JP3222444B2 - ディジタル通信式溶接装置 - Google Patents

ディジタル通信式溶接装置

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谷 彰 伸 水
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接装置に係り、
とくに溶接装置本体と離隔した場所で溶接作業を行うた
めのリモコン装置をそなえた溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン駆動型の溶接用発電機を
用いる溶接装置では、溶接装置本体を置いた場所とはあ
る程度離れた場所で溶接作業を行う必要のあることが頻
繁に生じる。例えば建設現場を見ると、溶接装置本体は
地上にあり、溶接場所は上層階であるということが頻繁
に起きる。
【0003】このような場合には、溶接装置本体に対し
てケーブルおよび溶接用シールドガスチューブなどで接
続された溶接用トーチを使用して、溶接作業を行うこと
になる。そして、溶接対象が変わった場合に溶接条件を
変更するには、地上にある溶接装置本体を操作して溶接
条件の切換および変更を行うことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような切換および
変更作業は非常に煩雑であるから、リモートコントロー
ル方式でリモコン装置から溶接装置本体の溶接条件を切
換えおよび変更し得ることが要望されている。
【0005】ここで、従来の溶接装置は、その制御回路
がアナログ回路を用いて構成されている一方で、溶接条
件を決める信号は多種類必要であるため、リモートコン
トロール方式を実現するには、溶接電源用、回路電源用
および信号用の線路を提供できる多芯ケーブルを用い
て、溶接装置本体とリモコン装置とを接続する必要があ
る。
【0006】しかしながら、このような多芯ケーブル
は、到底引き回しに適さない太さ、重さを有するものし
か存在しない。したがって、従来、リモコン装置側で顧
客の希望する全ての情報を加味して溶接条件の切換およ
び変更のできる溶接装置は提供されていない。
【0007】本発明は上述の点を考慮してなされたもの
で、溶接装置本体とリモコン装置とを接続するケーブル
を最少限とし、引き回しに適したケーブルで溶接装置本
体と接続できるようなリモコン装置を有する溶接装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、溶接トーチから溶接領域に溶接用シールドガ
スを噴射してガス雰囲気を形成し、この雰囲気中で電
極、母材間にアークを発生させて溶接を行う溶接装置に
おいて、前記トーチに溶接電流を供給する溶接用電源
と、前記トーチに溶接用シールドガスを供給するガス源
と、前記溶接用電源からの溶接電流、および前記ガス源
からの溶接用シールドガスが供給され、入力に応じて前
記トーチに溶接電流およびガスの供給を行う本体と、前
記本体から溶接電流およびガスの供給を受け、入力に応
じて前記トーチに溶接電流およびガスの供給を行うリモ
コン装置と、前記本体から前記リモコン装置に向けて回
路電源を供給する線路、および前記本体と前記リモコン
装置との間で、各種設定項目を示すデータおよびスイッ
チング等に基づくレベル信号を含むディジタル信号を授
受するための一方向性ディジタル信号線路を含み、前記
ディジタル信号線路に対し送り込まれる前記データおよ
び前記レベル信号を合成してディジタル信号を形成する
合成回路、ならびに前記ディジタル信号から前記データ
および前記レベル信号を分離して取り出す分離回路が設
けられて、前記本体と前記リモコン装置との間を接続す
る4本以上の制御用線路とをそなえ、前記本体および前
記リモコン装置は、前記ディジタル信号により前記各入
力を相互に授受することを特徴とするディジタル通信式
溶接装置、を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例として
ティグ(以下、TIGと表記する)溶接装置の全体構成
を概念的に示した説明図である。この図1に示すよう
に、本発明に係る溶接装置は、エンジンEで駆動される
溶接用発電機Gから供給される電力を、操作盤すなわち
本体100で整流して直流溶接電源を形成し、他方、T
IG溶接の場合にはガスボンベから供給される溶接用シ
ールドガスであるアルゴンなどの不活性ガスとともに、
リモコン装置200に供給するように構成されている。
【0010】すなわち、本体100には、ガスボンベに
接がれたガス入口、ならびに本体用トーチにガス供給す
るためのソレノイドS式のバルブ付きのガス出口およ
びリモコン装置200へのバルブ付きのガス供給用ガ
ス出口が設けられ、また溶接端子としての母材端子およ
びトーチ端子が設けられている。これらガス出口および
端子は、リモコン装置200もしくは溶接対象に接続さ
れている。
【0011】リモコン装置200には、内蔵する高周波
発生回路がTIG入力端子、母材端子、TIG出力端子
に接続されており、TIG入力端子が本体100のトー
チ端子に、母材端子が母材に、そしてTIG出力端子が
トーチに接続されている。他方、本体100からガスが
供給されるバルブ付きのガス出口はトーチに接続され
ており、溶接領域にガス雰囲気を形成しつつ溶接電流を
