JP3375539B2 - 画像圧縮装置および画像伸張装置 - Google Patents

画像圧縮装置および画像伸張装置

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    • H04N19/60Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばアダマール
変換を用いてカラー静止画像を情報圧縮・伸張する画像
圧縮装置および画像伸張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高解像度画像を符号化(圧縮)して、情
報の授受を通信伝送路を介して行なう標準化アルゴリズ
ムがJPEG(Joint Photographic Expert Group )か
ら勧告されている(以下JPEG方式という)。このJ
PEG方式では以下のようにして大幅な情報圧縮が行な
われる。画素値で表された原画像データは8×8画素の
ブロックに分割され、ブロック毎に2次元離散コサイン
変換(以下、2次元DCTという)が施され8×8個の
空間周波数軸上の成分に分解される。この空間周波数軸
上の成分は即ち所定の成分に原画像データの特徴が集中
するように変換され(量子化)、さらに量子化した各デ
ータはブロック毎の原画像データの特徴を示す成分のみ
を関連付けて1列の圧縮画像データとされる(符号
化)。また圧縮画像データは符号化および量子化の逆の
作用である復号化、逆量子化を施すことにより伸張され
る。
【0003】この2次元DCTを用いたJPEG方式は
効率の良い画像圧縮であるが、原画像データと伸張され
た再生画像データとの間に誤差を伴う非可逆方式であ
る。一方、原画像データと伸張された再生画像データと
の間に誤差を伴わない可逆方式として、アダマール変換
を用いる圧縮方法(以下アダマール変換方式という)が
用いられる。このアダマール変換方式は、要素が1と−
1のみで形成された対称行列を用いて変換・逆変換を行
なうもので、原画像データの加減算のみで変換後の係数
が表されることを特徴とする。変換または逆変換に用い
る行列が対称行列であることから、変換前の係数と逆変
換後の係数とは一致する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしアダマール変換
方式は、特にJPEG方式に比べ圧縮率が低く、圧縮後
の画像情報量が大きくなるため、圧縮画像を記録または
転送するときに問題となることがあった。
【0005】本発明はこの様な問題点に鑑み、原画像デ
ータが可逆的に圧縮・伸張でき、かつ圧縮情報量が少な
い画像圧縮装置、および画像伸張装置を提供することが
目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による画像圧縮装
置は、撮影光学系から得られる画像に対応した原画像デ
ータにアダマール変換を施して、アダマール変換係数を
求めるアダマール変換手段と、アダマール変換係数を、
2の乗数である量子化係数から構成される対称行列であ
って左上隅の量子化係数の値が1である量子化テーブル
によって量子化して、量子化アダマール変換係数を求め
る量子化手段とを備え、量子化アダマール変換係数に基
づいて、原画像データを圧縮した圧縮画像データを生成
する画像圧縮装置であって、量子化テーブルが、圧縮画
像データを可逆的に伸張して原画像データと等値の再生
画像データを生成する画像伸張装置の逆量子化に共用さ
れることを特徴としている。
【0007】また本発明による画像伸張装置は、画像圧
縮装置の量子化に用いられる対称行列であって、この対
称行列を構成する量子化係数が2の乗数であって行列左
上隅の量子化係数の値が1である量子化テーブルを用い
て、原画像データにアダマール変換および量子化を施し
て得られた量子化アダマール変換係数を逆量子化して、
逆量子化アダマール変換係数を求める逆量子化手段と、
原画像データをアダマール変換して得られるアダマール
変換係数と同値である補正係数を求めるときに、1の値
をとる行列左上隅の量子化係数に対応する逆量子化アダ
マール変換係数を補正係数に定め、さらに、求めるべき
残りの補正係数を逆量子化アダマール変換係数および対
応する量子化係数および既に得られた補正係数に基づい
て作成する処理を、量子化係数の値が小さいものから順
に繰り返し行う補正係数作成手段と、補正係数に対して
逆アダマール変換を施して原画像データと等値の再生画
像データを生成する再生画像データ生成手段とを備える
ことを特徴としている。
【0008】画像圧縮装置および画像伸張装置におい
て、好ましくは量子化テーブルが以下に示す8行8列の
行列で表される。
【数1】
【0009】画像伸張装置において、好ましくは、補正
係数作成手段によって、補正係数が逆量子化アダマール
変換係数を2の乗数で除算したときの剰余データによっ
て求められる。さらに好ましくは、逆量子化アダマール
変換係数が、2、4、8、16、32、64の順番に除
算され、それぞれの剰余データが求められる。
【0010】画像伸張装置において、好ましくは、補正
係数作成手段によって、逆量子化アダマール変換係数の
符号および剰余データの数値と符号とに基づいて、逆量
子化アダマール変換係数を予め定められた所定値分だけ
増減させることにより、補正係数が求められる。
【0011】画像伸張装置において、補正係数作成手段
において、剰余データが0の場合には逆量子化アダマー
ル変換係数が補正係数に定められる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による画像圧縮装置
および画像伸張装置の実施形態について添付図面を参照
して説明する。
【0013】図1には本発明の実施形態である画像圧縮
装置の概略構成が示される。撮影光学系11を介して得
られた被写体像S(静止画)は、色分解光学系13によ
ってレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)
の画像に分解され、例えばCCDから成る3枚の撮像素
子15に結像される。即ち、各撮像素子にはそれぞれ
R、G、Bの画像が形成される。これらR、G、Bの画
像信号は信号処理部17において所定の処理を施され、
輝度データY、色差データCb、Crに変換されて、画
像メモリ19に入力される。画像メモリ19は輝度デー
タYおよび色差データCb、Crをそれぞれ格納するた
めに、相互に独立したメモリ領域に分割されており、各
メモリ領域は1画像分の記憶容量を有している。輝度デ
ータY、色差データCb、Crは、画像圧縮装置10に
対する入力データ(原画像データ)である。
【0014】輝度データY、あるいは色差データCb、
Crは、アダマール変換処理部12においてアダマール
変換を施され、空間周波数毎にアダマール変換係数に変
換される。輝度データYおよび色差データCb、Crの
アダマール変換係数は量子化処理部14において、図2
に示す量子化テーブルQを用いて量子化され、量子化ア
ダマール変換係数に変換される。
【0015】図2には量子化テーブルQが示される。量
子化係数Qvuは8×8の行列として表され、最も左上の
量子化係数Q00は1、他の量子化係数Qvu(Q00以外)
は2の乗数で表される。またこの行列は、例えばQ
02(=2)とQ20(=2)、Q37(=32)とQ73(=
