JP2007201838A - 過変調検出方法および過変調検出装置とfm受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】FM放送局の過変調状態を適切に検出することができる過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機を提供する。
【解決手段】電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタ15で通過させ、増幅した後に比較回路12でしきい値と比較して比較結果をFM過変調判別端子13から出力する。比較において、高域成分がしきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、高域成分がしきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別する。
【選択図】図1
【解決手段】電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタ15で通過させ、増幅した後に比較回路12でしきい値と比較して比較結果をFM過変調判別端子13から出力する。比較において、高域成分がしきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、高域成分がしきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別する。
【選択図】図1
Description
本発明は、FM信号の過変調状態を検出するための過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機に関するものである。
FM放送において搬送波信号を規格以上の周波数帯域に変調することを過変調という。また、従来のFM受信機では、マルチパス発生時に音質劣化対策などを実施することがあるが、放送局の過変調状態を検出し、マルチパス時と過変調状態を区別し、それら電波状況に応じた信号処理を行なうことが望ましい。
以下、FM放送におけるFM信号の過変調状態を例えば過変調検出装置により検出する従来のFM受信機を、図14にしたがって説明する。
このFM受信機は、アンテナ1、RF増幅器2、混合器3、局部発振器4、第1帯域通過フィルタ5、第1中間周波増幅器6、第2帯域通過フィルタ7、第2中間周波増幅器8、FM検波器9、FM検波出力端子10、中間周波レベル検出器11、比較回路12、FM過変調判別端子13とで構成される。
このFM受信機は、アンテナ1、RF増幅器2、混合器3、局部発振器4、第1帯域通過フィルタ5、第1中間周波増幅器6、第2帯域通過フィルタ7、第2中間周波増幅器8、FM検波器9、FM検波出力端子10、中間周波レベル検出器11、比較回路12、FM過変調判別端子13とで構成される。
以上のように構成された従来のFM受信機について、その動作を以下に説明する。
図14において、アンテナ1で受信したFM放送局からの信号はRF増幅器2で増幅され、混合器3で局部発振器4からの局部発振信号と混合されて中間周波信号に変換される。この中間周波信号は第1帯域通過フィルタ5で帯域制限され、第1中間周波増幅器6で増幅される。第1中間周波増幅器6で増幅された中間周波信号は第2帯域通過フィルタ7で帯域制限され、第2中間周波増幅器8で増幅された後、FM検波器9でFM復調されてFM検波出力端子10から出力される。
図14において、アンテナ1で受信したFM放送局からの信号はRF増幅器2で増幅され、混合器3で局部発振器4からの局部発振信号と混合されて中間周波信号に変換される。この中間周波信号は第1帯域通過フィルタ5で帯域制限され、第1中間周波増幅器6で増幅される。第1中間周波増幅器6で増幅された中間周波信号は第2帯域通過フィルタ7で帯域制限され、第2中間周波増幅器8で増幅された後、FM検波器9でFM復調されてFM検波出力端子10から出力される。
一方、過変調状態の検出は、第2帯域通過フィルタ7によって帯域制限された信号に発生する電界の強弱を、中間周波レベル検出器11によって検出し、比較回路12のしきい値以下となった場合を過変調状態と判別する。
図5は過変調状態の中間周波信号が帯域通過フィルタを通過した場合の電界変動を示したものである。
過変調状態では、周期的に中間周波フィルタの帯域を越える周波数となるため、電界強度の差異が変調度に応じて出力されることになる。ここで中間周波信号の周波数をfif、変調度をΔfmodとすると、中間周波フィルタに入力される周波数は、最高周波数で(fif+Δfmod)、最低周波数で(fif−Δfmod)となる。
過変調状態では、周期的に中間周波フィルタの帯域を越える周波数となるため、電界強度の差異が変調度に応じて出力されることになる。ここで中間周波信号の周波数をfif、変調度をΔfmodとすると、中間周波フィルタに入力される周波数は、最高周波数で(fif+Δfmod)、最低周波数で(fif−Δfmod)となる。
このような過変調状態での電界強度は、最高および最低周波数ともに中間周波フィルタの帯域を越えるため、通常の変調状態における最高周波数(fif+Δfmod’)、最低周波数(fif−Δfmod’)の場合に比べて、帯域制限により減衰される。
図6は中間周波レベル検出器11と比較回路12の関係を示したものである。
帯域通過フィルタを通過した過変調状態の中間周波信号は、中間周波レベル検出器11により包絡線検波され、比較回路12でしきい値と比較され、しきい値以下となった場合に過変調状態であると判別される。
