JP3588219B2 - 密閉型蓄電池 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池内圧が異常に上昇したときに電流を遮断して、電池の破損を防止する安全弁を内蔵する密閉型蓄電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
密閉型蓄電池は、使用環境によって一時的に内圧が上昇することがある。たとえば、大電流で放電したり、あるいは過充電したりすると、電池ケースの内部でガスが発生して、電池内圧が上昇することがある。この状態になると、電流を遮断し、さらに、安全弁を開弁してガスを排出して安全に使用できる。
【0003】
内圧が異常に高くなると、電流を遮断する機構を内蔵する封口蓋を図1の断面図に示す。この図の封口蓋1は、封口板2とキャップ3との間に電流遮断弁4を挟着している。電流遮断弁4は、ガスケット5で絶縁して封口板2に積層し、PTC6を介してキャップ3に電気的に接続している。さらに、電流遮断弁4は、中央を封口板2の連結部2Aにスポット溶接等の方法で接続される。この構造の封口蓋1は、封口板2を電池ケース7に内蔵している電極体9に接続する。
【0004】
この構造の封口蓋1は、下記の動作をして、電池の内圧が異常に高くなったときに、電流を遮断する。
(1) 通常の使用状態において、電流遮断弁4は図に示すように封口板2に接続されている。したがって、電極体9は、封口板2と電流遮断弁4とを介してキャップ3に接続される。
【0005】
(2) 電池ケース7の内圧が異常に高くなると、電流遮断弁4の下面に高い圧力が作用する。この圧力は、電流遮断弁4を強く押し上げて、接続部分を剥離させる。接続部分が剥離すると、図2に示すように、電流遮断弁4の中央部分が連結部2Aから離れ、電流遮断弁4が封口板2に接続されなくなって、電流は遮断される。
【0006】
(3) さらに、電池の内圧が高くなると、図3に示すように、電流遮断弁4自体が開弁する。この状態になると、電池内の圧力は、開弁した電流遮断弁4を通過して外部に放出される。したがって、電池の内圧の上昇が阻止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
電池の内圧が上昇すると、電流遮断弁を確実に変形させて接続部分を切り離して電流を遮断する封口蓋は、電流を遮断した後は、ふたたび通電しないようにすることが大切である。それは、電流遮断弁が電流を遮断する封口蓋は、異常な状態であって、再使用できる状態にすると、安全に使用できないことが推測されるからである。しかしながら、図2に示す形状に変形した電流遮断弁4は、電流遮断弁4の接続が切り離された後、電池の内圧が低下すると、再び封口板2の連結部2Aに接触して、通電できる状態になってしまうことがある。
【0008】
本発明はさらにこの欠点を解決することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、電流を遮断した後は、電池の内圧が低下しても、再び通電できる状態に復帰されることがなく、異常事態が発生した以後は、確実に電流を遮断して安全に使用できる密閉型蓄電池を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の密閉型蓄電池は、電池ケース7を、外装缶8と、この外装缶8の開口部を気密に閉塞する封口蓋1とで構成している。封口蓋1は、電池ケース7内の異常な内圧で、接続部分を切り離して電流を遮断する電流遮断弁4を内蔵している。電流遮断弁4は、電池の内圧が異常に上昇すると、変形溝13で変形されて、接続部分を切り離して電流を遮断する。さらに、本発明の密閉型蓄電池は、電流遮断弁4に複数列の変形溝13を設けている。また、この電流遮断弁4は、外周の挟着部分を除く部分を下方に突出する形状に湾曲して、湾曲部には変形溝14を設けており、さらに、電流遮断弁4は下方に湾曲する中心の下面を、封口板2の連結部2Aの上面に接続している。複数列の変形溝13は、電池内圧が異常に高くなったとき、電流遮断弁4を変形させて電流を遮断する。