32)とが同じ値であるというように、各係数Qvu(v
≠u)が右下がりの対角線Lに対して対称的に形成され
ている。
【0016】輝度データY、あるいは色差データCb、
Crの量子化アダマール変換係数は、第1の読取部18
においてジグザグスキャンされた後、符号化処理部16
において符号化(圧縮)され、圧縮画像データとして記
録媒体Mの圧縮画像データ記録領域M1に記録される。
量子化処理部14において用いられた量子化テーブルQ
は、記録媒体Mのテーブル記録領域M2に記録される。
【0017】図3を参照して、アダマール変換について
詳述する。図3には一例として、8×8画素のブロック
の原画像データPyx、すなわち輝度データPyxと、アダ
マール変換係数Avuと、量子化アダマール変換係数
vu、および量子化テーブルQvuが示される。画素値P
yxにおいて、添字yは8×8画素ブロックの縦方向の位
置を示し、上から0,1,2,...7である。同様に
添字xは横方向の位置を示し、左から0,1,
2,...7である。添字v,uは、64個のアダマー
ル変換係数を8×8行列の形式で表示したときの縦およ
び横方向の位置をそれぞれ示し、添字vは上から0,
1,2,...7であり、添字uは左から0,1,
2,...7である。
【0018】原画像データPyxは、アダマール変換処理
部12におけるアダマール変換によって、8×8=64
個のアダマール変換係数Avuに変換される。アダマール
変換は次の(1)式によって表される。なお(1)式に
おいてHuxおよびHvyは下に示される行列Hの成分であ
り、HuxおよびHvyは{1/(2・21/2 )}または
{−1/(2・21/2 )}のどちらかの数値をとる。H
uxにおいて、添字u,xは下に示す行列Hの要素の縦お
よび横方向の位置をそれぞれ示し、添字uは上から0,
1,2,...7であり、添字xは左から0,1,
2,...7である。例えばu=5、x=3の場合、H
の行列における要素は1であり、Hux=1/(2・2
1/2 )となる。Hvyも同様に、添字v,yは下に示す行
列Hの要素の縦および横方向の位置をそれぞれ示すもの
であり、添字vは上から0,1,2,...7であり、
添字yは左から0,1,2,...7である。
【0019】
【数2】
【0020】64個のアダマール変換係数のうち、位置
(0,0)にあるアダマール変換係数A00はDC(直
流)成分であり、残り63個のアダマール変換係数Avu
はAC(交流)成分である。AC成分は、係数A01もし
くは係数A10から係数A77に向かって、より高い空間周
波数成分が8×8画素ブロックの原画像データ中にどの
くらいあるかを示している。DC成分は8×8画素のブ
ロック全体の画素値の平均値(直流成分)を表してい
る。すなわち、各アダマール変換係数Avuはそれぞれ所
定の空間周波数に対応している。
【0021】量子化テーブルQvuを用いてアダマール変
換係数Avuを量子化する式は、(2)式により定義され
る。この式におけるround は、最も近い整数への近似を
意味する。すなわち、アダマール変換係数Avuおよび量
子化テーブルQvuの各要素同士の割算と、四捨五入とに
よって、量子化アダマール変換係数Bvuが求められる。
【0022】 Bvu=round (Avu/Qvu) ・・・(2)
【0023】例えば、アダマール変換係数A13(=8
6)は量子化係数Q13(=8)により割り算され、余り
が丸められて、量子化アダマール変換係数B13(=1
1)が求められる。
【0024】図4は量子化アダマール変換係数Avuのジ
グザグスキャンの順番を示す図である。量子化処理部1
4において求められ、この順番で読取られた量子化アダ
マール変換係数Avuは、符号化処理部16において、ハ
フマン符号化により符号化され、記録媒体Mに記録され
る。ハフマン符号化については、従来公知のため詳細な
説明は省略する。
【0025】次に図5を参照して、圧縮画像データの伸
張を説明する。図5は、画像伸張装置の概略構成を示す
ブロック図である。記録媒体Mから読み出された輝度信
号Yと、色差信号Cb、Crの圧縮画像データは、画像
伸張装置40に入力される。画像伸張装置40は、復号
化処理部42と、第2の読取部43と、逆量子化処理部
44と、補正係数作成部45と、逆アダマール変換処理
部46とを備える。
【0026】輝度信号Y等の圧縮画像データは、復号化
処理部42において復号され、それぞれ量子化アダマー
ル変換係数に変換される。この復号化は、ハフマン符号
化とは逆の作用であり、従来公知であるため詳述しな
い。復号化によって得られた量子化アダマール変換係数
は、第2の読取部43においてジグザグスキャンされた
後、逆量子化処理部44において、量子化に用いた量子
化テーブルQを用いてそれぞれ逆量子化され、逆量子化
アダマール変換係数に変換される。これらの逆量子化ア
ダマール変換係数は、補正係数作成部45において補正
された後、逆アダマール変換処理部46において、アダ
マール変換の逆変換(以下、逆アダマール変換という)
を施され、それぞれ輝度信号Y、色差信号Cb、Crに
変換される。
【0027】図5および図6、図7を参照して、逆量子
化処理部44において実行される逆量子化、補正係数作
成部45において実行される補正係数作成、および逆ア
ダマール変換処理部46において実行される逆アダマー
ル変換について説明する。
【0028】図6および図7は、復号化処理部42に入
力される量子化アダマール変換係数Bvuと、逆量子化処
理部44において得られる逆量子化アダマール変換係数
A’vuと、補正係数作成部45において得られる補正係
数A”vuと、逆アダマール変換処理部46において得ら
れる逆アダマール変換係数P’yxと、量子化テーブルQ
vuとを示している。
【0029】記録媒体Mには、圧縮画像データと共に、
量子化に用いられた量子化テーブルQが格納されてい
る。圧縮画像データは復号化処理部42において復号化
され、量子化アダマール変換係数Bvuが出力されるとと
もに、量子化テーブルQvuは逆量子化処理部44に出力
される。
【0030】逆量子化部44において、復号化処理部4
2から入力された量子化アダマール変換係数Bvuは、量
子化テーブルQvuに含まれる対応した量子化係数qvu
乗じることによって逆量子化され、逆量子化アダマール
変換係数A’vuに変換される。
【0031】補正係数作成部45において、逆量子化ア
ダマール変換係数A’vuから補正係数A”vuが作成され
る。補正係数作成部45における補正係数作成処理は、
量子化における余りを丸める処理および逆量子化によっ
て誤差の生じるアダマール変換係数を正確に修正する処
理であり、量子化係数Qvu、即ち2の乗数で割り算した
ときの余り(以下、剰余数という)によって、それぞれ
の係数A’vuを予測修正して補正係数A”vuとして出力
する。この補正係数A”vuは、図3のアダマール変換係
数Avuに対応する。
【0032】逆アダマール変換処理部46において、補
正係数A”vuは逆アダマール変換を施され、逆アダマー
ル変換係数P’yxに変換される。この逆アダマール変換
係数P’yxは、図3の画素値Pyxに対応する。逆アダマ
ール変換は次の(3)式により定義される。なお(3)
式においてHuxおよびHvyは下に示されるHと同じであ
り、HuxおよびHvyは{1/(2・21/2 )}または
{−1/(2・21/2 )}のどちらかの数値をとる。
