JP3580661B2 - 圧力制御弁 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は圧力制御弁に関するもので、より詳しくは、ダイアフラム弁を使用した圧力制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、制御すべき流体圧を、流路のシート部と対向する弁部を形成したダイアフラム弁に作用させて、流体圧が過大の場合はダイアフラム弁を開作動し、流体圧が過小の場合はダイアフラム弁を閉作動して流体圧を制御する圧力制御弁がある。
【0003】
このような圧力制御弁として、例えばガソリン用の燃料タンク内とキャニスタ(蒸発燃料捕集装置)との連通流路中に図9及び図10に示すような圧力制御弁が用いられる(特開平8−210530号公報中の図4参照)。
【0004】
この図9及び図10に示す圧力制御弁を説明すると、その圧力制御弁内には、ケース1の上側周縁部1aと、カバー2の下側周縁部2a間に、可撓性を有する円盤状のダイアフラム弁3の周縁に一体成形した圧縮部3aを圧縮挟持して、このダイアフラム弁3を介してケース1側に正圧室4が区画形成され、カバー2側に大気室5が区画形成されている。
【0005】
上記ケース1の下部にはエバポパイプ6が形成され、該エバポパイプ6は図示しないガソリン用燃料タンク内と接続している。更にケース1の下部には導出路7が形成され、該導出路7は図示しないキャニスタに連通している。該導出路7のケース側内端には圧力管8が連通形成されているとともに該圧力管8はケース1の略中央部において起立し、その開口端がシート面8aになっている。更に上記導出路7にはチェックボール式のベーパリリーフバルブ9が分岐して形成されている。該ベーパリリーフバルブ9は、チェックボール9aと、該チェックボール9aとストッパ9b間に圧縮介在したスプリング9cとからなる。
【0006】
上記ダイアフラム弁3の中央下面には弁体3bが一体形成され、該弁体3bが上記圧力管8のシート面8aに対向している。更に、ダイアフラム弁3の上面側にはシェル10が付設されているとともに、該シェル10とカバー2間にコイルスプリング11が圧縮介在されており、該コイルスプリング11の付勢力によりダイアフラム弁3の弁体3bを常時上記シート面8a側へ所定圧で付勢している。
【0007】
上記カバー2には大気導入ポート12が形成され、上記大気室5内の内圧は常時大気圧とされている。また、ケース1には図示しない圧力センサへの導圧路13が形成されている。
【0008】
そして、上記の構成において、正圧室4に導入される燃料タンク内の内圧がコイルスプリング11の付勢力より大きい場合には正圧室4側の圧力によりダイアフラム弁3が開作動して燃料タンク内の圧力がキャニスタ側へ放圧され、燃料タンク内の内圧がコイルスプリング11の付勢力より小さい場合はダイアフラム弁3が閉作動し、更に、燃料タンク内の内圧が大気圧に対して過少になるとベーパリリーフバルブ9が開作動して燃料タンク内にキャニスタ内の空気を導入して燃料タンクを保護するようになっている。
【0009】
このような圧力制御弁において、そのケース1と、カバー2と、ダイアフラム弁3とを固着する方法として従来、次のような固着方法が採られている。
先ず図9に示すように、熱可塑性樹脂からなるケース1の上側周縁部1aに形成された凹部1b内にダイアフラム弁3の周縁において下面側へ突設した圧縮部3aを嵌合し、次で、熱可塑性樹脂からなるカバー2の周縁部2aを、その下面2cと上記ダイアフラム弁3の圧縮部3aの上面3cとの間に若干の隙間d1 を設けてケース1の接合部1dの内周面に嵌合して仮組付けし、次で、カバー2を上方から加圧すると同時に超音波振動を与えて、図9に示すような溶着用大径部2bを振動摩擦により溶融して図10に示すようにその溶着部Aでケース1とカバー2を固着するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の圧力制御弁においては、そのダイアフラム弁3の圧縮部3aの上面3cが平坦面に形成されているとともに該上面3cに対向するカバー2の周縁部2aの下面2cも平坦面で形成されていることから、これらの面が非接触状態の仮組付け状態から超音波溶着すると、ダイアフラム弁3における圧縮部3aの上面側が振動によってそのダイアフラム弁3の中心方向へ移動し、溶着終了後においてダイアフラム弁3にしわが発生するおそれがある。このようなしわが発生すると、ダイアフラム弁3の弁体3bが、その閉弁時にシート面8aに対して傾斜して当接することになり、弁部のシール不良が発生する問題がある。
