JP2005064841A - 色調整方法、その色調整方法コンピュータに実行させるプログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像出力装置間の色合わせをターゲットの用紙の紙白に応じて高い精度で行うことが可能な色調整方法を提供する。
【解決手段】 演算制御部31は、L*a*b*/XYZ変換部34を用いて印刷機6の紙白及び校正用カラープリンタ4の基準白色のL*a*b*値をXYZ値に変換し、印刷機6のCMYKの強度の値の各組合せに対応するL*a*b*値をXYZ値に変換し、このCMYKの強度の値の各組合せに対応するXYZ値に、基準白色のXYZ値を紙白のXYZ値で除算して得られる調整係数を乗算し、この調整されたXYZ値をL*a*b*/XYZ変換部34を用いて逆変換してL*a*b*値を求め、この求められたL*a*b*値を用いてデバイスリンクカラープロファイル35を作成する。
【選択図】 図2
【解決手段】 演算制御部31は、L*a*b*/XYZ変換部34を用いて印刷機6の紙白及び校正用カラープリンタ4の基準白色のL*a*b*値をXYZ値に変換し、印刷機6のCMYKの強度の値の各組合せに対応するL*a*b*値をXYZ値に変換し、このCMYKの強度の値の各組合せに対応するXYZ値に、基準白色のXYZ値を紙白のXYZ値で除算して得られる調整係数を乗算し、この調整されたXYZ値をL*a*b*/XYZ変換部34を用いて逆変換してL*a*b*値を求め、この求められたL*a*b*値を用いてデバイスリンクカラープロファイル35を作成する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複数の画像出力装置でそれぞれ出力される画像の色合わせを行うための色調整方法、その色調整方法コンピュータに実行させるプログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体に関する。特に、印刷物のデジタルカラープルーフの色再現精度を向上を図るための印刷機と校正用カラープリンタとの間の色調整方法、その色調整方法をコンピュータに実行させるプログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体に関するものである。
近年、印刷物を実際に印刷する前にその印刷物のデジタルカラープルーフを出力して校正作業を行うことが多くなってきている。このような校正作業を迅速かつ確実に行うためには、カラープルーフの色再現性を向上させる必要がある。つまり、カラープルーフの出力を行う校正用カラープリンタの出力色を印刷機の出力色に適正に合わせ込まなければ、印刷物の発色具合を正確に判断することが難しくなるからである。
校正用カラープリンタと印刷機との色合わせでは、基本色C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)については好適な精度で色再現が可能であるが、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)等の2次色、CMY3色やCMYK4色からなる黒及びそれに近い色などについては、印刷機の出力色に高精度で合わせ込むことは困難であった。そこで、下記の特許文献1に開示されたようなデバイスカラープロファイルによるカラーマネージメントシステムを取り入れた手法を用いて色再現精度の向上が図られている。
この特許文献1に開示された色調整方法は次のようなものである。まず、当該文献の請求項1には、CMYKの組合せに応じた(L*a*b*)表色系の値が格納されたCMYK→L*a*b* LUTと、表色系の値に応じたCMYKの値が格納されたL*a*b*→CMYK LUTとを含んでなるデバイスカラープロファイルを印刷機及び校正用カラープリンタのそれぞれについて作成し、これら2つのデバイスカラープロファイルを基に、印刷機におけるCMYKの組合せに応じた校正用カラープリンタにおけるCMYKの値を格納したデバイスリンクカラープロファイルを作成し、印刷機の色にあった出力を校正用カラープリンタで得ることができるようにデバイスリンクカラープロファイルにより画像データについてのCMYKの値を変換する色調整方法である。なお、デバイスカラープロファイルは、CMYKの全色空間に亘る多数の組合せを含むカラーパッチを印刷機や校正用カラープリンタで出力し、測色計により測定された各カラーパッチのL*a*b*値から求められる。
ところで、校正用カラープリンタに用いられる銀塩ペーパー等の感光材料の地色は、印刷機に用いられる印刷用紙の地色(紙白と称することがある)と異なっていることが多い。特に、色の付いた印刷用紙が使用されることも多々ある。このような場合、校正用カラープリンタで忠実に色を再現したとしても、地色の違いから異なる色に見えてしまう。これに対して、紙白に応じた感光材料を備えておくことは、印刷用紙の地色が多種に亘ることから現実的ではない。
また、上記のような従来の色調整方法を用いて何も印刷されていない紙白を表現すると、C=M=Y=K=0として再現されるので地色が異なって表現されてしまう。また、校正用カラープリンタの出力色を印刷物の紙白の上に印刷される色に合わせるよう制御することができないため、特に、色の付いた印刷用紙に出力された色を忠実に再現することができず、カラープルーフを作成する上で、また校正作業を行う上で問題となっていた。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもので、画像出力装置間の色合わせを、色合わせのターゲットの用紙の紙白に応じて高い精度で行うことが可能な色調整方法、その色調整方法をコンピュータに実行させるプログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色の基本色の強度の値の組合せに対応する所定の表色系の値が格納された第1のルックアップテーブルと、前記所定の表色系の値に対応する前記基本色の強度の値の組合せが格納された第2のルックアップテーブルとを含む第1のカラープロファイルを、第1及び第2の画像出力装置のそれぞれについて作成し、前記第1及び第2の画像出力装置の前記第1のカラープロファイルを基に、前記第1の画像出力装置の前記基本色の強度の値の組合せに対応する前記第2の画像出力装置の前記基本色の強度の値の組合せが格納された第2のカラープロファイルを作成し、前記第2のカラープロファイルを用いて前記第2の画像出力装置の出力色を前記第1の画像出力装置の出力色に合わせるように調整する色調整方法において、前記第1の画像出力装置で画像の出力を行う用紙の地色の前記所定の表色系の値に対応する前記第2の画像出力装置の前記基本色の強度の値の組合せを求めて前記第2の画像出力装置の基準白色とし、この基準白色の前記基本色の強度の値の組合せに対応する前記所定の表色系の値を、前記第2の画像出力装置の前記第1のルックアップテーブルを用いて取得し、取得された前記基準白色の前記所定の表色系の値と前記用紙の地色の前記所定の表色系の値とが一致するように、前記第1の画像出力装置の前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記第2の画像出力装置の前記所定の表色系の値を調整し、調整された前記所定の表色系の値に対応する前記第2の画像出力装置の前記基本色の強度の値の組合せを、前記第2の画像出力装置の前記第2のルックアップテーブルを用いて取得し、取得された前記基本色の強度の値の組合せを用いて前記第2のカラープロファイルを作成する、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の色調整方法であって、前記第1の画像出力装置で画像の出力を行う前記用紙の地色が前記第2の画像出力装置の出力色の色域に含まれているか否か判断し、前記用紙の地色が前記色域に含まれていないと判断されたことに対応して、前記用紙の地色の前記所定の表色系の値を、前記色域を示す前記所定の表色系の領域に写像し、この写像により得られた前記所定の表色系の値を、前記基準白色の前記所定の表色系の値と設定する、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の色調整方法であって、前記用紙の地色及び前記基準白色の前記所定の表色系の値を他の表色系の値に変換し、前記第1の画像出力装置の前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記所定の表色系の値を前記他の表色系の値に変換し、この変換により得られた前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記他の表色系の値を、前記用紙の地色及び前記基準白色の前記他の表色系の値を用いて調整し、調整された前記他の表色系の値を前記所定の表色系の値に逆変換し、この逆変換により得られた前記調整された前記所定の表色系の値を基に前記第2のカラープロファイルを作成することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項3記載の色調整方法であって、前記調整は、前記基準白色の前記他の表色系の値を前記用紙の地色の前記他の表色系の値で除算して得られる調整係数を、前記変換により得られた前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記他の表色系の値に乗算することにより行われることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項4記載の色調整方法であって、前記所定の表色系はL*a*b*表色系であり、前記他の表色系はXYZ表色系であって、前記用紙の地色及び前記基準白色の前記L*a*b*表色系の値を前記XYZ表色系の値に変換し、前記第1の画像出力装置の前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記L*a*b*表色系の値を前記XYZ表色系の値に変換し、前記基準白