【0010】
本発明の請求項2の密閉型蓄電池は、複数列の変形溝13を、内側と外側に位置して、リング状に設けられている。
本発明の請求項3の密閉型蓄電池は、内側の変形溝13を電流遮断弁4の上面に、外側の変形溝13を電流遮断弁4の下面に設けている。
本発明の請求項4の密閉型蓄電池は、電流遮断弁4を、電流を遮断する圧力よりも大きな圧力で開弁するアルミニウム製の薄板としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための密閉型蓄電池を例示するものであって、本発明は密閉型蓄電池を下記のものに特定しない。
【0012】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0013】
図4と図5に示す密閉型蓄電池は、円筒状のリチウムイオン二次電池で、電池ケース7に、電極体9と電解液(図示せず)を充填している。電池ケース7は、外装缶8の開口部を封口蓋1で気密に閉塞している。図に示す密閉型蓄電池は、リチウムイオン二次電池であるが、本発明は密閉型蓄電池をリチウムイオン二次電池に特定しない。密閉型蓄電池は、たとえば、ニッケル−水素電池やニッケルカドミウム電池等とすることもできる。密閉型蓄電池は、電極体9の+−極を、外装缶8と封口蓋1に電気接続している。
【0014】
外装缶8は、有底円筒状に成形されている。この外装缶8は、開口部に封口蓋1をかしめて固定して、気密に閉塞している。封口蓋1と外装缶8の間には、絶縁パッキン10を挟着している。絶縁パッキン10は外装缶8と封口蓋1とを電気的に絶縁すると共に、この間のガス漏れを防止している。
【0015】
図6は前記密閉型蓄電池の封口蓋1の断面図である。封口蓋1は、封口板2の上面に、絶縁材であるガスケット5と電流遮断弁4とPTC6とキャップ3を積層し、封口板2の周縁をかしめて、これ等を挟着して固定している。
【0016】
封口板2とキャップ3は円盤状の導電性の金属板である。封口板2はキャップ3よりも大きく、その周縁を上方に折曲してかしめて固定している。封口板2は、中心を電流遮断弁4の連結部2Aとし、連結部2Aの外側にガス抜孔11を開口し、さらに中央部分を下方に突出させる形状に成形している。キャップ3は中央部分を上方に突出させる形状に成形して、突出部の側部に排気口12を開口している。
【0017】
ガスケット5は、封口板2を、電流遮断弁4とキャップ3から絶縁するように、封口板2の上面から、周囲のかしめ部の内面に沿って固定されている。ガスケット5は、たとえば、プラスチック製の絶縁材が使用される。
【0018】
電流遮断弁4は、外形をキャップ3の外形にほぼ等しい円盤状とし、外周の挟着部分を除く部分を下方に突出する形状に湾曲させている。この電流遮断弁4は、ガスケット5の上に積層して、中心の下面を連結部2Aに接触できる形状をしている。電流遮断弁4は、異常時に電流を遮断すると共に、電池内圧がさらに異常に高くなると破壊されて、内圧上昇を防止する。したがって、電流遮断弁4は、電流を遮断する圧力よりも大きな圧力で開弁するように、たとえば、0.1〜0.2mm厚のアルミニウム製薄板で製作される。
【0019】
