JP3584375B2 - 携帯用発電機の遠隔起動停止装置 - Google Patents

携帯用発電機の遠隔起動停止装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型の電気機器等への電力供給を行なう携帯用発電機の遠隔起動停止装置に関し、特に、例えばビルの屋上や地下に設置された受配電盤等の電気設備の定期試験、あるいはその竣工試験時等に供給電源を該移動式エンジン発電機に切り替えて簡易に試験運転等に用いて好適な携帯用発電機の遠隔起動停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関によって駆動される低速度、小容量の携帯用発電機は、設備が簡単で、始動に要する準備時間が短い点から、非常用電源、離島・船舶等の電源として汎用されている。近時、このような小型の携帯用発電機はビルの屋上、地下、狭隘場所等のようにその設置位置から離隔した場所が作業現場となって種々の電気機器への電源供給を行なう場合が多く、このような場合に負荷への電源供給がない場合に内燃機関を駆動させ続けるのは燃費コスト増、騒音発生等があり、したがって、負荷の運転状態と休止状態に対応して内燃機関の駆動、停止をできる限りこまめに行なわせるのが好ましい。従来、発電機と、その設置場所から遠隔の負荷機器間を往復するのは作業現場によっては危険性を伴う点から、例えば特公平8−19866号に示すようなエンジン発電機の遠隔制御装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のエンジン発電機の遠隔制御装置では、エンジン発電機と負荷とを接続する出力ケーブルに高周波信号を供給させておき、出力ケーブルの負荷側に接続させたリモコンスイッチを設定回数オンさせることにより、発電機側と閉路して流れる高周波電流を検出してそのパルス数を判別し、該パルス数に応じて発電機の起動停止及び出力電圧調整を行わせるものであった。この従来の装置では、高周波信号の発振出力回路は、発電機側に設置されており、常時高周波発振出力を発電機側から出力ケーブルに対して供給し、リモコンスイッチ側の押しボタンをオンしたときに出力ケーブルを介して閉路して流れる高周波電流を変流器で検出し、ノイズ除去後増幅処理して高位または低位電圧レベルを出力してリモートコンロールユニット側に出力するようになっている。すなわち、特公平8−19866号の装置は、発電機にグラインダ作業用電動工具、照明電源等の他に溶接機等の大電流機器を同時に接続させて用いるような簡易移動困難な比較的大型で据置形の大型発電機についての制御装置であり、よって、ダイナモ等の発電機本体に付属の小型発電機を搭載しない移動式のエンジン発電機では常時発振用の発振器電力消費が大きく、短時間で放電するのでスタータ起動時に十分な電力供給が不足して起動できないおそれがある。また、上記従来の装置では、リモコン側の押しボタンの起動スイッチのオン操作により出力ケーブルに流れる高周波信号を大きな負荷電流とともに変流器で電流として検出し、これを発電機側のリモートコントロールユニットに供給するようにしているので、ノイズ除去用フィルタ、第1の増幅回路並びに負荷電流検出用の高レベル電圧用アンプ及び高周波信号検出用の低レベル電圧検出用アンプ等が必要となり、受信側の回路構成が複雑でしかも変流器などを必要として装置コストが高いものとなっていた。さらに、この従来の装置では、リモコンスイッチの押しボタンを所定の押圧時間間隔で数回の押し動作によりエンジン起動、停止、電圧調整などを行なうようにしているので、操作に熟練を要し、簡易に発電機を起動、停止させること自体も困難であった。
【0004】