供給する。トーチには、コントロール部に接続されたト
ーチスイッチが設けられている。
【0012】この図1では、リモコン装置200、およ
びリモコン装置200と本体100との関係の構成を説
明することに重点を置いたため、本体100については
溶接用トーチを含めて図示を省略しており、コントロー
ル部等もリモコン装置200との関係についてのみ図示
している。
【0013】リモコン装置200は、本体100との間
に4芯のケーブル300によって接続されている。この
ケーブル300は、共通線としてのコモン線路1本、リ
モコン装置200の回路電源としての直流電源プラス用
線路1本、およびリモコン装置200と本体100との
間でディジタル信号を授受するための一方向線路2本と
の合計4本の線路を提供する。
【0014】そして、リモコン装置200の内部構成
は、次の通りである。まず、コモン線路と直流電源プラ
ス用線路とにより供給された直流電源から、3種の直流
電源を形成してコントロール部に与える。また、コモン
線路と2本の一方向ディジタル信号線路にローパス・フ
ィルタを組み合わせることにより、データとレベル信号
との区別を行って4本の信号路を形成し、これら信号路
から4種の信号を取り出すようにしている。フィルタ
は、さらに他のものを組み合わせることもできる。
【0015】また、リモコン装置200には、エンジン
停止スイッチ、ならびに応急回路用および高周波発生の
停止用の切換スイッチが設けられている。
【0016】図2は、本体100の操作盤の上側、下側
操作部の形状を示したものである。この本体100の操
作盤の構成それ自体は、本発明の内容に直接関連するも
のではないが、後述するリモコン装置200との関連が
ある部分を説明するために、盤全体を簡単に説明する。
【0017】この図2における操作部上側は、上段左側
から右側に向かってガス表示灯101、ガスチェックス
イッチ102、リモート切換スイッチ103、溶接モー
ド切替スイッチ118、溶接電流計104、燃料計11
9、油圧警報灯105、水温警報灯106、充電警報灯
107、予熱警報灯108、回転制御スイッチ109、
積算時間計117であり、中段に高周波電源用ヒュー
ズ、温度警報灯、遮断器110、スタータスイッチ11
6が設けられていて、遮断器110の上部には50H
z、60Hzの運転表示灯が設けられている。そして、
下段に左からガスアフターフロー時間調整器111、初
期電流調整器112、クレータモード選択スイッチ11
3、クレータ電流調整器114が並び、中央にメイン電
流調整器115、その右にコンセントが設けられてい
る。
【0018】これら盤面要素の内の主なものについて説
明する。リモート切換スイッチ103では、リモコン装
置側の操作か、本体側での操作かの選択を行い、リモコ
ン側でのTIG溶接運転か、あるいは本体側での溶接モ
ード切替スイッチ118の選択によるTIG溶接または
手溶接の運転か、を選択するようになっている。また設
定用要素である、ガスアフターフロー時間調整器11
1、初期電流調整器112、クレータモード選択スイッ
チ113、クレータ電流調整器114については、ガス
アフターフロー時間調整器111、初期電流調整器11
2、クレータ電流調整器114はダイアル式の設定であ
り、クレータモード選択スイッチ113は切換スイッチ
式の設定である。
【0019】そして、操作部下側は、上側が、左からT
IG溶接出力端子121、ガス/溶接出力兼用のリモー
ト用TIG溶接コンセント127、アナログ用のリモー
トコンセント122、トーチスイッチコンセント123
が配され、下側に、ガス入口カプラ124およびガス出
口カプラ125、リモート接続コンセント128が配さ
れて、その右側に手溶接出力端子126が設けられてい
る。
【0020】図3(a)および(b)は、リモコン装置
200の正面および背面形状を示したものである。この
リモコン装置200は、本体100の機能の一部を受け
持つものであり、本発明の中心的存在である。
【0021】図3(a)に示す正面には、上側左から電
源表示用LEDおよびリモートコントロール表示LED
を含む表示灯201、その下のクレータ制御セクション
におけるクレータモード選択用表示灯およびクレータモ
ード選択スイッチ202、中央部右の溶接電流/フロー
時間調整セクションにおけるそれぞれ表示用LEDが付
設されたメイン電流スイッチ203、クレータ電流スイ
ッチ204、初期電流スイッチ205、ガスアフターフ
ロースイッチ206、および上部に縦に4個並べて配さ
れた温度異常(発電機制御回路の温度異常)、ガス不足
警報、トーチスイッチおよび溶接出力の各表示灯が設け
られ、その下に7セグメントLED、その右に上昇スイ
ッチ207、下降スイッチ208が設けられている。
【0022】そして、その右側に、燃料計209および
押しボタン式エンジン停止スイッチ210が設けられて
いる。また、盤面下側には、トーチスイッチコネクタ2
11、TIG出力端子およびガス出口兼用のコネクタ2
12、右端に高周波接地端子213が、またその上に高
周波発生と同じタイミングで点灯する高周波表示灯21
7が設けられている。
【0023】さらに、本体100側の燃料タンク内の燃
料残量を表示するためにLEDを7素子用いた表示器を
設けてもよい。これは、7個のLEDを縦に並べたもの