電流遮断弁4は、2列の変形溝13を上下の両面に設けている。2列の変形溝13は同心円状に設けられている。下面の変形溝13を外側に、上面の変形溝13を内側に配設している。下面の変形溝13は、ガスケット5とPTC6の内周円の近傍で折曲部分に位置する。上面の変形溝13は、下面の切欠部よりも内側の湾曲部に位置する。図に示す電流遮断弁4は、2列の変形溝13を設けているが、変形溝は3以上に設けることもできる。変形溝13は、電流遮断弁4を溝状に薄く加工して設けられる。図に示す電流遮断弁4は、上下面にV溝を設けて変形溝13としている。この変形溝13は、電流遮断弁4をプレス成形して設けることができる。電流遮断弁4は、変形溝13を設けている部分の厚さを、変形溝13のない部分の1/2〜1/4の厚さとして、変形しやすく、かつ破断されやすくする。
【0020】
上下面に2列の変形溝13を設けた電流遮断弁4は、電池に異常な内圧が作用して変形するときに、図7に示すように、外側の変形溝13で上方に折曲され、内側の変形溝13で下方に折曲される。この状態に折曲された電流遮断弁4は、電池内圧が正常に低下しても、ふたたび、中心部分が連結部2Aに接触することがない。このため、電池の内圧が異常に上昇して電流を遮断した後は、再び使用できる状態に復帰することがなく、安全に使用できる。
【0021】
本発明者は、図1に示すように、1列の変形溝13のある電流遮断弁4を内蔵する密閉型蓄電池と、図6に示すように、2列の変形溝13のある電流遮断弁4を内蔵する密閉型蓄電池を試作し、電池内圧を上昇させて電流を遮断した後に、電池内圧を低下させて、電流遮断弁4が再接触する状態を測定した。図1に示す内部構造の封口蓋1を備える密閉型蓄電池は、10個に対して8個の電池が再接触した。図6に示す内部構造の封口蓋1を備える本発明の密閉型蓄電池は、10個に対して再接触したものは皆無であった。
【0022】
電流遮断弁4は、下方に湾曲する中心の下面を、破断金属箔14を挟着する状態として、すなわち、破断金属箔14を介して封口板2の連結部2Aの上面に接続している。破断金属箔14は、超音波溶着されて、下面を封口板2の連結部2Aに、上面を電流遮断弁4に連結される。破断金属箔14は、上下の同じ位置を電流遮断弁4と封口板2には連結しない。破断金属箔14は、電流遮断弁4と封口板2の連結位置が異なるように、電流遮断弁4と封口板2の連結位置をずらせて連結している。
【0023】
破断金属箔14は、図8に示すように、外周部分を封口板2に連結し、中央部分を電流遮断弁4に連結している。この図において、Aのハッチング部分は、破断金属箔14と封口板2との連結部分を示し、Bのハッチング部分は、破断金属箔14と電流遮断弁4との連結部分を示している。破断金属箔14の中央部分は、下方に湾曲する電流遮断弁4の中央部分に接触して確実に連結される。ただ、破断金属箔は、外周部分を電流遮断弁に連結して、中央部分を封口板に連結することもできるのは言うまでもない。さらに、電流遮断弁は、局部的に異なる位置を、スポット状に電流遮断弁と封口板に連結することもできる。
【0024】
密閉型蓄電池は、破断金属箔の同じ位置を、電流遮断弁と連結部に連結して、破断金属箔のある特定の部分を電流遮断弁に強く連結し、破断金属箔の他の部分を連結部に強く連結することもできる。この構造の密閉型蓄電池は、破断金属箔が強く連結される部分をずらせているので、電池内圧が異常に高くなったときには、弱く連結されている部分を速やかに剥離させて、強く連結されている部分を剥離させずに、破断金属箔を破断できる。すなわち、弱く連結している部分は、破断金属箔を破断する作用に影響を与えない。
【0025】
破断金属箔14は、好ましくは、超音波溶着して、電流遮断弁4と封口板2とに連結される。超音波溶着は、封口板2と破断金属箔14と電流遮断弁4を3層に積層する状態で、破断金属箔14の片面を、電流遮断弁4と封口板2のいずれか一方に選択的に連結できる。
【0026】
破断金属箔14は、下記のように超音波溶着して、電流遮断弁4と封口板2に連結される。
