JP3588810B2 - エンジンバルブのフェース振れ検査機 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、エンジンバルブのフェース面の真円度を検査するためのフェース振れ検査機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のフェース振れ検査機としては、図7・8に示すものがあり、この検査機M0は、支持具4と、複数の軸受5と、回転ローラ6・7と、振れ検出センサ9と、を備えて構成されていた。
【0003】
支持具4は、エンジンバルブ1の軸部2の下端面2aを支持する部位となり、軸受5は、ベアリングを内蔵させた回転自在のフリーローラから構成され、回転軸方向を上下方向に配置させて、軸部2の外周面に上下の所定箇所で当接している。
【0004】
回転ローラ6・7は、エンジンバルブ1を回転させるためのものである。そして、回転ローラ6が、ゴム製のローラ本体6aを備えて、図示しない駆動プーリに巻き掛けられたベルト8によって回転駆動される回転駆動ローラとし、回転ローラ7は、軸部2と回転ローラ6との外周面に当接される回転自在の従動回転ローラとしている。
【0005】
振れ検出センサ9は、エンジンバルブ1のカサ部3のフェース面3aに測定子9aを当接させ、エンジンバルブ1の回転時にフェース面3aの振れを検出して、フェース面3aの真円度を測定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のフェース振れ検査機M0では、回転ローラ6・7の回転軸方向が、測定されるエンジンバルブ1の軸方向と平行な上下方向としていた。そして、回転ローラ6の回転駆動力を円滑に回転ローラ7に伝達できるように、回転ローラ6のローラ本体6aを回転ローラ7の外周面に圧接させていた。
【0007】
そのため、回転ローラ6のゴム製のローラ本体6aが、周方向に波打つ状態に変形して回転する場合が生ずる。このような回転状態では、回転ローラ7がその回転軸方向に沿って上下動し、その回転ローラ7が当接しているエンジンバルブ1(軸部2)も上下動させてしまう結果を招く。
【0008】
このようなエンジンバルブ1の上下動は、振れを検出するフェース面3aが下狭まりのテーパ状としていることから、振れ検出センサ9によるフェース面3aの振れ検出値を不正確なものにしてしまう。
【0009】
この発明は、上述の課題を解決するものであり、エンジンバルブの回転中の上下動を防止して、正確にフェース面の振れを検出することができるフェース振れ検査機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るフェース振れ検査機は、軸部と該軸部端部に配置されたカサ部とを備えるエンジンバルブを、前記カサ部を上方に配置させて回転させ、前記カサ部外周面のフェース面の振れを検査するために、
前記軸部の下端を支持する支持具と、
前記軸部の外周面を支持する軸受と、
前記軸部の外周面に当接して回転し、前記エンジンバルブを回転させる回転ローラと、
前記カサ部のフェース面に測定子を当接させる振れ検出センサと、
を備えて構成されるエンジンバルブのフェース振れ検査機であって、
前記回転ローラが、回転時に前記軸部を下方へ押圧するように、回転軸方向を前記軸部の軸方向と平行な状態からずらして、配設されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】
この発明に係るフェース振れ検査機では、まず、エンジンバルブの軸部下端面を支持具上に配置させるとともに、軸部外周面に軸受と回転ローラとを当接させ、かつ、カサ部のフェース面に振れ検出センサの測定子を当接させて、エンジンバルブの軸部を上下方向にセットする。
【0012】
そして、その状態で回転ローラを回転させると、回転ローラが、回転時にエンジンバルブの軸部を下方へ押圧するように、回転軸方向をエンジンバルブ軸部の軸方向と平行な状態からずらして、配設されている。そのため、エンジンバルブが、上方へ移動することなく、常に、支持具に軸部下端面を圧接させた状態で、回転し、そのカサ部のフェース面の振れが、測定子を介して、振れ検出センサに測定されることとなる。
【0013】
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】
実施例のフェース振れ検査機M1は、図1〜3に示すように、測定位置Sのエンジンバルブ1の軸部下端面2aを支持する支持装置10と、エンジンバルブ1の軸部2を把持する把持装置20と、エンジンバルブ1を回転させる回転装置40と、エンジンバルブ1のフェース面3aの真円度を測定する振れ検出装置70と、を備えて構成される。
【0015】
支持装置10は、支持具11と、段取り用高さ調整スペーサ12と、エアシリンダ13と、を備えて構成される。
【0016】
支持具11は、エンジンバルブ1の軸部2の下端面2aを回転自在な鋼球11cで支持するものであり、下部に組付孔(図符号省略)とねじ孔(図符号省略)とを開口させた略円柱状のベース11aと、ベース11a上に配置される鋼球11cと、鋼球11cの周囲を覆ってベース11aに螺合する円筒状のホルダ11dと、ベース11aの既述のねじ孔に螺合するねじ11bと、から構成されている。
