JP3579403B2 - 映像伝送ユニット及び映像伝送システム - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
この発明は、監視システム、遠隔医療システム、テレビ会議システム等に使用され、ビデオカメラユニットで得られた映像情報や、マイクロフォン・スピーカ等による音声情報を、通信網等を介して伝送する映像伝送ユニット及び映像伝送システムに関するものである。
【0003】
【従来の技術】
【0004】
従来、このような分野の技術としては、例えば、次のような文献に記載されるものがあった。
【0005】
文献1;特開2000−66969号公報
【0006】
文献1には、映像伝送装置と、これを用いた映像伝送システムの技術が記載されている。この技術では、監視システム等において、映像を撮影して遠隔地へ伝送する場合、ビデオカメラ、転送指令手段、及び送信手段を一体構造にした映像伝送装置が使用されている。
【0007】
この種の映像伝送装置では、ビデオカメラで被写体を撮影して映像情報を得る。そして、転送指令手段によって映像情報の転送先を指定すると、この転送先情報と映像情報とが、送信手段によって通信網上に送信され、送信先の映像伝送装置等に送られる。従って、利用者は、撮影する映像の品質や通信網等の条件が使用目的に一致するような映像伝送装置を購入して、使用するようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、文献1に記載されたような従来の映像伝送装置では、次のような課題があった。
【0010】
既に購入した映像伝送装置を異なる条件で使用する場合、従来の映像伝送装置では対応できないため、新しい使用目的に対応した映像伝送装置を購入する必要がある。例えば、ビデオカメラの解像度を向上させたい場合、ビデオカメラだけでなく転送指令手段や送信手段も含めて、映像伝送装置全体を取り替える必要があった。このため、取り替えに必要な費用が大きくなるという課題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するために、この発明の内の第1の発明の映像伝送ユニットでは、コネクタを有するビデオカメラユニットを所定の位置に着脱可能に保持するカメラ保持機構部と、前記ビデオカメラユニットが前記カメラ保持機構部に保持されたときに、前記ビデオカメラユニット側のコネクタに嵌合するように対応するコネクタを配設したコネクタ部と、前記ビデオカメラユニットの出力信号を所定の符号化方式に従い圧縮信号に変換して出力する圧縮符号化手段と、前記圧縮信号を所定の通信プロトコルに従い伝送用の符号化信号に変換して出力する伝送符号化手段と、前記符号化信号を所定の伝送媒体に対応した信号に変換して前記伝送媒体へ伝送するインタフェース手段と、を備えている。
【0013】
このような構成を採用したことにより、カメラ保持機構部によって、ビデオカメラユニットが映像伝送ユニットの所定の位置に着脱可能に保持され、コネクタ部のコネクタがビデオカメラユニット側のコネクタに嵌合される。ビデオカメラユニットの出力信号は、コネクタを介して映像伝送ユニットに与えられ、圧縮符号化手段により、所定の符号化方式に従って圧縮信号に変換される。圧縮信号は、伝送符号化手段により、所定の通信プロトコルに従って伝送用の符号化信号に変換される。更に、伝送用の符号化信号は、インタフェース手段により、伝送媒体に対応した信号に変換されてこの伝送媒体へ伝送される。
【0014】
第2の発明の映像伝送ユニットでは、コネクタを有するビデオカメラユニットを所定の位置に着脱可能に保持するカメラ保持機構部と、前記ビデオカメラユニットが前記カメラ保持機構部に保持されたときに、前記ビデオカメラユニット側のコネクタに嵌合するように対応するコネクタを配設したコネクタ部と、前記ビデオカメラユニットの出力信号を所定の符号化方式に従い圧縮信号に変換して出力する圧縮符号化手段と、与えられる符号化された符号化音声信号を復号してアナログの音声信号に変換し、前記ビデオカメラユニットへ出力する音声信号復号手段と、前記圧縮信号を所定の通信プロトコルに従い伝送用の符号化信号に変換して出力すると共に、前記符号化音声信号を出力して前記音声信号復号手段に与える伝送符号化手段と、前記符号化信号を入力し、所定の伝送媒体に対応した信号に変換して前記伝送媒体へ伝送すると共に、前記伝送媒体を介して伝送されてきた前記符号化音声信号を受信し、前記伝送符号化手段に与えるインタフェース手段と、を備えている。
【0015】
このような構成を採用したことにより、ビデオカメラユニットの出力信号は、圧縮符号化手段で圧縮信号に変換され、伝送符号化手段で伝送用の符号化信号に変換された後、インタフェース手段により伝送媒体へ伝送される。伝送媒体から送られてきた符号化音声信号は、インタフェース手段で受信され、伝送符号化手段により音声信号復号手段に与えられる。音声信号復号手段では、与えられた符号化音声信号をアナログの音声信号に変換し、ビデオカメラユニットへ出力する。
【0016】
第3の発明の映像伝送ユニットでは、コネクタを有するビデオカメラユニットを所定の位置に着脱可能に保持するカメラ保持機構部と、前記ビデオカメラユニットが前記カメラ保持機構部に保持されたときに、前記ビデオカメラユニット側のコネクタに嵌合するように対応するコネクタを配設したコネクタ部と、前記ビデオカメラユニットの出力信号を所定の符号化方式に従い圧縮信号に変換して出力する圧縮符号化手段と、与えられる伝送制御信号を解読して前記ビデオカメラユニット全体を制御するための制御信号を前記ビデオカメラユニットへ出力する制御信号解読手段と、前記圧縮信号を所定の通信プロトコルに従い伝送用の符号化信号に変換して出力すると共に、前記伝送制御信号を出力して前記制御信号解読手段に与える伝送符号化手段と、前記符号化信号を入力し、所定の伝送媒体に対応した信号に変換して前記伝送媒体へ伝送すると共に、前記伝送媒体を介して伝送されてきた前記伝送制御信号を受信し、前記伝送符号化手段に与えるインタフェース手段と、を備えている。