色の前記XYZ表色系の値を前記用紙の地色の前記XYZ表色系の値で除算して得られる前記調整係数を、前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記XYZ表色系の値に乗算し、この乗算により調整された前記XYZ表色系の値を前記L*a*b*表色系の値に逆変換し、この逆変換により得られた前記L*a*b*表色系の値を基に前記第2のカラープロファイルを作成することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項4記載の色調整方法であって、前記所定の表色系はL*a*b*表色系であり、前記他の表色系はRGB表色系であって、前記用紙の地色及び前記基準白色の前記L*a*b*表色系の値をXYZ表色系の値に変換し、この変換により得られた前記用紙の地色及び前記基準白色の前記XYZ表色系の値を前記RGB表色系の値に更に変換し、前記第1の画像出力装置の前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記L*a*b*表色系の値を前記XYZ表色系の値に変換し、この変換により得られた前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記XYZ表色系の値を前記RGB表色系の値に更に変換し、前記基準白色の前記RGB表色系の値を前記用紙の地色の前記RGB表色系の値で除算して得られる前記調整係数を、前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記RGB表色系の値に乗算し、この乗算により調整された前記RGB表色系の値を前記XYZ表色系の値に逆変換し、この逆変換により得られた前記XYZ表色系の値を前記L*a*b*表色系の値に更に逆変換し、この逆変換により得られた前記L*a*b*表色系の値を基に前記第2のカラープロファイルを作成することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の色調整方法であって、前記第1の画像出力装置はカラーの印刷物を出力するための印刷機であり、前記第2の画像出力装置は前記印刷機で出力される印刷物の校正用カラープルーフを出力するための校正用カラープリンタであることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の色調整方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
また、上記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、請求項8記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体である。
請求項1ないし請求項9に記載の発明によれば、複数の画像出力装置間の色合わせを用紙の地色に応じて高い精度で行うことができる。
特に、請求項2記載の発明によれば、用紙の地色をそのまま再現できない場合であっても、高精度の色合わせを行うことができる。
本発明に係る色調整方法の実施の形態の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。以下、複数の画像出力装置間における紙白の出力調整をXYZ表色系で行うための構成を備えた第1の実施の形態と、RGB表色系で調整を行うための構成を備えた第2の実施の形態とについてそれぞれ説明する。用紙の紙白は測色計により測定され、L*a*b*表色系の値(L*a*b*値と称する)として得られる。L*a*b*表色系は本発明にいう「所定の表色系」を示し、XYZ表色系及びRGB表色系は「他の表色系」を示している。なお、「所定の表色系」及び「他の表色系」はこのような組合せに限定されるものではなく、各種の表色系を適宜用いることができる。
[第1の実施の形態]
本実施形態では、印刷機を色合わせの目標として校正用カラープリンタの出力色を調整する色調整方法を実行するための画像出力システムについて説明する。ここで、印刷機は、本発明にいう「第1の画像出力装置」の一例を示し、校正用カラープリンタは、「第2の画像出力装置」の一例を示している。
本実施形態では、印刷機を色合わせの目標として校正用カラープリンタの出力色を調整する色調整方法を実行するための画像出力システムについて説明する。ここで、印刷機は、本発明にいう「第1の画像出力装置」の一例を示し、校正用カラープリンタは、「第2の画像出力装置」の一例を示している。
図5のフローチャートには、この画像出力システムによる処理の全体の流れの概略が示されている。まず、印刷機でカラーチャートを出力し(S01a)、測色計でこのカラーチャートを測色してL*a*b*表色系の値(L*、a*、b*;L*a*b*値と呼ぶ)を求め(S02a)、このL*a*b*値を基に印刷機のデバイスカラープロファイルを作成する(S03a)。同様に、校正用カラープリンタでカラーチャートを出力し(S01b)、測色計でこのカラーチャートを測色してL*a*b*値を求め(S02b)、このL*a*b*値を基に校正用カラープリンタのデバイスカラープロファイルを作成する(S03b)。
次に、印刷機のデバイスカラープロファイルと校正用カラープリンタのデバイスカラープロファイルとからデバイスリンクカラープロファイルを作成し(S04)、このデバイスリンクカラープロファイルを基に校正用カラープリンタでカラープルーフの出力を行う(S05)。
本実施形態の色調整方法は、以上の処理中のデバイスリンクカラープロファイルの作成段階(S04)において、印刷物が出力される印刷用紙の地色(紙白)を好適に再現するとともに、この印刷用紙上の出力色を忠実に再現するための処理が含まれていることを特徴とする。なお、上記のデバイスカラープロファイル及びデバイスリンクカラープロファイルの詳細については後述することとする。以下、本実施形態の色調整方法を実行するための画像出力システムの全体構成及び各部の構成についてまず説明した後、この画像出力システムにより実行される色調整方法について説明することとする。
〔システム構成〕
図1は、本実施形態の色調整方法を実行するための画像出力システムの構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、当該画像出力システムは、印刷物の画像編集を行う上流端末である画像編集端末1A〜1Cと、RIP(Raster Image Processor)2と、印刷物のカラープルーフを出力するための各種の画像変換処理を行うことが可能な画像変換装置3と、カラープルーフやカラーチャート100を出力するための校正用カラープリンタ4とを含んで構成されている。画像編集端末1A〜1C、RIP2及び画像変換装置3は、LANやインターネット等のネットワークNを介してそれぞれ通信可能に接続されている。
図1は、本実施形態の色調整方法を実行するための画像出力システムの構成の一例を示すブロック図である。同図に示すように、当該画像出力システムは、印刷物の画像編集を行う上流端末である画像編集端末1A〜1Cと、RIP(Raster Image Processor)2と、印刷物のカラープルーフを出力するための各種の画像変換処理を行うことが可能な画像変換装置3と、カラープルーフやカラーチャート100を出力するための校正用カラープリンタ4とを含んで構成されている。画像編集端末1A〜1C、RIP2及び画像変換装置3は、LANやインターネット等のネットワークNを介してそれぞれ通信可能に接続されている。
この画像出力システムには、更に、RIP2から送信されるデータを直接に刷版に結像して出力することが可能なCTP出力装置5が設けられている。このCTP出力装置5により出力された刷版Pを印刷機6に装着して印刷処理を行うことにより印刷物Fが出力される。また、印刷機6でもカラーチャート(同じく符号100を用いる)を出力することができる。
また、校正用カラープリンタ4や印刷機6による出力物(特にカラーチャート100、F)の色のL*a*b*表色系の値L*、a*、b*を測定することが可能な測色計7が設けられている。なお、図1に示す構成では、単独の測色計7が設けられているが、校正用カラープリンタ4や印刷機6に内蔵されていてもよい。また、測色計7による測定は、手動で行ってもよく(特に単独に設けられている場合など)、また自動的に行われるようにしてもよい(特に上記の内蔵されている場合など)。
〔画像編集端末の構成〕
画像編集端末1A〜1Cは、DTPの手法を用いて、印刷物の画像データを複数の色版情報に分割して編集するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされたコンピュータ端末からなり、コンピュータ本体、キーボード及びモニタ等に加えて、イメージスキャナ等の画像入力機器などを備えている(図示は省略する)。このような画像編集端末は、通常、複数台が設けられている(本実施形態では1A〜1Cの3台設けられているが、もちろん1台のみの構成や所望の台数からなる構成としてよい)。各画像編集端末1A〜1Cにより編集された画像データは、ネットワークNを通じてRIP2に送信されるようになっているのが通常だが、RIP2及び画像変換装置3の双方に送信されるようにしてもよい。
画像編集端末1A〜1Cは、DTPの手法を用いて、印刷物の画像データを複数の色版情報に分割して編集するためのアプリケーションソフトウェアがインストールされたコンピュータ端末からなり、コンピュータ本体、キーボード及びモニタ等に加えて、イメージスキャナ等の画像入力機器などを備えている(図示は省略する)。このような画像編集端末は、通常、複数台が設けられている(本実施形態では1A〜1Cの3台設けられているが、もちろん1台のみの構成や所望の台数からなる構成としてよい)。各画像編集端末1A〜1Cにより編集された画像データは、ネットワークNを通じてRIP2に送信されるようになっているのが通常だが、RIP2及び画像変換装置3の双方に送信されるようにしてもよい。
〔RIPの構成〕