(1)式と同様、Huxにおいて、添字u,xは下に示す
行列Hの要素の縦および横方向の位置をそれぞれ示し、
vyにおいて、添字v,yは下に示す行列Hの要素の縦
および横方向の位置をそれぞれ示す。添字u,vは上か
ら0,1,2,...7であり、添字x,yは左から
0,1,2,...7である。
【0033】
【数3】
【0034】図3および図6、図7を参照して、量子化
および逆量子化において生じる誤差(以下量子化誤差と
いう)について説明する。例えば、アダマール変換係数
13(=86)を、量子化係数Q13(=8)を用いて
(2)式により求めると、量子化アダマール変換係数B
13は11になり、この量子化係数B13(=11)にQ13
(=8)を掛け合わせると、逆量子化アダマール変換係
数A’13(=11×8=88)が求められる。このと
き、アダマール変換係数A13(=86)と、逆量子化ア
ダマール変換係数A’13(=88)との差分値(88−
86=2)が生じる。このように量子化では除算の余り
を丸めるため、圧縮画像データの伸張(逆量子化) にお
いて係数値の誤差を生じる。これが量子化誤差の原因で
ある。
【0035】本実施形態は、このように量子化、あるい
は逆量子化によって生じる係数値誤差を、補正係数作成
部45において各量子化係数Qvuをもとに算出すること
により、量子化誤差のない補正係数A”vuを求めてい
る。
【0036】図8、図9は補正係数作成処理を示すフロ
ーチャートである。図10〜図13は補正係数作成処理
の一部を詳細に示すフローチャートである。即ち、図1
0は図8に示すステップS110のサブルーチンであ
る。同様に、図11は図8に示すステップS120のサ
ブルーチン、図12は図8に示すステップS130のサ
ブルーチン、図13は図8に示すステップS140のサ
ブルーチンである。
【0037】アダマール変換では、(1)式に示す行列
Hの各要素は{1/(2・21/2 )}または{−1/
(2・21/2 )}のみであるが、(1)式の結果として
アダマール変換係数Avuは画素値Pyxの加減算で表すこ
とができる。補正係数作成処理では、このアダマール変
換の特性と量子化係数Qvuが2の乗数で表されることを
利用して、逆量子化アダマール変換係数A’vuを2の乗
数で割ったときの余り即ち剰余と、逆量子化アダマール
変換係数A’vuの各係数の相関関係とから、逆量子化ア
ダマール変換係数A’vuを補正して補正係数A”vuを作
成する。なお、本実施形態で行なわれる剰余計算におい
て、剰余の符号は割られる数、即ち逆量子化アダマール
変換係数A’vuと同符号で示される。例えば−118の
4の剰余は−2である。
【0038】補正係数作成処理がスタートし、まずステ
ップS102が実行される。ステップS102では、逆
量子化アダマール変換係数A’00が補正係数A”00に定
められる。アダマール変換係数A00は、量子化係数
00、即ち1で除算・乗算されるので、逆量子化アダマ
ール変換係数A’00と常に同じ値であり、アダマール変
換係数A00と逆量子化アダマール変換係数A’00との誤
差は生じない。従って逆量子化アダマール変換係数A’
00が補正係数A”00に定められる。例えば図6および図
7に示すように逆量子化アダマール変換係数A’00が1
0280であれば、補正係数A”00は10280に定め
られる。
【0039】ステップS102が終了すると、ステップ
S110の第1の係数更新処理が実行される。ステップ
S110では、補正係数A”00を2で割ったときの余
り、即ち2の剰余M2 00により、残り63個の逆量子化
アダマール変換係数A’vu(A00以外)が更新される。
【0040】図10は第1の係数更新処理(ステップS
110)を詳細に示すフローチャートである。図10に
は示さないが、第1の係数更新処理は63個の逆量子化
アダマール変換係数A’vu(A00以外)について繰り返
し行なわれる。
【0041】図14(a)は一例として図3に示すアダ
マール変換係数Avuの2の剰余M2 vu(以下、剰余M2
vuという)を示す図である。なお、図14(a)の網掛
け部分はステップS102において求められた既知の剰
余M2 vuを示し、丸付き数字はこの既知の剰余M2 vu
ら導出される補正係数A”vuに対応した剰余M2 vuを示
す。8×8のマトリクスにおける丸付き数字の位置は、
値が2である量子化係数Qvuの位置と対応している。図
14(a)に示される既知の剰余M2 vuから、対応した
位置の補正係数A”vuがそれぞれ導出されるが、導出す
る処理(ステップS120)は後で詳述する。図14
(b)は補正係数A”vuを示す図であり、網掛け部分の
数字はステップS110の実行前に求められた補正係数
A”vuを、網掛けされていない数字はステップS110
およびステップS120の実行により求められる補正係
数A”vuを示す。
【0042】アダマール変換係数Avuの任意の2つを加
算した値は常に偶数である、即ちアダマール変換係数A
vuは全て偶数か、全て奇数かのどちらかである。また逆
量子化アダマール変換係数A’vu(A00以外)は、2の
乗数で乗算されたものであり、必ず偶数である。従っ
て、補正係数A”00が偶数であれば誤差はないが、補正
係数A”00が奇数の場合、逆量子化アダマール変換係数
A’vu(A00以外)は量子化・逆量子化による誤差を有
している。
【0043】まず、ステップS112において補正係数
A”vuの2の剰余M2 vuが(4)式により求められる。
【0044】 M2 00=A”00 mod 2 ・・・(4) |M2 vu|=|M2 00| (ただし v≠0かつu≠0)
【0045】ステップS114では剰余M2 00の絶対値
が1であるか、即ち補正係数A”00が奇数か否かが判定
される。剰余M2 00の絶対値が1であれば、他の剰余M
2 vuの絶対値も1に決定され、ステップS116が実行
される。ステップS116では、逆量子化アダマール変
換係数A’vu(A00以外)に1が加算されることにより
逆量子化アダマール変換係数A’vuが更新され、第1の
係数更新処理が終了する。剰余M2 00の絶対値が1でな
い、即ち剰余M2 00が0であれば、他の剰余M2 vuも0
に決定され、逆量子化アダマール変換係数A’vu(A00
以外)の数値はそのままで第1の係数更新処理が終了
し、その後ステップS120が実行される。
【0046】例えば、図7に示すように補正係数A”00
が10280ならば、図14(a)に示すように剰余M
2 vuは全て0に決定され、逆量子化アダマール変換係数
A’vuの数値は変わらない。図示しないが、補正係数
A”00が例えば10389といった奇数であれば、剰余
2 vuの絶対値は全て1に決定され、偶数である他の逆
量子化アダマール変換係数A’vuは1が加算され、全て
奇数に変更される。
【0047】ステップS110が終了すると、ステップ
S120の第1の補正係数作成処理が実行される。ステ
ップS120では、ステップS110で更新された逆量
子化アダマール変換係数A’vuと剰余M2 vuに基づい
て、図14(b)に示されるように6個の補正係数A”
01、A”02、A”04、A”10、A”20、A”40が作成さ
れる。
【0048】6個の逆量子化アダマール変換係数
A’01、A’02、A’04、A’10、A’20、A’40は、
それぞれアダマール変換係数A01、A02、A04、A10
