JP3589319B2 - 紙通し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、輪転印刷機、コーター等のターレット式の給紙部において、ターレットに新たにセットした原反ロールからウェブを引出し、所定の紙継ぎ位置に通すための紙通し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原反として比較的厚いウェブを使用した輪転印刷機、コーター等のターレット式の給紙部においては、ウェブを繰り出し中の原反ロール(以下旧原反ロールという)から新たな原反ロール(以下新原反ロールという)への切換を行う方法として、給紙部のターレットの一端に保持されている旧原反ロールからウェブを繰り出している時に、そのターレットの他端に新原反ロールをセットし、その新原反ロールからウェブを引き出し、旧原反ロールから繰り出されているウェブの走行経路に設けられている紙継ぎ部に、旧原反ロールからのウェブの走行に干渉しないように通し、その紙継ぎ部で、旧原反ロールから繰り出し中のウェブを一時的に停止させ(その間、その下流に設けているアキュムレータ部がウェブの供給を継続する)、紙継ぎ部でそのウェブに新原反ロールから引き出したウェブ先端を接続すると共に旧原反ロールへのウェブを切断し、その後、新原反ロールからのウェブを繰り出すという方法が行われている。ここで、新原反ロールからウェブ先端を紙継ぎ部まで通す紙通し作業は人手で行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる従来の紙通し作業は人手で行っていたため、次のような問題があった。
(1) 運転中、旧原反ロールからウェブが繰り出されている時に、新原反ロールからのウェブを通す必要があるので、危険である。
(2) 原反ロールとして大きいもの(例えば、直径2m程度)を使用することがあるが、その場合、高い位置に且つ長い距離に渡って紙通しを行う必要があることから作業がしにくく、また時間がかかることが多い。
(3) 紙継ぎ開始直前までに紙通し作業を完了させなければならないが、紙通し可能な給紙のターレット位置、旧原反ロール径等に制約がある場合、旧原反ロール径がある程度小さくなってからでないと、紙通し作業ができず、運転速度が高いと、紙通しが間に合わない場合が出てくる。
(4) 新原反ロールからのウェブを人手で紙継ぎ部にセットするので、紙継ぎ部で元のウェブに対する新ウェブの位置決めが不安定となって横ずれが発生しやすく、横ずれが生じた状態で接続すると、新ウェブの走行位置が横にずれるので印刷見当不良の原因となる。
【0004】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて為されたもので、ターレットにセットした新原反ロールからのウェブを、人手によらず紙継ぎ部に通すことの可能な紙通し装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するため、給紙部のターレットにセットした原反ロールの両端よりも幅方向の外側に位置するように且つ前記給紙部の前部から給紙部の上方を通って紙継ぎ部を通り抜ける経路を通るように一対の無端状の紙通しチェーンを配置すると共に、その一対の紙通しチェーンを同期駆動する駆動装置を設け、更に前記一対の紙通しチェーンにウェブ先端を固定可能な紙通しバーを掛け渡し、且つその紙通しバーには、ウェブの幅方向の位置合せ用のスケールを設けておくという構成としたものである。
【0006】
ここで、前記一対の無端状の紙通しチェーンに、同一間隔をあけて2個の紙通しバーを取り付け、更に、一方の紙通しバーが前記給紙部の前部に位置する時に他方の紙通しバーが前記紙継ぎ部を通り過ぎた位置となるように前記無端状の紙通しチェーンの長さを設定しておくことが好ましい