特開平10−75190号公報
帯域通過フィルタを通過した過変調状態の中間周波信号は、中間周波レベル検出器11により包絡線検波され、比較回路12でしきい値と比較され、しきい値以下となった場合に過変調状態であると判別される。
しかしながら図14のように構成される従来のFM受信機では、過変調状態の判別を電界変動のみで判別しているため、マルチパスなどの要因で発生する電界強度の変動と区別ができないという問題がある。この問題について、以下に説明する。
図7はマルチパス発生時の中間周波信号が中間周波レベル検出器11で包絡線検波された状態を示したものである。図7において、マルチパスは放送基地局からの信号と障害物などに反射してアンテナ1に到達する信号とが干渉しあって発生するため、マルチパス時は振幅および位相に変調がかかった信号を受信することになる。したがって、振幅変調による電界強度の変動が発生するため、過変調による電界強度変動かマルチパスによる電界強度変動かが区別できない。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、複雑な検出系回路を設けることなく簡単な構成で、FM放送局の過変調状態を適切に検出することができる過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の過変調検出方法は、中間周波増幅器によって増幅された中間周波信号の電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタにより通過させ、前記過変調状態の高域成分をしきい値と比較し、前記過変調状態の高域成分が前記しきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、前記過変調状態の高域成分が前記しきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の過変調検出方法は、中間周波増幅器によって増幅された中間周波信号の電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタにより通過させ、前記高域通過フィルタを通過する前記過変調状態の高域成分を増幅し、増幅された前記過変調状態の高域成分をしきい値と比較し、前記増幅された過変調状態の高域成分が前記しきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、前記増幅された過変調状態の高域成分が前記しきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の過変調検出方法は、請求項1または請求項2に記載の過変調検出方法であって、前記高域通過フィルタは通過帯域を可変とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の過変調検出方法は、請求項1または請求項2に記載の過変調検出方法であって、前記しきい値は可変とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の過変調検出方法は、請求項2に記載の過変調検出方法であって、前記過変調状態の高域成分増幅時の利得は可変とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の過変調検出方法は、請求項2に記載の過変調検出方法であって、前記過変調状態の高域成分増幅時の利得は可変とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の過変調検出装置は、中間周波増幅器によって増幅された中間周波信号の電界強度情報を出力する手段と、前記電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を通過させる高域通過フィルタと、前記過変調状態の高域成分をしきい値と比較し、前記過変調状態の高域成分が前記しきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、前記過変調状態の高域成分が前記しきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別する比較回路とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の過変調検出装置は、中間周波増幅器によって増幅された中間周波信号の電界強度情報を出力する手段と、前記電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を通過させる高域通過フィルタと、前記高域通過フィルタを通過する過変調状態の高域成分を増幅する増幅器と、増幅された過変調状態の高域成分をしきい値と比較し、前記増幅された過変調状態の高域成分が前記しきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、前記増幅された過変調状態の高域成分が前記しきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別する比較回路とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の過変調検出装置は、請求項6または請求項7に記載の過変調検出装置であって、前記高域通過