JPH1122613A - 同時着火式点火制御方法 - Google Patents

同時着火式点火制御方法

Info

Publication number
JPH1122613A
JPH1122613A JP17743797A JP17743797A JPH1122613A JP H1122613 A JPH1122613 A JP H1122613A JP 17743797 A JP17743797 A JP 17743797A JP 17743797 A JP17743797 A JP 17743797A JP H1122613 A JPH1122613 A JP H1122613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ignition
signal
engine
cylinder
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17743797A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Nakamura
和広 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanshin Kogyo KK filed Critical Sanshin Kogyo KK
Priority to JP17743797A priority Critical patent/JPH1122613A/ja
Priority to US09/108,731 priority patent/US6186114B1/en
Publication of JPH1122613A publication Critical patent/JPH1122613A/ja
Priority to US10/249,785 priority patent/US6823837B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の同時着火式点火制御方式の問題点を解
決し、同時着火方式を採用しながら点火気筒を1気筒単
位で制御することができる同時着火式点火制御方法を提
供すること。 【解決手段】 本発明に係る同時着火式添加制御方法
は、多気筒エンジンにおいて位相が同じ二つの気筒の点
火プラグを、一つの点火タイミング検出手段の信号に基
づいて共通の点火コイルで同時に着火する同時着火式点
火制御方法において、前記点火タイミング検出手段の信
号毎に仮の点火順番をカウントし、この仮の点火順番に
基づいて1気筒単位で点火制御を行うことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、同時着火式点火方法の改良に関
する。
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】従来から、多気筒エンジンで気筒数が偶
数の場合、位相が同じ二つの気筒の点火プラグに、一つ
の点火タイミング検出手段の信号に基づいて共通のイグ
ニッションコイルで同時に火花放電を生じさせる同時着
火式点火制御方法を行うことは知られている。このよう
な同時着火式点火制御方法を採用すれば、位相が同じ二
つの気筒に対して、点火タイミングを検出するためのパ
ルサコイル、点火コイル、及びスイッチング素子等を共
通にすることができるのでCDI回路部分の部品点数を
少なくでき、構造が簡単になりコストが低減するという
効果を奏する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た同時着火式点火制御方法は、一つの点火タイミング検
出手段の信号に基づいて、同じ位相、即ち、圧縮行程終
期と排気行程終期にある二つの気筒の点火プラグに同時
に火花放電を生じさせ、一方の点火プラグの火花放電は
混合気に点火して燃焼爆発を生じさせ、他方の点火プラ
グは火花放電を生じるだけで混合気には点火しないよう
に点火プラグの着火を制御するが、同じ点火タイミング
検出手段の信号を使っているため、同時着火させる二つ
の点火プラグのどちらが実際に混合気に点火しているか
は判断できず、1気筒単位で点火を管理することができ
ないという欠点があった。上記した欠点は、特に、エン
ジンの過回転やオーバーヒートの防止のためにエンジン
回転数を強制的に下げる失火制御を行う場合に問題とな
る。即ち、従来の同時着火式点火制御方法では、同時着
火させる二つの点火プラグのどちらが実際に混合気に点
火しているかが判断できないため、1気筒単位で失火制
御を行おうとしても失火気筒の管理ができないという問
題が生じる。失火気筒を管理できないと、失火制御中に
エンジンの挙動に悪影響を与え、最悪の場合にはエンジ
ンが止まってしまう可能性もあるので、従来の同時着火
式点火制御方法を採用しているエンジンでは、過回転防
止やオーバーヒート防止等のために失火制御を行う場
合、同時着火される二つの気筒を同時に失火することで
失火気筒を管理しているが、このように2気筒単位で失
火気筒を管理すると、1気筒失火させるだけで十分な場
合でも2気筒失火しなければならなくなってしまうた
め、エンジン回転数の変動が必要以上に大きくなり自動
車や船舶等においては使用者に不快なフィーリングを与
えるという問題があった。本発明は、上記した同時着火
式点火制御方式の問題点を解決し、同時着火方式を採用
しながら点火気筒を1気筒単位で制御することができる
同時着火式点火制御方法を提供することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る同時着火式点火制御方法は、多気
筒エンジンにおいて位相が同じ二つの気筒の点火プラグ
を、一つの点火タイミング検出手段の信号に基づいて共