【0011】
そこで本発明は、上記のような超音波溶着時におけるダイアフラム弁の中心方向への移動を阻止してダイアフラム弁のしわの発生を防止し、上記のようなシール不良の発生を防止できる圧力制御弁を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、ケースの上側周縁部に凹溝を形成して該凹溝にダイアフラム弁の周縁に形成した圧縮部を嵌合し、上記ケースにおける上記凹溝の外側に位置する部分に接合部を形成し、カバーの下側周縁部を上記接合部に嵌合して超音波溶着するものにおいて、
ダイアフラム弁の周縁に形成した圧縮部の上面に突起を全周に渡って一体形成し、カバーの下側周縁部の下面には、上記突起に嵌合する第2の凹溝を全周に渡って形成し、かつ、上記突起の内側面と上記第2の凹溝の内側面とを、カバーの仮組付時に相互に重なり合って係止するように設定したことを特徴とするものである。
【0013】
本発明においては、カバーの仮組付け時において、カバーの下側周縁部に形成した第2の凹溝の内側面が、ダイアフラム弁の圧縮部の上面に形成した突起の内側面に係止する。この状態でカバーを加圧しつつ超音波振動を与えてケースの接合部とカバーの下側周縁部を超音波溶着する。
【0014】
このとき、ケース側の凹溝とダイアフラム弁の圧縮部が嵌合し、かつ上記第2の凹溝の内側面とダイアフラム弁における圧縮部の内側面相互が係止しているので、上記の超音波振動によってダイアフラム弁の圧縮部全体がダイアフラム弁の中心方向に移動することを阻止する。
【0015】
したがって、ダイアフラム弁の圧縮部がダイアフラム弁の中心方向に移動してダイアフラム弁にしわが発生することを防止できる。
請求項2記載の第2の発明は、上記第1の発明において、突起の内側面と第2の凹溝の内側面を、ダイアフラム面と直交する面に形成したものである。
【0016】
本第2の発明においても上記第1の発明と同様の作用を発揮する。
請求項3記載の第3の発明は、上記第1の発明において、突起における内側面と第2の凹溝の内側面を、ダイアフラム弁の内側から外側に向かって斜め上方に向かうテーパ面としたものである。
【0017】
本第3の発明においては、更に、上記のようなカバーの加圧時に、両テーパ面によって突起を第2の凹溝内へ引き込む作用が働き、超音波振動により突起が第2の凹溝外へ乗り上げることを阻止する。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1乃至図8に示す実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図4は第1実施例を示す。
【0019】
本発明は、図1におけるケース1とカバー2とダイアフラム弁3との固着部分Bを要旨とするもので、本第1実施例におけるケース1とカバー2とダイアフラム弁3との固着部B以外の構造は上記図9及び図10に示した従来の構造と同一であるため、図9及び図10と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0020】
図1において、熱可塑性樹脂で成形されたケース1の上側周縁部1aの上面には、そのケース1の径方向断面が矩形の第1の凹溝1bが上側周縁部1aの全周に渡って形成されている。
【0021】
熱可塑性樹脂で成形されたカバー2の下側周縁部2aの下面には、そのカバー2の径方向断面が長方形の第2の凹溝2dが下面を開口して下側周縁部2aの全周に渡って形成されている。