フィルタは、通過帯域を可変する手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の過変調検出装置は、請求項6または請求項7に記載の過変調検出装置であって、前記比較回路は、しきい値を可変する手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の過変調検出装置は、請求項7に記載の過変調検出装置であって、前記増幅器は、利得を可変する手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の過変調検出装置は、請求項6または請求項7に記載の過変調検出装置であって、構成要素を単一チップ上に集積化したことを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の過変調検出装置は、請求項6または請求項7に記載の過変調検出装置であって、構成要素を単一チップ上に集積化したことを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載のFM受信機は、FM放送局からのFM信号を受信するアンテナと、前記FM信号の過変調状態を検出する過変調検出装置とを備え、前記過変調検出装置は、中間周波増幅器によって増幅された中間周波信号の電界強度情報を出力する手段と、前記電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を通過させる高域通過フィルタと、前記過変調状態の高域成分をしきい値と比較し、前記過変調状態の高域成分が前記しきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、前記過変調状態の高域成分が前記しきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別する比較回路とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載のFM受信機は、FM放送局からの信号を受信するアンテナと、前記FM放送局信号の過変調状態を検出する過変調検出装置とを備え、前記過変調検出装置は、中間周波増幅器によって増幅された中間周波信号の電界強度情報を出力する手段と、前記電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を通過させる高域通過フィルタと、前記高域通過フィルタを通過する過変調状態の高域成分を増幅する増幅器と、増幅された過変調状態の高域成分をしきい値と比較し、前記増幅された過変調状態の高域成分が前記しきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、前記増幅された過変調状態の高域成分が前記しきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別する比較回路とを備えたことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタで通過させ、増幅した後にしきい値と比較して比較結果を出力することによって、FM放送局の過変調状態を適切に検出することができる。
また、電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を通過帯域可変型高域通過フィルタによって検出することで、FM放送局の過変調状態の検出精度を向上することができる。
また、電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタで通過させ、増幅器の利得を可変とすることで、FM放送局の過変調状態の検出精度を向上することができる。
また、電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタで通過させ、増幅した後の信号をしきい値と比較する際に、比較回路のしきい値を可変とすることで、FM放送局の過変調状態の検出精度を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を示す過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機を説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機を説明する。
図1は本実施の形態1におけるFM受信機の構成を示すブロック図であり、従来例と同一部分は同一符号を用いる。このFM受信機は、図1に示すように、アンテナ1、RF増幅器2、混合器3、局部発振器4、第1帯域通過フィルタ5、第1中間周波増幅器6、第2帯域通過フィルタ7、第2中間周波増幅器8、FM検波器9、FM検波出力端子10、電界強度計14、高域通過フィルタ15、増幅器16、比較回路12、FM過変調判別端子13とで構成される。
図8は高域通過フィルタ15の具体構成例を示しており、抵抗R1、容量C、入力端子V1、出力端子V2とで構成される。
図9は増幅器16の具体構成例を示しており、抵抗R2〜R3、演算増幅器A、入力端子V3、出力端子V4とで構成される。
図9は増幅器16の具体構成例を示しており、抵抗R2〜R3、演算増幅器A、入力端子V3、出力端子V4とで構成される。
図10は比較回路12の具体構成例を示しており、トランジスタQ1〜Q4、抵抗R4、定電圧源Vref、電流源I1、入力端子V5、出力端子V6とで構成される。