で、上5個は緑点灯を、最下部2個は緑、赤の選択点灯
を行うもので、残量減少にともない上から緑点灯が消灯
へと変わっていき、4個消灯したら5個目および6個目
が緑点灯で7個目が赤点灯、さらに減少して5個目も消
灯したら6個目、7個目が赤点灯するというものが考え
られる。
【0024】また図3(b)に示す背面には、中央上部
に冷却ファン、右上部にTIG入力端子およびガス入口
兼用のコネクタ214が、下部に通常、本体制御、高周
波オフの切換を行う応急スイッチ215および電源、通
信用の4芯コネクタ216が設けられている。
【0025】この応急スイッチ215は、リモコン装置
200の動作が正常なときに使用するための「通常」、
異常なときに本体100側の設定で溶接作業が行える
「本体制御」、およびメンテナンス時等に高周波の発生
を「高周波OFF」に切り換えるものである。
【0026】図4ないし図9は、本体100およびリモ
コン装置200のTIG溶接装置における動作内容を説
明するためのフローチャートである。このうち図4ない
し図6は本体100の動作を、図7および図9はリモコ
ン装置200の動作を示すものである。
【0027】いま図4および図5において、本体100
の電源が投入されたとすると、ステップS101により
初期設定が行われ、本体100内部の各回路要素が初期
状態に設定される。そして、本体100のリモート切換
スイッチ103がリモート状態か否かが判断される。図
2の本体100の盤面では、リモート切換スイッチ10
3はディジタル式リモート/本体/アナログ式リモート
の3段階切換となっているが、図4および図5ではアナ
ログ式リモートは省略し、ディジタルリモートを「リモ
ート」として「リモート/本体」と記載している。
【0028】ステップS102での判断によりリモート
であると、ステップS103に移行し、本体100用の
ガスバルブが閉じられ、リモコン200用のガスバル
ブが開かれる(この場合、リモコン装置200のガス
バルブは閉の状態である。)。これにより、本体10
0を経由してリモコン装置200にガスが供給される。
次いで、ステップS104により本体100からリモコ
ン装置200に向かって、「燃料」の残量および「リモ
ート」状態表示のデータがディジタル信号としてケーブ
ル300を介して送信される。
【0029】この送信の後、ステップS105により本
体100からリモコン装置200に対してデータの送信
が要求される。リモコン装置200では、図3を用いて
説明したように、クレータ制御セクションおよび溶接電
流/フロー時間調整セクションでのいくつかの設定が行
われるから、この内容がディジタル信号によるデータと
して、ケーブル300を介して本体100に送信され
る。
【0030】本体100がデータを受信すると(S10
6)、本体100では受信したデータに基づき各種設定
動作およびデータの保存動作が行われる(S107)。
続いて、ステップS108により、リモコン装置200
の背面に設けられた応急スイッチ215がオフか否かが
調べられ、オフであるとステップS109により、トー
チスイッチがオンであるか否かが判定され、オンである
とステップS110に移行して、溶接動作に移る。
【0031】すなわち、ステップS110により、リモ
コン装置200に高周波出力を生じさせてトーチからア
ークが生じ易くなるようにする。そして、アーク発生に
より溶接電流が流れたか否かが判断される(S11
1)。アークが発生していれば、ステップS112によ
る溶接出力に移行して溶接作業が行われる。発生してい
なければ、ステップS110に戻りアークが発生するま
で高周波出力を行う。そして、溶接作業が終了するとス
テップS113により、各種設定の作業終了を確認して
リモコン装置200側のガスバルブを閉じて溶接シー
ルドガスすなわち不活性ガスの供給を停止する。これ
は、リモコン装置200が正常に動作している場合であ
る。
【0032】一方、リモコン装置200が異常である場
合は、ステップS106での判断の結果、リモコン装置
200からデータを受信していないか、ステップS10
8で応急スイッチ215がオフでないかの場合には、ス
テップS121に移行して本体100のガス出口に設け
られたガスバルブを閉じる(この場合、リモコン装置
200のガスバルブは開の状態である。)。そして、
ステップS122によりトーチスイッチがオンか否かが
調べられ、オンであればガスバルブを開いて(S12
3)、ステップS124によりリモコン装置200に高
周波出力を生じさせてトーチからアークが生じ易くなる
ようにする。
【0033】そして、アーク発生により溶接電流が流れ
たか否かが判断される(S125)。アークが発生して
いればステップS126による溶接出力に移行して溶接
作業が行われる。発生していなければ、ステップS12
4に戻りアークが発生するまで高周波出力を行う。溶接
作業が終了すると、ステップS127により各種設定の
作業終了を確認し、ガスバルブを閉じて溶接シールド
ガスすなわち不活性ガスの供給を停止する。そして、ス
テップS102に戻り、リモート切換スイッチ103が
リモートとなっているか否かの判断が行われる。
【0034】また、ステップS122でトーチスイッチ
がオンでなければ、ステップS128により本体100
側の各種設定値が読み込まれる。そして、ステップS1