【0017】
この支持具11は、エアシリンダ13のピストンロッド13bの先端に取り付けられる段取り高さ調整スペーサ12に接続される。接続は、スペーサ12のベース12aから上方に突出する凸部12bを、ベース11aの既述の組付孔に挿入し、凸部12bの環状溝(図符号省略)に対してベース11aに螺合するねじ11bを挿入して行なう。また、スペーサ12は、下部のねじ孔(図符号省略)に対して、ピストンロッド13bの先端に形成されたねじ部(図符号省略)を螺合させることにより、エアシリンダ13のピストンロッド13bに取り付けられることとなる。
【0018】
エアシリンダ13は、支持ブラケット14にシリンダ本体13aが保持され、支持ブラケット14は、検査機M1のフレームFに固着されている。このエアシリンダ13は、エンジンバルブ1のフェース面3aの測定直前にピストンロッド13bを伸ばすように作動するものであり、後述する把持装置20で把持されたエンジンバルブ1が、支持具11の鋼球11c上方に配置された際、ピストンロッド13bを伸ばして、支持具11の鋼球11c上にエンジンバルブ1の軸部2の下端面2aを当接させて、エンジンバルブ1を鋼球11c上の所定位置で支持するように作動する。
【0019】
把持装置20は、図4〜6に示すように、割り出し機構を内蔵させて水平面上を90°ずつ回転する本体21と、本体21の上部に固定された天板22と、天板22に取り付けられる把持アーム25・27と、本体21にボルト35止めされる把持ブロック30と、を備えて構成される。
【0020】
把持ブロック30には、側面の上下に、水平方向に延びる2つの凹溝30a・30bが形成され、また、側面中央に、上下方向に延びる凹溝30cが形成されて、さらに、凹溝30a・30bを上下方向で貫通するように、2本の支持軸31・33が固定されている。各支持軸31・33には、各凹溝30a・30b内の部位で回動可能なボールベアリング等からなる軸受32・34が保持されている。30dは、本体21にボルト35止めされるフランジ部である。
【0021】
把持アーム25・27は、天板22にナット(図符号省略)止めされて下方へ延びる2本の支持ピン23に対して、ボールベアリング24を介在させて、水平方向に回動可能に支持される。把持アーム25・27は、ベアリング24の周囲に配置されるスリーブ部25a・27aと、スリーブ部25a・27aから図4・5の右方へ延びて下方へ下がり、下端で相互に接近するように延びるアーム部25b・27bと、を備える。また、アーム部25b・27bには、それぞれ、ピン25c・27cが固定され、ピン25c・27c相互には、相互のアーム25b・27bを接近させるための引張りコイルばね29が係止されている。さらに、アーム部25b・27bの先端には、ピン25d・27dが上下方向に固定され、各ピン25d・27dには、エンジンバルブ1の軸部2の外周面に当接可能なボールベアリングからなる軸受26・28が配設されている。
【0022】
さらにまた、スリーブ部25a・27aには、相互に接近して接触する係合突起25e・27eが形成されている。これらの係合突起25e・27eが噛合して、引張りコイルばね29が相互のア−ム部25b・27bを接近するように付勢するため、アーム部25b・27bの先端に配置された軸受26・28が軸受32・34側に接近し、エンジンバルブ1の軸部2を、軸受26・28・32・34によって、上下方向で把持することとなる。
【0023】
また、把持アーム25のスリーブ部25aには、係合突起25eと略逆方向に延びる舌片25fが形成されている。この舌片25fを押圧して、把持アーム25を支持ピン23を中心として、図5中反時計方向に回転させれば、係合突起25e・27eの噛合によって、把持アーム25・27の先端の軸受26・28が共に軸受32・34から離隔することとなる。このような動作は、把持装置20が、エンジンバルブ1を供給される際と、フェース面3aの振れ検査後のエンジンバルブ1を排出する際に、行なう。なお、エンジンバルブ1の供給位置は、図5に示す把持装置20が反時計方向に90°回転した際の軸受32・34付近の位置Iであり、エンジンバルブ1の排出位置は、図5に示す把持装置20が時計方向に90°回転した際の軸受32・34付近の位置Oである。
【0024】
回転装置40は、図1〜3に示すように、エンジンバルブ1を回転させる回転ローラ50や、回転ローラ50を回転させる回転駆動モータ53や、回転ローラ50を測定位置Sのエンジンバルブ1側へ移動させるエアシリンダ41等を備えて構成されている。
【0025】
エアシリンダ41は、検査機M1のフレームFに固定され、エアシリンダ41のピストンロッド41aが、支持プレート44の上方へ延びるブラケット部44aに連結されている。
【0026】
支持プレート44の下部には、フレームFに固定されたガイドレール42に案内されるスライダ43が固着されている。この支持プレート44は、スライダ43との間に、傾斜したスペーサ45を介在させており、水平方向から若干傾斜(実施例では、2〜3°としている)している。
【0027】
支持プレート44の先端には、下方へ延びる吊下ピン46がナット(図符号省略)止めされ、吊下ピン46の下部には、ボールベアリング47を介在させて、スリーブ48が外装され、スリーブ48には、懸架プレート49がボルト(図符号省略)止めされている。