【0017】
このような構成を採用したことにより、ビデオカメラユニットの出力信号は、圧縮符号化手段で圧縮信号に変換され、伝送符号化手段で伝送用の符号化信号に変換された後、インタフェース手段により伝送媒体へ伝送される。伝送媒体から送られてきた伝送制御信号は、インタフェース手段で受信され、伝送符号化手段により制御信号解読手段に与えられる。制御信号解読手段では、与えられた伝送制御信号を解読して制御信号をビデオカメラユニットへ出力する。
【0018】
第4の発明の映像伝送ユニットでは、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、前記カメラ保持機構部は、前記ビデオカメラユニットを摺動させながら所定の位置に導いて支えるための支持台と、前記ビデオカメラユニット側のロックピンを受けるためのロックピン受けとを有している。
【0019】
第5の発明の映像伝送ユニットでは、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、前記コネクタ部は、前記ビデオカメラユニットから出力される信号を受信するための第1のコネクタと、前記ビデオカメラユニットに与える信号を送信するための第2のコネクタとを有している。
【0020】
第6の発明の映像伝送ユニットでは、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、前記圧縮符号化手段及び前記伝送符号化手段は、前記符号化方式及び前記通信プロトコルに対応する処理手順のプログラムを格納するための書き換え可能な不揮発性メモリと、前記メモリに格納されたプログラムに従って信号処理を行うディジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、以下「DSP」という 。)と、設定された論理条件に従って論理演算を行うフィールド・プログラマブル・ロジック・アレイ(Field Programmable Logic Array、以下「FPLA」い う。)と、を有している。
【0021】
このような構成を採用したことにより、ビデオカメラユニットの出力信号はコネクタを介して映像伝送ユニットに与えられ、例えば、メモリ、DSP、及びFPLAにより構成された圧縮符号化手段により、所定の符号化方式に従って圧縮信号に変換される。圧縮信号は、例えば、メモリ、DSP、及びFPLAにより構成された伝送符号化手段により、所定の通信プロトコルに従って伝送用の符号化信号に変換される。
【0022】
第7の発明の映像伝送ユニットでは、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、前記インタフェース手段は、有線信号、無線信号及び光信号に対応するそれぞれの伝送インタフェースを有している。
【0023】
第8の発明の映像伝送システムでは、第1〜第7の発明のいずれか1つの映像伝送ユニットと、前記映像伝送ユニットに対応するビデオカメラユニットとで構成している。
【0024】
第9の発明の映像伝送システムでは、所定の伝送媒体に接続される映像伝送ユニットと、前記映像伝送ユニットに対して取り替え可能に接続するための複数種類のビデオカメラユニットとを備えている。
【0025】
前記映像伝送ユニットは、所定の符号化方式に対応する処理手順の符号化プログラム及び第1の論理条件に従い、前記各ビデオカメラユニットから入力される映像信号を映像圧縮信号に変換して出力する圧縮符号化手段と、与えられる伝送制御信号を解読し、制御信号を生成して前記ビデオカメラユニットへ出力する制御信号解読手段と、外部の音/音声信号変換手段から入力される第1のアナログ音声信号を圧縮符号化して第1のディジタル音声圧縮信号を出力する音声信号エンコーダと、与えられる第2のディジタル音声圧縮信号を伸張復号して第2のアナログ音声信号を外部の音声信号/音変換手段へ出力する音声信号デコーダと、所定の通信プロトコルに対応する処理手順の通信プログラム及び第2の論理条件に従い、前記映像圧縮信号及び前記第1のディジタル音声圧縮信号を第1の符号化信号に変換して出力すると共に、与えられる第2の符号化信号を受信し、前記伝送制御信号と前記第2のディジタル音声圧縮信号に分離して前記制御信号解読手段と前記音声デコーダに与える伝送符号化手段と、前記第1の符号化信号を入力し、前記伝送媒体に対応した信号に変換して前記伝送媒体へ伝送すると共に、前記伝送媒体から伝送されてきた前記第2の符号化信号を受信し、前記伝送符号化手段に与えるインタフェース手段と、を有している。
【0026】
前記複数種類のビデオカメラユニットの内の第1のビデオカメラユニットは、被写体を撮影して第1の光学像を得る第1のレンズ系と、前記第1の光学像を電気信号に変換して出力する第1の光電変換手段と、前記圧縮符号化手段に対して着脱自在に接続され、前記第1の光電変換手段から出力された電気信号を入力し、前記映像信号を生成して前記圧縮符号化手段に与える第1の映像信号生成手段と、前記制御信号解読手段に対して着脱自在に接続され、前記制御信号解読手段から出力された制御信号を入力してビデオカメラユニット全体を制御するカメラ制御手段と、を有している。
【0027】
前記複数種類のビデオカメラユニットの内の第2のビデオカメラユニットは、前記被写体を撮影して第2の光学像を得る第2のレンズ系と、前記第2の光学像を電気信号に変換して出力する第2の光電変換手段と、前記圧縮符号化手段に対して着脱自在に接続され、前記第2の光電変換手段から出力された電気信号を入力し、前記映像信号を生成して前記圧縮符号化手段に与える第2の映像信号生成手段と、を有している。
【0028】
