JP3589220B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、電気炊飯器に関し、さらに詳しくは蓋体を枢支するヒンジ部の構造を工夫した電気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電気炊飯器においては、炊飯器本体の開口を開閉自在に覆蓋すべく該炊飯器本体の肩部に設けられたヒンジ部に対してヒンジピンを介して弧回動自在に枢支された蓋体を備えているが、蓋体側に電気ヒータ(例えば、蓋ヒータ)などの電気部分が設けられた場合、この電気部品へ電源を供給する必要があるところから、前記ヒンジ部において、本体側のリード線と蓋体側のリード線とを接続する構造をとる必要がある。
【0003】
また、電気炊飯器においては、蓋体を枢支するためにヒンジ部に設けられているヒンジピンに、蓋体を開方向に付勢するヒンジスプリングが装着されることとなっており、このヒンジスプリングの端部は、ヒンジ部から蓋体内に挿入支持される構造となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、蓋体の内面側には、ご飯が炊き上がった直後等に露が付くが、この露が、蓋体を開作動させたときにヒンジ部側へ落下することが避けられない。
【0005】
ところが、上記したような構造とした場合、ヒンジ部の上部に、リード線およびヒンジスプリングを蓋体側へ導出するための切欠開口を形成する必要が生ずるため、この切欠開口を介して前記した露がヒンジ部内に入り、ヒンジ部を介して炊飯器本体内へ侵入してしまうという不具合が生ずるおそれがある。
【0006】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、蓋体の内面側に付着した露が落下したとしても、この露が炊飯器本体内部へ侵入することがなくなるようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、上記課題を解決するための手段として、内部に飯器を収納し得るように構成された炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口を開閉自在に覆蓋すべく該炊飯器本体の肩部に設けられたヒンジ部に対してヒンジピンを介して弧回動自在に枢支された蓋体と、該蓋体を開方向に付勢すべく前記ヒンジピンに装着されたヒンジスプリングと、前記炊飯器本体側の電源部と前記蓋体側の電気部品とを接続するためのリード線と、前記ヒンジ部の外側を覆うヒンジカバーとを備えた電気炊飯器において、前記ヒンジ部に、上下に並ぶ水平な二つの隔壁を一体に形成して該隔壁によって区画された上下に並ぶ三つの収納部を設けるとともに、前記上段収納部に、前記ヒンジピンおよび前記ヒンジスプリングを配設する一方、前記上部隔壁の一方側端部に、前記リード線を配索するための切欠を形成し、前記リード線を、前記蓋体内から前記上段収納部における一方側を経て下方に延設されて前記上部隔壁における切欠から前記中段収納部に入り、該中段の収納部を反対方向に延設される蓋体側リード線と、該蓋体該リード線に接続されて下方に延設され前記下段収納部を経て前記炊飯器本体内に入る本体側リード線とによって構成している。
【0008】
上記のように構成したことにより、蓋体の内面側に付着した露が蓋体の開作動時にヒンジ部上部に落下し、ヒンジスプリングの端部およびリード線が導出される部分からヒンジ部内に侵入したとしても、ヒンジ部には、上下方向に連続し、炊飯器本体内に連通する通路が形成されていないため、侵入した露は、上部および下部隔壁によって形成された上段収納部あるいは中段収納部に止まって自然蒸発することとなる。従って、ヒンジ部を介して露が炊飯器本体内に侵入することがなくなり、炊飯器本体内の電気部品(例えば、加熱手段として用いられる電磁誘導コイル等)に絶縁不良が生じることがなくなる。
【0009】
請求項2の発明におけるように、請求項1記載の電気炊飯器において、前記蓋体側リード線と本体側リード線との接続部を、前記中段収納部において前記切欠が形成されている側の反対側の端部に位置させた場合、中段収納部において接続部が配設されている部分の上部は、上部隔壁によって覆われているため、接続部に露が付着するということがなくなる。
【0010】