【0022】
また、ゴム、樹脂等の可撓性材料で形成されたダイアフラム弁3の周縁下面には、上記第1の凹溝1bに嵌合する圧縮部3aが、そのダイアフラム弁3の径方向の断面を矩形にして全周に渡って一体に形成されている。更に上記圧縮部3aの上面には、ダイアフラム弁3の径方向の断面が矩形の突起3dがダイアフラム弁3の全周に渡って一体に形成されている。
【0023】
更に、図2に示すように、ケース1とカバー2の固着前における上記第1の凹溝1bの径方向長L1 は上記圧縮部3aの径方向長L2 よりも大きく、また、上記第2の凹溝2dの径方向長L3 は上記突起3dの径方向長L4 よりも大きく設定され、更に、上記第1の凹溝1bにおける内側面1cと上記圧縮部3aにおける内側面3eとはダイアフラム弁3の中心から同径に形成され、更に、上記第2の凹溝2dにおける内側面2eと上記突起3dの内側面3fとはダイアフラム弁3の中心から同径に形成されている。
【0024】
また、上記第1の凹溝1bの外側に位置して壁状の接合部1dがケース1と一体に上方へ突出形成され、該接合部1dはケース1の全周に渡って形成されている。更に、カバー2における下側周縁部2aの外周面は、その下方部に位置して上記接合部1dの内面1eに一ぱいに嵌合する面2fと、上方部に位置して接合部1dの内面1eより若干大径の溶着用大径部2gとで形成されている。
【0025】
また、図1及び図2に示すように、上記溶着用大径部2gが上記の接合部1d上に載置された仮組付け状態においては、カバー2の第2の凹部2dにおける内側面2eの先部とダイアフラム弁3の突起3dにおける内側面3fの先部とが軸方向にわずかに重なり合うように設定されており、この重合部Cの重合量H1 は0.1mm以上に設定するとよい。更に、この重合時において、カバー2の下側周縁部2aの下面2hとダイアフラム弁3の上面間には、溶着時においてカバー2が必要量下降でき、かつ溶着終了時には上側周縁部2aがダイアフラム弁3の圧縮部3aを加圧できる隙間d2 が形成されている。
【0026】
次にケース1とカバー2とダイアフラム弁3の固着方法について説明する。
先ず、図1及び図2に示すように、ケース1における第1の凹溝1b内にダイアフラム弁3の圧縮部3aを嵌合し、その後、カバー2の第2の凹溝2dにおける内側面2eの先部とダイアフラム弁3の突起3dにおける内側面3fの先部とが軸方向にわずかに重なり合うように係止させてカバー2の下側周縁部2aをケース1の接合部1d内に嵌合し、仮組付けする。
【0027】
次に、カバー2の下側周縁部2aを図の上方から下方へ適宜手段で加圧しつつ超音波振動機により超音波振動を与える。すると、カバー2における溶着用大径部2gの下端部とこれに圧接するケース1における接合部1dの内面部とが振動摩擦により溶融しながら下側周縁部2aが下降する。
【0028】
そして、下側周縁部2aが所定量下降した時点でその超音波振動と加圧を停止すると、図3及び図4に示すように、カバー2における下側周縁部2aの下面2h(図2参照)がダイアフラム弁3の圧縮部3aを所定量圧縮するとともに溶着部Dによりケース1とカバー2が固着される。したがって、ダイアフラム弁3の圧縮部3aはケース1とカバー2間に圧縮介在されて固定されるとともにこの圧縮部3aによってケース1とカバー2間が気密的に連結される。
【0029】
また、上記超音波振動による溶着作業時において、その振動開始前の仮組付け状態から溶着終了時点までの間、ダイアフラム弁3に形成した圧縮部3aの内側面3eが第1の凹溝1bの内側面1cに、また、ダイアフラム弁3に形成した突起3dの内側面3fが第2の凹溝2dの内側面2eに夫々係止しているため、上記の超音波振動によってダイアフラム弁3の圧縮部3aがダイアフラム弁3の中心方向(内側方向)に移動することを阻止される。そのため、従来のようなダイアフラム弁の移動によるしわの発生が防止される。
【0030】
図5乃至図8は第2実施例を示す。
本第2実施例は、上記第1実施例におけるカバー2に形成した第2の凹溝2dと、これに嵌合するダイアフラム弁3の突起3dの形状の変形例を示す。