このような構成を採用したことにより、第1のビデオカメラユニットを映像伝送ユニットに接続した場合、この第1のビデオカメラユニットで撮影された映像が、映像伝送ユニットにより伝送媒体へ伝送される。伝送媒体から送られてきた第2の符号化信号は、インタフェース手段で受信され、伝送符号化手段により伝送制御信号と第2のディジタル音声圧縮信号とに分離される。伝送制御信号は、制御信号解読手段で解読され、この解読結果の制御信号が第1のビデオカメラユニット内のカメラ制御手段に与えられ、このビデオカメラユニット全体が制御される。分離された第2のディジタル音声圧縮信号は、音声信号デコーダにより伸張復号されて第2のアナログ音声信号に変換され、外部の音声信号/音変換手段から音が発生される。第2のビデオカメラユニットを映像伝送ユニットに接続した場合は、単に、この第2のビデオカメラユニットで撮影された映像が、映像伝送ユニットにより伝送媒体へ伝送されるだけである。
【0029】
第10の発明の映像伝送システムでは、第9の発明において、前記各映像伝送ユニットと、前記第1又は第2のビデオカメラユニットとは、着脱自在のコネクタ付きケーブルを介して相互に接続する構成にしている。
【0030】
第11の発明の映像伝送システムでは、第9の発明において、前記映像伝送ユニット及び前記第2のビデオカメラユニットは、同一のケース内に収納し、かつ前記映像伝送ユニットと前記第2のビデオカメラユニットとを、着脱自在のコネクタ付きケーブルを介して相互に接続する構成にしている。
【0031】
【発明の実施の形態】
【0032】
[第1の実施形態(図1〜図5)]
【0033】
図1に示す映像伝送システムは、監視システム等に用いられるもので、複数種類のビデオカメラユニットの内の使用目的に合わせて選択される例えば大型の第1のビデオカメラユニット100−1又は小型の第2のビデオカメラユニット100−2と、これらのビデオカメラユニット100−1,100−2に共通の映像伝送ユニット200−1とを組み合わせて構成されるシステムである。
【0034】
大型の第1のビデオカメラユニット100−1は、遠隔制御によってレンズの焦点調整、及びズームの調整等が行える高機能の装置であり、このユニット本体がケース101Aに収納されている。ケース101Aの正面には、第1のレンズ系102Aが取り付けられている。第1のレンズ系102Aは、被写体を撮影して第1の光学像を得る装置であり、焦点調整及びズーム調整等が行える複数のレンズ等で構成されている。ケース101Aの任意の位置には、音/音声信号変換手段(例えば、マイクロホン)103、及び音声信号/音変換手段(例えば、スピーカ)104が取り付けられている。ケース101Aの背面には、このケース101Aを映像伝送ユニット200−1の所定の位置に結合するためのガイドピン105が突設されている。ケース101Aの背面の下部と上部には、このケース101Aを映像伝送ユニット200−1に固定するためのロックピン106a,106bが突設されている。
【0035】
ガイドピン105の近傍には、第1のコネクタ107a及び第2のコネクタ107bが取り付けられている。第1のコネクタ107aは、撮影した映像信号やマイクロホン103で集音した第1のアナログ音声信号等の基本的な信号を、映像伝送ユニット200−1側へ出力する部品である。ビデオカメラユニット100−1に対する電源電力は、映像伝送ユニット200−1側からこのコネクタ107aを介して供給されるようになっている。第2のコネクタ107bは、映像伝送ユニット200−1側から与えられる付加的な信号、例えば、レンズ系102A等に対する制御信号や、スピーカ104へ出力する第2のアナログ音声信号等を入力する部品である。
【0036】
小型の第2のビデオカメラユニット100−2は、レンズの焦点が固定された簡易型の装置であり、このユニット本体がケース101Bに収納されている。ケース101Bの正面には、第2のレンズ系102Bが取り付けられている。第2のレンズ系102Bは、被写体を撮影して第2の光学像を得る装置であり、焦点が固定された1つ又は複数のレンズ等で構成されている。ケース101Bの任意の位置には、ビデオカメラユニット100−1側と同様のマイクロホン103が取り付けられている。ケース101Bの背面には、ビデオカメラユニット100−1側と同様に、このケース101Bを映像伝送ユニット200−1の所定の位置に結合するためのガイドピン105が突設されている。
【0037】
ケース101Bの背面の下部と上部には、このケース101Bを映像伝送ユニット200−1に固定するためのロックピン106a,106cが突設されている。ガイドピン105の近傍には、ビデオカメラユニット100−1側と同様に、基本的な第1のコネクタ107aが取り付けられている。しかし、制御機能やスピーカを備えていないので、第2のコネクタ107bに対応する付加的なコネクタは設けられていない。
【0038】
各ケース101A,101Bの背面のガイドピン105、ロックピン106a、及びコネクタ107aは、同一の位置に設けられている。他のロックピン106b,106cは、各ケース101A,101Bの寸法に合わせて、異なる位置に設けられている。
【0039】
これに対し、映像伝送ユニット200−1は、大型のビデオカメラユニット100−1や小型のビデオカメラユニット100−2を共通に結合して使用するユニットであり、このユニット本体がケース201Aに収納されている。ケース201Aの正面下部には、ビデオカメラユニット100−1又は100−2をスライドさせて所定の位置に固定するための溝を有する支持台202が設けられている。
【0040】
ケース201Aの正面下部の上方には、ビデオカメラユニット100−1又は100−2のガイドピン105が挿入されるガイドピン受け203と、ロックピン106a,106b,106cが挿入されるロックピン受け204a,204b,204cとが、設けられている。ロックピン受け204a〜204cは、ロックピン106a〜106cの突起部や穴部をばね性のロック機構によってラッチし、挿入されたロックピン106a〜106cが抜けないように固定する機能を有している。支持台202及びロックピン受け204a〜204c等により、カメラ保持機構部が構成されている。ケース201Aの任意の位置、例えば、上部には、ロック機構によるロックピン106a〜106cのラッチを解除するためのロック解除ボタン205が設けられている。
