JP3585417B2 - 受信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車等の移動体に設けられて、マルチパス妨害を受けたときに発生するマルチパスノイズを低減することができるマルチパスノイズ除去回路を備えたFMラジオ受信機等の受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図17は従来のFMラジオ受信機の構成を示すブロック図である。このFMラジオ受信機は、アンテナ1と、RF増幅器(RF−Amp)2と、混合器(Mix)3と、局部発振器(OSC)4と、IF増幅器(IF−Amp)5と、電界強度検出器6と、FM検波器(FM−Det)7と、減衰器(Mute)8と、交流(AC)レベル検出器12とで構成される。
【0003】
図18は電界強度検出器6のアンテナ入力レベルに対する出力特性を示している。
【0004】
図19にはFMラジオ受信機におけるマルチパス発生時の電界強度検出器6の出力と、交流レベル検出器12の出力と、減衰器8の入力および出力の各波形を示している。
【0005】
以上のように構成された従来のFMラジオ受信機の動作を説明する。
【0006】
図17において、アンテナ1で受信された放送局信号は、RF増幅器2で増幅され、混合器3で局部発振器4からの局部発信信号と混合されてIF信号に変換される。IF信号は、IF増幅器5で増幅され、FM検波器7でFM復調(検波)されて減衰器8へ入力される。
【0007】
電界強度検出器6は、IF信号のレベルに応じた信号を出力し、その特性としては図18に示すようにアンテナ入力レベルに比例した電圧を出力する。
【0008】
マルチパス妨害が発生している場合、電界強度検出器6の出力は、図19(19a)に示すようなエッジ波形(デジタル信号の立ち上がりもしくは立ち下がり波形)となり、これによってFM検波器7の出力、すなわち減衰器8の入力には、図19(19c)に示すように電界強度検出器6の出力(図19(19a))のエッジと同じタイミングでノイズが増加する。
【0009】
交流レベル検出器12は、電界強度検出器6の出力(図19(19a))から交流信号成分のみを取り出してピーク検波するため、その出力は図19(19b)に示すようになる。減衰器8の減衰量は、交流レベル検出器12の出力(図19(19b))によって変化する。よって、減衰器8の出力の波形は、図19(19d)のようになり、交流レベル検出器12の出力電圧(図19(19b))に応じて減衰量を変えて出力されるため、マルチパス時のノイズを低減することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図17のように構成された従来のFMラジオ受信機では、マルチパス妨害が発生している間、FM検波器7の出力を減衰させてノイズを低減するが、減衰器8の減衰量が大きいと音切れが起こるといった問題が発生する。また、音切れを改善するために減衰器8の減衰量を小さくした場合にはノイズを低減する効果が少なくなってしまうといった問題が発生する。
【0011】
したがって、本発明の目的は、音切れを最小限に抑えて効率良くマルチパス発生時に生じるノイズ成分を低減することができる受信機を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本願の請求項1記載の発明の受信機は、受信信号を復調する復調器と、受信信号の電界強度を検出し出力する電界強度検出器と、電界強度検出器の出力信号のエッジ波形状の変化を検出して減衰器駆動信号を発生する電界変動検出器と、減衰器駆動信号に応じて復調器の出力信号を減衰させる減衰器とを備えた受信機において、
電界強度検出器の出力信号から変調信号成分を遮断しマルチパス発生時に生じるノイズ成分を通過させる交流信号フィルタと、交流信号フィルタの出力レベルを検出する交流レベル検出器とをさらに備え、交流レベル検出器の出力信号のレベルの高低に応じて電界変動検出器の検出感度を高低に変化させるようにしたことを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、電界強度検出器の出力信号のエッジ波形状の変化を検出して復調出力を減衰させるため、電界強度検出器の出力信号のエッジ波形状に変化した部分だけ減衰器によって復調出力を減衰させ、それ以外の部分では復調出力の減衰を行わないようにできる。その結果、従来例のようにマルチパス発生期間中継続的に復調出力を減衰させるのとは異なり、音切れを最小限に抑えて効率良くマルチパス発生時に生じるノイズ成分を低減することができる。