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その1つの目的は、簡単な装置構成で低コストであり、かつ、移動式の小型の携帯用エンジン発電機を遠隔操作により確実に起動、停止制御させるとともに、リモートコントロールスイッチの操作が極めて簡単である携帯用発電機の遠隔起動停止装置を提供することである。また、本発明の他の目的は、エンジン発電機搭載のバッテリ電力消費を抑制し、確実にエンジン発電機を起動させ得る携帯用発電機の遠隔起動停止装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、負荷機器14に接続され携帯用エンジン発電機18から該負荷機器に電力を供給する電力供給用負荷ケーブル12と、負荷機器14側の負荷ケーブルに接続され少なくとも発電機の起動、停止信号を送出する高周波発振器80を備えたリモートコントロールスイッチ76と、発電機18側に設けられ負荷ケーブル12を介して入力される高周波信号を受信しその受信信号の連続時間長に対応して発電機18の起動、停止を行わせる制御ユニット22と、を備え、必要に応じたリモートコントロールスイッチ76の操作に対応した発振器出力時にのみ発振信号を供給して発電機18の起動、停止を行わせることを特徴とする携帯用発電機の遠隔起動停止装置から構成される。
【0006】
有利には、発振器80からの発振信号の送出は、リモートコントロールスイッチ76の操作子84を回動操作し、その回動位置の維持時間に対応した時間長により直接に発電機18の起動、停止を行わせることとするとよい。
【0007】
その際に、制御ユニット22が負荷ケーブル12を介して入力される高周波信号を受信する受信部46と、受信された高周波信号が予め設定された発電機起動または停止の時間長範囲内であるか否かを判別する判別部48と、判別された結果がそれぞれの時間長範囲にあるときに発電機の起動または停止を指示する制御部(64)と、を含むとよい。
【0008】
また、受信部46は、負荷ケーブル12を介して入力される高周波信号を受信する濾波部と、濾波部を通過した高周波信号を電圧レベルとして判別部48に供給する電圧レベル供給回路56と、を含むとよい。
【0009】
さらに、リモートコントロールスイッチ76は、操作子84の回動操作とその復帰逆回動操作で発振器80の発振回路88の開閉を行なわせるとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明に係る携帯用発電機の遠隔起動停止装置の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る携帯用発電機の遠隔起動停止装置(以下「遠隔起動停止装置」という)の概略構成図であり、図において、遠隔起動停止装置は、携帯用発電機10に接続した負荷ケーブル12の延長端側に負荷機器14を接続し、例えば電気設備試験時等に非常用電源供給等を行なう発電機の遠隔起動停止装置である。図において、携帯用発電機10は、ガソリンやディーゼル燃料等で運転されるエンジン16に発電機18を直結し、エンジンの出力により駆動されて所要の電力を負荷ケーブル12を介して負荷機器14側に供給する。携帯用発電機10には、例えば図4に示すような制御ボックス20に内蔵された制御ユニット22が制御ボックス20の上端側に取り付けられたフック24を介して発電機18本体等に懸架されて設置されている。制御ボックス20の正面壁には警鳴ブザーあるいは音声発生用スピーカ59と、後述する遠隔操作、手元操作切替キー28が設けられている。
【0011】
図1において、エンジン16は例えば公知のガソリン機関であり、図示しない始動用スタータを付設している。また、エンジン16は携帯用発電機10に設置された例えば直流12ボルトのバッテリ30を供給電源として該バッテリ30に接続された一次、二次コイルの接続を断続器のカムにより断続させて高電圧を発生させる図示しない点火コイルを有している。その高電圧をイグニションプラグに供給して所要のタイミングで火花ギャップを発生させ、機関内燃料に点火させる。この点火コイルには一次、二次コイルの短絡、開放接点が設けられてあり、エンジンの起動時に制御ユニット22からの信号指示を受けて一次側コイルの短絡を開放させる。さらに、エンジン16には、遠隔、手元切替キー28により遠隔制御に設定された際に制御ユニット22からの信号を受けてエンジン16に対してエンジン停止、スタータ起動、エンジンチョーク開閉などの信号を供給させるスタータスイッチ32が接続されている。スタータスイッチ32にはバッテリ30から直流電源が供給されている。
