JP4268267B2 - トーンカーブの調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力画像階調値に対する出力画像階調値の特性を表すトーンカーブを表示する表示装置、およびこの表示装置上で、入力装置による画面操作で前記トーンカーブを調整することの可能なトーンカーブの調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、印刷製版分野では、輪転機等を利用するカラー印刷機により印刷本紙(最終製品となる正式な用紙)を用いて最終製品としてのカラー印刷物を作成する前段階で、カラープリンタ等の印刷用プルーファにより、校正のためのカラー画像が校正紙上に形成されたカラー印刷プルーフ(校正見本)を作成するようにしている。
【0003】
印刷用プルーファを使用するのは、印刷機で必要とされている製版フイルムや刷版等の作成が不要で、低コストでかつ短時間に必要な回数だけ校正紙上にカラー画像が形成されたハードコピー、すなわち校正見本を作成することができるからである。
【0004】
そして、この場合、印刷用プルーファに入力される画像データに対して、カラー印刷物上の画像の色・濃度とカラー印刷プルーフ上の画像の色・濃度とを合致させるためにトーンカーブの調整が行われている。
【0005】
図8は、トーンカーブ調整装置を構成する表示装置上の、従来技術に係るトーンカーブ調整用の画面表示例を示している。
【0006】
図8に示すように、このトーンカーブ調整画面では、画面2上に、縦軸と横軸の目盛がそれぞれ10%間隔で格子状に表示され、さらに、縦軸のフルスケール±20%のドットゲインの目盛の大きさが文字表示され(図8では、−20,0,+20)、かつ横軸のフルスケール0〜100%の入力画像データの階調(入力階調)に対する目盛の大きさが文字表示されている(図8では、10,30,50,70,90)。
【0007】
そして、この従来技術に係るトーンカーブ調整装置を構成する表示装置の画面2上で表示されているトーンカーブのグラフ(単に、トーンカーブともいう。)4の所望の位置を、入力装置であるマウスでドラッグすることでトーンカーブ4の形状を調整することができるように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常、ドットゲインの補正範囲は±10%程度の範囲であり、図8例の従来技術に係る表示では、縦軸のドットゲインのフルスケールが±20%とされているので、横軸の入力階調のフルスケールである全範囲(0%〜100%)で所望のドットゲインの調整を行うことが可能であり、かつ目視により確認することができる。
【0009】
しかしながら、たとえば、肌色画像中、人の視感度の高いハイライト側、あるいは夜間の風景画像におけるシャドウ側、さらには、早春の若葉の風景画像における中間階調部など、トーンカーブの一部を確認しようとした場合に、上記図8例の従来技術では、入力画像階調値の範囲(フルスケール値)が大きいので、ハイライト側、シャドウ側、あるいは中間階調部等の入力画像階調値の一部の範囲を確認しようとした場合に見ずらく、また、入力画像階調値の一部の範囲での調整・補正等が困難であるという問題がある。
【0010】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、トーンカーブの一部の範囲でも、より見やすく表示することを可能とするトーンカーブの表示装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、この発明は、入力画像階調値の一部の範囲でも、より細かい調整・補正を行うことを可能とするトーンカーブの調整装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るトーンカーブの調整装置は、カラー画像データの入力画像階調値に対する出力画像階調値の特性を表すトーンカーブを表示装置上に表示し、入力装置による画面操作で前記トーンカーブを調整可能なトーンカーブの調整装置において、前記トーンカーブの一部の階調でありデフォルト値として設定されるハイライト部の階調を拡大表示するとともに、トーンカーブの全階調の表示を同時に表示する表示制御手段を有することを特徴とする(請求項1記載の発明)。
この発明では、表示制御手段により、トーンカーブの一部の階調であるハイライト部の階調を拡大表示するように構成したので、トーンカーブのハイライト部の階調において、より細かいトーンカーブの調整・補正を行うことができる。