以上のように構成されたFM受信機について、その動作を以下に説明する。
以上のように構成されたFM受信機について、その動作を以下に説明する。
図1において、アンテナ1で受信した放送局からのFM信号は、RF増幅器2で増幅され、混合器3で局部発振器4からの局部発振信号と混合されて中間周波信号に変換される。中間周波信号は第1帯域通過フィルタ5で帯域制限され、第1中間周波増幅器6で増幅される。第1中間周波増幅器6で増幅された中間周波信号は、第2帯域通過フィルタ7で帯域制限され、第2中間周波増幅器8で増幅された後、FM検波器9でFM復調されてFM検波出力端子10から出力される。
一方、電界強度出力信号は、第2中間周波増幅器8から出力される信号の電界に応じて電界強度計14から出力される。電界強度出力信号の過変調成分を高域通過フィルタ15により通過させ、増幅器16によって増幅し、比較回路12によってしきい値と比較し、過変調状態を判別する。
図8において、入力信号V1に対する出力信号V2の伝達関数は、
ここで、高域通過フィルタ15のカットオフ周波数を、電界強度計14に含まれる過変調成分のみ(例えば、FM100%変調に相当する75kHz以上)を通過させる通過帯域となるように、容量Cおよび抵抗R1を決定することにより、FM放送信号の過変調成分のみを検出することが可能となる。
図9において、入力信号V3に対する出力信号V4の伝達関数は、
図10において、FM過変調成分の検出レベルV5が基準となる定電圧源Vrefの値以上となった場合、トランジスタQ1、Q2で構成される差動増幅器のQ1側に電流源I1の電流が流れ、トランジスタQ3、Q4で構成されるカレントミラーに電流源I1の電流が出力される。トランジスタQ4から出力される電流は抵抗R4に流れるため、出力端子V6にはI1×R4の電圧が発生する。
一方、FM過変調成分の検出レベルV5が基準となる定電圧源Vrefの値以下となった場合は、出力端子V6に電圧は発生しないため、出力端子V6に電圧I1×R4が発生した場合のみ過変調と判別することで、FM過変調状態の検出が可能となる。
以上のように本実施の形態では、上記特性を利用して電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタで通過させ、増幅した後にしきい値と比較して比較結果を出力することによって、FM放送局の過変調状態を適切に検出できるFM受信機を実現できるものである。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機を説明する。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機を説明する。
図2は本実施の形態2におけるFM受信機の構成を示すブロック図であり、従来例と同一部分は同一符号を用いる。このFM受信機は、図2に示すように、アンテナ1、RF増幅器2、混合器3、局部発振器4、第1帯域通過フィルタ5、第1中間周波増幅器6、第2帯域通過フィルタ7、第2中間周波増幅器8、FM検波器9、FM検波出力端子10、電界強度計14、通過帯域可変型高域通過フィルタ17、増幅器16、比較回路12、FM過変調判別端子13とで構成される。
図11は通過帯域可変型高域通過フィルタ17の具体構成例を示しており、抵抗R1、R5、容量C、スイッチSW1、入力端子V1、出力端子V2とで構成される。
以上のように構成されたFM受信機について、その動作を以下に説明する。
以上のように構成されたFM受信機について、その動作を以下に説明する。
図2において、アンテナ1で受信した放送局からのFM信号がFM復調されて、FM検波出力端子10から出力されるまでの信号処理は、実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
一方、電界強度計14から出力される電界強度出力信号の過変調成分を、通過帯域可変型高域通過フィルタ17により通過させ、増幅器16によって増幅し、比較回路12によってしきい値と比較し、過変調状態を判別する。
図11において、入力信号V1に対する出力信号V2の伝達関数は、スイッチSW1がON状態の場合とOFF状態の場合とで異なり、スイッチSW1がOFF状態では、
しかしながらスイッチSW1がONの場合は、伝達関数が、
また、スイッチSW1および抵抗R5に相当する箇所を任意の個数と設定することで、任意のカットオフ周波数が選択可能となり、FM放送信号の過変調成分を検出する精度を向上させることが可能となる。
増幅器16および比較回路12の信号処理としては、実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
以上のように本実施の形態では、上記特性を利用して、電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を通過帯域可変型高域通過フィルタによって検出することで、FM放送局の過変調状態の検出精度を向上させたFM受信機を実現できるものである。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機を説明する。
以上のように本実施の形態では、上記特性を利用して、電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を通過帯域可変型高域通過フィルタによって検出することで、FM放送局の過変調状態の検出精度を向上させたFM受信機を実現できるものである。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機を説明する。