通の点火コイルで同時に着火する同時着火式点火制御方
法において、前記点火タイミング検出手段の信号毎に仮
の点火順番をカウントし、この仮の点火順番に基づいて
1気筒単位で点火制御を行うことを特徴とするものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示した一実施例
を参照しながら本発明に係る同時着火式点火制御方法の
実施の形態について説明していく。図1は本発明に係る
同時着火式点火制御方法を適用したエンジンを搭載する
船外機付き船舶の概略斜視図であり、また、図2は前記
点火制御方法を実行する制御装置を含む船外機側の配線
構造と船体側の配線構造との関係を示す概略図である。
図面に示すように船外機1は、オープンデッキ型の船体
2の船尾に搭載され、船体2の前部には操舵ハンドル
3、シート4、スロットル兼シフトレバー5、メインス
イッチ6、ストップスイッチ7、メータパネル8、燃料
タンク9、及びバッテリ10が配置されている。船外機
1には、エンジン11、交流発電機(図示せず)及びエ
ンジン11の点火時期を制御する点火制御装置30が設
けられている。また、船外機1には、図示していない
が、上記したものの他に推進プロペラ、エンジン11の
駆動力をプロペラに伝達する動力伝達系、オイルポン
プ、及び冷却水供給ポンプ等も設けられている。前記エ
ンジン11は、各気筒の位相が180゜ずれた直列4気
筒の4サイクルエンジンから成り、船外機1の上部にク
ランク軸を縦置きに搭載され、その駆動力で船外機1の
下方に設けられた推進プロペラを回転駆動させて推進力
を得るように構成されている。このエンジン11は、周
知の通りクランク軸の回転から見て第1気筒と第4気
筒、及び第2気筒と第3気筒が同じ位相で作動する。前
記エンジン11のクランク軸(図示せず)には二つのパ
ルサコイル12,13が180度間隔で設けられ、一方
の(第1)パルサコイル12で第1気筒及び第4気筒の
点火タイミングを検出し、他方の(第2)パルサコイル
13で第2気筒及び第3気筒の点火タイミングを検出す
るよう構成されている。また、エンジン11は、そのウ
ォータジャケット(図示せず)にウォータジャケット内
の温度を監視するサーモセンサ14が、さらに、その潤
滑油供給通路(図示せず)のオイルポンプ(図示せず)
の下流側に潤滑油供給通路中の油圧を監視する油圧スイ
ッチ15が設けられており、これらパルサコイル12,
13及び各スイッチ14,15からの信号に基づいて点
火制御装置30で点火時期制御が行われる。尚、前記点
火制御装置30は、好ましくはスロットル開度やスロッ
トル変化率に関する情報やシフトレバーのシフト状態に
関する情報を入力し、これらの情報に基づいてエンジン
の運転状態に合わせた点火遅角・点火進角制御やシフト
状態に合わせた点火制御が行われ得るが、ここではそれ
らの方法の詳細な説明は省略する。
【0006】(電源回路について)図2に示すように、
船体2側にあるバッテリ10は、船外機1側にある交流
発電機の充電用コイル16に整流定電圧装置17(例え
ば、レクチファイヤ及びレギュレータ)を介して接続さ
れ、これらで充電回路を構成し、この充電回路で、船外
機1に設けられたエンジン11の点火制御装置30や船
体2に設けられたメータ等の電装品に電力供給を行うと
共に、バッテリ10の充電を行うように構成されてい
る。尚、船体2側にあるバッテリ10と船外機1側にあ
る充電用コイル16とは適当なコネクタ18及びメイン
ヒューズ19を介して接続され、前記メインヒューズ1
9で、点火制御装置30やメータ等を構成する回路がシ
ョートした時にバッテリ10からこれらの回路に大電流
が流れないように回路保護が成されている。前記充電回
路の船外機1側には、点火制御装置30に電力供給を行
う点火用電源回路20と、船体2の電装品に電力供給を
行う船体用電源回路21とが接続されており、点火用電
源回路20は、点火制御装置30に設けられた無接点ス
イッチ回路31によりON/OFFされ、また、船体用
電源回路21は船体2に設けられた有接点式のメインス
イッチ6によりON/OFFされる。前記船体用電源回
路21の船外機1側の回路部分と船体2側の回路部分と
はコネクタ22を介して接続され、また、その船外機1
側の回路部分には船体2側の電装品を保護するアクセサ
リヒューズ23が設けられている。また、この船体用電
源回路21におけるメインスイッチ7の下流側にはバッ
クアップ回路21aが接続されており、このバックアッ
プ回路21aは、コネクタ24を介して再び船外機1側
に戻り点火制御装置30におけるスイッチ回路31より
下流側の接続され、例えば、点火用電源回路20の断線
や前記スイッチ回路31の故障が生じた場合でも、船体
用電源回路21から点火制御装置30の点火系に直流電
圧が供給できるように構成されている。尚、前記点火制
御装置30は、その回路が、少なくとも整流定電圧装置
17で制限されたライトコイル16の最大電流値に耐え
得る強さの配線で構成されているため、点火制御装置3
0と充電用コイル16との間を接続する点火用電源回路
20には回路保護のヒューズは設けられていない。ま
た、図2に示すように、点火制御装置30にはエンジン
停止回路25が接続されており、船体2側に設けられた
ストップスイッチ7を操船者等が閉成するとこのエンジ
ン停止回路25が導通して前記点火用電源回路20及び
バックアップ回路21aから点火制御装置30へ供給さ
れる電力を止めてエンジン11を停止させるように構成
されている。
【0007】(制御装置の構成について)前記点火制御
装置30は、前記したスイッチ回路31の他に、 ・各気筒の点火プラグP1〜P4の点火コイルC1及び
C2に磁束変化を生じさせ各点火プラグP1〜P4を着
火するCDI回路32、 ・各気筒の点火時期を決定しCDI回路32に対する点