【0028】
懸架プレート49には、先端側下方に回転ローラ50が配設され、ガイドレール42側の元部側には、下面に複数の連結ロッド51が固定され、各連結ロッド51の下端には、回転駆動モータ53を取り付けた取付ブラケット52が固着されている。
【0029】
回転ローラ50は、懸架プレート49にナット(図符号省略)止めされる支持軸50cの周囲に、ボールベアリング50dを介在させ、略円板状のゴム製のローラ本体50aが取り付けられて構成され、ローラ本体50aの下部には、周方向に形成される凹溝50bが形成されている。凹溝50bには、ベルト55が巻き掛けられ、このベルト55は、回転駆動モータ53の回転駆動軸53aに固定されたプーリ54にも巻き掛けられている。
【0030】
この回転ローラ50は、懸架プレート49を保持している支持プレート44が水平方向から傾斜していることから、そのローラ本体50aの回転軸となる支持軸50cの軸方向が、鉛直方向との角度αを2〜3°として、測定位置Sのエンジンバルブ軸部2の軸方向である上下方向と平行交差するように傾斜している。また、回転駆動モータ53による回転ローラ50の回転方向は、測定位置Sに配置されるエンジンバルブ1を下方へ押圧できる方向であり、実施例の場合には、図3に示すように、反時計方向に回転する。
【0031】
さらに、取付ブラケット52の先端側下面には、吊下ピン56が固定され、吊下ピン56の周囲には、ボールベアリング57を介在させてスリーブ58が外装され、スリーブ58には、支持プレート59が固定されている。
【0032】
この支持プレート59には、先端側下面に支持軸60aを固定させて回転検出ローラ60が取り付けられている。回転検出ローラ60は、支持軸60aの周囲に、ボールベアリング60bを介在させて、ゴム製のローラ本体60cを配設させて構成され、ローラ本体60cの上端面には、複数の突起60dが形成されている。この回転検出ローラ60は、ローラ本体60cの外周面をエンジンバルブ1の軸部2の外周面に圧接させて、フエース面3aの振れ検査を行なう際のエンジンバルブ1が1回転しているかを検知するものであり、ローラ本体60cの上方には、突起60dを検知する近接スイッチ等のセンサ61が、支持プレート59に固定されて配置されている。
【0033】
また、懸架プレート49と支持プレート59とは、それぞれの上方の支持プレート44と取付ブラケット52とから延びる図示しないばねによって、吊下ピン46・56回りで、エアシリンダ41で進む方向、すなわち、測定位置Sのエンジンバルブ1方向へ付勢され、さらに、それぞれ、支持プレート44と取付ブラケット52とに設けられた図示しないストッパによって、所定以上回らないように、規制されている。このように構成される理由は、測定するエンジンバルブ1の種類が変更されて、軸部2の直径が変化しても、回転ローラ50と回転検出ローラ60とが、確実に軸部2の外周面に圧接されるようにするためである。
【0034】
振れ検出装置70は、従来の振れ検出センサ9と同様な振れ検出センサ71を備えて構成され、さらに、その測定子71aを測定位置Sに配置されたエンジンバルブ1の回転時のフェース面3aに当接可能なように、振れ検出センサ71を移動させるための、図示しないエアシリンダ、ガイドレール、スライダ、取付ブラケット等を備えて構成される。
【0035】
つぎに、実施例のフェース振れ検査機M1の作動態様について説明する。なお、支持装置10のエアシリンダ13の作動、把持装置20の本体21の回転駆動、把持アーム25の舌片25fを押圧するプッシャの作動、回転ローラ50等を移動させるエアシリンダ41の作動、回転ローラ50を回転させる回転駆動モータ53の作動、振れ検出装置70の振れ検出センサ71を移動させる図示しないエアシリンダの作動等は、図示しない制御装置が行なう。
【0036】
まず、エンジンバルブ1が供給位置Iに送られてくる。その際、予め、把持装置20は、本体21の回転駆動によって、把持ブロック30が供給位置I側に向いており、さらに、図示しないプッシャによって舌片25fが押されて、把持アーム25・27が開いた状態で、待機している。そして、エンジンバルブ1が送られてくると、図示しないプッシャが舌片25fの押圧を解除することから、把持アーム25・27がばね29の付勢力によって閉じ、エンジンバルブ1が、六つの軸受26・28・32・34によって、軸部2を上下方向にして把持される(図5参照)。
【0037】
その後、把持装置20は、本体21の回転駆動によって、把持ブロック30が測定位置S側に配置される。すると、支持装置10のエアシリンダ13がそのピストンロッド13bを上方へ伸ばし、図1に示すように、支持具11の鋼球11cをエンジンバルブ軸部2の下端面2aに当接させる。
【0038】
その後、回転装置40のエアシリンダ41がそのピストンロッド41aを伸ばし、ガイドレール42に沿ってスライダ43とともに支持プレート44・懸架プレート49等が移動して、回転ローラ50がローラ本体50aをエンジンバルブ軸部2の外周面に圧接させ、また、回転検出ローラ60がローラ本体60cをエンジンバルブ軸部2の外周面に圧接させる。と同時に、振れ検出装置70の図示しないエアシリンダもそのピストンロッドを伸ばすことから、振れ検出センサ71の測定子71aがエンジンバルブカサ部3のフェース面3aに当接することとなる。
