JP3589192B2 - ガスメーター交換方法及び管内圧力と気体濃度の計測装置 - Google Patents

ガスメーター交換方法及び管内圧力と気体濃度の計測装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、配管されている既設のガスメーターを新規のガスメーターに交換する際に、全ての作業を屋外で行なうことができるガスメーターの交換方法及び管内圧力と気体濃度の計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ガスメーターは一次側配管口と二次側配管口を有して屋外に配置され、一次側配管口にはガス供給源からガス栓を介して一次側配管が接続され、二次側配管口には屋内のガス器具に接続する二次側配管が接続されている。そして、ガスメーターは、メータ検定有効期限(7〜10年)に近づくと、新規のガスメーターに交換しなければならない。
【0003】
従来のガスメーター交換方法は、通常、一次側配管に配置されているガス栓を閉じた後に、既設配管の気密確認を行ない、漏れのないことを確認した上で、ガスメーターに接続されている一次側配管と二次側配管のユニオンナットを緩めて既設のガスメーターを取り外し、新規のガスメーターを取り付けていた。新規のガスメーターを取り付けた後には、新規のガスメーターを含む配管内の気密度合い検査を行ない、新規のガスメーター内に残留されている空気によってガス器具の点火中に火が消えてしまう虞が生じることから、空気抜きのため屋内で点火確認作業を行なっていた。
【0004】
この交換作業においては、交換作業を終了した時点で、屋内においてガス器具を用いて点火確認作業を行なうために、家人の立会が必要であり、家人が不在の場合にはガスメーターの交換ができなかった。最近では、核家族化、共稼ぎ等で留守にしている家庭が多く、交換作業に支障をきたしていた。しかも、従来の方法では、既設のガスメーターを取り外したときに、既設のガスメーター内及び配管内に残留されていたガスを大気中に放出することになり危険を伴うとともに、残留ガスを回収することができないことからガスの再利用を図ることができなかった。
【0005】
これらのことを解決するために、家人が不在でも、ガスの気密確認を実施してガスメーターの交換作業を行なえるようにする技術が、特開昭60−1526号及び特開昭62ー91816号に記載されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の公報のものでは、ガスメーターを交換する際に、バイパス管を設けてガスメーター内にガスを通さないようにした上で、ガスメーターの交換作業を行なっていたことから、専用のガスメーターが必要であったり、バイパス管を配管するための作業に手間がかかっていた。例えば、前者の場合、ガスメーター配管設置時に予め接続ユニットをガスメーターに取りつけておき、ガスメーター交換時に接続ユニットにバイパス管を取りつけることによって、ガス器具を使用中であっても、新旧のガスメーターを交換することができるようにしていた。しかし、この場合、ガスメーター交換時には、ガスメーターには予め接続ユニットが取りつけられていなければならず、専用のガスメーター以外には適用できないという問題があった。しかもバイパス管を取りつける際には、ガス栓とバイパス管との間(ガスメーターを含む)に残留されていたガスが大気中に放出され、危険が伴っていた。
【0007】
また、後者の場合、ガス器具に接続する二次側配管の途中で、ガス器具に接続する配管系統からチーズを介して分岐されたバイパス管を予め備えている。そして、ガス栓を閉鎖することによって、バイパス管から供給されたガスを直接ガス器具に送っていた。そのため、ガス栓を閉鎖しても、点火中のガス器具はそのまま使用することができるものであった。しかしこの場合のバイパス管は予め配管されていることが前提であるため、バイパス管が配管されていない一般の家庭では適用することができず、しかも、既設のガスメーターを取り外した瞬間に残留ガスが大気中に放出されて、やはり危険を伴っていた。
【0008】
この発明は、上述の課題を解決するものであり、第1の目的は、一般家庭の屋外に配置されているいずれのガスメーターにも適用できて、家人が留守であっても屋外で全ての作業を行なえるようにするものであり、第2の目的は、残留ガスを大気に放出することなく回収できて、危険を伴わなずに容易な作業を行なうことができることであり、第3の目的は、第1及び第2の目的を達成するために、管内のガスの状態を計測することのできる計測装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかわるガスメーター交換方法では、上記の課題を解決するために、以下のように構成するものである。すなわち、
一方の面に一次側配管口と二次側配管口とが形成され、前記一次側配管口にはガス栓を介してガス供給源に接続する一次側配管が接続され、前記二次側配管口にはガス器具に接続する二次側配管が接続された既設のガスメーターを、新規のガスメーターに交換するガスメーター交換方法であって、
既設のガスメーターを前記一次側配管及び前記二次側配管から取り外した後、新規のガスメーターの一次側配管口を前記一次側配管に接続し、
前記一次側配管と新規のガスメーターとが接続している状態で、前記ガス栓を開けて新規のガスメーター内にガスを供給することによって、新規のガスメーター内の空気を外部に排出して新規のガスメーター内にガスを充満させて、空気をガスに置換する置換工程を含み
前記置換工程が、新規のガスメーターの二次側配管口に把持又は把持解除するための開閉可能な分割体を有して着脱可能に構成され、かつ外部配管口を有して二次側配管口を開閉可能に配置される開閉蓋を有する気密保持装置を装着して行われることを特徴とするものである。
【0011】
また、前記置換工程の前に、既設のガスメーターが接続されている状態で、既設のガスメーター内の残留ガスを回収する残留ガス回収工程を含むものであればなおよい。