また、前記給紙部の前部において、前記一対の無端状の紙通しチェーンを支持するチェーンスプロケットと補助のチェーンスプロケットを昇降板に保持させ、給紙部の前部における一対の紙通しチェーンの走行経路を昇降可能とすることも好ましい。
【0007】
【作用】
本発明は上述構成により、給紙部のターレットに新原反ロールをセットした後、その新原反ロールから引き出した新ウェブの先端を、その近傍で待機している紙通しバーに固定し、ターレットを少し旋回させて紙通し可能な位置に移動させると共に前記駆動装置を作動させることにより、一対の紙通しチェーンが走行して前記紙通しバーを給紙部の上方を通り、紙継ぎ部を通過した位置に停止し、これにより、新原反ロールからの新ウェブを自動的に給紙部の上方を通して紙継ぎ部に送り込むことができ、従来の手作業による紙通しが不要となる。更に、前記紙通しバーに、ウェブの幅方向の位置合せ用のスケールを設けているので、そのスケールによって新ウェブを所定位置に位置決めして固定することができ、その紙通しバーで紙継ぎ部に通された新ウェブは、旧ウェブに対して幅方向の正確な位置に重ねられることとなり、横ずれのほとんどない紙継ぎが可能となる。
【0008】
ここで、前記一対の無端状の紙通しチェーンに、同一間隔をあけて2個の紙通しバーを取り付け、更に、一方の紙通しバーが前記給紙部の前部に位置する時に他方の紙通しバーが前記紙継ぎ部を通り過ぎた位置となるように前記無端状の紙通しチェーンの長さを設定しておくと、一方の紙通しバーを用いて紙通しを行なった時に、他方の紙通しバーが給紙部の前部に移動してきて次回の紙通しに備えることとなり、紙通しを終わった後の紙通しバーを給紙部の前部に戻すために紙通しチェーンを走行させるという必要がなくなり、作業が簡単となる。
また、前記給紙部の前部において、前記一対の無端状の紙通しチェーンを支持するチェーンスプロケットと補助のチェーンスプロケットを昇降板に保持させ、給紙部の前部における一対の紙通しチェーンの走行経路を昇降可能としておくと、給紙部での原反ロールの着脱作業を行なう際には昇降板を上昇させて紙通しバーを原反ロールの着脱に邪魔にならない位置とし、紙通しバーに対して新ウェブの先端を固定する際或いは切れ端を除去する際には昇降板を下降させて紙通しバーを低い位置とすることができる。
【0009】
【実施例】
以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説明する。図1は本発明の一実施例による紙通し装置を備えた印刷機の給紙部及びその近傍を示す概略側面図、図2はその概略前面図である。1はターレット式の給紙部であり、フレーム2と、それに旋回可能に支持されたターレット3と、そのターレット3の両端にそれぞれ設けられ、原反ロールを回転可能に保持する繰出軸4a、4b等を備えている。5aは一方の繰出軸4aに保持されてウェブを繰出中の旧原反ロール、5bは他方の繰出軸4bにセットされた新原反ロール、6aは旧原反ロール5aから繰り出されているウェブ(以下旧ウェブという)、6bは新原反ロール5bから繰り出されるウェブ(以下新ウェブという)である。
【0010】
10a、10bは上下に少し間隔を開けて配置されたガイドロール、11はその下流に配置され、新旧のウェブ6a、6bを接続するための紙継ぎ部、12は適当な長さのウェブを蓄積するためのアキュムレータ部である。ここで使用する紙継ぎ部11は、公知のものを適宜使用可能であり、本実施例では図5に示す構成のものが使用されている。図において、14は新ウェブ保持吸着部、15は旧ウェブ排出吸着部、16は水平に移動可能なスライドユニット、17はそのスライドユニット16に保持されたカット部、18a、18bはそのカット部17に設けられた上カッター及び下カッター、19はスライドユニット16に保持されたテープ貼り部、20a、20bは新旧のウェブ6a、6bの突き合わせ端の両面にそれぞれ貼り付けるためのテープ、21はスライドユニット16を往復動させるシリンダ機構、22は下流のアキュムレータ部へ延びている旧ウェブ6aを固定するための出口押え、23は出口ブレーキロール、25は新ウェブ6bを案内するガイドロール、26は新ウェブ6bの先端部を揃えるために切断した後、先端側の切れ端を敏速に送り出すための新ウェブ切れ端排出ロール、27は新ウェブ6bをその新ウェブ切れ端排出ロール26に押し付けるニップロール、28はニップロール27を開閉するエアシリンダである。
