JPH04162966A - エンジン溶接機の遠隔制御方法 - Google Patents

エンジン溶接機の遠隔制御方法

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JPH04162966A
JPH04162966A JP28982090A JP28982090A JPH04162966A JP H04162966 A JPH04162966 A JP H04162966A JP 28982090 A JP28982090 A JP 28982090A JP 28982090 A JP28982090 A JP 28982090A JP H04162966 A JPH04162966 A JP H04162966A
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今村 宏明
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新谷 哲志
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理 鈴木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、溶接ケーブルを利用してエンジン溶接機を遠
隔制御し得るエンジン溶接機の遠隔制御方法に関する。
「従来の技術」 従来、溶接電流を遠隔制御するものとしては、実公昭3
1−1735号公報記載のものや、実公昭62−273
31号公報記載のものが知られるところである。実公昭
31−1735号公報記載のものは、インピーダンスの
異なる複数の端子を備えた可搬インピーダンス器を利用
し、可搬インピーダンス器の所定のインピーダンスの端
子を母材とホルダーとの間に接続させ、このインピーダ
ンスに見合う電流が溶接ケーブルに流れると、この電流
値に対応するリレーが動作をしてモータを正転又は逆転
させて可動線輪型構造の溶接機から出力される溶接電流
を調節するようになっている。
一方、実公昭62−27331号公報記載のものは、母
材に溶接棒を2秒間溶着させれば、溶接電圧値零が2秒
間持続すると、これに応動して所定のリレーが作動して
モータを正転させ、これにより該モータが連結された溶
接機の溶接電流を増加せしめる。母材と溶接機との溶着
時間を2秒間以上持続させれば、この時間に応動して所
定のリレーが動作してモータを逆転させ、これにより溶
接機の溶接電流を減少せしめるものである。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、何れのものも、1台の溶接機から単一の
出力を得るもので、しかも商用電源から可動線輪型構造
の溶接機を介して溶接出力を得るようにしたものである
から、溶接電流の調節方法がサイリスク利用の近年広く
採用されるに至っている形式にはそのまま適用し得す、
特に2Å以上の者が同時に溶接作業を行い得て、又1人
の者が大出力で溶接を行う際に本機側で手動により溶接
電流を概ね設定しておき、溶接箇所で溶接状態を観察し
ながら、最適な値に調節するには不適な方法で、近年の
需要を充分溝たし得るものではない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、複数人で個別に溶
接電流を調節しながら溶接作業を同時に行い得ることは
もとより、1人の者が溶接作業を行う時には、まず本機
側で溶接電流を手動により概ねの値に設定しておき、本
機より離れた位置の溶接箇所で溶接状態を見ながら遠隔
制御により溶接電流を調節し得るエンジン溶接機の遠隔
制御方法を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明は、上記目的を達成すべくなされたもので、溶接
電流を調節するための電流コントローラを備えた出力回
路が複数組有し、かつ各出力回路を並列接続させて一溶
接出力として合算の上取出し得るエンジン溶接機におい
て、各出力回路に遠隔制御用高周波信号をそれぞれ重畳
させておき、各出力回路から個別に出力を取出す時に、
各々母材に対してノイズフィルタを介して溶接ケーブル
の出力端を接触させることで該溶接ケーブルに流れる遠
隔制御用高周波信号を判別して各々の電流コントローラ
を自動制御し、かつ各出力回路の出力を合算して取出す
時に、−mの電流コントローラを上記溶接ケーブルに流
れる遠隔制御用高周波信号により自動制御し、他の電流
コントローラを手動操作可能に自動制御系路中から外し