(1) 電流遮断弁4を連結していない破断金属箔14を、封口板2の上に積層し、破断金属箔14の周縁を超音波溶着する。この超音波溶着は、たとえば、封口板2を基台に載せ、破断金属箔14の表面を超音波ホーンで超音波振動させて破断金属箔14を封口板2の連結部2Aに連結する。
(2) 封口板2に連結された破断金属箔14の上に、電流遮断弁4を積層する。電流遮断弁4の表面を、超音波ホーンで超音波振動させる。超音波ホーンは、破断金属箔14の中心部分のみを電流遮断弁4に超音波溶着するために、破断金属箔14の中心部分のみを超音波振動させる。局部的に超音波振動される電流遮断弁4は、破断金属箔14との境界面が加熱されて、破断金属箔14の上面に溶着される。このとき、超音波ホーンの出力を調整して、破断金属箔14の上面を電流遮断弁4に超音波溶着して、下面を封口板2に溶着しないようにできる。
【0027】
破断金属箔14は、これが破断されて電流遮断弁4を封口板2の連結部2Aから切り離して電流を遮断する。したがって、破断金属箔14の材質と厚さで、電流を遮断する電池内圧を制御できる。破断金属箔14には、好ましくはアルミニウム箔が使用される。アルミニウム箔である破断金属箔14は、たとえば、厚さを40〜100μm、好ましくは50〜70μmとする。
【0028】
アルミニウム箔の破断金属箔14は、下記の材質と厚さにすると、電流を遮断する電池内圧、すなわち、破断金属箔14が破断されて電流遮断弁4が封口板2から切り離しされる電池内圧と、電池温度が以下のようになった。実施例1〜4のリチウムイオン二次電池は、破断金属箔14を下記の材質と厚さのアルミニウム箔とし、それぞれの実施例において10個の電池試作し、電流遮断内圧と電流遮断温度を測定した。試作された全てのリチウムイオン二次電池は、下記の内圧で確実に電流が遮断され、電池ケース7が破裂したり内部燃焼したものは皆無であった。ただし、破断金属箔14は、外周を封口板2に、中央部分を電流遮断弁4に超音波溶着した。
【0029】
(1) 実施例1…破断金属箔14に、50μmの1N30−Oのアルミニウム箔
(2) 実施例2…破断金属箔14に、60μmの1N30−Oのアルミニウム箔
(3) 実施例3…破断金属箔14に、50μmの1N30−Hのアルミニウム箔
(4) 実施例4…破断金属箔14に、70μmの1N30−Hのアルミニウム箔
【0030】
各実施例のリチウムイオン二次電池の電流遮断内圧は下記のようになった。
(1) 実施例1…11〜13kgf/cm
(2) 実施例2…13〜15kgf/cm
(3) 実施例3…10〜12kgf/cm
(4) 実施例4…13〜14kgf/cm
【0031】
各実施例のリチウムイオン二次電池の電流遮断温度は下記のようになった。
(1) 実施例1…55〜65℃
(2) 実施例2…60〜65℃
(3) 実施例3…50〜60℃
(4) 実施例4…65〜70℃
【0032】
電流遮断弁4とキャップ3との間に挟着されるPTC6は、電流遮断弁4とキャップ3とを電気的に接続する。PTC6は、温度が高くなると抵抗が大きくなる。このため、電池温度が上昇したときの電流を制限する働きがある。PTC6は、リング状で、電流遮断弁4の外周に積層される。
【0033】
この構造の封口蓋1は、封口板2の上に破断金属箔14を超音波溶着した後、ガスケット5と電流遮断弁4を積層して、電流遮断弁4を破断金属箔14を介して封口板2に連結し、さらに、PTC6とキャップ3とを積層し、封口板2の外周をかしめて製造される。
【0034】