【0041】
ガイドピン受け203の近傍には、コネクタ部が設けられている。コネクタ部は、ビデオカメラユニット100−1,100−2側の第1のコネクタ107aと接続される第1のコネクタ206aと、ビデオカメラユニット100−1側の第2のコネクタ107bと接続される第2のコネクタ206bと、を有している。第1のコネクタ206aは、ビデオカメラユニット100−1,100−2へ電源電力を供給すると共に、これらのビデオカメラユニット100−1,100−2からの映像信号や第1のアナログ音声信号等の基本的な信号を入力するためのコネクタである。第2のコネクタ206bは、ビデオカメラユニット100−1に対して、焦点調整やズーム調整等の制御信号と、第2のアナログ音声信号等とを出力するためのコネクタである。
【0042】
ケース201Aの所定の位置、例えば、背面には、通信網に接続するための外部コネクタ207,208が設けられると共に、電源電力受電用の電源コネクタ209が設けられている。外部コネクタ207,208は、それぞれケーブル伝送インタフェース及び光ケーブル伝送インタフェースに対応するコネクタである。又、図示しないが、ケース201Aの所定の位置には、無線のローカルエリアネットワーク(Local Area Network、以下「LAN」という。)伝送インタフェースに対応する送受信アンテナが設けられている。映像伝送ユニット200−1は、外部コネクタ207,208、又は送受信アンテナを介して通信網に接続され、更にこの通信網を介して、受信側のコンピュータ等に接続されるようになっている。
【0043】
図2に示すビデオカメラユニット100−1のケース101A内には、レンズ系102Aで撮影された第1の光学像を電気信号に変換するための第1の光電変換手段(例えば、電荷結合素子(Charge Coupled Device)、以下「CCD」と いう。)109が設けられ、このCCD109の出力側に、映像信号生成手段110が接続されている。映像信号生成手段110は、撮影された第1の光学像の電気信号を、NTSC(National Television System Committee)方式の映像信号S110に変換するための装置である。映像信号生成手段110の出力側は、コネクタ107aの所定の端子に接続されている。
【0044】
ケース101Aに取り付けられたマイクロホン103は、増幅器120を介して、コネクタ107aの所定の端子に接続されている。増幅器120は、マイクロホン103から出力されたアナログ音声信号を所定のレベルに増幅し、第1のアナログ音声信号S120をコネクタ107aへ出力するための回路である。コネクタ107bの所定の端子には、増幅器130を介してスピーカ104が接続されると共に、カメラ制御手段140が接続されている。増幅器130は、コネクタ107bから与えられる第2のアナログ音声信号S260を所定のレベルに増幅し、スピーカ104に与えるための回路である。カメラ制御手段140は、コネクタ107bから与えられる制御信号S270に従って、レンズ系102Aの焦点やズームの調整、撮影角度や映像の明るさの制御等を行うための装置である。
【0045】
図2に示す映像伝送ユニット200−1のケース201A内には、コネクタ206aの所定の端子に接続された圧縮符号化手段が設けられている。この圧縮符号化手段は、ビデオカメラユニット100−1又は100−2から出力されるNTSC方式の映像信号S110を、所定の符号化方式に従い映像圧縮信号S220に変換して出力するための装置であり、例えば、映像信号デコーダ210及び画像圧縮符号化手段220により構成されている。映像信号デコーダ210は、入力側がコネクタ206aの所定の端子に接続され、このコネクタ206aから与えられる映像信号S110をディジタル画像信号S210に変換するための装置である。映像信号デコーダ210の出力側に、画像圧縮符号化手段220が接続されている。
【0046】
画像圧縮符号化手段220は、ディジタル画像信号S210を入力し、この信号S210を、予め設定した符号化方式に従い圧縮符号化を行って映像圧縮信号S220を出力する装置である。画像圧縮符号化手段220の出力側には、伝送符号化手段240が接続されている。
【0047】
伝送符号化手段240は、画像圧縮符号化手段220で圧縮符号化された映像圧縮信号S220と、第1のディジタル音声圧縮信号S250とを入力し、この信号S220,S250を所定の方式に従ってパケット多重化し、所定の通信プロトコルに従って第1の符号化信号S240aを出力する機能を有している。更に、この伝送符号化手段240は、多重化された第2の符号化信号S280を所定の通信プロトコルに従って受信し、この信号S280を、所定の方式に従って第2のディジタル音声圧縮信号S240bと伝送制御信号S240cとに分離して出力する機能も有している。
【0048】
伝送符号化手段240は、音声信号エンコーダ250の出力側、音声信号復号手段(例えば、音声信号デコーダ)260の入力側、制御信号解読手段270の入力側、及びインタフェース(以下「I/F」という。)手段280の入出力側に接続されている。音声信号エンコーダ250及び音声信号デコーダ260により、音声信号コーデックが構成されている。
【0049】
音声信号エンコーダ250は、この入力側がコネクタ206aの所定の端子に接続され、この端子から入力される第1のアナログ音声信号S120を圧縮符号化し、第1のディジタル音声圧縮信号S250を伝送符号化手段240へ出力する機能を有している。音声信号デコーダ260は、この出力側がコネクタ206bの所定の端子に接続され、伝送符号化手段240から出力される第2のディジタル音声圧縮信号S240bを入力し、この信号S240bを伸張復号して第2のアナログ音声信号S260をコネクタ206bへ出力する機能を有している。
【0050】