【0031】
すなわち、ダイアフラム弁3の圧縮部3aの上面に、ダイアフラム弁3の内側から外側に向かって斜め上方へ向かうテーパ面3gを有するテーパ状突起3hを全周に渡って一体形成し、カバー2の下側周縁部2aの下面に、上記テーパ状突起3hのテーパ面3gと同方向に傾斜するテーパ面2iを有するテーパ状溝2jを全周に渡って形成し、かつ、溶着前における上記のような仮組付け時において、上記テーパ状突起3hにおけるテーパ面3gの先部と上記テーパ状溝2jにおけるテーパ面2iの先部とがわずかに重合し、更に、カバー2における下側周縁部2aの下面とダイアフラム弁3の圧縮部3aの上面間に上記第1実施例と同様の隙間d2 が形成されるようになっている。
【0032】
上記重合部におけるダイアフラム面と平行する方向の重合量L5 は0.5mm以上に設定し、ダイアフラム面と直交する方向(軸方向)の重合量H2 は0.1mm以上に設定するとよい。
【0033】
その他の構造は上記第1実施例と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
本第2実施例においては、図5及び図6に示すような仮組付け状態から、上記第1実施例と同様にカバー2を加圧しつつ超音波振動を与えて、図7及び図8に示すように溶着する。
【0034】
この溶着作業時においてもテーパ状溝2jとテーパ状突起3hとの係合により、上記第1実施例と同様に、ダイアフラム弁3における圧縮部3aにおける上面側がダイアフラム弁3の中心方向へ移動することを阻止できる。更に、この溶着時に、カバー2の下側周縁部2aが加圧されて下降すると、上記両テーパ面2iと3gとの係合によりテーパ状突起3hがテーパ状溝2j内へ引き込まれるため、上記の振動によりテーパ状突起3hがテーパ状溝2j以外へ乗り上げることを防止できる。
【0035】
なお、上記各実施例は、燃料タンク用の圧力制御弁に適用した例であるが、本発明は上記実施例の圧力制御弁に限るものではなく、その他、ダイアフラム弁を使用した圧力制御弁に適用できるものである。
【0036】
【発明の効果】
上記のようであるから、請求項1及び2記載の発明によれば、ケースとカバーの超音波溶着時にダイアフラム弁にしわが発生することを防止でき、従来のようなダイアフラム弁の弁部においてシール不良が発生することを防止できる。
【0037】
請求項3記載の発明によれば、超音波溶着時にダイアフラム弁に形成した突起が、カバーに形成した第2の凹溝外へ乗り上げることを阻止し、上記第1の発明の効果をより確実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す仮組付け状態の縦断面図。
【図2】図1における要部拡大縦断面図。
【図3】図1の実施例における溶着後の状態を示す縦断面図。
【図4】図3における要部拡大縦断面図。
【図5】本発明の第2実施例を示す仮組付け状態の縦断面図。
【図6】図5における要部拡大縦断面図。
【図7】図5の実施例における溶着後の状態を示す縦断面図。
【図8】図7における要部拡大縦断面図。
【図9】従来構造の仮組付け状態を示す縦断面図。
【図10】従来構造の溶着状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…ケース 1a…上側周縁部
1b…凹溝 2…カバー
2a…下側周縁部 2d…第2の凹溝
2e…内側面 3…ダイアフラム弁
3a…圧縮部 3d…突起
3f…内側面 2i,3g…テーパ面
2j…テーパ状溝 3h…テーパ状突起
【発明の属する技術分野】
本発明は圧力制御弁に関するもので、より詳しくは、ダイアフラム弁を使用した圧力制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、制御すべき流体圧を、流路のシート部と対向する弁部を形成したダイアフラム弁に作用させて、流体圧が過大の場合はダイアフラム弁を開作動し、流体圧が過小の場合はダイアフラム弁を閉作動して流体圧を制御する圧力制御弁がある。
