JP3589272B2 - クランク軸加工機の定寸装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、クランク軸のクランクピンのように偏心して公転する加工部分を加工する加工機、例えばクランク軸研削盤の定寸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
旋盤や研削盤のような工作機械の定寸装置は、加工中の工作物の加工箇所の外周面に接触子を直接又は間接に接触させて工作物の外径を測定し、その測定値が所定値に達したとき定寸信号を発生するものである。
【0003】
従来の技術における普通の工作機械の定寸装置は、通常の丸削りや円筒研削においては、加工箇所の中心を回転中心にして工作物を回転しながら、所定位置に設置された定寸装置の接触子を工作物の外周面に接触させて、加工の進行に伴って直径が減少する工作物の外周面に追随させて、工作物の直径を逐次測定するのである。
又、上記の固定軸線回りに回転する加工面に対する定寸装置とは異なり、クランク軸のクランクピンのように偏心回転する部分の加工における従来の技術における定寸装置には、例えば特開昭61−19567号公報に記載されたものがある。
【0004】
その定寸装置においては、図3に示すように、クランク軸の回転軸線と平行な回転軸線回りに揺動可能に保持要素20に設けられた油圧シリンダ21のピストン棒22の先端に測定ヘッド23と測定エッジ24が取り付けられ、測定エッジ245は、油圧シリンダ21のばね力によるピストン棒22の突出でクランクピン25の外周面に係合して、研削加工中のクランクピン25の径を測定検出するのであるが、クランクピン25の偏心回転に応じて、クランクピン25から測定エッジ24を介して油圧シリンダ21の揺動が与えられるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術における普通の工作機械の定寸装置は、クランク軸のクランクピンを研削する研削盤のように、研削されるのが偏心回転する部分である場合には、適用し難い。
又、特開昭61−19567号公報に記載されたもののような定寸装置は、次のような問題がある。
【0006】
(1)定寸装置自体がクランクピンの偏心運動に基づく軸心の移動力によって揺動変位するので、定寸装置の測定エッジに対して余分な力が働くことにもなり、正確な測定ができない。
(2)クランクピン外周面に対する定寸装置自体の揺動により測定エッジの接触位置が変わるため正確な測定ができない。
【0007】
(3)測定エッジ及びその前進後退用の油圧シリンダを備えた定寸装置がクランクピンの偏心運動に応じた揺動に必要な支持構造と共にクランクピンの近傍に設けられ、測定スペースの邪魔になり、小さな径の測定ができない。
この発明は、そのような問題を解決したクランク軸研削盤のような加工機の定寸装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明のクランク軸加工機の定寸装置は、クランク軸のクランクピンに対向した位置で前進後退するよう移動される支持台、該支持台においてクランク軸の回転軸線であるジャーナル部の軸線に垂直に平面上でそのままの姿勢で二次元変位可能に設けられ、クランクピンの加工位置の外周面を挟んで直径を検出する検出部及び公転するクランクピンと同期した同径の公転を前記検出部にさせる公転駆動手段から構成され、公転駆動手段としては、例えば、ジャーナル部の軸線と平行な回転軸線回りにクランク軸と同期して回転する回転体に偏心して設けられ、且つ前記検出部に係合された偏心部がある。
【0009】
上記のクランク軸加工機において、工作主軸に支持されたクランク軸は、加工すべきクランクピンが加工工具に対向するように位置決めされる。
そして、定寸装置の支持台がクランク軸のクランクピンに向って前進する。即ち、検出手段は、前進させられて加工すべきクランクピンに係合する。
【0010】
クランク軸のジャーナル部の回転、即ちクランクピンの公転に同期して、回転体の回転、即ち偏心部の公転が行われ、検出手段とクランクピンとの係合が保たれる。