【0012】
制御ユニット22は図4に示すプラグコネクタ36を発電機側のメタルコネクタ38に差し込んで該制御ユニット22からのそれぞれのエンジン起動、停止、スタータスイッチ起動等の信号をスタータスイッチに対して供給する。発電機本体18と負荷ケーブル12との接続基端側の負荷ケーブル12には検出用ケーブル40が接続されて制御ユニット22に高周波信号及び発電機出力が供給される。この検出用ケーブル40は、制御ユニット22のコンセントプラグ42を発電機に設置したコンセント44に差し込み接続される。
【0013】
一方、制御ユニット22は、発電機10側に設けられて負荷ケーブル12を介して入力される高周波信号を受信しその受信信号の連続受信時間長に対応して発電機18の起動、停止を行なわせる制御回路ユニットであり、図4に示す制御ボックス20内に回路部分が収納されて上述したコネクタにより簡単に発電機側に接続される。この制御ユニット22は、負荷ケーブル12を介して入力される高周波信号を受信する受信部46と、受信された高周波信号が予め設定された発電機起動または停止の時間長範囲内であるか否かを判別する判別部48と、判別された結果がそれぞれの時間長範囲にあるときに発電機の起動または停止を指示する制御部(64)と、を含む。
【0014】
図2において、受信部46は、検出用ケーブル40から分岐して負荷ケーブル12を介して入力される高周波信号成分のみを通過させる濾波部52と、濾波部を通過した高周波信号による共振電圧を変圧して降圧後電圧レベルとして判別部48に供給する電圧レベル供給回路56と、を備えている。実施形態において、濾波部52はコイル−コンデンサからなる高域フィルタであり、設定された遮断周波数以上の高周波信号のみを通過させる。後述のリモートコントロールスイッチ側に設置された高周波発振器からの発振周波数以上の高周波成分はこの濾波部52により濾波されて通過する。この濾波部52にはそのコイルにトランス結合された中継コイルが含まれており、高周波の電圧を降圧させる。さらに、電圧レベル供給回路56は、濾波部52からの高周波交流電圧を直流に変換し増幅して高周波信号受信時のHレベル電圧をコントローラ58に供給する。コントローラ58は、たとえばCPUを含むマイクロコンピュータからなり、判別部48、制御回路64等を含む。コントローラ58にはバッテリ30から直流電源が供給されている。
【0015】
図5において、判別部48は、タイマ回路60及び判別回路62からなり、高周波信号受信時のHレベル電圧受信時からそのHレベル電圧が持続する連続受信時間長を検出し、その検出時間が、予め設定された複数種類の時間長の範囲内であるかどうかを判別してそれらの範囲内の際に制御部に信号を供給する。タイマ回路60は、受信部46の電圧レベル供給回路56からHレベル電圧が供給された際にその電圧信号を受けてからその持続時間を計時し検出して、その持続時間データを判別回路62に供給する。判別回路62は、タイマ回路からのHレベル持続時間データと、予め設定された複数種類の時間長データとを比較し、その結果を制御回路64に供給する。制御回路64は、高周波信号受信時にタイマ回路にその受信時間長検出を指示し、判別回路62に所定時間長範囲かどうかを判別させてそのデータに基づいてエンジン本体18側に対応する信号を出力制御する制御手段であり、判別回路62からのデータを受けてエンジン起動、あるいはエンジン停止信号生成回路68、66にそれぞれ起動指示あるいは停止指示信号を出力する。さらに、エンジン起動時には、エンジンチョーク開閉信号生成回路70にその開信号を出力する。エンジン起動、エンジン停止信号生成回路68、66並びにエンジンチョーク開閉信号生成回路70は、制御回路64からそれぞれの起動、停止生成指示信号を受けてエンジン起動、エンジン停止、エンジンチョーク開閉信号をそれぞれ生成し、スタータスイッチ32にそれらの信号を出力して、発電機側に所定の動作を行なわせる。実施形態において、判別部48及び制御回路64はCPUからなり、高周波信号を受信してその連続持続時間に対応してエンジンの起動、停止制御を司る。なお、エンジンチョーク開閉信号生成回路70は、必要に応じて設ければ良く、必ずしも設けずとも良い。