また、この発明に係るトーンカーブの調整装置は、スキャナにより取り込んだ入力画像から印刷機により印刷物を作成する前に、前記印刷物のカラー印刷プルーフとしての出力画像を印刷プルーファより出力しようとする際、前記入力画像の階調値に対する前記出力画像の階調値の特性を表すトーンカーブを表示装置上に表示し、入力装置による画面操作で前記トーンカーブを調整可能なトーンカーブの調整装置において、前記トーンカーブの一部の階調でありデフォルト値として設定されるハイライト部の階調を拡大表示するとともに、トーンカーブの全階調の表示を同時に表示する表示制御手段を有することを特徴とする(請求項2記載の発明)。
この場合、前記トーンカーブ上で複数のサンプリングポイントが選択可能とされ、かつ任意の1つのサンプリングポイントを編集ポイントとして階調値が変更されたとき、前記編集ポイントと隣り合うサンプリングポイント間を滑らかに補間した変更後の一部拡大表示トーンカーブと、全階調のトーンカーブとを同時に表示することを特徴とする(請求項3記載の発明)。
なお、出力画像階調値をドットゲインとすることも可能である(請求項4記載の発明)。
【0013】
この場合、前記表示制御手段が、トーンカーブの一部の階調の拡大表示と、トーンカーブの全階調の表示とを同時に表示するようにしたので、使用者は、トーンカーブの全階調の表示と一部の階調の拡大表示とを画面上で同時に見ることができる(請求項2記載の発明)。
【0014】
トーンカーブの一部をハイライト部とすることにより、人の視感度の高いハイライト側のみを拡大表示で見ることができる(請求項3記載の発明)。
【0015】
領域指定手段によりトーンカーブの一部の階調を領域指定するようにしたので、所望の階調部分を拡大して見ることができる(請求項4記載の発明)。
【0016】
出力画像階調値をドットゲインとして見ることも可能である(請求項5記載の発明)。
【0017】
また、この発明のトーンカーブの調整装置では、表示制御手段により、トーンカーブの一部の階調を拡大表示するように構成したので、トーンカーブの一部の階調において、より細かいトーンカーブの調整・補正を行うことができる(請求項6記載の発明)。
【0018】
この場合においても、トーンカーブの全階調範囲の表示と一部の階調の拡大表示とを同時に表示するように構成することで、例えば、トーンカーブの全体を見ながら拡大表示の一部の階調部分のみを調整することができる(請求項7記載の発明)。
【0019】
また、この発明では、入力装置による画面操作で、前記一部の階調の拡大表示のトーンカーブまたは前記全階調のトーンカーブを調整したとき、この調整結果が、前記一部の階調の拡大表示のトーンカーブおよび前記全階調のトーンカーブの両方に反映されて表示されるようにしているので、トーンカーブの調整がし易くなる(請求項8記載の発明)。
【0020】
さらに、拡大表示する一部の階調を、ハイライト部とすることも可能であり(請求項9記載の発明)、拡大表示する一部の階調を領域指定手段により領域指定することも可能である(請求項10記載の発明)。
【0021】
なお、出力画像階調値を、ドットゲインとすることも可能である(請求項11記載の発明)。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、この発明の一実施の形態が適用された印刷プルーフシステム10の構成を示している。
【0024】
この印刷プルーフシステム10は、基本的には、いわゆる集版装置として機能するワークステーション(W/S)12と、トーンカーブの調整装置として機能するホストコンピュータ14と、印刷プルーファとして機能するプリンタ16とから構成される。
【0025】
W/S12は、図示していないスキャナ等により取り込んだ文字、線画や画像等を該W/S12の図示していない表示装置上の画面表示を利用して編集し、位置情報、色・濃度情報等を含む1ページ分の画像情報を記述する記述言語データであるPDL(Page Description Language )データを生成する。
【0026】
生成されたPDLデータがホストコンピュータ14を構成するラスタイメージプロセッサ(RIP)18に供給される。RIP18は、PDLデータを各走査画像データであるCMYK各画像データに展開する。
【0027】
ホストコンピュータ14は、上記RIP18を含み、色変換用のLUT(ルックアップテーブル)が設定される色変換部20、および表示制御手段として機能する色補正部22を含む本体部と、この本体部を構成する色補正部22に接続されるキーボードおよびマウス24M等を含む入力装置24と、カラーCRTディスプレイ等で構成されるトーンカーブ表示装置としても機能する表示装置26とから構成される。