02に戻り、リモート切換スイッチ103がリモートと
なっているか否かの判断が行われる。
【0035】次に、リモート切換スイッチ103がリモ
ート側ではなく、本体側に切り換わっていた場合を説明
する。この場合は、ステップS131に移行してリモコ
ン装置200用のガスバルブおよび本体用の同が閉
じられ、溶接用シールドガスすなわち不活性ガスがトー
チに一切供給されなくなる。次いで、ステップS132
によりトーチスイッチがオンになるまで本体側の各種設
定値を読み込み(S133)、オンになるとステップS
134によりガスバルブを開いて本体側での溶接のた
めのガス供給を行う(この場合、トーチは本体100側
で接続されている。)。
【0036】そしてステップS135および同136に
より、アークが発生し溶接電流が流れるまで高周波出力
を行う。アークが発生したら、ステップS137により
溶接出力を行う。こののち、溶接作業が終了するとステ
ップS138により、各種設定作業の終了後にガスバル
ブを閉じてガス供給を停止した上で、ステップS10
2によるリモート切換スイッチ103の切換状態の判断
を行う。
【0037】図6は、図4および図5のフローチャート
でステップS112,S126およびS137に示され
た「溶接出力」における動作内容を、より詳細に示した
フローチャートである。溶接出力は、クレータ制御モー
ドがクレータ「無」、クレータ「有」、「反復」の何れ
であるかによって異なる動作を行う。
【0038】いまステップS141でクレータ「無」モ
ードであると判断されると、ステップS142に移行し
てメイン電流だけが出力され、この出力はアークが持続
している限り(S143)、溶接動作が行われる。
【0039】またステップS144に移行してクレータ
「有」モードであると、初期電流、メイン電流およびク
レータ電流が出力され(S145)、この出力されたデ
ータに基づきアークが持続している限り(S146)、
溶接動作が行われる。
【0040】さらに上記両モードでなければ「反復」モ
ードであることになり、ステップS147により初期電
流、メイン電流、そしてクレータ電流、メイン電流の反
復動作が、アークが続くかぎり行われる(S148)。
また、ここではクレータモードスイッチが押される度
に、クレータ「無」、クレータ「有」、「反復」動作の
設定が変わるようになっている。
【0041】図7および図8は、リモコン装置200側
における動作内容を示したフローチャートである。電源
投入によりステップS201による初期設定が行われ、
ステップS202による応急スイッチ215がオフか否
かの判断に移行する。オフであれば通常の動作を行うこ
とになり、ステップS203に移行してリモコン装置2
00側のガスバルブを閉じてリモコン装置200側か
らトーチへのガス供給を停止する。そして、ステップS
204により本体100からのデータ要求を受けて、ス
テップS205によりデータを送信する。
【0042】ここで、溶接電流である初期電流、メイン
電流、クレータ電流とガスアフターフロー時間の設定お
よびクレータモード選択位置の前のデータは既に保存さ
れており、初期設定時にはこの保存データが送信され
る。本体100からのデータ要求がなければ、ステップ
S205を迂回してステップS206に移行する。
【0043】ステップS206では、トーチスイッチが
オンか否かが判断され、オンであればステップS206
aによりトーチスイッチLEDが点灯して、ステップS
207によりガスバルブを開いて、ステップS208
以降の溶接動作に入る。すなわち、本体100側からリ
モコン装置200側に対する高周波出力命令が出され
(S208)、高周波が出力される(S209)。
【0044】そして、ステップS210によりアーク発
生を意味する溶接電流が流れたか否かが判定され、溶接
電流が流れるまで高周波出力が行われ、溶接電流が流れ
るとステップS210aにより溶接電流のLEDが点灯
して溶接出力に移行する(S211)。また、本体10
0から高周波出力命令と溶接出力命令とが出力された後
に、溶接電流のLEDを点灯させることもできる。この
間の動作は、図5におけるステップS110ないしS1
12に対応する。
【0045】溶接出力動作が行われたら、本体100か
らガスバルブを閉じる信号が送られて来たかを監視し
(S212)、送られて来たらガスバルブを閉じて
(S213)、ステップS202に戻って待機状態とな
る。
【0046】ここで、初期電流、メイン電流、クレータ
電流およびガスアフターフロー時間の設定変更がある
と、ステップS241からステップS242に移行し、
各種設定(S242)、データの保存(S243)およ
び指定された項目の数値表示(S244)を行い、ステ
ップS202に戻る。
【0047】また、ステップS206でトーチスイッチ
がオンでないときは、ステップS214aによるクレー
タモード選択スイッチがオンであるか否かの判断に移行
する。オンであれば、次のステップS214bにより、
現在のクレータモードが「無」にあるか否かの判断に移
行する。
【0048】そして、「無」でないならば、次のステッ
プS214cにより、現在のクレータモードが「有」に
あるか否かの判断に移行する。「有」でもないならば、
現在のクレータモードが「反復」にあるものとして、ス