【0003】
このような圧力制御弁として、例えばガソリン用の燃料タンク内とキャニスタ(蒸発燃料捕集装置)との連通流路中に図9及び図10に示すような圧力制御弁が用いられる(特開平8−210530号公報中の図4参照)。
【0004】
この図9及び図10に示す圧力制御弁を説明すると、その圧力制御弁内には、ケース1の上側周縁部1aと、カバー2の下側周縁部2a間に、可撓性を有する円盤状のダイアフラム弁3の周縁に一体成形した圧縮部3aを圧縮挟持して、このダイアフラム弁3を介してケース1側に正圧室4が区画形成され、カバー2側に大気室5が区画形成されている。
【0005】
上記ケース1の下部にはエバポパイプ6が形成され、該エバポパイプ6は図示しないガソリン用燃料タンク内と接続している。更にケース1の下部には導出路7が形成され、該導出路7は図示しないキャニスタに連通している。該導出路7のケース側内端には圧力管8が連通形成されているとともに該圧力管8はケース1の略中央部において起立し、その開口端がシート面8aになっている。更に上記導出路7にはチェックボール式のベーパリリーフバルブ9が分岐して形成されている。該ベーパリリーフバルブ9は、チェックボール9aと、該チェックボール9aとストッパ9b間に圧縮介在したスプリング9cとからなる。
【0006】
上記ダイアフラム弁3の中央下面には弁体3bが一体形成され、該弁体3bが上記圧力管8のシート面8aに対向している。更に、ダイアフラム弁3の上面側にはシェル10が付設されているとともに、該シェル10とカバー2間にコイルスプリング11が圧縮介在されており、該コイルスプリング11の付勢力によりダイアフラム弁3の弁体3bを常時上記シート面8a側へ所定圧で付勢している。
【0007】
上記カバー2には大気導入ポート12が形成され、上記大気室5内の内圧は常時大気圧とされている。また、ケース1には図示しない圧力センサへの導圧路13が形成されている。
【0008】
そして、上記の構成において、正圧室4に導入される燃料タンク内の内圧がコイルスプリング11の付勢力より大きい場合には正圧室4側の圧力によりダイアフラム弁3が開作動して燃料タンク内の圧力がキャニスタ側へ放圧され、燃料タンク内の内圧がコイルスプリング11の付勢力より小さい場合はダイアフラム弁3が閉作動し、更に、燃料タンク内の内圧が大気圧に対して過少になるとベーパリリーフバルブ9が開作動して燃料タンク内にキャニスタ内の空気を導入して燃料タンクを保護するようになっている。
【0009】
このような圧力制御弁において、そのケース1と、カバー2と、ダイアフラム弁3とを固着する方法として従来、次のような固着方法が採られている。
先ず図9に示すように、熱可塑性樹脂からなるケース1の上側周縁部1aに形成された凹部1b内にダイアフラム弁3の周縁において下面側へ突設した圧縮部3aを嵌合し、次で、熱可塑性樹脂からなるカバー2の周縁部2aを、その下面2cと上記ダイアフラム弁3の圧縮部3aの上面3cとの間に若干の隙間d1 を設けてケース1の接合部1dの内周面に嵌合して仮組付けし、次で、カバー2を上方から加圧すると同時に超音波振動を与えて、図9に示すような溶着用大径部2bを振動摩擦により溶融して図10に示すようにその溶着部Aでケース1とカバー2を固着するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の圧力制御弁においては、そのダイアフラム弁3の圧縮部3aの上面3cが平坦面に形成されているとともに該上面3cに対向するカバー2の周縁部2aの下面2cも平坦面で形成されていることから、これらの面が非接触状態の仮組付け状態から超音波溶着すると、ダイアフラム弁3における圧縮部3aの上面側が振動によってそのダイアフラム弁3の中心方向へ移動し、溶着終了後においてダイアフラム弁3にしわが発生するおそれがある。このようなしわが発生すると、ダイアフラム弁3の弁体3bが、その閉弁時にシート面8aに対して傾斜して当接することになり、弁部のシール不良が発生する問題がある。