【0039】
ついで、回転装置40の回転駆動モータ53が作動され、回転ローラ50が、エンジンバルブ1を1回転させる。なお、この1回転は、回転検出ローラ60におけるローラ本体60cの回転を検知していたセンサ61の信号に基いて、図示しない制御装置が、回転駆動モータ53を制御して行なう。
【0040】
そして、エンジンバルブ1の回転時、実施例の検査機M1では、スライダ43と支持プレート44との間にスペーサ45が配設されていることにより、回転ローラ50が、その回転軸方向をエンジンバルブ1の軸方向と平行な上下方向からずらして、回転時にエンジンバルブ1の軸部2を下方へ押圧するように配設されている。そのため、エンジンバルブ1は、上方へ移動することなく、常に、支持具11の鋼球11cに軸部下端面2aを圧接させた状態で、回転し、そのカサ部3のフェース面3aの振れが、測定子71aを介して、正確に振れ検出センサ71に測定されることとなる。
【0041】
エンジンバルブ1が1回転して、測定が終了すると、支持装置10のエアシリンダ13、振れ検出装置70の図示しないエアシリンダ、及び、回転装置40のエアシリンダ41が作動して、支持具11、振れ検出センサ71、回転ローラ50・回転検出ローラ60等が原位置に復帰する。
【0042】
その後、把持装置20は、本体21の回転駆動により、把持ブロック30を排出位置O側に配置させる(図5参照)。すると、図示しないプッシャにより、舌片25fが押圧されて、把持アーム25・27が開き、図示しない排出装置により、測定済みのエンジンバルブ1が次工程に送られることとなる。そして、把持装置20は、本体21の回転駆動により、把持ブロック30を供給位置I側に配置させ、次のエンジンバルブ1が送られてくるのを待機することとなる。
【0043】
したがって、実施例のフェース振れ検査機M1では、回転ローラ50が回転時にエンジンバルブ1の軸部2を下方へ押圧しつつエンジンバルブ1を回転させるため、エンジンバルブ1の回転中の上下動を防止して、正確にフェース面3aの振れを検出することができる。
【0044】
なお、回転ローラ50の回転軸方向と回転方向は、回転時に、測定位置Sに配置されたエンジンバルブ軸部2を押し下げつつ回転させることができれば、実施例に限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】
この発明に係るフェース振れ検査機では、回転ローラが、回転時にエンジンバルブの軸部を下方へ押圧するように、回転軸方向をエンジンバルブ軸部の軸方向と平行な状態からずらして、配設されている。そのため、回転ローラの回転時には、エンジンバルブが、上方へ移動することなく、常に、支持具に軸部下端面を圧接させた状態で、回転して、そのカサ部のフェース面の振れを、測定子を介して、振れ検出センサに正確に測定させることができる。
【0046】
したがって、この発明に係るフェース振れ検査機では、エンジンバルブの回転中の上下動を防止して、正確にフェース面の振れを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る一実施例における測定時の検査機の部分縦断面図である。
【図2】同実施例に使用する回転装置の一部破断側面図である。
【図3】同実施例の測定時における一部省略平面図である。
【図4】同実施例に使用する把持装置の正面図である。
【図5】同把持装置の一部破断平面図である。
【図6】同把持装置の側面図である。
【図7】従来の検査機を示す概略断面図である。
【図8】従来の検査機を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1…エンジンバルブ、
2…軸部、
3…カサ部、
3a…フェース面、
4・11…支持具、
5・26・28・32・34…軸受、
6・50…回転ローラ、
9・71…振れ検出センサ、
9a・71a…測定子、
M0・M1…フェース振れ検査機。
【産業上の利用分野】
この発明は、エンジンバルブのフェース面の真円度を検査するためのフェース振れ検査機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のフェース振れ検査機としては、図7・8に示すものがあり、この検査機M0は、支持具4と、複数の軸受5と、回転ローラ6・7と、振れ検出センサ9と、を備えて構成されていた。
【0003】
支持具4は、エンジンバルブ1の軸部2の下端面2aを支持する部位となり、軸受5は、ベアリングを内蔵させた回転自在のフリーローラから構成され、回転軸方向を上下方向に配置させて、軸部2の外周面に上下の所定箇所で当接している。
【0004】
回転ローラ6・7は、エンジンバルブ1を回転させるためのものである。そして、回転ローラ6が、ゴム製のローラ本体6aを備えて、図示しない駆動プーリに巻き掛けられたベルト8によって回転駆動される回転駆動ローラとし、回転ローラ7は、軸部2と回転ローラ6との外周面に当接される回転自在の従動回転ローラとしている。
【0005】