【0016】
実施形態において、負荷機器側に接続させたリモートコンロールスイッチの1回の発振起動操作に対応して受信部46が受信する高周波信号のHレベル電圧の連続持続時間が1〜2秒の場合には、エンジン停止を行なわせるとともに、3秒〜6秒の時間長範囲であれば、エンジン起動を行なわせるように設定されている。この時間長範囲はそれぞれ任意の時間長で設定してもよい。このように高周波信号の受信時間長に対応して発電機の起動、停止を行なわせるようにすることにより、リモートコンロールスイッチ側の操作についてそれほどの注意をせずにラフな操作で簡単に発電機の起動、停止を行なえるとともに、たとえばダイアル式に回して所定の発振状態を持続させ、所定時間後に逆回動を行なわせるような操作による発電機の起動、停止操作が可能となり、たとえば押しボタンの上に重量物が落下して押し下げて発電機が誤作動するような不具合を回避し得る。
【0017】
さらに、図1において発電機の基部側に接続された検出用ケーブル40には受信部46と並列に発電機出力検出部72が接続されており、この発電機出力検出部72は制御整流素子等を備えて発電機出力の有無をコントローラ58に供給する。
【0018】
一方、一端を発電機側に接続して延長された負荷ケーブル12の他端側には例えば電気設備点検や試験用の負荷機器14が接続され、常時接続の供給電源に代わって必要に応じて実施形態の発電機18からの供給電源に切り替えられる。負荷ケーブル12は図2に示すように電源ドラム74に巻かれて該電源ドラムに設けたコンセントにプラグを差し込んで接続される。さらに、この負荷機器14の接続側の負荷ケーブル12にリモートコントロールスイッチ76が接続されている。
【0019】
リモートコントロールスイッチ76は、電源ドラム74のコンセントにプラグ接続され、作業者が作業を行なう地点としての発電機から離隔した場所から移動式エジン発電機10の起動、停止制御を行なう遠隔制御スイッチであり、例えば作業者が手で把持し得る程度の大きさの操作ボックス78内に内蔵した高周波発振器80と、高周波発振器に電源を供給するバッテリ82と、高周波発振器80の発振回路の開閉を行なわせる操作子84と、を含む。
【0020】
詳細には、リモートコントロールスイッチ76は、水晶振動子86を用いたLC高周波発振回路88を有する高周波発振器80と、高周波発振回路の出力コイルにトランス結合されたLC共振回路90と、を有し、高周波発振器80は、バッテリ82のから例えば9V程度の直流電源を供給されて所定の周波数および電力条件で発振し、共振回路90のコイルが発振周波数に誘起されて400Khz程度の高周波交流信号を負荷ケーブル12に送出する。バッテリ82からの電源回路には並列に発振確認用パイロットランプ92が設けられている。また、リモートコントロールスイッチ76の負荷ケーブルとの接続線には発電状態の有無を表すパイロットランプ94が接続されており、図3に示すように、各パイロットランプ92、94の点灯、あるいは消灯で動作状態が外部から確認できる。また、96は高周波発振器80の電源回路並びに高周波信号出力用の開閉スイッチであり、操作子84の高周波発振操作に対応して同時にそれらのスイッチを閉路して所定の高周波信号を出力させる。また、操作子84を復帰操作させて元の中立位置に戻せばスイッチ96は開いて高周波発振回路への電源供給を停止し、発振出力を停止させる。
【0021】
実施形態において、操作子84は図3に示すように、回動操作とその復帰逆回動操作で高周波発振器の発振回路のオンとオフを行なわせる回動摘みからなり、これを例えば中立状態からいずれかの方向に回してその状態を1〜2秒保持し、その後中立に復帰させたときには、負荷ケーブルを介して高周波信号のHレベル電圧をエンジン発電機側の制御ユニット22に対応する連続持続時間供給し、エンジンを停止させて発電を停止させる。また、回動摘みを回して3秒〜6秒維持した後、中立に復帰させるとエンジンを起動させて発電機の発電を実行させる。