【0011】
この紙継ぎ部11による紙継ぎ動作は次のように行われる。すなわち、旧ウェブ6aが図示した経路を通って送られている間に、新ウェブ6bを図示したようにガイドロール10a、25にかけ、更に新ウェブ切れ端排出ロール26とニップロール27の間に通しておく。紙継ぎを行うタイミングとなると、まず、出口ブレーキロール23で旧ウェブ6aの走行を停止し、且つ出口押え22で旧ウェブ6aをはさんで固定する。次いで、新ウェブ保持吸着部14、旧ウェブ排出吸着部15で新旧のウェブ6a、6bを保持した状態で、カット部17を作動させ、新旧のウェブ6a、6bを同じ位置で切断する。切断後、スライドユニット16を図3で左方向に移動させ、テープ貼り部19を新旧ウェブ6a、6bの切断した突き合わせ端に位置させると共に新旧ウェブ6a、6bの切れ端を敏速に排出する。その後、テープ20a、20bを新旧のウェブ6a、6bの突き合わせ端の両面にそれぞれ貼り付けて新旧ウェブ6a、6bを接続し、出口ブレーキロール23と出口押え22を解除し、ウェブの走行を開始する。これにより、以後は新ウェブ6bが繰り出されることとなる。
【0012】
図1、図2において、30は本発明の実施例になる紙通し装置であり、給紙部1のターレット3にセットされた新旧の原反ロール5a、5bよりも幅方向の外側に位置するように且つ給紙部1の前部から給紙部1の上方を通って紙継ぎ部11を通り抜ける経路を通るように配置された一対の無端状の紙通しチェーン31、31と、その一対の紙通しチェーン31、31に掛け渡された紙通しバー32等を有している。この紙通しチェーン31は、紙通しフレーム(図示せず)に取り付けられた多数のチェーンスプロケット34に掛けられて図示した経路を走行するようになっている。なお、以下の説明において特定の位置に配置したチェーンスプロケットを示す場合には、チェーンスプロケットを示す符号34に符号a、b、c・・・を付けて示す。
【0013】
図1から良く分かるように、給紙部1の前部で且つ最下部に設けられたチェーンスプロケット34aの位置は、その近傍に紙通しバー32を位置させて待機させた時に、その紙通しバー32がターレット3への新原反ロール5bの装着作業には邪魔にならず、しかも、その位置の紙通しバー32には作業者が新ウェブ6bの先端を固定する動作を容易に行うことができる高さとなるように定められている。また、紙継ぎ部11の前後に配置されるチェーンスプロケット34b、34c、34dはそれぞれ、ガイドロール10a、25、新ウェブ切れ端排出ロール26と同一軸上に配置されている。36は一対の紙通しチェーン31を同期駆動する駆動装置であり、チェーン駆動モータ37と、それで回転駆動される駆動軸38と、駆動軸38に固定され、前記一対の紙通しチェーン31にそれぞれ噛み合う駆動チェーンスプロケット39を有している。
【0014】
40は、紙通しチェーン31を掛けている移動チェーンスプロケット34eを引っ張って紙通しチェーン31に適当な張力を付与するテンショナー、42aは、給紙部1の前部の所定位置に紙通しバー32が到達したことを検知する第一バー検知具、42bは、給紙部1の後部で且つ新ウェブ切れ端排出ロール26を通り過ぎた所定の位置に紙通しバー32が到達したことを検知する第二バー検知具である。
【0015】