振れ検出センサ9は、エンジンバルブ1のカサ部3のフェース面3aに測定子9aを当接させ、エンジンバルブ1の回転時にフェース面3aの振れを検出して、フェース面3aの真円度を測定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のフェース振れ検査機M0では、回転ローラ6・7の回転軸方向が、測定されるエンジンバルブ1の軸方向と平行な上下方向としていた。そして、回転ローラ6の回転駆動力を円滑に回転ローラ7に伝達できるように、回転ローラ6のローラ本体6aを回転ローラ7の外周面に圧接させていた。
【0007】
そのため、回転ローラ6のゴム製のローラ本体6aが、周方向に波打つ状態に変形して回転する場合が生ずる。このような回転状態では、回転ローラ7がその回転軸方向に沿って上下動し、その回転ローラ7が当接しているエンジンバルブ1(軸部2)も上下動させてしまう結果を招く。
【0008】
このようなエンジンバルブ1の上下動は、振れを検出するフェース面3aが下狭まりのテーパ状としていることから、振れ検出センサ9によるフェース面3aの振れ検出値を不正確なものにしてしまう。
【0009】
この発明は、上述の課題を解決するものであり、エンジンバルブの回転中の上下動を防止して、正確にフェース面の振れを検出することができるフェース振れ検査機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るフェース振れ検査機は、軸部と該軸部端部に配置されたカサ部とを備えるエンジンバルブを、前記カサ部を上方に配置させて回転させ、前記カサ部外周面のフェース面の振れを検査するために、
前記軸部の下端を支持する支持具と、
前記軸部の外周面を支持する軸受と、
前記軸部の外周面に当接して回転し、前記エンジンバルブを回転させる回転ローラと、
前記カサ部のフェース面に測定子を当接させる振れ検出センサと、
を備えて構成されるエンジンバルブのフェース振れ検査機であって、
前記回転ローラが、回転時に前記軸部を下方へ押圧するように、回転軸方向を前記軸部の軸方向と平行な状態からずらして、配設されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】
この発明に係るフェース振れ検査機では、まず、エンジンバルブの軸部下端面を支持具上に配置させるとともに、軸部外周面に軸受と回転ローラとを当接させ、かつ、カサ部のフェース面に振れ検出センサの測定子を当接させて、エンジンバルブの軸部を上下方向にセットする。
【0012】
そして、その状態で回転ローラを回転させると、回転ローラが、回転時にエンジンバルブの軸部を下方へ押圧するように、回転軸方向をエンジンバルブ軸部の軸方向と平行な状態からずらして、配設されている。そのため、エンジンバルブが、上方へ移動することなく、常に、支持具に軸部下端面を圧接させた状態で、回転し、そのカサ部のフェース面の振れが、測定子を介して、振れ検出センサに測定されることとなる。
【0013】
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】
実施例のフェース振れ検査機M1は、図1〜3に示すように、測定位置Sのエンジンバルブ1の軸部下端面2aを支持する支持装置10と、エンジンバルブ1の軸部2を把持する把持装置20と、エンジンバルブ1を回転させる回転装置40と、エンジンバルブ1のフェース面3aの真円度を測定する振れ検出装置70と、を備えて構成される。
【0015】
支持装置10は、支持具11と、段取り用高さ調整スペーサ12と、エアシリンダ13と、を備えて構成される。
【0016】
支持具11は、エンジンバルブ1の軸部2の下端面2aを回転自在な鋼球11cで支持するものであり、下部に組付孔(図符号省略)とねじ孔(図符号省略)とを開口させた略円柱状のベース11aと、ベース11a上に配置される鋼球11cと、鋼球11cの周囲を覆ってベース11aに螺合する円筒状のホルダ11dと、ベース11aの既述のねじ孔に螺合するねじ11bと、から構成されている。
【0017】
この支持具11は、エアシリンダ13のピストンロッド13bの先端に取り付けられる段取り高さ調整スペーサ12に接続される。接続は、スペーサ12のベース12aから上方に突出する凸部12bを、ベース11aの既述の組付孔に挿入し、凸部12bの環状溝(図符号省略)に対してベース11aに螺合するねじ11bを挿入して行なう。また、スペーサ12は、下部のねじ孔(図符号省略)に対して、ピストンロッド13bの先端に形成されたねじ部(図符号省略)を螺合させることにより、エアシリンダ13のピストンロッド13bに取り付けられることとなる。
【0018】
エアシリンダ13は、支持ブラケット14にシリンダ本体13aが保持され、支持ブラケット14は、検査機M1のフレームFに固着されている。このエアシリンダ13は、エンジンバルブ1のフェース面3aの測定直前にピストンロッド13bを伸ばすように作動するものであり、後述する把持装置20で把持されたエンジンバルブ1が、支持具11の鋼球11c上方に配置された際、ピストンロッド13bを伸ばして、支持具11の鋼球11c上にエンジンバルブ1の軸部2の下端面2aを当接させて、エンジンバルブ1を鋼球11c上の所定位置で支持するように作動する。
【0019】
把持装置20は、図4〜6に示すように、割り出し機構を内蔵させて水平面上を90°ずつ回転する本体21と、本体21の上部に固定された天板22と、天板22に取り付けられる把持アーム25・27と、本体21にボルト35止めされる把持ブロック30と、を備えて構成される。
