JP3582135B2 - グロープラグ通電制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ディーゼルエンジンの予熱装置に使用されているグロープラグへの通電を、始動時のみならず運転時にも制御する、グロープラグ通電制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンは、車両用のみならず船舶用のエンジンとして広く使用されている。船舶用に用いた場合、通称、マリンエンジンとも言われる。このようなディーゼルエンジンの始動を容易にするため、種々の予熱装置が考案され、実用に供されているが、最も一般的なものにグロープラグを用いたものがある。この予熱装置は、ディーゼルエンジンの燃焼室内にグロープラグを挿設しておき、燃料が燃焼しにくい始動時にグロープラグに通電する。通電してグロープラグを赤熱しておけば、スタータのクランキングによって噴射された燃料は、温められたグロープラグに当たり、燃焼し易くなり、始動が達成される。
【0003】
グロープラグへの通電制御は、始動時のキースイッチの操作と関連させて行うようにされており、始動を終えれば、通常、グロープラグへの通電は停止される。しかし、始動を終えたからといって、常に燃焼し易くなっているとは限らない。周囲温度が低いため、吸気温度が低かったり、エンジン温度がなかなか上昇しなかったりすると、燃焼状態は良くならず、エンジン回転の上昇が速やかには行われない。また、燃焼し得なかった燃料が、青白煙となって排出されたり、排気管内への燃料ミストの付着,滞留といった問題を引き起こす。
そこで、始動を終えたからといって、直ちにグロープラグへの通電は停止せず、しばらくの間は通電し続けるように制御したものがある。
【0004】
図5は、そのようなグロープラグ通電制御装置の第1の従来例である。これはスタータへの通電を終えた後、所定時間が経過するまでは通電するようにしたものである。図5において、1は車両バッテリ、2はリレー、2−1はリレー接点、2−2はリレーコイル、3はキースイッチ、4はスタータ、5はグロープラグ、6はタイマである。
【0005】
キースイッチ3のB端子は、車両バッテリ1に接続されており、キースイッチ3に差し込んだキー(図示せず)を回動操作することにより、C端子,ACC端子等に接続される。R端子,R端子は、一括接続されてグロープラグ5へ接続されている。タイマ6は、スタータ4がオフされた時点より所定時間を計時するためのタイマである。この所定時間は、燃焼が速やかに行われるようになるであろうと思われる時間を、実験等により割り出して定められる。タイマ6への動作電源は、ACC端子より供給される。
【0006】
キースイッチ3にキーを差し込んでから始動を開始するまでは、R端子よりグロープラグ5へ通電され予熱される。始動時は、B端子はC端子と接続されスタータ4に通電されるが、R端子にも接続され、グロープラグ5へ通電される。始動を終える時には、C端子よりスタータ4への通電が停止され、R端子からグロープラグ5への通電も停止される。
【0007】
C端子よりの通電が停止されたことは、タイマ6へ伝えられる。すると、タイマ6は、リレー2のリレーコイル2−2を付勢してリレー接点2−1をオンすると共に、所定時間の計時を開始する。グロープラグ5は、今度はリレー接点2−1を通して通電される。所定時間が経過した時、タイマ6はリレーコイル2−2を消勢してリレー接点2−1をオフし、グロープラグ5への通電を断つ。
【0008】
図6は、グロープラグ通電制御装置の第2の従来例である。これは、エンジン冷却水温が所定温度になるまでは、グロープラグに通電するようにしたものである。符号は図5のものに対応し、7はコントローラ、8はエンジン冷却水温センサ、9はドロッピングレジスタである。図5と同じ符号のものは、構成,動作も同様であるので、その説明は省略する。コントローラ7の動作電源は、ACC端子より供給される。
【0009】
コントローラ7は、エンジン冷却水温センサ8で検出されるエンジン冷却水温が設定値に達した時、リレーコイル2−2を消勢してリレー接点2−1をオフする。エンジン冷却水温が設定値に上昇するまでは、グロープラグに通電するので、周囲温度が低い場合には長時間通電することになる。長時間通電すると、グロープラグを損耗させたりバッテリが過放電を起すおそれがある。そこで、グロープラグへの印加電圧を低下させたり、流れる電流が大になるのを防止するために、ドロッピングレジスタ9が接続されている。
【0010】
また、ディーゼルエンジンの始動時の予熱は、出来るだけ短時間に温度を上昇させ、始動が容易に出来る状態を実現しておき、その後はその温度を保っておくことが望ましい。そこで、最初はグロープラグを並列接続とし、大電流を流して急速加熱し、その後は直列接続に切り換えて保温のための小電流を流しておくものが提案されている。