【0018】
また、交流信号フィルタにより電界強度検出器の出力成分から変調信号成分を遮断し、マルチパス時に発生するノイズ成分のレベルのみを交流レベル検出器によって検出し、そのレベルに応じて電界変動検出器の感度を変化させるため、過変調時に発生する電界強度検出器の変調信号成分による電界変動検出器の誤動作を防止することができる。
【0019】
また、本願の請求項2記載の発明の受信機は、受信信号を復調する復調器と、受信信号の電界強度を検出し出力する電界強度検出器と、電界強度検出器の出力信号のエッジ波形状の変化を検出して保持器駆動信号を発生する電界変動検出器と、保持器駆動信号に応じて復調器の出力信号を保持する保持器とを備えた受信機において、電界強度検出器の出力信号から変調信号成分を遮断しマルチパス発生時に生じるノイズ成分を通過させる交流信号フィルタと、交流信号フィルタの出力レベルを検出する交流レベル検出器とをさらに備え、交流レベル検出器の出力信号のレベルの高低に応じて電界変動検出器の検出感度を高低に変化させるようにしたことを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、電界強度検出器の出力信号のエッジ波形状の変化を検出して復調出力を保持するため、電界強度検出器の出力信号のエッジ波形状に変化した部分だけ保持器によって復調出力を保持し、それ以外の部分では復調出力の保持を行わないようにできる。その結果、従来例のようにマルチパス発生期間中継続的に復調出力を減衰させるのとは異なり、音切れを最小限に抑えて効率良くマルチパス発生時に生じるノイズ成分を低減することができる。
【0025】
また、交流信号フィルタにより電界強度検出器の出力成分から変調信号成分を遮断し、マルチパス時に発生するノイズ成分のレベルのみを交流レベル検出器によって検出し、そのレベルに応じて電界変動検出器の感度を変化させるため、過変調時に発生する電界強度検出器の変調信号成分による電界変動検出器の誤動作を防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態に先立って第1および第2の参考例について説明する。
(第1の参考例)
以下、第1の参考例におけるFMラジオ受信機について図1から図5を用いて説明する。
【0027】
図1は第1の参考例におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図であり、従来例と同一部分には同一符号を用いる。
【0028】
FMラジオ受信機は、図1に示すように、放送局信号を受信するためのアンテナ1と、アンテナ1で受信した放送局信号を高周波増幅するRF増幅器(RF−Amp)2と、放送局信号を中間周波数信号に周波数変換する混合器(Mix)3と、混合器3へ周波数変換用の局部発振信号を供給する局部発振器(OSC)4と、混合器3の出力信号を中間周波増幅するIF増幅器(IF−Amp)5と、IF増幅器5の出力信号を基に受信信号の電界強度を検出し出力する電界強度検出器6と、IF増幅器5から出力される中間周波変換された受信信号を復調するFM検波器(FM−Det)7と、減衰器駆動信号に応じてFM検波器7の出力信号を減衰させる減衰器(Mute)8と、電界強度検出器6の出力信号のエッジ波形状の変化を検出して減衰器駆動信号を発生する電界変動検出器9と、電界変動検出器9の検出感度を設定するための感度設定用電圧源10とで構成される。
【0029】
図2は第1の参考例における電界変動検出器9の構成例を示すブロック図である。電界変動検出器9は、DC(直流)レベル検出用抵抗901と、DCレベル検出用コンデンサ902と、PNPトランジスタ903,904で構成される差動回路と、負荷抵抗905と、NPNトランジスタ907,908で構成される感度変更用差動回路と、定電流源906,910,911と、定電圧源909とで構成される。そして、入力端子912には電界強度検出器6の出力端子が接続され、出力端子913には減衰器8の制御端子が接続され、調整端子914には感度設定用電圧源10が接続される。
【0030】
