JP3579544B2 - 画像圧縮伸張装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばカラー静止画像をJPEGアルゴリズムに準拠して記録媒体に記録する画像圧縮装置、およびこの記録媒体から再生する装置等に設けられる画像伸張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像データは情報量が多いため、直接処理すると、莫大なメモリ容量を必要としたり、またデータ通信に要する時間が長くなる。そこで従来、画像データは符号化によって圧縮された後、処理されている。
【0003】
このような画像データ圧縮のアルゴリズムのひとつとして、JPEG(Joint Photographic Expert Group )によって勧告されているものがある。このJPEGから勧告されているアルゴリズム(JPEGアルゴリズム)は、ベースライン・プロセス等の複数のプロセスから構成されており、ベースライン・プロセスは、8ビット精度の原画像を2次元離散コサイン変換(2次元DCT)およびハフマン符号化を用いて符号化し、画像情報を送信、受信および再生することができる基本的な機能である。
【0004】
ベースライン・プロセスでは、1画面を構成する各ブロックの画素データが2次元DCTされてDCT係数が求められ、このDCT係数に対し、量子化テーブルによって量子化が施される。すなわちDCT係数は、量子化テーブルを構成する各量子化係数によって割算されることにより量子化される。この量子化されたDCT係数はハフマン符号化され、圧縮画像データとして例えば記録媒体に記録される。
【0005】
このようなデータ圧縮が施されると、原画像の情報の一部が消失するため、再生画像の画質が原画像よりも劣ることは否めない。そこで量子化テーブルの各量子化係数の値を小さくすると、量子化されたDCT係数の値が大きくなるため、再生画像の画質は向上するが、圧縮データの量が増加するという問題が生じる。一方、再生画像の画質を評価して、充分な画質が得られるように量子化係数の値を設定しなおし、再度データ圧縮を行うことも可能であるが、このような方法をとると、画像データの処理時間がかかり、作業効率がよくない。
【0006】
そこで、このような問題点を解決するために発明者は、特開平7−135568号公報において、量子化DCT係数を逆量子化して得られる逆量子化DCT係数とDCT係数との誤差、すなわち量子化誤差が最小値になるような第2の量子化係数を求め、この第2の量子化係数から成る最適量子化テーブルを生成して、圧縮画像データとともに記録媒体に記録する画像圧縮装置を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような最適量子化テーブルは、1つの画像を全体的に見ると量子化誤差が最小であるが、1つの画像を構成する個々のブロックでは必ずしも最適ではない。したがって上述した最適量子化テーブルを用いた伸張処理では、再現される画像の画質の向上には限界があり、従来、この画質をさらに向上させることが望まれていた。
【0008】
本発明は、最適量子化テーブルをさらに効果的に利用することによって、より高画質の画像を再生することを可能にする画像圧縮装置を提供し、また、この画像圧縮装置によって得られた圧縮画像データを伸張することができる画像伸張装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の画像圧縮装置は、複数の第1の量子化係数から成る第1の量子化テーブルを用いて、1つの画像に関する画像処理データを量子化することにより量子化画像処理係数を求める量子化手段と、複数の第2の量子化係数から成る第2の量子化テーブルを用いて量子化画像処理係数を逆量子化することにより得られる逆量子化画像処理係数が、1つの画像の全体に関して、画像処理データに近づくように第2の量子化テーブルを生成する量子化テーブル生成手段と、量子化画像処理係数に対し圧縮処理を施して圧縮画像データを求め、この圧縮画像データを記録媒体に格納する圧縮処理手段と、第1および第2の量子化テーブルを記録媒体に格納する量子化テーブル格納手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】
画像処理データは例えば、原画像の画素データに対して2次元DCTを施して求められたDCT係数である。
【0011】
画像圧縮装置は、好ましくは、第1および第2の量子化テーブルが記録媒体に格納されていることを示すモード情報を記録媒体に格納する情報格納手段を備える。
【0012】
量子化テーブル生成手段は、例えば、逆量子化画像処理係数と画像処理データとの誤差の自乗和が最小になるようにして第2の量子化テーブルを求める。
【0013】
本発明に係る第1の画像伸張装置は、第1の画像圧縮装置によって得られた圧縮画像データを伸張する装置であって、圧縮画像データを記録媒体から読み出して伸張処理を施し、量子化画像処理係数を復元する伸張処理手段と、量子化画像処理係数が境界値よりも小さいとき第2の量子化係数を選択し、量子化画像処理係数が境界値よりも大きいとき第1の量子化係数を選択し、選択された量子化係数を用いて量子化画像処理係数を逆量子化して逆画像処理係数を求める逆量子化手段とを備え、境界値は、第1の量子化係数Q uv が偶数の場合(Q uv/2+1 )であり、第1の量子化係数Q uv が奇数の場合( ( Q uv−1)/2+1 )であることを特徴としている。