【0020】
把持ブロック30には、側面の上下に、水平方向に延びる2つの凹溝30a・30bが形成され、また、側面中央に、上下方向に延びる凹溝30cが形成されて、さらに、凹溝30a・30bを上下方向で貫通するように、2本の支持軸31・33が固定されている。各支持軸31・33には、各凹溝30a・30b内の部位で回動可能なボールベアリング等からなる軸受32・34が保持されている。30dは、本体21にボルト35止めされるフランジ部である。
【0021】
把持アーム25・27は、天板22にナット(図符号省略)止めされて下方へ延びる2本の支持ピン23に対して、ボールベアリング24を介在させて、水平方向に回動可能に支持される。把持アーム25・27は、ベアリング24の周囲に配置されるスリーブ部25a・27aと、スリーブ部25a・27aから図4・5の右方へ延びて下方へ下がり、下端で相互に接近するように延びるアーム部25b・27bと、を備える。また、アーム部25b・27bには、それぞれ、ピン25c・27cが固定され、ピン25c・27c相互には、相互のアーム25b・27bを接近させるための引張りコイルばね29が係止されている。さらに、アーム部25b・27bの先端には、ピン25d・27dが上下方向に固定され、各ピン25d・27dには、エンジンバルブ1の軸部2の外周面に当接可能なボールベアリングからなる軸受26・28が配設されている。
【0022】
さらにまた、スリーブ部25a・27aには、相互に接近して接触する係合突起25e・27eが形成されている。これらの係合突起25e・27eが噛合して、引張りコイルばね29が相互のア−ム部25b・27bを接近するように付勢するため、アーム部25b・27bの先端に配置された軸受26・28が軸受32・34側に接近し、エンジンバルブ1の軸部2を、軸受26・28・32・34によって、上下方向で把持することとなる。
【0023】
また、把持アーム25のスリーブ部25aには、係合突起25eと略逆方向に延びる舌片25fが形成されている。この舌片25fを押圧して、把持アーム25を支持ピン23を中心として、図5中反時計方向に回転させれば、係合突起25e・27eの噛合によって、把持アーム25・27の先端の軸受26・28が共に軸受32・34から離隔することとなる。このような動作は、把持装置20が、エンジンバルブ1を供給される際と、フェース面3aの振れ検査後のエンジンバルブ1を排出する際に、行なう。なお、エンジンバルブ1の供給位置は、図5に示す把持装置20が反時計方向に90°回転した際の軸受32・34付近の位置Iであり、エンジンバルブ1の排出位置は、図5に示す把持装置20が時計方向に90°回転した際の軸受32・34付近の位置Oである。
【0024】
回転装置40は、図1〜3に示すように、エンジンバルブ1を回転させる回転ローラ50や、回転ローラ50を回転させる回転駆動モータ53や、回転ローラ50を測定位置Sのエンジンバルブ1側へ移動させるエアシリンダ41等を備えて構成されている。
【0025】
エアシリンダ41は、検査機M1のフレームFに固定され、エアシリンダ41のピストンロッド41aが、支持プレート44の上方へ延びるブラケット部44aに連結されている。
【0026】
支持プレート44の下部には、フレームFに固定されたガイドレール42に案内されるスライダ43が固着されている。この支持プレート44は、スライダ43との間に、傾斜したスペーサ45を介在させており、水平方向から若干傾斜(実施例では、2〜3°としている)している。
【0027】
支持プレート44の先端には、下方へ延びる吊下ピン46がナット(図符号省略)止めされ、吊下ピン46の下部には、ボールベアリング47を介在させて、スリーブ48が外装され、スリーブ48には、懸架プレート49がボルト(図符号省略)止めされている。
【0028】
懸架プレート49には、先端側下方に回転ローラ50が配設され、ガイドレール42側の元部側には、下面に複数の連結ロッド51が固定され、各連結ロッド51の下端には、回転駆動モータ53を取り付けた取付ブラケット52が固着されている。
【0029】
回転ローラ50は、懸架プレート49にナット(図符号省略)止めされる支持軸50cの周囲に、ボールベアリング50dを介在させ、略円板状のゴム製のローラ本体50aが取り付けられて構成され、ローラ本体50aの下部には、周方向に形成される凹溝50bが形成されている。凹溝50bには、ベルト55が巻き掛けられ、このベルト55は、回転駆動モータ53の回転駆動軸53aに固定されたプーリ54にも巻き掛けられている。
【0030】
この回転ローラ50は、懸架プレート49を保持している支持プレート44が水平方向から傾斜していることから、そのローラ本体50aの回転軸となる支持軸50cの軸方向が、鉛直方向との角度αを2〜3°として、測定位置Sのエンジンバルブ軸部2の軸方向である上下方向と平行交差するように傾斜している。また、回転駆動モータ53による回転ローラ50の回転方向は、測定位置Sに配置されるエンジンバルブ1を下方へ押圧できる方向であり、実施例の場合には、図3に示すように、反時計方向に回転する。
【0031】