図3は電界変動検出器9の特性例を示している。図2に示した電界変動検出器9において、マルチパス発生時の入力が入力端子912に加えられると、PNPトランジスタ903のベース電圧は例えば図3(3a)のように変化する。また、PNPトランジスタ904のベース電圧は、図3(3b)のように抵抗901とコンデンサ902で構成されるLPF(ローパスフィルタ)により平滑化された信号を所定量シフトした電圧になる。このシフト量は、NPNトランジスタ907のコレクタ電流と定電流源911の電流が抵抗901に流れることによって発生する電圧降下により決まる。このとき、上記のシフト量は電界変動検出器9の調整端子914に印加される感度設定用電圧源11の電圧値によって調整される。
【0031】
電流源906の電流は、NPNトランジスタ903,904により構成される差動回路により、PNPトランジスタ903のベース電圧(図3(3a))がPNPトランジスタ904のベース電圧(図3(3b))よりも低くなった時に抵抗905に流れ、電界変動検出器9の出力は、図3(3c)のように、電界強度検出器6の出力のエッジ波形部分のタイミングでハイレベルとなる。
【0032】
図4は第1の参考例における減衰器8の構成例を示すブロック図である。減衰器8は、直流カット用コンデンサ801と、入力バイアス電圧源803と、バイアス用抵抗802と、差動回路用NPNトランジスタ806,807,808,809と、gm(相互コンダクタンス)回路(電圧電流変換回路)用NPNトランジスタ804,805と、gm設定用抵抗810,812と、負荷抵抗811と、定電圧源813とで構成されている。そして、入力端子814にFM検波器7の出力端子が接続され、出力端子815から減衰された復調信号が出力され、制御端子816には電界変動検出器9の出力端子が接続される。
【0033】
この減衰器8の回路構成では、定電圧源813と制御端子816に印加される電圧の差によって、NPNトランジスタ806,807,808,809で構成される差動回路のバランスが変化し、減衰量が変化する。
【0034】
図5はマルチパス発生時の電界変動検出器9の入力および出力と、減衰器8の入力および出力の各波形を示している。
【0035】
以上のように構成された第1の参考例におけるFMラジオ受信機の動作を説明する。
【0036】
図1において、アンテナ1で受信した放送局信号は、RF増幅器2で増幅され、混合器3で局部発振器4からの局部発信信号と混合されてIF信号に変換される。IF信号はIF増幅器5で増幅され、FM検波器7でFM復調(検波)されて減衰器8へ入力される。
【0037】
マルチパス妨害が発生している場合、電界強度検出器6の出力、すなわち電界変動検出器9の入力は図5(5a)に示すようなエッジ波形となり、FM検波器7の出力、すなわち減衰器8の入力は図5(5c)に示すように電界強度検出器6の出力エッジと同じタイミングでノイズが増加する。
【0038】
電界変動検出器9は、図5(5b)に示すように、出力として、電界変動検出器9の入力(図5(5a)のエッジに同期したパルス信号を出力する。減衰器8は、電界変動検出器9の出力(図5(5b)に応じてFM検波器7の出力、すなわち減衰器8の入力(図5(5c)を減衰させるため、出力は図5(5d)のようになり、ノイズを低減することができる。
【0039】
この参考例のFMラジオ受信機によれば、電界強度検出器6の出力信号のエッジ波形状の変化を電界変動検出器9により検出してFM検波器7の復調出力を減衰させるため、電界強度検出器6の出力信号のエッジ波形状に変化した部分だけ減衰器8によって復調出力を減衰させ、それ以外の部分では復調出力の減衰を行わないようにできる。その結果、従来例のようにマルチパス発生期間中継続的に復調出力を減衰させるのとは異なり、音切れを最小限に抑えて効率良くマルチパス発生時に生じるノイズ成分を低減することができる。
【0040】
(第2の参考例)
以下、第2の参考例におけるFMラジオ受信機について図2と図3と図6と図7を用いて説明する。
【0041】
図6は第2の参考例におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図であり、従来例および第1の参考例と同一部分には同一符号を用いる。
【0042】
このFMラジオ受信機は、図6に示すように、図1の感度設定用電圧源10に代えて、ローパスフィルタ(LPF)13を設けたものである。このLPF13は、電界強度検出器6の出力の直流成分を抽出するもので、LPF13の出力端子は電界変動検出器9の調整端子914(図2参照)に接続される。これによって、LPF13は、電界強度検出器6の出力の直流成分信号のレベルの高低に応じて電界変動検出器9の検出感度を高低に変化させることになる。つまり、電界変動検出器9は、LPF13の出力に応じて感度を変化する機能を有することになる。