制御信号解読手段270は、この出力側がコネクタ206bの所定の端子に接続され、伝送符号化手段240から出力される伝送制御信号S240cを入力し、この信号S240cを解読して制御信号S270をコネクタ206bへ出力する機能を有している。
【0051】
I/F手段280は、例えば、ケーブル伝送用の有線I/F280a、光ケーブル伝送用の光I/F280b、及び無線LAN伝送用の無線I/F280cを有し、この有線I/F280aと光I/F280bが、それぞれ外部コネクタ207,208に接続されている。外部コネクタ207は、例えば、ハブ301を介して通信網300に接続され、この通信網300に、ハブ302を介して受信側のコンピュータ400が接続されている。I/F手段280は、伝送符号化手段240で符号化された第1の符号化信号S240aを、通信網300を構成する伝送媒体に対応した信号に変換して外部コネクタ207へ出力すると共に、通信網300から伝送されてきた第2の符号化信号S280を受信して伝送符号化手段240へ出力する機能を有している。
【0052】
画像圧縮符号化手段220と伝送符号化手段240は、例えば、それぞれDSPとFPLAで構成されている。DSPはメモリに格納された処理手順のプログラムに従って信号処理を行う装置であり、FPLAは論理条件を設定することにより、所定の論理演算を行うことができる論理回路である。
【0053】
画像圧縮符号化手段220と伝送符号化手段240には、それぞれDSP用のプログラムを格納するための書き換え可能な不揮発性メモリ281,282が接続されている。書き換え可能な不揮発性メモリ281,282は、例えば、紫外線等で消去可能なメモリ(Erasable Programmable Read Only Memory;EPRO M)、電気的に書き換え可能なメモリ(Electrically Erasable & Programmable ROM;EEPROM)、フラッシュメモリ(flash memory)、強誘電体メモリ(Ferroelectric Random Access Memory;FeRAM)等で構成されている。このメモリ281,282には、必要に応じて書き換えを行うために、メモリ書き換え用の治具を接続するコネクタ291,292がそれぞれ接続されている。画像圧縮符号化手段220と伝送符号化手段240には、必要に応じてFPLAの第1、第2の論理条件を設定するために、論理条件設定用の治具を接続するコネクタ293が接続されている。
【0054】
図3に示すビデオカメラユニット100−2のケース101B内には、ビデオカメラユニット100−1側と同様に、第2のレンズ系102Bで撮影された第2の光学像を電気信号に変換するCCD109が設けられている。CCD109は、第2の映像信号生成手段110を介して、コネクタ107aの所定の端子に接続されている。映像信号生成手段110は、撮影された第2の光学像の電気信号を、NTSC方式の映像信号S110に変換してコネクタ107aへ出力するための装置である。
【0055】
ケース101Bに取り付けられたマイクロホン103は、ビデオカメラユニット100−1側と同様に、増幅器120を介して、コネクタ107aの所定の端子に接続されている。増幅器120は、マイクロホン103から出力されたアナログ音声信号を所定のレベルに増幅し、第2のアナログ音声信号S120をコネクタ107aへ出力するための回路である。
【0056】
図4に示す画像圧縮符号化手段220は、これをインターネットでの動画伝送等で一般的に用いられるMPEG(Motion Picture Expert Group)−4の符号 化方式に設定した場合に、DSPとFPLAが果たす機能を模式的に表したものである。実際には、メモリ281に格納されたDSP用の符号化プログラムとFPLAに設定された第1の論理条件に従って、各部の処理が順次実行されるようになっている。
【0057】
図4に示すように、画像圧縮符号化手段220は、ディジタル画像信号S210が第1の入力側から入力されるスイッチ221、及び減算部231を有している。減算部231は、予測画像S238aと、実際に入力されるディジタル画像信号S210との画素毎の差分S231を計算する機能を有し、この減算部231の出力側が、スイッチ221の第2の入力側に接続されている。スイッチ221は、入力されたディジタル画像信号S210と、減算部231から出力される差分S231とを所定の割合(例えば、画像信号1画面に対して差分n画面、但し、nは正の整数)で切り替えて、ブロック分割部222へ与える機能を有している。
【0058】
ブロック分割部222は、例えば、画像信号を水平方向8画素、垂直方向8画素の画素ブロック群に分割する機能を有し、この出力側が、離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform、以下「DCT」という。)部223に接続されて いる。DCT部223は、DCTによって各画素ブロック毎にブロック内画像成分を直流(Direct Current、以下「DC」という。)から高周波(High Frequency)の交流(Alternating Current、以下「AC」という。)までの各周波数成 分に分解し、周波数領域の表現に変換する機能を有している。DCT部223には、量子化部224が接続されている。
【0059】
量子化部224は、ビットレートS230bにより読み出される量子化テーブル225の量子化テーブル値S225に従って、各成分を量子化し、DCT係数S224を生成する機能を有している。量子化テーブル225の量子化テーブル値S225は、人間の視覚感度がAC成分に対して弱いことを利用して、高い周波数領域のDCT係数S224を相対的に粗く量子化するように設定されている。量子化部224には、AC/DC予測部226が接続されている。
【0060】