テップS214dによりクレータモード「無」に変更す
る。そして、ステップS214gにより、クレータ
「無」の表示灯(LED)を点灯させて、次のステップ
S215の各種設定に移行する。
【0049】他方、ステップS214bで現在のクレー
タモードが「無」であると判断されると、ステップS2
14fに移行してクレータモードを「有」に変更し、ス
テップS214iによりクレータ「有」のLEDを点灯
させて、次のステップS215の各種設定に移行する。
【0050】また、ステップS214cで現在のクレー
タモードが「有」であると判断されると、ステップS2
14eに移行してクレータモードを「反復」に変更し、
クレータ「反復」のLEDを点灯させる。
【0051】なお、ステップS214aでクレータモー
ド選択スイッチがオンされていなければ、あるいは、ト
ーチスイッチのLEDが点灯している(S206a)
と、直接ステップS215に移行し、各種設定の変更が
可能となる。
【0052】このクレータモード選択スイッチが適宜押
されることにより、「有」、「反復」、「無」、
「有」、…とサイクリックにモード変更が繰り返され
る。
【0053】このようにして、各種設定(S215)、
データの保存(S216)および指定された項目の数値
表示(S217)を行い、ステップS202に戻って待
機状態となる。
【0054】他方、ステップS202で応急スイッチ2
15がオンであると、ステップS218に移行してガス
バルブを開き、本体100をガスバルブの開閉によ
る応急措置としての溶接作業を行う状態とする。
【0055】図9は、リモコン装置200における各種
設定の動作内容を示したものである。この各種設定は、
図3(a)に示した盤面の溶接電流/フロー時間調整セ
クションを用いて行われ、初期電流、メイン電流、クレ
ータ電流およびガスアフターフロー時間の4項目であ
る。
【0056】例えば初期電流指定は、ステップS221
により初期電流スイッチがオンか否かを判断し、オンで
あればそのスイッチのLED表示灯が点灯して現項目指
定箇所を表示し、ステップS222により初期電流の項
目指定を行い、ステップS229ないしS233の数値
設定動作に移行する。
【0057】すなわち、図3における上昇スイッチ(図
3、207)が押される(S229)と、ステップS2
30で「+1」となり、反対に下降スイッチ(図3、2
08)が押される(S231)と、ステップS232で
「−1」となる。したがって、上昇スイッチまたは下降
スイッチを選択的に適宜回数押すか、あるいは押し続け
ることにより、数値設定を行うことができる。このフロ
ーチャートには記載されていないが、図3の7セグメン
トLEDも変更に伴い変更表示される。
【0058】他のメイン電流、クレータ電流およびガス
アフターフローについても同様に、項目別に数値設定を
行うことができる(S223−S224,S225−S
226およびS227−S228とS229−S233
との組み合わせ)。
【0059】図10は、図6に示したクレータモード選
択スイッチにおける溶接電流の通電の様子を、トーチス
イッチのオンオフ操作と関連させてタイミングチャート
として示したものである。すなわちクレータ「無」モー
ドでは、トーチスイッチがオンの期間だけ溶接電流とし
てのメイン電流が流れる。またクレータ「有」モードで
は、トーチスイッチのオンにより初期電流が流れ、オフ
になるとメイン電流が流れ、再度オンになるとクレータ
電流が流れ、再度オフになると通電が終了する。
【0060】さらに「反復」モードでは、トーチスイッ
チが最初にオンになると初期電流が流れ、オフになると
メイン電流が流れ、再度オンになるとクレータ電流が流
れ、再度オフになるとメイン電流が流れ、もう一度オン
になるとクレータ電流が流れるという動作を繰り返し、
最後に母材からトーチを引き上げてアークを切ることで
通電が終了する。
【0061】図11および図12は、本体100とリモ
コン装置200との間を結ぶ4本の線路、ならびにその
線路に用いられる回路要素を示したもので、図11は本
体100側を、また図12はリモコン装置200側を示
している。
【0062】そして、回路要素としてはC1,C2,C
3、C4(C4−1ないしC4−3)があり、フォトカ
プラ、トーチスイッチ、インバータおよび回路電源を含
めててそれら各々につき説明する。
【0063】回路要素C1は、ノイズフィルタであり、
高周波発生装置から発生する高周波高電圧または溶接中
に発生する電磁波などのノイズを吸収して、制御回路線
路への侵入をできるだけ阻止すると同時に、フォトカプ
ラあるいは制御回路を保護するものである。高周波高電
圧または電磁波が線路(ライン)上に乗って来なければ
省略できる。
【0064】回路要素C2は、送信側からのデータのパ
ルス信号を交流にするためのカップリングコンデンサで
ある。また回路要素C3は、ローパスフィルタで、パル
ス幅の小さいパルス信号(ここでは、45ms未満のパ
ルス幅)は、組み込まれているコイルとコンデンサとで
吸収されるから、パルス幅の小さいパルスが通過せず、
連続したレベル信号(ここでは、45ms以上のもの)
のみ通過させる。したがって、高周波発生命令信号は通
過する。
【0065】そして、回路要素C4は、ハイパスフィル
タで、データのパルス信号としての交流成分とレベル信
号およびノイズとを弁別する回路で、パルス信号以外の