【0015】
本発明に係る第2の画像圧縮装置は、1つの画像に対応した入力データを複数のブロックに分割して圧縮処理する画像圧縮装置であって、入力データに2次元DCTを施してDCT係数を求める変換手段と、複数の第1の量子化係数から成る第1の量子化テーブルを用いてDCT係数を量子化することにより量子化DCT係数を求める量子化手段と、複数の第2の量子化係数から成る第2の量子化テーブルを用いて量子化DCT係数を逆量子化することにより得られる逆量子化DCT係数が、1つの画像に含まれる全ブロックに関して、DCT係数に近づくように第2の量子化テーブルを生成する量子化テーブル生成手段と、量子化DCT係数に対し圧縮処理を施して圧縮画像データを求め、この圧縮画像データを記録媒体に格納する圧縮処理手段と、第1および第2の量子化テーブルを記録媒体に格納する量子化テーブル格納手段とを備えたことを特徴としている。
【0016】
画像圧縮装置は、好ましくは、第1および第2の量子化テーブルが記録媒体に格納されていることを示すモード情報を記録媒体に格納する情報格納手段を備える。
【0017】
量子化テーブル生成手段は、例えば、逆量子化DCT係数とDCT係数との誤差の全ブロックにおける自乗和が最小になるようにして第2の量子化テーブルを求める。
【0018】
量子化テーブル生成手段は、例えば、1つの画像を構成する各ブロックに関して、量子化DCT係数が境界値よりも小さい場合にのみ第2の量子化係数を求め、
境界値は、第1の量子化係数Q uv が偶数の場合(Q uv/2+1 )であり、第1の量子化係数Q uv が奇数の場合( ( Q uv−1)/2+1 )である。
【0019】
本発明に係る画像伸張装置は、第2の画像圧縮装置によって得られた圧縮画像データを伸張する装置であって、圧縮画像データを記録媒体から読み出して伸張処理を施し、量子化DCT係数を復元する伸張処理手段と、量子化DCT係数が境界値よりも小さいとき第2の量子化係数を選択し、量子化DCT係数が境界値よりも大きいとき第1の量子化係数を選択し、選択された量子化係数を用いて量子化DCT係数を逆量子化して逆量子化DCT係数を求める逆量子化手段とを備え、境界値は、第1の量子化係数Q uv が偶数の場合(Q uv/2+1 )であり、第1の量子化係数Q uv が奇数の場合( ( Q uv−1)/2+1 )であることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態である画像圧縮装置を備えたスチルビデオカメラを示すブロック図である。
【0022】
被写体Sから到来した光は撮影レンズ11によって集光され、被写体像が固体撮像素子(CCD)12の受光面上に結像される。CCD12の受光面には多数の光電変換素子が配設され、また光電変換素子の上面には、例えばR、G、Bの各色フィルタ要素が所定の方式で配列されて成るカラーフィルタが設けられており、各光電変換素子はひとつの画素データに対応している。被写体像は、各光電変換素子によって所定の色に対応した電気信号に変換され、A/D変換器13に入力される。
【0023】
A/D変換器13においてデジタル変換された信号は、図示しない信号処理回路によって輝度信号Yと色差信号Cb、Crとに変換され、画像メモリ14に入力される。画像メモリ14は、各輝度信号Yおよび色差信号Cb、Crをそれぞれ格納するために、相互に独立したメモリ領域に分割されており、各メモリ領域は1画面分の記憶容量を有している。画像メモリ14に一旦格納された輝度信号Yおよび色差信号Cb、Crは、データ圧縮処理のため、まず画像圧縮装置20のDCT処理部21に入力される。なお、図1ではDCT処理部21が1つの処理部として示されているが、実際には輝度信号Yおよび色差信号Cb、Cr毎に独立したDCT処理部が設けられている。
【0024】
画像圧縮装置20では、輝度信号Y等の画像データは1画面に関して所定数のブロックに分割され、ブロック単位で処理される。図2に示すように、各画素ブロックR1は8×8個の画素データPxyから構成されており、この画素データは、例えば輝度信号Yを示している。
【0025】
DCT処理部21では、原画像の画素データがブロックR1毎に2次元DCTを施され、これにより、1つのブロックについて8×8個のDCT係数R2(画像処理データ)が求められる。DCT係数R2のマトリクスにおいて、左隅のDCT係数データ(−121)はDC(直流)成分を、また、それ以外のDCT係数データはAC(交流)成分を示している。またこのマトリクスにおいて、右側ほど画像の水平方向の空間周波数が高い成分を示し、下側ほど画像の垂直方向の空間周波数が高い成分を示している。
【0026】
DCT処理部21から出力されるDCT係数R2は、量子化処理部22において、デフォルトの量子化テーブル(Qy,Qc)R3により量子化される。量子化テーブルR3は輝度信号Yおよび色差信号Cb、Cr毎に設けられ、それぞれ8×8個の量子化係数により構成されており、DCT係数R2の各成分は、対応する量子化係数によって割算され、量子化される。すなわちDCT係数R2の成分の数は量子化係数と同数である。量子化DCT係数R4の各成分は四捨五入されて整数化され、したがって量子化DCT係数R4において、画像情報の一部は消失している。
