JP3580652B2 - 無機質セラミックス発光体による視線誘導シート - Google Patents

無機質セラミックス発光体による視線誘導シート Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路、床や階段等の人が歩行し、或いは車が走行する場所において、夜間或いは停電時の暗い状態で発光することで安全に歩行又は走行誘導できる視線誘導シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、床や階段等の人の歩行する通路等に使用されているシートは、滑り止めの役割を確保したものであるが、近年、災害等の停電時の安全確保のため発光性材料を使用して、避難誘導するものが研究されている。
【0003】
しかしながら、発光性材料はそのままでは加水分解すると共に、耐候性が不良なため一般に塗料にして使用され、発光性材料を樹脂中に混入して板状壁面材として誘導効果の必要な部位に使用され始めている。しかし、樹脂系の発光材料では、耐候性、耐磨耗性に弱く耐久性に劣ることから床等の歩行面の使用に困難である問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、耐磨耗性、耐候性に優れて発光性材料の耐久性を向上させることで、人の歩行や車の通行部位に使用でき、発光性骨材による誘導で夜間或いは停電時の安全歩行走行及び避難誘導できるシートを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、道路、床、階段等の通路等に配置されるものであって、光の照射を受けて発光特性を発揮する発光物質を、セラミック母材に対して5〜50重量%の割合で混合し、焼成して得られる、該発光物質が該セラミック母材に包まれた状態にあり、且つ直径が0.5〜3.3mmである無機質セラミック発光体を発光性骨材として、プラスチックシートや布等のシート材の表面に固着させて成り、該発光性骨材の配置によって示される誘導路或いは標示を視認し得るようにした構成の無機質セラミックス発光体による視線誘導シートである。なお、発光性骨材を硬質セラミックスや石材等のスリップ防止用骨材に混合してシート材の表面に固着してもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の形態例を説明する。図1において、1はシート材、2は接着剤層、3は発光性骨材、4はスリップ防止用骨材である。シート材1は、プラスチック、布、不織布、布と紙の混合材等である。また、接着剤2はフェノール樹脂系或いは各種合成樹脂接着剤でもよい。
【0007】
さらに発光性骨材3は、セラミック母材に発光物質を含有させて成る無機質セラミック発光体であり、発光物質としては無機質蛍光体や蓄光性蛍光体の粉砕体であればよく、硫化物、リン酸塩系、珪酸塩系、アルミン酸塩系等が使用できるのである。また、セラミック母材としてはシリカやアルミナを含んだ低融点セラミックスの粉砕体がよい。
【0008】
そして、セラミック母材に対して発光物質を5〜50重量%混合して焼成し、これを粉砕して粒状とした無機質セラミック発光体を発光性骨材3とするものであり、発光物質がセラミック母材に包まれた状態である。発光性骨材3の大きさは直径約0.5〜3.3mm である。この無機質セラミック発光体の発光性骨材は、前の出願に開示してある。
【0009】
なお、スリップ防止用骨材4は、アルミナ、炭化珪素やエミリー等通常使用されている磁器質粒子やセラミックス粒子が用いられ、その大きさは直径約0.5〜3.3mm である。そして、シート材の表面に接着剤2を散布し、発光性骨材3とスリップ防止用骨材4の混合物を接着剤層の上に散布して発光性骨材3とスリップ防止用骨材4とを表面に露呈させて固着するのである。
【0010】
この形態例によると、無機質セラミック発光性骨材3と無機硬質材のスリップ防止用骨材4が高強度な粒子状のため耐磨耗に優れており、且つ歩行に対して滑りを防止できるのである。また、夜間及び災害等の停電時等において、発光性骨材3の発光特性により視線誘導効果が生じるのである。したがって、通路面にシートを連続して接続することで夜間の歩行又は避難通路として発光し安全に誘導できるのである。
【0011】
なお、本発明においては発光性骨材の素材及び大きさは問わず、光の照射を受けて発光特性を発揮する発光物質を含有させて成る無機質セラミック発光体であればよく、その発光物質の含有量も限定されない。また、発光性骨材とスリップ防止用骨材の混合割合も適宜である。したがって、スリップ防止用骨材を混合しないで発光性骨材だけをシート材に固着してもよく、この場合は強い発光によって視線誘導に優れるのである。
【0012】
さらに、スリップ防止用骨材の素材及び大きさも適宜であるが耐磨耗性に優れるものが適切であり、また適宜に着色してもよい。なお、シート材の素材及び大きさも任意であり、薄いセラミックス板でもよく、フレキシブルなシート材でもよい。また、シートの役割としては、床、階段等の通路自体の連続又は断続したた誘導路を形成する他、通路面での矢印や標示等の表示面を形成する誘導シートでもよく、形成しようとする表示状態に発光性骨材をシート材に露呈固着させればよい。さらに、施工し易いようにシートの裏部に接着剤を塗布して剥離可能な離型紙を貼着してもよい。