20、A40を、対応した量子化係数Q01、Q02、Q04
10、Q20、Q40によって、量子化・逆量子化されてい
る。即ちこれら6個の逆量子化アダマール変換係数A’
vuは、全てアダマール変換係数Avuを2(量子化係数Q
vu)で割り、小数点以下を四捨五入したものに、また2
(量子化係数Qvu)を掛け合わせて求められる。
【0049】従ってアダマール変換係数Avuが2の倍
数、即ち偶数ならば、対応する逆量子化アダマール変換
係数A’vuと一致する。例えばアダマール変換係数Avu
が16であれば、逆量子化アダマール変換係数A’vu
16である。
【0050】しかし、アダマール変換係数Avuが2で割
って1余る数、即ち正の奇数であれば、量子化・逆量子
化によって1増加しており、さらにステップS116に
よって1加算されるので、逆量子化アダマール変換係数
A’vuは対応するアダマール変換係数Avuよりも2大き
くなる。例えばアダマール変換係数Avuが15であれ
ば、round 15÷2=8(量子化)、8×2=16(逆
量子化)を経て、逆量子化アダマール変換係数A’vu
16となり、ステップS116において17になる。
【0051】アダマール変換係数Avuが負の奇数の場
合、量子化・逆量子化によって1減少する(絶対値が1
増加する)が、ステップS116において1加算される
ことにより打ち消しあっているので、偶数の場合と同
様、逆量子化アダマール変換係数A’vuは対応するアダ
マール変換係数Avuと一致する。例えばアダマール変換
係数Avuが(−15)であれば、round {(−15)÷
2}=−8(量子化)、(−8)×2=−16(逆量子
化)を経て、逆量子化アダマール変換係数A’vuは(−
16)となり、ステップS116において(−15)に
戻る。以上のことを利用して、ステップS120が実行
される。
【0052】図11は第1の補正係数作成処理(ステッ
プS120)を詳細に示すフローチャートである。図1
1には示さないが、図11の処理は(v,u)が(0,
1)、(0,2)、(0,4)、(1,0)、(2,
0)、(4,0)の6個の組み合わせについてそれぞれ
順に実行される。例えばA”01を求める場合、図11の
フローチャートにおいてv=0、u=1として実行され
る。
【0053】処理がスタートし、まずステップS121
が実行され、2の剰余M2 vuが更新される。即ち、ステ
ップS110によって更新された逆量子化アダマール変
換係数A’vuに基づいて剰余M2 vuが新たに求められ、
ステップS112で決定された剰余M2 vuと置き換えら
れる。次にステップS122が実行される。ステップS
122では、ステップS121で更新された剰余M2 vu
が0か否かが判定される。逆量子化アダマール変換係数
A’vuの2の剰余が0、即ち逆量子化アダマール変換係
数A’vuが偶数であると判定されるとステップS128
が実行される。逆量子化アダマール変換係数A’vuの2
の剰余が0でない、即ち奇数と判定されるとステップS
124が実行される。
【0054】ステップS124では、逆量子化アダマー
ル変換係数A’vuが0以上であるか否かが判定される。
逆量子化アダマール変換係数A’vuが0以上でない、即
ち負であると判定されると、ステップS128が実行さ
れる。逆量子化アダマール変換係数A’vuが0以上であ
ればステップS126が実行され、第1の補正係数作成
処理が終了する。ステップS126では、逆量子化アダ
マール変換係数A’vuから2を引いた数値が補正係数
A”vuに決定される。ステップS128では、逆量子化
アダマール変換係数A’vuの数値がそのまま補正係数
A”vuに決定され、第1の補正係数作成処理が終了す
る。
【0055】例えば、図6および図7に示すように逆量
子化アダマール変換係数A’40が(−10)(偶数)で
あれば、ステップS121、ステップS122、ステッ
プS128が実行され補正係数A”40は(−10)に決
定される。また前述したように、アダマール変換係数A
vuが正の奇数、例えば15であれば、量子化・逆量子化
により逆量子化アダマール変換係数A’vuは16とな
り、ステップS110において逆量子化アダマール変換
係数A’vuが17に補正される。このとき、ステップS
121、ステップS122、ステップS124、ステッ
プS126が実行され、ステップS110で更新された
数値(=17)から2減算される。そして補正係数A”
vuは15に決定される。アダマール変換係数Avuが負の
奇数、例えば(−15)であれば、量子化・逆量子化に
より逆量子化アダマール変換係数A’vuは(−16)と
なり、ステップS110において逆量子化アダマール変
換係数A’vuが(−15)に補正される。このとき、ス
テップS122、ステップS128が実行され、補正係
数A”vuは(−15)に決定される。
【0056】このように、第1の係数更新処理(ステッ
プS110)および第1の補正係数作成処理(ステップ
S120)では、2で量子化された逆量子化アダマール
変換係数A’vuを、2の剰余M2 vuによって補正するこ
とにより、6個の補正係数A”vuが求められる。この数
値が2の量子化係数Qvuに対応した6個の補正係数A”
vuは、それぞれ対応するアダマール変換係数Avuと等値
である。
【0057】再び図8を参照する。ステップS120の
第1の補正係数作成処理が終了すると、ステップS13
0の第2の係数更新処理が実行される。ステップS13
0では、既知の7個の補正係数A”vuを4で割ったとき
の余り、即ち剰余M4 vuと、4の倍数となるような4個
の補正係数A”vu(アダマール変換係数Avu)の和とに
より、残り57個の剰余M4 vuを求める。そして剰余M
4 vuから、逆量子化アダマール変換係数A’vuが更新さ
れる。以下、第2の係数更新処理(ステップS130)
について説明する。
【0058】各アダマール変換係数Avuは画素値Pyx
加減算で表されるため、例えば4つの係数A00、A20
02、A22を足し合わせた結果は、以下の(5)式で表
され、画素値Pyxの数値に関わらず4の倍数に定められ
る。
【0059】 A00+A20+A02+A22=4×(P00+P01+P06+P07+ P10+P11+P16+P17+ P60+P61+P66+P67+ P70+P71+P76+P77) ・・・(5)
【0060】(5)式に示すように4の倍数となるアダ
マール変換係数の和において、アダマール変換係数
00、A20、A02即ち補正係数A”00、A”20、A”02
はステップS102およびステップS120により数値
が既知であり、剰余M4 00、M4 20、M4 02が求められ
るので、残り1つの補正係数A”22の剰余M4 22を求め
ることができる。例えば図7に示す補正係数A”00が1
0280(M4 00は0)、補正係数A”20が18(M4
20は2)、補正係数A”02が(−118)(M4 02は−
2)であれば、剰余M4 22は0である。このように、4
の倍数となりうる4つの補正係数A”vu(アダマール変
換係数Avu)を組合せることにより、64個の補正係数
A”vuの剰余M4 vuが求められる。
【0061】図15(a)は既知の剰余M4 vuと、この
既知の剰余M4 vuから導き出される剰余M4 vuとを対応
させた表である。図15(b)は一例として図3に示す
アダマール変換係数Avuの剰余M4 vuを8×8のマトリ