てなることを特徴とするものである。
「実施例」 以下に、本発明に係るエンジン溶接機の遠隔制御方法の
一実施例を図面に基づき説明する。まずその遠隔制御方
法を実施する装置を説明すれば、第1図において、1は
エンジン、2は該エンジン1で駆動される発電機である
。エンジン1にはダイナモ3及びスタータ4がそれぞれ
付設されていて、ダイナモ3がレギュレータ5を介して
バッテリ6を充電し、又スタータ4がバッテリ6からバ
ッテリスイッチ7及びスタータスイッチ8を介して給電
されると駆動してエンジン1を起動させることは周知の
ものと同じである。上記スタータスイッチ8は、予熱・
運転・停止を手動で切換えるものであるが、セフティ−
リレー4aが作動するとその切換え操作によってもスタ
ータ4が起動せず、又エンジン1の駆動中にエマ−ジエ
ンシーリレー9が作動した時はストップリレー10が作
動してストップソレノイド11を励磁し、これによりエ
ンジン1を停止させるようになっている。エマ−ジエン
シーリレー9は、潤滑油が異常油圧になると油圧スイッ
チ12がオンし、冷却水温が異常値になると水温スイッ
チ13がオンし、又はバッテリ6の充電に異常が発生す
ると、パイロットランプ14の点灯と共に作動するもの
である。スタータスイッチ8は、バッテリー6から上記
エマ−ジエンシーリレー9、ストップリレー10、パイ
ロットランプ14、その他後述の各装置に直流電源を供
給するようになっている。ダイナモ3によるバッテリ6
の充電に異常が発生した場合には、チャージインジケー
タユニット15を介して上記エマ−ジエンシーリレー9
を作動させると共にパイロットランプ14を点灯させる
ようになっている。cPUlitたりモートコントロー
ルユニット16からはスタータスイッチ8の各切換え位
置の回路に信号が供与されるようになっている。リモー
トコントロールユニット16にはリモコン/手動切換え
スイッチ17からの切換え位置の情報も入力されるよう
になっている。上記発電機2は、第1のブリッジ回路1
8及び第2のブリッジ回路19.1人用2人用切換え回
路20を介して第1の出力端子21a、21b及び第2
の出力端子22a、22bにそれぞれ接続されている。
第1のブリッジ回路18及び第2のブリッジ回路19は
ダイオードRe+、Re2とサイリスタ5CRI 。
SCR,とから成り、サイリスタSCR,が第1の電流
コントローラ23で、サイリスタSCR。
が第2の電流コントローラ23でそれぞれ点弧角が制御
されるようになっている。第1の電流コントローラ23
には第1の電流設定用可変抵抗VR。
を、又第2の電流コントローラ24には第2の電流設定
用可変抵抗VR2をそれぞれ付設させである。第1の電
流設定用可変抵抗VR,及び第2の電流設定用可変抵抗
VR,の各設定位置はリモートコントロールユニット1
6に読込まれるようになっている。リモートコントロー
ルユニット16は、読込んだ第1の電流設定用可変抵抗
VR,及び第2の電流設定用可変抵抗VR2の各設定位
置に基づき第1のコントローラ23及び第2の電流コン
トローラ24をそれぞれ制御し、かつリモートコントロ
ール時には第1の電流設定用可変抵抗VR,及び第2の
電流設定用可変抵抗■R2の各読込んだ設定値を規準に
して、以後第1の電流設定用可変抵抗VR,及び第2の
電流設定用可変抵抗VR2を切離して自由に制御し得る
ようになっている。上記1人用2人用切換え回路20は
第1のブリッジ回路18と第2のブリッジ回路19との
出力を単独で、又は並列に加えて使用可能に切換える切
換えスイッチS W 1 と、各々の出力端子21a、
21b、22a、22b間に挿入された抵抗R=Rzと
から成っている。切換えスイッチSW1を切換えると抵
抗R2の両端の電圧降下が零になるから、この電圧の有
無でリモートコントロールユニット16が1人用か又は
2人用かを検出するようになっている。又出力端子21
a、21b、22a、22bと第1のブリッジ回路18
及び第2のブリッジ回路19との間には電流平滑用のり
アクタ25.26をそれぞれ挿入する。出力端子21a
、21b、22a、22bには、溶接ケーブル33a、
33b、34a、34bを介して溶接棒を脱着自在に挟
持するホルダー29゜30及び母材31,32を接続す
る。リモートコントロールユニット16には第1の遠隔
制御回路35及び第2の遠隔制御回路36を有し、該第
1の遠隔制御回路35及び第2の遠隔制御回路36には
各々ダイオード回路37.38を介して出力端子21a
、21b、22a、22b側に接続させである。第1の