【0011】
そこで本発明は、上記のような超音波溶着時におけるダイアフラム弁の中心方向への移動を阻止してダイアフラム弁のしわの発生を防止し、上記のようなシール不良の発生を防止できる圧力制御弁を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、ケースの上側周縁部に凹溝を形成して該凹溝にダイアフラム弁の周縁に形成した圧縮部を嵌合し、上記ケースにおける上記凹溝の外側に位置する部分に接合部を形成し、カバーの下側周縁部を上記接合部に嵌合して超音波溶着するものにおいて、
ダイアフラム弁の周縁に形成した圧縮部の上面に突起を全周に渡って一体形成し、カバーの下側周縁部の下面には、上記突起に嵌合する第2の凹溝を全周に渡って形成し、かつ、上記突起の内側面と上記第2の凹溝の内側面とを、カバーの仮組付時に相互に重なり合って係止するように設定したことを特徴とするものである。
【0013】
本発明においては、カバーの仮組付け時において、カバーの下側周縁部に形成した第2の凹溝の内側面が、ダイアフラム弁の圧縮部の上面に形成した突起の内側面に係止する。この状態でカバーを加圧しつつ超音波振動を与えてケースの接合部とカバーの下側周縁部を超音波溶着する。
【0014】
このとき、ケース側の凹溝とダイアフラム弁の圧縮部が嵌合し、かつ上記第2の凹溝の内側面とダイアフラム弁における圧縮部の内側面相互が係止しているので、上記の超音波振動によってダイアフラム弁の圧縮部全体がダイアフラム弁の中心方向に移動することを阻止する。
【0015】
したがって、ダイアフラム弁の圧縮部がダイアフラム弁の中心方向に移動してダイアフラム弁にしわが発生することを防止できる。
請求項2記載の第2の発明は、上記第1の発明において、突起の内側面と第2の凹溝の内側面を、ダイアフラム面と直交する面に形成したものである。
【0016】
本第2の発明においても上記第1の発明と同様の作用を発揮する。
請求項3記載の第3の発明は、上記第1の発明において、突起における内側面と第2の凹溝の内側面を、ダイアフラム弁の内側から外側に向かって斜め上方に向かうテーパ面としたものである。
【0017】
本第3の発明においては、更に、上記のようなカバーの加圧時に、両テーパ面によって突起を第2の凹溝内へ引き込む作用が働き、超音波振動により突起が第2の凹溝外へ乗り上げることを阻止する。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1乃至図8に示す実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図4は第1実施例を示す。
【0019】
本発明は、図1におけるケース1とカバー2とダイアフラム弁3との固着部分Bを要旨とするもので、本第1実施例におけるケース1とカバー2とダイアフラム弁3との固着部B以外の構造は上記図9及び図10に示した従来の構造と同一であるため、図9及び図10と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0020】
図1において、熱可塑性樹脂で成形されたケース1の上側周縁部1aの上面には、そのケース1の径方向断面が矩形の第1の凹溝1bが上側周縁部1aの全周に渡って形成されている。
【0021】
熱可塑性樹脂で成形されたカバー2の下側周縁部2aの下面には、そのカバー2の径方向断面が長方形の第2の凹溝2dが下面を開口して下側周縁部2aの全周に渡って形成されている。
【0022】
また、ゴム、樹脂等の可撓性材料で形成されたダイアフラム弁3の周縁下面には、上記第1の凹溝1bに嵌合する圧縮部3aが、そのダイアフラム弁3の径方向の断面を矩形にして全周に渡って一体に形成されている。更に上記圧縮部3aの上面には、ダイアフラム弁3の径方向の断面が矩形の突起3dがダイアフラム弁3の全周に渡って一体に形成されている。
【0023】