RIP2は、画像編集端末1A〜1Cを用いて編集された印刷物の電子製版の基となる画像データをネットワークNを通じて受信し、文字やイメージデータを走査しながらビットマップに変換を行うプロセッサとして機能するサーバ等から構成され、ラスタイメージフォーマットのC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)の各基本色の網点画像データを面順次に生成するようになっている。また、校正用カラープリンタで出力される画像の画像データを生成する場合には、網点化を行う前のCMYKの画像データを生成することができるようになっている。
RIP2は、画像編集端末1A〜1Cを用いて編集された印刷物の電子製版の基となる画像データをネットワークNを通じて受信し、文字やイメージデータを走査しながらビットマップに変換を行うプロセッサとして機能するサーバ等から構成され、ラスタイメージフォーマットのC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)の各基本色の網点画像データを面順次に生成するようになっている。また、校正用カラープリンタで出力される画像の画像データを生成する場合には、網点化を行う前のCMYKの画像データを生成することができるようになっている。
〔画像変換装置の構成〕
画像変換装置3は、所定の動作プログラムが組み込まれた情報処理装置で、通常のようにコンピュータ本体、キーボード、モニタ等から構成されている。この画像変換装置3は、RIP2が生成したCMYKの画像データをネットワークNを介して取得し、校正用カラープリンタ4で出力するためにCMYK値の色変換を行い、当該色変換の後に網点画像を作成するための構成を備えている。また、この画像変換装置3は、後述する本実施形態の色調整処理を実行するよう構成されている。
画像変換装置3は、所定の動作プログラムが組み込まれた情報処理装置で、通常のようにコンピュータ本体、キーボード、モニタ等から構成されている。この画像変換装置3は、RIP2が生成したCMYKの画像データをネットワークNを介して取得し、校正用カラープリンタ4で出力するためにCMYK値の色変換を行い、当該色変換の後に網点画像を作成するための構成を備えている。また、この画像変換装置3は、後述する本実施形態の色調整処理を実行するよう構成されている。
以下、図2及び図3を参照して、この画像変換装置3について詳しく説明する。ここで、図2は、画像変換装置3の機能的構成を説明するための機能ブロック図であり、図3は、このような動作を実行するための画像変換装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。
(画像変換装置の機能的構成)
図2に示すように、画像変換装置3は、演算制御部31と、印刷機6のデバイスカラープロファイル32と、校正用カラープリンタ4のデバイスカラープロファイル33と、L*a*b*/XYZ変換部34と、デバイスリンクカラープロファイル35と、測色計7による測定結果の入力処理を行う入力処理部36と、デバイスリンクカラープロファイル35によりCMYKの画像データを色変換して更に網点画像を作成するための処理を行う出力処理部37とを含んで構成されている。
図2に示すように、画像変換装置3は、演算制御部31と、印刷機6のデバイスカラープロファイル32と、校正用カラープリンタ4のデバイスカラープロファイル33と、L*a*b*/XYZ変換部34と、デバイスリンクカラープロファイル35と、測色計7による測定結果の入力処理を行う入力処理部36と、デバイスリンクカラープロファイル35によりCMYKの画像データを色変換して更に網点画像を作成するための処理を行う出力処理部37とを含んで構成されている。
演算制御部31は、各種の演算処理や装置各部の制御を行うもので、特に、デバイスカラープロファイル32、33の作成処理やデバイスリンクカラープロファイル35の作成処理、更に本実施形態の色調整方法を構成する各段階の処理などを行う。
デバイスカラープロファイル32は、印刷機6の色出力特性を定義した各種のルックアップテーブル(LUTと略称する)から構成されている。このデバイスカラープロファイル32には、印刷機6による基本色C、M、Y、Kの出力強度の値の各種の組合せに対応するL*a*b*値が格納されたCMYK→L*a*b* LUT321と、各種のL*a*b*値に対応する印刷機6によるC、M、Y、Kの出力強度の値の組合せが格納されたL*a*b*→CMYK LUT322とが含まれている。
同様に、デバイスカラープロファイル33には、校正用カラープリンタ4による基本色C、M、Y、Kの出力強度の値の各種の組合せに対応するL*a*b*値が格納されたCMYK→L*a*b* LUT331と、各種のL*a*b*値に対応する校正用カラープリンタ4によるC、M、Y、Kの出力強度の値の組合せが格納されたL*a*b*→CMYK LUT332とが含まれている。
ここで、デバイスカラープロファイル32、33は、本発明にいう第1のカラープロファイルである。また、CMYK→L*a*b* LUT321、331は本発明の第1のルックアップテーブルを示し、L*a*b*→CMYK LUT322、332は本発明の第2のルックアップテーブルを示している。
CMYK→L*a*b* LUT321、331は、入力されたC、M、Y、Kの値をL*a*b*値に変換するために用いられる。また、L*a*b*→CMYK LUT322、332は、入力されたL*a*b*値をC、M、Y、Kの値に変換するために用いられる。なお、L*a*b*表色系の全色空間において校正用カラープリンタ4や印刷機6によるCMYK混色の色再現可能範囲は限られているため、L*a*b*の全色空間をCMYKの色再現可能範囲内に写像する方法を様々に変化させて得られる複数種類の写像方法をL*a*b*→CMYK LUT322、332に格納し、入力デバイスの種類に応じて選択的に用いるよう構成されているのが一般的である。
L*a*b*/XYZ変換部34は、L*a*b*表色系の値をXYZ表色系の値に変換する処理に用いられる変換式と、XYZ表色系の値をL*a*b*表色系の値に逆変換する処理に用いられる変換式とを格納している。このような変換処理は、演算制御部31が当該変換式に数値を代入して演算を行うことにより実行される。以下に示す式1はL*a*b*表色系の値をXYZ表色系の値に変換するための式を表し、式2はXYZ表色系の値をL*a*b*表色系の値に変換するための式を表している。
(式1)
Yd=(L*+16)/116
Xd=a*/500+Yd
Zd=Yd−b*/200
X/X0=Xd^3 (Xd>=0.206893)
=(Xd−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Y/Y0=Yd^3 (Yd>=0.206893)
=(Yd−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Z/Z0=Zd^3 (Zd>=0.206893)
=(Zd−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Yd=(L*+16)/116
Xd=a*/500+Yd
Zd=Yd−b*/200
X/X0=Xd^3 (Xd>=0.206893)
=(Xd−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Y/Y0=Yd^3 (Yd>=0.206893)
=(Yd−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Z/Z0=Zd^3 (Zd>=0.206893)
=(Zd−16/116)/7.787(それ以外のとき)
(式2)
Xd=(X/X0)^(1/3) (X/X0>0.008856)
=(X/X0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Yd=(Y/Y0)^(1/3) (Y/Y0>0.008856)
=(Y/Y0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Zd=(Z/Z0)^(1/3) (Z/Z0>0.008856)
=(Z/Z0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
L*=Yd×116−16
a*=500×(Xd−Yd)
b*=200×(Yd−Zd)
Xd=(X/X0)^(1/3) (X/X0>0.008856)
=(X/X0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Yd=(Y/Y0)^(1/3) (Y/Y0>0.008856)
=(Y/Y0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Zd=(Z/Z0)^(1/3) (Z/Z0>0.008856)
=(Z/Z0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
L*=Yd×116−16
a*=500×(Xd−Yd)
b*=200×(Yd−Zd)
デバイスリンクカラープロファイル35は、デバイス間の出力色を合わせるためのLUTで、印刷機6で出力される基本色C、M、Y、K4色の組合せに対する校正用カラープリンタ4のC、M、Y、K4色の組合せを格納している。このデバイスリンクカラープロファイル35は、上記のデバイスカラープロファイル32、33を基に作成される(作成の詳細は後述する)。作成されたデバイスリンクカラープロファイル35によりCMYKの画像データの色変換が行われてカラープルーフ出力時の色が調整される。このデバイスリンクカラープロファイル35は、本発明にいう第2のカラープロファイルを示している。
本実施形態のデバイスリンクカラープロファイル35は、例えば、印刷機6のC、M、Y、Kの範囲(各々0〜255)をそれぞれ20等分し、各21点を組み合わせてC×M×Y×K:21×21×21×21=194481通りの入力点に対応する校正用カラープリンタ4のC、M、Y、Kの出力値が定義された4次元入力/4次元出力のLUTとして構成される。
