JP3580524B2 - アウターパネルの受け装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のアウターパネル、例えばフードアウタを所定姿勢に支持するための受け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の製造工程のうち、エンジンルームを覆うフードを製作する工程においては、アウターパネルとインナーパネルとを一体化する前に、アウターパネルの裏面(エンジンルーム側)にインナーパネルとの密着性を高めるためのシール剤を塗布する場合がある。このシール剤の塗布は、アウターパネルの周囲複数箇所を受け装置で下から支持した状態で、ロボットアームにより塗布ガンを操作して行うのが一般的である。
【0003】
ところで、近年では上記シール剤の塗布ラインに、形状の異なる、複数車種のアウターパネルを混流する場合がある。その場合、受け装置は、各パネルの形状に対応した複数の受け部を有し、かつ搬入されたパネルに対応する受け部を選択できるように構成する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来から、モータ制御により、あるいはシリンダとノッチとの組み合わせにより、複数の受け部の中から所望の受け部を選択するする方法が試みられているが、何れも部品点数が多いためにコスト高であり、また動作数が多いために切替タクトの短縮が難しく、限界スペース下での設置に難がある等の問題点を有する。
【0005】
一方、これらを解消するものとして、図3に示すように、揺動可能に支持した揺動部材24に2つの受け部23a、23bを装着し、揺動部材24をシリンダ30で揺動させると共に、2つのストッパ25a、25bで揺動部材24を2箇所で位置決めすることにより、搬入パネルPに対応した受け部を選択できるようにした受け装置も存在するが、この構造では2位置間での切替しか行えないめた、3種類以上のパネルを混流させる場合に対応することができない。
【0006】
そこで、本発明は、3種類以上のアウターパネルを混流させる場合にも対応可能であり、低コストでかつ切替タクトの短縮や小型化も容易に実現可能な受け装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、形状の異なる複数種類の自動車アウターパネルのうち、何れかのパネルを、各パネルごとにその形状に対応して形成された複数の受け部のうちの何れかの受け部で支持するものであって、枢軸を介して揺動可能に支持され、上記各受け部が円周方向に離隔配設された揺動部材と、円周方向に離隔させて揺動部材の揺動軌跡上に配置され、一方が揺動部材と係合している時に他方が揺動部材と円周方向に離隔する一対の固定ストッパと、揺動部材の揺動軌跡上であって、円周方向に離隔した揺動部材と固定ストッパとの間に出し入れ可能に配置された可動ストッパとを具備し、揺動部材を一対の固定ストッパおよび可動ストッパのうちの何れかのストッパに係合させて位置決め保持し、その時の基準位置にある受け部でパネルを支持するようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1および図2に基いて説明する。
【0009】
図1に示すように、本発明にかかる受け装置1は、枢軸O1を介して揺動可能に支持され、複数の受け部3a〜3cが設けられた揺動部材4と、枢軸O1の回りに配置された一対の固定ストッパ5a、5bおよび可動ストッパ6とを具備する。
【0010】
本実施形態の揺動部材4は、薄板状に形成され、機台7上に立設した板状の支持部材9に枢軸O1を介して回転自在に支持されている。枢軸O1の外側(図面左方)には、シリンダケース10aのロッド側端部を支持部材9に回転自在に枢着した揺動用シリンダ(10:エア、油圧の何れでもよい)がほぼ垂直に配置され、そのピストンロッド10bの先端は、揺動部材4のうち、枢軸O1よりも外側の部分に回転自在に枢着されている。揺動部材4の外側面には、枢軸O1を挟んだ上下位置に各ストッパ5a、5b、6と係合する上係合部材11aおよび下係合部材11bが装着され、また、揺動部材4の内側(図面右側)面には、アウターパネルPの種類数と同数の受け部3a〜3cが円周方向に離隔させて着脱可能に配置されている。なお、本実施形態では、上方からA車種用3a、B車種用3b、C車種用3cの3つの受け部を配置した場合を例示している。
【0011】
固定ストッパ5a、5bは、支持部材9の上部と内側面とに、その中心軸がほぼ直交するような位置関係で固定配置され、そのうち内側面の固定ストッパ5bは他方の固定ストッパ5aよりも下方に設けられている。上固定ストッパ5aは、上係合部材11aの揺動軌跡上に配置され、下固定ストッパ5bは、上係合部材11bの揺動軌跡上に配置される。図1の実線で示すように、揺動用シリンダ10が伸長した状態では、上係合部材11bと下固定ストッパ5bとが係合し、この時、上係合部材11aと上固定ストッパ5aとは円周方向に離隔している。揺動用シリンダ10を縮退させると、揺動部材4が枢軸O1を中心として左回りに回転し、上係合部材11aが上固定ストッパ5aに係合すると共に、下係合部材11bが下固定ストッパ5bから円周方向に離反する。
【0012】
可動ストッパ6は、上係合部材11aと上固定ストッパ5aとの間で、かつ上係合部材11aの揺動軌跡上に出し入れ可能に配置される。可動ストッパ6の出し入れは、例えば可動ストッパ6を枢軸O1と直交する水平軸O2を回転中心として揺動させることによって行われる。図2は、そのための機構の一例であり、支持部材9に固定したブラケット15に水平軸O2を介してアーム16を枢着し、アーム16を振出し用シリンダ17で駆動してアーム16の先端に取り付けた可動ストッパ6を水平軸O2を中心として揺動させるものである。ブラケット15には、アーム16に設けられた係合部材17と係合可能のストッパ18を取付け、両部材17、18の係合により、突出状態(可動ストッパ6が上係合部材11aの揺動軌跡上にある状態)のアーム16および可動ストッパ6の位置決めを行う。なお、可動ストッパ6の上係合部材11aとの接触面6aは、図1に示すように上方から僅かに枢軸O1側に傾斜させ、上係合部材11aと面接触できるようにするのが望ましい。
【0013】