遠隔制御回路35及び第2の遠隔制御回路36は第2図
に示す如き同一の回路構成になっている。第2図におい
て、第1図のダイオード回路37.38は、第1のブリ
ッジ回路18及び第2のブリッジ回路19と共用させで
ある。
つまり、第1の遠隔制御回路35及び第2の遠隔制御回
路 36は、CPUで発振動作が制御される高周波発振
器39を有し、高周波発振器39からの遠隔制御用高周
波信号が絶縁トランス40を経て、発電機2より出力端
子21a、21b、22a、22bに至るライン中に送
込むようになっている。又、1台の高周波発振器39を
第1の遠隔制御回路35と第2の遠隔制御回路36とに
共用することも 可能で、この場合1台の高周波発振器
39からの高周波信号を分岐させて、第1の遠隔制御回
路35と第2の遠隔制御回路36との各絶縁トランス4
0に供給させる。上記発電機2と第1のブリッジ回路1
8及び第2のブリッジ回路19との間のラインに信号検
出用変流器CT、を付設させておき、該信号検出用変流
器CT、にノイズフィルタ57、第1のアンプ41及び
ハイレベル用アンプ42を介してCPUに接続させてあ
り、更に上記第1のアンプ41にローレベル用アンプ4
3を介してCPUに接続させである。一方、上記各ホル
ダー29.30には、コンデンサC8と抵抗R8との並
列回路より成るノズルフィルタ44.45を付設する。
コンデンサC1及び抵抗R3の値は、上記高周波発振器
39から出力される高周波信号を通しやすく、それ以外
の周波数のノイズを拾い難い値に設定しである。ノイズ
フィルタ44.45は、ホルダー29.30に対して脱
着自在又は内蔵の何れでも可能である。ノイズフィルタ
44.45として脱着形式の場合は、第3図及び第4図
に示す如きタッチセンサーA、  Bに形成することも
可能である。つまり、並列接続されたコンデンサC1と
抵抗R3とをケース48内に収納し、コンデンサC3と
抵抗R3との一方の接続点に第1の接触端子49を接続
し、コンデンサC1と抵抗R3との他方の接続点に第2
の接触端子50を接続する。該第1の接触端子49及び
第2の接触端子50は、絶縁ケース48内から外方に突
出させておき、第2の接触端子50をリモートコントロ
ール時にホルダー29.30に挟持させ、第1の接触端
子49を母材31,32に接触させるようにしたもので
ある。又、絶縁ケース48には作業者の衣服に掛止めし
得るクリップ28を設けである。ホルダー29.30内
蔵形式にあっては、第5図に示す如く各ホルダー29゜
30の絶縁カバー27に上記ノイズフィルタ44゜45
を固設し、ノイズフィルタ44.45の一端を溶接ケー
ブル33a、34aに接続し、ノイズフィルタ44.4
5の他端を各々接触子47に接続する。各接触子46.
47は絶縁カバー27に突設させる。上記発電機2には
商用周波数の交流電源を取り出し得る巻線を有し、該巻
線からブレーカ51を介して負荷に給電できるようにな
っている。該ブレーカ51に至るまでの出力線52、更
には上記発電機2からダイオード回路37及びダイオー
ド回路38に至るまでのパイロット巻線(補助巻線)に
自動緩速用変流器CT zを付設させておく。該自動緩
速用変流器CT、に自動緩速装置55を接続する。自動
緩速装置55は、自動緩速用変流器CT zに負荷電流
が検出されるとソレノイド56を消勢させてエンジンl
を高速の定格運転にすべ(制御するようになっている。
該自動緩速装置55により自動緩速制御をさせる場合に
は予め自動緩速用スイッチSW2を閉じておくことは勿
論である。上記ブレーカ51を介して負荷に負荷電流が
供与されると、これを検出してリモートコントロールユ
ニット16に入力させるようになっている。又エンジン
1が起動すると、ダイナモ3の発電出力の一部をリモー
トコントロールユニット16が取込んでエンジン1の起
動の有無を検出するようになっている。
次にエンジン溶接機の遠隔制御方法を説明する。
この場合において、上記リモコン/手動切換えスイッチ
17を予めリモコン側に切換えておく。
まず、1人用2人用切換え回路20を1人用に切換えた
場合のエンジン起動を説明すれば、母材31にホルダー
29の接触子46又はタッチセンサーAの第1の接触端
子49を1秒間隔をおいて2回接触させる。接触時間(
パルス幅)は実験の結果0.16m5〜13程度が、又
接触間隔(パスル間隔)は96ms〜IS程度が最も使
い勝手が良かった。この接触により貰周波発振器39か
ら出力される遠隔制御用高周波信号が溶接ケーブル33