火信号を出力するCPU40、 ・充電回路からの直流電圧を約5Vの定電圧に変換しC
PU40に供給する定電圧回路34、 ・パルサコイル12,13や各スイッチ類14,15か
らの入力をデジタル信号に変換する入力回路35〜3
8、 ・CPU40からの点火信号(以下、ソフト点火信号と
称する。)とパルサコイル12,13からの点火信号
(以下、ハード点火信号と称する。)の切換を行う点火
信号切換回路39、 ・及びCPU40の動作を監視し異常時にCPU40に
リセット信号を出力するウォッチドック回路33を備え
ている。 尚、図中符号15aは、船体2に設けられた警告ランプ
を示しており、この警告ランプ15aは、潤滑油供給路
中の油圧低下により油圧スイッチ15が閉成した時に微
弱電流が流れて点灯して油圧異常を操船者に警告する。
また、油圧スイッチ15は、前記警告ランプ15aを備
えた回路と並列に少なくとも前記警告ランプ15aより
高い電流を流すことが可能な負荷15bを備えた回路が
接続されており、これにより、例えば、接点の酸化等に
より油圧スイッチ15の接点抵抗が高くなった場合でも
確実に油圧スイッチ15を導通させてCPU40に油圧
異常情報を送れるようになる。
【0008】(スイッチ回路について)前記スイッチ回
路31には、図2に示すようにパルサコイル12,13
からの信号が入力される。スイッチ回路31はこのパル
サコイル12,13からの信号が入ると導通して、点火
用電源回路20からの12V直流電圧をCDI回路32
及び定電圧回路34に供給する無接点スイッチ素子を備
えている。これにより、エンジン始動直後から点火制御
装置30におけるCDI回路32及びCPU40に必要
な電力が確実に供給されるようになる。尚、通常コネク
タや機械的スイッチ類等の接続部品は接触不良等による
断線の可能性があり、また、ヒューズも振動等により断
線する可能性があるが、前記したように点火用電源回路
20はヒューズ、コネクタ、及び機械的スイッチ(例え
ば、メインスイッチ)を一つも介さずに点火制御装置3
0に接続され、無接点スイッチ回路31によりON/O
FFされるように構成されているので、コネクタ、ヒュ
ーズ、及び機械的スイッチを介装した回路に比べて断線
の可能性が極めて低い。従って、エンジン作動中に接触
不良や断線等により点火制御装置30への電力供給が遮
断される可能性が著しく低下する。また、前記点火用電
源回路20は充電用コイル16の他にバッテリ10にも
接続されているため、万一充電用コイル16が故障した
場合でも点火制御装置30にはバッテリ10から電力を
供給することが可能である。さらに、船体用電源回路2
1に、スイッチ回路31の下流側に接続されるバックア
ップ回路21aを設けているので、万一点火用電源回路
20が断線したり、また、スイッチ回路31が故障した
場合でもCDI回路32及びCPU40への電力供給を
確実に確保することができる。
【0009】(CDI回路について)前記CDI回路3
2は、エンジン11の第1気筒及び第4気筒、又は第2
気筒及び第3気筒の点火プラグP1及びP4又はP2及
びP3を共通の点火コイルC1又はC2で同時に着火さ
せる同時着火方式の回路であり、 ・充電用コンデンサ32a、 ・第1気筒及び第4気筒の点火プラグP1、P4共通の
第1点火コイルC1に充電用コンデンサ32aの点火エ
ネルギを放電させるための第1サイリスタ32b、 ・第2気筒及び第3気筒の点火プラグP2、P3共通の
第2点火コイルC2に充電用コンデンサ32aの点火エ
ネルギを放電させるための第2サイリスタ32cを備え
ている。 また、CDI回路32は、前記点火用電源回路20から
の12V直流電圧を300V程度に昇圧させる昇圧回路
(D−D変換器)32dを備え、この昇圧回路32dを
介してバッテリ10及び充電用コイル16から成る充電
回路から点火エネルギを充電用コンデンサ32aを充電
するように構成されている。即ち、この点火制御装置3
0における前記CDI回路32は、前記充電回路と共
に、所謂DC−CDI回路を構成しており、エンジン始
動直後から十分な充電用コンデンサ32aに充電が行え
るように構成されている。
【0010】(点火信号切換回路について)前記したC
DI回路32の第1及び第2サイリスタ32b及び32
cは、点火信号が入力されると導通し、充電用コンデン
サ32aに蓄えられていた電荷を急激に放電させて第1
点火コイルC1又は第2点火コイルC2に急激な磁束変
化を発生させ、点火プラグP1及びP4又はP2及びP
3の二次コイルに高電圧を誘起させて火花放電を起こさ
せる。前記点火信号は、基本的には第1及び第2パルサ
コイル12,13からのパルサ信号に基づいて決められ
るが、この点火制御装置30では、パルサ信号を直接点
火信号として用いるハード点火信号又は、パルサ信号に
基づいてCPU40で最適な点火時期に適合した点火信
号出力タイミングを演算し、より最適なタイミングでC
PU40から出力されるソフト点火信号の何れかを選択
的に用いてサイリスタ32b,32cを導通させること
ができるように構成されている。前記点火信号の切換は
点火信号切換回路39によって行われる。この点火信号
切換回路39は、CPU40からのソフト点火信号が出
力されている場合は、ソフト点火信号をサイリスタ32
b又は32cに出力し、CPU40からソフト点火信号
が出力されていなければパルサコイル12又は13から
直接送られてくるハード点火信号(パルサ信号)をサイ
リスタ32b又は32cに出力するよう構成されてい
る。CPU40は、パルサ信号の種類(即ち、第1パル
サコイル12からのパルサ信号及び第2パルサコイル1
3からのパルサ信号)によって磁束変化を起こさせる点
火コイルC1又はC2を決め、対応するサイリスタ32
b又は32cに点火信号を出力するが、各点火信号を出