AC/DC予測部226は、DCT係数S224の内のDC係数を、直前のブロックのDC係数を予測値として、その差分値を符号化する機能を有している。AC/DC予測部226には、ジグザグ走査部227が接続されている。ジグザグ走査部227は、DCT係数S224の内のAC係数を、ジグザグに走査することによって並び変えを行う機能を有している。ジグザグ走査部227には、可変長符号化部228が接続されている。
【0061】
可変長符号化部228は、ハフマンテーブル229のハフマンテーブル値S229を参照して、データの中で出現頻度の多い配列をビット数の少ない符号に対応させることにより、総符号量を少なくする機能を有している。可変長符号化部228の出力側には、データS230a及びビットレートS230bを出力するためのバッファ230を介して、多重化部239が接続されている。
【0062】
入力されたディジタル画像信号S210は、フレームメモリ232に格納され、このフレームメモリ232の内容と、入力されたディジタル画像信号S210とから、動き検出器233により、入力されたディジタル画像信号S210の動きの変化が検出されるようになっている。
【0063】
量子化部224には、逆量子化部234が接続されている。逆量子化部234は、DCT係数S224に量子化テーブル値S225を掛けることにより、AC及びDCの各成分の値に戻す機能を有している。逆量子化部234は、逆DCT部235に接続されている。逆DCT部235は、周波数領域で表現されたAC及びDCの各成分の値を、各画素ブロック毎のブロック内画像成分に戻す機能を有している。逆DCT部235で生成されたブロック内画像成分は、加算部236に与えられるようになっている。
【0064】
加算部236には、更に、予測画像S238aが与えられ、この加算部236による加算結果が、フレームメモリ237に格納されるようになっている。入力されたディジタル画像信号S210の動きの変化が、動き検出器233により検出され、この検出結果が、動き補償部238に与えられる。動き補償部238は、動き検出器233の検出結果と、フレームメモリ237の内容とを入力し、予測画像S238aと符号化された動き情報S238bとを出力し、この予測画像S238aが、減算部231及び加算部236に与えられるようになっている。
【0065】
符号化された動き情報S238bと、量子化テーブル225の量子化テーブル値S225と、ハフマンテーブル229のハフマンテーブル値S229と、バッファ230のデータS230aとは、多重化部239に与えられ、圧縮符号化された映像圧縮信号S220が生成されて出力されるようになっている。
【0066】
このような画像圧縮符号化手段220−1において、DCT部223、量子化部224、AC/DC予測部226、ジグザグ走査部227、動き検出器233、逆量子化部234、及び逆DCT部235は、DSPを用いて構成されている。又、ブロック分割部222、可変長符号化部228、バッファ230、減算部231、動き補償部238、加算部236、及び多重化部239は、FPLAを用いて構成されている。
【0067】
図4の画像圧縮符号化手段220は、MPEG−4方式の圧縮符号化を行うようにDSPとFPLAを構成したものであるが、例えば、図中の破線枠で囲んだブロック分割部222〜バッファ230のテクスチャ符号化部220aを、DSPとFPLAで構成することにより、静止画で一般的に使用されるJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式の圧縮符号化を行うことができる。
【0068】
同様に、図2及び図3の伝送符号化手段240も、DSPとFPLAで構成することにより、各種の通信プロトコルや伝送速度等に対応させることができる。
【0069】
図5に示す音声信号エンコーダ250を用いた音声信号の圧縮符号化について説明する。
【0070】
アナログ信号をディジタル化して伝送するディジタル通信では、信号波形を標本化、量子化及び符号化によってディジタルで表現することを波形符号化という。音声信号のディジタル通信において、波形符号化の代表的なものとしてPCM(Pulse Code Modulation)方式があり、その他、差分PCM(Differential PCM ;DPCM)方式、適応差分PCM(Adaptive DPCM;ADPCM)方式等がある。PCM方式では、アナログ信号である音声波形を、復号化が可能な周波数で標本化し、その振幅を量子化して2進数表現の符号として表す。DPCM方式では、情報量をできるだけ少なくするために、隣接する振幅の差を取り、その差分のみを符号化する。DPCM方式の場合、量子化誤差があると、送信側と受信側との信号には、量子化歪みが累積していく。
【0071】
これを防止するために、ADPCM方式では、DPCMに適応量子化の原理を取り入れ、受信側の復号器と同じ適応逆量子化回路を送信側の符号器に設け、量子化誤差の累積を防止している。
【0072】
即ち、音声信号波形の統計的な性質として、サンプル値間の相関が大きく、又、振幅変化にはサンプル値毎の細かい変化(瞬時)と、ピッチ構造や音節構造に基づくゆっくりした大きな変化(平均)がある。相関が大きい程、差分による信号のダイナミックレンジは大きく圧縮ができ、平均パワーの圧縮が可能になる。音声振幅変化への適応を、前のサンプル値からの自己回帰予測部(瞬時予測)と、移動平均予測部(平均予測)とに分けて適応化すれば、効果はさらに高まる。このような音声信号符号化方式が、ADPCM方式であり、電話品質の音声が得られ、演算量を低減でき、伝送エラーに対して有利であり、フレーム長が短い、といった特徴がある。
【0073】
そこで、図5に示す音声信号エンコーダ250では、ADPCM方式により、第1のアナログ音声信号S120を圧縮符号化して第1のディジタル音声圧縮信号S250を出力する構成にしている。
【0074】