【0012】
前記残留ガス回収工程が、既設のガスメーターの二次側配管口に接続される管用継手内のシール部材を挿通可能な針部材を有して構成されるノーブロー装置を装着して行なわれるものであることが望ましい。
【0013】
また、前記置換工程の後で、前記二次側配管内の気密度合いを確認する管内気密度合い検査工程を行なうものであればよい。
【0014】
また、既設のガスメーターが、前記一次側配管及び二次側配管に取り付けられている状態で、前記一次側配管と前記二次側配管とを着脱可能な2管固定装置で固定すればよい。
【0015】
また好ましくは、既設のガスメーターを前記一次側配管及び前記二次側配管から取り外す際、あるいは新規のガスメーターを前記一次側配管及び前記二次側配管に取り付ける際、既設あるいは新規のガスメーターが、前記2管固定装置に懸吊可能に支持されていればさらによい。
【0016】
また、この発明に係わるガスメーター交換における管内圧力と気体濃度の計測装置は、一方の面に一次側配管口と二次側配管口とが形成され、前記一次側配管口にはガス供給源に接続する一次側配管が接続され、前記二次側配管口にはガス器具に接続する二次側配管が接続された既設のガスメーターを新規のガスメーターに交換する際に、管内の圧力と気体の濃度とを計測する計測装置であって、
既設のガスメーターが前記一次側配管及び前記二次側配管に取り付けられている状態で、既設のガスメーターを含む管内の圧力を計測し、
既設のガスメーターが、前記一次側配管と前記二次側配管に取り付けられている状態で、既設のガスメーターを含む前記二次側配管内の残留ガスを回収しながら、既設のガスメーターを含む管内のガス回収度合いを計測し、
新規のガスメーターを前記一次側配管及び前記二次側配管に取り付ける際に、新規のガスメーター内の空気をガスに置換しながら、新規のガスメーターのガス置換度合いを計測し、
新規のガスメーター内にガスが充満された状態で、新規のガスメーターを含む管内の圧力を計測する、
ように構成されたことを特徴とするものである。
【0017】
また好ましくは、前記計測装置には、管内の圧力を計測する圧力センサと、気体の濃度を計測する気体濃度センサとが配設されていればよい。
【0018】
【発明の効果】
上述のように、本発明のガスメーター交換方法は、既設のガスメーターを取り外して新規のガスメーターを取り付ける際には、新規のガスメーターの一次側配管口と一次側配管を接続して、ガス栓を開けることによって、一次側配管から供給されたガスは、新規のガスメーター内の空気を外部に排出して、新規のガスメーター内をガスで充満することができ、その状態で新規のガスメーターの二次側配管口を二次側配管に接続すれば、新規ガスメーター内には、ガスが充満された状態で接続されるので、ガス器具を用いて空気抜きするためのガス点火確認作業を省略することができる。従って、家人が留守であっても、ガスメーター交換作業を行なうことが可能となる。
【0019】
また、上記の置換工程を行なうために、気密保持装置が新規のガスメーターの二次側配管口に装着される。新規のガスメーター内の空気を抜く際には、開閉蓋で二次側配管口を閉じるようにすれば、ガス栓を開けることによって一次側配管から新規のガスメーターに供給されたガスにより、空気は開閉蓋に形成された外部配管口から外部に排出して、新規のガスメーター内はガスで充満される。そして開閉蓋を開けて新規のガスメーターを二次側配管に接続すれば、新規のガスメータ内にはガスが充満された状態で接続されるので、屋内でのガス点火確認作業を省略することができて、家人が留守であっても屋外でガス交換作業を行なうことができる。
【0020】
しかも、交換作業を終えた後で気密保持装置を取り外すことができるので、次の作業に再使用することができ、ガスメーターの交換にあたって、予め、バイパス管を設けておくこともなく、その場で、極めて容易な交換作業を行なうことができる。
【0021】
また、このガスメーター交換方法では、置換工程の前に、既設のガスメーター内の残留ガスを大気に放出しないで回収することができることから、危険を伴わないでガス交換作業を行なうことが可能となる。
【0022】
つまり、既設のガスメーターを取り外す前に、既設のガスメーター内の残留ガスを回収することによって、既設のガスメーターを取り外しても、残留ガスを大気に放出することがないことから、危険を防止するすることができ、また残留ガスを回収することによってガスの再利用をすることができることから、省エネを図ることができる。
【0023】
そして、上記のガス回収工程を、既設のガスメーターの二次側配管に装着したノーブロー装置で行なう。ノーブロー装置は、既設のガスメーターが既設配管に取り付けられている状態で針部材で二次側配管のシール部材を挿通させる。そして、ガス栓を閉めれば、ガス栓から既設のガスメーター内に残留されている残留ガスを針部材から外部に排出することができる。そして、針部材に、例えば、ガス回収バッグを接続すれば、残留ガスを回収することができ、既設のガスメーターを取り外しても、残留ガスを大気に放出することがないことから、危険を防止することができ、また残留ガスを回収することによってガスの再利用をすることができることから、省エネを図ることができる。
【0024】
さらに、このガスメーターの交換方法では、前記置換工程の後で、新規のガスメーターの二次側配管口を二次側配管に開通させた後、新規のガスメーターを含む管内の気密度合いを確認することができ、ガスメーター交換の安全で確実な作業を行なうことができる。
【0025】
また、このガスメーターの交換方法では、既設のガスメーターが既設配管に取り付けられている状態で、一次側配管と二次側配管とを2管固定装置で固定することができることから、既設のガスメーターを取り外しても、一次側配管と二次側配管に経年変化等による応力が加わっていても、一次側配管と二次側配管との2管のピッチを変化させることがなく、新規のガスメーターを取り付ける際、極めて容易に2管に取り付けることが可能となり、ガスメーターの交換作業を容易に行なうことができる。