【0027】
量子化処理回路22から出力される量子化DCT係数R4は、圧縮処理部23に入力され、所定のアルゴリズムによりハフマン符号化される。このハフマン符号化により得られた圧縮画像データは、記録媒体Mの圧縮画像データ記録領域M1に格納される。一方、デフォルトの量子化テーブルQy 、Qc は記録媒体Mの第1のテーブル記録領域M2に格納される。なおハフマン符号化は従来公知であるので、その説明は省略する。
【0028】
量子化DCT係数R4は、ハフマン符号化処理部23に入力される一方、DCT処理部21から出力されるDCT係数R2とともに、最適量子化係数計算部26に入力される。最適量子化係数演算部26では、次に述べるように、量子化誤差が最小になるような最適量子化テーブルが演算される。
【0029】
量子化テーブルR3のマトリクスをQuvとし、またi番目のブロックにおいて、DCT係数R2のマトリクスをSiuv 、量子化DCT係数R4のマトリクスをriuv とする。また、量子化DCT係数に量子化テーブルを乗じることによって得られる逆量子化DCT係数のマトリクスをS’iuv とする。量子化誤差の自乗 和Euvを1画面について求めると、
となる。ただし、Σは1画面を構成する全てのブロックについての総和を示している。
【0030】
(1)式をQuvについて微分すると、
dEuv/dQuv=2Σriuv (riuv ×Quv−Siuv ) (2)
となる。ここで、自乗和Euvが極小値をとるときのQuvをQ’uvとすると、これ は(2)式を0とおいて、式を変形することにより求められる。すなわち、
Q’uv=round(Σriuv ・Siuv /Σriuv 2) (3)
ただし、round は四捨五入して整数化することを意味する。
【0031】
(3)式に従って最適量子化テーブルのマトリクスの各成分が演算される。最適量子化テーブル生成部27では、この演算結果に基づいて輝度信号Yに関する最適量子化テーブルQsyと色差信号Cr、Cbに関する最適量子化テーブルQscとが生成される。これらの最適量子化テーブルQsy、Qscは、量子化テーブル記録処理部28において所定のフォーマットに従ったデータに変換され、記録媒体Mの第2のテーブル記録領域M3に記録される。
【0032】
デフォルトの量子化テーブルQy 、Qc と最適量子化テーブルQsy、Qscが記録媒体Mに格納されていることを示すモード情報MIが、情報記述処理部29において所定のフォーマットに従ったデータに変換され、記録媒体Mの情報記録部M4に格納される。
【0033】
図3は第1の実施形態である画像伸張装置の概略構成を示す図である。
記録媒体Mの圧縮画像データ記録領域M1から読み出された輝度データYと色差データCb、Crの圧縮画像データは、伸張処理部31において復号され、それぞれ量子化DCT係数に復元される。この復号は、ハフマン符号化とは逆の作用であり、従来公知である。復号によって得られた量子化DCT係数は、輝度データ用の逆量子化処理部32または色差データ用の逆量子化処理部33において、それぞれデフォルトの量子化テーブルQy、Qc(または最適量子化テーブルQsy、Qsc)を用いて逆量子化され、逆量子化DCT係数に変換される。これらの逆量子化DCT係数は、IDCT処理部34において2次元DCTの逆変換(すなわち2次元IDCT)を施され、それぞれ輝度データY、色差データCb、Crに変換される。
【0034】
記録媒体Mの第1および第2のテーブル記録領域M2、M3には、デフォルトの量子化テーブルQy、Qcと最適量子化テーブルQsy、Qscがそれぞれ格納されている。逆量子化処理部32、33ではスイッチ35、36の作用により、デフォルトの量子化テーブルQy、Qcまたは最適量子化テーブルQsy、Qscが用いられる。
【0035】
輝度データ用の量子化テーブルQy、Qsyは、スイッチ35を介して逆量子化処理部32に入力され、色差データ用の量子化テーブルQc、Qscは、スイッチ36を介して逆量子化処理部33に入力される。スイッチ35、36はモード切替装置37から出力される切替指令信号に応じて切り替えられる。モード切替装置37には、表示装置38と選択ボタン39が接続されている。記録媒体Mの情報記録領域M4から読み出されたモード情報MIに基づいて、表示装置38のディスプレイ画面上にはデフォルトの量子化テーブルQy、Qcと最適量子化テーブルQsy、Qscを選択可能である旨が表示される。この表示に従って、オペレータが選択ボタン39を操作することにより、スイッチ35、36が切り替えられる。
【0036】
スイッチ35、36がデフォルトの量子化テーブルQy、Qc側(図3の破線により示す状態)に切り替えられたとき、逆量子化処理部32、33では、これらの量子化テーブルQy、Qcを用いて逆量子化が行われる。これに対してスイッチ35、36が最適量子化テーブルQsy、Qsc側(図3の実線により示す状態)に切り替えられたとき、逆量子化処理部32、33では量子化テーブルQsy、Qscを用いて逆量子化が行われる。
【0037】
図4は、伸張処理部31において得られる量子化DCT係数R5と、逆量子化処理部32において得られる逆量子化DCT係数R6と、IDCT処理部34において得られるIDCT係数R7とを例示している。この例は量子化DCT係数R5をデフォルトの量子化テーブルR3を用いて逆量子化した場合を示している。