この音声信号エンコーダ250では、入力された第1のアナログ音声信号S120から予測信号S258を減算して減算信号S251を出力する減算部251を有し、この減算部251の出力側に、量子化部252が接続されている。量子化部252は、量子化ステップ幅S253aに基づき、減算信号S251を量子化して第1のディジタル音声圧縮信号S250を出力する機能を有し、この量子化部252の出力側に、適応的信号処理部253及び逆量子化部254が接続されている。適応的信号処理部253は、ディジタル音声圧縮信号S250を適応的に処理して量子化ステップ幅S253a及び逆量子化ステップ幅S253bを出力し、この量子化ステップ幅S253aを量子化部252に与えると共に、逆量子化ステップ幅S253bを逆量子化部254に与える機能を有している。このように、復号回路をエンコーダのフィードバック回路に持たせることにより、量子化誤差の累積を防止している。
【0075】
逆量子化部254は、逆量子化ステップ幅S253bに基づき、ディジタル音声圧縮信号S250を逆量子化して出力信号S254を出力する機能を有し、この出力側に、加算部255及び移動平均予測部256が接続されている。加算部255は、出力信号S254と予測信号S258とを加算して加算信号S255を出力する機能を有し、この出力側に、移動平均予測部256及び自己回帰予測部257が接続されている。
【0076】
移動平均予測部256は、出力信号S254及び加算信号S255を入力し、過去の入力からゆっくりした大きな振幅変化を予測して予測信号S256を出力する機能を有し、この出力側に、加算部258が接続されている。自己回帰予測部257は、加算信号S255を入力し、前のサンプル値から予測して瞬時で細かい予測信号S257を出力する機能を有し、この出力側に、加算部258が接続されている。加算部258は、予測信号S256及びS257を入力して予測信号S258を出力する機能を有し、この出力側に、減算部251が接続されている。
【0077】
この音声信号エンコーダ250では、第1のアナログ音声信号S120が入力されると、過去の入力から予測された予測信号S258が、減算部251によって減算される。この減算部251の減算信号S251は、適応化された量子化ステップ幅S253aに基づき、量子化部252で量子化される。この際、量子化ステップ幅S253aによる量子化結果が、絶対値的に常に許容レベルの中央付近にあるようにして、許容レベルの上限に近づく状態(傾斜過負荷の状態)にも、許容レベルの下限に近づく状態(粒子性雑音の状態)にも、陥らないように制御される。そして、量子化部252から、圧縮符号化された第1のディジタル音声圧縮信号S250が出力される。
【0078】
次に、図1〜図5の映像伝送システムの設定(A)と、動作(B)を説明する。
【0079】
(A) 映像伝送システムの設定
【0080】
まず、この映像伝送システムの使用目的に合わせて複数種類のビデオカメラユニットの内の例えばビデオカメラユニット100−1又は100−2を選択する。即ち、撮影の目的、必要とする画像品質、負担できる費用等を考慮して、低品質カメラユニット、中品質カメラユニット、高品質カメラユニット、又は特殊用途カメラユニット等を選択する。例えば、赤外線カメラユニットを用いて視界外感知カメラユニットとして使用することも可能である。
【0081】
又、伝送路として使用する通信網300と受信側のコンピュータ400等の仕様に応じて、画像信号の圧縮符号化の方式、通信網300の種類、伝送速度及び通信プロトコル等の動作環境を選択する。
【0082】
圧縮符号化方式としては、前記JPEG、MPEG−4の他、ディジタル・テレビ放送等で使用されるMPEG−2等の方式がある。通信網300を構成する伝送媒体としては、前述したように、ケーブル、光ケーブル、無線等がある。伝送速度としては、電話網のモデムに対応する54kbps、狭帯域ISDN(Integrated Services Digital Network)に対応する64kbps、10Base LANの10Mbps、100BaseLANの100Mbps等がある。又、通信プロトコルとしては、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、UDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol )等がある。
【0083】
次に、選択した動作環境に対応して、予め作成されているDSP用のプログラムとFPLA用の設定情報を準備する。
【0084】
更に、映像伝送ユニット200−1のコネクタ291,292にメモリ書き換え用の治具を接続し、選択された方式に対応する処理手順の符号化プログラムをメモリ281に格納すると共に、通信プログラムをメモリ282に格納する。又、コネクタ293にFPLAの論理条件設定用の治具を接続し、選択された方式に対応する第1の論理条件を画像圧縮符号化手段220内のFPLAに設定すると共に、第2の論理条件を伝送符号化手段240内のFPLAに設定する。
【0085】
このように映像伝送ユニット200−1の動作環境の設定が完了した後、この映像伝送ユニット200−1の支持台202に、例えば、選択したビデオカメラユニット100−1の底面を乗せ、溝の上をスライドさせる。ビデオカメラユニット100−1側のガイドピン105と、映像伝送ユニット200−1側のガイドピン受け203とにより、精度良く接合位置が定まる。更に、ビデオカメラユニット100−1のコネクタ107a,107bと、映像伝送ユニット200−1のコネクタ206a,206bとを嵌合させると共に、ロックピン106a,106bとロックピン受け204a,204bとにより、ビデオカメラユニット100−1と映像伝送ユニット200−1とを接合して固定する。なお、ビデオカメラユニット100−1と映像伝送ユニット200−1とを分離する場合には、映像伝送ユニット200−1側のロック解除ボタン205を押しながら引き離すようにすればよい。
【0086】
ビデオカメラユニット100−1と映像伝送ユニット200−1とを結合した後、監視エリアを撮影するために、ビデオカメラユニット100−1を所定の位置に設置し、電源及び通信網300等との接続を行う。
【0087】