【0028】
図2は、色変換部20のより詳しい構成を示している。色変換部20では、RIP18から供給されるCMYK画像データを、印刷条件プロファイル28とプリンタ条件プロファイル30とによりプリンタ16用のRGB画像データに変換する。
【0029】
ここで、印刷条件プロファイル28は、プリンタ16によりプルーフ(校正見本)として出力するハードコピーHCで模擬(シミュレーション)しようとする図示しない印刷機の印刷物上のデバイス(印刷機、インキ等)依存の色と、測色値等のデバイス非依存の色との間の色を変換するための色変換テーブル(4次元→3次元の変換用ルックアップテーブル)32を含む色変換手段である。
【0030】
また、プリンタ条件プロファイル30は、測色値等のデバイス非依存の色とプリンタ16から出力されるハードコピーHC上のデバイス依存の色との間の色変換をするための色変換テーブルを含む色変換手段である。
【0031】
印刷条件プロファイル28では、CMYK画像データ(C,M,Y,K)が、それぞれ、トーンカーブ{入力階調0−100%の各値が出力階調(網%)0−100%の各所定値に変換されるカーブ}が設定される1次元のLUT(トーンカーブ調整用のLUT)41、42、43、44により階調変換後のCMYK画像データ(C′,M′,Y′,K′)とされる。このCMYK画像データ(C′,M′,Y′,K′)が色変換テーブル32により測色値データ(X,Y,Z)とされ、測色値データ(X,Y,Z)が地色補正用のそれぞれ1次元のLUT51、52、53により測色値データ(X′,Y′,Z′)に変換される。
【0032】
なお、地色補正用のLUT51、52、53は、図示していない印刷機でこれから使用しようとする本紙と、色変換テーブル32を作成するときに使用した色パッチ等を印刷したときに使用した本紙との地色の差を修正するためのテーブルである。なお、地色の差とは、例えば、同じアート紙等を使用してもロットが異なる場合等にその各アート紙を測色計等で測色したときの測色値の差をいう。
【0033】
実際上、印刷条件プロファイル28とプリンタ条件プロファイル30とは、色補正部22を構成するプロファイル管理部56でマージ(合成)され、1つのルックアップテーブルとして色変換部20に設定されている。
【0034】
色補正部22におけるプロファイル管理部56には、印刷条件プロファイル28やプリンタ条件プロファイル30を格納する大容量記憶装置であるプロファイル格納部58が接続されるとともに、上記LUT41、42、43、44の内容を調整(修正)するトーンカーブ調整部60と、上記LUT51、52、53の内容を調整(修正)する地色調整部62が接続される。
【0035】
また、色補正部22には、トーンカーブ調整部60による調整(修正、補正)を行う際に使用されるトーンカーブ補間部64およびトーンカーブの任意の一部の階調を領域指定する領域指定手段としてのトーンカーブ領域指定部65が含まれている。
【0036】
色補正部22は、さらにグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)66を有し、このGUI66に、地色調整部62、トーンカーブ調整部60、トーンカーブ補間部64、トーンカーブ領域指定部65、表示装置26およびマウス24M等を有する入力装置24が接続されている。
【0037】
このGUI66を通じて、表示装置26上の画面上の画像を入力装置24により操作することで、トーンカーブの調整、地色調整等の各種調整あるいはトーンカーブの領域指定等を快適で分かりやすい操作環境で行うことができる。
【0038】
色変換部20により、CMYK画像データから変換されたRGB画像データは走査用画像データとしてプリンタ16に供給される。
【0039】
プリンタ16としては、RGB画像データに対応して強度変調されて発光される3本の半導体レーザによって図示しないドナーを露光して潜像を形成する。露光されたドナーを少量の水で湿らせ、受像紙を張り合わせて加熱することによって現像が行われる。現像により生成された色素がドナーから受像紙へ移り、画像の転写が完了する。使用済みのドナーと画像が転写された受像紙が剥離され、高画質なカラープリントであるハードコピーHCが完成する。このように、プリンタ16としては、レーザ露光熱現像転写方式によるものを使用している。
【0040】
次に、印刷条件プロファイル28の調整手法について、トーンカーブ調整用の1次元のLUT41、42、43、44を例として、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0041】