【0026】
また、既設あるいは新規のガスメーターを2管固定装置に懸吊できるように構成すれば、既設のガスメータを取り外す際、又は新規のガスメーターを取り付ける際に、仮接続状態のガスメータでも気密を保持することができるとともに、既設あるいは新規のガスメーターを手で支持することがないことから、既設あるいは新規のガスメーターの着脱や、前記ノーブロー装置や前記気密保持装置を用いて行なう計測作業も容易に行なうことができる。
【0027】
また、この発明に係わるガスメーター交換における計測装置は、既設のガスメーターが取り付けられている状態で、既設配管内の気密度合いを計測するとともに、既設のガスメーター内の残留ガスを回収しながら、残留ガスが回収されたかどうかの回収度合いを計測し、そして、新規のガスメーターを取り付ける際の、ガスの置換度合いを計測し、さらに、新規のガスメーターが取り付いた状態で、管内の気密度合いを計測することから、ガスメーターの交換に必要な点検作業を全て計測装置で行なってデータを記録することができる。そのため、家人が不在であっても、確実に屋外でガスメーター交換作業を行なうことが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。以下に説明するガスメーターの交換方法は、既設のガスメーターを新規のガスメーターに交換する際に、既設配管内の気密度合いを計測するとともに残留ガスを回収し、新規のガスメーター内の空気をガスに置換するとともに交換後の気密度合いの確認を行なうことによって、極めて安全な方法で作業でき、しかもガスメーターの交換作業を全て屋外で作業できるように行なうものである。
【0029】
通常、ガスメーター1は、図1〜2に示すように、屋外に配置され、ガス供給源12からガス栓4を介して接続される一次側配管5と、屋内に配置される各種のガス器具11に接続される二次側配管6とを接続している。ガスメーター1には、図2に示すように、上面に、一次側配管口2と二次側配管口3とが形成され、それぞれの配管口2、3には上方に向かってシール部材としてのゴムパッキン7、7を介して管用継手8、8が接続されている。
【0030】
一次側配管5は、一次側配管口2に接続された管用継手8からガス栓4を介してガス供給源12に接続され、二次側配管6は、二次側配管口3に接続される管用継手8からガス用の配管部材10を接続して家屋内に配置される各種のガス器具11に接続されている。なお、実施形態では管用継手8、8から配管方向を変えるために、適宜エルボ9、9を介在させているが、もちろんこれに限定するものではない。
【0031】
既設のガスメーター1を新規のガスメーター1Nに交換するにあたっては、交換する既設のガスメーター1と新規のガスメーター1Nとに各種の治具を装着して、既設配管内の気密度合いの確認及び既設のガスメーターからのガス回収、新規のガスメーター内部の空気をガスに置換及び置換後の既設配管内の気密度合いの確認等を行なうことによって、屋内での空気抜きのための点火確認作業を除くようにするものであり、以下、詳細に説明する。
【0032】
実施形態では、まず、既設のガスメーター1が既設配管としての一次側配管5と二次側配管6とに接続している状態で、図3〜4に示すように、既設のガスメーター1の一次側配管口2に接続している一次側配管5の元部側に配置するエルボ9と、二次側配管口3に接続している二次側配管6の元部側に配置するエルボ9との2管を、図5〜6に示すように、2管固定治具20で把持して固定する。もちろん2配管を紐あるいは針金等で結んで固定してもよいが、作業の能率を考慮すれば、2管固定治具20で固定することが望ましい。
【0033】
2管固定治具20は、図5〜6に示すように、開閉可能に配置されて2管のエルボ9、9を把持する把持部22、22と、把持部22、22を支持する板状の本体部21とを有して構成されている。把持部22は、2管のエルボ9、9間のピッチがずれたり、管径が異なっていても把持できるように構成されていれば、どのように形成されていてもよい。
【0034】
実施形態で使用する2管固定治具20は、図例においては、左右対称の一対のレバー23、23が、本体部21に軸24、24に回動可能に支持されて配置されている。各レバー23、23は、エルボ9、9との把持面に歯部23a、23aを形成して、本体部21の対向する面に形成された歯部21a、21aに向かって移動可能に構成されている。そして、エルボ9、9を把持した後では、各レバー23、23が把持位置でロックできるように、レバー23、23の端部23b、23bを回転方向に押圧するロック装置55、55が本体部21に螺合するように装着されている。
【0035】
さらに、本体部21の中央部には、本体部21を板厚方向で上下に挿通するようにガスメーター懸吊部30が配置され、既設のガスメーター1を取り外す際、あるいは新規のガスメーター1Nを取り付ける際、例え仮接続状態でも気密を保持できるとともに、手で支持することのないように、本体部21に配置されたノブ31で操作される吊り部32(図4及び図6参照)が本体部21に配置されてガスメーター1を懸吊可能に構成している。
【0036】
従って、既設のガスメーター1が接続されている状態で、把持部22、22のレバー23、23を開いたまま、各把持部22、22を各エルボ9、9の位置に合わせて嵌め込み、各レバー23、23の歯部23a、23aが各エルボ9、9を把持するまで各ロック装置55、55を締め込むと、各レバー23、23は各エルボ9、9を把持した位置でロックされる。
【0037】
なお、2管固定治具20は、ロック装置55、55を緩めることによって、各レバー23、23をエルボ9、9から離れるように作用させると、2管固定治具20自体が、既設配管から取り外すことができることから、ガスメーターの交換作業を終えると取り外すことができ、次回のガスメーターの交換作業に再使用することができる。
【0038】