【0043】
図7は第2の参考例におけるFMラジオ受信機において、電界強度が強い場合と弱い場合のそれぞれの場合におけるマルチパス発生時の電界強度検出器6の出力、すなわちPNPトランジスタ903のベース電圧(図2参照)と電界変動検出器9の出力とPNPトランジスタ904のベース電圧(図2参照)とを示している。図7(7a)は電界強度が強い場合の電界変動検出器9の入力、すなわち、PNPトランジスタ903のベース電圧を示し、図7(7b)は電界強度が強い場合のPNPトランジスタ904のベース電圧を示し、図7(7c)は電界強度が強い場合の電界変動検出器9の出力を示し、図7(7d)は電界強度が弱い場合の電界変動検出器9の入力、すなわち、PNPトランジスタ903のベース電圧を示し、図7(7e)は電界強度が弱い場合のPNPトランジスタ904のベース電圧を示し、図7(7f)は電界強度が弱い場合の電界変動検出器9の出力を示している。なお、図7においては、原点がGND(グラウンド)レベルを示している。
【0044】
図6のFMラジオ受信機において、電界強度が強い場合、LPF13の出力電圧が電界変動検出器9を構成する定電圧源909の電圧値よりも大きくなるため、NPNトランジスタ907のコレクタ電流は流れなくなり、PNPトランジスタ904のベース電圧は図7(7b)のようになり、電界変動検出器9の出力は図7(7c)のようになる。
【0045】
また、電界強度が弱い場合、LPF13の出力電圧が電界変動検出器9を構成する定電圧源909の電圧値よりも小さくなるため、定電流源910の電流がNPNトランジスタ907のコレクタ電流となって流れ、電界強度が強い場合に比べ抵抗901の電圧降下が大きくなり、PNPトランジスタ904のベース電圧は図7(7e)のようになるとともに、電界変動検出器9の出力は図7(7f)のようになり、電界強度が強い場合に比べ電界変動検出器9の入力波形のエッジに対する感度が低下する。
【0046】
この参考例のFMラジオ受信機によれば、電界強度検出器6の出力の直流レベルに応じて電界変動検出器9の感度を変化させるため、弱入力時のノイズ(熱雑音等)による電界変動検出器9の誤動作を防止することができる。その他の効果は、第1の参考例と同様である。
【0047】
ここで、弱入力時のノイズについて説明する。弱入力時(もしくは無入力時)には、受信機で発生する熱雑音等のホワイトノイズが増幅されて電界強度検出器の出力となって現れる。(受信電波が強い場合には、受信機のリミッタアンプによりノイズ成分が抑圧されるため、弱入力時に比べその出力は小さくなる。)出力されるノイズは、ランダムな動きをするので、対策を施さない場合には、このノイズによって電界変動検出器が動作してしまうことになる。
【0048】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態におけるFMラジオ受信機について図2と図8から図11を用いて説明する。
【0049】
図8は本発明の第1の実施の形態におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図であり、従来例および第1の参考例と同一部分には同一符号を用いる。
【0050】
このFMラジオ受信機は、図8に示すように、図1の感度設定用電圧源10に代えて、交流信号フィルタとしてのHPF(ハイパスフィルタ)11を設けるとともに、HPF11の出力レベルを検出する交流レベル検出器12を設けたものである。HPF11は、電界強度検出器6の出力に含まれる変調信号成分を遮断し、マルチパス時に電界強度検出器6の出力に発生するノイズ成分をとり出して交流レベル検出器12へ入力するようにカットオフ周波数が設定されている。交流レベル検出器12は、ノイズ成分のレベルを検出するものであり、その構成は従来例の交流レベル検出器12と同様である。交流レベル検出器12の出力は電界変動検出器9の調整端子914(図2参照)に接続される。これによって、HPF11および交流レベル検出器12は、交流レベル検出器の出力信号のレベルの高低に応じて電界変動検出器の検出感度を高低に変化させることになる。つまり、電界変動検出器9は、交流レベル検出器12の出力に応じて感度を変化する機能を有することになる。