まず、入力装置24により印刷条件調整画面を選択することで、図4に示す印刷条件選択画面200が表示装置26に表示される(ステップS1)。
【0042】
次に、この印刷条件選択画面200中、左欄からフォルダ「出力に使用」を選択する(ステップS2)。
【0043】
これにより、フォルダ「出力に使用」に格納されているファイルリストが表示される。図4例では、ファイル名称欄に名称として「アート紙印刷」、「アート紙A社対応」、「アート紙B社対応」、「マット紙印刷」が既に設定され、これらファイル名称にそれぞれ対応するコメントとしてコメント欄に「F社標準印刷条件」、「A社向けアート紙印刷条件」、「B社向けアート紙印刷条件」、「F社標準印刷条件」が設定されている。この場合、属性欄に属性「ORG」とあるファイルは、ホストコンピュータ14に最初からシステムとして登録されているファイルを意味しており、属性「USR」とあるファイルは、ユーザがホストコンピュータ14上で作成したファイルを示している。なお、システムが属性「ORG」と認識しているファイルに対して登録指示を行った場合、警告ダイアログが表示され、同じ名称での変更登録が不可能であることを知らせるようになっている。
【0044】
日付け欄には、作成日(更新作成日)が、西暦表示で、例えば、「・・/・・/・・」=「98/06/30」等として表示される。バージョン欄には、バージョン番号(バージョン符号)が表示される。
【0045】
図4に示した印刷条件選択画面200では、ファイル名称「アート紙B社対応」が選択されている。この選択はファイルリスト上でマウス24Mにより再選択することで、変更が可能であり、さらに、名称、コメント、バージョンをそれぞれ入力セル上で新規に設定することが可能である(ステップS3)。
【0046】
この状態で入力装置24を構成するマウス24Mを利用して「OK」ボタンを押し{図示していないマウスポインタを「OK」ボタンに合わせて、マウスの左スイッチをクリックした場合(ステップS4:OK)}、次いで、トーンカーブ調整ボタン(不図示)を押すことで、図5に示すカラー表示のトーンカーブ全部表示画面202が表示装置26上に表示される(ステップS5)。トーンカーブ全部表示とは、C、M、Y、K全てのトーンカーブが同時に表示されていることをいう。
【0047】
図5に示すトーンカーブ全部表示画面202において、C、M、Y、K、または全表示のいずれか1つを選択することの可能な補正色選択チェックボックスを「C」に選択した場合におけるC色のトーンカーブ調整画面(編集画面ともいう。)204を図6に示している。
【0048】
このトーンカーブ全部表示画面202およびトーンカーブ調整画面204では、それぞれ、ステップS2、ステップS3で選択設定したフォルダ名として「印刷条件¥出力に使用」が表示され、名称名として「アート紙B社対応」が表示されている。
【0049】
以下、トーンカーブ全部表示画面202とトーンカーブ調整画面204の内容について詳細に説明するとともに、入力装置24による画面操作で調整することの可能なトーンカーブの調整手順について詳細に説明する(ステップS6)。
【0050】
トーンカーブの調整手順は、色補正部22中、主にトーンカーブ調整部60により実施される。
【0051】
図5に示したトーンカーブ全部表示画面202では、RIP18から印刷条件プロファイル28(図2参照)に入力されるCMYK画像データ(C,M,Y,K)の全入力画像階調値(フルスケール:0−100%)に対する出力画像階調値としてのドットゲイン(フルスケール:±20%)のトーンカーブのグラフCMYKがトーンカーブ全体表示ATaとして表示画面202の中央下側に表示される。
【0052】
また、このトーンカーブ全体表示ATaとともに、トーンカーブのグラフCMYKの一部であるハイライト側の階調範囲(入力階調0−10%:ハイライト部)が、ドットゲイン(フルスケール:±5%)で拡大表示されたトーンカーブのグラフCMYKとして、トーンカーブ拡大表示ETaとして同時に右上側に表示される。この拡大表示ETaでは、1%当たりの縦軸および横軸の長さが、全体表示(非拡大表示)ATaのそれぞれ約4倍の長さに拡大されている。このため、ハイライト側のトーンカーブが見やすくなっている。また、このようにハイライト側を拡大して観測することにより例えば肌色画像や青い空を含む風景画像等の階調の調整が容易化される。
【0053】