力するタイミング(即ち点火時期)は、図3に示すよう
に連続する二つのパルサ信号の周期に基づいて演算す
る。従って、図3に示すように、CPU40は、少なく
ともパルサ信号が二回入力された後でなければ(即ち、
本実施例の場合には、パルサコイル12,13が180
度間隔で設けられているため、少なくともクランク軸が
180度以上回転しなければ)点火信号を出力しないた
め、前記点火信号切換回路39は、エンジンがクランキ
ングされると直ぐにパルサコイル12又は13からのハ
ード点火信号(パルサ信号)をCDI回路32のサイリ
スタ32b又は32cに出力し、CPU40がソフト点
火信号を出力し始めると出力信号をソフト点火信号に切
り換える。また、点火信号切換回路39にはウォッチド
ック回路33からのリセット信号も入力され、このリセ
ット信号が入力されると、ソフト点火信号による制御中
であっても強制的にハード点火信号に出力を切り換え
る。このように点火信号切換回路39で、ハード点火信
号とソフト点火信号の切換を行うことにより、パルサコ
イル12,13の数や間隔に関係なく、(本実施例の場
合にはクランク軸を180度以上回転させなくても)エ
ンジンがクランキングされたら直ぐにハード点火信号で
点火を行うことができるためエンジンの始動性能が向上
し、また、エンジン始動後はCPU40で演算した最適
な点火タイミングで出力されるソフト点火信号により点
火制御を行うことができるのでエンジンの出力性能が向
上すると共に、後述する失火制御等も行えるようにな
る。また、上記したように点火信号切換回路39はウォ
ッチドック回路33からのリセット信号に基づいてソフ
ト点火信号からハード点火信号に強制的に切り換えるよ
うに構成しているので、万一CPU40が故障した場合
でもウォッチドック回路33がCPU40をリセットす
ると同時に自動的にハード点火信号に切り換えることが
できる。
【0011】(CPUについて)次に、点火制御装置3
0におけるCPU40の機能についてする。このCPU
40は、上記したように二つのパルサーコイル12,1
3からのパルサ信号に基づいて、磁束変化を起こさせる
点火コイルと点火信号の出力タイミングとを決定してサ
イリスタ32b又は32cの何れかにソフト信号を出力
し、対応する点火プラグP1及びP4又はP2及びP3
に火花放電を起こさせる。これにより、同時に火花放電
を起こす二つの点火プラグP1及びP4又はP2及びP
3の一方は、対応する気筒は圧縮行程終期にあるので、
その火花放電が実際に混合気を燃焼させるが、他方は、
対応する気筒が排気行程終期にあるので単に火花放電を
生じるだけで混合気を燃焼させない。本明細書では、点
火プラグが火花放電することを「着火」と称し、また、
火花放電が実際に混合気を燃焼させることを「点火」と
称する。図4はCPU40の各処理機能を表す概略図で
ある。この図4に示すように、このCPU40は、 ・エンジン回転数やスロットル開度等のエンジンの運転
状態に基づいて予め用意された点火時期マップからその
時のエンジンの運転状態に適合した点火時期を決定し、
パルサ信号に基づいて着火すべき点火コイルと前記点火
時期に適合した点火信号の出力タイミングを決定する点
火時期決定部41、 ・パルサ信号に基づいてエンジン回転数を演算するため
のエンジン回転数演算部42、 ・サーモセンサ14からの入力信号に基づいてエンジン
がオーバーヒート状態にあるか否かを判断するオーバー
ヒート判断部43、 ・及びエンジン回転数演算部42とオーバーヒート判断
部43と油圧スイッチ15からの入力信号に基づいてエ
ンジン回転数を落とす必要があるか否かを判断して失火
すべき気筒の数を決定し点火時期決定部41に出力する
失火気筒数決定部44を備えている。また、前記点火時
期決定部41はパルサコイル12,13からのパルサ信
号が入力される毎に点火順番をカウントする点火順カウ
ンタ45を備え、この点火順カウンタ45でカウントし
た点火順番を仮の点火気筒番号(以下、仮想点火気筒番
号と称する。)として記憶する(図5参照、本図はパル
サ信号、点火順カウンタのカウント数、仮想点火気筒番
号、実際の点火気筒、着火される点火プラグ、及び点火
時期決定部41から出力される点火信号の関係を示す図
である)。尚、これら各処理部41〜45は便宜上、別
個に独立して記載しているが、このCPU40は実際に
はメモリ(図示せず)に予め記憶された動作プログラム
に従って各処理部の処理を行い点火タイミングや失火気
筒を決定しソフト点火信号を出力するものである。
【0012】始めにこのCPU40での各処理の概略を
簡単に説明する。エンジン11が始動すると、パルサコ
イル12又は13からのパルサ信号が入力回路35又は
36を介してCPU40に入力される。点火時期決定部
41では、上記したようにパルサ信号の種類によって着
火すべき点火コイルC1又はC2を決めると共に、出力
すべきソフト点火信号のタイミング(即ち点火時期)
を、連続する二つのパルサ信号の周期に基づいて演算す
る。また、この点火時期決定部41ではパルサコイル1
2又は13からの信号が入力される毎に点火順カウンタ
45で1番〜4番の点火順番を繰り返しカウントし、こ
れを仮想点火気筒番号として記憶する。一方、失火気筒
数決定部44は、エンジン始動直後から、油圧スイッチ
15の信号に基づいて潤滑油の供給状態を監視すると共
に、オーバーヒート判断部43からのオーバーヒート信
号の入力があるか否かを監視し、さらにエンジン回転数
演算部42で算出されたエンジン回転数に基づいてエン
ジン回転数が過回転か否かを監視している。そして、エ
ンジン11が、潤滑不良状態、オーバーヒート状態、又
は過回転状態の何れかに陥ると、エンジン保護のために
必要な失火気筒数を決定して失火信号を点火時期決定部
41に出力する。点火時期決定部41は、失火信号が入