aからホルダー29、ノイズフィルタ44、母材31及
び溶接ケーブル33bに至る如く流れて、信号検出用変
流器CT +に検出され、第1のアンプ41、ローレベ
ル用アンプ43を介してCPUに入力される。CPUで
は、第6図に示す如き処理動作をする。つまり、まずス
テップ1でスタートすると、ステップ2で上記の如きエ
ンジン起動信号が入力されたか否かを判定し、入力され
た時にステップ3に進む。ステップ3では予熱の開始2
秒前にブザーを2秒間鳴音させ、エンジン周囲の者に報
知させて危険を防止する。次いでステップ4で予熱を行
う。予熱は周囲温度などの条件に応じて0〜15秒の範
囲内に自由に設定できるようになっている。ステップ5
で予熱が充分行われた後に、ステップ6でスタータ4を
駆動させてエンジン1の起動をさせる。ステップ7では
エンジンlの起動が行われたか否かを判定する。エンジ
ン1が起動されない時はステップ8に進んでスタータ4
を駆動させてから5秒経過したか否かを判定し、5秒経
過前であればステップ7に戻り、5秒経過している時は
、ステップ9で余熱を含めて全運転をオフにし、ステッ
プ10で起動制御を停止させる。以後、エンジン1の再
起動を行わせるには、ステップ1からやり直す。上記ス
テップ7でエンジン1が起動されたものと判定されると
、ステップ11に進む。エンジン1の起動の有無は、ダ
イナモ3から出力されるか否かで判定される。
次いで、ステップ11でスタータ4を駆動させる回路及
び予熱のための回路をオフにし、ステップ12でエンジ
ン1の起動が完了する。エンジン1が起動されると低速
運転となり、ホルダー29゜30に挟着させた溶接棒を
母材31,32に短絡させ、又交流電源を接続して負荷
電流が流れると、負荷検出用変流器CT、がこれを検出
して自動緩速装置55が動作をしてソレノイド56を消
勢せしめ、エンジン1を高速の定格運転とし、発電機2
から所定の出力を生せしめる。負荷使用後、−定時間経
過後に上記自動緩速装置55はエンジン1を低速運転に
する。
上記エンジン1の起動制御時において、エンジン1の起
動後、5秒以内に交流電源から負荷に給電される状態が
発生すると、直ちにリモートコントロールユニット16
がエンジン1を停止させるようになっている。つまり、
リモートコントロールユニット16がダイナモ3の発電
出力によりエンジン1の起動確認後、5秒以内に交流電
源からの負荷電流を検出すると、該リモートコントロー
ルユニット16がストップリレー10を介しストップソ
レノイド1工を作動させてエンジンlを停止させ、これ
により交流電源に負荷が接続されであると、負荷が突然
起動されて、危険であるために、この危険を防ぐように
なっている。
次に、溶接作業において、溶接電流の値を調節する遠隔
制御について説明する。この場合、上記の如く1人用2
人用切り替えスイッチSW、を1人用に切り換えてあっ
て、リモートコントロールユニット16がこの旨を検出
しているものとする。
まず、第7図に示す如く、ステップlでスタートし、ス
テップ2でエンジン1が起動したか否かを判定し、エン
ジン1が起動した旨を判定すると、ステップ3に進む。
ステップ3では第1の電流設定用可変抵抗VR,の抵抗
値を読込み記憶する。
一方、第2の電流設定用可変抵抗VR,の抵抗値も読込
まれるが、第2の電流コントローラ24は、1人用形式
の場合、遠隔制御されず、第2の電流設定用可変抵抗V
R,の値で第2の電流コントローラ24が第2のブリッ
ジ回路19のサイリスクを制御する。つまり、手動操作
で第2の電流設定用可変抵抗V Rzを設定した値での
み第2のブリッジ回路19のサイリスタを制御する。次
いで、ステップ4で電流増加信号があるか否かを判定す
る。電流増加信号は、ホルダー29の接触子46又はタ
ッチセンサーAの第1の接触端子49を4回接触させる
。この接触時間及び接触間隔は上記起動の場合と同じで
ある。この接触により高周波発信器39からの遠隔制御
用高周波信号が溶接ケーブル33a1ホルダー29、ノ
イズフィルタ44、母材31及び溶接ケーブル33bに
至る如く流れ、このパルス状の遠隔制御用高周波信号を
信号検出用変流器CT、に検出され、第1のアンプ41
、ローレベル用アンプ43を介してリモートコントロー
ルユニット16に入力される。電流増加信号がある旨を
判定すると、ステップ5で、リモートコントロールユニ
ット16から第1の電流コントローラ23に指令を発し
て、該第1の電流コントローラ23による第1のブリッ
ジ回路18を制御して溶接電流を増加する。この溶接電
流の制御に当たっては、制御範囲の最大値から最小値ま