【0013】
【発明の効果】
本発明の請求項1によると、発光性骨材の発光によって夜間及び停電時の通路歩行或いは車の走行が安全に誘導され、無機質セラミック発光体のため耐候性及び耐磨耗性に優れて耐久性が向上するのである。また請求項2では、滑り止めの路面が得られて安全行できるのである。
【0014】
【実施例1】
組成が3(BuMg)O−8Alで緑色の発光色の紫外線蛍光材を30重量%と、セラミック母材を70重量%配合し、850゜Cで30分焼成し炉内放冷して無機質セラミック発光体を形成し、これを粒径3.3〜2.0mmに粉砕して発光性骨材を得た。なお、セラミック母材の組成は、SiOが52.0重量%、Alが5.3重量%、Bが25.4重量%、Feが0.03重量%、TiOが0.05重量%、CaOが0.35重量%、KOが2.35重量%、NgOが11.0重量%、他3.52重量%である。
【0015】
また、組成がSrAlで緑色の発光色の蓄光性蛍光材を30重量%と、前記のセラミック母材を70重量%配合し、850゜Cで30分焼成し炉内放冷して無機質セラミック発光体を形成し、これを粒径3.3〜2.0mmに粉砕して発光性骨材を得た。
【0016】
この二種類の発光性骨材夫々6Kg/mを、MMA樹脂をベースコートとして1.8Kg/m接着した30cmのシート材上に散布し、その上にMMA樹脂をトップコートとして0.2Kg/m施して発光性骨材の上端部を少し露出させて固着してシートを得る。
【0017】
このシートを構内の道路上に停止ラインとして施し、発光性の試験を行った。その結果、蛍光発光性及びリン光発光性とも良好であった。なお、蛍光発光性試験は、夜間10m離れた場所から自動車のヘッドライトを照射してその発光性を目視にて評価したものであり、リン光発光性は夜間10m離れた場所から自動車のヘッドライトを1分間照射し、消灯3分後にその発光性を目視にて評価したものである。
【0018】
他の実験において、紫外線蛍光材だけの発光性骨材を用いた場合は、蛍光輝度が高く、一般道路用の視線誘導シートとして有効であるが、消灯後はリン光輝度は殆ど認められなかったのである。また、蓄光性蛍光材だけの発光性骨材を用いた場合は、照射時の蛍光輝度は低いが、消灯後のリン光輝度が高く田舎道のように周囲に灯火がなく非常に暗い箇所では有効である。本例では、紫外線蛍光材と蓄光性蛍光材とを併用しているため蛍光発光性及びリン光発光性とも優れたのである。
【0019】
【実施例2】
実施例1で得られた蓄光性蛍光材を用いた発光性骨材をさらに粉砕して粒径2.0〜1.0mmとし、高硬質骨材である粒径2.0〜1.0mmの炭化珪素のスリップ防止用骨材と夫々50重量%づつ混合し、これをMMA樹脂をベースコートとして1.5Kg/m接着したシート材上に4Kg/m散布し、さらにその上にMMA樹脂をトップコートとして0.2Kg/m施して発光性骨材及びスリップ防止用骨材の上端部を少し露出させて固着してシートを得た。
【0020】
そして、このシートを6cm巾に裁断し、地下道階段のステップ部に接着剤にて固着した。階段巾は3m、段数20段で階段頭上4mに80Wの蛍光灯を2個設置した。実験によると、4分間照射後消灯し、消灯後15分間は十分なリン光輝度を示し、8時間後でも視認可能であった。また、50重量%の一般硬質骨材によりステップのスリップ防止効果も十分認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例を示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 シート材
2 接着剤
3 発光性骨材
4 スリップ防止用骨材

Claims (4)

  1. 道路、床、階段等の通路等に配置されるものであって、光の照射を受けて発光特性を発揮する発光物質を、セラミック母材に対して5〜50重量%の割合で混合し、焼成して得られる、該発光物質が該セラミック母材に包まれた状態にあり、且つ直径が0.5〜3.3mmである無機質セラミック発光体を発光性骨材として、プラスチックシートや布等のシート材の表面に固着させて成り、該発光性骨材の配置によって示される誘導路或いは標示を視認し得るようにしたことを特徴とする無機質セラミックス発光体による視線誘導シート。
  2. 前記発光性骨材を硬質セラミックスや石材等のスリップ防止用骨材に混合してシート材の表面に固着した請求項1に記載の視線誘導シート。
  3. 前記発光物質として、紫外線蛍光材と蓄光性蛍光材とが併用されている請求項1又は請求項2に記載の視線誘導シート。
  4. 前記発光性骨材又は前記発光性骨材と共に前記スリップ防止用骨材を前記シート材上に散布した状態において、トップコート層を形成し、該発光性骨材又は該発光性骨材及び該スリップ防止用骨材の上端部を該トップコート層から露出させて固着せしめてなる請求項1乃至請求項3の何れかに記載の視線誘導シート。
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