図3に示すように、紙通しバー32はその両端を、紙通しチェーン31に固定されている取付具44に固定して設けられており、その表面には、ウェブの幅方向の位置合せ用のスケール45を取り付けている。更に、紙通しバー32は図4に断面を示すように、全体が薄い形状のものであり、その表面に新ウェブ6bの先端を乗せ、粘着テープ47で貼り付けることにより、或いはクリップではさみ付けることにより、新ウェブ6bを固定可能となっている。紙通しバー32は薄く構成しているので、紙継ぎ部11内を支障なく通過させることが可能である。
【0016】
なお、図示は省略しているが、給紙部1及び紙通し装置30を後述する手順でシーケンス制御する制御装置が設けられている。
【0017】
以上の構成になる紙継ぎ装置の動作を図6も参照して説明する。通常は、給紙部1のターレット3が図1及び図6(a)に示す給紙状態となっており、保持している旧原反ロール5aから旧ウェブ6aが繰り出されている。また、紙通しバー32は給紙部1の前部の所定位置に待機している。この状態で、適当な時期に、ターレット3の旧原反ロール5aとは反対側に新原反ロール5bを手動操作で装着する。次いで、図6(b)に示すように、紙通しバー32に新原反ロール5bから引き出した新ウェブ6bの先端を固定する。この時、ウェブの幅方向の位置合せ用のスケール45の目盛りを基準として、新ウェブ6bをその幅に応じた位置に位置決めして取り付ける。以上で手作業による準備作業が終了し、以下の動作は自動的に行われる。
【0018】
旧原反ロール5aの残量が少なくなると、旧原反ロール5aの残量をカウントしている制御装置がそれを検知し、新旧原反ロールの切換が接近した時点で、図6(c)に示すように、ターレット3が時計方向の旋回を開始し、図6(d)に示す紙継ぎ位置に達すると停止する。このターレット3の旋回開始と同時に、新原反ロール5bを支持した繰出軸4bにブレーキが入り、且つ、紙通しチェーン31が走行を開始し、それによって紙通しバー32が新ウェブ6bを、適当な張力をかけた状態で引き出しながら、給紙部1の上方に通す。そして、図6(d)に示すように、この紙通しバー32がガイドロール10a、紙継ぎ部11、ガイドロール25、新ウェブ切れ端排出ロール26等を通り過ぎて、これらのロールや紙継ぎ部11に新ウェブ6bを通し(図3参照)、その下流の所定位置に到達すると、それを第二バー検知具42bが検出し、紙通しチェーン31が停止する。なお、紙通しバー32が新ウェブ切れ端排出ロール26とタッチローラ27の間を通過する際には、そのタッチローラ27は新ウェブ切れ端排出ロール26から離されており、紙通しバー32の通過後に、新ウェブ切れ端排出ロール26に押し付けられて、新ウェブ6bをニップする。
【0019】
次いで、紙継ぎ部11が上記した手順で紙継ぎを行い、紙継ぎ終了後、新原反ロール5bから新ウェブ6bが繰り出される。その後、再びターレット3が時計方向の旋回を開始し、図6(e)に示す給紙位置に停止し、その位置で給紙を継続する。一方、紙継ぎチェーン31も再び走行を開始し、新ウェブ6aの先端切れ端6a′を保持した紙通しバー32が、給紙部1の前部に戻り、その位置に設けている第一バー検知具42aが検出した時点で、紙通しチェーン31が停止する。その後、適当な時期に作業者が、切れ端6a′を除去し、またターレット3に残っている旧原反ロール5aを除去し、その位置に新原反ロールをセットし、次の切換動作に備える。
【0020】
以上のようにして、新原反ロール5bからの新ウェブ6bの先端を紙通しバー32に取り付けた後は、自動的にその新ウェブ6bを給紙部1の上方を通して、紙継ぎ部11に通すことができ、作業者の作業負担を大幅に削減することができる。
【0021】