でを複数等分し、電流増加信号があった旨の判定が行わ
れる度毎に、lステップづつ増加させるものである。こ
の場合、上記ステップ3で読込んだ第1の電流設定用可
変抵抗VR1+で設定した値を基準にして増加させる。
ステップ6で溶接電流の増加制御が完了する。逆に溶接
電流の値を低減させる場合は、母材31に上記接触子4
6又は第1の接触端子49の何れかを3回接触させる。
この接触の条件も上記起動時と同じである。ステップ7
では、上δ己と同様にしてリモートコントロールユニッ
ト16が電流減少信号があるか否かを判定し、電流減少
信号がある時にステップ8に進む。ステップ8では、電
流減少信号がある旨の判定をする度毎に、上記の如く制
御範囲を複数等分した値のうち、1ステツプづつ減少さ
せ、ステップ9で溶接電流の減少制御を完了する。
次にエンジン1を停止させる場合は、第8図に示す如く
、まずステップ1でスタートして、ステップ2でエンジ
ン停止信号があるか否かを判定する。エンジン停止信号
は、母材31に上記ホルダー29の接触子46又はタッ
チセンサーAの第1の接触端子49を連続して3秒以上
接触させれば、高周波発振器39から出力される遠隔制
御用高周波信号が上記と同様にして信号検出用変流器C
T。
に検出され、第1のアンプ41、ローレベル用アンプ4
3を経てリモートコントロールユニット16、特にCP
Uに入力される。ステップ2でエンジン停止信号がある
旨の判定があると、ステップ3でエンジンを停止させる
2秒前に、約2秒間ブザーを鳴音させる。ステップ4で
リモートコントロールユニット16が運転回路をオフに
し、ステップ5でそれから30秒後にエンジン1が停止
したか否かを判定し、エンジンlが停止しない場合に、
ステップ6でブザーを鳴音させて警告を発し、ステップ
7でスタータスイッチ8が停止位置、又はリモコン/手
動切換えスイッチ17が手動側に位置させた時にのみス
テップ8に進んでブザーの鳴音動作を停止させる。ステ
ップ5でエンジン停止の旨の判定があるとステップ9に
進んでエンジン停止の制御が完了する。上記母材31に
ホルダー29の接触子46又はタッチセンサーAの第1
の接触端子49を接触させてエンジン1を停止させよう
とした場合に、交流電源から交流負荷に給電させている
状態では、リモートコントロールユニット16が使用中
である旨を検出して、エンジン停止信号が入力されても
エンジン1を停止させない。又、スタータスイッチ8は
、リモートコントロールユニット16に対して優先させ
てあって、スタータスイッチ8を停止位置に切換え動作
すれば、リモコン操作の如何に拘らず、エンジン1を停
止させるようになっている。
二人で溶接作業をする場合には、上記1人用2人用切換
えスイッチSW、を2入用側に切り換える。この切換え
で、リモートコントロールユニット16には二人用であ
る旨が入力される。エンジン1の起動、又は停止は上記
と全く同じであるが、このエンジン起動・停止の遠隔操
作は、一方の出力端子21a、21b側のみ可能であっ
て、他方の出力端子22a、22b側ではできない。つ
まり他方の出力端子22a、22b側で母材32にホル
ダー30の接触子47又はタッチセンサーBの第1の接
触端子49を接触させてリモートコントロールユニット
16に高周波発振器39からの遠隔制御用高周波信号が
入力しても、受は入れないようにしである。但し、溶接
電流の値は、それぞれ独自に行い得るようになっている
。この溶接電流の遠隔制御方法は、上記1人用の場合の
第7図に示すものと全く同様にして行われるが、この場
合、第1のブリッジ回路18のサイリスタが第1の電流
コントローラ23で、文筆2のブリッジ回路19のサイ
リスタが第2の電流コントローラ24でそれぞれ単独で
制御する。
尚、1人用2人用切換えスイッチSWIを1人用に切換
えた場合に上記遠隔操作されない側の第2の電流設定用
可変抵抗VR,を操作すれば溶接電流を調節し得、つま
り溶接箇所と離れた位置に設置されたエンジン溶接機本
体側でも溶接電流を調節し得て利便性を図っている。
又、第9図に示す如く、溶接終了後、1秒以内に遠隔制
御用高周波信号PI、PiがCPUに入力されても、C
PUでは受は入れず、同等遠隔制御が行われない。父上
記遠隔制御用高周波信号のパルス間隔が予め設定した0
、96m5〜1sより狭い幅の場合もCPUでは遠隔制
御のための信号としては受は入れないようになっている
ところで、上記遠隔制御用高周波信号は、母材31.3
2と各ホルダー29.30の接触子46゜47又は各タ