この構造の密閉型蓄電池は、正常な使用状態では、図6に示すように、電流遮断弁4を、破断金属箔14を介して封口板2の連結部2Aに接続している。電池の内圧が上昇すると、図7に示すように、破断金属箔14が破断されて、電流遮断弁4が変形する。この状態になると、電流遮断弁4が連結部2Aから離れて電流が遮断される。さらに、電池の内圧が高くなると、図9に示すように、電流遮断弁4が変形し、その後内圧がより高くなると、図10に示すように電流遮断弁4が破壊されて、電池内のガスを外部に放出する。電流遮断弁4が破壊されると、電池内のガスは、ガス抜孔11から排気口12を通過して外部に放出される。
【0035】
【発明の効果】
本発明の密閉型蓄電池は、電池の内圧が異常に高くなって、電流を遮断した後は、電池の内圧が低下しても、再び通電できる状態に復帰することがなく、異常事態に対して確実に電流を遮断して安全に使用できる特長がある。それは、本発明の密閉型蓄電池が、電流遮断弁に複数列の変形溝を設けているからである。複数列の変形溝を設けた電流遮断弁は、内圧で変形されたときに、複数カ所で変形される。複数カ所で変形された電流遮断弁は、電池の内圧が低下しても、クッションバック等でもとの形状に復元することがなく、変形状態に保持されて、再接触するのを極限できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の密閉型蓄電池の封口蓋を示す一部断面正面図
【図2】図1に示す封口蓋の電流遮断弁が連結部から離れた状態を示す一部断面正面図
【図3】図2に示す封口蓋の電流遮断弁が破断した状態を示す一部断面正面図
【図4】本発明の実施例の密閉型蓄電池の一部断面正面図
【図5】図4に示す密閉型蓄電池の要部拡大一部断面正面図
【図6】図4に示す密閉型蓄電池の封口蓋を示す一部断面正面図
【図7】図5に示す封口蓋の電流遮断弁が連結部から離れた状態を示す一部断面正面図
【図8】破断金属箔が封口板および電流遮断弁と連結される部分を示す平面図
【図9】図7に示す封口蓋の電流遮断弁がさらに変形した状態を示す一部断面正面図
【図10】図9に示す封口蓋の電流遮断弁が破断した状態を示す一部断面正面図
【符号の説明】
1…封口蓋
2…封口板 2A…連結部
3…キャップ
4…電流遮断弁
5…ガスケット
6…PTC
7…電池ケース
8…外装缶
9…電極体
10…絶縁パッキン
11…ガス抜孔
12…排気口
13…変形溝
14…破断金属箔

Claims (4)

  1. 電池ケース(7)が、外装缶(8)と、この外装缶(8)の開口部を気密に閉塞する封口蓋(1)とからなり、封口蓋(1)が、電池ケース(7)内の異常な内圧で、接続部分を切り離して電流を遮断する電流遮断弁(4)を内蔵しており、かつ、電池の内圧が異常に上昇すると、電流遮断弁(4)が変形溝(13)で折曲されて接続部分を切り離して電流を遮断するように構成されてなる密閉型蓄電池において、
    電流遮断弁(4)が複数列の変形溝(13)を有すると共に、この電流遮断弁 (4) は、外周の挟着部分を除く部分を下方に突出する形状に湾曲して、湾曲部には変形溝 (14) を設けており、さらに、電流遮断弁 (4) は下方に湾曲する中心の下面を、封口板 (2) の連結部 (2A) の上面に接続しており
    電池内圧が異常に高くなったときに、複数列の変形溝(13)で変形されて、電流遮断弁(4)を連結部(2A)から切り離して、電流を遮断するように構成されてなることを特徴とする密閉型蓄電池。
  2. 複数列の変形溝(13)が、内側と外側に位置してリング状に設けられてる請求項1に記載される密閉型蓄電池。
  3. 内側の変形溝(13)が電流遮断弁(4)の上面に設けられ、外側の変形溝(13)が電流遮断弁(4)の下面に設けられてなる請求項2に記載される密閉型蓄電池。
  4. 電流遮断弁(4)が、電流を遮断する圧力よりも大きな圧力で開弁するアルミニウム製の薄板である請求項1に記載される密閉型蓄電池。
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