レベル信号または高周波ノイズを阻止してデータ信号の
み受け付ける。この回路要素C4のうち、回路要素C4
−1はカップリングコンデンサで、重畳信号中の交流成
分のデータ信号であるパルス成分を通過させる。また、
回路要素C4−2はノイズフィルタで、データであるパ
ルス信号としての交流成分から高周波を除去してパルス
信号を伝達する。さらに、回路要素C4−3はレベル弁
別回路で、信号レベル電圧のしきい値につき、信号レベ
ルかノイズレベルかの弁別を行い、ノイズレベルでは伝
達せず信号レベルであるとき伝達する。
【0066】フォトカプラは、ディジタル信号線路と本
体100側およびリモコン装置200側のコントロール
部への送受信の信号線路との絶縁を行うもので、ディジ
タル信号線路とコントロール部への信号線路との回路電
源を異なった電源電圧にすることができる。
【0067】そのため、回路電圧を両コントロール部の
信号線路と区別してディジタル信号線路の回路電圧を高
くすることができ、線路の抵抗による電圧ドロップに対
してもディジタル信号をより正確に、かつ確実に送受信
できる。また、フォトカプラを介して絶縁することで、
ディジタル信号線路(延長ケーブル)上のノイズカット
がより良好に行え、両コントロール部にノイズが入らな
いようにして高電圧によるノイズから両コントロール部
を保護できる。
【0068】フォトカプラによる絶縁回路は、外来ノイ
ズおよび装置内からの高周波高電圧、電磁波等のノイズ
が信号線路上に乗ってこない場合、またはディジタル信
号線路が短い場合には省略することができる。
【0069】トーチスイッチは、高周波発生用スイッチ
で、リモコン装置200のコントロール部およびディジ
タル信号線路に高周波高電圧、電磁波等が侵入しないよ
うに回路要素C1を介してフォトカプラで絶縁し、制御
回路を保護している。そして、インバータは雑音余裕度
を持っているので、信号等を反転させると同時に雑音余
裕度によりディジタル信号をノイズから区別する。
【0070】回路電源は、本体100側では本体100
側のスイッチング電源回路の入力としてバッテリを、こ
のスイッチング電源回路の出力として、リモコン装置2
00側の電源としての直流電源プラス用線路の+18
V、本体100側のディジタル信号線路用の回路電源+
12V、本体100側のデータの送受信とマイコン等の
回路電源+5Vで構成されている。そして、+18Vお
よび+12Vの0レベル電圧線路は互いに接続されたコ
モン線路として、+5Vとは絶縁されてリモコン装置2
00側に送られる。
【0071】一方、リモコン装置200側では、リモコ
ン装置200側のスイッチング電源回路の入力として本
体100側から送られてきた直流電源プラス用線路の+
18Vとコモン線路とを、このスイッチング電源回路の
出力として、リモコン装置200側のディジタル信号線
路用の回路電源、LEDとリレー等の電源用の+12
V、データ送受信とマイコン等の回路電源、LEDと各
種設定スイッチ等の電源用の+5V、そしてトーチスイ
ッチの回路電源およびガスバルブ用の電源の+18Vは
そのまま出力するように構成されており、+18Vと+
12Vの0レベル電圧線路は接続されコモン線路とされ
ており、+5Vの線路とは絶縁されている。
【0072】図11および図12に示した実施例では、
本体100側のスイッチング電源の入力としてバッテリ
を使っているが、交流電源を使うことも可能である。ま
た、リモコン装置200側を含むスイッチング電源の出
力電圧は+18V、+12V、+5Vを使っているが、
この電圧は回路電源電圧により適宜選択される。
【0073】この図11および図12に示す回路の動作
は次の通りである。送信側からデータとしてのパルス信
号のみが送信されたときには、送信側のコントロール部
から送信されたデータのパルス信号は、回路要素C2に
よりパルス信号が交流に変換されて取り出され、ディジ
タル信号線路とコモン線路に送られる。
【0074】そして、ディジタル信号線路により送られ
た交流成分のデータは、受信側で回路要素C4に取り込
まれる(C4−1)。回路要素C4−2によって取り込
まれた交流成分からノイズが除去され、回路要素C4−
3により交流成分のデータのパルス信号レベルかノイズ
レベルかの弁別が行われて、データのパルス信号のみが
受信側のコントロール部に送り込まれる。
【0075】送信側からスイッチングなどによるレベル
信号のみが送信されたときは、送信側のコントロール部
および外部のトーチスイッチから送信されたレベル信号
は、回路要素C1によりレベル信号から高周波の高電圧
または電磁波成分が除去された上で、一方はコントロー
ル部へ、他方は回路要素C1により高周波の高電圧また
は電磁波などの成分が再度除去されてディジタル信号線
路とコモン線路とに送られる。
【0076】そして、ディジタル信号線路とコモン線路
とに送られてきたレベル信号は、受信側では回路要素C
3に取り込まれる。この取り込まれたレベル信号からコ
イルとコンデンサとによりパルス幅の小さい信号または
ノイズが除去された受信側のコントロール部に連続した
レベル信号のみが取り込まれる。
【0077】送信側からデータとしてのパルス信号とス
イッチング等のレベル信号とが送信されたときは、送信
側のコントロール部から送信されたデータのパルス信号