なお、2管固定治具は、一対の把持部間のピッチを大きく調整できるように、一方の把持部に対して他方の把持部を移動するように構成されるものであってもよく、レバーの回動中心位置を移動調整して、管径の異なるものに容易に対応できるように構成してもよい。いずれにしても一次側配管5と二次側配管6との2管を固定できるように構成されていれば、その構成を限定するものではない。
【0039】
次に、2管のピッチが固定された後、二次側配管6の管用継手8におけるユニオンナットを緩め、ゴムパッキン7を表面に現れるようにする。このとき、2管固定治具20に既設のガスメーター1が懸吊してあれば、ガス漏れの心配はない。
【0040】
そして、図7〜8に示すように、ゴムパッキン7に、ノーブロー治具40の針部材45を挿通させる。ノーブロー治具40は、既設のガスメーター1の二次側配管口3に装着して、既設のガスメーター1を含む既設配管内の気密度合いの確認を行なうとともに、既設のガスメーター1を含む既設配管内の残留ガスを回収するように構成するものであり、図7〜8に示すように、内部にガス通し孔46を形成する針部材45と、針部材45を支持する本体部41及び、針部材45のガス通し孔46に連接されて本体部41の外端面に形成される外部配管口47と、外部配管口47に装着される外部接続用の配管金具48とを有して構成されている。
【0041】
このノーブロー治具40は、本体部41が主本体部41Aと副本体部41Bとを有して、支点部42を中心に開閉可能に構成されてガスメーター1の二次側配管口3に装着することができ、本体部41が二次側配管口3に装着されると、ハンドル43を回転させることによって針部材45を突出させてゴムパッキン7に貫通させて二次側配管口3に開通させる。
【0042】
針部材45に形成されたガス通し孔46は、配管金具48と後述する計測装置MとにホースPを接続させることによって、管内の気密度合いの確認ができるとともに、計測装置Mにガス回収バッグBを接続させれば、管内のガスを回収することができる。
【0043】
なお、ガスメーター1内の残留ガスを回収する際、既設のゴムパッキン7に針部材45を刺し込むことによって、ゴムパッキン7自体が針部材45の外周面に密着することからガスメーター1内のガスが大気側に漏れることを防止することができるとともに、既設のゴムパッキン7は、新規のガスメーター1Nに交換する際に、新規のゴムパッキン7Nに交換することによって廃棄される。従って、針部材45を刺し込んで傷がついた既設のゴムパッキン7を再使用することはない。
【0044】
また、ノーブロー治具40は、ガスを回収するために、単に、針部材45をガス回収用バッグBにホースPを介して接続させたものでもよいが、ゴムパッキン7の所定の位置に確実に刺し込んで容易な作業で行なって、しかも管内のガスの気密度合いの確認をするためには、図例のように既設のガスメーター1の二次側配管口3に装着可能な本体部41を設けるとともに、計測装置Mに接続させてガスの気密度合いの確認を行なえるようにすることが望ましい。
【0045】
そして、計測装置Mによって、後述のように、既設のガスメーターを含む既設管内の気密度合いの確認をした後、既設のガスメーター1内のガスを回収して、計測装置Mによってガス回収度合いを確認し、図9に示すように、一次側配管5及び二次側配管6から既設のガスメーター1及びゴムパッキン7、7を取り外す。
【0046】
次に、新規のガスメーター1Nを、気密保持治具60を使用して新規のガスメーター1N内の空気をガスに置換し、2管固定治具20に固定された一次側配管5と二次側配管6に取り付ける作業を行なう。
【0047】
気密保持治具60は、まず新規のガスメーター1Nの二次側配管口3Nに装着するとともに新規のガスメーター1Nの二次側配管口3Nを塞いだ状態で、一次側配管5の元部配管に新規のガスメーター1Nの一次側配管口2Nを接続して新規のガスメーター1N内の空気をガスに置換するのに用いられる。そのために、気密保持治具60は、図10〜11に示すように、ガスメーター1Nの二次側配管口3N及び二次側配管6の新規のゴムパッキン7Nに装着可能な本体部61と、本体部61内を出入可能に配置させることによってガスメーター1Nの二次側配管口3Nを開閉するように形成されるシャッター部材80とから構成されている。
【0048】
実施形態では、本体部61は、上部にゴムパッキン7に嵌入可能な第1の孔62と、下部に第1の孔62と同心上に形成されてガスメーター1Nの二次側配管口3Nに装着可能な第2の孔63とが形成され、第1の孔62及び第2の孔63とを縦方向(図10参照)で二分割できるように、一端が共に軸支され他端が開閉可能な第1本体部61Aと第2本体部61Bとから構成されている。また、第1本体部61Aと第2本体部61Bが閉じられて一体的に結合されている状態で、高さ方向の中央部で、シャッター部材80が出入される貫通孔65(図11参照)が形成されている。
【0049】
開閉可能に形成された第1本体部61Aと第2本体部61Bの他端は、第1本体部61Aと第2本体部61Bが閉じた状態で固定できるように、本体部ロック装置90が設けられている。
【0050】
また、第1本体部61の一方の隅には、シャッター部材80が本体部61に出入するのを規制するストッパ66が装着されている。ストッパ66は、第1本体部61の上面と下面に形成された凹部61aに嵌合するとともに、本体部61の貫通孔65に向かって摺動可能に配置されている。
【0051】
シャッター部材80は、図10に示すように、ガスメーター1Nの二次側配管口3Nを開閉する蓋部81と、シャッター部材80を本体部61に挿入する手持ち部82とを有して略T字形に形成されている。手持ち部82は蓋部81より厚みを厚く形成され、手持ち部82の蓋部81側先端面段部は、第1本体部61Aの端面に当接する第1ストッパ面82aとして形成され、蓋部81の手持ち部82との連接面における両側肩部が、ストッパ66に当接する第2ストッパ面81aとして形成されている。
【0052】
また、蓋部81の下面には、2個の小孔の通気孔68・69が形成されている。図11に示すように、一方の通気孔68は蓋部81を貫通して形成され、他方の通気孔69は、蓋部81の下面から手持ち部82の外面にわたって挿通するように蓋部81の内部で屈折して形成されている。