更に、図2に示すように、ケース1とカバー2の固着前における上記第1の凹溝1bの径方向長L1 は上記圧縮部3aの径方向長L2 よりも大きく、また、上記第2の凹溝2dの径方向長L3 は上記突起3dの径方向長L4 よりも大きく設定され、更に、上記第1の凹溝1bにおける内側面1cと上記圧縮部3aにおける内側面3eとはダイアフラム弁3の中心から同径に形成され、更に、上記第2の凹溝2dにおける内側面2eと上記突起3dの内側面3fとはダイアフラム弁3の中心から同径に形成されている。
【0024】
また、上記第1の凹溝1bの外側に位置して壁状の接合部1dがケース1と一体に上方へ突出形成され、該接合部1dはケース1の全周に渡って形成されている。更に、カバー2における下側周縁部2aの外周面は、その下方部に位置して上記接合部1dの内面1eに一ぱいに嵌合する面2fと、上方部に位置して接合部1dの内面1eより若干大径の溶着用大径部2gとで形成されている。
【0025】
また、図1及び図2に示すように、上記溶着用大径部2gが上記の接合部1d上に載置された仮組付け状態においては、カバー2の第2の凹部2dにおける内側面2eの先部とダイアフラム弁3の突起3dにおける内側面3fの先部とが軸方向にわずかに重なり合うように設定されており、この重合部Cの重合量H1 は0.1mm以上に設定するとよい。更に、この重合時において、カバー2の下側周縁部2aの下面2hとダイアフラム弁3の上面間には、溶着時においてカバー2が必要量下降でき、かつ溶着終了時には上側周縁部2aがダイアフラム弁3の圧縮部3aを加圧できる隙間d2 が形成されている。
【0026】
次にケース1とカバー2とダイアフラム弁3の固着方法について説明する。
先ず、図1及び図2に示すように、ケース1における第1の凹溝1b内にダイアフラム弁3の圧縮部3aを嵌合し、その後、カバー2の第2の凹溝2dにおける内側面2eの先部とダイアフラム弁3の突起3dにおける内側面3fの先部とが軸方向にわずかに重なり合うように係止させてカバー2の下側周縁部2aをケース1の接合部1d内に嵌合し、仮組付けする。
【0027】
次に、カバー2の下側周縁部2aを図の上方から下方へ適宜手段で加圧しつつ超音波振動機により超音波振動を与える。すると、カバー2における溶着用大径部2gの下端部とこれに圧接するケース1における接合部1dの内面部とが振動摩擦により溶融しながら下側周縁部2aが下降する。
【0028】
そして、下側周縁部2aが所定量下降した時点でその超音波振動と加圧を停止すると、図3及び図4に示すように、カバー2における下側周縁部2aの下面2h(図2参照)がダイアフラム弁3の圧縮部3aを所定量圧縮するとともに溶着部Dによりケース1とカバー2が固着される。したがって、ダイアフラム弁3の圧縮部3aはケース1とカバー2間に圧縮介在されて固定されるとともにこの圧縮部3aによってケース1とカバー2間が気密的に連結される。
【0029】
また、上記超音波振動による溶着作業時において、その振動開始前の仮組付け状態から溶着終了時点までの間、ダイアフラム弁3に形成した圧縮部3aの内側面3eが第1の凹溝1bの内側面1cに、また、ダイアフラム弁3に形成した突起3dの内側面3fが第2の凹溝2dの内側面2eに夫々係止しているため、上記の超音波振動によってダイアフラム弁3の圧縮部3aがダイアフラム弁3の中心方向(内側方向)に移動することを阻止される。そのため、従来のようなダイアフラム弁の移動によるしわの発生が防止される。
【0030】
図5乃至図8は第2実施例を示す。
本第2実施例は、上記第1実施例におけるカバー2に形成した第2の凹溝2dと、これに嵌合するダイアフラム弁3の突起3dの形状の変形例を示す。
【0031】
すなわち、ダイアフラム弁3の圧縮部3aの上面に、ダイアフラム弁3の内側から外側に向かって斜め上方へ向かうテーパ面3gを有するテーパ状突起3hを全周に渡って一体形成し、カバー2の下側周縁部2aの下面に、上記テーパ状突起3hのテーパ面3gと同方向に傾斜するテーパ面2iを有するテーパ状溝2jを全周に渡って形成し、かつ、溶着前における上記のような仮組付け時において、上記テーパ状突起3hにおけるテーパ面3gの先部と上記テーパ状溝2jにおけるテーパ面2iの先部とがわずかに重合し、更に、カバー2における下側周縁部2aの下面とダイアフラム弁3の圧縮部3aの上面間に上記第1実施例と同様の隙間d2 が形成されるようになっている。