およびレベル信号は、上述したパルス信号の交流成分と
レベル信号とが重畳した信号としてディジタル信号線路
に送られる。そして、ディジタル信号線路により送られ
てきた交流のデータとレベル信号は、受信側では上述し
たようにパルス信号とレベル信号との弁別が行われるこ
とによって、両信号に分けられて受信側のコントロール
部の一方側はデータのパルス信号として、他方はレベル
信号として取り込まれる。
【0078】(変形例)上記実施例では、TIG溶接に
ついて説明したが、炭酸ガス溶接装置、ミグ(MIG)
溶接装置または半自動溶接装置等に適用し、リモコン装
置による各種設定等のデータ信号にスイッチング等のレ
ベル信号を重畳して伝送するようにすることもできる。
また、ケーブルをできるだけ軽量化、簡素化するために
4芯ケーブルを用いているが、事情に応じて電源ライ
ン、信号ラインの数を増やすことはもちろん可能であ
る。
【0079】
【発明の効果】本発明は上述のように、溶接装置本体と
リモコン装置との間を、コモン線路、電源プラス線路お
よびディジタル信号線路を含む4本以上の制御用線路に
よって接続する構成としたため、従来のアナログ方式に
よるものでは実現できなかった、本体とリモコン装置と
の多くの情報伝送が簡単に行え、しかも十分引き回しに
適するケーブルで本体とリモコン装置とが接続されてい
て、取扱し易いリモートコントロール式溶接装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を概念的に示した
説明図。
【図2】図2は、本体100の操作部上、下各部を示し
た外観図。
【図3】図3(a)および同(b)は、リモコン装置2
00の正面および背面の外観形状を示した図。
【図4】本体100の動作の一部を示したフローチャー
ト。
【図5】本体100の動作の図4に示した部分の残りの
部分を示したフローチャート。
【図6】図5のフローチャートでステップS112,S
126およびS137に示された「溶接出力」における
動作内容を、より詳細に示したフローチャート。
【図7】リモコン装置200側における動作内容を示し
たフローチャート。
【図8】図7に示したリモコン装置200側における動
作内容に追加する場合の追加部分を示したフローチャー
ト。
【図9】リモコン装置200における各種設定の動作内
容を示したフローチャート。
【図10】クレータモード選択スイッチにおける通電の
様子を、トーチスイッチのオンオフ操作と関連させて示
したタイミングチャート。
【図11】本発明の一実施例における本体100とリモ
コン装置200との接続関係を、本体側につき詳細に示
す回路図。
【図12】本発明の一実施例における本体100とリモ
コン装置200との接続関係を、リモコン側につき詳細
に示す回路図。
【符号の説明】
100 本体 101 ガス表示灯 102 スイッチ 103 リモート切換スイッチ 104 電流計 105 油圧警告灯 106 水温警告灯 107 充電警告灯 108 予熱警告灯 109 回転制御スイッチ 111 ガスアフターフロー調整器 112 初期電流調整器 113 クレータモード選択スイッチ 114 クレータ電流調整器 115 メイン電流調整器 116 スタータスイッチ 117 積算時間計 121 TIG溶接端子 122 リモートコンセント(アナログ用) 123 トーチスイッチコンセント 124 ガス入口 125 ガス出口 126 手溶接端子 127 リモート用TIG溶接コンセント 128 リモート接続コンセント 200 リモコン装置 201 表示灯 202 選択押しボタンスイッチ 203 メイン電流スイッチ 204 クレータ電流スイッチ 205 初期電流スイッチ 206 ガスアフターフロースイッチ 207 上昇スイッチ 208 下降スイッチ 209 燃料計 210 エンジン停止スイッチ 211 トーチスイッチコネクタ 212 TIG出力端子およびガス出口 213 高周波接地端子 214 TIG入力端子およびガス入口 215 応急スイッチ 216 電源、通信用4芯コネクタ 217 高周波表示灯 300 制御用線路
フロントページの続き (72)発明者 鈴 木 理 埼玉県川越市芳野台2丁目8番地65 デ ンヨー株式会社 技術部内 (72)発明者 水 谷 彰 伸 埼玉県川越市芳野台2丁目8番地65 デ ンヨー株式会社 技術部内 (72)発明者 ▲高▼橋 桂 千葉県市原市青柳2丁目11番地1 株式 会社サンコーレンタリース内 (56)参考文献 特開 平5−104248(JP,A) 特開 平3−142072(JP,A) 特開 昭60−68169(JP,A) 特開 昭62−6777(JP,A) 特開 昭60−64773(JP,A) 実開 昭59−39073(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/10 B23K 9/095 B23K 9/16

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接トーチから溶接領域に溶接用シールド
    ガスを噴射してガス雰囲気を形成し、この雰囲気中で電
    極、母材間にアークを発生させて溶接を行う溶接装置に
    おいて、 前記トーチに溶接電流を供給する溶接用電源と、 前記トーチに溶接用シールドガスを供給するガス源と、 前記溶接用電源からの溶接電流、および前記ガス源から