【0053】
手持ち部82の外端面には、通気孔69に連結する外部配管口70が形成され、外部配管口70に配管金具71を介して、後述の計測装置Mとを接続するホースPを連結してさらにガス回収用バッグBを接続すれば、例えば、新規のガスメーター1N内の空気を排出してガスに置換しながら、ガスの置換度合いを計測装置Mで計測することができ、また、ガスメーター1N内の空気をガスとともにガス回収用バッグBに回収することができる。
【0054】
一方の通気孔68は、図11に示すように、シャッター部材80が本体部61の貫通孔65に挿通して、シャッター部材80の手持ち部82の第1ストッパ面82aが第1本体部61Aの一端に当接した位置において、二次側配管口3Nより外方に位置され、その位置において通気孔69は、ガスメーター1Nの二次側配管口3Nと開通される位置にあるように形成されている。
【0055】
次に上記気密保持治具60の作用について説明する。
【0056】
まず、図12に示すように、本体部61の貫通孔65にシャッター部材80を挿通して、シャッター部材80が貫通孔65から抜けることを防止するために、ストッパ66が貫通孔65の一部を塞ぐように移動する。そして本体部61をガスメーター1Nの二次側配管口3Nに装着する。シャッター部材80は、第1ストッパ面82aが第1本体部61Aの端面に当接する位置まで移動して停止するため、二次側配管口3Nは蓋部81で塞がれることとなる。
【0057】
この状態で、図13〜14に示すように、新規のガスメーター1Nの一次側配管口2Nを一次側配管5に接続させ、本体部61の第1の孔62に新規のゴムパッキン7Nを嵌入させて、二次側配管6の管用継手8とゴムパッキン7Nとを掛止させる。
【0058】
この時、2管固定治具20のガスメーター懸吊部30の吊り部32に、新規のガスメーター1Nを掛止させて懸吊するので、例え、二次側配管口3Nと二次側配管6とが仮接続状態であっても気密は保持され、かつその後の作業を容易に行なうことができる。
【0059】
これによって新規のガスメーター1Nが既設配管に接続され、この際、図14に示すように、シャッター部材80は、手持ち部82の第1ストッパ面82aが第1本体部61Aの端面に当接した状態であり、通気孔68は二次側配管口3Nより外側に位置していることから、二次側配管口3Nと二次側配管6とは開通されていない状態にある。
【0060】
この状態で、図13に示すガス栓4を開けてガスメーター1Nにガスを供給すると、ガスメーター1Nの空気は、供給されたガスとともに、シャッター部材80の通気孔69を通って外部配管口70から配管金具71、ホースP・計測装置Mを介してガス回収用バッグBに排出され、ガスメーター1N内はガスに置換される。なお、シャッター部材80の外部配管口70に配管金具71・ホースPを介して計測装置Mを接続させることによって、ガスへの置換の確認をすることができ、また、ガス回収バッグBを接続させることによって置換されたガスが空気とともに回収される。
【0061】
ガスメーター1N内の空気がガスに置換されると、新規のガスメーターを含む管内の気密度合いを確認する。図15に示すように、シャッター部材80を僅かに引き戻して、シャッター部材80における蓋部81の第2ストッパ面81a(図10参照)をストッパ66(図10参照)に当接させる。すると、蓋部81に形成された小孔の通気孔68が、新規のガスメーター1Nの二次側配管口3Nと二次側配管6の管用継手8を開通させることによって、ガスメーター1N内のガスが通気孔68を通って二次側配管6内に流入される。
【0062】
そして、しばらくこの状態を維持させてガス栓を閉め、計測装置Mで気密度合いを確認し、その後、ストッパ66をシャッター部材80の走行通路からずらして、シャッター部材80を本体部61から抜き出す。すると、ガスメータ懸吊部30で懸吊されたガスメーター1Nは、図示しないばねの作用で二次側配管口3Nが二次側配管6のゴムパッキン7Nに当接することから、ガスメーター1Nはガスで充満した状態のまま二次側配管6に接続することができる。
【0063】
次に、気密保持治具60を、本体部61のロック装置90を解除して第1本体部61Aと第2本体部82Bを開いて解放し、図16に示すように、ガスメーター1Nの二次側配管口3Nから脱着させる。そして、新規のガスメーター1Nの二次側配管口3Nを管用継手8のユニオンナットに接続する。その後、一次側配管5及び二次側配管6とを固定している2管固定治具20も、レバー23、23を開くことにより各エルボ9、9から解放して、図17に示すように既設配管から脱着する。従って、脱着された2管固定治具20及び気密保持治具60は再使用することが可能となる。
【0064】
以上によって、既設のガスメーター1を新規のガスメーター1Nに交換することができる。
【0065】
上述のように、本形態のガスメーター交換方法は、既設のガスメーター1を取り外して新規のガスメーター1Nを取り付ける際には、新規のガスメーター1Nの一次側配管口2と一次側配管5を接続して、ガス栓4を開けることによって、一次側配管5から供給されたガスは、新規のガスメーター1N内の空気を外部に排出して、新規のガスメーター1Nをガスで充満することができ、その状態で新規のガスメーター1Nの二次側配管口3Nを二次側配管6に接続すれば、新規のガスメーター1Nはガスで充満された状態であることから、ガス器具を用いて空気抜きするためのガス点火確認作業を省略することができる。従って、家人が留守であっても、ガス交換作業を行なうことが可能となる。
【0066】