【0051】
図9は本発明の第1の実施の形態における交流レベル検出器12の構成例を示す回路図である。交流レベル検出器12は、直流カット用コンデンサ121と、入力バイアス電圧源123と、バイアス用抵抗122と、ピーク検波用NPNトランジスタ124と、ピーク検波用コンデンサ125と、電流源126とで構成される。そして、入力端子127がHPF11の出力端子に接続され、出力端子128が電界変動検出器9の調整端子914に接続されている。
【0052】
図10は本発明の第1の実施の形態におけるFMラジオ受信機において、マルチパス発生時における各部の信号波形を示しており、図10(10a)は電界強度検出器6の出力、図10(10b)はHPF11の出力、図10(10c)は交流レベル検出器12の出力、図10(10d)は電界変動検出器9を構成する定電圧源909の電圧値、図10(10e)はPNPトランジスタ904のベース電圧、図10(10f)は電界変動検出器9の出力を示している。
【0053】
図11は本発明の第1の実施の形態におけるFMラジオ受信機において、過変調時における各部の信号波形を示しており、図11(11a)は電界強度検出器6の出力、図11(11b)はHPF11の出力、図11(11c)は交流レベル検出器12の出力、図11(11d)は電界変動検出器9を構成する定電圧源909の電圧値、図11(11e)はPNPトランジスタ904のベース電圧、図11(11f)は電界変動検出器9の出力を示している。
【0054】
図8のFMラジオ受信機においてマルチパスが発生している場合、HPF11は電界強度検出器6の出力に含まれる変調信号成分をカットし、マルチパス時に電界強度検出器6の出力に発生するノイズ成分をとり出して交流レベル検出器12へ入力するようにカットオフ周波数が設定されているため、その出力は図10(10b)のようになる。
【0055】
また、交流レベル検出器12は入力信号をピーク検波して出力しその出力は図10(10c)のようになる。交流レベル検出器12の出力電圧が図10(10d)に示す定電圧源909の電圧値よりも大きくなるため、NPNトランジスタ907のコレクタ電流は流れなくなり、PNPトランジスタ904のベース電圧は図10(10e)のようになり、電界変動検出器9の出力は図10(10f)のようになる。
【0056】
図8のFMラジオ受信機において過変調の場合、電界強度検出器6の出力には変調信号成分が重畳されて図11(11a)のようになる。HPF11は電界強度検出器6の出力に含まれる変調信号成分はカットするため、交流レベル検出器12の出力は図11(11b)のようになる。
【0057】
また交流レベル検出器12の出力は図11(11c)のようになり、交流レベル検出器12の出力電圧が図11(11d)に示す定電圧源909の電圧値よりも小さくなるため、定電流源910の電流がNPNトランジスタ907のコレクタ電流となって流れ、マルチパス発生時に比べ抵抗901の電圧降下が大きくなり、PNPトランジスタ904のベース電圧は図11(11e)のようになるとともに、電界変動検出器9の出力は図11(11f)のようになり、マルチパス時の場合に比べ電界変動検出器9の入力波形の変化に対する感度が低下する。
【0058】
この実施の形態のFMラジオ受信機によれば、HPF11により電界強度検出器6の出力成分から変調信号成分を遮断し、マルチパス時に発生するノイズ成分のレベルのみを交流レベル検出器11によって検出し、そのレベルに応じて電界変動検出器9の感度を変化させるため、過変調時に発生する電界強度検出器9の変調信号成分による電界変動検出器9の誤動作を防止することができる。
【0059】
第2の実施の形態に先立って第3および第4の参考例について説明する。
(第3の参考例)
以下、第3の参考例におけるFMラジオ受信機について図12から図14を用いて説明する。
【0060】
図12は第3の参考例におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図であり、従来例と同一部分には同一符号を用いる。
【0061】
このFMラジオ受信機は、図12に示すように、図1の減衰器8に代えて、保持器14を設けたものである。この保持器14は、通常はFM検波器7の出力信号をそのまま通過させ、電界変動検出器9の出力に応答して、そのときのFM検波器7の出力信号のレベルを保持するものである。
【0062】
