JP3585161B2 - 配線器具ダクトの取付構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、配線器具ダクトを建物の柱材に取り付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配線器具ダクトを建物の柱材に取り付ける構造は、図8に示すものがあった。即ち、柱材32は断面を略コ字状に形成し、このコ字部の両端を夫々内側に折曲した折曲部33,33を有する部材を背面同士を共有して対称形状とし、対向する折曲部33,33間に壁材34,34を夫々挿入して形成する。この柱材32に孔を開けてビス35等で配線器具ダクト31を取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の配線器具ダクトの取付構造によると、柱材32に孔が開いてしまい、特に仮設ハウス等では孔の開いた部材は商品価値が失われ、使用後は廃材となってしまうという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記従来の配線器具ダクトの取付構造の問題点に鑑み、本発明の目的は、柱材に孔を開けなくとも配線器具ダクトを取り付けることができる配線器具ダクトの取付構造を提供するもので、長尺状の配線器具ダクトを建物の柱材に取り付ける構造であって、前記柱材を、断面を略コ字状に形成し、コ字部の両端を夫々内側に折曲した折曲部を有する部材を背面同士を共有して対称形状とし、対向する折曲部間に壁材を夫々挿入して形成し、一方の前記壁材と前記折曲部間の間隙と、他方の前記壁材と前記折曲部間の間隙とに両端を夫々内側に折曲した折曲部を有する取付金具の折曲部を夫々挟み込み、該取付金具を両端に折曲部を形成した脚部、中間部を配線器具ダクト取付部とし、該配線器具ダクト取付部に前記配線器具ダクトを取付手段で取り付け可能とすると共に、適宜箇所で二以上の部材に分割可能とし、接続手段で分割した前記部材を接続することである。
【0005】
【発明の実施の形態】
二以上に分割した部材から成る取付金具の折曲部を、一方の壁材と折曲部間の間隙に挟み込み、他方の壁材と折曲部間の間隙に夫々挟み込み、分割した取付金具の部材を接続する。この取付金具の配線器具ダクト取付部に配線器具ダクトを取付手段で取り付ける。
【0006】
【実施例】
本発明に係る配線器具ダクトの取付構造の第一実施例を図1〜図3に示す。以下これらの図面に基づいて本発明を説明する。
【0007】
柱材2を、断面を略コ字状に形成し、コ字部の両端を夫々内側に折曲した折曲部2A,2Aを有する部材を背面同士を共有して対称形状とし、対向する折曲部2A,2A間に壁材3,3を夫々挿入して形成し、一方の壁材3と折曲部2A間の間隙と、他方の壁材3と折曲部2A間の間隙とに両端を夫々内側に折曲した折曲部4,4を有する取付金具5の折曲部4,4を夫々挟み込み、この取付金具5を両端に折曲部4を形成した脚部6,6、中間部を配線器具ダクト取付部7とし、配線器具ダクト取付部7に配線器具ダクト1をネジ8,8で取り付け可能とすると共に、中間部で二つの部材に分割可能とし、ネジ9で分割した部材を接続する。配線器具ダクト1には取付金具5の接続部を配線器具ダクト1の内部に挿通する挿通孔1Aが穿設されており、取付金具5のネジ8,8を取り付ける螺孔5A,5Aはネジ8で螺着した時にネジ8の軸部が柱材2を傷つけないよう段部5B,5Bが設けられている。
【0008】
二つに分割した部材から成る取付金具5の折曲部4を、一方の壁材3と折曲部2A間の間隙に挟み込み、他方の壁材3と折曲部2A間の間隙に夫々挟み込み、分割した取付金具5の部材をネジ9で接続する。この取付金具5の配線器具ダクト取付部7に配線器具ダクト1をネジ8,8で取り付ける。
【0009】
本発明に係る配線器具ダクトの取付構造の第二実施例を図4〜図6に示す。以下これらの図面に基づいて本発明を説明する。
【0010】
柱材2を、断面を略コ字状に形成し、コ字部の両端を夫々内側に折曲した折曲部2A,2Aを有する部材を背面同士を共有して対称形状とし、対向する折曲部2A,2A間に壁材3,3を夫々挿入して形成し、一方の壁材3と折曲部2A間の間隙と、他方の壁材3と折曲部2A間の間隙とに両端を夫々内側に折曲した折曲部14,14を有する取付金具15の折曲部14,14を夫々挟み込み、この取付金具15を両端に折曲部14を形成した脚部16,16、中間部を配線器具ダクト取付部17とし、配線器具ダクト取付部17に配線器具ダクト1をネジ8,8で取り付け可能とすると共に、両脚部16,16と配線器具ダクト取付部17との三つの部材に分割可能とし、ネジ19,19で分割した部材を接続する。取付金具15のネジ8,8を取り付ける螺孔15A,15Aはネジ8で螺着した時にネジ8の軸部が柱材2を傷つけないよう段部15B,15Bが設けられている。
【0011】
三つに分割した部材から成る取付金具15の折曲部14を、一方の壁材3と折曲部2A間の間隙に挟み込み、他方の壁材3と折曲部2A間の間隙に夫々挟み込み、分割した取付金具15の部材をネジ19,19で接続する。この取付金具15の配線器具ダクト取付部17に配線器具ダクト1をネジ8,8で取り付ける。
【0012】
また、図6に示すように、この取付金具15の配線器具ダクト取付部は、配線器具ダクト1から突出した箇所に部材同士を接続する接続部があるので、配線器具ダクト1の配線器具ダクトカバー1Bを外さなくとも壁材3へ木ネジ19A,19Aを用いて取付変更ができる。
【0013】
本発明に係る配線器具ダクトの取付構造の第三実施例を図7に示す。以下この図面に基づいて本発明を説明する。
【0014】