さらに、取付ブラケット52の先端側下面には、吊下ピン56が固定され、吊下ピン56の周囲には、ボールベアリング57を介在させてスリーブ58が外装され、スリーブ58には、支持プレート59が固定されている。
【0032】
この支持プレート59には、先端側下面に支持軸60aを固定させて回転検出ローラ60が取り付けられている。回転検出ローラ60は、支持軸60aの周囲に、ボールベアリング60bを介在させて、ゴム製のローラ本体60cを配設させて構成され、ローラ本体60cの上端面には、複数の突起60dが形成されている。この回転検出ローラ60は、ローラ本体60cの外周面をエンジンバルブ1の軸部2の外周面に圧接させて、フエース面3aの振れ検査を行なう際のエンジンバルブ1が1回転しているかを検知するものであり、ローラ本体60cの上方には、突起60dを検知する近接スイッチ等のセンサ61が、支持プレート59に固定されて配置されている。
【0033】
また、懸架プレート49と支持プレート59とは、それぞれの上方の支持プレート44と取付ブラケット52とから延びる図示しないばねによって、吊下ピン46・56回りで、エアシリンダ41で進む方向、すなわち、測定位置Sのエンジンバルブ1方向へ付勢され、さらに、それぞれ、支持プレート44と取付ブラケット52とに設けられた図示しないストッパによって、所定以上回らないように、規制されている。このように構成される理由は、測定するエンジンバルブ1の種類が変更されて、軸部2の直径が変化しても、回転ローラ50と回転検出ローラ60とが、確実に軸部2の外周面に圧接されるようにするためである。
【0034】
振れ検出装置70は、従来の振れ検出センサ9と同様な振れ検出センサ71を備えて構成され、さらに、その測定子71aを測定位置Sに配置されたエンジンバルブ1の回転時のフェース面3aに当接可能なように、振れ検出センサ71を移動させるための、図示しないエアシリンダ、ガイドレール、スライダ、取付ブラケット等を備えて構成される。
【0035】
つぎに、実施例のフェース振れ検査機M1の作動態様について説明する。なお、支持装置10のエアシリンダ13の作動、把持装置20の本体21の回転駆動、把持アーム25の舌片25fを押圧するプッシャの作動、回転ローラ50等を移動させるエアシリンダ41の作動、回転ローラ50を回転させる回転駆動モータ53の作動、振れ検出装置70の振れ検出センサ71を移動させる図示しないエアシリンダの作動等は、図示しない制御装置が行なう。
【0036】
まず、エンジンバルブ1が供給位置Iに送られてくる。その際、予め、把持装置20は、本体21の回転駆動によって、把持ブロック30が供給位置I側に向いており、さらに、図示しないプッシャによって舌片25fが押されて、把持アーム25・27が開いた状態で、待機している。そして、エンジンバルブ1が送られてくると、図示しないプッシャが舌片25fの押圧を解除することから、把持アーム25・27がばね29の付勢力によって閉じ、エンジンバルブ1が、六つの軸受26・28・32・34によって、軸部2を上下方向にして把持される(図5参照)。
【0037】
その後、把持装置20は、本体21の回転駆動によって、把持ブロック30が測定位置S側に配置される。すると、支持装置10のエアシリンダ13がそのピストンロッド13bを上方へ伸ばし、図1に示すように、支持具11の鋼球11cをエンジンバルブ軸部2の下端面2aに当接させる。
【0038】
その後、回転装置40のエアシリンダ41がそのピストンロッド41aを伸ばし、ガイドレール42に沿ってスライダ43とともに支持プレート44・懸架プレート49等が移動して、回転ローラ50がローラ本体50aをエンジンバルブ軸部2の外周面に圧接させ、また、回転検出ローラ60がローラ本体60cをエンジンバルブ軸部2の外周面に圧接させる。と同時に、振れ検出装置70の図示しないエアシリンダもそのピストンロッドを伸ばすことから、振れ検出センサ71の測定子71aがエンジンバルブカサ部3のフェース面3aに当接することとなる。
【0039】
ついで、回転装置40の回転駆動モータ53が作動され、回転ローラ50が、エンジンバルブ1を1回転させる。なお、この1回転は、回転検出ローラ60におけるローラ本体60cの回転を検知していたセンサ61の信号に基いて、図示しない制御装置が、回転駆動モータ53を制御して行なう。
【0040】
そして、エンジンバルブ1の回転時、実施例の検査機M1では、スライダ43と支持プレート44との間にスペーサ45が配設されていることにより、回転ローラ50が、その回転軸方向をエンジンバルブ1の軸方向と平行な上下方向からずらして、回転時にエンジンバルブ1の軸部2を下方へ押圧するように配設されている。そのため、エンジンバルブ1は、上方へ移動することなく、常に、支持具11の鋼球11cに軸部下端面2aを圧接させた状態で、回転し、そのカサ部3のフェース面3aの振れが、測定子71aを介して、正確に振れ検出センサ71に測定されることとなる。
【0041】
エンジンバルブ1が1回転して、測定が終了すると、支持装置10のエアシリンダ13、振れ検出装置70の図示しないエアシリンダ、及び、回転装置40のエアシリンダ41が作動して、支持具11、振れ検出センサ71、回転ローラ50・回転検出ローラ60等が原位置に復帰する。
【0042】