図13は第3の参考例における保持器14の構成例を示すブロック図である。保持器14は、抵抗1401と、エミッタフォロワ用NPNトランジスタ1406と、差動回路用NPNトランジスタ1402,1403と、定電流源1404と、定電圧源1405と、出力保持用コンデンサ1407とで構成されている。そして、入力端子1408にFM検波器7の出力端子が接続され、出力端子1409から減衰された復調信号が出力され、制御端子1410には電界変動検出器9の出力端子が接続される。
【0063】
この保持器14では、制御端子1410に入力される電圧が定電圧源1405の電圧よりも低い場合は、定電流源1404の電流はすべてNPNトランジスタ1403に流れるため、エミッタフォロワ用NPNトランジスタ1406は動作状態となり、入力信号の交流成分はそのまま出力端子1409に現れる。また、制御端子1410に入力される電圧が定電圧源1405の電圧よりも高い場合は、定電流源1404の電流はすべてNPNトランジスタ1402に流れるため、抵抗1401で電圧降下が起こり、エミッタフォロワ用NPNトランジスタ1406のベース電圧が低下してエミッタフォロワ用NPNトランジスタ1406はオフ状態となり、出力信号は出力保持用コンデンサ1407にチャージされている電荷によって保持状態となる。
【0064】
図14はマルチパス発生時の電界変動検出器9の入力および出力と、保持器14の入力および出力の各波形を示している。
【0065】
以上のように構成された第3の参考例におけるFMラジオ受信機の動作を説明する。
【0066】
図12において、アンテナ1で受信した放送局信号は、RF増幅器2で増幅され、混合器3で局部発振器4からの局部発信信号と混合されてIF信号に変換される。IF信号はIF増幅器5で増幅され、FM検波器7でFM復調されて保持器14へ入力される。
【0067】
マルチパス妨害が発生している場合、電界強度検出器6の出力、すなわち電界変動検出器9の入力は図14(14a)に示すようなエッジ波形となり、FM検波器7の出力、すなわち保持器14の入力は図14(14c)に示すように電界強度検出器6の出力エッジと同じタイミングでノイズが増加する。
【0068】
電界変動検出器9は、図14(14b)に示すように、出力として、電界変動検出器9の入力(図14(14a)のエッジに同期したパルス信号を出力する。保持器14は、電界変動検出器9の出力(図14(14b)に応じてFM検波器7の出力、すなわち保持器14の入力(図14(14c)を保持するため、出力は図14(14d)のようになり、ノイズを低減することができる。
【0069】
この参考例のFMラジオ受信機によれば、電界強度検出器6の出力信号のエッジ波形状の変化を電界変動検出器9により検出してFM検波器7の復調出力を保持するため、電界強度検出器6の出力信号のエッジ波形状に変化した部分だけ保持器14によって復調出力を保持し、それ以外の部分では復調出力の保持を行わないようにできる。その結果、従来例のようにマルチパス発生期間中継続的に復調出力を減衰させるのとは異なり、音切れを最小限に抑えて効率良くマルチパス発生時に生じるノイズ成分を低減することができる。
【0070】
(第4の参考例)
以下、第4の参考例におけるFMラジオ受信機について図15を用いて説明する。
【0071】
図15は第4の参考例におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図であり、第3の参考例と同一部分には同一符号を用いる。
【0072】
このFMラジオ受信機は、図15に示すように、図12の感度設定用電圧源10に代えて、ローパスフィルタ(LPF)13を設けたものである。このLPF13は、電界強度検出器6の出力の直流成分を抽出するもので、LPF13の出力は電界変動検出器9の調整端子914(図2参照)に接続される。これによって、LPF13は、電界強度検出器6の出力の直流成分信号のレベルの高低に応じて電界変動検出器9の検出感度を高低に変化させることになる。つまり、電界変動検出器9は、LPF13の出力に応じて感度を変化する機能を有することになる。
【0073】
この第4の参考例と第3の参考例の違いは、先に説明した第2の参考例と第1の参考例の違いと同様であるので、その詳しい説明は省略する。
【0074】
この参考例のFMラジオ受信機によれば、電界強度検出器6の出力の直流レベルに応じて電界変動検出器9の感度を変化させるため、弱入力時のノイズ(熱雑音等)による電界変動検出器9の誤動作を防止することができる。その他の効果は、第3の参考例と同様である。