そのようなグロープラグ通電制御装置に関する従来の文献としては、例えば、実開昭54−68039 号公報,実公昭63−16869 号公報等がある。
【0011】
なお、実公昭63−16869 号公報に示されるグロープラグ通電制御装置では、種類の異なったグロープラグを組み合わせて使用している。即ち、1線式グロープラグと2線式グロープラグとを1組とし、両グロープラグを、キースイッチをONした時点からグロープラグ印加電圧に応じて設定した所定時間経過時点までは並列接続とし、その後は直列接続として通電するようにしたものである。
【0012】
図7は、1線式グロープラグと2線式グロープラグとを示す図である。図7(イ)が1線式グロープラグ、図2(ロ)が2線式グロープラグである。図7において、13は1線式グロープラグ、13−1は導線、13−2は金属ケース、13−3は絶縁物、13−4はヒータ、14はエンジン本体、15は2線式グロープラグ、15−1,15−2は導線、15−3は金属ケース、15−4は絶縁物、15−5はヒータである。
【0013】
1線式グロープラグ13は、1本の導線13−1の先端にヒータ13−4が接続され、ヒータ13−4の他端は金属ケース13−2に接続されている。2線式グロープラグ15では、ヒータ15−5が2本の導線15−1,15−2間に接続されており、一方の導線15−2は、金属ケース15−3の途中から引き出されている。その導線15−2は、エンジン本体14に接続される。
なお、船舶用に使用するディーゼルエンジンでは、2線式グロープラグの方を用いるように定められている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
(問題点)
燃焼不良状態は、始動時のみならず運転時にも生ずるが、前記した従来のグロープラグ通電制御装置は、▲1▼始動時およびその付近における燃焼不良状態を良好にすることのみを行うものであったり、▲2▼運転時に食い込んで燃焼不良状態に対処するにしても、或る特定の燃焼不良状態に対処するものであったり、必要とする部品の配設に難点がある等という問題点があった。
【0015】
(問題点の説明)
運転時においても燃焼状態が悪くなることは、例えば、船舶にターボ過給機付ディーゼルエンジンを用い、圧縮比を小にしている場合等にしばしば生ずる。このようなエンジンで高出力を出そうとすると、高過給を行う必要があるが、そのためには圧縮比を小にしなければならない。しかし、圧縮比が小のエンジンでは、エンジン温度が上昇しても、低速・低負荷運転時には燃焼室温度はあまり上昇せず、青白煙や燃料ミストや異臭を発生する。なお、低速・低負荷運転時とは、言い換えればアイドル運転で微速航行している時のことである。
【0016】
このような状態は、例えば、漁船が目的水域に着いてから操業等のために微速航行する場合等に生ずる。操業時間が長くなれば、アイドル運転が長時間行われることになる。車両と違って船舶では排気管を水冷していることが多いので、燃焼室温度の低下度合いも大であり、車両の場合よりも燃焼状態は悪くなる。
また、無負荷でアイドル運転をしている時(停泊時)にも、燃焼状態は悪くなる。
【0017】
船舶の場合などは、青白煙が排出されたり、独特の異臭が周囲に放出されると、それによって乗員の気持ちを悪くさせてしまうことになるし、燃料ミストは海洋を汚染することにもなる。
【0018】
ところで、実開昭54−68039 号公報,実公昭63−16869 号公報に示されるグロープラグを並列接続から直列接続に切り換える従来例や図5の従来例は、始動時およびその付近における燃焼状態を良好にしようとするものであり、運転時には何ら対処してはいない。例えば、図5の例では、タイマ6の設定時間が経過してしまえば、いくら周囲温度が低くてエンジンでの燃焼状態が悪くなったとしても、もはやグロープラグには通電されない。
【0019】
図6の従来例では、必ずしも前記したような低速・低負荷運転時や無負荷アイドル運転時等に対処することは出来ないし、必要とする部品に関しても難点がある。即ち、運転時に入ってもエンジン冷却水温が設定値に上昇するまでは、グロープラグに通電するようにされているので、周囲温度が低い場合には長時間通電することになる。従って、ドロッピングレジスタ9としては、大型で且つ高熱に耐えるものとしなければならないとか、その設置場所としては、広くて熱に強い場所を確保しなければならない等といった難点があった。