一方、シアン色を選択した図6に示したトーンカーブ調整画面204では、RIP18から印刷条件プロファイル28を構成する1次元のLUT41に入力されるC画像データ(C)の全入力画像階調値(フルスケール:0−100%)に対するドットゲイン(フルスケール:±20%)のトーンカーブのグラフCt(トーンカーブCtともいう。)がトーンカーブ全体表示(非拡大表示)ATbとして中央下側に表示されるとともに、トーンカーブのグラフCtのハイライト側の階調範囲(入力階調0−10%)をドットゲイン(フルスケール:±5%)で拡大表示したトーンカーブのグラフCe(トーンカーブCe)が、トーンカーブ拡大表示ETbとして右上側に同時に表示される。
【0054】
このトーンカーブ調整画面204においても、拡大表示ETbでは、1%当たりの縦軸および横軸の長さが、全体表示(非拡大表示)ATbのそれぞれ約4倍の長さに拡大されている。
【0055】
そして、トーンカーブ調整画面204の拡大表示ETbまたは全体表示ATbのいずれかのトーンカーブCe、Ct上にマウスポインタMPを合わせ、マウス24Mの左スイッチでドラッグすることで、トーンカーブCe、Ct上のサンプリングポイントSPを上下(ドットゲインの増減方向)あるいは左右(トーンカーブ上に沿っての左右方向)に移動することができる。サンプリングポイントSPは、この実施の形態では、入力階調「0」、「3.9」、「8.6」、「24.2」、「43.1」、「61.9」、「83.1」、および「100」の8点の値が選択されている。なお、実際上、C画像データ(C)の入力階調は8ビット=256階調であり、1階調が100/255=0.3921に対応するので、サンプリングポイントSPの階調上(横軸上)での選択は、0.3921の倍数で行われるようになっている。縦軸は、0.5%刻みである。
【0056】
図6において、現在、マウスポインタMPにより選択されているサンプリングポイントSPが編集ポイントとしてグラフ枠の上部の編集ポイント欄206に表示される。この編集ポイント欄206には、入力階調の値(図6では、24.2)およびその入力階調におけるドットゲイン(図6では+6.4であるが、このドットゲインは以下に説明するように全体のドットゲイン)が表示される。
【0057】
なお、この実施の形態において、トーンカーブのグラフCt、Ceの縦軸上では、1次元のLUT41のドットゲインの値に等しく表示されているが、編集ポイント欄206のドットゲイン値「+6.4」や、全体表示ATbのグラフCにおける横軸の入力階調「10」、「30」等の下側に表示されているドットゲイン「+3.5」や「+6.8」は、図2に示した印刷条件プロファイル28とプリンタ条件プロファイル30とをプロファイル管理部56でマージ(合成)した値(全体ドットゲイン)として表示している。現在のトーンカーブの調整によるハードコピーHC(図1参照)上でのドットゲイン(全体ドットゲイン)を知ることを望むユーザの要望に応えるためである。
【0058】
この図6例において、サンプリングポイントSP間のドットゲインはトーンカーブ補間部64により、サンプリングポイントSPを移動するたびに自動的に計算され、これに対応して、全体ドットゲインがプロファイル管理部56で修正後の印刷条件プロファイル28とプリンタ条件プロファイル30とをマージ(合成)することで自動的に計算される。
【0059】
例えば、図6例の表示において、サンプリングポイントSP=SP[入力階調,ドットゲイン]=SP[24.2,+6.4]において、マウスポインタMPによりサンプリングポイントSPをSP=[24.2,+10]と上側に移動したとき、このサンプリングポイントSP=[24.2,+10]と隣り合うサンプリングポイントSP(図6例では、サンプリングポイントSP=[8.6,+3.0]とSP[43.1,+6.5])間が滑らかに補間された調整後のトーンカーブのグラフCt、Ceが瞬時(リアルタイム)に変更表示される。
【0060】
このように、図5例および図6例を利用したトーンカーブ全部表示画面202およびトーンカーブ調整画面204によれば、入力画像データ(C)の全階調範囲(0−100%)に対するドットゲインをトーンカーブのグラフCtで表して表示装置26上に全体表示ATbとして表示するとともに、拡大表示ETbのトーンカーブのグラフCeを同時に表示するようにしているので、全体表示ATb上に表示されたトーンカーブCtにより全体を見ながらハイライト側のみのトーンカーブCeに係る調整を拡大表示ETbで行うことが可能となり、人の視感度の高いハイライト側でもより細かい調整・補正を行うことができるという効果が達成される。
【0061】