また、上記のガス置換工程を行なうために、気密保持治具60が新規のガスメーター1Nの二次側配管口3Nに装着される。新規のガスメーター1N内の空気を抜く際には、シャッター部材80で二次側配管口3Nを閉じ、ガス栓4を開けることによって一次側配管5から新規のガスメーター1Nに供給されたガスは、空気をシャッター部材80に形成された外部配管口70から外部に排出し、新規のガスメーター1N内はガスで充満される。そしてシャッター部材80を開き、新規のガスメーター1Nが二次側配管6に接続すれば、新規のガスメーター1N内にはガスが充満された状態のまま接続することができる。これによって、屋内でのガス点火確認作業を省略することができて、家人が留守であっても屋外でガス交換作業を行なうことができる。
【0067】
しかも、交換作業を終えた後で気密保持治具60を取り外すことができるので再使用ができ、ガスメーターの交換にあたって、予め、バイパス管を設けておくこともなく、いずれのガスメーターでも、その場で、極めて容易な交換作業を行なうことができる。
【0068】
また、このガスメーター交換方法では、ガス置換工程の前に、既設のガスメーター内の残留ガスを大気に放出しないで回収することができることから、危険を伴わないでガス交換作業を行なうことが可能となる。
【0069】
つまり、既設のガスメーター1を取り外す前に、既設のガスメーター1内の残留ガスを回収することによって、既設のガスメーター1を取り外しても、残留ガスを大気に放出することがないことから、危険を防止するすることができ、また残留ガスを回収することによってガスの再利用をすることができることから、省エネを図ることができる。
【0070】
そして、上記のガス回収工程を、既設のガスメーター1の二次側配管6に装着したノーブロー治具40で行なう。ノーブロー治具40は、既設のガスメーター1が既設配管に取り付けられている状態で針部材45で二次側配管6のゴムパッキン7を挿通させる。そして、ガス栓4を閉めれば、ガス栓4から既設のガスメーター1内に残留されている残留ガスを針部材45から外部に排出することができる。そして、針部材45に、例えば、ガス回収バッグを接続すれば、残留ガスを回収することができ、既設のガスメーター1を取り外しても、残留ガスを大気に放出することがないことから、危険を防止するすることができ、また残留ガスを回収することによってガスの再利用をすることができることから、省エネを図ることができる。
【0071】
さらに、このガスメーターの交換方法では、前記のガス置換工程の後で、新規のガスメーター1Nの二次側配管口3Nを二次側配管6に開通した後、新規のガスメーター1Nを含む管内の気密度合いを確認することができ、ガスメーター交換の安全で確実な作業を行なうことができる。
【0072】
また、このガスメーターの交換方法では、既設のガスメーター1が既設配管に取り付けられている状態で、一次側配管5と二次側配管6とを2管固定治具20で固定することができることから、既設のガスメーター1を取り外しても、一次側配管5と二次側配管6に経年変化等による応力が加わっていても、一次側配管5と二次側配管6との2管のピッチを変化させることがなく、新規のガスメーター1Nを取り付ける際、極めて容易に2管に取り付けることが可能となり、ガスメーターの交換作業を容易に行なうことができる。
【0073】
また、既設のガスメーター1あるいは新規のガスメーター1Nを2管固定治具20に懸吊できるように構成すれば、既設のガスメーター1を緩める際、又は新規のガスメーター1Nを取り付ける際に、既設のガスメーター1あるいは新規のガスメーター1Nを手で支持することがないことから、例え仮接続状態のガスメーター1Nでも気密を保持することができるとともに、既設のガスメーター1あるいは新規のガスメーター1Nの着脱や、ノーブロー治具40や気密保持治具60を用いて行なう計測作業も容易に行なうことができる。
【0074】
なお、本形態のガス交換方法では、ガスメーター交換における配管内の気密度合いやガスの回収度合い、又は置換度合いの計測を行なう際に、各作業途中での各度合いを計測する計測装置Mを使用して新たな計測システムによって計測するため、以下にその説明をする。
【0075】
この計測装置Mは、既設のガスメーター1が取り付けられている状態で、既設のガスメーター1に関する必要なデータを入力した後、二次側配管6に取り付けられたノーブロー治具40に配管して管内のガス漏れがないかどうか気密度合いを確認し、また、ガスを回収しながらガスの回収度合いを計測したりする。そして、新規のガスメーター1Nを取り付けた状態では、新規のガスメーター1Nに関する必要なデータを入力した後、新規のガスメーター1Nに取り付けられた気密保持治具60に配管して新規のガスメーター1N内の空気をガスに置換しながら、ガスの置換度合いを計測し、管内のガス漏れがないかどうか気密度合いを確認して計測結果を表示するとともに、データとして記録できるように構成している。
【0076】
実施形態の計測装置Mは、図18〜19に示すように、ガスメーター1(1N)内またはガスメーター1(1N)を含む既設配管内の気密度合いを測定するために、例えば、上述の各治具に一端を接続したホースPの他端を、計測装置Mのホース接続口101に接続させて空気やガスを流通させる気体管路100と、気体管路100の途中位置に配置された圧力センサ102及び気体濃度センサ103からの信号を入力してその計測結果を演算して表示処理する処理部110とで構成されている。
【0077】
気体管路100は、図19に示すように、ホース接続口101から配管された圧力センサ102及び気体濃度センサ103と、圧力センサ102及び気体濃度センサ103から配管された排気バルブ104と、排気バルブ104から配管された排気口105とからなり、排気バルブ104を開けることによって、気体管路100内に流入された空気は外部に排出されてガスに置換され、排出バルブ104を閉じることによって気体管路100内にガスを充満して気密度合いの確認が行なわれることになる。
【0078】