【0022】
次に、図6及び図7を参照して実施形態の遠隔起動停止装置の作用について説明する。作業に際しては、制御ボックス20の側面に設置した遠隔/手元切替キー28を遠隔操作側に回動してセットしておく。発電機側から離れた例えば地下の受配電設備への電源供給を本携帯用発電機10に切り替えて負荷ケーブル12に負荷機器14を接続させる。
【0023】
リモートコントロールスイッチ76の発電及び発振確認用パイロットランプ94、92が消灯した状態で、作業現場である負荷機器の設置側に接続したリモートコントロールスイッチ76の操作子84を中立状態から回動させて所要時間、例えば5秒間その回動位置で停止保持させ、5秒後に中立状態に戻す。すると、操作子84の回動から中立復帰までの発振操作時間長の間だけ、高周波発振回路88及び共振回路90を介して高周波信号が負荷ケーブル12に供給される。
【0024】
高周波信号がリモートコントロールスイッチ76側から所定時間長で送出されると、受信部46の濾波部52がリモートコントロールスイッチ側からの高周波信号を通過させ、電圧レベル供給回路56を介して高周波信号が受信される。図6において、制御ユニット22のコントローラ58では制御回路64が、ステップS1でリモートコントロールスイッチ76からの高周波信号を受信するとステップS2で受信部46に接続されたスピーカ59から例えば「発電機が動きます、離れて下さい」と音声を発生させて、制御ボックス周辺に注意を促す。電圧レベル供給回路56からの信号を受けて判別部のタイマ回路60では高周波信号受信に対応する電圧を受けたときからその電圧Hレベルの持続時間長、すなわち、この実施形態では、5秒を計測し、その結果を判別回路62に出力する。判別回路62ではあらかじめ設定されているエンジン起動、停止操作に対応する3秒〜6秒の時間長範囲、1秒〜2秒の時間長範囲、あるいはそれら以外かどうかを比較していずれかの操作が行なわれたかを判別する(ステップS3)。実施形態では、5秒間の持続時間に対応して負荷側でエンジン起動指示があったと判断する。次に、発電機出力検出部72において、発電機出力電圧の有無を確認しエンジン起動中かを判断し(ステップS4)、起動中でなければイグニションコイルの一次側コイルの短絡を開放して燃料点火待ち受け状態とし、エンジン停止信号をOFFとする(ステップS5)。ステップS6でコントローラの制御回路64がエンジン起動信号としてのスタータ起動信号をスタータスイッチ32に出力すると、ステップS7でチョーク開信号を出力し、次に、発電機出力検出部72で発電機出力有無を確認してエンジンが起動したかどうかを判断し(ステップS8)、起動済みのときにステップS9でチョーク閉信号を出力し、さらにスタータ起動信号出力を停止させ、エンジン起動を完了させる(ステップS10)。ステップS8で、発電機出力がない場合にはスタータ起動信号出力が6秒以上かを判断し(S11)、6秒以上の場合にはチョーク閉信号を出力し(ステップS12)、操作子84の起動の持続時間操作が誤っているか、あるいは他の不慮の事故等としてスタータ起動信号出力をOFFとし(S13)、続いてエンジン停止信号をONして(S14)エンジンを停止させる。ステップ11でスタータ起動信号出力が6秒以上ではない場合には、ステップS6に戻り、再度スタータ起動信号をONさせて、前記したと同様の処理を行なう。
【0025】
一方、発電機出力を得て負荷機器についての作業後、電源供給を停止、あるいは一次停止させたい場合には、作業者がリモートコントロールスイッチ76の操作子84を回動させて発振器の起動操作側に移動させ、例えば2秒保持した後に同操作子84を復帰回動させると、図7に示すように、制御ユニット22は、その高周波発振信号を受信したかどうかを判断し(S20)、受信した場合にスピーカ59より例えば「停止します」等の音声を発生させ(S21)、電圧レベル供給回路56からの信号を受けて判別部のタイマ回路60で電圧を受けたときからその電圧Hレベルの持続時間長を計測し、2秒の持続時間長を判別回路62に出力する。判別回路で設定時間範囲と比較してエンジン起動信号と判定し(S22)、次に、発電機出力電圧を発電機出力検出部72を介して検出してエンジン起動中かどうかを判断し(S23)、起動中でない場合にはそのままエンジン停止を維持させる。また、起動中の場合にはエンジン停止信号をONさせ(S24)、エンジンを停止させて発電機出力を停止させる。ステップS22で高周波信号が1秒〜2秒の持続時間長範囲外のときにはS20に戻って高周波信号受信待ち受け状態に戻る。