図3は本実施の形態3におけるFM受信機の構成を示すブロック図であり、従来例と同一部分は同一符号を用いる。このFM受信機は、図3に示すように、アンテナ1、RF増幅器2、混合器3、局部発振器4、第1帯域通過フィルタ5、第1中間周波増幅器6、第2帯域通過フィルタ7、第2中間周波増幅器8、FM検波器9、FM検波出力端子10、電界強度計14、高域通過フィルタ15、利得可変型増幅器18、比較回路12、FM過変調判別端子13とで構成される。
図12は利得可変型増幅器18の具体構成例を示しており、抵抗R2、R3、R6、演算増幅器A、スイッチSW2、入力端子V3、出力端子V4とで構成される。
以上のように構成されたFM受信機について、その動作を以下に説明する。
以上のように構成されたFM受信機について、その動作を以下に説明する。
図3において、アンテナ1で受信した放送局からのFM信号がFM復調されて、FM検波出力端子10から出力されるまでの信号処理は、実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
一方、電界強度計14から出力される電界強度出力信号の過変調成分を高域通過フィルタ15により通過させ、利得可変型増幅器18によって増幅し、比較回路12によってしきい値と比較し、過変調状態を判別する。
図12において、入力信号V3に対する出力信号V4の伝達関数は、スイッチSW2がON状態の場合とOFF状態の場合とで異なり、スイッチSW2がOFF状態では、
しかしながらスイッチSW2がONの場合は、伝達関数が、
また、スイッチSW2および抵抗R6に相当する箇所を任意の個数と設定することで、任意の利得が選択可能となり、FM放送信号の過変調成分を検出する精度を向上させることが可能となる。
高域通過フィルタ15および比較回路12の信号処理としては、実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
以上のように本実施の形態では、上記特性を利用して、電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタで通過させ、増幅器の利得を可変とすることで、FM放送局の過変調状態の検出精度を向上させたFM受信機を実現できるものである。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4の過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機を説明する。
以上のように本実施の形態では、上記特性を利用して、電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタで通過させ、増幅器の利得を可変とすることで、FM放送局の過変調状態の検出精度を向上させたFM受信機を実現できるものである。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4の過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機を説明する。
図4は本実施の形態4におけるFM受信機の構成を示すブロック図であり、従来例と同一部分は同一符号を用いる。このFM受信機は、図4に示すように、アンテナ1、RF増幅器2、混合器3、局部発振器4、第1帯域通過フィルタ5、第1中間周波増幅器6、第2帯域通過フィルタ7、第2中間周波増幅器8、FM検波器9、FM検波出力端子10、電界強度計14、高域通過フィルタ15、増幅器16、しきい値可変型比較回路19、FM過変調判別端子13とで構成される。
図13はしきい値可変型比較回路19の構成例を示しており、トランジスタQ1〜Q7、抵抗R4、R7、可変抵抗R8、定電圧源Vref、電流源I1、入力端子V5、出力端子V6とで構成される。
以上のように構成されたFM受信機について、その動作を以下に説明する。
図4において、アンテナ1で受信した放送局からのFM信号がFM復調されて、FM検波出力端子10から出力されるまでの信号処理は、実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
図4において、アンテナ1で受信した放送局からのFM信号がFM復調されて、FM検波出力端子10から出力されるまでの信号処理は、実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
一方、電界強度計14から出力される電界強度出力信号の過変調成分を高域通過フィルタ15により通過させ、増幅器18によって増幅し、しきい値可変型比較回路19によってしきい値と比較し、過変調状態を判別する。
図13において、FM過変調成分の検出レベルV5が、基準となる定電圧源Vrefと抵抗R7に電流I2が流れることによって発生する電圧I2×R7の総和(Vref+I2×R7)の値以上となった場合、トランジスタQ1、Q2で構成される差動増幅器のQ1側に電流源I1の電流が流れ、トランジスタQ3、Q4で構成されるカレントミラーに電流源I1の電流が出力される。トランジスタQ4から出力される電流は抵抗R4に流れるため、出力端子V6にはI1×R4の電圧が発生する。