入力処理部36は、印刷機6や校正用カラープリンタ4で出力されたカラーチャートF、100の測色計7による測定値(L*a*b*値)を入力するための処理を行う入力インターフェイスである。なお、この測定値の入力は、例えば、測色計7と画像変換装置3とを有線又は無線で接続して直接に行ってもよく、ユーザが測定値を手入力するようにしてもよい。また、所定の記録媒体に測定値を記録するための手段を測色計7に設け、この記憶媒体を介して入力するようにしてもよい。
出力処理部37は、作成されたデバイスリンクカラープロファイル35によりCMYKの画像データの色変換と網点化を行い、網点画像データを校正用カラープリンタ4に送信するための処理を行う。
(画像変換装置のハードウェア構成)
次に、以上のような機能的構成を有する画像変換装置3のハードウェア構成について、図3のブロック図を参照して説明する。
次に、以上のような機能的構成を有する画像変換装置3のハードウェア構成について、図3のブロック図を参照して説明する。
画像変換装置3は、所定のプログラムにしたがって演算処理や制御処理を実行するCPU301と、このCPU301によって実行されるプログラムや各種データ等を展開するメインメモリとしてのRAM302と、BIOS等のプログラムなどを保存するROM303と、OS等の動作プログラムや各種データ、更にはアプリケーションソフトウェアなどを格納するハードディスクドライブ(HDD)304と、情報記録媒体に記録されたデータを読み取るための処理、及びデータを情報記録媒体に書き込むための処理を行う読取/書込装置305と、キーボードやマウス等の操作手段からの操作信号を処理する操作インターフェイス(操作IF)306と、各種データの入出力を司る入出力インターフェイス(入出力IF)307とを備えている。入出力IF307は、特に、測色計7による測定結果の入力処理を行う(図2も参照)。また、その他にも、モニタへ画像データを送出する表示用インターフェイスなどを備えている。
画像変換装置3は、ROM303やHDD304に格納されたプログラムやデータをRAM302にコピーし、CPU301がRAM302にコピーされたプログラムを実行することによって本発明に係る機能を実現するようになっている。当該プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM、DVD−ROM等の情報記録媒体にあらかじめ記録されており、これを読取/書込装置305を用いてインストールすることで、画像変換装置3上で動作されるようになっている。なお、インターネットやLAN等のネットワーク上のサーバ等からダウンロードして、このプログラムを使用するように構成してもよい。
CPU301は、画像変換装置3の全体制御や各部の制御、更には各種の演算処理を実行する。このCPU301は、RAM302に展開される各種のプログラムとともに図2に示す演算制御部31を構成している。
HDD304には、RIP2からの網点画像データを一時的に格納して処理タイミングを調整するためのバッファとしての記憶領域や、デバイスカラープロファイル32、33及びデバイスリンクカラープロファイル35を格納するための記憶領域、更には、L*a*b*/XYZ変換部34の上記の式1及び式2を格納するための記憶領域が設定されている。なお、デバイスカラープロファイル32、33、デバイスリンクカラープロファイル35、及びL*a*b*/XYZ変換部34の式1、2については、ROM303に記憶されていてもよい。また、HDD304には、本実施形態の色調整方法を実行するためのプログラムが格納されている。
読取/書込装置305は、フロッピー(登録商標)ディスクに対する読取/書込を行うためのフロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)や、CD−ROM(及び/又はDVD−ROM)に対する読取/書込を行うためのCD(DVD)−ROMドライブなどからなり、用途やシステム構成等に応じて任意の装置を用いることができる。
入出力IF307は、図2中の入力処理部36及び出力処理部37として機能するとともに、RIP2から送られるCMYKの画像データの入力処理などを行う。
〔校正用カラープリンタの構成〕
次に、印刷物の校正物としてのカラープルーフを出力する校正用カラープリンタ4について説明する。なお、ここで使用される校正用カラープリンタ4は公知の構成からなるため説明は簡単なものにとどめる。
次に、印刷物の校正物としてのカラープルーフを出力する校正用カラープリンタ4について説明する。なお、ここで使用される校正用カラープリンタ4は公知の構成からなるため説明は簡単なものにとどめる。
校正用カラープリンタ4は、赤色(R)光により感光材料のマゼンタ発色層(M層)を感光させ、緑色(G)光により感光材料のシアン発色層(C層)を感光させ、青色(B)光により感光材料のイエロー発色層(Y層)を感光させることによって露光処理を行うとともに、これに現像処理を施してカラー画像を形成するようになっている。このR、G、Bの光による露光処理は、点順次で画素毎に行われる。なお、感光材料としては、銀塩感光材料等が用いられるのが一般的である。
校正用カラープリンタ4は、画像変換装置3の出力処理部37により送られる基本色C、M、Y、K(及び特色)に分版された網点画像データを基にカラープルーフ100を出力する。
〔デバイスカラープロファイルの作成方法〕
次に、印刷機6のデバイスカラープロファイル32及び校正用カラープリンタ4のデバイスカラープロファイル33の作成方法について説明する。これらの作成処理は、画像変換装置3の演算制御部31により実行される。なお、デバイスカラープロファイル32、33は、公知の処理に基づいて作成されるため、概略的な説明にとどめることとする。
次に、印刷機6のデバイスカラープロファイル32及び校正用カラープリンタ4のデバイスカラープロファイル33の作成方法について説明する。これらの作成処理は、画像変換装置3の演算制御部31により実行される。なお、デバイスカラープロファイル32、33は、公知の処理に基づいて作成されるため、概略的な説明にとどめることとする。
(CMYK→L*a*b* LUTの作成方法)
CMYK→L*a*b* LUT321、331は、CMYKの全色空間に亘って4色を組合せて出力されるカラーパッチを多数配置したカラーチャートF、100を測色計7で測定して求めた各カラーパッチのL*a*b*値を基に作成される。なお、CMYK→L*a*b* LUT321、331は同様の方法で作成されるので、CMYK→L*a*b* LUT321の作成方法の一例についてのみ説明する。
CMYK→L*a*b* LUT321、331は、CMYKの全色空間に亘って4色を組合せて出力されるカラーパッチを多数配置したカラーチャートF、100を測色計7で測定して求めた各カラーパッチのL*a*b*値を基に作成される。なお、CMYK→L*a*b* LUT321、331は同様の方法で作成されるので、CMYK→L*a*b* LUT321の作成方法の一例についてのみ説明する。
まず、各C、M、Y、Kの最小値0〜最大値255の範囲を4等分して、0、64、128、191、255の5段階を考慮し、C×M×Y×K:5×5×5×5=625の組合せの各カラーパッチを配置した図4に示すようなカラーチャートFを印刷機6で出力する。次に、このカラーチャートFの各カラーパッチを測色計7で順番に測定し、それぞれのL*a*b*値を求める。なお、以上は、図5のフローチャート中のS01a及びS02aに示すプロセスである。
ここで、図4に示すカラーチャートにおいて最上段の最も左に配置されたカラーパッチは、C=0、M=0、Y=0、K=0としたときの出力色を示している。即ち、このカラーパッチを測定することは、印刷機6の紙白のL*a*b*値を測定することと同義である。
続いて、C、M、Y、Kの組合せの個数を5×5×5×5から9×9×9×9に拡張する。そのために、各C、M、Y、Kについて、0〜64の間の値P1、64〜128の間の値P2、128〜191の間の値P3、191〜255の間の値P4を取る。値P1ないしP4は、例えば各区間の中点とすることができる。更に、上記の625通りのカラーパッチを測定して求めたL*a*b*値から値P1ないしP4に対応するL*a*b*値を算出し、それぞれ5通りのC、M、Y、Kの値を9通りに拡張する。これにより、C×M×Y×K:9×9×9×9=6561通りの入力点に対応するL*a*b*値を備えたCMYK→L*a*b* LUT321が得られる。なお、値P1ないしP4に対応するL*a*b*値の具体的な算出方法については、例えば、本出願人による特開2003−78774号公報に開示されている。
(L*a*b*→CMYK LUTの作成方法)
次に、L*a*b*→CMYK LUT322、332の作成方法について説明する。ここでも、L*a*b*→CMYK LUT322の作成方法についてのみ説明する。なお、当該作成方法は、本出願人による上記文献に詳細に開示されており、4段階の処理により構成されている。
次に、L*a*b*→CMYK LUT322、332の作成方法について説明する。ここでも、L*a*b*→CMYK LUT322の作成方法についてのみ説明する。なお、当該作成方法は、本出願人による上記文献に詳細に開示されており、4段階の処理により構成されている。
まず、第1段階として、CMYK→L*a*b* LUT321のC×M×Y×K:9×9×9×9に対応するL*a*b*値を、C×M×Y:9×9×9に対応するL*a*b*値に変換する。即ち、4次元データを3次元データに変換する。これは、例えば、CMYの最小値からなるグレー成分を強調するために加えられるKの値を求め、各C、M、Yの組合せにそのKを加えた場合のL*a*b*値をC、M、Yの各組合せに対応するL*a*b*値として定義することによりなされる。