この場合、入力装置24としてのマウス24Mによる画面操作で、一部の階調としてのハイライト部の拡大表示ETa、ETbのトーンカーブCMYK、Ceまたは全体表示ATa、ATbの全階調のトーンカーブCMYK、Ctを調整したとき、この調整結果が、前記一部の階調としてのハイライト部の拡大表示ETa、ETbのトーンカーブCMYK、Ceまたは全体表示ATa、ATbの全階調のトーンカーブCMYK、Ctの両方に自動的にリアルタイムに反映されて表示されるので、トーンカーブの調整結果を、細かい部分と全体部分とで一目で理解することが可能となり、トーンカーブの調整がし易くなる。
【0062】
なお、全体表示ATa、ATbおよび拡大表示ETa、ETbにおいて、縦軸のドットゲインの表示を、出力画像データの階調を表す網%の表示に変更することも可能であり、網%の表示とした場合、入力階調に対して出力階調が累積的に増加するグラフとなる。換言すれば、入力画像階調値(0−100)に対して出力画像階調値(0−100)が線形に変化する特性のグラフに対してドットゲインを加えたグラフが網%表示のグラフ、換言すれば、入力画像階調値(0−100)に対して出力画像階調値(0−100)の特性を表すトーンカーブとなる。
【0063】
図5のトーンカーブ全部表示画面202および図6のトーンカーブ調整画面204において、リセットボタン210をクリックした場合には、確認ダイアログによる確認の後に、現在編集中の色のトーンカーブが全てドットゲイン=0に沿う直線となり、調整画面204上に表示されるサンプリングポイントSPは、ハイライト点(階調=0%)と、シャドウ点(階調=100%)の2点のみとなる。
【0064】
また、サンプリングポイントSPにマウスポインタMPを置き、マウス24Mの右スイッチをクリック(右クリック)すると、該サンプリングポイントSPが削除され、一方、サンプリングポイントSPのないトーンカーブCt、Ce上の任意の位置でマウス24Mを右クリックすれば、その任意の位置でサンプリングポイントSPが追加されるようになっている。
【0065】
さらに、10%、30%、50%、70%、90%での調整値である全体ドットゲインの表示セル中は、トーンカーブ調整画面204上での編集モード時のみ、編集中(調整中)の色について表示されるようにされ、トーンカーブ全部表示画面202上の全色表示時にはブランクとされている。
【0066】
トーンカーブCt、Ceの調整後に登録ボタン208をクリックすることによっても(ステップS7:登録)、プロファイル管理部56により、トーンカーブを調整した1次元のLUT41を含めて印刷条件プロファイル28とプリンタ条件プロファイル30のマージ処理が行われて(ステップS8)、合成プロファイルを表すルックアップテーブルが色変換部20に設定される(ステップS9)。
【0067】
このようにして、CMYK全てのトーンカーブを個別に調整することができ、調整後に登録ボタン208をクリックすることで、プロファイル管理部56により、トーンカーブを調整した1次元のLUT41、42、43、44を含めて印刷条件プロファイル28とプリンタ条件プロファイル30のマージ処理が行われて、合成プロファイルを表すルックアップテーブルが色変換部20に設定される。
【0068】
なお、マージ処理前の印刷条件プロファイル28とプリンタ条件プロファイル30とは、それぞれ、プロファイル格納部58に格納される。
【0069】
また、上述した実施の形態においては、トーンカーブの一部の階調を拡大表示する領域を、領域指定手段としてのトーンカーブ領域指定部65によりデフォルト値として設定されるハイライト側としているが、これに限らず、例えば、図6に示す表示例において、マウスポインタMPが置かれている(マウスポインタMPにより指示されている)サンプリングポイントSP[24.2,+6.4]において、マウス24Mをダブルクリックすることにより、図7に示すように、画面204の表示が変更されて、そのサンプリングポイントSP[24.2,+6.4]を中心とする拡大表示ETbがなされ、拡大表示ETbの中心をサンプリングポイントSP[24.2,+6.4]とする拡大されたトーンカーブCeを表示することができる。
【0070】
この場合、拡大表示ETbの入力画像階調値、出力画像階調値(この場合、ドットゲイン)の範囲は、図7に示すように、トーンカーブ領域指定部65とGUI66により自動的に、それぞれ、入力画像階調範囲24.2±5、ドットゲイン範囲+6.4±5とされる。このようにハイライト側よりも、より中間階調部側を拡大して観測することにより、例えば早春の明るい若葉の風景画像等の階調の調整が容易化される。