その後、把持装置20は、本体21の回転駆動により、把持ブロック30を排出位置O側に配置させる(図5参照)。すると、図示しないプッシャにより、舌片25fが押圧されて、把持アーム25・27が開き、図示しない排出装置により、測定済みのエンジンバルブ1が次工程に送られることとなる。そして、把持装置20は、本体21の回転駆動により、把持ブロック30を供給位置I側に配置させ、次のエンジンバルブ1が送られてくるのを待機することとなる。
【0043】
したがって、実施例のフェース振れ検査機M1では、回転ローラ50が回転時にエンジンバルブ1の軸部2を下方へ押圧しつつエンジンバルブ1を回転させるため、エンジンバルブ1の回転中の上下動を防止して、正確にフェース面3aの振れを検出することができる。
【0044】
なお、回転ローラ50の回転軸方向と回転方向は、回転時に、測定位置Sに配置されたエンジンバルブ軸部2を押し下げつつ回転させることができれば、実施例に限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】
この発明に係るフェース振れ検査機では、回転ローラが、回転時にエンジンバルブの軸部を下方へ押圧するように、回転軸方向をエンジンバルブ軸部の軸方向と平行な状態からずらして、配設されている。そのため、回転ローラの回転時には、エンジンバルブが、上方へ移動することなく、常に、支持具に軸部下端面を圧接させた状態で、回転して、そのカサ部のフェース面の振れを、測定子を介して、振れ検出センサに正確に測定させることができる。
【0046】
したがって、この発明に係るフェース振れ検査機では、エンジンバルブの回転中の上下動を防止して、正確にフェース面の振れを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る一実施例における測定時の検査機の部分縦断面図である。
【図2】同実施例に使用する回転装置の一部破断側面図である。
【図3】同実施例の測定時における一部省略平面図である。
【図4】同実施例に使用する把持装置の正面図である。
【図5】同把持装置の一部破断平面図である。
【図6】同把持装置の側面図である。
【図7】従来の検査機を示す概略断面図である。
【図8】従来の検査機を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1…エンジンバルブ、
2…軸部、
3…カサ部、
3a…フェース面、
4・11…支持具、
5・26・28・32・34…軸受、
6・50…回転ローラ、
9・71…振れ検出センサ、
9a・71a…測定子、
M0・M1…フェース振れ検査機。
Claims (1)
- 軸部と該軸部端部に配置されたカサ部とを備えるエンジンバルブを、前記カサ部を上方に配置させて回転させ、前記カサ部外周面のフェース面の振れを検査するために、
前記軸部の下端を支持する支持具と、
前記軸部の外周面を支持する軸受と、
前記軸部の外周面に当接して回転し、前記エンジンバルブを回転させる回転ローラと、
前記カサ部のフェース面に測定子を当接させる振れ検出センサと、
を備えて構成されるエンジンバルブのフェース振れ検査機であって、
前記回転ローラが、回転時に前記軸部を下方へ押圧するように、回転軸方向を前記軸部の軸方向と平行な状態からずらして、配設されていることを特徴とするエンジンバルブのフェース振れ検査機。
Priority Applications (1)
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JP33327193A JP3588810B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | エンジンバルブのフェース振れ検査機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33327193A JP3588810B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | エンジンバルブのフェース振れ検査機 |
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JPH07189631A JPH07189631A (ja) | 1995-07-28 |
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Family Applications (1)
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JP33327193A Expired - Fee Related JP3588810B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | エンジンバルブのフェース振れ検査機 |
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1993
- 1993-12-27 JP JP33327193A patent/JP3588810B2/ja not_active Expired - Fee Related
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