続いて、第2段階として、このC×M×Y:9×9×9の3次元データを用いてL*a*b*→CMYK LUT322を求める。そのために、C×M×Y:9×9×9=729の値を格子点とみなしてCMYの3次元空間(CMY空間と呼ぶ)を分割するとともに、このCMY空間をL*a*b*表色系の3次元空間に写像する。L*a*b*表色系の空間内に写像されたCMY空間の像を色域と呼ぶこととする。また、C×M×Yの格子点の上記写像による像を格子点像と呼ぶこととする。
色域内に、(格子点像と一致しない)目標値T′を取る。目標値T′は、格子状に分割された色域内の或る領域R′に存在する。領域R′は、8つの格子点像を頂点としている。このとき、目標値T′に対応するCMY空間の点Tは、当該8つの格子点像に対応する8つの格子点に囲まれた領域Rに存在すると推定される。点Tが領域Rのどこに位置するかは、CMY空間とL*a*b*表色系の空間との対応関係に基づく収束演算処理によって求められる。この収束演算処理は、領域R及び領域R′を段階的に分割し、各段階における分割領域のうちどの分割領域に点T及び目標値T′が含まれているか判断することにより実行される。なお、このような収束演算処理に依存しなければならないのは、CMY座標系からL*a*b*表色系の空間への変換式が既知であるのに対し、その逆の変換を表す適当な変換式が未だ知られていないためである。
L*a*b*表色系の空間の目標値T′が色域の外に位置する場合には、この目標値T′を無彩色方向に色域の境界位置まで移動させ、この境界位置を色再現する目標値と定義する。これにより、厳密に再現することができない色を、その色に可能な限り近い色として出力することができる。
このような演算処理を行うことにより、L*×a*×b*:33×33×33=35937通りのLUT入力点に対応するC、M、Yの値を求める。なお、L*は0〜100、a*は−127〜128、b*は−127〜128の範囲において定義されている。
また、上述のような収束演算の他にも、本出願人による特許第2895086号の明細書に記載されているような補間方法を用いてもよい。
次に、第3段階として、第2段階で求めたL*×a*×b*:33×33×33のLUT入力点に対応するC、M、Yの値を基にKの値を計算する。
最後に、第4段階として、第2段階で求めたL*×a*×b*:33×33×33のLUT入力点に対応するC、M、Yの値と、第3段階で求めたKの値とを基に各入力点に対応するC、M、Y、Kの値を求めてLUT化し、L*a*b*→CMYK LUT322を作成する。
〔デバイスリンクカラープロファイルの作成方法〕
次に、デバイスリンクカラープロファイル35の作成方法について説明する。上述したように、本実施形態の色調整方法は、このデバイスリンクカラープロファイル35の作成処理に特徴を備えている。なお、当該作成処理は、画像変換装置3の演算制御部31によって実行される。
次に、デバイスリンクカラープロファイル35の作成方法について説明する。上述したように、本実施形態の色調整方法は、このデバイスリンクカラープロファイル35の作成処理に特徴を備えている。なお、当該作成処理は、画像変換装置3の演算制御部31によって実行される。
(デバイスリンクカラープロファイル作成処理の全体の流れ)
図6に示すフローチャートを参照して、デバイスリンクカラープロファイル35の作成処理の全体の流れについて説明する。
図6に示すフローチャートを参照して、デバイスリンクカラープロファイル35の作成処理の全体の流れについて説明する。
まず、演算制御部31は、印刷機6のデバイスカラープロファイル32のCMYK→L*a*b* LUT321、及び校正用カラープリンタ4のデバイスカラープロファイル33のL*a*b*→CMYK LUT332を用いて、印刷機6の紙白のL*a*b*値に対応する校正用カラープリンタ4のCMYKの組合せを求める(S11)。具体的には、印刷機6の紙白を示すC=0、M=0、Y=0、K=0の組合せに対応するL*a*b*値L*p、a*p、b*pをCMYK→L*a*b* LUT321から求め、この紙白のL*a*b*値L*p、a*p、b*pに対応する校正用カラープリンタ4のCMYKの組合せをL*a*b*→CMYK LUT332を基に求める。
次に、校正用カラープリンタ4のCMYK→L*a*b* LUT331を用いて、S11で求めたCMYKの組合せに対応するL*a*b*値L*r、a*r、b*rを取得する(S12)。更に、このL*a*b*値L*r、a*r、b*rを校正用カラープリンタ4の基準白色として設定する(S13)。この設定情報は、例えばRAM302やHDD304に記憶される。なお、印刷機6の紙白に対応するL*a*b*値が校正用カラープリンタ4の色域に含まれていない場合には、L*a*b*値を変更して色域内に写像する。この写像処理は、例えば明度を示すL*値のみを変更することにより行われる。このとき、写像によるL*a*b*値の変更量を小さくするため、色域の境界上に写像することが望ましい。このような写像処理を行う場合には、写像後のL*a*b*値を上記のL*r、a*r、b*rとする。
続いて、印刷機6の紙白のL*a*b*値L*p、a*p、b*pと校正用カラープリンタ4の基準白色のL*a*b*値L*r、a*r、b*rとを一致させるように、印刷機6のCMYKの各組合せC、M、Y、Kに対応する校正用カラープリンタ4のL*a*b*値L*、a*、b*を調整する(S14)。調整されたL*a*b*値をL*′、a*′、b*′とする。なお、この調整処理については、図7に示すフローチャートを基に後述することとする。
最後に、校正用カラープリンタ4のL*a*b*→CMYK LUT332を用いて、調整されたL*a*b*値L*′、a*′、b*′に対応するCMYKの組合せC′、M′、Y′、K′を取得し(S15)、印刷機6のCMYKの各組合せC、M、Y、Kに、校正用カラープリンタ4の調整されたCMYKの組合せC′、M′、Y′、K′を対応付けることにより、デバイスリンクカラープロファイル35を作成する(S16)。
以上のように、校正用カラープリンタ4の基準白色を印刷機6の紙白に合わせ込むとともに、この合わせ込みに応じた校正用カラープリンタ4の出力色の色調整処理を行うことにより、印刷機6の紙白に応じた再現色の色調整を実行することが可能となる。
(色調整処理の具体的構成)
以下、校正用カラープリンタ4の出力色の色調整処理(上記のS14段階の処理)について、図7に示すフローチャートを参照して具体的に説明する。
以下、校正用カラープリンタ4の出力色の色調整処理(上記のS14段階の処理)について、図7に示すフローチャートを参照して具体的に説明する。
(紙白及び基準白色のL*a*b*値をXYZ値に変換;S21)
まず、L*a*b*/XYZ変換部34に格納された変換式(上記の式1を参照)を用いて、印刷機6の紙白のL*a*b*値L*p、a*p、b*pをXYZ表色系の値(XYZ値)Xp/X0、Yp/Y0、Zp/Z0に変換するとともに、校正用カラープリンタ4の基準白色のL*a*b*値L*r、a*r、b*rをXYZ値Xr/X0、Yr/Y0、Zr/Z0に変換する。つまり、Xp/X0、Yp/Y0、Zp/Z0及びXr/X0、Yr/Y0、Zr/Z0はそれぞれ次の式3及び式4により与えられる。
まず、L*a*b*/XYZ変換部34に格納された変換式(上記の式1を参照)を用いて、印刷機6の紙白のL*a*b*値L*p、a*p、b*pをXYZ表色系の値(XYZ値)Xp/X0、Yp/Y0、Zp/Z0に変換するとともに、校正用カラープリンタ4の基準白色のL*a*b*値L*r、a*r、b*rをXYZ値Xr/X0、Yr/Y0、Zr/Z0に変換する。つまり、Xp/X0、Yp/Y0、Zp/Z0及びXr/X0、Yr/Y0、Zr/Z0はそれぞれ次の式3及び式4により与えられる。
(式3)
Ydp=(L*p+16)/116
Xdp=a*p/500+Ydp
Zdp=Ydp−b*p/200
及び
Ydr=(L*r+16)/116
Xdr=a*r/500+Ydr
Zdr=Ydr−b*r/200
Ydp=(L*p+16)/116
Xdp=a*p/500+Ydp
Zdp=Ydp−b*p/200
及び
Ydr=(L*r+16)/116
Xdr=a*r/500+Ydr
Zdr=Ydr−b*r/200
(式4)
Xp/X0=Xdp^3 (Xdp≧0.206893)
=(Xdp−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Yp/Y0=Ydp^3 (Ydp≧0.206893)
=(Ydp−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Zp/Z0=Zdp^3 (Zdp≧0.206893)
=(Zdp−16/116)/7.787(それ以外のとき)
及び
Xr/X0=Xdr^3 (Xdr≧0.206893)
=(Xdr−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Yr/Y0=Ydr^3 (Ydr≧0.206893)
=(Ydr−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Zr/Z0=Zdr^3 (Zdr≧0.206893)
=(Zdr−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Xp/X0=Xdp^3 (Xdp≧0.206893)
=(Xdp−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Yp/Y0=Ydp^3 (Ydp≧0.206893)
=(Ydp−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Zp/Z0=Zdp^3 (Zdp≧0.206893)
=(Zdp−16/116)/7.787(それ以外のとき)
及び
Xr/X0=Xdr^3 (Xdr≧0.206893)
=(Xdr−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Yr/Y0=Ydr^3 (Ydr≧0.206893)