請求項3の発明におけるように、請求項2記載の電気炊飯器において、前記接続部の端子を、前記上部隔壁から一体に垂設された上部リブと、該上部リブに対して反端部側にずれた状態で対向するように前記下部隔壁から一体に立設された下部リブとの間に反端部側が下となるように傾斜状態で挟持した場合、リード線接続部の端子が一対のリブによって容易且つ確実に固定できるとともに、万が一端子に露が付着したとしても、端子が反端部側が下となるように傾斜状態とされているため、速やかに下部隔壁上に流下することとなり、端子における絶縁不良の発生を未然に防止することができる。
【0011】
請求項4の発明におけるように、請求項1、2および3のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前記上段収納部の中央部に、前記上部隔壁を下方に窪ませて形成されたヒンジスプリング固定部を形成し、該ヒンジスプリング固定部の形成により前記中段収納部の中央部におけるリード線配索部を狭くし且つ該リード線配索部の両側に、独立した独立空間部を形成した場合、中段収納部の独立空間部に落下した露がやたらに移動することができなくなり、炊飯器本体内部への露の侵入をより確実に防止することができる。
【0012】
請求項5の発明におけるように、請求項2、3および4のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前記下段収納部における端部に、前記本体側リード線を前記炊飯器本体に配索するとともに配線確認窓として利用される開口を形成した場合、リード線の配索状態を開口から確認することができることとなり、リード線の誤配索を確実に防止することができる。
【0013】
請求項6の発明におけるように、請求項1、2、3、4および5のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前記ヒンジカバーの内面に、取付時において前記下部隔壁の先端に対して突き合わされる水平リブを一体に形成した場合、下部隔壁の上方に形成される中段収納部が下部隔壁および水平リブによってほぼ完全に区画されることとなり、炊飯器本体内部への露の侵入をより確実に防止することができる。
【0014】
請求項7の発明におけるように、請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前記上部隔壁において前記切欠が形成されている部分の近傍から一体に垂設された垂下リブと、該垂下リブと略対向するように前記下部隔壁から一体に立設された起立リブとによって前記中段収納部を区画するとともに、前記垂下リブと起立リブとの間に前記蓋体側リード線を挟持した場合、上部隔壁と下部隔壁との間に形成される中段収納部に落下した露の移動がリブによって阻止されるとともに、リード線の配索が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0016】
この電気炊飯器は、図1に示すよう、内部に炊飯用の飯器3を収納し得るように構成され且つ空間部4を有する二重構造の炊飯器本体1と、該炊飯器本体1の上部開口を開閉自在に覆蓋する蓋体2とを備えている。
【0017】
前記炊飯器本体1は、外側壁となるステンレス製の円筒形状の胴ケース5と、底壁となる合成樹脂製の皿形状の底部材6と、内周壁となる合成樹脂製の有底筒状の保護枠7と、該保護枠7の上端と前記胴ケース5の上端とを結合する合成樹脂製の肩部材8とによって構成されており、前記胴ケース5、底部材6、保護枠7および肩部材8に囲まれて前記空間部4が形成されている。なお、前記保護枠7内には、前記飯器3が取り出し可能に収納されることとなっている。
【0018】
前記保護枠7の底面中央部には、飯器温度を検出するための温度検出手段として作用するセンタセンサー9を臨ませるためのセンサー穴10が形成されている。
【0019】
前記センタセンサー9を包囲するように炊飯時における加熱手段として作用する環状の電磁誘導コイル(以下、ワークコイルという)11,11が前記保護枠7の底面および該底面から側周面に至る間の湾曲部に対応して配設されている。該各ワークコイル11は、交番磁界を発生するものであり、該交番磁界の電磁誘導により前記飯器3に誘導渦電流を発生させ、該誘導渦電流の抵抗熱を利用して加熱するものとされている。なお、飯器3は、ワークコイル11により誘導渦電流を発生させることのできる材質(例えば、磁性体材料)により構成される。
【0020】
前記センサー穴10内には、前記飯器3の底部に対して接触するようにして前記センタセンサー9が設けられている。
【0021】