なお、上記実施例では、無端状の紙通しチェーン31に1本の紙通しバー32を設けた場合を説明したが、使用する紙通しバー32は1本に限らず、2本用いることも可能である。図7はその場合の実施例を示すものであり、無端状の紙通しチェーン31に2本の紙通しバー32a、32bを一定間隔をあけて即ち前後方向とも等しい間隔となるように取り付けており、更に、一方の紙通しバー32aが給紙部1の前部の所定位置に位置した時、他方の紙通しバー32bが給紙部1の後部の紙継ぎ部11を通り過ぎた所定位置に位置するように紙通しチェーン31の長さを設定している。この実施例では、新ウェブ6bを通すために、紙通しチェーン31を走行させ、給紙部1の前部に位置していた紙通しバー32aを紙継ぎ部11を通り過ぎた所定位置まで走行させた時、その位置にあった他方の紙通しバー32bが給紙部1の前部に移動して来るので、図6に示す実施例のように、紙継ぎを終わった後、紙通しバー32を給紙部1の前部に戻すために紙通しチェーン31を走行させるという必要がなくなり、作業が簡単となる利点が得られる。また、この場合には、図1の実施例で用いている第一バー検知具42aと第二バー検知具42bのいずれか一方を省略できる。
【0022】
更に、図1に示す実施例では、給紙部1の前部に配置したチェーンスプロケット34aの近傍に紙通しバー32を待機させた状態で、新原反ロール5bの装着を可能としているが、使用する新原反ロール5bの直径が非常に大きい場合には、待機している紙通しバー32の高さが非常に高くなって、作業者が新ウェブ6bの先端を固定する作業を容易に行うことができなくなる場合がある。そのような場合には、図8に示すように、チェーンスプロケット34aの位置を低くしておき、紙通しバー32は新原反ロール5bの装着に干渉しない高い位置に待機させ、新ウェブ6bの先端を紙通しバー32に固定する作業を行う時には、紙通しチェーン31を走行させてその紙通しバー32を低い位置に下降させるように構成することが好ましい。
【0023】
更に、図9に示すように、チェーンスプロケット34aと補助のチェーンスプロケット34gを昇降板51に取り付け、その昇降板51を駆動手段(図示せず)で昇降させる構成とすることもできる。この構成とすると、図9(a)に示すように昇降板51を下降させた状態で、チェーンスプロケット34aの近傍に位置する紙通しバー32に対して新ウェブ6bの先端を固定する作業或いは切れ端除去作業を行い、図9(b)に示す位置に昇降板51を上昇させた状態で、ターレット3に対する原反ロールの着脱作業を行うことができ、極めて大径の原反ロールを使用する装置においても、紙通しバー32に対して新ウェブ6bの先端を固定する作業を手作業で容易に行うことができる。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、給紙部のターレットにセットした原反ロールの両端よりも外側に位置するように且つ前記給紙部の前部から給紙部の上方を通って紙継ぎ部を通り抜ける経路を通るように一対の無端状の紙通しチェーンを配置すると共に、その一対の紙通しチェーンを同期駆動する駆動装置を設け、更に前記一対の紙通しチェーンにウェブ先端を固定可能な紙通しバーを掛け渡し、且つその紙通しバーにウェブの幅方向の位置合わせ用のスケールを設けておくという構成としたことにより、給紙部のターレットにセットした新原反ロールから引き出したウェブ先端を、その近傍で待機している紙通しバーに固定するという動作を手作業で行う以外は、紙通し作業を自動的に行うことができ、そのため、次のような効果が得られる。
【0025】
(1) 運転中でウェブが流れている部位に作業者が入る必要がなく安全である。
(2) 人手作業は、紙通しバーに新ウェブ先端を固定するのみであるので、軽作業且つ短時間で作業できる。
(3) 紙通しバーに新ウェブ先端を固定した後は、紙通しのタイミング検出、紙通し動作等を自動的に行うことができるので、早いタイミングで紙通し準備作業を行っておくことができ、運転速度が上がっても、余裕をもって作業者が作業できる。
(4) ウェブの幅方向の位置合わせ用のスケールによって新ウェブを幅方向の所定位置に位置決めして固定することができ、その紙通しバーで紙継ぎ部に通された新ウェブは、旧ウェブに対して幅方向の正確な位置に重ねられることとなり、横ずれのほとんどない紙継ぎが可能となり、下流に印刷部を配置していた場合には印刷見当不良を生じるということがない