本発明は、以上のような問題点を解決することを課題とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のグロープラグ通電制御装置では、始動が終了するまでは並列接続とされて通電され、始動終了後は切換リレーの付勢により直列接続とされた時のみ通電される複数のグロープラグ群と、エンジン回転数センサと、排気温センサと、始動中および排気温が設定温度より大である場合は前記切換リレーを消勢し、始動終了後において排気温が前記設定温度より小であり且つエンジン回転数が燃焼不良設定範囲にある場合は前記切換リレーを付勢するコントローラとを具えることとした。
【0021】
【作 用】
運転時においても、エンジン回転数センサや排気温センサからの検出信号を基に、コントローラにてエンジンが燃焼不良状態にあるか否かを判断する。そして、燃焼不良状態にあると判断された場合には、始動時に使用したグロープラグを2分割して直列接続にし、これに通電して燃焼室の温度を高める。
これにより、アイドル運転で微速航行していたり、無負荷でアイドル運転していたりしても、青白煙や燃焼ミストを排出することもなく、異臭を放つこともなくなる。
【0022】
【実施例】
本発明では、始動時に通電するグロープラグに、運転時でもディーゼルエンジンの燃焼状態が良好でない場合には通電して、青白煙や燃料ミストの排出および異臭の放出を防止する。燃焼状態が良好でないことの検出は、エンジン回転数および排気温度を利用して行う。そして、運転時に通電する際には、グロープラグを複数の群に分けて直列接続に切り換え、グロープラグ個々への印加電圧や電流を、始動の際の並列接続時より減少させる。そうすると、ドロッピングレジスタを設ける必要はない。
【0023】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のグロープラグ通電制御装置を示す図である。符号は図6のものに対応し、5A,5Bはグロープラグ、10は切換リレー、10−1は可動接点、10−2はリレーコイル、D,Eは固定接点、11はエンジン回転数センサ、12は排気温センサ、16はグロー表示ランプである。グロー表示ランプ16は、グロープラグ5に通電されているか否かを表示するためのランプである。
【0024】
切換リレー10は、2つのグループに分けてあるグロープラグ5A,5Bを、並列接続にしたり直列接続にしたりするためのリレーである。可動接点10−1は、リレーコイル10−2が消勢されている時は、実線の如く固定接点Dと接触し、グロープラグ5A,5Bは並列接続とされる。リレーコイル10−2が付勢されている時は、点線の如く固定接点Eと接触し、グロープラグ5A,5Bは直列接続とされる。始動時は並列接続とされ、運転時に通電する時は直列接続とされる。
【0025】
従って、切換リレー10のリレーコイル10−2は、コントローラ7からの信号により付勢されるが、始動時には付勢されないようにしておく。これを付勢したり消勢したりする制御は、運転時になってから行う。リレーコイル10−2の消勢,付勢は、エンジン回転数センサ11等からの検出信号等により決定する。
【0026】
ここで、動作の概要を説明しておく(詳細な動作は、後で図3に従って説明する。)。
(1)始動時
図2は、始動時のキースイッチ接続図である。キースイッチ3が「予熱」位置にある時には、車両バッテリ1に接続されているB端子は、R端子と接続されている。R端子はグロープラグ5A,5Bに接続されているから、車両バッテリ1から並列接続されているグロープラグ5A,5Bに通電される。
【0027】
次に、キースイッチ3は「OFF」位置,「ON」位置を通って「始動」の位置へ回動される。そこでは、B端子はR端子,C端子,ACC端子と接続される。R端子はR端子と一括してグロープラグ5A,5Bに接続されているから、グロープラグ5A,5Bには通電される。C端子からスタータ4へ電流が流れ、始動がなされる。同時にC端子からコントローラ7へも電流が流れ、始動中であることを知らせる。その知らせを受けている間、コントローラ7は切換リレー10を消勢状態に保つ。つまり、並列接続に保つ。なお、「ON」位置,「始動」位置の時、コントローラ7への動作電源はACC端子より供給される。
【0028】
(2)運転時
キースイッチ3が運転時である「ON」位置に戻されると、R端子,R端子はB端子とは接続されなくなるから、グロープラグ5A,5Bへの通電は停止される。一方、C端子からコントローラ7への電流がなくなるから、コントローラ7は、切換リレー10を消勢状態に保つ動作を解除する。
その後は、エンジン回転数センサ11や排気温センサ12からの検出信号を、後に述べるような設定値と比較し、切換リレー10を付勢したり消勢したりする制御を行う。付勢した場合には、グロープラグ5Aとグロープラグ5Bとが直列接続され、B端子より切換リレー10を通って通電される。それにより燃焼室の温度が上昇され、燃焼状態が改善される。