前記炊飯器本体1における空間部4の前部には、前記ワークコイル11の通電制御を行うためのパワートランジスタおよび整流用ダイオードブリッジ(図示省略)等の電子部品を備えた電源基板13と、制御基板14とが前後に並列状態で縦向きに配設された基板カバー15,16にそれぞれ支持されて配置されている。前記電源基板13が支持されている基板カバー15の下端部中央には、凹部17が形成されていて、該凹部17には、前記電子部品へ冷却風を圧送する電子部品冷却用の冷却ファン18が配設されている。また、前記炊飯器本体1の底壁(具体的には、底部材6)には、前記冷却ファン18に対向して空気入口19が形成されている。さらに、前記電源基板13には、ヒートシンク20が取り付けられている。符号21は前記保護枠7の側周面に設けられた保温ヒータである。
【0022】
前記炊飯器本体1における空間部4の後部には、コードリール22が縦置き状態で配設されている。
【0023】
一方、前記蓋体2は、外面を構成する合成樹脂製の上板23と、該上板23の外周縁に接合される合成樹脂製のドーナツ形状の下部縁板24と、該下部縁板24の内周縁に取り付けられる熱良導体(例えば、アルミ合金等)からなる放熱板25とによって構成されており、前記これらの板材23,24,25に囲まれた空間部26には、断熱材27が配設されている。前記放熱板25の上面には、蓋ヒータ28が設けられている。
【0024】
この蓋体2は、前記炊飯器本体1の肩部を構成する肩部材8の一側(即ち、後部側)に一体に形成されたヒンジ部29(後に詳述する)に対してヒンジピン30を介して弧回動自在に取り付けられている。符号31は蓋体2を閉止状態に保持するためのロック機構、32は調圧筒、33は蒸気通路、34は内蓋である。
【0025】
ついで、図2ないし図6を参照して、ヒンジ部29の構造について詳述する。
【0026】
このヒンジ部29は、前記肩部材8の一側(即ち、後部側)に一体に形成されており、外側が開放された箱形状を呈している。そして、このヒンジ部29の外側は、着脱自在なヒンジカバー35によって覆われている。
【0027】
前記ヒンジ部29には、上下に並ぶ水平な二つの隔壁36,37を一体に形成して該隔壁36,37によって区画された上下に並ぶ三つの収納部38,39,40が設けられており、前記上段収納部38には、前記左右一対のヒンジスプリング41,41が装着されたヒンジピン30がヒンジ部29の両側壁29a,29aに形成された軸受部42,42および上段収納部38の背面中央部に形成された軸受部43に枢支した状態で配設されている。このヒンジピン30の両端は、蓋体2に枢着されている。
【0028】
前記ヒンジ部29の上面29bには、前記ヒンジスプリング41,41における一端41a,41a(即ち、蓋体2側に係止される端部)を導出するための切欠凹部44,45と、前記ヒンジカバー35の上端に突設された係合片47,47,47が係合される係合穴46,46,46とが形成されている(図2参照)。
【0029】
前記上段収納部38の中央部には、前記上部隔壁36を下方に窪ませてなるヒンジスプリング固定部48が形成されており、該ヒンジスプリング固定部48の形成により前記中段収納部39の中央部におけるリード線配索部39aが狭くされ且つ該リード線配索部39aの両側には、独立した独立空間部39b,39cが形成されることとなっている。そして、このヒンジスプリング固定部48の背面側には、ヒンジスプリング41,41の他端41b,41bが挿入係合されることとなっている(図2および図4参照)。
【0030】
前記上部隔壁36の一方側端部(即ち、前記一方の切欠凹部44に対応する左側端部)には、炊飯器本体1側の電源部(具体的には、電源基板13)と蓋体2側の電気部品である蓋ヒータ28とを接続するためのリード線49を配索するための切欠50が形成されている(図2参照)。
【0031】
前記リード線49は、蓋体2内から一方の切欠凹部44および上段収納部38における一方側(即ち、左側端部)を経て下方に延設されて上部隔壁36における切欠50から中段収納部39における第1の独立空間39bに入り、該中段収納部39を反対方向に延設されてリード線配索部39aを経て第2の独立空間39cに至る蓋体側リード線49aと、該蓋体側リード線49aに接続されて下部隔壁37に形成された切欠穴51を経て下方に延設され、下段収納部40を経てヒンジ部29の底壁29cに形成された開口52から炊飯器本体1内に入る本体側リード線49bとによって構成されている(図2および図3参照)。該開口52は、比較的大きな開口面積とされ、本体側リード線49bの炊飯器本体1内での配索状態を確認することのできる配線確認窓としての機能も有している。
【0032】