【0026】
ここで、前記一対の無端状の紙通しチェーンに、同一間隔をあけて2個の紙通しバーを取り付け、更に、一方の紙通しバーが前記給紙部の前部に位置する時に他方の紙通しバーが前記紙継ぎ部を通り過ぎた位置となるように前記無端状の紙通しチェーンの長さを設定しておくと、一方の紙通しバーを用いて紙通しを行なった時に、他方の紙通しバーが給紙部の前部に移動してきて次回の紙通しに備えることとなるので、紙通しチェーンの余計な走行が不要となり、作業が簡単となるという効果が得られる
【0027】
また、前記給紙部の前部において、前記一対の無端状の紙通しチェーンを支持するチェーンスプロケットと補助のチェーンスプロケットを昇降板に保持させ、給紙部の前部における一対の紙通しチェーンの走行経路を昇降可能としておくと、給紙部での原反ロールの着脱作業を行なう際には昇降板を上昇させて紙通しバーを原反ロールの着脱に邪魔にならない位置とし、紙通しバーに対して新ウェブの先端を固定する際或いは切れ端を除去する際には昇降板を下降させて紙通しバーを低い位置とすることができ、きわめて大径の原反ロールを使用する装置においても、紙通しバーに対して新ウェブの先端を固定する作業などを手作業で容易に行なうことができるという効果が得られる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による紙通し装置を備えた印刷機の給紙部及びその近傍を示す概略側面図
【図2】その概略前面図
【図3】上記実施例に用いる紙通しバーの概略平面図
【図4】紙通しバーに新ウェブ先端を固定した状態を示す概略断面図
【図5】図1の装置に設けている紙継ぎ部の概略側面図
【図6】(a)〜(e)は上記実施例における紙通し動作を説明する概略側面図
【図7】本発明の他の実施例による紙通し装置を備えた給紙部の概略側面図
【図8】本発明の更に他の実施例による紙通し装置の一部を示す概略側面図
【図9】(a)、(b)は本発明の更に他の実施例による紙通し装置の一部を、異なる状態で示す概略側面図
【符号の説明】
1 給紙部
3 ターレット
4a、4b 繰出軸
5a 旧原反ロール
5b 新原反ロール
6a 旧ウェブ
6b 新ウェブ
10a、10b ガイドロール
11 紙継ぎ部
12 アキュムレータ部
25 ガイドロール
26 新ウェブ切れ端排出ロール
30 紙通し装置
31 紙通しチェーン
32 紙通しバー
34 チェーンスプロケット
36 駆動装置
37 チェーン駆動モータ

Claims (3)

  1. 給紙部のターレットにセットした原反ロールの両端よりも幅方向の外側に位置するように且つ前記給紙部の前部から給紙部の上方を通って紙継ぎ部を通り抜ける経路を通るように配置された一対の無端状の紙通しチェーンと、その一対の紙通しチェーンを同期駆動する駆動装置と、前記一対の紙通しチェーンに掛け渡された、ウェブ先端を固定可能な紙通しバーとを有し、該紙通しバーに、ウェブの幅方向の位置合せ用のスケールを設けていることを特徴とする紙通し装置。
  2. 前記一対の無端状の紙通しチェーンに、同一間隔をあけて2個の紙通しバーが取り付けられており、更に、一方の紙通しバーが前記給紙部の前部に位置する時に他方の紙通しバーが前記紙継ぎ部を通り過ぎた位置となるように前記無端状の紙通しチェーンの長さが設定されていることを特徴とする請求項1記載の紙通し装置。
  3. 前記給紙部の前部において、前記一対の無端状の紙通しチェーンを支持するチェーンスプロケットと補助のチェーンスプロケットを昇降板に保持させ、給紙部の前部における一対の紙通しチェーンの走行経路を昇降可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の紙通し装置。
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