力されると仮想点火気筒番号に基づいて何番目の仮想点
火気筒を失火させるかを決定し、その順番に対応する点
火信号の出力を停止する。通常、同時着火を行う場合、
上記したように一つのパルサコイルからのパルサ信号に
基づいて同時に二つの気筒の着火を行う点火信号を出力
するため、入力されたパルサ信号からは同時着火されて
いる二つの点火プラグのどちらが実際に点火を行ってい
るかが分からないが、上記したようにパルサ信号が入力
される毎に点火順カウンタでカウントし、これを仮想点
火気筒番号として記憶しておくことにより、実際に点火
している点火プラグ(即ち、点火気筒)を、パルサ信号
から擬似的に認識することができるようになるので、点
火気筒を1気筒単位で認識できるようになり、1気筒単
位で失火を行うことが可能になる。
【0013】次に、CPU40における点火時期決定部
41、オーバーヒート判断部43、及び失火気筒数決定
部44における各処理の流れの一例を図6〜図11を参
照して、さらに詳細に説明している。図6は点火時期決
定部41のフローチャートである。図面に示すように、
この点火時期決定部41は、エンジンが始動すると、気
筒設定カウンタを始動し(ステップ1)、パルサコイル
12又は13からのパルサ信号を入力する(ステップ
2)。点火順カウンタ45ではパルサ信号が入力される
毎に点火順番を気筒数に応じてカウントし(本実施例の
場合は4気筒なので1〜4)、このカウント値を仮想点
火気筒番号として記憶する(ステップ3)。次いで失火
気筒数決定部44から失火信号が入力されたか否かを判
断し(ステップ4)、失火信号の入力がなければ入力さ
れたパルサ信号に基づいて着火させる点火コイルC1又
はC2を決定すると共に二つのパルサ信号の周期から点
火信号を出力するタイミングを決定し、対応するサイリ
スタ32b又は32cに点火信号を出力する(ステップ
5)。また、ステップ4の判断時に失火信号の入力があ
れば、記憶した仮想点火気筒番号に基づいて失火する仮
想点火気筒(以下、失火する仮想点火気筒のことを「仮
想失火気筒」と称する。)を設定し(ステップ6)、そ
の後、現在の仮想点火気筒がステップ6で設定した仮想
失火気筒か否かを判断して(ステップ7)、現在の仮想
点火気筒が仮想失火気筒ではない場合には点火信号を出
力し(ステップ5)、そうでない場合にはステップ5の
点火信号出力を行わずにステップ2の処理に戻る。尚、
前記仮想失火気筒の設定は、図7に示すように失火のタ
イミングが等間隔になるように設定するのが好ましい
が、これに限定されるものではなく、エンジンが使用さ
れる環境やエンジンの排気量、又は点火プラグの性能等
の様々な条件に応じて任意に設定することができ、例え
ば、失火する点火プラグが偏らないようにエンジンの挙
動に影響がでない程度にランダムになるよう仮想失火気
筒を設定してもよい。上記したステップ2以降の処理は
エンジン始動直後に開始され、ストップスイッチ7等の
操作によりエンジン11が停止するまでの間繰り返し行
われる。
【0014】図8は、失火気筒数決定部44のメインフ
ローチャートである。図8に示すように、始めに油圧ス
イッチ15がONされたか否かを判断し(ステップ
1)、油圧スイッチ15から信号が入力されると潤滑不
良と判断して、直ぐ全気筒を失火させる全気筒失火信号
を出力する(ステップ10)。尚、この全気筒失火は油
圧スイッチ15からの潤滑不良信号が無くなるまで解除
されない。油圧スイッチ15からの潤滑不良信号が入力
されなければ、次にオーバーヒート判断部43からのオ
ーバーヒート信号が入力されたか否か判断し(ステップ
2)、オーバーヒート信号が入力されたら、エンジン1
1がオーバーヒート状態にあると判断して後述するオー
バーヒート警告制御を開始する。尚、オーバーヒート判
断部43におけるオーバーヒートの判断及び失火気筒数
決定部44におけるオーバーヒート警告制御については
後で詳述することとし、先にメインフローチャートの処
理についてのみ説明する。ステップ2でオーバーヒート
信号の入力がなければ、エンジン回転数演算部42から
入力されるエンジン回転数Neが6000rpmより小
さいか否かの判断を行う(ステップ3)。ここでエンジ
ン回転数Neが6000rpmより小さければ、再びス
テップ1のオーバーヒート信号の入力判断処理に戻り、
また、エンジン回転数Neが6000rpmより大きけ
れば、次いでエンジン回転数が6100rpmより小さ
いか否かの判断を行う(ステップ4)。ここで、エンジ
ン回転数Neが6100rpmより小さければ点火時期
決定部41に1気筒失火信号を出力し(ステップ5)、
また、6100rpmより大きければ、エンジン回転数
Neが6200rpmより小さいか否かの判断を行う
(ステップ6)。このステップ6の判断で、エンジン回
転数Neが6200rpmより小さければ2気筒失火信
号を出力し(ステップ7)、また、6200rpmより
大きければ次の判断処理に進む。この判断処理をさらに
6300rpmについて行い(ステップ8)、エンジン
回転数Neが6300rpmより小さければ3気筒失火
信号を出力し(ステップ9)、また、6300rpmよ
り大きければ全気筒失火信号を出力する(ステップ1
0)。上記した処理は、エンジン始動時からエンジン停
止までの間繰り返し行われ、これにより、潤滑不良が生
じた場合にはエンジン11の全気筒が失火され、また、
エンジン回転数Neが6000rpm以上の過回転にな
った場合にはエンジン11が1気筒〜4気筒失火されエ
ンジン回転数が6000rpm以下に下げられる。これ
によりエンジン11が潤滑不良のまま回転し続けたり、
過回転のままで回転し続けることがなくなりエンジン1
1が保護される。
【0015】最後に、オーバーヒート警告制御について
図9はオーバーヒート判断部43におけるオーバーヒー