【0032】
上記重合部におけるダイアフラム面と平行する方向の重合量L5 は0.5mm以上に設定し、ダイアフラム面と直交する方向(軸方向)の重合量H2 は0.1mm以上に設定するとよい。
【0033】
その他の構造は上記第1実施例と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
本第2実施例においては、図5及び図6に示すような仮組付け状態から、上記第1実施例と同様にカバー2を加圧しつつ超音波振動を与えて、図7及び図8に示すように溶着する。
【0034】
この溶着作業時においてもテーパ状溝2jとテーパ状突起3hとの係合により、上記第1実施例と同様に、ダイアフラム弁3における圧縮部3aにおける上面側がダイアフラム弁3の中心方向へ移動することを阻止できる。更に、この溶着時に、カバー2の下側周縁部2aが加圧されて下降すると、上記両テーパ面2iと3gとの係合によりテーパ状突起3hがテーパ状溝2j内へ引き込まれるため、上記の振動によりテーパ状突起3hがテーパ状溝2j以外へ乗り上げることを防止できる。
【0035】
なお、上記各実施例は、燃料タンク用の圧力制御弁に適用した例であるが、本発明は上記実施例の圧力制御弁に限るものではなく、その他、ダイアフラム弁を使用した圧力制御弁に適用できるものである。
【0036】
【発明の効果】
上記のようであるから、請求項1及び2記載の発明によれば、ケースとカバーの超音波溶着時にダイアフラム弁にしわが発生することを防止でき、従来のようなダイアフラム弁の弁部においてシール不良が発生することを防止できる。
【0037】
請求項3記載の発明によれば、超音波溶着時にダイアフラム弁に形成した突起が、カバーに形成した第2の凹溝外へ乗り上げることを阻止し、上記第1の発明の効果をより確実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す仮組付け状態の縦断面図。
【図2】図1における要部拡大縦断面図。
【図3】図1の実施例における溶着後の状態を示す縦断面図。
【図4】図3における要部拡大縦断面図。
【図5】本発明の第2実施例を示す仮組付け状態の縦断面図。
【図6】図5における要部拡大縦断面図。
【図7】図5の実施例における溶着後の状態を示す縦断面図。
【図8】図7における要部拡大縦断面図。
【図9】従来構造の仮組付け状態を示す縦断面図。
【図10】従来構造の溶着状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…ケース 1a…上側周縁部
1b…凹溝 2…カバー
2a…下側周縁部 2d…第2の凹溝
2e…内側面 3…ダイアフラム弁
3a…圧縮部 3d…突起
3f…内側面 2i,3g…テーパ面
2j…テーパ状溝 3h…テーパ状突起
Claims (3)
- ケースの上側周縁部に凹溝を形成して該凹溝にダイアフラム弁の周縁に形成した圧縮部を嵌合し、上記ケースにおける上記凹溝の外側に位置する部分に接合部を形成し、カバーの下側周縁部を上記接合部に嵌合して超音波溶着するものにおいて、
ダイアフラム弁の周縁に形成した圧縮部の上面に突起を全周に渡って一体形成し、カバーの下側周縁部の下面には、上記突起に嵌合する第2の凹溝を全周に渡って形成し、かつ、上記突起の内側面と上記第2の凹溝の内側面とを、カバーの仮組付時に相互に重なり合って係止するように設定したことを特徴とする圧力制御弁。 - 突起の内側面と第2の凹溝の内側面を、ダイアフラム面と直交する面に形成した請求項1記載の圧力制御弁。
- 突起における内側面と第2の凹溝の内側面を、ダイアフラム弁の内側から外側に向かって斜め上方に向かうテーパ面とした請求項1記載の圧力制御弁。
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