    の溶接用シールドガスが供給され、入力に応じて前記ト
    ーチに溶接電流およびガスの供給を行う本体と、 前記本体から溶接電流およびガスの供給を受け、入力に
    応じて前記トーチに溶接電流およびガスの供給を行うリ
    モコン装置と、 前記本体から前記リモコン装置に向けて回路電源を供給
    する線路、および前記本体と前記リモコン装置との間
    で、各種設定項目を示すデータおよびスイッチング等に
    基づくレベル信号を含むディジタル信号を授受するため
    の一方向性ディジタル信号線路を含み、前記ディジタル
    信号線路に対し送り込まれる前記データおよび前記レベ
    ル信号を合成してディジタル信号を形成する合成回路、
    ならびに前記ディジタル信号から前記データおよび前記
    レベル信号を分離して取り出す分離回路が設けられて、
    前記本体と前記リモコン装置との間を接続する4本以上
    の制御用線路とをそなえ、 前記本体および前記リモコン装置は、前記ディジタル信
    号により前記各入力を相互に授受することを特徴とする
    ディジタル通信式溶接装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディジタル通信式溶接装置
    において、 前記本体は、前記本体側による溶接動作と前記リモコン
    側による溶接動作とを選択できると同時に、前記リモコ
    ン装置側でも溶接作業に必要な各種設定およびモードの
    選択ができるディジタル通信式溶接装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のディジタル通信式溶接装置
    において、 前記4本以上の制御用線路は、コモン線路1本、直流電
    源プラス用線路1本、ディジタル信号用一方向伝送線路
    2本とを含むディジタル通信式溶接装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のディジタル通信式溶接装置
    において、 前記ディジタル信号用一方向伝送線路は、前記本体側お
    よび前記リモコン装置側とをフォトカプラを介して絶縁
    するとともに、ローパスフィルタを介してレベル信号
    を、ハイパスフィルタを介してデータを伝送する機能を
    有するディジタル通信式溶接装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のディジタル通信式溶接装置
    において、 前記ディジタル信号用一方向伝送線路は、データおよび
    レベルの複数の信号を前記コモン線路との間に重畳させ
    て伝送するものであり、 前記本体および前記リモコン装置は、前記ディジタル信
    号用伝送線路を介して送られたディジタル信号を分離し
    て受信するようにしたディジタル通信式溶接装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載のディジタル通信式溶接装置
    において、 前記リモコン装置は、初期電流、メイン電流、クレータ
    電流、ガスアフターフロー時間の各値の設定、クレータ
    制御モードの選択に関するディジタル信号を前記本体に
    送信する機能を有するディジタル通信式溶接装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載のディジタル通信式溶接装置
    において、 前記リモコン装置は、初期電流、メイン電流、クレータ
    電流、およびガスアフターフロー時間の設定変更は負荷
    時および無負荷時でも行え、またクレータ制御モードの
    選択変更は無負荷時でも行えるとともに負荷時での選択
    変更は溶接作業が一巡完了した後に行うように、これら
    の動作を行うためのディジタル信号を前記本体に伝送す
    る機能を有するディジタル通信式溶接装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載のディジタル通信式溶接装置
    において、 前記リモコン装置は、前記本体での設定内容にしたがっ
    て溶接を行うための応急切換回路を有するディジタル通
    信式溶接装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載のディジタル通信式溶接装置
    において、 前記リモコン装置は、溶接運転停止前の初期電流、メイ
    ン電流、クレータ電流、ガスアフターフロー時間の設
    定、およびクレータ制御モードの選択に関する情報を記
    憶しており、再運転時に運転停止前の条件に自動設定す
    る機能を有するディジタル通信式溶接装置。
  10. 【請求項10】請求項1記載のディジタル通信式溶接装
    置において、 前記本体は、少なくとも1つの異常警報および燃料タン
    ク内の燃料残量に応じた情報の少なくとも一方に関する
    ディジタル信号を前記リモコン装置に送信する機能を有
    するディジタル通信式溶接装置。
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