クスで示す図である。なお、図15(b)において網掛
け部分の剰余M4 vuは、図15(a)の左側に示す既知
の剰余M4 vuと対応している。丸付き数字の剰余M4 vu
は、ステップS130およびステップS140において
補正係数A”vuを導き出せる剰余M4 vuであることを示
す。8×8のマトリクスにおける丸付き数字の剰余M4
vuの位置は、値が4である量子化係数Qvuの位置と対応
している。図15(c)は、補正係数A”vuを8×8の
マトリクスで示す図であり、網掛け部分の数字はステッ
プS130の実行前に求められた補正係数A”vuであ
り、網掛けのない部分の数字はステップS130および
ステップS140の実行により求められる補正係数A”
vuである。
【0062】図12は、ステップS130の第2の係数
更新処理を詳細に示すフローチャートである。なお図1
2には示さないが、第2の係数更新処理は、まだ補正係
数が決まっていない57個の逆量子化アダマール変換係
数A’vuについて繰り返し行なわれる。
【0063】まず第2の係数更新処理がスタートする
と、ステップS131では64個の補正係数A”vuを4
で割ったときの余り、即ち4の剰余M4 vuが求められ
る。まず、ステップS102およびステップS120で
求められた補正係数A”00、A”01、A”02、A”04
A”10、A”20、A”40の剰余M4 vuが(6)式により
求められる。
【0064】 M4 vu=A”vu mod 4 ・・・(6) ただし、(v,u)=(0,0),(0,1),(0,2),(0,4), (1,0),(2,0),(4,0)
【0065】補正係数A”vuの剰余M4 vuの絶対値は
0、1、2、3の何れかであるが、補正係数A”vuは6
4個の全てが偶数か、全てが奇数かのどちらか一方のパ
ターンに属する。従って、補正係数A”vuが偶数の場合
には、64個の剰余M4 vuの絶対値は0または2のみで
形成される。補正係数A”vuが奇数の場合には、剰余M
4 vuの絶対値は1または3のみで形成される。(6)式
によって求められた7個の剰余M4 vuと、(5)式のよ
うな補正係数A”vu同士の相関関係とから、残り57個
の剰余M4 vuが決定され、ステップS131が終了す
る。例えば図6において補正係数A”vuは全て偶数であ
り、図15(b)に示すように剰余M4 vuの絶対値は0
または2のみから形成される。
【0066】剰余M4 vuの絶対値が2以上、すなわち剰
余M4 vuの絶対値が量子化係数Qvu=4の半値以上の場
合、量子化・逆量子化によって絶対値は増加し、逆量子
化アダマール変換係数A’vuの絶対値は必ずアダマール
変換係数Avuの絶対値より大きくなる。ステップS13
2からステップS138では、逆量子化アダマール変換
係数A’vuの正負と、剰余M4 vuが2以上あるいは(−
2)以上であるかどうかで逆量子化アダマール変換係数
A’vuが分類され、更新される。
【0067】ステップS131が終了すると、ステップ
S132が実行され、剰余M4 vuが0であるか否かが判
定される。剰余M4 vuが0であると判定されると逆量子
化アダマール変換係数A’vuは更新されずに終了する。
剰余M4 vuが0でないと判定されるとステップS134
が実行され、逆量子化アダマール変換係数A’vuが0よ
り大きいか否か、即ち逆量子化アダマール変換係数A’
vuが正であるか否かが判定される。逆量子化アダマール
変換係数A’vuが正であればステップS136が実行さ
れ、負であればステップS137が実行される。
【0068】ステップS136では、剰余M4 vuが2以
上、即ち剰余M4 vuが2または3であるか否かが判定さ
れる。剰余M4 vuが2または3であれば、ステップS1
38が実行され、逆量子化アダマール変換係数A’vu
は2が加算され、第2の係数更新処理は終了する。ステ
ップS136において剰余M4 vuが2以上でなければ、
剰余M4 vuは1であると判定され、逆量子化アダマール
変換係数A’vuの数値はそのままで、第2の係数更新処
理は終了する。
【0069】ステップS137では、剰余M4 vuが(−
2)以上、即ち剰余M4 vuが(−1)または(−2)で
あるか否かが判定される。剰余M4 vuが(−1)または
(−2)であれば、ステップS138において逆量子化
アダマール変換係数A’vuに2が加算された後、第2の
係数更新処理が終了する。ステップS137において剰
余M4 vuが(−2)以上でない、即ち剰余M4 vuが(−
3)であると判定されると、逆量子化アダマール変換係
数A’vuの数値はそのままで、第2の係数更新処理は終
了する。
【0070】以上のように第2の係数更新処理では、剰
余M4 vuが2、3、(−1)、(−2)の場合にのみ逆
量子化アダマール変換係数A’vuに2が加算され、剰余
4 vuが0、1、−3の場合は逆量子化アダマール変換
係数A’vuは更新されない。例えば、アダマール変換係
数Avuが10、11、(−13)、(−10)の時、逆
量子化アダマール変換係数A’vuは、12、12、(−
12)、(−12)となり、ステップS110において
更新された後の逆量子化アダマール変換係数A’vuは1
2(剰余M4 vu=2)、13(剰余M4 vu=3)、(−
13)(剰余M4 vu=−1)、または(−12)(剰余
4 vu=−2)となる。このとき、ステップS138に
おいて数値が2加算され、それぞれ14、15、−1
1、−10に更新される。アダマール変換係数Avuが、
12、13、(−12)、(−11)の時、逆量子化ア
ダマール変換係数A’vuは12、12、(−12)、
(−12)となり、ステップS110において更新され
た後の逆量子化アダマール変換係数A’vuは12(剰余
4 vu=0)、(−12)(剰余M4 vu=0)、13
(剰余M4 vu=1)または(−13)(剰余M4 vu=−
3)となり、ステップS130において数値は更新され
ない。
【0071】再び図8を参照する。ステップS130が
終了すると、ステップS140の第2の補正係数作成処
理が実行される。ステップS140では、ステップS1
30で更新された逆量子化アダマール変換係数A’vu
求められた剰余M4 vuとに基づいて、15個の補正係数
A”03、A”05、A”06、A”11、A”12、A”14
A”21、A”22、A”24、A”30、A”41、A”42
A”44、A”50、A”60が作成される。
【0072】上述の15個に対応する逆量子化アダマー
ル変換係数A’vuは、全て数値が4の量子化係数Qvu
よって量子化・逆量子化される。即ち、アダマール変換
係数Avuを4で割り、小数点以下を四捨五入したもの
に、また4をかけあわせて求められる。従ってアダマー
ル変換係数Avuの剰余M4 vuが0、即ち4の倍数なら
ば、対応する逆量子化アダマール変換係数A’vuと一致
する。
【0073】剰余M4 vuの絶対値が1の場合について説
明する。アダマール変換係数Avuが正であれば、2の剰
余M2 vuが1である場合に含まれるので、第1の係数更
新処理(ステップS110)において逆量子化アダマー
ル変換係数A’vuは更新されており、アダマール変換係
数Avuと逆量子化アダマール変換係数A’vuとは一致す
る。アダマール変換係数Avuが負であれば、量子化・逆
量子化によって1増加し、ステップS110において1
が加算され、さらにステップS138によって2加算さ