ここで電流I2は、トランジスタQ5、Q6で構成されるカレントミラーから出力され、定電圧源Vref、トランジスタQ7および可変抵抗R8によって決定される。トランジスタQ7のベース・エミッタ間電圧をVbeとすると、I2は(Vref−Vbe)/R8となる。
一方、FM過変調成分の検出レベルV5が(Vref+I2×R7)の値以下となった場合は、出力端子V6に電圧は発生しないため、出力端子V6に電圧I1×R4が発生した場合のみ過変調と判別することで、FM過変調状態の検出が可能となる。
ここでは可変抵抗R8の抵抗値を可変とすることで、抵抗R7に流れ込む電流I2が可変に設定できるため、FM過変調成分に対する検出しきい値が可変となり、FM放送信号の過変調成分を検出する精度を向上させることが可能となる。
高域通過フィルタ15および増幅器16の信号処理としては実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
以上のように本実施の形態では、上記特性を利用して、電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタで通過させ、増幅した後の信号をしきい値と比較する際に、比較回路のしきい値を可変とすることで、FM放送局の過変調状態の検出精度を向上させたFM受信機を実現できるものである。
以上のように本実施の形態では、上記特性を利用して、電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタで通過させ、増幅した後の信号をしきい値と比較する際に、比較回路のしきい値を可変とすることで、FM放送局の過変調状態の検出精度を向上させたFM受信機を実現できるものである。
本発明の過変調検出方法および過変調検出装置とFM受信機は、複雑な検出系回路を設けることなく簡単な構成で、FM放送局の過変調状態を適切に検出することができるもので、FM信号の過変調状態を検出するFM受信機に有用である。
1 アンテナ
2 RF増幅器
3 混合器
4 局部発振器
5 第1帯域通過フィルタ
6 第1中間周波増幅器
7 第2帯域通過フィルタ
8 第2中間周波増幅器
9 FM検波器
10 FM検波出力端子
11 中間周波レベル検出器
12 比較回路
13 FM過変調判別端子
14 電界強度計
15 高域通過フィルタ
16 増幅器
17 通過帯域可変型高域通過フィルタ
18 利得可変型増幅器
19 しきい値可変型比較回路
2 RF増幅器
3 混合器
4 局部発振器
5 第1帯域通過フィルタ
6 第1中間周波増幅器
7 第2帯域通過フィルタ
8 第2中間周波増幅器
9 FM検波器
10 FM検波出力端子
11 中間周波レベル検出器
12 比較回路
13 FM過変調判別端子
14 電界強度計
15 高域通過フィルタ
16 増幅器
17 通過帯域可変型高域通過フィルタ
18 利得可変型増幅器
19 しきい値可変型比較回路
Claims (13)
- 中間周波増幅器によって増幅された中間周波信号の電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタにより通過させ、
前記過変調状態の高域成分をしきい値と比較し、
前記過変調状態の高域成分が前記しきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、
前記過変調状態の高域成分が前記しきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別する
ことを特徴とする過変調検出方法。 - 中間周波増幅器によって増幅された中間周波信号の電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を高域通過フィルタにより通過させ、
前記高域通過フィルタを通過する前記過変調状態の高域成分を増幅し、
増幅された前記過変調状態の高域成分をしきい値と比較し、
前記増幅された過変調状態の高域成分が前記しきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、
前記増幅された過変調状態の高域成分が前記しきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別する
ことを特徴とする過変調検出方法。 - 請求項1または請求項2に記載の過変調検出方法であって、
前記高域通過フィルタは通過帯域を可変とする
ことを特徴とする過変調検出方法。 - 請求項1または請求項2に記載の過変調検出方法であって、
前記しきい値は可変とする
ことを特徴とする過変調検出方法。 - 請求項2に記載の過変調検出方法であって、
前記過変調状態の高域成分増幅時の利得は可変とする
ことを特徴とする過変調検出方法。 - 中間周波増幅器によって増幅された中間周波信号の電界強度情報を出力する手段と、
前記電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を通過させる高域通過フィルタと、
前記過変調状態の高域成分をしきい値と比較し、前記過変調状態の高域成分が前記しきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、前記過変調状態の高域成分が前記しきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別する比較回路とを備えた
ことを特徴とする過変調検出装置。 - 中間周波増幅器によって増幅された中間周波信号の電界強度情報を出力する手段と、
