を指示することで行う。これにより、部品単位での濃度補正が可能となる(図9(c)のページデータ920a)。
【0044】
上述した方法により露光加減の調整を行う領域が指定されると、当該領域内の露光濃度の補正が行われる。この露光濃度の補正の方法としては、主に2通りあり、以下に示すような方法で行われる。
【0045】
1つは、調整したい濃度の変化量を数値で入力する調整の方法である。この調整方法は、現在設定されているそれぞれの濃度にどれだけ濃度を加算(あるいは減算)するのかを入力し、既設定値を変更するというものである。よって、オペレータは、端末21から補正したい差分の数値を入力するだけでよい。例えば、+10[%]という数値を入力した場合、図10(a)に示すように、入力によって設定された太線に従って現在10%の濃度が20%の濃度に、現在40%の濃度が50%の濃度に、現在70%の濃度が80%の濃度にといったように全濃度が一律にリニアに補正される。
【0046】
もう1つは、トーンカーブを使用して濃度の調整を行う方法である。トーンカーブとは、図10(b)において太線で示すような露光濃度の補正を行うために予め設定された曲線をいう。このトーンカーブは、予め複数存在し(記憶装置41に格納されている)、その使用目的に応じたトーンカーブを選択することで既設定値を変更する。よって、オペレータは、適切なトーンカーブを端末21から選択するだけでよい。トーンカーブを使用すると、1ページ内に各々異なる複数の濃度領域があった場合、現在の各々濃度領域は、当該トーンカーブによって定められる濃度に従って個別に補正されることになる。例えば、図10(b)においては、現在10%の濃度が12%の濃度に、現在40%の濃度が58%の濃度に、現在70%の濃度が75%の濃度に補正される。
【0047】
再び図8を参照して、上記ステップS811において露光加減の調整の指示があると、図12に示すような補正テーブルを作成する(ステップS812)。この補正テーブルは、上述の数値入力による指示の場合には、当該数値を各濃度に加算した(もちろん、数値を加算した後の濃度が100%を超える場合には、当然に濃度100%に制限されることとなる)値からなるテーブルとなる。一方、上述のトーンカーブを使用する場合には、トーンカーブから算出される各濃度からなるテーブルが作成される(図示せず)。この補正テーブルは、後段の網点生成時において参照され、濃度の変換に使用される。具体的には、図12において、現在の濃度が10%である画素の網点を生成する際に、補正テーブルの「現在の網濃度」の10%欄を参照して「補正後の網濃度」20%という濃度を得て、これに基づいて網点を生成する。
なお、上記数値入力による指定およびトーンカーブによる指定は、上述したRIPファイル202またはページ記述言語データ502のY,M,C,Kおよび特色の各版ごとに可能であり、この場合には補正テーブルも各版ごとに作成される。
【0048】
上記補正テーブル作成の後は、上記ステップS811において指示された露光加減の調整を行う領域を示す加減領域情報を作成する(ステップS813)。この加減領域情報とは、選択ファイルの内、どのページまたは領域に対して露光加減の指示が出されているかを示すものである。そして、加減領域情報も上記補正テーブルと同様に、後段の網点生成時において使用され、濃度の変換に使用される。また、この加減領域情報は、記憶装置41に保存しておくことで、今後の再版の時等に活用することができる。
【0049】
上記加減領域情報を作成した後、あるいは露光加減の調整を行わない場合は、最終的なラスターイメージを構成するために必要な付け合わせ情報を作成する(ステップS814)。この付け合わせ情報には、上記ステップS806およびS809における付け合わせ編集および見当加減の指示の内容が含まれている。また、付け合わせ情報は、記憶装置41に保存しておくことで、今後の再版の時等に活用することができる。そして、付け合わせ情報を作成した後、デジタル殖版機1は、当該付け合わせ情報を参照して、各ページ単位ではなく印刷用紙1面としてのラスターイメージのデータを構成する(ステップS815)。
【0050】
なお、ページ記述言語ファイル501を用いた殖版処理の場合は、上記ステップS815の段階で始めてRIP演算処理がされることになる。この場合、製版工程と刷版・印刷工程との双方にRIP演算を行う手段が個別に必要となるため、上記ステップS814の処理後のページ記述言語ファイル501を再び製版工程に送り返して製版工程が備えるRIP演算手段によってRIP演算処理を行い、当該処理後に刷版・印刷工程にもう一度戻す方法を採ってもよい。
【0051】
再び図8を参照して、次に、上記ステップS815において構成したラスターイメージのデータをラスタライズして網点を生成する(ステップS816)。このステップS816における網点の生成は、図13に示すような処理によって行われる。図13は、網点生成の際に行われる処理のフローチャートである。
【0052】