れているので、逆量子化アダマール変換係数A’vuは対
応するアダマール変換係数Avuよりも4大きくなる。
【0074】例えば、アダマール変換係数Avuが21、
量子化係数Qvuが4ならば、逆量子化アダマール変換係
数A’vuは20、剰余M2 vu=1、および剰余M4 vu
1である。逆量子化アダマール変換係数A’vuの数値は
ステップS110で21に更新されており、ステップS
132、ステップS134、ステップS136が実行さ
れるが、数値21は更新されない。アダマール変換係数
vuが(−21)、量子化係数Qvuが4ならば、逆量子
化アダマール変換係数A’vuは(−20)、剰余M2 vu
=(−1)、および剰余M4 vu=(−1)である。逆量
子化アダマール変換係数A’vuの数値はステップS11
0で(−19)に更新されており、ステップS132、
ステップS134、ステップS137、ステップS13
8が実行され、数値(−17)に更新される。
【0075】剰余M4 vuの絶対値が2の場合について説
明する。アダマール変換係数Avuが正であれば、量子化
・逆量子化によって2増加しており、さらにステップS
138によって2加算されているので、逆量子化アダマ
ール変換係数A’vuは対応するアダマール変換係数Avu
よりも4大きくなる。アダマール変換係数Avuが負の場
合、量子化・逆量子化によって2減少する(絶対値が2
増加する)が、ステップS138において2加算される
ことにより打ち消しあっているので、逆量子化アダマー
ル変換係数A’vuは対応するアダマール変換係数Avu
一致する。
【0076】例えば、アダマール変換係数Avuが22、
量子化係数Qvuが4ならば、逆量子化アダマール変換係
数A’vuは24、剰余M2 vu=0、および剰余M4 vu
2である。逆量子化アダマール変換係数A’vuの数値は
ステップS110で24のままであり、ステップS13
8において、数値24は数値26に更新される。アダマ
ール変換係数Avuが(−22)、量子化係数Qvuが4な
らば、逆量子化アダマール変換係数A’vuは(−2
4)、剰余M2 vu=0、および剰余M4 vu=(−2)で
ある。逆量子化アダマール変換係数A’vuの数値はステ
ップS110でそのままであり、ステップS138にお
いて、数値(−24)は数値(−22)に更新される。
【0077】剰余M4 vuの絶対値が3の場合について説
明する。アダマール変換係数Avuが正であれば、量子化
・逆量子化によって1増加し、第1の係数更新処理(ス
テップS110)においてM2 vuが1であるため1が加
算され、さらにステップS138において2加算される
ので、逆量子化アダマール変換係数A’vuは対応するア
ダマール変換係数Avuよりも4大きくなる。アダマール
変換係数Avuが負であれば、第1の係数更新処理におい
て更新されており、逆量子化アダマール変換係数A’vu
は対応するアダマール変換係数Avuと一致する。
【0078】例えば、アダマール変換係数Avuが23、
量子化係数Qvuが4ならば、逆量子化アダマール変換係
数A’vuは24、剰余M2 vu=1、および剰余M4 vu
3である。逆量子化アダマール変換係数A’vuの数値は
ステップS110で25に更新されており、ステップS
138において、数値25は数値27に更新される。ア
ダマール変換係数Avuが(−23)、量子化係数Qvu
4ならば、逆量子化アダマール変換係数A’vuは(−2
4)、剰余M2 vu=(−1)、および剰余M4 vu=(−
3)である。逆量子化アダマール変換係数A’vuの数値
はステップS110で(−23)に更新されており、ス
テップS130では数値(−23)は更新されない。
【0079】以上のように、4で量子化・逆量子化され
た逆量子化アダマール変換係数A’vuは剰余M4 vuによ
って場合分けされて求められる。第2の補正係数作成処
理は剰余M4 vuの情報を利用して行なわれる。
【0080】図13は、図8に示すステップS140の
第2の補正係数作成処理を詳細に示すフローチャートで
ある。ステップS140もステップS120と同様、1
5個の各補正係数A”vuについてそれぞれ行なわれる。
【0081】第2の補正係数作成処理がスタートし、ま
ずステップS141が実行され、4の剰余M4 vuが更新
される。即ち、ステップS130によって更新された逆
量子化アダマール変換係数A’vuに基づいて剰余M4 vu
が新たに求められ、ステップS131で決定された剰余
4 vuと置き換えられる。次にステップS142が実行
される。
【0082】ステップS142では、ステップS141
で更新された剰余M4 vuが0か否かが判定される。剰余
4 vuが0であればステップS154が実行され、剰余
4 vuが0でなければステップS144が実行される。
ステップS144では逆量子化アダマール変換係数A’
vuが0より大きいか否か、即ち正であるか否かが判定さ
れ、正であればステップS146が実行され、そうでな
い、即ち負であればステップS150が実行される。
【0083】ステップS146では剰余M4 vuが2より
小さいか否か、即ち剰余M4 vuが1であるか否かが判定
される。剰余M4 vuが1であればステップS154が実
行され、剰余M4 vuが2または3であればステップS1
48が実行される。またステップS150では剰余M4
vuが(−2)より大きいか否か、即ち(−1)であるか
否かが判定される。剰余M4 vuが(−1)であればステ
ップS148が実行され、剰余M4 vuが(−2)または
(−3)であればステップS152が実行される。
【0084】ステップS148では補正係数A”vuは逆
量子化アダマール変換係数A’vuから4が減算されて、
第2の補正係数作成処理が終了する。ステップS152
およびステップS154では補正係数A”vuは逆量子化
アダマール変換係数A’vuそのままの数値になり、第2
の補正係数作成処理が終了する。
【0085】第2の補正係数作成処理(ステップS14
0)では、剰余M4 vuが0、1、(−2)、(−3)の
場合には、補正係数A”vuは逆量子化アダマール変換係
数A’vuと同じ数値であり、剰余M4 vuが2、3、(−
1)の場合は、補正係数A”vuは逆量子化アダマール変
換係数A’vuに4減算された数値となる。
【0086】このように、第2の係数更新処理(ステッ
プS130)および第2の補正係数作成処理(ステップ
S140)では、4で量子化された逆量子化アダマール
変換係数A’vuを、4の剰余M4 vuによって補正するこ
とにより、15個の補正係数A”vuが求められる。この
数値が4の量子化係数Qvuに対応した15個の補正係数
A”vuは、それぞれ対応するアダマール変換係数Avu
等値である。
【0087】例えば、アダマール変換係数A06が(−4
2)の場合(図3参照)、逆量子化アダマール変換係数
A’06は(−44)である(図6参照)が、ステップS
132においてM4 06=(−2)が求められ、ステップ
S138において逆量子化アダマール変換係数A’
06は、2が加算されて(−42)に更新される。そして
ステップS142、ステップS144、ステップS15
0、ステップS152が実行されて、補正係数A”06
(−42)が求められる(図7参照)。
【0088】再び図8を参照する。ステップS140が
終了すると、ステップS160の第3の係数更新処理が