上記のように構成したことにより、蓋体2の内面側に付着した露が蓋体2の開作動時にヒンジ部29上部に落下し、ヒンジスプリング41,41の一方の端部41a,41aおよびリード線49(具体的には、蓋体側リード線49a)が導出される部分である切欠凹部44,45からヒンジ部29内に侵入したとしても、ヒンジ部29には、上下方向に連続し、炊飯器本体1内に連通する通路が形成されていないため、侵入した露は、上部および下部隔壁36,37によって形成された上段収納部38あるいは中段収納部39に止まって自然蒸発することとなる。従って、ヒンジ部29を介して露が炊飯器本体1内に侵入することがなくなり、炊飯器本体1内の電気部品(例えば、加熱手段として用いられるワークコイル11等)に絶縁不良が生じることがなくなる。
【0033】
前記蓋体側リード線49aと本体側リード線49bとは、前記中段収納部39における第2の独立空間39c(換言すれば、中段収納部39の左側端部)において接続部53を構成する端子53a,53bを介して接続されている。該接続部53を構成する端子53a,53bは、前記上部隔壁36から一体に垂設された上部リブ54と、該上部リブ54に対して端部側(換言すれば、右側)にずれた状態で対向するように前記下部隔壁37から一体に立設された下部リブ55との間に反端部側(換言すれば、左側)が下となるように傾斜状態で挟持されている(図3参照)。このようにすると、中段収納部39においてリード線接続部53を構成する端子53a,53bが配設されている部分の上部は、上部隔壁36によって覆われているため、接続部53に露が付着するということがなくなるし、リード線接続部53の端子53a,53bが一対のリブ54,55によって容易且つ確実に固定できるとともに、万が一端子53a,53bに露が付着したとしても、端子53a,53bが反端部側(左側)が下となるように傾斜状態とされているため、速やかに下部隔壁37上に流下することとなり、端子における絶縁不良の発生を未然に防止することができる。
【0034】
また、前記中段収納部39は、該中段収納部39における第1の独立空間39bにおいて前記上部隔壁36(詳しくは、前記切欠50が形成されている部分の近傍)から一体に垂設された垂下リブ56と、該垂下リブ56と略対向するように前記下部隔壁37から一体に立設された起立リブ57とによって左右の部屋に区画されており、前記垂下リブ56と起立リブ57との間に蓋体側リード線49aの途中が挟持されている(図2参照)。このようにすると、上部隔壁36と下部隔壁37との間に形成される中段収納部39の第1の独立空間39bに落下した露の移動が起立リブ57によって阻止されるとともに、リード線49(具体的には、蓋体側リード線49a)の配索が容易となる。
【0035】
一方、前記ヒンジカバー35は、その下端部に一体に突設した係合爪58,58,58(図4参照)をヒンジ部29の底壁29cに形成された係合穴59,59および前記開口52に係合させた状態で、前述した係合片47,47,47をヒンジ部29側の係合穴46,46,46に係合させることにより取り付けられることとなっている。
【0036】
そして、このヒンジカバー35の内面側には、取付時において前記下部隔壁37の先端に対して突き合わされる水平リブ60が一体に形成されている。このようにすると、下部隔壁37の上方に形成される中段収納部39が下部隔壁37および水平リブ60によってほぼ完全に区画されることとなり、炊飯器本体1内部への露の侵入をより確実に防止することができる。なお、この水平リブ60はヒンジカバー35の剛性を補強する補強リブとしての機能も有している。符号61は水平補強リブ、62は垂直補強リブである。
【0037】
また、このヒンジカバー35には、上端から切り込まれた左右一対の切り込み溝63,63が形成されている。この切り込み溝63,63は、蓋体2の開作動時においてヒンジスプリング41,41の一端41a,41aが後方側に移動した時、ヒンジスプリング41,41の一端41a,41aが入り込むようになっており、このことにより、ヒンジスプリング41,41の一端41a,41aの移動が許容されるようになっているのである(図2参照)。
【0038】
さらに、前記ヒンジカバー35の外面中央部には、ストッパー64が一体に形成されており、該ストッパー64には、蓋体2の開作動時に蓋体2の後端部に形成された突起65が係合され、当該係合により蓋体2の開度が規制されることとなっている。
【0039】