【0075】
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態におけるFMラジオ受信機について図16を用いて説明する。
【0076】
図16は本発明の第2の実施の形態におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図であり、第3の参考例と同一部分には同一符号を用いる。
【0077】
このFMラジオ受信機は、図16に示すように、図12の感度設定用電圧源10に代えて、交流信号フィルタとしてのHPF(ハイパスフィルタ)11を設けるとともに、HPF11の出力レベルを検出する交流レベル検出器12を設けたものである。HPF11は、電界強度検出器6の出力に含まれる変調信号成分を遮断し、マルチパス時に電界強度検出器6の出力に発生するノイズ成分をとり出して交流レベル検出器12へ入力するようにカットオフ周波数が設定されている。交流レベル検出器12は、ノイズ成分のレベルを検出するものであり、その構成は従来例の交流レベル検出器12と同様である。交流レベル検出器12の出力は電界変動検出器9の調整端子914(図2参照)に接続される。これによって、HPF11および交流レベル検出器12は、交流レベル検出器の出力信号のレベルの高低に応じて電界変動検出器の検出感度を高低に変化させることになる。つまり、電界変動検出器9は、交流レベル検出器12の出力に応じて感度を変化する機能を有することになる。
【0078】
この第2の実施の形態と第3の参考例の違いは、先に説明した第1の実施の形態と第1の参考例の違いと同様であるので、その詳しい説明は省略する。
【0079】
この実施の形態のFMラジオ受信機によれば、HPF11により電界強度検出器6の出力成分から変調信号成分を遮断し、マルチパス時に発生するノイズ成分のレベルのみを交流レベル検出器11によって検出し、そのレベルに応じて電界変動検出器9の感度を変化させるため、過変調時に発生する電界強度検出器9の変調信号成分による電界変動検出器9の誤動作を防止することができる。
【0080】
上記の説明では、FMラジオ受信機について説明したが、本発明はこれに限らず、他の受信機にも適用できる。
【0081】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の受信機によれば、電界強度検出器の出力信号のエッジ波形状の変化を検出して復調出力を減衰させるため、電界強度検出器の出力信号のエッジ波形状に変化した部分だけ減衰器によって復調出力を減衰させ、それ以外の部分では復調出力の減衰を行わないようにできる。その結果、従来例のようにマルチパス発生期間中継続的に復調出力を減衰させるのとは異なり、音切れを最小限に抑えて効率良くマルチパス発生時に生じるノイズ成分を低減することができる。
【0083】
また、交流信号フィルタにより電界強度検出器の出力成分から変調信号成分を遮断し、マルチパス時に発生するノイズ成分のレベルのみを交流レベル検出器によって検出し、そのレベルに応じて電界変動検出器の感度を変化させるため、過変調時に発生する電界強度検出器の変調信号成分による電界変動検出器の誤動作を防止することができる。
【0084】
本発明の請求項2記載の受信機によれば、電界強度検出器の出力信号のエッジ波形状の変化を検出して復調出力を保持するため、電界強度検出器の出力信号のエッジ波形状に変化した部分だけ保持器によって復調出力を保持し、それ以外の部分では復調出力の保持を行わないようにできる。その結果、従来例のようにマルチパス発生期間中継続的に復調出力を減衰させるのとは異なり、音切れを最小限に抑えて効率良くマルチパス発生時に生じるノイズ成分を低減することができる。
【0086】
また、交流信号フィルタにより電界強度検出器の出力成分から変調信号成分を遮断し、マルチパス時に発生するノイズ成分のレベルのみを交流レベル検出器によって検出し、そのレベルに応じて電界変動検出器の感度を変化させるため、過変調時に発生する電界強度検出器の変調信号成分による電界変動検出器の誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の参考例におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の参考例における電界変動検出器の構成例を示す回路図である。