実行される。ステップS160では第3の係数更新処理
が行なわれる。第3の係数更新処理は前述した第2の係
数更新処理と同様の手順で行なわれる。即ち、既知の2
2個の補正係数A”vuを8で割ったときの余り、即ち剰
余M8 vuと、8の倍数となるような8個のアダマール変
換係数A’vuの和とにより、残り42個の剰余M8 vu
求められる。そして剰余M8 vuから、逆量子化アダマー
ル変換係数A’vuが更新され、ステップS160が終了
する。
【0089】図16(a)は既知の剰余M8 vuと、この
既知の剰余M8 vuから導き出される剰余M8 vuとを対応
させた表である。図16(b)は、図3に示すアダマー
ル変換係数Avuの剰余M8 vuを示す図であり、図16
(c)は補正係数A”vuを示す図である。網掛け部の数
字はステップS160の実行前に既に求められた補正係
数A”vuである。網掛けされていない部分の数字はステ
ップS160およびステップS162の実行により求め
られる補正係数A”vuであり、図16(b)の丸付き数
字に対応している。
【0090】図8のステップS162では第3の補正係
数作成処理が行なわれる。第3の補正係数作成処理は前
述した第2の補正係数作成処理と同様の手順で行なわれ
る。即ち、ステップS160において更新された逆量子
化アダマール変換係数A’vuと剰余M8 vuに基づいて、
20個の補正係数A”vuが作成される。ステップS16
2が終了すると、ステップS164が実行される。
【0091】図8のステップS164では第4の係数更
新処理が行なわれる。第4の係数更新処理は前述した第
2および第3の係数更新処理と同様の手順で行なわれ
る。即ち、既知の42個の補正係数A”vuを16で割っ
たときの余り、即ち剰余M16 vuと、16の倍数となるよ
うな16個のアダマール変換係数A’vuの和とにより、
残り22個の剰余M16 vuが求められる。そして剰余M16
vuから、逆量子化アダマール変換係数A’vuが更新さ
れ、ステップS164が終了する。
【0092】図17(a)は既知の剰余M16 vuと、この
既知の剰余M16 vuから導き出される剰余M16 vuとを対応
させた表である。図17(b)は、図3に示すアダマー
ル変換係数Avuの剰余M16 vuを示す図であり、図17
(c)は補正係数A”vuを示す図である。網掛け部の数
字はステップS164の実行前に既に求められた補正係
数A”vuである。網掛けされていない部分の数字はステ
ップS164およびステップS166の実行により求め
られる補正係数A”vuであり、図17(b)の丸付き数
字に対応している。
【0093】図9のステップS166では第4の補正係
数作成処理が行なわれる。第4の補正係数作成処理は前
述した第2および第3の補正係数作成処理と同様の手順
で行なわれる。即ち、ステップS164において更新さ
れた逆量子化アダマール変換係数A’vuと剰余M16 vu
基づいて、15個の補正係数A”vuが作成される。ステ
ップS166が終了すると、ステップS168が実行さ
れる。
【0094】ステップS168では第5の係数更新処理
が行なわれる。第5の係数更新処理は前述した第2から
第4の係数更新処理と同様の手順で行なわれる。即ち、
既知の57個の補正係数A”vuを32で割ったときの余
り、即ち剰余M32 vuと、32の倍数となるような32個
のアダマール変換係数A’vuの和とにより、残り6個の
剰余M32 vuが求められる。そして剰余M32 vuから、逆量
子化アダマール変換係数A’vuが更新され、ステップS
168が終了する。
【0095】図18(a)は既知の剰余M32 vuと、この
既知の剰余M32 vuから導き出される剰余M32 vuとを対応
させた表である。図18(b)は、図3に示すアダマー
ル変換係数Avuの剰余M32 vuを示す図であり、図18
(c)は補正係数A”vuを示す図である。網掛け部の数
字はステップS168の実行前に既に求められた補正係
数A”vuである。網掛けされていない部分の数字はステ
ップS168およびステップS170の実行により求め
られる補正係数A”vuであり、図18(b)の丸付き数
字に対応している。
【0096】図9のステップS170では第5の補正係
数作成処理が行なわれる。第5の補正係数作成処理は前
述した第2から第4の補正係数作成処理と同様の手順で
行なわれる。即ち、ステップS168において更新され
た逆量子化アダマール変換係数A’vuと剰余M32 vuに基
づいて、6個の補正係数A”vuが作成される。ステップ
S170が終了すると、ステップS172が実行され
る。
【0097】ステップS172では第6の係数更新処理
が行なわれる。第6の係数更新処理は前述した第2から
第5の係数更新処理と同様の手順で行なわれる。即ち、
既知の63個の補正係数A”vuを64で割ったときの余
り、即ち剰余M64 vuと、64個のアダマール変換係数
A’vuの総和とにより、残り1個の剰余M64 77を求め
る。そして剰余M64 77から、逆量子化アダマール変換係
数A’77が更新され、ステップS172が終了する。
【0098】図19(a)は、図3に示すアダマール変
換係数Avuの剰余M64 vuを示す図であり、図19(b)
の網掛けされていない数字は補正係数A”77を示し、ス
テップS172およびステップS174において、図1
9(a)に示す丸付き数字の剰余M64 77により求められ
る。
【0099】図9のステップS174では第6の補正係
数作成処理が行なわれる。第6の補正係数作成処理は、
ステップS172において更新された逆量子化アダマー
ル変換係数A’77と剰余M64 77に基づいて、補正係数
A”77が作成される。ステップS174が終了すると、
補正係数作成処理は終了する。
【0100】補正係数作成処理では、2の乗数である
2,4,8,16,32,64の順に剰余を求める処理
と、求められた剰余の情報に基づいて逆量子化アダマー
ル変換係数A’vuを更新する処理とが交互に行われ、図
14(b)、図15(c)、図16(c)、図17
(c)、図18(c)および図19(b)に示すよう
に、A”00からA”77まで順に補正係数A”vuが求めら
れる。図7に示す補正係数A”vuは図3に示すアダマー
ル変換係数Avuと一致しており、可逆的に変換されたこ
とになる。従って原画像データに対して画像劣化のない
再生画像データが得られる。
【0101】本来64の剰余を求めるための情報量は、
64個の各係数につき6ビット、即ち計384ビット必
要である。しかし本実施形態では、6段階で求める補正
係数作成処理において必要な情報量は半分で良い。即
ち、2の剰余の情報量はM2 00が1か0かがわかればよ
いので、1ビットである。さらに4の剰余の情報量は、
図15(b)の網掛け部分で示される7個のM4 vu、即
ち7ビットである。同様に8、16、32、64の剰余
の情報量はそれぞれ22、42、57、63ビットであ
る。従って、総計192ビット、即ち384ビットの半
分の情報量でアダマール変換係数Avuは正確に復元され
る。
【0102】また、量子化を行なった後の量子化アダマ
ール変換係数Bvuにおいて、低周波項に電力が集中する
ように、量子化テーブルQvuが構成されるので(図3参
照)、ハフマン符号化を用いて符号化(圧縮)した場
合、JPEG方式の圧縮率とほぼ同程度の圧縮率が得ら
れる。そして量子化テーブルQvuはアダマール変換の特