処理部110は、図20に示すように、圧力センサ102又は気体濃度センサ103から出力された信号をA/D変換ボード112を介して入力されるCPUボード111と、テンキー操作でデータを入力するとともに、既設ガスメーター1の二次側配管口3に取り付けられたノーブロー治具40に接続して既設配管内の気密度合いの計測、ガス回収度合いの計測、また新規のガスメータ1Nの二次側配管口3Nに装着された気密保持治具60に接続して空気とガスとの置換度合いの計測、その後の配管内の気密度合いの計測の操作キーを有するキーボード113と、表示部114とを有する。また、フロッピーディスクやメモリーカード、又はメモリチップやDVD等の電子記憶媒体に記録を残し、パソコンに記録を落しこめるようにしてもよく、また、記録をプリンタで印刷するようにしてもよい。
【0079】
実施形態の計測装置Mは、ガスメーターの交換作業をする前に、電源を投入(電源ON)すると、図21に示すような「電源投入フロー」のフローチャートに沿って、圧力センサのゼロ点補正及び気体濃度センサのフルスケール補正が行なわれる。そして、「スタンバイ表示」が表示されると各度合いの確認を実行することになる。
【0080】
まず、既設のガスメーター1が装着されている状態(図3参照)で既設配管内の気密度合いを計測する。この場合、2管固定治具20で一次側配管5と二次側配管6とを固定した(図4参照)後、ノーブロー治具40の配管金具48に一端を接続したホースPの他端を計測装置Mのホース接続口101に接続(図8参照)して既設配管内の気密度合いを確認する。
【0081】
この手順は、図22に示すように「電源投入フロー」を行なった後、処理部110のキーボード113の操作キーを押し、また既設のガスメーター1に関する各データを入力して排気バルブ104を閉じる。そして、ノーブロー治具40を既設のガスメーター1における二次配管口3に装着して、ノーブロー治具40の配管金具48に、一端を計測装置Mのホース接続口101に接続したホースPを接続する(図8参照)。
【0082】
針部材45でゴムパッキン7を挿通すると(図8参照)、ガスが計測装置Mの気体管路100に流入され、排気バルブ104が閉じていることから、気体管路100に流入されたガスは気体管路100内に充満され、その後、一次側配管5のガス栓4を閉じる。
【0083】
次に、キーボード113で「実行」を選択すると、気密度合いの確認が行なわれ、所定時間経過後に、気密度合いの計測結果を表示する。
【0084】
次に、排気口105にガス回収バッグBを接続させて排気バルブ104を開けてガスをガス回収バッグBに回収させた後、計測装置Mを用いて回収度合いを確認した後で排気バルブ104を閉じる。そして、ホースPをホース接続口101より外して、ノーブロー治具40を二次側配管6から取り外すこととなる。
【0085】
次に、この計測装置Mは、新規のガスメーター1Nを既設配管に取り付けて、新規のガスメーター1Nに装着した気密保持治具60に接続して新規のガスメータ1Nの空気を抜いてガスに置換するガス置換工程、及び気密度合いの確認の計測を行なう。
【0086】
まず、二次側配管口3Nに気密保持治具60が装着された新規のガスメーター1Nが2管固定治具20のガスメーター懸吊装置30に懸吊されて、新規のガスメーター1Nの一次側配管口2Nが一次側配管5に接続され、二次側配管口3が気密保持治具60のシャッター部材80で塞がれた状態で、気密保持治具60の外部配管口71に、一端を計測装置Mのホース接続口101に接続したホースPを接続する(図14参照)。
【0087】
一方、計測装置Mにおいては、図23に示すように、キーボード113で操作キーを押して新規のガスメーター1Nに関する必要なデータを入力する。データ入力が終わると、一次側配管5のガス栓4を開いて新規のガスメーター1N内にガスを流入させ、排気バルブ104を開ける。これによって、新規のガスメーター1N内の空気が一次側配管5から流入されたガスによって、計測装置Mの気体管路100内に流入され、排気口105から外部に空気が排気される。この際、気密保持治具60にガス回収バッグBを接続してあれば、空気とともにガスの一部を回収することができる。
【0088】
次に、処理部110のキーボード113で「実行」を選択する。次第に空気がガスに置換され、置換度合い結果が表示される。そして、排気バルブ104を閉じる。
【0089】
引き続いてキーボード113の操作キーを押して、管内の気密度合いを確認する。そして、気密保持治具60のシャッター部材80を開けて二次側配管口3Nと二次側配管6とを一部開通させる。
【0090】
ガス栓を閉じた後、キーボード113で「実行」を選択すると、気密度合いの確認が行なわれ、所定時間経過後に気密度合いの計測結果を表示する。そして、図16〜17に沿って気密保持治具60及び2管固定治具20を既設配管より取り外すこととなる。
【0091】
上述のように、実施形態のガスメーター交換における計測装置Mは、既設のガスメーター1が取り付けられている状態で、既設配管内の気密度合い計測するとともに、既設のガスメーター1内の残留ガスを回収しながら、ガス回収度合いを計測し、そして、新規のガスメーター1Nを取り付ける際の、ガスの置換度合いを計測し、さらに、新規のガスメーター1Nが取り付いている状態で、管内の気密度合いを計測することから、ガスメーターの交換に必要な点検作業を全て計測装置Mで行なって記録することができる。そのため、家人が不在であっても、確実に屋外でガスメーター交換作業を行なうことが可能となる。
【0092】
なお、上記の各治具は図例に限定するものではなく、2管固定治具は、2管を固定できるものであればどのような構成でもよく、ノーブロー治具は、既設のガスメーターが取り付けられている状態で、既設のガスメーターを含む管内のガスを回収できるように構成されていればよく、気密保持治具は、新規のガスメーターの空気をガスに置換でき、既設配管に取り付ける際にガスメーターがガスで充満されていればその構成を限定するものではない。さらに、ノーブロー治具と気密保持治具が計測装置及びガス回収バッグに配管できるものであれば、配管状態は図例に限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスメーターが配管されている状態を示す簡略図
【図2】図1における部分拡大図
【図3】2管固定治具を既設配管に装着する状態を示す簡略図