そのような状態での加工が進み、検出手段がクランクピンの減小する径を検出してクランクピンの径が所定値に達すると、検出手段からの検出信号により加工が停止され、支持台が原位置に後退し、検出手段は後退させられてクランクピンから離れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態におけるクランク軸加工機としてクランク軸研削盤を例示し、その定寸装置を図面に従って説明する。なお、以下の説明における上下左右は図1における方向である。
図1に示すように、クランク軸研削盤において、ベッド1上には、テーブル2が図1の紙面に垂直方向に送り移動されるように設けられ、テーブル2上に設けられた工作主軸台の工作主軸にジャーナル部Jが支持された図1の紙面に垂直方向のクランク軸Sは、軸線O1 回りに回転駆動されるようになっている。
【0012】
他方、クランク軸Sに対向する砥石車3の砥石軸は軸線O1 と平行に砥石台4に設けられ、砥石台4はベッド1上を数値制御装置16の制御によって、テーブル2に対して前進後退(図1の左右方向)するように設けられている。
研削すべきクランクピンPが砥石車3の砥石面に対向するようにテーブル2が送り位置決めされ、クランク軸Sがジャーナル部の軸線O1 回りに回転駆動されると、クランクピンPは軸線O1 回りに公転する。
【0013】
そして、砥石台4を前進させて砥石車3の砥石面をクランクピンPの外周面に当接させて研削を行うのであるが、その際、公転するクランクピンPの外周面に接した砥石車3の砥石面がクランクピンPの外周面の公転における左右方向の変位に応じて左右方向に変位するように、砥石台4は数値制御装置16に制御されて前進後退されるのである。
【0014】
上記のようなクランク軸研削盤に設けられた定寸装置は、次のように構成されている。
ベッド1上には、支持台10がテーブル2を間にして砥石台4と対向して回転軸線O1 に垂直に移動自在に設けられ、進退用アクチュエータに結合されている。例えば油圧シリンダ11のピストン棒11a,11aの先端に結合された支持台10は、油圧シリンダ11の作動により前進後退し、クランク軸Sに対し接近・離隔するようになっている。
【0015】
支持台10には、支持台10の前進後退方向(図1の左右方向)に2本平行な水平案内棒12,12が架設され、水平案内棒12,12には水平滑動ブロック13が滑動自在に取り付けられている。そして水平滑動ブロック13には更に2本平行な竪案内棒14,14が立設され、竪案内棒14,14には上下滑動ブロック15が滑動自在に取り付けられている。
【0016】
更に、支持台10には、水平案内棒12・竪案内棒14がなす平面と平行な取付壁部10aが水平案内棒12・竪案内棒14に隣接して(図1の紙面奥側)形成され、取付壁部10aの外側面(水平案内棒12・竪案内棒14と反対側面)には、数値制御装置16で工作主軸におけるクランク軸Sの回転と同期回転するように制御されるサーボモータ17が取り付けられ、サーボモータ17の出力軸17aは、取付壁部10aの内側面(水平案内棒12・竪案内棒14と同側面)に突出し、先端には水平案内棒12・竪案内棒14に隣接して回転円盤18が取り付けられている。
【0017】
即ち、回転円盤18は水平案内棒12・竪案内棒14がなす平面と平行である。そして回転円盤18には、半径方向に伸びる長孔18aが形成され、この長孔18aに偏心位置調節可能にボルトにより固定された偏心ピン19がボルトにより固定されている。偏心ピン19は、上下滑動ブロック15に回転自在に結合されている。
【0018】
従って、サーボモータ17が回転円盤18を回転駆動すると、上下滑動ブロック15は、その自体の竪案内棒14における上下滑動及び水平滑動ブロック13の平案内棒12における左右滑動を伴って、そのままの姿勢で偏心ピン19と同じ円運動を行うようになっている。その円運動は、クランク軸Sのジャーナル部の軸線O1 回りの回転におけるクランクピンPの軸線O1 回りの円運動と同径である。
【0019】
上下滑動ブロック15には、公転するクランクピンPの外周面を砥石車3による研削箇所を間にして上下から挟んで接触され得る接触子20及び接触子20の変位を検知し、検出信号を出力するセンサ21が設けられ、接触子20は砥石車3と対向した位置にある。センサ21は、数値制御装置16に検出信号を入力するように接続されている。
【0020】
上記のクランク軸研削盤の定寸装置の作用について説明する。
クランク軸研削盤において、工作主軸に支持されたクランク軸Sの研削すべきクランクピンPが砥石車3の砥石面に対向するようにテーブル2が送り位置決めされる。