先にも述べたように、長時間通電する可能性のある運転時には、並列ではなく直列にして通電するので、図6の従来例で用いていたようなグロープラグ保護用のドロッピングレジスタは不用となる。
以上が、動作の概要である。
【0029】
次に、排気温やエンジン回転数に関する設定値について説明する。
本発明では、排気温センサ12は、エンジンの燃焼室の温度を間接的に検出するために用いている。排気温がこれ以上の温度であれば燃焼状態が良好と認められる温度T(例、300℃)を、予め実験等により求めてコントローラ7に設定しておく。エンジン回転数センサ11は、エンジン回転数が燃焼状態の悪いアイドル運転状態のものか、通常の走行状態なり航行状態のものかを判断するために用いている。
【0030】
運転時において排気温が前記設定温度Tより大である場合は、エンジン回転数が小であっても燃焼状態は良好であると判断する。排気温が設定温度Tより大であれば、燃焼室の温度は高く、燃焼状態は良いからである。このような場合の具体例としては、船舶が高速で航行した後、停船したり微速航行している場合が挙げられる。エンジン回転数は小となってはいるが、排気温は設定温度Tより大となっている。
【0031】
エンジン回転数センサ11から検出される回転数を考慮に入れるのは、排気温が設定温度Tより小の場合である。排気温が設定温度Tより小であって、回転数が設定範囲(図4で説明する)の値である場合に、グロープラグに通電して燃焼室の温度を上げる。その場合、始動時と同様に並列接続のままで大きな電流を流したのでは、グロープラグの損耗が激しい(始動時には、短時間で所定温度に達せしめるため、大きな電流が流れるように設計してある)。そこで、それを防止するため、グロープラグを直列接続に切り換えて、個々のグロープラグへの印加電圧および電流を減少させる。
【0032】
図4は、エンジン回転数と切換リレー10の接点位置との関係を示す図である。グロープラグ5A,5Bは、接点位置がDとなっている時は並列接続であり、Eとなっている時は直列接続である。
たとえ排気温が設定温度Tより小であっても、エンジン回転数がこの値以上の回転数であれば、通常の走行状態なり航行状態となっていると判断されるところの回転数N(例、1100rpm)を、予め実験等により求めてコントローラ7に設定しておく。
【0033】
また、アイドル回転数より少し小さい回転数N(例、400rpm)をコントローラ7に設定しておき、回転数N〜Nまでの間では、通常の走行状態でもなく燃焼状態も良くない状態であるから、グロープラグに通電して燃焼室の温度を上げてやる。アイドル回転数より少し小さい回転数Nとしたのは、アイドル回転数になってから発熱させるより、多少余裕を見て少し低い回転数から発熱させた方が良いからである。
また、アイドル状態(例、回転数500rpm)から微速航行のためマリンギヤをONすると、一時的に回転数が低下(例、450rpm)する場合があるので、前記Nはアイドル回転数より低い値とした。
【0034】
高い回転数から低下して来た場合は、前記回転数Nより少し小さい回転数N(例、1000rpm)になってから直列接続に切り換えるように、回転数Nをコントローラ7に設定しておく。また、その直列接続は、前記回転数Nより小さい回転数N(例、300rpm)になった段階で、並列接続に切り換えるようにしておく。このようにヒステリシスを持たせておくのは、切換リレー10のチャタリングを防止するためである。
【0035】
前記回転数Nより小さい回転数Nまで低下すると、これはアイドル運転も保てず、もうすぐエンジンが停止するという状態となる。グロープラグへの通電を遮断しておかないと、エンジンが停止しても通電しっ放しになってしまう。そこで、回転数Nで並列接続に切り換えることにより、通電を遮断しておく。
【0036】
図3は、排気温が設定温度より低い場合の本発明の動作を説明するタイムチャートである。t〜tは、時間を表している。図3(イ)はキースイッチ3の回動位置を示し、図3(ロ)は切換リレー10の可動接点10−1の位置を示し、図3(ハ)はエンジン回転数の変化を示し、図3(ニ)はグロープラグの温度変化を示している。以下、時間の順を追って動作を説明する。
【0037】
(1)t〜t
これは、始動前の予熱を行っている状態である。キースイッチ3がHEAT(予熱)の位置(図1で言えばR端子の位置)にされ、並列接続とされているグロープラグ5A,5Bに通電されているので、グロープラグ温度は急速に上昇している。始動が終わる時間tまでは、コントローラ7は切換リレー10を消勢状態に保つから、切換リレー10の可動接点10−1は、接点Dにオンしたまま(並列接続のまま)である。
【0038】
(2)t〜t