ト判断処理のフローチャートを、また、図10はウォー
タジャケット内の温度変化の一例を示すグラフを示す図
を各々示している。図9に示すように、オーバーヒート
判断部43は、エンジン11の始動と同時にサーモセン
サ14から入力されるウォータジャケット内の温度(以
下、センサ温度)Tsが上限温度Tmax以上か否かの判
断を行い(ステップ1)、センサ温度Tsが上限温度T
max以上の場合には予め決められた所定の時間t1以内
に所定の下限温度Tmin以下まで下がるか否かを監視し
(ステップ2)、図10に一点鎖線で示すようにセンサ
温度Tsが時間t1以内に所定の温度Tmin以下まで下
がらなければオーバーヒート状態と判断して失火気筒数
決定部44にオーバーヒート信号を出力する(ステップ
3)。また、図10に実線で示すようにセンサ温度Ts
が時間t1以内に下限温度Tmin以下まで下がると、そ
の後は、センサ温度Tsが予め決めた限界温度上昇速度
以上の速さで温度上昇したか否かを監視し続け(ステッ
プ4)、図10に二点鎖線で示すようにセンサ温度Ts
が限界温度上昇速度以上の速度で上昇すると、オーバー
ヒート状態にあると判断して失火気筒数決定部44にオ
ーバーヒート信号を出力する(ステップ3)。尚、上記
した上限温度Tmaxは、一般的なオーバーヒート制御に
おけるしきい値としての温度Tlim、例えば、85゜前
後の温度より高く設定され、下限温度Tminは前記上限
温度Tlimより低く設定され、また、時間t1は、エン
ジンが停止してウォータジャケット内の冷却水が一度全
て排水された後、高温の潤滑油の影響で前記しきい値T
lim以上の上限温度Tmaxまで上がったウォータジャケッ
ト内の温度Tsを、その温度がしきい値Tlim以下まで
自然冷却される前にエンジンを再始動しウォータジャケ
ット内に正常に冷却水が供給された時に、冷却水で下限
温度Tminまで下げるのに必要な時間を基準に、それよ
り若干長く設定される。これにより、エンジンが停止し
てウォータジャケット内の冷却水が一度全て排水された
後に高温の潤滑油の影響でウォータジャケット内の温度
が高温になっている状態で、エンジンを再始動させた時
に、ウォータジャケット内に冷却水が正常に供給されて
いるにもかかわらず、エンジン停止時に潤滑油の影響で
しきい値Tlim以上まで加熱されたウォータジャケット
内の温度を冷却系のトラブル、即ち、オーバーヒートと
誤判断することがなく、オーバーヒート警告制御が誤作
動することはなくなる。上記したオーバーヒート判断部
43の処理はエンジン11が始動した直後からエンジン
11が停止するまでの間、エンジン11がオーバーヒー
ト状態にならない限りは繰り返し行われ、エンジン11
がオーバーヒート状態になると失火気筒数決定部44に
オーバーヒート信号を出力して終了する。
【0016】失火気筒数決定部44は、オーバーヒート
判断部43からオーバーヒート信号が入力されると、図
11に示すオーバーヒート警告制御処理を行う。図11
は失火気筒数決定部44におけるオーバーヒート警告制
御中の処理のフローチャートである。このオーバーヒー
ト警告制御は、エンジン回転数Neが2000rpm以
上にならないように失火気筒を1気筒から4気筒まで順
次増やし(ステップ2〜ステップ9)、エンジン回転数
Neが2000rpm以下まで下がると失火を1気筒づ
つ中止する(ステップ10及び11)。これにより、オ
ーバーヒート状態にある間はエンジン回転数Neが20
00rpmに収束され、冷却不良の状態でエンジン11
が高回転で回転することはなくなる。尚、図9のフロー
チャートには示していないが、オーバーヒート判断部4
3はサーモセンサ14からのセンサ温度Tsが所定のオ
ーバーヒート状態解除温度以下まで下がったら、失火気
筒数決定部44に解除信号を出力し、失火気筒数決定部
44は、オーバーヒート警告制御中にこの解除信号が入
力されると、オーバーヒート警告制御を停止して、図8
に示した過回転及び潤滑不良を監視するメインフローチ
ャートの処理に戻る(ステップ1)。
【0017】(実施例効果)上記したように本実施例の
制御装置30は、点火順カウンタ44を設けパルサ信号
が入力される毎に点火順番を1番から4番の間でカウン
トし、この点火順番を仮想点火気筒番号として記憶して
いるので、同時着火方式を採用しているにもかかわらず
点火気筒を1気筒単位で擬似的に管理することが可能に
なる。従って、過回転防止やオーバーヒート防止のため
の失火を1気筒単位で設定することが可能になり、これ
ら過回転防止及びオーバーヒート防止時に必要以上にエ
ンジン回転数が変動することがなく、操船者等に不快感
を与えずに十分なエンジン保護を行うことができるとい
う効果を奏する(図12参照、(b)は従来の同時着火
式点火制御におけるオーバーヒート防止のための失火制
御によるエンジン回転数の変化を、また、(a)は本発
明に係る制御方法によるエンジン回転数の変化とを比較
したグラフを示す図である。)。
【0018】(その他)以上説明した実施例では船外機
用の4サイクル4気筒エンジンの点火制御に本発明に係
る同時着火式点火制御方法を適用しているが、この制御
方法を適用できるエンジンの種類は本実施例に限定され
ることなく同時着火可能な気筒数のエンジンであれば任
意のエンジンに適用することができ、また、船外機以外
の様々なエンジンに適用することができる。本実施例で
は、エンジン回転数が6000回転以上になったら適当
数の気筒を失火させてエンジンの過回転を防止するよう
に点火制御装置が設定されているが、この過回転防止制
御のしきい値は本実施例に限定されることなく、エンジ
ンの性能や使用環境等の様々な条件に応じて適宜設定す
ることができる。また、本実施例では、エンジン回転数
を6000rpm〜6100rpm、6100rpm〜