上記各実施の形態においては、加熱手段としてワークコイルを用いているが、本願発明は、加熱手段として電気ヒータを用いたものにも適用可能なことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、内部に飯器を収納し得るように構成された炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口を開閉自在に覆蓋すべく該炊飯器本体の肩部に設けられたヒンジ部に対してヒンジピンを介して弧回動自在に枢支された蓋体と、該蓋体を開方向に付勢すべく前記ヒンジピンに装着されたヒンジスプリングと、前記炊飯器本体側の電源部と前記蓋体側の電気部品とを接続するためのリード線と、前記ヒンジ部の外側を覆うヒンジカバーとを備えた電気炊飯器において、前記ヒンジ部に、上下に並ぶ水平な二つの隔壁を一体に形成して該隔壁によって区画された上下に並ぶ三つの収納部を設けるとともに、前記上段収納部に、前記ヒンジピンおよび前記ヒンジスプリングを配設する一方、前記上部隔壁の一方側端部に、前記リード線を配索するための切欠を形成し、前記リード線を、前記蓋体内から前記上段収納部における一方側を経て下方に延設されて前記上部隔壁における切欠から前記中段収納部に入り、該中段の収納部を反対方向に延設される蓋体側リード線と、該蓋体該リード線に接続されて下方に延設され前記下段収納部を経て前記炊飯器本体内に入る本体側リード線とによって構成して、蓋体の内面側に付着した露が蓋体の開作動時にヒンジ部上部に落下し、ヒンジスプリングの端部およびリード線が導出される部分からヒンジ部内に侵入した場合に、侵入した露が、上部および下部隔壁によって形成された上段収納部あるいは中段収納部に止まって自然蒸発するようにしたので、ヒンジ部を介して露が炊飯器本体内に侵入することがなくなり、炊飯器本体内の電気部品(例えば、加熱手段として用いられる電磁誘導コイル等)に絶縁不良が生じることがなくなるという効果がある。
【0041】
請求項2の発明におけるように、請求項1記載の電気炊飯器において、前記蓋体側リード線と本体側リード線との接続部を、前記中段収納部において前記切欠が形成されている側の反対側の端部に位置させた場合、中段収納部において接続部が配設されている部分の上部は、上部隔壁によって覆われているため、接続部に露が付着するということがなくなる。
【0042】
請求項3の発明におけるように、請求項2記載の電気炊飯器において、前記接続部の端子を、前記上部隔壁から一体に垂設された上部リブと、該上部リブに対して反端部側にずれた状態で対向するように前記下部隔壁から一体に立設された下部リブとの間に反端部側が下となるように傾斜状態で挟持した場合、リード線接続部の端子が一対のリブによって容易且つ確実に固定できるとともに、万が一端子に露が付着したとしても、端子が反端部側が下となるように傾斜状態とされているため、速やかに下部隔壁上に流下することとなり、端子における絶縁不良の発生を未然に防止することができる。
【0043】
請求項4の発明におけるように、請求項1、2および3のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前記上段収納部の中央部に、前記上部隔壁を下方に窪ませて形成されたヒンジスプリング固定部を形成し、該ヒンジスプリング固定部の形成により前記中段収納部の中央部におけるリード線配索部を狭くし且つ該リード線配索部の両側に、独立した独立空間部を形成した場合、中段収納部の独立空間部に落下した露がやたらに移動することができなくなり、炊飯器本体内部への露の侵入をより確実に防止することができる。
【0044】
請求項5の発明におけるように、請求項2、3および4のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前記下段収納部における端部に、前記本体側リード線を前記炊飯器本体に配索するとともに配線確認窓として利用される開口を形成した場合、リード線の配索状態を開口から確認することができることとなり、リード線の誤配索を確実に防止することができる。
【0045】
請求項6の発明におけるように、請求項1、2、3、4および5のいずれか一項記載の電気炊飯器前記ヒンジカバーの内面には、取付時において前記下部隔壁の先端に対して突き合わされる水平リブを一体に形成した場合、下部隔壁の上方に形成される中段収納部が下部隔壁および水平リブによってほぼ完全に区画されることとなり、炊飯器本体内部への露の侵入をより確実に防止することができる。
【0046】
請求項7の発明におけるように、請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の電気炊飯器において、前記上部隔壁において前記切欠が形成されている部分の近傍から一体に垂設された垂下リブと、該垂下リブと略対向するように前記下部隔壁から一体に立設された起立リブとによって前記中段収納部を区画するとともに、前記垂下リブと起立リブとの間に前記蓋体側リード線を挟持した場合、上部隔壁と下部隔壁との間に形成される中段収納部に落下した露の移動がリブによって阻止されるとともに、リード線の配索が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる電気炊飯器の縦断面図である。