これは、スタータ4を駆動して始動を行う状態である。キースイッチ3が一時的に「OFF」になるので、この時、グロープラグ温度は少し下がる。次に「ON」を通って始動位置である「ST」の位置にされると、スタータ4が駆動されクランキングがなされる。その間は、R端子より並列接続されているグロープラグ5A,5Bに通電される。そのため、グロープラグ温度はまた上昇する。
【0039】
(3)t〜t
首尾よく始動されると、キースイッチ3は、「ST」位置より「ON」位置に戻される。すると、R端子よりグロープラグ5A,5Bへの通電は停止される。始動直後では、排気温はまだ設定温度T(例、300℃)に達していないから、アイドル回転数より小さい設定回転数Nになった時間tで、コントローラ7は切換リレー10を付勢する。可動接点10−1は接点Eにオンとなり、グロープラグ5A,5Bは直列接続とされ、通電される。
【0040】
(4)t5 〜t6
エンジン回転数が通常の航行をしていると判断される設定回転数 4 になると、コントローラ7は切換リレー10を消勢する。グロープラグ5A,5Bは、並列接続とされるが、どこからも通電はされないので、グロープラグ温度は低下してゆく。エンジン回転数が低下して来て設定回転数N3 になると、コントローラ7は切換リレー10を付勢し、グロープラグ5A,5Bを直列接続し、通電を開始する。
【0041】
(5)t
仮に時間tでエンストを起こしたとすると、エンジン回転数は急激に0となるわけであるが、エンジン回転数センサ11が設定回転数Nまで低下したことを検出すると、コントローラ7は切換リレー10を消勢する。切換リレー10の可動接点10−1は、接点Dにオンとなる。グロープラグ5A,5Bは並列接続とされ、通電は停止される。
【0042】
(6)t〜t
エンストせずに回転していて、再び設定回転数Nまで上昇して来ると(時間t)、コントローラ7は切換リレー10を消勢し、可動接点10−1を接点Dにオンとし、グロープラグ5A,5Bへの通電を停止する。グロープラグ温度は低下して行く。時間tでキースイッチ3をOFFにし、エンジン停止ボタン(図示せず)を作動させると、エンジンは停止する。
【0043】
なお、前記した実施例では、グロープラグを2つの群に分けて直列接続するものを示したが、任意の複数の群に分けて直列接続するようにすることも、勿論可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のグロープラグ通電制御装置によれば、運転時においても、エンジン回転数センサや排気温センサからの検出信号を基に、コントローラにてエンジンが燃焼不良状態にあるか否かを判断し、燃焼不良状態にあると判断した場合には、始動時に使用したグロープラグを複数に分割して直列接続にし、これに通電して燃焼室の温度を高めるようにした。
そのため、アイドル運転で微速航行していたり、無負荷でアイドル運転していたりしても、青白煙や燃焼ミストを排出することもなく、異臭を放つこともなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグロープラグ通電制御装置を示す図
【図2】始動時のキースイッチ接続図
【図3】排気温が設定温度より低い場合の本発明の動作を説明するタイムチャート
【図4】エンジン回転数とリレー接点位置との関係を示す図
【図5】グロープラグ通電制御装置の第1の従来例を示す図
【図6】グロープラグ通電制御装置の第2の従来例を示す図
【図7】1線式グロープラグと2線式グロープラグとを示す図
【符号の説明】
1…車両バッテリ、2…リレー、2−1…リレー接点、2−2…リレーコイル、3…キースイッチ、4…スタータ、5,5A,5B…グロープラグ、6…タイマ、7…コントローラ、8…エンジン冷却水温センサ、9…ドロッピングレジスタ、10…切換リレー、10−1…可動接点、10−2…リレー接点、11…エンジン回転数センサ、12…排気温センサ、13…1線式グロープラグ、13−1…導線、13−2…金属ケース、13−3…絶縁物、13−4…ヒータ、14…エンジン本体、15…2線式グロープラグ、15−1,15−2…導線、15−3…金属ケース、15−4…絶縁物、15−5…ヒータ、16…グロー表示ランプ

Claims (1)

  1. 始動が終了するまでは並列接続とされて通電され、始動終了後は切換リレーの付勢により直列接続とされた時のみ通電される複数のグロープラグ群と、
    エンジン回転数センサと、
    排気温センサと、始動中および排気温が設定温度より大である場合は前記切換リレーを消勢し、始動終了後において排気温が前記設定温度より小であり且つエンジン回転数が燃焼不良設定範囲にある場合は前記切換リレーを付勢するコントローラと
    を具えたことを特徴とするグロープラグ通電制御装置。
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