【0038】
すなわち量子化DCT係数R5は、デフォルトの量子化テーブルR3に含まれる対応した量子化係数Q uvを乗じることによって逆量子化され、逆量子化DCT係数R6に変換される。この逆量子化DCT係数R6は、図2のDCT係数R2に対応しており、IDCT処理部34においてIDCTを施され、IDCT係数R7に変換される。このIDCT係数R7は、図2の画素ブロックR1に対応する。
【0039】
図5は、伸張処理部31から出力された量子化DCT係数R5を、最適量子化テーブルR13を用いて逆量子化した場合を示している。図2、4および5を比較することから理解されるように、最適量子化テーブルR13を用いた場合の逆量子化DCT係数R16は、デフォルトの量子化テーブルR3を用いた場合の逆量子化DCT係数R6よりも、量子化前のDCT係数R2に近い値を有している。また同様に、最適量子化テーブルR13を用いた場合のIDCT係数R17は、デフォルトの量子化テーブルR3を用いた場合のIDCT係数R7よりも、原画像の画素ブロックR1の画素データPxyに近い値を有している。
【0040】
図6は記録媒体Mの第1のテーブル記録領域M2、第2のテーブル記録領域M3およびパラメータ格納領域M5の構成を示す図である。
【0041】
パラメータ格納領域M5は、第1グループG1と第2グループG2と第3グループG3とから成る。コンポーネント識別情報C1 は、第1グループG1に、輝度データYに関するパラメータが格納されていることを示している。H1 は水平サンプリング・ファクタを示し、V1 は垂直サンプリング・ファクタを示している。Tq1は量子化テーブルの選択情報、すなわち輝度データYに関する量子化テーブルが格納された第1のテーブル記録領域M2の量子化テーブル番号の値を示している。
【0042】
同様に、コンポーネント識別情報C2 は、第2グループG2に色差データCbに関するパラメータが格納されていることを示している。H2 、V2 は水平サンプリング・ファクタおよび垂直サンプリング・ファクタを示している。Tq2は、色差データCbに関する量子化テーブルの選択情報である。またコンポーネント識別情報C3 は、第3グループG3に色差データCrに関するパラメータが格納されていることを示している。H3 、V3 は水平サンプリング・ファクタおよび垂直サンプリング・ファクタを示している。Tq3は、色差データCrに関する量子化テーブルの選択情報である。
【0043】
第1のテーブル記録領域M2は、上述したようにデフォルトの量子化テーブルQy、Qcを記録するための領域である。第1の量子化テーブル番号のアドレスには「0」(符号A0)が格納され、この量子化テーブル番号に続いて、輝度データYの量子化に用いられる量子化テーブルQyを構成する64個の量子化係数Q0,Q1,... Q63が格納されている。また第2の量子化テーブル番号のアドレスには「1」(符号A1)が格納され、これに続いて、色差データCb、Crの量子化に用いられる量子化テーブルQcを構成する64個の量子化係数Q0,Q1,... Q63が格納されている。
【0044】
一方、第2のテーブル記録領域M3は最適量子化テーブルQsy、Qscを記録するための領域である。第3の量子化テーブル番号のアドレスには「2」(符号A2)が格納され、これに続いて、輝度データYの量子化に用いられる量子化テーブルQsyを構成する64個の量子化係数Q0,Q1,... Q63が格納されている。また第4の量子化テーブル番号のアドレスには「3」(符号A3)が格納され、これに続いて、色差データCb、Crの量子化に用いられる量子化テーブルQscを構成する64個の量子化係数Q0,Q1,... Q63が格納されている。
【0045】
したがって、量子化テーブルの選択情報Tq1、Tq2、Tq3に0〜3のいずれかの数値をセットすることにより、所定の量子化テーブルQy、Qc、Qsy、Qscが選択される。この量子化テーブルの選択情報Tq1、Tq2、Tq3に対する数値のセットは、図3におけるスイッチ35、36を切り替えに対応している。
【0046】
図7は画像伸張処理の動作を示すフローチャートである。
ステップ101では、記録媒体Mの情報記録領域M4に格納されたデータが読み出される。ステップ102では、このデータに基づいて、モード情報MIが格納されているか否かが判別される。モード情報MIが格納されている場合、ステップ103が実行され、表示装置38のディスプレイ画面上に「デフォルトの量子化テーブルを用いるか、あるいは最適量子化テーブルを用いるか」を示すメッセージが表示される。
【0047】
ステップ104では、選択ボタン39が操作され、画像伸張処理のモードが選択される。この選択ボタン39によって最適量子化テーブルを用いるモード(すなわち高画質のモード)が選択されたとき、ステップ107において、最適量子化テーブルQsy、Qscを用いて伸張処理が実行され、この画像伸張処理の動作は終了する。一方、選択ボタン39によって高画質のモードが選択されないとき、またステップ102においてモード情報MIが格納されていないと判定されたとき、ステップ106において、デフォルトの量子化テーブルQy、Qcを用いて伸張処理が実行される。
【0048】