【0026】
以上、説明したように、この携帯用発電機の遠隔起動停止装置では、負荷ケーブルを介して負荷機器を接続させた移動式エンジン発電機において、発電機側に設けられ負荷ケーブルを介して入力される高周波信号を受信しその受信信号の連続受信時間長に対応して発電機の起動、停止を行わせる制御ユニットと、負荷機器側の負荷ケーブルに接続され負荷ケーブルを介して制御ユニットに高周波信号を送出する高周波発振器を備えたリモートコントロールスイッチと、を含むので、負荷機器側で作業中の作業者が必要となったときにのみ高周波発振器を発振駆動させて高周波信号を発電機側の制御ユニット側に送出するのでエンジン発電機側のスタート用セルモータ等にも用いられるバッテリの電力消費量を大幅に抑制し、エンジン起動等を確実に行なわせる。また、高周波信号の有無は共振電圧を得て電圧Hレベルの持続時間長で判断するのでリモートコントロールスイッチ側の操作が簡単で、かつ、誤操作や誤動作を防止できる。
【0027】
本発明の携帯用発電機の遠隔起動停止装置は、上記した実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱しない範囲において任意の改変を行なってもよい。例えば、操作子は実施形態ではダイアル式に回動させて起動位置で設定時間だけ保持し、その後復帰させる構成としているが、これを通常の押しボタン式で起動させる構成としても良い。また、エンジンチョークの開閉操作は必要に応じて省略してもよい。さらに、実施形態ではエンジン起動、停止の場合に対応したリモートコントロールスイッチ側の操作構成としているが、複数種類の時間長範囲を設定し、それらに対応してエンジン起動、停止以外の操作を含めるようにしてもよい。さらに、発電機の起動、停止時の音声はブザー警鳴あるいは、ブザーと音声を連続して発生させるようにしてもよく、要は、発電機の動きに対応した警報装置を設けるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の携帯用発電機の遠隔起動停止装置によれば、負荷ケーブルを介して負荷機器を接続させた移動式エンジン発電機において、発電機側に設けられ負荷ケーブルを介して入力される高周波信号を受信しその受信信号の連続受信時間長に対応して発電機の起動、停止を行わせる制御ユニットと、負荷機器側の負荷ケーブルに接続され負荷ケーブルを介して制御ユニットに高周波信号を送出する高周波発振器を備えたリモートコントロールスイッチと、を含む構成であるから、負荷機器側で作業中の作業者が必要となったときにのみ高周波発振器を発振駆動させて高周波信号を発電機側の制御ユニット側に送出するのでエンジン発電機側のバッテリの電力消費量を大幅に低減させ、確実にエンジン起動、停止を行なわせる。また、高周波信号の有無は例えば高周波信号から電圧Hレベルの持続時間長で判断するのでリモートコントロールスイッチ側の操作が簡単で、かつ、誤操作や誤動作を有効に防止できる。また、高周波信号受信のための構成が簡単で素子数も少なくてよく、コストを低廉に維持し得る。
【0029】
また、制御ユニットが負荷ケーブルを介して入力される高周波信号を受信する受信部と、受信された高周波信号が予め設定された発電機起動または停止の時間長範囲内であるか否かを判別する判別部と、判別された結果がそれぞれの時間長範囲にあるときに発電機の起動または停止を指示する制御部と、を含む構成であるから、リモートコントロールスイッチ側からの高周波信号を例えば、電圧Hレベルの持続時間長で判断でき、リモートコントロールスイッチ側の操作が簡単で、かつ、誤操作や誤動作を有効に防止できる。