以上の構成において、図1に実線で示すように、揺動用シリンダ10を伸長させると、上係合部材11bと下固定ストッパ5bとの係合により揺動部材4が位置決めされ、A車種用の受け部3aが基準位置Aに配置される。複数箇所に設置された各受け装置1で同様の操作を行った後、図示しない搬入装置からA車種用のアウターパネルPを各受け部3a上に載置すると、アウターパネルPが所定姿勢で密着支持される。この場合、図1に示すように、受け部3aに垂直方向の起立部13を設けておけば、アウターパネルPの端縁との係合により、パネルPの水平方向への位置ずれを防止することができる。次いで、アウターパネルPの裏面(図面上方側)にシール剤を塗布し、塗布完了後に図示しない搬出装置でアウターパネルPを次工程に搬送する。
【0014】
B車種用のアウターパネルが搬送された場合は、振出し用シリンダ17を伸長させて、可動ストッパ6を突出位置に振出す。その後、揺動用シリンダ10を縮退させると、揺動部材4が図面左回りに揺動し、上係合部材11aが可動ストッパ6と係合する。これにより、揺動部材4の位置決めがなされ、B車種用の受け部3bが基準位置Aに配置されるので、同様に搬入装置でB車種用アウターパネルを各受け部3b上に載置し、シール剤の塗布を行う。C車種用のアウターパネルが搬送された場合は、振出し用シリンダ17を縮退させて可動ストッパ6を退避位置に戻し、その後、揺動用シリンダ10をさらに縮退させ、上係合部材11aを上固定ストッパ5aに係合させる。これにより、揺動部材4は、C車種用の受け部3cを基準位置Aに配置した状態で位置決めされるので、C車種用アウターパネルを支持することが可能となる。
【0015】
このように、本発明では、可動ストッパ6を揺動部材4の揺動軌跡上、より具体的には上係合部材11aの揺動軌跡上に出し入れする構造であるから、揺動部材4を3位置で位置決めすることができ、3車種のアウターパネルを混流する場合にも対応可能となる。また、部品点数が少ないために低コストに製作可能であり、また揺動部材4と可動ストッパ6の揺動のみで切替え可能であり、動作数が少ないために切替タクトの短縮が図れる。また、コンパクト化も達成される。
【0016】
なお、以上の説明では、可動ストッパ6を上係合部材11aの揺動軌跡上で出し入れする場合を例示したが、これ以外にも例えば下係合部材11bの揺動軌跡上で出し入れしてもよい。また、2以上の可動ストッパ6を配置することも可能であり、その場合、4車種以上の混流にも対応可能となる。
【0017】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、可動ストッパを揺動部材の揺動軌跡上に出し入れする構造であるから、揺動部材を3位置以上で位置決めすることができ、3車種以上のアウターパネルを混流する場合にも対応可能となる。また、部品点数が少ないために低コストに製作可能であり、また揺動部材と可動ストッパの揺動のみで切替えが可能で動作数が少ないため、切替タクトの短縮が図れる。さらに、コンパクト化も達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる受け装置の側面図である。
【図2】図1中のX−Xでの断面図である。
【図3】従来の受け装置を概念的に示す側面図である。
【符号の説明】
1 受け装置
3a〜3c 受け部
4 揺動部材
5a・5b 固定ストッパ
6 可動ストッパ
O1 枢軸
A 基準位置
P アウターパネル
Claims (1)
- 形状の異なる複数種類の自動車アウターパネルのうち、何れかのパネルを、各パネルごとにその形状に対応して形成された複数の受け部のうちの何れかの受け部で支持するものであって、
枢軸を介して揺動可能に支持され、上記各受け部が円周方向に離隔配設された揺動部材と、円周方向に離隔させて揺動部材の揺動軌跡上に配置され、一方が揺動部材と係合している時に他方が揺動部材と円周方向に離隔する一対の固定ストッパと、揺動部材の揺動軌跡上であって、円周方向に離隔した揺動部材と固定ストッパとの間に出し入れ可能に配置された可動ストッパとを具備し、揺動部材を一対の固定ストッパおよび可動ストッパのうちの何れかのストッパに係合させて位置決め保持し、その時の基準位置にある受け部でパネルを支持するようにしたことを特徴とするアウターパネルの受け装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP13059798A JP3580524B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | アウターパネルの受け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13059798A JP3580524B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | アウターパネルの受け装置 |
Publications (2)
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JPH11321734A JPH11321734A (ja) | 1999-11-24 |
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Family
ID=15038024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13059798A Expired - Fee Related JP3580524B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | アウターパネルの受け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3580524B2 (ja) |
-
1998
- 1998-05-13 JP JP13059798A patent/JP3580524B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11321734A (ja) | 1999-11-24 |
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