以上のように本実施形態によれば、画像伸張処理においてデフォルトの量子化テーブルQy、Qcを用いると、通常の画質の原画像を復元可能であり、したがって記録媒体Mに格納された画像データに対し、従来の伸張装置を用いて伸張処理を施しても、通常の伸張処理を実行することができる。また、選択ボタン39とスイッチ35、36を備えた画像伸張装置によって伸張処理を行う場合には、最適量子化テーブルQsy、Qscを用いることができるため、より原画像に近い画像を再生することができる。
【0049】
上述した第1の実施形態では、伸張処理において、デフォルトの量子化テーブルQy、Qcと最適量子化テーブルQsy、Qscの一方のみを用いていたが、このような構成によると、次に述べるように、再生画像の画質には一定の限界が生じる。
【0050】
図8は、量子化テーブルに含まれる量子化係数Quvが12である場合と11である場合における、量子化DCT係数ruvとDCT係数Suvの関係を示している。例えば、量子化係数Quvが12であるとき、DCT係数Suvが30〜41であれば量子化DCT係数ruvは3となり、量子化係数Quvが11であるとき、DCT係数Suvが28〜38であれば量子化DCT係数ruvは3となる。
【0051】
ここで、ある8×8の画素ブロックにおいて、デフォルトの量子化テーブルQy、Qcに含まれる量子化係数Quv=12が、(3)式に従って求められた最適量子化テーブルQsy、Qscでは量子化係数Q’uv=11に変更されたと仮定する 。画像圧縮装置20のDCT処理部21(図1参照)から出力されたDCT係数Suvが78〜89であった場合、これは量子化処理部22において量子化係数Quv=12によって量子化され、量子化DCT係数ruv=7となる。この量子化DCT係数ruv=7は、画像伸張装置の逆量子化処理部32(図3参照)において最適量子化テーブルの量子化係数Q’uv=11によって逆量子化されると、S’ uv=7×11=77となり、元のDCT係数Suvの78〜89の範囲から外れている。
【0052】
このように逆量子化DCT係数S’uvが元のDCT係数Suvがとるべき値の範 囲から外れることは、量子化誤差となり、伸張処理によって復元された画像の画質を低下させる原因となる。すなわち、このような場合はむしろデフォルトの量子化テーブルQy、Qcを用いた方が量子化誤差が小さくなり、画質の低下を防止できる。
【0053】
図9は、量子化DCT係数ruvと、この量子化DCT係数ruvを量子化係数Quv=11によって逆量子化したことにより得られる逆量子化DCT係数S’uvと の関係を示している。図9と図8の対比から理解されるように、逆量子化DCT係数S’uvが元のDCT係数Suvから外れる現象は、最適量子化テーブルの量子 化係数Q’uv=11の場合、量子化DCT係数ruv≧7において生じ、他の量子 化係数Q’uvの場合においても量子化DCT係数ruvが大きい場合に発生しやす い。逆量子化DCT係数が元のDCT係数Suvから外れるか否かの境界となる量子化DCT係数ruvは、量子化係数Quvが偶数の場合、(Quv/2+1)であり、量子化係数Quvが奇数の場合、((Quv−1)/2+1)である。
【0054】
以下に述べる第2の実施形態では、量子化DCT係数ruvの大きさに応じて、デフォルトの量子化テーブルQy、Qcに含まれる第1の量子化係数と最適量子化テーブルQsy、Qscに含まれる第2の量子化係数とから一方を選択し、量子化誤差を最小限に抑えている。
【0055】
図10は、第2の実施形態である画像伸張装置による伸張処理において実行される、量子化DCT係数riuv を逆量子化するプログラムのフローチャートを示している。
【0056】
ステップ101では、1つの画像を構成するブロックの番号を示すパラメータiが0に定められる。ステップ102では、8×8のマトリクスの縦方向の位置を示すパラメータvが0に定められ、ステップ103では、8×8のマトリクスの横方向の位置を示すパラメータuが0に定められる。
【0057】
ステップ104では、量子化DCT係数riuv を逆量子化するための量子化係数Quvの値が偶数であるか否かが判定される。量子化係数Quvの値が偶数であるとき、ステップ105が実行され、量子化DCT係数riuv の絶対値が第1の境界値(Quv/2+1)以上であるか否かが判定される。量子化DCT係数riuv の絶対値が第1の境界値以上であるとき、ステップ107が実行され、
S’iuv =riuv ×Quv
に従って逆量子化DCT係数S’iuv が求められる。すなわちデフォルトの量子 化テーブルの量子化係数Quvを用いて逆量子化が行われる。ステップ105において量子化DCT係数riuv の絶対値が第1の境界値よりも小さいと判断されたとき、ステップ108において、最適量子化テーブルの量子化係数Q’uvを用い て、
S’iuv =riuv ×Q’uv
に従って逆量子化DCT係数S’iuv が求められる。
【0058】
これに対し、ステップ104において量子化係数Quvの値が奇数であると判定されたとき、ステップ106が実行される。ステップ106では、量子化DCT係数riuv の絶対値が第2の境界値((Quv−1)/2+1)以上であるか否かが判定され、量子化DCT係数riuv の絶対値が第2の境界値以上であればステップ107において、デフォルトの量子化テーブルの量子化係数Quvを用いて逆量子化が行われる。ステップ106において量子化DCT係数riuv の絶対値が第2の境界値よりも小さいと判断された場合、ステップ108において、最適量子化テーブルの量子化係数Q’uvを用いて逆量子化が行われる。