6200rpm、6200rpm〜6300rpm、及
び6300rpm以上の4段階に分けて失火気筒数を増
やすことにより過回転の防止を行っているが、これは本
実施例に限定されることなく、例えば、図13に示すよ
うに、6000rpm以下にエンジン回転数が低下する
まで失火気筒数を1気筒づつ増やすように過回転の防止
制御を行ってもよい。さらに、本実施例における過回転
防止及びオーバーヒート防止に関するエンジン回転数N
eのしきい値は単なる一例であり本実施例に限定される
ものではなく適宜設定できることは勿論である。また、
本実施例では油圧異常を検知すると全気筒失火するよう
に構成されているが、これは本実施例に限定されること
なく、油圧低下によるエンジンダメージを防止するよう
に油圧の低下状況に応じて失火気筒数を決めるように制
御してもよい。また、本実施例では、油圧、エンジン温
度、及びエンジン回転数に基づいて失火制御を行うよう
に構成されているが、これは本実施例に限定されること
なく、様々な条件下での失火制御に適用することができ
ることは勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る同時着
火式点火制御方式によれば、多気筒エンジンにおいて位
相が同じ二つの気筒の点火プラグを、一つの点火タイミ
ング検出手段の信号に基づいて共通の点火コイルで同時
に着火する同時着火式点火制御方法において、前記点火
タイミング検出手段の信号毎に仮の点火順番をカウント
し、この仮の点火順番に基づいて1気筒単位で点火制御
を行うので、点火タイミング検出手段の信号に基づいて
点火気筒を1気筒単位で擬似的に認識することが可能な
り、1気筒単位のきめ細かい制御を行うことが可能にな
るという効果を奏する。また、これにより、過回転防止
及びオーバーヒート防止のための失火制御を操船者や運
転者等に不快感を与えることなく滑らかな回転変動で行
うことが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る同時着火式点火制御方法を適用
したエンジンを搭載する船外機付き船舶の概略斜視図で
ある。
【図2】 前記点火制御方法を実行する制御装置を含む
船外機側の配線構造と船体側の配線構造との関係を示す
概略図である。
【図3】 パルサ信号、ソフト点火信号、ハード点火信
号、及び点火信号切換回路の出力信号の関係を示すタイ
ミングチャートである。
【図4】 CPU40の各処理機能を表す概略図であ
る。
【図5】 パルサ信号、点火順カウンタのカウント数、
仮想点火気筒番号、実際の点火気筒、着火される点火プ
ラグ、及び点火時期決定部41から出力される点火信号
の関係を示す図である。
【図6】 点火時期決定部41のフローチャートであ
る。
【図7】 実際の点火気筒及び仮想点火気筒と失火パタ
ーンの幾つかの例との関係を示す図である。
【図8】 失火気筒数決定部44のメインフローチャー
トである。
【図9】 オーバーヒート判断部43におけるオーバー
ヒート判断処理のフローチャートである。
【図10】 ウォータジャケット内の温度変化の一例を
示すグラフを示す図である。
【図11】 失火気筒数決定部44におけるオーバーヒ
ート警告制御中の処理のフローチャートである。
【図12】 (a)は、本発明の点火制御方法によるオ
ーバーヒート警告制御時のエンジン回転数の変化を示す
図であり、(b)は、従来の同時着火式点火制御におけ
るオーバーヒート防止のための失火制御によるエンジン
回転数の変動を示す図である。
【図13】 過回転防止のための失火気筒数の決定処理
の別の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 船外機 2 船体 3 ハンドル 4 シート 5 スロットル兼シフトレバー 6 メインスイッチ 7 ストップスイッチ 8 メータパネル 9 燃料タンク 10 バッテリ 11 エンジン 12 第1パルサコイル 13 第2パルサコイル 14 サーモセンサ 15 油圧スイッチ 16 ライトコイル 17 整流定電圧装置 18 コネクタ 19 メインヒューズ 20 点火用電源回路 21 船体用電源回路 21a バックアップ回路 22 コネクタ 23 アクセサリヒューズ 24 コネクタ 25 エンジン停止回路 30 点火制御装置 31 スイッチ回路 32 CDI回路 32a 充電用コンデンサ 32b 第1サイリスタ 32c 第2サイリスタ 32d 昇圧回路 33 ウォッチドック回路 34 定電圧回路 35〜38 入力回路 39 点火信号切換回路 40 CPU 41 点火時期決定部 42 エンジン回転数演算部 43 オーバーヒート判断部 44 失火気筒数決定部 45 点火順カウンタ P1 第1気筒点火プラグ P2 第2気筒点火プラグ P3 第3気筒点火プラグ P4 第4気筒点火プラグ C1 第1点火コイル C2 第1点火コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒エンジンにおいて位相が同じ二つ
    の気筒の点火プラグを、一つの点火タイミング検出手段
    の信号に基づいて共通の点火コイルで同時に着火する同
    時着火式点火制御方法において、 前記点火タイミング検出手段の信号毎に仮の点火順番を
    カウントし、 この仮の点火順番に基づいて1気筒単位で点火制御を行
    うこと を特徴とする同時着火式点火制御方法。
  2. 【請求項2】 前記点火制御が失火制御を含み、前記失
    火制御が過回転防止のために行われることを特徴とする
    請求項1に記載の同時着火式制御方法。
  3. 【請求項3】 前記点火制御が失火制御を含み、前記失
    火制御がオーバーヒート防止等のエンジン保護のために
    行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の同時