【0030】
また、受信部は、負荷ケーブルを介して入力される高周波信号の周波数を受信する濾波部と、濾波部を通過した高周波信号を電圧レベルとして判別部に供給する電圧レベル供給回路と、を含む構成であるから、受信部の構成が極めて簡単でまた負荷ケーブルからの高周波信号を電圧変化として取り込め、製作コストを低廉に保持し得る。
【0031】
また、制御部は、判別された結果の信号に基づいて発電機の起動を行わせるのに先立ってエンジンチョークの開閉を行なわせる構成とすることにより、エンジン起動の際に確実にその動作を行なわせ得る。
【0032】
また、リモートコントロールスイッチは、回動操作とその復帰逆回動操作で高周波発振器の発振回路の開閉を行なわせる操作子を有する構成であるから、リモートコントロールスイッチの具体的な摘み等の操作が大まかな起動、停止時間の保持のみでよく、操作に熟練を要することなく簡単であるとともに、物体がリモートコントロースルイッチの上等に落下してエンジンが誤起動するような事態を回避し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯用発電機の遠隔起動停止装置の概略ブロック構成図である。
【図2】図1の要部の説明図である。
【図3】(イ)、(ロ)は、リモートコントロールスイッチの正面図、及び同側面図である。
【図4】(イ)、(ロ)は、制御ボックスの正面図並びに同側面図である。
【図5】制御ユニットのコントローラのブロック構成を示すブロック構成説明図である。
【図6】エンジン起動時の処理を示すフローチャート図である。
【図7】エンジン停止時の処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
10 携帯用発電機
12 負荷ケーブル
14 負荷機器
16 エンジン本体
18 発電機
22 制御ユニット
30 バッテリ
46 受信部
48 判別部
52 濾波部
56 電圧レベル供給回路
58 コントローラ
62 判別回路
64 制御回路
76 リモートコントロールスイッチ
80 高周波発振器
84 操作子

Claims (5)

  1. 負荷機器に接続され携帯用エンジン発電機から該負荷機器に電力を供給する電力供給用負荷ケーブルと、
    負荷機器側の負荷ケーブルに接続され少なくとも発電機の起動、停止信号を送出する高周波発振器を備えたリモートコントロールスイッチと、
    発電機側に設けられ負荷ケーブルを介して入力される高周波信号を受信しその受信信号の連続時間長に対応して発電機の起動、停止を行わせる制御ユニットと、を備え、
    必要に応じたリモートコントロールスイッチの操作に対応した発振器出力時にのみ発振信号を供給して発電機の起動、停止を行わせることを特徴とする携帯用発電機の遠隔起動停止装置。
  2. 発振器からの発振信号の送出は、リモートコントロールスイッチの操作子を回動操作し、その回動位置の維持時間に対応した時間長により直接に発電機の起動、停止を行わせることを特徴とする請求項1記載の携帯用発電機の遠隔起動停止装置。
  3. 制御ユニットが負荷ケーブルを介して入力される高周波信号を受信する受信部と、受信された高周波信号が予め設定された発電機起動または停止の時間長範囲内であるか否かを判別する判別部と、判別された結果がそれぞれの時間長範囲にあるときに発電機の起動または停止を指示する制御部と、を含む請求項1または2記載の携帯用発電機の遠隔起動停止装置。
  4. 受信部は、負荷ケーブルを介して入力される高周波信号を受信する濾波部と、濾波部を通過した高周波信号を電圧レベルとして判別部に供給する電圧レベル供給回路と、を含む請求項3記載の携帯用発電機の遠隔起動停止装置。
  5. リモートコントロールスイッチは、操作子の回動操作とその復帰逆回動操作で発振器の発振回路の開閉を行なわせる請求項2ないし4のいずれかに記載の携帯用発電機の遠隔起動停止装置。
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