【0059】
ステップ111では、パラメータuが1だけインクリメントされる。ステップ112ではパラメータuが8以上であるか否かが判定され、パラメータuが8に達していないとき、ステップ104へ戻り、次のパラメータuに関してステップ104〜111が実行される。
【0060】
ステップ112においてパラメータuが8以上であると判定されたとき、ステップ113において、パラメータvが1だけインクリメントされる。ステップ114ではパラメータvが8以上であるか否かが判定され、パラメータvが8に達していないとき、ステップ103へ戻り、次のパラメータvに関してステップ103〜113が実行される。
【0061】
ステップ114においてパラメータvが8以上であると判定されたとき、ステップ115において、パラメータiが1だけインクリメントされる。ステップ116では、パラメータiが全ブロック数以上であるか否かが判定され、パラメータiが全ブロック数に達していないとき、すなわち全ブロックに関して逆量子化が完了していないとき、ステップ102へ戻り、次のブロックに関してステップ102〜115が実行される。
【0062】
ステップ116においてパラメータiが全ブロック数以上であると判定されたとき、全ブロックに関して逆量子化が完了しているので、このプログラムは終了する。
【0063】
図11は、図10のプログラムにより実行される逆量子化の例を示している。この図において、選択量子化テーブルR23は、図10のプログラムのステップ105、106における判定の結果、選択された量子化係数Quv、Q’uvから成 る量子化テーブルである。すなわち選択量子化テーブルR23は図10のプログラムにおいて、1つのブロックについてステップ102〜114のループの実行が完了することによって得られる。なお、選択量子化テーブルR23において括弧で括った数字(例えばQ”30 =(8))はデフォルトの量子化テーブルR3(図4参照)に含まれる量子化係数であり、括弧で括らない数字(例えばQ” 20 =5)は最適量子化テーブルR13(図5参照)に含まれる量子化係数である。
【0064】
図11において、量子化DCT係数R5は、選択量子化テーブルR23によって逆量子化され、これにより逆量子化DCT係数R26が得られる。逆量子化DCT係数R26はIDCTを施され、IDCT係数R27に変換される。図2、5および11を比較することから理解されるように、選択量子化テーブルR23を用いた場合の逆量子化DCT係数R26は、最適量子化テーブルR13を用いた場合の逆量子化DCT係数R16よりも、量子化前のDCT係数R2に近い値を有している。また同様に、選択量子化テーブルR23を用いた場合のIDCT係数R27は、最適量子化テーブルR13を用いた場合のIDCT係数R17よりも、原画像の画素ブロックR1の画素データPxyに近い値を有している。
【0065】
以上のように第2の実施形態では、量子化DCT係数riuv が境界値よりも小さいとき最適量子化テーブルの量子化係数Q’uvを選択し、量子化DCT係数r iuv が境界値以上であるときデフォルトの量子化テーブルの量子化係数Quvを選択している。したがって、量子化DCT係数riuv が大きい場合に量子化誤差が大きくなりやすい現象を極力防止することができ、これにより伸張処理においてより原画像に近い画像を再生することが可能となり、再生画像の画質を向上させることができる。
【0066】
上述した第2の実施形態では、伸張処理において、量子化DCT係数riuv の大きさに応じて、最適量子化テーブルの量子化係数Q’uvと、デフォルトの量子 化テーブルの量子化係数Quvとの一方を選択している。このような構成の場合、最適量子化テーブルのマトリクスの各成分を求める(3)式の演算は、量子化DCT係数riuv が境界値以上のときは、デフォルトの量子化テーブルを用いるため考慮する必要がない。すなわち次に述べる第3の実施形態では、圧縮処理において最適量子化テーブルを生成する際、量子化DCT係数riuv が境界値よりも小さい場合のみを考慮し、これにより、さらに改良された最適量子化テーブルを生成することができる。
【0067】
図12および図13は、第3の実施形態である画像圧縮装置による圧縮処理において実行される、最適量子化テーブルを生成するプログラムのフローチャートを示している。
【0068】
ステップ201では、1つの画像を構成するブロックの番号を示すパラメータiが0に定められるとともに、(3)式の分子と分母の、ステップ208における加算前の値E1uv 、E2uv がそれぞれ0に定められる。ステップ202では、8×8のマトリクスの縦方向の位置を示すパラメータvが0に定められ、ステップ203では、8×8のマトリクスの横方向の位置を示すパラメータuが0に定められる。
【0069】
ステップ204では、
riuv =round (Siuv /Quv)
に従って、量子化DCT係数riuv が求められる。なお、round は四捨五入して整数化することを意味する。
【0070】