ッチセンサーA、Bの第1の接触端子49との接触によ
り、溶接ケーブル33a、33b、34a、34bに重
畳させるが、該溶接ケーブル33a、33b、34a、
34bには溶接電流も流すために、この溶接電流と区別
する必要がある。第2図に示す信号検出用変流器CT 
rで溶接電流を検出すると、ノイズフィルタ57でノイ
ズを除去した後に第1のアンプ41からハイレベルが出
力され、従ってローレベル用アンプ43のみならず、ハ
イレベル用アンプ42からも出力されてCPUにも入力
されるので、CPUでは遠隔制御用高周波信号でないと
判断するものである。
遠隔制御用高周波信号は、溶接電流に比べてレベルが低
いことから、上記の如くノイズフィルタ57でのノイズ
除去後にローレベル用アンプ43のみを介してCPUに
入力されて処理動作をする。
又、CPUで上記の如く母材31,32と各ホルダー2
9.30の接触子46.47又は各タッチセンサーA、
Bの第1の接触端子49との接触によるパルス状の遠隔
制御用高周波信号を受入れて、起動や停止等各種制御を
行わせしめるが、各種制御態様を識別するのにパルス回
数で行う形式の他、−旦積分をしてその積分値をレベル
値に変換させた後に設定レベル値と比較して各種制御を
行う形式も可能である。各ホルダー29.30に挟着さ
せた溶接棒を母材31,32に接触させた時と、ノイズ
フィルタ44.45を介して各ホルダー29.300接
触子45.47又はタッチセンサーA、Bの第1の接触
端子49を母材31,32に接触させた時の識別も上記
と全く同様にして行われる。
上記リモコン/手動切換えスイッチ17を手動位置にし
て手動でエンジン1を起動、停止させるには、スタータ
スイッチ8を予熱位置にして所定の予熱を行った後に、
起動位置にすれば、エンジン1が起動され、次いで運転
位置で通常の運転状態となることは周知のものと同様で
ある。
「発明の効果」 以上の如く、本発明に係るエンジン溶接機の遠隔制御方
法によれば、複数人で個別に溶接電流を遠隔制御により
調節しながら溶接作業を同時に行い得ることはもとより
、1人の者が溶接作業を行う時には、まず本機側で溶接
電流を手動により概ねの値に設定しておき、本機より離
れた位置の溶接箇所で溶接状態を見ながら遠隔制御によ
り溶接電流を調節し得て頗る便利である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るエンジン溶接機の遠隔制御方法の実
施例を示し、第1図はその方法を実施する装置の全体の
ブロック図、第2図は遠隔制御用高周波信号の発振器か
ら出力されてCPUに入力されるまでの糸路を示すブロ
ック図、第3図及び第4図はタッチセンサーを示す構成
図、第5図はホルダーにノイズフィルタを内蔵させた例
を示す構成図、第6図はエンジン起動時の遠隔制御を示
すフローチャート、第7図は溶接電流を増減させる場合
の遠隔制御を示すフローチャート、第8図はエンジン停
止の遠隔制御を示すフローチャート、第9図はCPUに
おける溶接終了後の遠隔制御用高周波信号の受入れ不能
な状態を示す波形図である。 1・・・ エンジン     2・・・ 発電機16・
・・ リモートコントロールユニット35・・・ 第1
の遠隔制御回路 36・・・ 第2の遠隔制御回路 39・・・ 高周波発振器 44.45・・・ ノイズフィルタ A、B・・・ タッチセンサー Aへ Aより Bへ Bより

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 溶接電流を調節するための電流コントローラを備えた出
    力回路が複数組有し、かつ各出力回路を並列接続させて
    一溶接出力として合算の上取出し得るエンジン溶接機に
    おいて、各出力回路に遠隔制御用高周波信号をそれぞれ
    重畳させておき、各出力回路から個別に出力を取出す時
    に、各々母材に対してノイズフィルタを介して溶接ケー
    ブルの出力端を接触させることで該溶接ケーブルに流れ
    る遠隔制御用高周波信号を判別して各々の電流コントロ
    ーラを自動制御し、かつ各出力回路の出力を合算して取
    出す時に、一組の電流コントローラを上記溶接ケーブル
    に流れる遠隔制御用高周波信号により自動制御し、他の
    電流コントローラを手動操作可能に自動制御系路中から
    外してなることを特徴とするエンジン溶接機の遠隔制御
    方法。
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