=(Ydr−16/116)/7.787(それ以外のとき)
Zr/Z0=Zdr^3 (Zdr≧0.206893)
=(Zdr−16/116)/7.787(それ以外のとき)
(印刷機の各L*a*b*値をXYZ値に変換;S22)
次に、このXp/X0、Yp/Y0、Zp/Z0及びXr/X0、Yr/Y0、Zr/Z0を用いて、CMYK→L*a*b* LUT321の各入力点に対応するL*a*b*値を調整するための処理を行う。そのために、まず、印刷機6のCMYKの各組合せに対応するL*a*b*値を、L*a*b*/XYZ変換部34に格納された式1に示す変換式を用いて、上述のS21段階と同様にXYZ値X/X0、Y/Y0、Z/Z0を求める。
次に、このXp/X0、Yp/Y0、Zp/Z0及びXr/X0、Yr/Y0、Zr/Z0を用いて、CMYK→L*a*b* LUT321の各入力点に対応するL*a*b*値を調整するための処理を行う。そのために、まず、印刷機6のCMYKの各組合せに対応するL*a*b*値を、L*a*b*/XYZ変換部34に格納された式1に示す変換式を用いて、上述のS21段階と同様にXYZ値X/X0、Y/Y0、Z/Z0を求める。
(XYZ値の調整;S23)
次に、この印刷機6の各L*a*b*値に対応するXYZ値X/X0、Y/Y0、Z/Z0を、印刷機6の紙白のL*a*b*値L*p、a*p、b*pと校正用カラープリンタ4の基準白色のL*a*b*値L*r、a*r、b*rとが一致されるように調整する。この調整処理は、紙白のL*a*b*値L*p、a*p、b*pのXYZ値Xp/X0、Yp/Y0、Zp/Z0と、基準白色のL*a*b*値L*r、a*r、b*rのXYZ値Xr/X0、Yr/Y0、Zr/Z0とを用いて、次の式5に示す各式のように行われる。
次に、この印刷機6の各L*a*b*値に対応するXYZ値X/X0、Y/Y0、Z/Z0を、印刷機6の紙白のL*a*b*値L*p、a*p、b*pと校正用カラープリンタ4の基準白色のL*a*b*値L*r、a*r、b*rとが一致されるように調整する。この調整処理は、紙白のL*a*b*値L*p、a*p、b*pのXYZ値Xp/X0、Yp/Y0、Zp/Z0と、基準白色のL*a*b*値L*r、a*r、b*rのXYZ値Xr/X0、Yr/Y0、Zr/Z0とを用いて、次の式5に示す各式のように行われる。
(式5)
X2/X0=(X/X0)×{(Xr/X0)/(Xp/X0)}
Y2/Y0=(Y/Y0)×{(Yr/Y0)/(Yp/Y0)}
Z2/Z0=(Z/Z0)×{(Zr/Z0)/(Zp/Z0)}
X2/X0=(X/X0)×{(Xr/X0)/(Xp/X0)}
Y2/Y0=(Y/Y0)×{(Yr/Y0)/(Yp/Y0)}
Z2/Z0=(Z/Z0)×{(Zr/Z0)/(Zp/Z0)}
即ち、印刷機6の各L*a*b*値に対応するX値X/X0の調整値X2/X0は、基準白色のX値を紙白のX値で除算した値(Xr/X0)/(Xp/X0)(この値を(X値の)調整係数と呼ぶ)を、元のX値X/X0に乗算することによって得られる。このとき、印刷機6の紙白のL*a*b*値にX値Xp/X0の調整値は、(Xp/X0)×{(Xr/X0)/(Xp/X0)}=Xr/X0となり、校正用カラープリンタ4の基準白色のX値と一致する。また、印刷機6の各L*a*b*値に対応するY値Y/Y0の調整値Y2/Y0及びZ値Z/Z0の調整値Z2/Z0についても同様である。
(L*a*b*値に逆変換;S24)
次に、このX2/X0、Y2/Y0、Z2/Z0に次の式6及び式7に示す変換を施して、調整されたL*a*b*値L*′、a*′、b*′を求める。
次に、このX2/X0、Y2/Y0、Z2/Z0に次の式6及び式7に示す変換を施して、調整されたL*a*b*値L*′、a*′、b*′を求める。
(式6)
Xd′=(X2/X0)^(1/3) (X2/X0>0.008856)
=(X2/X0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Yd′=(Y2/Y0)^(1/3) (Y2/Y0>0.008856)
=(Y2/Y0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Zd′=(Z2/Z0)^(1/3) (Z2/Z0>0.008856)
=(Z2/Z0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Xd′=(X2/X0)^(1/3) (X2/X0>0.008856)
=(X2/X0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Yd′=(Y2/Y0)^(1/3) (Y2/Y0>0.008856)
=(Y2/Y0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Zd′=(Z2/Z0)^(1/3) (Z2/Z0>0.008856)
=(Z2/Z0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
(式7)
L*′=Yd′×116−16
a*′=500×(Xd′−Yd′)
b*′=200×(Yd′−Zd′)
L*′=Yd′×116−16
a*′=500×(Xd′−Yd′)
b*′=200×(Yd′−Zd′)
印刷機6のCMYKの各組合せ毎に上記の処理を実行して得られるL*a*b*値L*′、a*′、b*′を用いて、デバイスリンクカラープロファイル35が作成される(図6のフローチャートのS15段階及びS16段階参照)。
本実施形態の色調整方法によれば、校正用カラープリンタ4の基準白色が印刷機6の紙白と一致するように調整が行われるとともに、デバイスリンクカラープロファイル35のCMYKの各入力値についても基準白色と同様に調整されているので、印刷用紙の地色に応じた好適な色再現が可能となる。
ここで、本実施形態の色調整方法による色合わせの一実施例の結果について述べる。印刷用紙としては、地色のL*a*b*値がL*=86.6、a*=−9.7、b*=−6.7の水色のものを用い、校正用カラープリンタの感光材料としては、L*a*b*値がL*=90.0、a*=−0.2、b*=−0.8のものを用いた。
このとき、本実施形態の色調整方法により求められる、印刷用紙の紙白に合う校正用カラープリンタのCMYKの組合せは、C=23%、M=0%、Y=8%、K=0%であった。このCMYKの組合せに相当する校正用カラープリンタの基準白色のL*a*b*値は、L*=84.3、a*=−7.9、b*=−6.8となり、印刷用紙の紙白のL*a*b*値L*=86.6、a*=−9.7、b*=−6.7を好適に再現していることが分かる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る色調整方法の他の実施形態について説明する。上記した第1の実施形態では、用紙の地色の調整処理をXYZ表色系の値を用いて行うようになっている。一方、本実施形態では、この調整処理を別の表色系(RGB表色系)の値を用いて行う。本実施形態の色調整方法は、第1の実施形態とほぼ同様の画像出力システムで実行することができる。
次に、本発明に係る色調整方法の他の実施形態について説明する。上記した第1の実施形態では、用紙の地色の調整処理をXYZ表色系の値を用いて行うようになっている。一方、本実施形態では、この調整処理を別の表色系(RGB表色系)の値を用いて行う。本実施形態の色調整方法は、第1の実施形態とほぼ同様の画像出力システムで実行することができる。
本実施形態の色調整方法を実行する画像出力システムの画像変換装置3は、図8のブロック図に示すようなXYZ/RGB変換部38を更に備えている。このXYZ/RGB変換部38は、XYZ表色系の値をRGB表色系の値に変換する処理に用いられる変換式と、RGB表色系の値をXYZ表色系の値に逆変換する処理に用いられる変換式とを格納している。このような変換処理は、演算制御部31が当該変換式に数値を代入して演算を行うことにより実行される。以下に示す式8は、XYZ表色系の値(X/X0、Y/Y0、Z/Z0)をRGB表色系の値(R、G、B)に変換するための式を表している。また、式9は、RGB表色系(R、G、B)の値をXYZ表色系の値(X/X0、Y/Y0、Z/Z0)に逆変換するための式を表している。式7に示す変換は、3×3行列によるマトリクス変換であり、また、式8に示す変換は、この3×3行列の逆行列によるマトリクス変換である。なお、RGB表色系の値をRGB値と略称することとする。
(式8)
R=(X/X0)×0.8951+(Y/Y0)×0.2664
+(Z/Z0)×(−0.1614)
G=(X/X0)×(−0.7502)+(Y/Y0)×1.7135
+(Z/Z0)×0.0367
B=(X/X0)×0.0389+(Y/Y0)×(−0.0685)
+(Z/Z0)×1.0296
R=(X/X0)×0.8951+(Y/Y0)×0.2664
+(Z/Z0)×(−0.1614)
G=(X/X0)×(−0.7502)+(Y/Y0)×1.7135
+(Z/Z0)×0.0367
B=(X/X0)×0.0389+(Y/Y0)×(−0.0685)
+(Z/Z0)×1.0296
(式9)
X/X0=R×0.987+G×(−0.1471)+B×0.16
Y/Y0=R×0.4323+G×0.5184+B×0.0493
Z/Z0=R×(−0.0085)+G×0.04+B×0.9685
X/X0=R×0.987+G×(−0.1471)+B×0.16
Y/Y0=R×0.4323+G×0.5184+B×0.0493
Z/Z0=R×(−0.0085)+G×0.04+B×0.9685
以下、本実施形態の色調整方法による処理の一例について説明する。本実施形態におけるデバイスカラープロファイル32、33の作成方法は、第1の実施形態のそれを踏襲することとする。また、デバイスリンクカラープロファイル35の作成方法についても、調整処理を行う表色系の種類以外は第1の実施形態と同様である。したがって、図5及び図6のフローチャートを適宜参照つつ、図9のフローチャートに示す本実施形態のデバイスリンクカラープロファイル35の作成処理について説明することとする。なお、図9に示す処理は、第1の実施形態の図7に示す処理に代わって実行されるものである。