図13を参照して、ラスタライズする部分の加減領域情報を確認する(ステップS1301)。そして、加減焼きが指定(すなわち、露光加減の調整を指示)されているか否かを判断する(ステップS1302)。この判断の結果、加減焼きが指定されている場合は、上記補正テーブルを参照して網濃度を決定する(ステップS1303)。一方、加減焼きが指定されていない場合は、補正することなく現在の網濃度をそのまま決定する(ステップS1304)。そして、以上の処理をラスタライズを終わるまで繰り返して行う(ステップS1305)。なお、図示はしないが、この網点生成の時には、印刷を行う印刷機のキャリブレーションが行われ、当該印刷機に合わせドットゲインの調整も加えられる。
【0053】
再び図8を参照して、上記生成した網点に基づいて、刷版が作成される(ステップS817)。そして、この刷版を用いて印刷が行われる(ステップS818)。ここで、最終段階の確認として上記印刷された印刷物の焼き具合を確認し(ステップS819)、焼き具合に問題がなければそのまま印刷を継続するが(ステップS820)、焼き具合に問題がある場合には、上述した見当加減および露光加減の再調整を行った後、再び刷版を作成すべくラスターイメージの再構成を行う(ステップS808〜S815)。
【0054】
上述のように、本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機1は、従来のフィルムを用いた手作業によるアナログ的な見当加減および露光加減の調整を、RIPファイル202と配置情報203とから構成される演算後ファイル201、または、ページ記述言語データ502と配置情報503とから構成されるページ記述言語ファイル501を選択的に用いて、デジタル的に行っている。
従って、本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機1は、見当加減および露光加減の調整を、作業者の熟練した技術と経験に頼ることなく、デジタルデータの相対的な変更処理(数値入力または指示)によって確実かつ迅速に行うことができる。これにより、刷版・印刷工程での作業の省力化が図れると共に、印刷精度の向上をも図ることができる。
【0055】
なお、上述の本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機1においては、演算後ファイル201とページ記述言語ファイル501とを選択的に用いることができるように選択部17を備えているが、当該選択部17を備えずに、当該双方のファイルの内いずれか一つを専用に使用するデジタル殖版機であっても構わない。
【0056】
また、典型的には、本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機1の各機能は、所定のプログラムデータが格納された記憶装置(ROM,RAM,ハードディスク等)と、当該プログラムデータを実行するCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)とによって実現される(図14を参照)。この場合、各プログラムデータは、CD−ROMやフロッピーディスク等の記録媒体を介して導入されてもよいし、通信によって導入されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機を用いる処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の演算後ファイル201のデータ構造の一例を示した図である。
【図3】図2のRIPファイル202のデータ構造の一例を示す図である。
【図4】図2の配置情報203のデータ構造の一例を示す図である。
【図5】図1のページ記述言語ファイル501のデータ構造の一例を示した図である。
【図6】図5のページ記述言語データ502のデータ構造の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機の構成を示すブロック図である。
【図8】図7のデジタル殖版機1を含んだ刷版・印刷工程における処理の流れの一例を示す図である。
【図9】見当加減および露光加減の調整の一例を示す図である。
【図10】露光加減の補正値の算出に使用するリニア直線およびトーンカーブの一例を示す図である。
【図11】部分露光加減の調整を行う部品のベクトルデータの一例を示す図である。
【図12】補正テーブルの一例を示す図である。
【図13】図8のステップS816において行われる処理のフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態に係るデジタル殖版機1を用いる処理システムの現実的な構成を示すブロック図である。
【図15】従来のフィルムを用いる処理システムの一構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…デジタル殖版機
11…圧縮解凍部
12…面付け部
13…大貼り部
14…アクセサリー処理部
15…コントロール部
16…網点生成部
17…選択部
21…端末