ステップ205では、量子化係数Quvの値が偶数であるか否かが判定される。量子化係数Quvの値が偶数であるとき、ステップ206が実行され、量子化DCT係数riuv の絶対値が第1の境界値(Quv/2+1)以上であるか否かが判定される。量子化DCT係数riuv の絶対値が第1の境界値未満であるとき、ステップ208が実行され、
E1uv =E1uv +riuv ×Siuv
E2uv =E2uv +riuv ×riuv
に従って(3)式の分子と分母の値が演算される。一方、ステップ206において量子化DCT係数riuv の絶対値が第1の境界値以上であると判断されたとき、ステップ208はスキップされる。
【0071】
これに対し、ステップ205において量子化係数Quvの値が奇数であると判定されたとき、ステップ207において、量子化DCT係数riuv の絶対値が第2の境界値((Quv−1)/2+1)以上であるか否かが判定される。量子化DCT係数riuv の絶対値が第2の境界値未満であればステップ208が実行され、量子化DCT係数riuv の絶対値が第2の境界値以上であればステップ208はスキップされる。
【0072】
ステップ211では、パラメータuが1だけインクリメントされる。ステップ212ではパラメータuが8以上であるか否かが判定され、パラメータuが8に達していないとき、ステップ204へ戻り、次のパラメータuに関してステップ204〜211が実行される。
【0073】
ステップ212においてパラメータuが8以上であると判定されると、ステップ213においてパラメータvが1だけインクリメントされる。ステップ214ではパラメータvが8以上であるか否かが判定され、パラメータvが8に達していないとき、ステップ203へ戻り、次のパラメータvに関してステップ203〜213が実行される。
【0074】
ステップ214においてパラメータvが8以上であると判定されたとき、ステップ215において、パラメータiが1だけインクリメントされる。ステップ216では、パラメータiが全ブロック数以上であるか否かが判定され、パラメータiが全ブロック数に達していないとき、すなわち全ブロックに関して逆量子化が完了していないとき、ステップ202へ戻り、次のブロックに関してステップ202〜215が実行される。
【0075】
ステップ216においてパラメータiが全ブロック数以上であると判定されたとき、パラメータu、vの全てについてE1uv 、E2uv が求められたので、ステップ217〜223において最適量子化テーブルが生成される。
【0076】
ステップ217ではパラメータvが0に定められ、ステップ218ではパラメータuが0に定められる。ステップ219では、
Q’uv=round (Eiuv /E2uv )
に従って、量子化係数Q’uvが求められる。
【0077】
ステップ220では、パラメータuが1だけインクリメントされる。ステップ221ではパラメータuが8以上であるか否かが判定され、パラメータuが8に達していないとき、ステップ219へ戻り、次のパラメータuに関して量子化係数Q’uvが求められる。ステップ221においてパラメータuが8以上であると 判定されると、ステップ222においてパラメータvが1だけインクリメントされる。ステップ223ではパラメータvが8以上であるか否かが判定され、パラメータvが8に達していないとき、ステップ218へ戻り、次のパラメータvに関して量子化係数Q’uvが求められる。ステップ223においてパラメータvが 8以上であると判定されると、パラメータu、vの全てについて量子化係数Q’ uvが求められて最適量子化テーブルが完成したため、このプログラムは終了する。
【0078】
以上のように第3の実施形態によれば、量子化DCT係数riuv が境界値よりも小さい場合、すなわち伸張処理において最適量子化テーブルが用いられる場合のみを考慮して最適量子化テーブルを生成しているため、第2の実施形態よりもさらに原画像に近い画像を再生することができる最適量子化テーブルが得られる。
【0079】
なお、上記実施例は画像信号をJPEGアルゴリズムに従って圧縮する装置に本発明を適用したものであったが、本発明は他のアルゴリズムに従ってデータを圧縮する装置にも適用できる。
【0080】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、デフォルトの量子化テーブルと最適量子化テーブルを使い分けることにより、原画像により近い画像を再生することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である画像圧縮装置を備えたスチルビデオカメラを示すブロック図である。
【図2】デフォルトの量子化テーブルによる画像圧縮処理の例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態である画像伸張装置を示すブロック図である。
【図4】デフォルトの量子化テーブルによる画像伸張処理の例を示す図である。
【図5】最適量子化テーブルによる画像伸張処理の例を示す図である。
【図6】記録媒体の第1のテーブル記録領域、第2のテーブル記録領域およびパラメータ格納領域の構成を示す図である。
【図7】画像伸張処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】量子化テーブルに含まれる量子化係数Quvが12である場合と11である場合における、量子化DCT係数ruvとDCT係数Suvの関係を示す図てある。