まず、図6のS11に示すように、印刷機6のデバイスカラープロファイル32のCMYK→L*a*b* LUT321を用いて、印刷機6の紙白(C=M=Y=K=0)に対応するL*a*b*値L*p、a*p、b*pを求める。更に、校正用カラープリンタ4のデバイスカラープロファイル33のL*a*b*→CMYK LUT332を用いて、L*p、a*p、b*pに対応するC、M、Y、Kの値を求める。
次に、図6のS12に示すように、校正用カラープリンタ4のデバイスカラープロファイル33のCMYK→L*a*b* LUT331を用いて、紙白(L*p、a*p、b*p)に対応するC、M、Y、Kの値に相当するL*a*b*値L*r、a*r、b*rを求める。なお、印刷機6の紙白に対応するL*a*b*値が校正用カラープリンタ4の色域に含まれていない場合には、L*a*b*値を変更して色域内に写像する。この写像処理は、例えば明度を示すL*値のみを変更することにより行われる。このとき、写像によるL*a*b*値の変更量を小さくするために色域の境界上に写像することが望ましい。この写像処理を行う場合には、写像後のL*a*b*値を上記のL*r、a*r、b*rとする。
続いて、図6のS13に示すように、印刷機6の紙白に対応する値L*r、a*r、b*rを、校正用カラープリンタ4の基準白色として設定する。即ち、校正用カラープリンタ4のデバイスカラープロファイル33においてC=M=Y=K=0と値L*r、a*r、b*rとを対応させる。この対応関係は、RAM302或いはROM303(又はHDD304)に一時的に記憶される。
次に、印刷機6の紙白を示すL*p、a*p、b*pと、校正用カラープリンタ4の基準白色を示す値L*r、a*r、b*rとを基に、L*a*b*表色系の色空間全体の調整を行う。この調整は、図9のフローチャートにしたがって行われる。
(紙白及び基準白色のL*a*b*値をXYZ値に変換;S41)
まず、L*a*b*/XYZ変換部34に格納された変換式(上記の式1を参照)を用いて、印刷機6の紙白を示すL*p、a*p、b*pをXdp、Ydp、Zdpに変換し、同様に、校正用カラープリンタ4の基準白色を示すL*r、a*r、b*rをXdr、Ydr、Zdrに変換する(上記の式3を参照)。更に、このXdp、Ydp、Zdp及びXdr、Ydr、Zdrをそれぞれ変換して、上記の式4で与えられるXYZ表色系の値Xp/X0、Yp/Y0、Zp/Z0及びXr/X0、Yr/Y0、Zr/Z0を求める。
まず、L*a*b*/XYZ変換部34に格納された変換式(上記の式1を参照)を用いて、印刷機6の紙白を示すL*p、a*p、b*pをXdp、Ydp、Zdpに変換し、同様に、校正用カラープリンタ4の基準白色を示すL*r、a*r、b*rをXdr、Ydr、Zdrに変換する(上記の式3を参照)。更に、このXdp、Ydp、Zdp及びXdr、Ydr、Zdrをそれぞれ変換して、上記の式4で与えられるXYZ表色系の値Xp/X0、Yp/Y0、Zp/Z0及びXr/X0、Yr/Y0、Zr/Z0を求める。
(紙白及び基準白色のXYZ値をRGB値に変換;S42)
続いて、XYZ/RGB変換部38に格納された上記の式8を用いてXp/X0、Yp/Y0、Zp/Z0及びXr/X0、Yr/Y0、Zr/Z0を変換し、RGB値Rp、Gp、Bp及びRr、Gr、Brをそれぞれ求める。これらの値は、次の式10で与えられる。
続いて、XYZ/RGB変換部38に格納された上記の式8を用いてXp/X0、Yp/Y0、Zp/Z0及びXr/X0、Yr/Y0、Zr/Z0を変換し、RGB値Rp、Gp、Bp及びRr、Gr、Brをそれぞれ求める。これらの値は、次の式10で与えられる。
(式10)
Rp=(Xp/X0)×0.8951+(Yp/Y0)×0.2664
+(Zp/Z0)×(−0.1614)
Gp=(Xp/X0)×(−0.7502)+(Yp/Y0)×1.7135
+(Zp/Z0)×0.0367
Bp=(Xp/X0)×0.0389+(Yp/Y0)×(−0.0685)
+(Zp/Z0)×1.0296
及び
Rr=(Xr/X0)×0.8951+(Yr/Y0)×0.2664
+(Zr/Z0)×(−0.1614)
Gr=(Xr/X0)×(−0.7502)+(Yr/Y0)×1.7135
+(Zr/Z0)×0.0367
Br=(Xr/X0)×0.0389+(Yr/Y0)×(−0.0685)
+(Zr/Z0)×1.0296
Rp=(Xp/X0)×0.8951+(Yp/Y0)×0.2664
+(Zp/Z0)×(−0.1614)
Gp=(Xp/X0)×(−0.7502)+(Yp/Y0)×1.7135
+(Zp/Z0)×0.0367
Bp=(Xp/X0)×0.0389+(Yp/Y0)×(−0.0685)
+(Zp/Z0)×1.0296
及び
Rr=(Xr/X0)×0.8951+(Yr/Y0)×0.2664
+(Zr/Z0)×(−0.1614)
Gr=(Xr/X0)×(−0.7502)+(Yr/Y0)×1.7135
+(Zr/Z0)×0.0367
Br=(Xr/X0)×0.0389+(Yr/Y0)×(−0.0685)
+(Zr/Z0)×1.0296
(印刷機の各L*a*b*値をRGB値に変換;S43、S44)
次に、このRp、Gp、Bp及びRr、Gr、Brを用いて、CMYK→L*a*b* LUT321、331の各入力点に対応するL*a*b*値を補正する。そのために、L*a*b*/XYZ変換部34に格納された上記式1に示す変換式を用いて各入力点CMYKに対応するL*a*b*値を変換して、XYZ表色系の値X/X0、Y/Y0、Z/Z0を求め(S43)、XYZ/RGB変換部38に格納された上記式8を用いてX/X0、Y/Y0、Z/Z0をR、G、Bに変換する(S44)。
次に、このRp、Gp、Bp及びRr、Gr、Brを用いて、CMYK→L*a*b* LUT321、331の各入力点に対応するL*a*b*値を補正する。そのために、L*a*b*/XYZ変換部34に格納された上記式1に示す変換式を用いて各入力点CMYKに対応するL*a*b*値を変換して、XYZ表色系の値X/X0、Y/Y0、Z/Z0を求め(S43)、XYZ/RGB変換部38に格納された上記式8を用いてX/X0、Y/Y0、Z/Z0をR、G、Bに変換する(S44)。
(RGB値の調整;S45)
更に、このR、G、Bの値を、Rp、Gp、Bp及びRr、Gr、Brを用いて次の式11に示すR3、G3、B3を算出する。
更に、このR、G、Bの値を、Rp、Gp、Bp及びRr、Gr、Brを用いて次の式11に示すR3、G3、B3を算出する。
(式11)
R3=R×(Rr/Rp)
G3=G×(Gr/Gp)
B3=B×(Br/Bp)
R3=R×(Rr/Rp)
G3=G×(Gr/Gp)
B3=B×(Br/Bp)
(XYZ値に逆変換;S46)
続いて、XYZ/RGB変換部38に格納された上記の式9を用いてR3、G3、B3をXYZ表色系の値に変換する。XYZ表色系に変換された値をそれぞれX3/X0、Y3/Y0、Z3/Z0と表す。
続いて、XYZ/RGB変換部38に格納された上記の式9を用いてR3、G3、B3をXYZ表色系の値に変換する。XYZ表色系に変換された値をそれぞれX3/X0、Y3/Y0、Z3/Z0と表す。
(L*a*b*値に逆変換;S47)
更に、L*a*b*/XYZ変換部34に格納された上記の式2を用いて、XYZ表色系の値X3/X0、Y3/Y0、Z3/Z0をL*a*b*値に戻す。そのために、第1の実施形態の場合と同様に、次式のように、X3/X0、Y3/Y0、Z3/Z0をXd′′、Yd′′、Zd′′に変換しておく。
更に、L*a*b*/XYZ変換部34に格納された上記の式2を用いて、XYZ表色系の値X3/X0、Y3/Y0、Z3/Z0をL*a*b*値に戻す。そのために、第1の実施形態の場合と同様に、次式のように、X3/X0、Y3/Y0、Z3/Z0をXd′′、Yd′′、Zd′′に変換しておく。
(式12)
Xd′′=(X3/X0)^(1/3) (X3/X0>0.008856)
=(X3/X0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Yd′′=(Y3/Y0)^(1/3) (Y3/Y0>0.008856)
=(Y3/Y0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Zd′′=(Z3/Z0)^(1/3) (Z3/Z0>0.008856)
=(Z3/Z0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Xd′′=(X3/X0)^(1/3) (X3/X0>0.008856)
=(X3/X0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Yd′′=(Y3/Y0)^(1/3) (Y3/Y0>0.008856)
=(Y3/Y0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
Zd′′=(Z3/Z0)^(1/3) (Z3/Z0>0.008856)
=(Z3/Z0)×7.787+16/116 (それ以外のとき)
更に、このXd′′、Yd′′、Zd′′をL*a*b*/XYZ変換部34に格納された上記の式2のXd、Yd、Zdにそれぞれ代入してL*a*b*値に変換する。これにより、印刷機6の紙白に応じた補正が施されたL*a*b*値L*′′、a*′′、b*′′が得られる。
印刷機6のCMYKの各組合せ毎に上記の処理を実行して得られるL*a*b*値L*′′、a*′′、b*′′を用いて、デバイスリンクカラープロファイル35が作成される(図6のフローチャートに示すS15段階及びS16段階参照)。
このような本実施形態の色調整方法によれば、人間の眼の感度に相当するRGB表色系の値を用いて調整されたL*a*b*値を基にデバイスリンクカラープロファイル35が作成されるので、高い精度で色合わせを行うことができる。