【0071】
さらに、図示はしないが、シャドウ側を拡大表示することにより夜間の風景画像等におけるシャドウ側の階調の調整が容易化される。
【0072】
なお、この発明は、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、トーンカーブの一部の範囲を画面上で拡大表示するように構成したので、トーンカーブの一部の範囲でもより見やすくなるという効果が達成される。
【0074】
また、この拡大表示した画面を利用することによりそのトーンカーブの一部の範囲で、より細かいトーンカーブの調整・補正を行うことができるという効果が達成される。
【0075】
拡大表示するトーンカーブの一部の範囲は、ハイライト側、中間階調部、シャドウ側の任意の所望の領域を選択することができる。
【0076】
もちろんハイライト側からシャドウ側までの全階調範囲でのトーンカーブの表示画面を利用することにより全階調範囲でのトーンカーブの調整を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された印刷プルーフシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1例中、色変換部に、マージされて設定される印刷条件プロファイルとプリンタ条件プロファイルを示すブロック図である。
【図3】トーンカーブ調整手順の説明に供される線図である。
【図4】印刷条件登録画面の例を示す線図である。
【図5】CMYK全部表示のトーンカーブ確認画面例を示す線図である。
【図6】C色に関するトーンカーブ調整画面例を示す線図である。
【図7】C色に関するトーンカーブ調整画面の他の例を示す線図である。
【図8】従来技術に係るトーンカーブ調整用の画面表示例を示す線図である。
【符号の説明】
10…印刷プルーフシステム 14…ホストコンピュータ
20…色変換部 24…入力装置
24M…マウス 28…印刷条件プロファイル
30…プリンタ条件プロファイル
41、42、43、44…1次元のLUT(トーンカーブ調整用のLUT)
51、52、53…1次元のLUT(地色調整用のLUT)
56…プロファイル管理部 60…トーンカーブ調整部
66…GUI 200…印刷条件選択画面
202…トーンカーブ全部表示画面
204…トーンカーブ調整画面 ATa、ATb…全体表示(非拡大表示)
Ct、Ce…トーンカーブ(トーンカーブのグラフ)
ETa、ETb…拡大表示 MP…マウスポインタ
SP…サンプリングポイント

Claims (4)

  1. カラー画像データの入力画像階調値に対する出力画像階調値の特性を表すトーンカーブを表示装置上に表示し、入力装置による画面操作で前記トーンカーブを調整可能なトーンカーブの調整装置において、
    前記トーンカーブの一部の階調でありデフォルト値として設定されるハイライト部の階調を拡大表示するとともに、トーンカーブの全階調の表示を同時に表示する表示制御手段を有する
    ことを特徴とするトーンカーブの調整装置。
  2. スキャナにより取り込んだ入力画像から印刷機により印刷物を作成する前に、前記印刷物のカラー印刷プルーフとしての出力画像を印刷プルーファより出力しようとする際、前記入力画像の階調値に対する前記出力画像の階調値の特性を表すトーンカーブを表示装置上に表示し、入力装置による画面操作で前記トーンカーブを調整可能なトーンカーブの調整装置において、
    前記トーンカーブの一部の一部の階調でありデフォルト値として設定されるハイライト部の階調を拡大表示するとともに、トーンカーブの全階調の表示を同時に表示する表示制御手段を有する
    ことを特徴とするトーンカーブの調整装置。
  3. 請求項1又は2記載のトーンカーブの調整装置において、
    前記トーンカーブ上で複数のサンプリングポイントが選択可能とされ、かつ任意の1つのサンプリングポイントを編集ポイントとして階調値が変更されたとき、前記編集ポイントと隣り合うサンプリングポイント間を滑らかに補間した変更後の一部拡大表示トーンカーブと、全階調のトーンカーブとを同時に表示する
    ことを特徴とするトーンカーブの調整装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載されたトーンカーブの調整装置において、
    前記出力画像階調値をドットゲインとする
    ことを特徴とするトーンカーブの調整装置。
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