【図9】量子化DCT係数ruvと、この量子化DCT係数ruvを量子化係数Quv=11によって逆量子化したことにより得られる逆量子化DCT係数S’uvとの関係を 示す図である。
【図10】第2の実施形態の伸張処理において量子化DCT係数ruvを逆量子化するプログラムを示すフローチャートである。
【図11】図10のプログラムにより実行される逆量子化の例を示す図である。
【図12】第3の実施形態である画像圧縮装置による圧縮処理において実行される、最適量子化テーブルを生成するプログラムの前半部分を示すフローチャートである。
【図13】図12に示すプログラムの後半部分を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 画像圧縮装置
R3 第1の量子化テーブル
R13 第2の量子化テーブル
M 記録媒体
Claims (6)
- 複数の第1の量子化係数から成る第1の量子化テーブルを用いて、1つの画像に関する画像処理データを量子化することにより量子化画像処理係数を求める量子化手段と、
複数の第2の量子化係数から成る第2の量子化テーブルを用いて前記量子化画像処理係数を逆量子化することにより得られる逆量子化画像処理係数が、前記1つの画像の全体に関して、前記画像処理データに近づくように、かつ前記逆量子化画像処理係数と前記画像処理データとの誤差の自乗和が最小になるように前記第2の量子化テーブルを生成する量子化テーブル生成手段と、
前記量子化画像処理係数に対し圧縮処理を施して圧縮画像データを求め、この圧縮画像データを記録媒体に格納する圧縮処理手段と、
前記第1および第2の量子化テーブルを前記記録媒体に格納する量子化テーブル格納手段と、
前記圧縮画像データを前記記録媒体から読み出して伸張処理を施し、量子化画像処理係数を復元する伸張処理手段と、
前記量子化画像処理係数が境界値よりも小さいとき前記第2の量子化係数を選択し、前記量子化画像処理係数が前記境界値よりも大きいとき前記第1の量子化係数を選択し、選択された量子化係数を用いて前記量子化画像処理係数を逆量子化して逆画像処理係数を求める逆量子化手段とを備え、
前記境界値は、前記第1の量子化係数Q uv が偶数の場合(Q uv/2+1 )であり、前記第1の量子化係数Q uv が奇数の場合( ( Q uv-1)/2+1 )であることを特徴とする画像圧縮伸張装置。 - 前記画像処理データが、原画像の画素データに対して2次元離散コサイン変換して求められたDCT係数であることを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮伸張装置。
- 前記第1および第2の量子化テーブルが前記記録媒体に格納されていることを示すモード情報を前記記録媒体に格納する情報格納手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮伸張装置。
- 1つの画像に対応した入力データを複数のブロックに分割して圧縮、および伸張処理する画像圧縮伸張装置であって、
前記入力データに2次元離散コサイン変換(2次元DCT)を施してDCT係数を求める変換手段と、
複数の第1の量子化係数から成る第1の量子化テーブルを用いて前記DCT係数を量子化することにより量子化DCT係数を求める量子化手段と、
複数の第2の量子化係数から成る第2の量子化テーブルを用いて前記量子化DCT係数を逆量子化することにより得られる逆量子化DCT係数が、前記1つの画像に含まれる全ブロックに関して、前記DCT係数に近づくように、かつ前記逆量子化DCT係数と前記DCT係数との誤差の前記全ブロックにおける自乗和が最小になるように前記第2の量子化テーブルを生成する量子化テーブル生成手段と、
前記量子化DCT係数に対し圧縮処理を施して圧縮画像データを求め、この圧縮画像データを記録媒体に格納する圧縮処理手段と、
前記第1および第2の量子化テーブルを前記記録媒体に格納する量子化テーブル格納手段と、
前記圧縮画像データを前記記録媒体から読み出して伸張処理を施し、量子化DCT係数を復元する伸張処理手段と、
前記量子化DCT係数が境界値よりも小さいとき前記第2の量子化係数を選択し、前記量子化DCT係数が前記境界値よりも大きいとき前記第1の量子化係数を選択し、選択された量子化係数を用いて前記量子化DCT係数を逆量子化して逆量子化DCT係数を求める逆量子化手段とを備え、
前記境界値は、前記第1の量子化係数Q uv が偶数の場合(Q uv/2+1 )であり、前記第1 の量子化係数Q uv が奇数の場合( ( Q uv-1)/2+1 )であることを特徴とする画像圧縮伸張装置。 - 前記第1および第2の量子化テーブルが前記記録媒体に格納されていることを示すモード情報を前記記録媒体に格納する情報格納手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像圧縮伸張装置。
- 前記量子化テーブル生成手段が、前記1つの画像を構成する各ブロックに関して、前記量子化DCT係数が境界値よりも小さい場合にのみ前記第2の量子化係数を求めることを特徴とする請求項4に記載の画像圧縮伸張装置。
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