31…印刷機
41…記憶装置
201…演算後ファイル
202…RIPファイル
203、503…配置情報
501…ページ記述言語ファイル
502…ページ記述言語データ
900…印刷用紙
901…仕上がり原点(座標)
910、910a、910b、920、920a…ページデータ
911、911a、921…ページ原点(座標)
912…対角点(座標)

Claims (4)

  1. 製版工程から受け渡される演算後ファイルまたはページ記述言語ファイルを用いて、刷版・印刷工程においてデジタル的に殖版処理を行うデジタル殖版機であって、
    前記演算後ファイルは、
    予め定めた1または2以上のページの個々に対応して作成されたページデータをRIP演算処理して作成し、当該ページ内の各画素に対応する網点濃度データを少なくとも有するRIPファイルと、
    前記RIPファイルのすべてあるいは一部に関し、当該RIPファイル内の各データの配置基準となるページ原点データを少なくとも有する配置情報とを含み、
    前記ページ記述言語ファイルは、
    予め定めた1または2以上のページの個々に対応してページ記述言語により作成し、当該ページ内の各画素に対応する網点濃度データを少なくとも有するページ記述言語データと、
    前記ページ記述言語データのすべてあるいは一部に関し、当該ページ記述言語データ内の各データの配置基準となるページ原点データを少なくとも有する配置情報とを含み、
    前記演算後ファイルおよび前記ページ記述言語ファイルの双方のファイルを入力し、当該双方のファイルの内いずれか一方を選択して出力する選択部を備え、
    前記選択部において選択されたファイル内の前記配置情報の前記ページ原点の配置を、仕上がり枠の基準となる原点の位置に対して相対的に決定することにより、当該RIPファイルあるいは当該ページ記述言語データ単位での見当加減の調整を行う手段と、
    前記RIPファイルあるいは前記ページ記述言語データの各網点の濃度を補正テーブルを用いて変換することにより、当該RIPファイルあるいは当該ページ記述言語データの単位で露光加減の調整を行う手段とを備える、デジタル殖版機。
  2. 前記ページ記述言語データは、当該ページ記述言語データ内に構成される部品を表現するベクトルデータをさらに有しており、
    前記選択部において前記ページ記述言語ファイルを選択した場合、前記露光加減の調整を行う手段は、前記ページ記述言語データの各網点の濃度を前記補正テーブルを用いて変換する際に、前記ベクトルデータを用いて任意の部品を指定することにより、当該ページ記述言語データ内の部品単位での露光加減の調整が可能なことを特徴とする、請求項に記載のデジタル殖版機。
  3. コンピュータ装置において実行されるプログラムを記録した記録媒体であって、
    予め定めた1または2以上のページの個々に対応して作成されたページデータをRIP演算処理して作成し、当該ページ内の各画素に対応する網点濃度データを少なくとも有するRIPファイルと、当該RIPファイルのすべてあるいは一部に関し、当該RIPファイル内の各データの配置基準となるページ原点データを少なくとも有する配置情報とを含む演算後ファイルと、
    予め定めた1または2以上のページの個々に対応してページ記述言語により作成し、当該ページ内の各画素に対応する網点濃度データを少なくとも有するページ記述言語データと、当該ページ記述言語データのすべてあるいは一部に関し、当該ページ記述言語データ内の各データの配置基準となるページ原点データを少なくとも有する配置情報とを含むページ言語記述ファイルとに対して、
    前記演算後ファイルおよび前記ページ記述言語ファイルの双方のファイルを入力し、当該双方のファイルの内いずれか一方を選択するステップと、
    選択されたファイル内の前記配置情報の前記ページ原点の配置を、仕上がり枠の基準となる原点の位置に対して相対的に決定することにより、当該RIPファイルあるいは当該ページ記述言語データ単位での見当加減の調整を行うステップと、
    前記RIPファイルあるいは前記ページ記述言語データの各網点の濃度を補正テーブルを用いて変換することにより、当該RIPファイルあるいは当該ページ記述言語データの 単位で露光加減の調整を行うステップとを含む動作環境を前記コンピュータ装置上で実現するためのプログラムを記録した、記録媒体。
  4. 前記ページ記述言語データは、当該ページ記述言語データ内に構成される部品を表現するベクトルデータをさらに有しており、
    前記選択するステップにおいて前記ページ記述言語ファイルを選択した場合、前記露光加減の調整を行うステップは、前記ページ記述言語データの各網点の濃度を前記補正テーブルを用いて変換する際に、前記ベクトルデータを用いて任意の部品を指定することにより、当該ページ記述言語データ内の部品単位での露光加減の調整が可能なことを特徴とする、請求項3に記載の記録媒体。
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