    着火式制御方法。
JP17743797A 1997-07-02 1997-07-02 同時着火式点火制御方法 Pending JPH1122613A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17743797A JPH1122613A (ja) 1997-07-02 1997-07-02 同時着火式点火制御方法
US09/108,731 US6186114B1 (en) 1997-07-02 1998-07-01 Ignition control system for marine engine
US10/249,785 US6823837B2 (en) 1997-07-02 2003-05-07 Ignition control for marine propulsion

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17743797A JPH1122613A (ja) 1997-07-02 1997-07-02 同時着火式点火制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1122613A true JPH1122613A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16030937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17743797A Pending JPH1122613A (ja) 1997-07-02 1997-07-02 同時着火式点火制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1122613A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008156132A1 (ja) 2007-06-21 2008-12-24 Kaneka Corporation 耐久性に優れた湿潤時潤滑性表面コーティング用組成物、コーティング液、表面コーティング、ならびに表面コーティング方法と、この表面コーティングを有する医療用具
US8647718B2 (en) 2005-03-11 2014-02-11 Kaneka Corporation Wet lubricant surface coating having excellent durability, method for surface coating, and a medical device having the surface coating

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8647718B2 (en) 2005-03-11 2014-02-11 Kaneka Corporation Wet lubricant surface coating having excellent durability, method for surface coating, and a medical device having the surface coating
WO2008156132A1 (ja) 2007-06-21 2008-12-24 Kaneka Corporation 耐久性に優れた湿潤時潤滑性表面コーティング用組成物、コーティング液、表面コーティング、ならびに表面コーティング方法と、この表面コーティングを有する医療用具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3531843B2 (ja) 船舶推進機の点火制御装置
JPH08210160A (ja) 船舶用エンジンの運転制御装置
JP2004003434A (ja) エンジン始動システム
JPH03270700A (ja) 車載発電機の制御システム
US6015317A (en) Marine engine overheat detection system
JP3916299B2 (ja) 船外機付き船舶用の電装品用電源回路
JPH0759936B2 (ja) 船舶推進機の内燃機関制御装置
US5133303A (en) Overheat detecting apparatus for engine
JP4815942B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3364063B2 (ja) 車輌の電気負荷異常検出装置
JPH1150937A (ja) 船外機用エンジンにおける暖機制御方法及び装置
JP4821060B2 (ja) グロープラグ通電制御装置
JPH1122607A (ja) 船外機用エンジンの点火時期制御方法及び装置
JPH1122613A (ja) 同時着火式点火制御方法
JP2653491B2 (ja) 内燃機関の点火制御方法
JPH1172040A (ja) 船外機用エンジンにおけるオーバーヒート検出方法
JPH1122608A (ja) エンジンの点火制御装置
US6823837B2 (en) Ignition control for marine propulsion
JPH0583750B2 (ja)
JP2739947B2 (ja) 電子式エンジン始動装置
JP2817005B2 (ja) エンジン用オーバヒート検出装置
US6263839B1 (en) Engine overheat detection system
JP3254521B2 (ja) 船舶推進機
JP3442044B2 (ja) 車両用電源システム
JPS59128943A (ja) アイドル回転数制御方法