【図4】2管固定治具を既設配管に装着した状態を示す簡略図
【図5】一形態の2管固定治具を示す平面図
【図6】図5におけるVI矢視図
【図7】一形態のノーブロー治具を示す平面図
【図8】図7におけるVIII−VIII断面図
【図9】既設のガスメーターを既設配管から取り外す状態を示す正面図
【図10】一形態の気密保持治具を示す平面図
【図11】図10における気密保持治具の断面図
【図12】図10の気密保持治具を新規のガスメーターの二次側配管口を塞いだ状態で新規のガスメーターに装着した状態を示す作用図
【図13】気密保持治具を装着した新規のガスメーターを既設配管に装着する状態を示す作用図
【図14】新規のガスメーター内の空気をガスに置換する状態を示す作用図
【図15】新規のガスメーターを既設配管に装着した後で管内の気密度を計測する状態を示す作用図
【図16】気密保持治具を新規のガスメーターから取り外した状態を示す作用図
【図17】既設配管から2管固定治具を取り外した状態を示す作用図
【図18】一形態の計測装置の全体を示す平面図
【図19】図18における気体管路を示す配管図
【図20】図18における計測部を示すシステム図
【図21】電源投入時の処理フローを示すフローチャート図
【図22】ガスメーターの交換前の処理フローを示すフローチャート図
【図23】ガスメーターの交換後の処理フローを示すフローチャート図1
【図24】ガスメーターの交換後の処理フローを示すフローチャート図2
【符号の説明】
1…既設のガスメーター
1N…新規のガスメーター
2…一次側配管口
3…二次側配管口
4…ガス栓
5…一次側配管
6…二次側配管
7…ゴムパッキン
8…管用継手
9…エルボ
20…2管固定治具
21…本体部
22…把持部
23…レバー
30…ガス懸吊部
32…吊り部
40…ノーブロー装置
41…本体部
45…針部材
48…配管金具
55…ロック装置
60…気密保持治具
61…本体部
68…通気孔
69、通気孔
70…外部配管口
80…シャッター部材
100…気体管路
102…圧力センサ
103…気体濃度センサ
104…排気バルブ
110…処理部
M…計測装置
B…ガス回収用バッグ
P…ホース

Claims (8)

  1. 一方の面に一次側配管口と二次側配管口とが形成され、前記一次側配管口にはガス栓を介してガス供給源に接続する一次側配管が接続され、前記二次側配管口にはガス器具に接続する二次側配管が接続された既設のガスメーターを、新規のガスメーターに交換するガスメーター交換方法であって、
    既設のガスメーターを前記一次側配管及び前記二次側配管から取り外した後、新規のガスメーターの一次側配管口を前記一次側配管に接続し、
    前記一次側配管と新規のガスメーターとが接続している状態で、前記ガス栓を開けて新規のガスメーター内にガスを供給することによって、新規のガスメーター内の空気を外部に排出して新規のガスメーター内にガスを充満させて、空気をガスに置換する置換工程を含み
    前記置換工程が、新規のガスメーターの二次側配管口に把持又は把持解除するための開閉可能な分割体を有して着脱可能に構成され、かつ外部配管口を有して二次側配管口を開閉可能に配置される開閉蓋を有する気密保持装置を装着して行われることを特徴とするガスメーター交換方法。
  2. 前記置換工程の前に、既設のガスメーターが接続されている状態で、既設のガスメーター内の残留ガスを回収する残留ガス回収工程を含むことを特徴とする請求項1記載のガスメーター交換方法。
  3. 前記残留ガス回収工程が、既設のガスメーターの二次側配管口に接続される管用継手内のシール部材を挿通可能な針部材を有して構成されるノーブロー装置を装着して行われることを特徴とする請求項2記載のガスメーター交換方法。
  4. 前記置換工程の後で、前記二次側配管内の気密度合いを確認する管内気密度合い検査工程を行うことを特徴とする請求項1,2又は3記載のガスメーター交換方法。
  5. 既設のガスメーターが、前記一次側配管及び二次側配管に取り付けられている状態で、前記一次側配管と前記二次側配管とを着脱可能な2管固定装置で固定することを特徴とする請求項1記載のガスメーター交換方法。
  6. 既設のガスメーターを前記一次側配管及び前記二次側配管から取り外す際、あるいは新規のガスメーターを前記一次側配管及び前記二次側配管に取り付ける際、既設あるいは新規のガスメーターが、前記2管固定装置に懸吊可能に支持されることを特徴とする請求項5記載のガスメーター交換方法。
  7. 一方の面に一次側配管口と二次側配管口とが形成され、前記一次側配管口にはガス供給源に接続する一次側配管が接続され、前記二次側配管口にはガス器具に接続する二次側配管が接続された既設のガスメーターを新規のガスメーターに交換する際に、管内の圧力と気体の濃度とを計測する計測装置であって、
    既設のガスメーターが前記一次側配管及び前記二次側配管に取り付けられている状態で、既設のガスメーターを含む管内の圧力を計測し、
    既設のガスメーターが、前記一次側配管と前記二次側配管に取り付けられている状態で、既設のガスメーターを含む前記二次側配管内の残留ガスを回収しながら、既設のガスメーターを含む管内のガス回収度合いを計測し、
    新規のガスメーターを前記一次側配管及び前記二次側配管に取り付ける際に、新規のガスメーター内の空気をガスに置換しながら、新規のガスメーターのガス置換度合いを計測し、
    新規のガスメーター内にガスが充満された状態で、新規のガスメーターを含む管内の圧力を計測する、
    ように構成されたことを特徴とするガスメーター交換における管内圧力と気体濃度の計測装置。
  8. 前記計測装置には、管内の圧力を計測する圧力センサと、気体の濃度を計測する気体濃度センサとが配設されていることを特徴とする請求項7記載のガスメーター交換における管内圧力と気体濃度の計測装置。
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