【0021】
そして、定寸装置の油圧シリンダ11の作動によるピストン棒11a,11aの突出で、支持台1が前進(右行)する。即ち、接触子20は、前進させられて研削すべきクランクピンPに係合する。その際、工作主軸の回転により回転されるクランク軸Sの研削すべきクランクピンPの回転位相とサーボモータ17により回転される回転円盤18の偏心ピン19の回転位相とは、一致させる。それにより接触子20はクランクピンPの外周面を上下から挟むように係合する。
【0022】
又、その状態のクランクピンPに回転する砥石車3の砥石面が接触するように砥石台4は前進し、研削が開始するのであるが、その研削開始時に工作主軸におけるクランク軸Sの回転が開始され、クランク軸Sの回転、即ちクランクピンPの公転に同期して、砥石台4の前進後退が行われ、砥石車3の砥石面とクランクピンPの外周面との研削接触状態が保たれる。それと同様にクランクピンPの公転に同期して、回転円盤18、即ち偏心ピン19の公転が行われ、接触子20とクランクピンPとの係合が保たれる。
【0023】
そのような状態での公転と共に自転するクランクピンPに対しての研削が進み、クランクピンPの径が減小するのに追随する接触子20の変位位置が所定値に達すると、即ちクランクピンPの径が所定値に達すると、センサ21が定寸検出信号を制御装置16に入力し、砥石台4は前進は停止され、更に、砥石台4は原位置に後退させられる。そして、工作主軸の回転及び回転円盤18の回転が停止されると共に、油圧シリンダ11の作動によるピストン棒11a,11aの退縮で、支持台1が原位置に後退(左行)する。即ち、接触子20は、後退させられてクランクピンPから離れる。
そして、上記の作用が繰り返されて、次のクランクピンPが研削される。
上記の各部の作動は、数値制御装置16の制御のもとで行われる。
【0024】
【発明の効果】
この発明のクランク軸加工機の定寸装置は、請求項1及び請求項2の構成においては、検出手段は、クランクピン自体の偏心運動とは力の伝達なく同期して偏心運動を行う。従って、検出手段に負荷が加わらないし、更に、クランクピン外周面に対する検出手段の接触位置が変わらないので、測定検出が正確である。
又、同じく請求項2の構成においては、クランクピンの偏心運動に応じた検出手段の偏心運動手段は簡単で小型化が可能であり加工部分と干渉しないので、小径の加工測定が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態におけるクランク軸加工機の定寸装置の側面図である。
【図2】この発明の実施の形態におけるクランク軸加工機の定寸装置の平面図である。
【図3】従来の技術におけるクランク軸加工機の定寸装置の側面図である。
【符号の説明】
1 ベッド
2 テーブル
3 砥石車
4 砥石台
10 支持台
10a 取付壁部
11 油圧シリンダ
11a ピストン棒
12 水平案内棒
13 水平滑動ブロック
14 竪案内棒
15 上下滑動ブロック
16 数値制御装置
17 サーボモータ
17a 出力軸
18 回転円盤
19 偏心ピン
20 接触子
21 センサ
S クランク軸
P クランクピン
J ジャーナル部

Claims (2)

  1. クランク軸の回転軸線であるジャーナル部の軸線に垂直な平面上でそのままの姿勢で二次元変位可能に設けられ、クランクピンの加工位置の外周面を挟んで直径を検出する検出部及びクランク軸の回転軸線と平行な回転軸線回りにクランク軸と同期して回転する回転体に偏心して設けられ、且つ前記検出部に係合された偏心部を具備する公転駆動手段から構成されたクランク軸加工機の定寸装置。
  2. クランク軸の回転軸線であるジャーナル部の軸線に垂直な平面上でそのままの姿勢で二次元変位可能に設けられ、クランクピンの加工位置の外周面を挟んで直径を検出する検出部、クランク軸の回転軸線と平行な回転軸線回りにクランク軸と同期して回転する回転体に偏心して設けられ、且つ前記検出部に係合された偏心部を具備する公転駆動手段並びにクランク軸のクランクピンに対向した位置で検出部及び公転駆動手段を前進後退させる移動手段から構成されたクランク軸加工機の定寸装置。
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