性に鑑みて2の乗数から形成されているので、画像情報
の伸張が正確にでき、従来の圧縮・伸張で生じていた量
子化誤差が無い再生画像データを容易に得ることができ
る。
【0103】
【発明の効果】本発明によると原画像データが可逆的に
圧縮・伸張でき、かつ圧縮情報量が少ない画像圧縮装
置、および画像伸張装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像圧縮装置の実施形態を示す図
である。
【図2】量子化テーブルQvuを示す図である。
【図3】原画像の輝度データPyxと、アダマール変換係
数Avuと、量子化アダマール変換係数Bvu、および量子
化テーブルQvuを示す図である。
【図4】ジグザグスキャンの順番を示す図である。
【図5】本発明による画像伸張装置の実施形態を示す図
である。
【図6】量子化アダマール変換係数Bvuと、逆量子化ア
ダマール変換係数A’vu、および量子化テーブルQvu
示す図である。
【図7】補正係数A”vuおよび再生画像の輝度データ
P’yxを示す図である。
【図8】補正係数作成部の処理の前半を示すフローチャ
ートである。
【図9】補正係数作成部の処理の後半を示すフローチャ
ートである。
【図10】図8に示す第1の係数更新処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図11】図8に示す第1の補正係数作成処理の詳細を
示すフローチャートである。
【図12】図8に示す第2の係数更新処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図13】図8に示す第2の補正係数作成処理の詳細を
示すフローチャートである。
【図14】図3に示すアダマール変換係数Avuから求め
られた2の剰余M2 vuと、補正係数A”vuとを示す図で
ある。
【図15】アダマール変換係数Avuの4の剰余M4 vu
ら求められる、逆量子化アダマール変換係数A’vuの4
の剰余を示す一覧表と、図3に示すアダマール変換係数
vuから求められた4の剰余M4 vuと、補正係数A”vu
とを示す図である。
【図16】アダマール変換係数Avuの8の剰余M8 vu
ら求められる、逆量子化アダマール変換係数A’vuの8
の剰余を示す一覧表と、図3に示すアダマール変換係数
vuから求められた8の剰余M8 vuと、補正係数A”vu
とを示す図である。
【図17】アダマール変換係数Avuの16の剰余M16 vu
から求められる、逆量子化アダマール変換係数A’vu
16の剰余を示す一覧表と、図3に示すアダマール変換
係数Avuから求められた16の剰余M16 vuと、補正係数
A”vuとを示す図である。
【図18】アダマール変換係数Avuの32の剰余M32 vu
から求められる、逆量子化アダマール変換係数A’vu
32の剰余を示す一覧表と、図3に示すアダマール変換
係数Avuから求められた32の剰余M32 vuと、補正係数
A”vuとを示す図である。
【図19】図3に示すアダマール変換係数Avuから求め
られた64の剰余M64 vuと、補正係数A”vuとを示す図
である。
【符号の説明】
10 画像圧縮装置 11 撮影光学系 12 アダマール変換処理部 13 色分解光学系 14 量子化処理部 15 撮像素子 16 符号化処理部 17 A/D変換器 18 第1の読取部 19 画像メモリ 40 画像伸張装置 42 復号化処理部 43 第2の読取部 44 逆量子化処理部 45 補正係数作成部 46 逆アダマール変換処理部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 H04N 5/91 H04N 7/30 H04N 11/04 H03M 7/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系から得られる画像に対応した
    原画像データにアダマール変換を施して、アダマール変
    換係数を求めるアダマール変換手段と、 前記アダマール変換係数を、2の乗数である量子化係数
    から構成される対称行列であって行列左上隅の量子化係
    数の値が1である量子化テーブルによって量子化して、
    量子化アダマール変換係数を求める量子化手段とを備
    え、前記量子化アダマール変換係数に基づいて、前記原
    画像データを圧縮した圧縮画像データを生成する画像圧
    縮装置であって、 前記量子化テーブルが、前記圧縮画像データを可逆的に
    伸張して前記原画像データと等値の再生画像データを生
    成する画像伸張装置の逆量子化に共用されることを特徴
    とする画像圧縮装置。
  2. 【請求項2】 画像圧縮装置の量子化に用いられる対称
    行列であって、この対称行列を構成する量子化係数が2
    の乗数であって行列左上隅の量子化係数の値が1である
    量子化テーブルを用いて、原画像データにアダマール変
    換および量子化を施して得られた量子化アダマール変換
    係数を逆量子化して、逆量子化アダマール変換係数を求
    める逆量子化手段と、原画像データをアダマール変換して得られるアダマール
    変換係数と同値である補正係数を求めるときに、1の値
    をとる前記行列左上隅の量子化係数に対応する前記逆量
    子化アダマール変換係数を前記補正係数に定め、さら
    に、求めるべき残りの補正係数を前記逆量子化アダマー
    ル変換係数および対応する前記量子化係数および既に得
    られた前記補正係数に基づいて作成する処理を、前記量
    子化係数の値が小さいものから順に繰り返し行う 補正係
    数作成手段と、 前記補正係数に対して逆アダマール変換を施して前記原
    画像データと等値の再生画像データを生成する再生画像
    データ生成手段とを備えることを特徴とする画像伸張装
    置。
  3. 【請求項3】 前記量子化テーブルが以下に示す8行8
    列の行列で表されることを特徴とする請求項1に記載の
    画像圧縮装置および請求項2に記載の画像伸張装置。 【数1】
  4. 【請求項4】 前記補正係数作成手段において、前記補
    正係数が前記逆量子化アダマール変換係数を2の乗数で
    除算したときの剰余データによって求められることを特
    徴とする請求項3に記載の画像伸張装置。
  5. 【請求項5】 前記逆量子化アダマール変換係数が、
    2、4、8、16、32、64の順番に除算され、それ
    ぞれの剰余データが求められることを特徴とする請求項
    4に記載の画像伸張装置。
  6. 【請求項6】 前記補正係数作成手段において、前記逆
    量子化アダマール変換係数の符号、および前記剰余デー
    タの数値と符号とに基づいて、前記逆量子化アダマール
    変換係数を予め定められた所定値分だけ増減させること
    により、前記補正係数が求められることを特徴とする請
    求項4に記載の画像伸張装置。
  7. 【請求項7】 前記補正係数作成手段において、前記剰
    余データが0の場合には、前記逆量子化アダマール変換
    係数を前記補正係数とすることを特徴とする請求項4に
    記載の画像伸張装置。
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