【図3】第1の参考例における電界変動検出器の特性例を示すタイムチャートである。
【図4】第1の参考例における減衰器の構成例を示す回路図である。
【図5】第1の参考例におけるFMラジオ受信機の特性例を示すタイムチャートである。
【図6】第2の参考例におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図である。
【図7】第2の参考例における電界変動検出器の特性例を示すタイムチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における交流レベル検出器の構成例を示す回路図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるFMラジオ受信機の第1の特性例を示すタイムチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態におけるFMラジオ受信機の第2の特性例を示すタイムチャートである。
【図12】第3の参考例におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図である。
【図13】第3の参考例における保持器の構成例を示す回路図である。
【図14】第3の参考例におけるFMラジオ受信機の特性例を示すタイムチャートである。
【図15】第4の参考例におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図である。
【図17】従来のFMラジオ受信機の構成を示すブロック図である。
【図18】従来のFMラジオ受信機における電界強度検出器の特性例を示すタイムチャートである。
【図19】従来のFMラジオ受信機の特性例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 RF増幅器
3 混合器
4 局部発振器
5 IF増幅器
6 電界強度検出器
7 FM検波器
8 減衰器
9 電界変動検出器
10 感度設定用電圧源
11 ハイパスフィルタ
12 交流レベル検出器
13 ローパスフィルタ
801 直流カット用コンデンサ
802 バイアス用抵抗
803 入力バイアス電圧源
804,805 gm回路用NPNトランジスタ
806,807,808,809 差動回路用NPNトランジスタ
810,812 gm設定用抵抗
811 負荷抵抗
813 定電圧源
901 DCレベル検出用抵抗
902 DCレベル検出用コンデンサ
903,904 差動回路用PNPトランジスタ
905 負荷抵抗
907,908 差動回路用NPNトランジスタ
906,910,911 定電流源
909 定電圧源
121 直流カット用コンデンサ
122 バイアス用抵抗
123 入力バイアス電圧源
124 ピーク検波用NPNトランジスタ
125 ピーク検波用コンデンサ
126 定電流源
Claims (2)
- 受信信号を復調する復調器と、前記受信信号の電界強度を検出し出力する電界強度検出器と、前記電界強度検出器の出力信号のエッジ波形状の変化を検出して減衰器駆動信号を発生する電界変動検出器と、前記減衰器駆動信号に応じて前記復調器の出力信号を減衰させる減衰器とを備えた受信機において、
前記電界強度検出器の出力信号から変調信号成分を遮断しマルチパス発生時に生じるノイズ成分を通過させる交流信号フィルタと、前記交流信号フィルタの出力レベルを検出する交流レベル検出器とをさらに備え、前記交流レベル検出器の出力信号のレベルの高低に応じて前記電界変動検出器の検出感度を高低に変化させるようにしたことを特徴とする受信機。 - 受信信号を復調する復調器と、前記受信信号の電界強度を検出し出力する電界強度検出器と、前記電界強度検出器の出力信号のエッジ波形状の変化を検出して保持器駆動信号を発生する電界変動検出器と、前記保持器駆動信号に応じて前記復調器の出力信号を保持する保持器とを備えた受信機において、
前記電界強度検出器の出力信号から変調信号成分を遮断しマルチパス発生時に生じるノイズ成分を通過させる交流信号フィルタと、前記交流信号フィルタの出力レベルを検出する交流レベル検出器とをさらに備え、前記交流レベル検出器の出力信号のレベルの高低に応じて前記電界変動検出器の検出感度を高低に変化させるようにしたことを特徴とする受信機。
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