前記電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を通過させる高域通過フィルタと、
前記高域通過フィルタを通過する過変調状態の高域成分を増幅する増幅器と、
増幅された過変調状態の高域成分をしきい値と比較し、前記増幅された過変調状態の高域成分が前記しきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、前記増幅された過変調状態の高域成分が前記しきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別する比較回路とを備えた
ことを特徴とする過変調検出装置。 - 請求項6または請求項7に記載の過変調検出装置であって、
前記高域通過フィルタは、通過帯域を可変する手段を備えた
ことを特徴とする過変調検出装置。 - 請求項6または請求項7に記載の過変調検出装置であって、
前記比較回路は、しきい値を可変する手段を備えた
ことを特徴とする過変調検出装置。 - 請求項7に記載の過変調検出装置であって、
前記増幅器は、利得を可変する手段を備えた
ことを特徴とする過変調検出装置。 - 請求項6または請求項7に記載の過変調検出装置であって、
構成要素を単一チップ上に集積化した
ことを特徴とする過変調検出装置。 - FM放送局からのFM信号を受信するアンテナと、
前記FM信号の過変調状態を検出する過変調検出装置とを備え、
前記過変調検出装置は、
中間周波増幅器によって増幅された中間周波信号の電界強度情報を出力する手段と、
前記電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を通過させる高域通過フィルタと、
前記過変調状態の高域成分をしきい値と比較し、前記過変調状態の高域成分が前記しきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、前記過変調状態の高域成分が前記しきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別する比較回路とを備えた
ことを特徴とするFM受信機。 - FM放送局からの信号を受信するアンテナと、
前記FM放送局信号の過変調状態を検出する過変調検出装置とを備え、
前記過変調検出装置は、
中間周波増幅器によって増幅された中間周波信号の電界強度情報を出力する手段と、
前記電界強度情報に含まれる過変調状態の高域成分を通過させる高域通過フィルタと、
前記高域通過フィルタを通過する過変調状態の高域成分を増幅する増幅器と、
増幅された過変調状態の高域成分をしきい値と比較し、前記増幅された過変調状態の高域成分が前記しきい値より高い場合は過変調状態であると判別し、前記増幅された過変調状態の高域成分が前記しきい値より低い場合は過変調状態ではないと判別する比較回路とを備えた
ことを特徴とするFM受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006018307A JP2007201838A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 過変調検出方法および過変調検出装置とfm受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006018307A JP2007201838A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 過変調検出方法および過変調検出装置とfm受信機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007201838A true JP2007201838A (ja) | 2007-08-09 |
Family
ID=38455974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006018307A Pending JP2007201838A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 過変調検出方法および過変調検出装置とfm受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007201838A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2481237A (en) * | 2010-06-17 | 2011-12-21 | Nokia Corp | Protecting a speaker arrangement against over-modulated broadcasts |
-
2006
- 2006-01-27 JP JP2006018307A patent/JP2007201838A/ja active Pending
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GB2481237A (en) * | 2010-06-17 | 2011-12-21 | Nokia Corp | Protecting a speaker arrangement against over-modulated broadcasts |
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