【図2】本願発明の実施の形態にかかる電気炊飯器におけるヒンジ部の構造を示す分解斜視図である。
【図3】本願発明の実施の形態にかかる電気炊飯器におけるヒンジ部の拡大正面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図3のV−V断面図である。
【図6】図3のVI−VI断面図である。
【符号の説明】
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は飯器、8は肩部(肩部材)、28は蓋ヒータ、29はヒンジ部、30はヒンジピン、35はヒンジカバー、36は上部隔壁、37は下部隔壁、38は上段収納部、39は中段収納部、40は下段収納部、41はヒンジスプリング、41aは一端、41bは他端、44,45は切欠凹部、48はヒンジスプリング固定部、49はリード線、49aは蓋体側リード線、49bは本体側リード線、50は切欠、53は接続部、53a,53bは端子、54は上部リブ、55は下部リブ、56は垂下リブ、57は起立リブ、60は水平リブ。

Claims (7)

  1. 内部に飯器を収納し得るように構成された炊飯器本体と、該炊飯器本体の開口を開閉自在に覆蓋すべく該炊飯器本体の肩部に設けられたヒンジ部に対してヒンジピンを介して弧回動自在に枢支された蓋体と、該蓋体を開方向に付勢すべく前記ヒンジピンに装着されたヒンジスプリングと、前記炊飯器本体側の電源部と前記蓋体側の電気部品とを接続するためのリード線と、前記ヒンジ部の外側を覆うヒンジカバーとを備えた電気炊飯器であって、前記ヒンジ部には、上下に並ぶ水平な二つの隔壁を一体に形成して該隔壁によって区画された上下に並ぶ三つの収納部を設けるとともに、前記上段収納部には、前記ヒンジピンおよび前記ヒンジスプリングを配設する一方、前記上部隔壁の一方側端部には、前記リード線を配索するための切欠を形成し、前記リード線を、前記蓋体内から前記上段収納部における一方側を経て下方に延設されて前記上部隔壁における切欠から前記中段収納部に入り、該中段収納部を反対方向に延設される蓋体側リード線と、該蓋体該リード線に接続されて下方に延設され前記下段収納部を経て前記炊飯器本体内に入る本体側リード線とによって構成したことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 前記蓋体側リード線と本体側リード線との接続部を、前記中段収納部において前記切欠が形成されている側の反対側の端部に位置させたことを特徴とする前記請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 前記接続部の端子を、前記上部隔壁から一体に垂設された上部リブと、該上部リブに対して端部側にずれた状態で対向するように前記下部隔壁から一体に立設された下部リブとの間に反端部側が下となるように傾斜状態で挟持したことを特徴とする前記請求項2記載の電気炊飯器。
  4. 前記上段収納部の中央部には、前記上部隔壁を下方に窪ませて形成されたヒンジスプリング固定部を形成し、該ヒンジスプリング固定部の形成により前記中段収納部の中央部におけるリード線配索部を狭くし且つ該リード線配索部の両側には、独立した独立空間部を形成したことを特徴とする前記請求項1、2および3のいずれか一項記載の電気炊飯器。
  5. 前記下段収納部における端部には、前記本体側リード線を前記炊飯器本体に配索するとともに配線確認窓として利用される開口を形成したことを特徴とする前記請求項1、2、3および4のいずれか一項記載の電気炊飯器。
  6. 前記ヒンジカバーの内面には、取付時において前記下部隔壁の先端に対して突き合わされる水平リブを一体に形成したことを特徴とする前記請求項1、2、3、4および5のいずれか一項記載の電気炊飯器。
  7. 前記上部隔壁において前記切欠が形成されている部分の近傍から一体に垂設された垂下リブと、該垂下リブと略対向するように前記下部隔壁から一体に立設された起立リブとによって前記中段収納部を区画するとともに、前記垂下リブと起立リブとの間に前記蓋体側リード線を挟持したことを特徴とする前記請求項1、2、3、4、5および6のいずれか一項記載の電気炊飯器。
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