なお、図8に示すようにL*a*b*/XYZ変換部34とXYZ/RGB変換部38とを含んで構成する場合、印刷機6の紙白に応じた調整を、第1の実施形態のようにXYZ表色系において行うか、又は本実施形態のようにRGB表色系において行うかを切り換えられるように構成してもよい。
第1及び第2の実施形態として説明したような本発明の色調整方法は、コンピュータ、特に実施形態中の画像変換装置、により実行可能なプログラムに則って行われる。このプログラムは、上記コンピュータによって読み取り可能な情報記録媒体に記録されている。このような情報記録媒体としては上記コンピュータの形態に基づき任意のものを使用することができる。例えば、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク等の持ち運び可能なものや、ROM、HDD等の上記コンピュータに搭載されたものなど、当該プログラムを記録可能なあらゆるタイプの情報記録媒体が含まれている。
以上詳述した構成は、本発明を実施するための一形態に過ぎないものであり、本発明の範囲内における構成の変形や変更、追加等を適宜施すことができる。例えば、印刷機と校正用カラープリンタとの間の色合わせだけでなく、任意の複数の画像出力装置の出力色を合わせる色調整に本発明を適用することができる。
1A、1B、1C 画像編集端末
2 RIP(Raster Image Processor)
3 画像変換装置
31 演算制御部
32 印刷機のデバイスカラープロファイル(第1のカラープロファイル)
321 CMYK→L*a*b* LUT(第1のルックアップテーブル)
322 L*a*b*→CMYK LUT(第2のルックアップテーブル)
33 校正用カラープリンタのデバイスカラープロファイル(第1のカラープ
ロファイル)
331 CMYK→L*a*b* LUT(第1のルックアップテーブル)
332 L*a*b*→CMYK LUT(第2のルックアップテーブル)
34 L*a*b*/XYZ変換部
35 デバイスリンクカラープロファイル(第2のカラープロファイル)
38 XYZ/RGB変換部
4 校正用カラープリンタ(第2の画像出力装置)
100 カラープルーフ/カラーチャート
5 CTP出力装置
6 印刷機(第1の画像出力装置)
F 印刷物/カラーチャート
7 測色計
2 RIP(Raster Image Processor)
3 画像変換装置
31 演算制御部
32 印刷機のデバイスカラープロファイル(第1のカラープロファイル)
321 CMYK→L*a*b* LUT(第1のルックアップテーブル)
322 L*a*b*→CMYK LUT(第2のルックアップテーブル)
33 校正用カラープリンタのデバイスカラープロファイル(第1のカラープ
ロファイル)
331 CMYK→L*a*b* LUT(第1のルックアップテーブル)
332 L*a*b*→CMYK LUT(第2のルックアップテーブル)
34 L*a*b*/XYZ変換部
35 デバイスリンクカラープロファイル(第2のカラープロファイル)
38 XYZ/RGB変換部
4 校正用カラープリンタ(第2の画像出力装置)
100 カラープルーフ/カラーチャート
5 CTP出力装置
6 印刷機(第1の画像出力装置)
F 印刷物/カラーチャート
7 測色計
Claims (9)
- シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の4色の基本色の強度の値の組合せに対応する所定の表色系の値が格納された第1のルックアップテーブルと、前記所定の表色系の値に対応する前記基本色の強度の値の組合せが格納された第2のルックアップテーブルとを含む第1のカラープロファイルを、第1及び第2の画像出力装置のそれぞれについて作成し、
前記第1及び第2の画像出力装置の前記第1のカラープロファイルを基に、前記第1の画像出力装置の前記基本色の強度の値の組合せに対応する前記第2の画像出力装置の前記基本色の強度の値の組合せが格納された第2のカラープロファイルを作成し、
前記第2のカラープロファイルを用いて前記第2の画像出力装置の出力色を前記第1の画像出力装置の出力色に合わせるように調整する色調整方法において、
前記第1の画像出力装置で画像の出力を行う用紙の地色の前記所定の表色系の値に対応する前記第2の画像出力装置の前記基本色の強度の値の組合せを求めて前記第2の画像出力装置の基準白色とし、
この基準白色の前記基本色の強度の値の組合せに対応する前記所定の表色系の値を、前記第2の画像出力装置の前記第1のルックアップテーブルを用いて取得し、
取得された前記基準白色の前記所定の表色系の値と前記用紙の地色の前記所定の表色系の値とが一致するように、前記第1の画像出力装置の前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記第2の画像出力装置の前記所定の表色系の値を調整し、
調整された前記所定の表色系の値に対応する前記第2の画像出力装置の前記基本色の強度の値の組合せを、前記第2の画像出力装置の前記第2のルックアップテーブルを用いて取得し、
取得された前記基本色の強度の値の組合せを用いて前記第2のカラープロファイルを作成する、
ことを特徴とする色調整方法。 - 前記第1の画像出力装置で画像の出力を行う前記用紙の地色が前記第2の画像出力装置の出力色の色域に含まれているか否か判断し、
前記用紙の地色が前記色域に含まれていないと判断されたことに対応して、前記用紙の地色の前記所定の表色系の値を、前記色域を示す前記所定の表色系の領域に写像し、
この写像により得られた前記所定の表色系の値を、前記基準白色の前記所定の表色系の値と設定する、
ことを特徴とする請求項1記載の色調整方法。 - 前記用紙の地色及び前記基準白色の前記所定の表色系の値を他の表色系の値に変換し、
前記第1の画像出力装置の前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記所定の表色系の値を前記他の表色系の値に変換し、
この変換により得られた前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記他の表色系の値を、前記用紙の地色及び前記基準白色の前記他の表色系の値を用いて調整し、
調整された前記他の表色系の値を前記所定の表色系の値に逆変換し、
この逆変換により得られた前記調整された前記所定の表色系の値を基に前記第2のカラープロファイルを作成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の色調整方法。 - 前記調整は、前記基準白色の前記他の表色系の値を前記用紙の地色の前記他の表色系の値で除算して得られる調整係数を、前記変換により得られた前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記他の表色系の値に乗算することにより行われることを特徴とする請求項3記載の色調整方法。
- 前記所定の表色系はL*a*b*表色系であり、前記他の表色系はXYZ表色系であって、
前記用紙の地色及び前記基準白色の前記L*a*b*表色系の値を前記XYZ表色系の値に変換し、
前記第1の画像出力装置の前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記L*a*b*表色系の値を前記XYZ表色系の値に変換し、
前記基準白色の前記XYZ表色系の値を前記用紙の地色の前記XYZ表色系の値で除算して得られる前記調整係数を、前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記XYZ表色系の値に乗算し、
この乗算により調整された前記XYZ表色系の値を前記L*a*b*表色系の値に逆変換し、
この逆変換により得られた前記L*a*b*表色系の値を基に前記第2のカラープロファイルを作成することを特徴とする請求項4記載の色調整方法。 - 前記所定の表色系はL*a*b*表色系であり、前記他の表色系はRGB表色系であって、
前記用紙の地色及び前記基準白色の前記L*a*b*表色系の値をXYZ表色系の値に変換し、
この変換により得られた前記用紙の地色及び前記基準白色の前記XYZ表色系の値を前記RGB表色系の値に更に変換し、
前記第1の画像出力装置の前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記L*a*b*表色系の値を前記XYZ表色系の値に変換し、
この変換により得られた前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記XYZ表色系の値を前記RGB表色系の値に更に変換し、
前記基準白色の前記RGB表色系の値を前記用紙の地色の前記RGB表色系の値で除算して得られる前記調整係数を、前記基本色の強度の値の各組合せに対応する前記RGB表色系の値に乗算し、
この乗算により調整された前記RGB表色系の値を前記XYZ表色系の値に逆変換し、
この逆変換により得られた前記XYZ表色系の値を前記L*a*b*表色系の値に更に逆変換し、
この逆変換により得られた前記L*a*b*表色系の値を基に前記第2のカラープロファイルを作成することを特徴とする請求項4記載の色調整方法。 - 前記第1の画像出力装置はカラーの印刷物を出力するための印刷機であり、前記第2の画像出力装置は前記印刷機で出力される印刷物の校正用カラープルーフを出力するための校正用カラープリンタであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の色調整方法。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の色調整方法をコンピュータに実行させるプログラム。
- 請求項8記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
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