柱材2を、断面を略コ字状に形成し、コ字部の両端を夫々内側に折曲した折曲部2A,2Aを有する部材を背面同士を共有して対称形状とし、対向する折曲部2A,2A間に壁材3,3を夫々挿入して形成し、一方の壁材3と折曲部2A間の間隙と、他方の壁材3と折曲部2A間の間隙とに両端を夫々内側に折曲した折曲部24,24を有する取付金具25の折曲部24,24を夫々挟み込み、この取付金具25を両端に折曲部24を形成した脚部26,26、中間部を配線器具ダクト取付部27とし、配線器具ダクト取付部27に配線器具ダクト1をネジ8,8で取り付け可能とすると共に、一方の脚部16、他方の脚部16と配線器具ダクト取付部17とを一体に形成した二つの部材に分割可能とし、ネジ29で分割した部材を接続する。取付金具25のネジ8,8を取り付ける螺孔25A,25Aはネジ8で螺着した時にネジ8の軸部が柱材2を傷つけないよう段部25B,25Bが設けられている。
【0015】
二つに分割した部材から成る取付金具25の折曲部24を、一方の壁材3と折曲部2A間の間隙に挟み込み、他方の壁材3と折曲部2A間の間隙に夫々挟み込み、分割した取付金具25の部材をネジ29で接続する。この取付金具25の配線器具ダクト取付部27に配線器具ダクト1をネジ8,8で取り付ける。
【0016】
尚、これらの実施例では配線器具ダクトを取付金具に取り付ける手段としてネジを用いているが、これに限定されるものではなく、フック等を用いたり、粘着テープで貼付したり、それらとネジを併用してもよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る配線器具ダクトの取付構造は、長尺状の配線器具ダクトを建物の柱材に取り付ける構造であって、前記柱材を、断面を略コ字状に形成し、コ字部の両端を夫々内側に折曲した折曲部を有する部材を背面同士を共有して対称形状とし、対向する折曲部間に壁材を夫々挿入して形成し、一方の前記壁材と前記折曲部間の間隙と、他方の前記壁材と前記折曲部間の間隙とに両端を夫々内側に折曲した折曲部を有する取付金具の折曲部を夫々挟み込み、該取付金具を両端に折曲部を形成した脚部、中間部を配線器具ダクト取付部とし、該配線器具ダクト取付部に前記配線器具ダクトを取付手段で取り付け可能とすると共に、適宜箇所で二以上の部材に分割可能とし、接続手段で分割した前記部材を接続することによって、柱材に孔を開けなくとも配線器具ダクトを取り付けることができ、そのため柱材は繰り返し使用できるという効果があると共に、廃材を減らすことができる点で環境への影響を抑制できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配線器具ダクトの外観説明図である。
【図2】本発明に係る配線器具ダクトの取付構造の第一実施例の説明図である。
【図3】本発明に係る配線器具ダクトの取付構造の第一実施例の斜視説明図である。
【図4】本発明に係る配線器具ダクトの取付構造の第二実施例の説明図である。
【図5】本発明に係る配線器具ダクトの取付構造の第二実施例の斜視説明図である。
【図6】本発明に係る配線器具ダクトの取付構造の第二実施例の壁材取付時の説明図である。
【図7】本発明に係る配線器具ダクトの取付構造の第三実施例の説明図である。
【図8】従来の配線器具ダクトの取付構造の説明図である。
【符号の説明】
1 配線器具ダクト
2 柱材
2A 折曲部
3 壁材
4 折曲部
5 取付金具
6 脚部
7 配線器具ダクト取付部
8 ネジ
9 ネジ
Claims (1)
- 長尺状の配線器具ダクトを建物の柱材に取り付ける構造であって、前記柱材を、断面を略コ字状に形成し、コ字部の両端を夫々内側に折曲した折曲部を有する部材を背面同士を共有して対称形状とし、対向する折曲部間に壁材を夫々挿入して形成し、一方の前記壁材と前記折曲部間の間隙と、他方の前記壁材と前記折曲部間の間隙とに両端を夫々内側に折曲した折曲部を有する取付金具の折曲部を夫々挟み込み、該取付金具を両端に折曲部を形成した脚部、中間部を配線器具ダクト取付部とし、該配線器具ダクト取付部に前記配線器具ダクトを取付手段で取り付け可能とすると共に、適宜箇所で二以上の部材に分割可能とし、接続手段で分割した前記部材を接続することを特徴とする配線器具ダクトの取付構造。
Priority Applications (1)
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JP21052899A JP3585161B2 (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 配線器具ダクトの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001037043A JP2001037043A (ja) | 2001-02-09 |
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Family Applications (1)
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JP21052899A Expired - Fee Related JP3585161B2 (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 配線器具ダクトの取付構造 |
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JP (1) | JP3585161B2 (ja) |
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1999
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