(B) 映像伝送システムの動作
【0088】
ビデオカメラユニット100−1において、レンズ系102Aにより撮影された被写体の光学像は、CCD109によって電気信号に変換され、映像信号生成手段110によりNTSC方式の映像信号S110が生成される。映像信号S110は、コネクタ107a,206aを介して、映像伝送ユニット200−1側の映像信号デコーダ220へ伝えられ、この映像信号デコーダ210によりディジタル画像信号S210に変換されて画像圧縮符号化手段220へ与えられる。
【0089】
ディジタル画像信号S210は、画像圧縮符号化手段220において、メモリ281に格納された符号化プログラムに従い、所定の符号化方式で圧縮符号化されて映像圧縮信号S220が生成され、伝送符号化手段240へ与えられる。
【0090】
一方、ビデオカメラユニット100−1側のマイクロホン103で集音された音声信号は、増幅器120により所定のレベルに増幅されて第1のアナログ音声信号S120が生成され、コネクタ107a,206aを介して、映像伝送ユニット200−1側の音声信号デコーダ260へ伝えられる。アナログ音声信号S120は、音声信号エンコーダ250により圧縮符号化されて第1のディジタル音声圧縮信号S250が生成され、伝送符号化手段240へ与えられる。
【0091】
伝送符号化手段240において、映像圧縮信号S220とディジタル音声圧縮信号S250は、メモリ282に格納された通信プログラムに基づき、送信信号としてパケット多重化されて第1の符号化信号S240aが生成され、所定の通信プロトコルに従ってI/F手段280へ出力される。
【0092】
第1の符号化信号S240aは、I/F手段280において、通信網300を構成する伝送媒体に対応した有線、無線、又は光の信号に変換され、この通信網300を介して、受信側のコンピュータ400へ伝送される。
【0093】
一方、受信側のコンピュータ400から出力されたビデオカメラユニット100−1に対する制御信号と音声信号は、パケット多重化されて第2の符号化信号S280に変換され、通信網300を介して、映像伝送ユニット200−1へ送信される。送られてきた第2の符号化信号S280は、I/F手段280で受信されて伝送符号化手段240に与えられ、第2のディジタル音声圧縮信号S240bと伝送制御信号S240cとに分離される。ディジタル音声圧縮信号S240bは、音声信号デコーダ260で伸張復号されて第2のアナログ音声信号S260に変換され、コネクタ206b,107bを介して、ビデオカメラユニット100−1へ送られる。送られてきたアナログ音声信号S260は、増幅器130で増幅され、スピーカ104から出力される。
【0094】
伝送符号化手段240から出力された伝送制御信号S240cは、制御信号解読手段270により解読されて制御信号S270に変換され、コネクタ206b,107bを介してビデオカメラユニット100−1へ送られる。送られてきた制御信号S270は、カメラ制御手段140に与えられ、レンズ系102A等の制御が行われる。
【0095】
以上のように、この第1の実施形態では、次の(1)〜(3)のような効果がある。
【0096】
(1) 図1〜図3の映像伝送システムは、複数種類のビデオカメラユニットの内の例えば個別のビデオカメラユニット100−1,100−2と、共通の映像伝送ユニット200−1とを組み合わせて構成している。そのため、例えば、簡易型のビデオカメラユニット100−2を、高機能のビデオカメラユニット100−1に変更する場合、映像伝送ユニット200−1は共通に使用できるので、ビデオカメラユニット100−1のみを新たに準備すればよい。これにより、少ないコストで機能向上を行うことができる。
【0097】
(2) 映像伝送ユニット200−1における画像圧縮符号化手段220と伝送付号化手段240は、例えば、DSPとFPLAを用いて構成し、このDSPのプログラムとFPLAの論理条件を、所定の符号化方式と通信プロトコル等に合わせて設定するようにしている。これにより、ハードウエアを変更せずに、使用目的に合った機能を有する映像伝送システムを容易に実現することができる。
【0098】
(3) メーカーにとっては、1種類の映像伝送ユニット200−1を製造し、要求に応じて所定の符号化方式等を設定すればよいので、在庫調整が容易になると共に納期の短縮が可能になる。
【0099】
[第2の実施形態(図6、図7)]
【0100】
この発明の第2の実施形態を示す図6及び図7の映像伝送システムにおいて、第1の実施形態を示す図1及び図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0101】
この映像伝送システムでは、複数種類のビデオカメラユニットの内の例えば第1のビデオカメラユニット100−3の外部に、マイクロホン103が設けられると共に、スピーカ104及び増幅器130がボックス等に収納されて設けられている。そして、これらの第1のビデオカメラユニット100−3、マイクロホン103、及びスピーカ104側の増幅器130は、着脱自在のコネクタ付きケーブル501,502,503を介して、映像伝送ユニット200−2に接続されている。
【0102】
即ち、第1のビデオカメラユニット100−3は、図1及び図2のビデオカメラユニット100−1とほぼ同様に、遠隔制御によってレンズの焦点調整、ズームの調整、撮影角度の変更、映像の明るさの制御等が行える高機能の装置であり、モータ等によって撮影角度の変更を行うための雲台101C−1を有している。雲台101C−1上には、ケース101C−2が回転自在に取り付けられ、撮影角度が変えられるようになっている。ケース101C−2の正面には、図1及び図2と同様の第1のレンズ系102Aが取り付けられている。ケース101C−2の任意の位置、例えば、背面には、ケーブル接続用の端子107c,107dが取り付けられている。
【0103】
ケース101C−2内には、図2と同様のCCD109、映像信号生成手段110、及びカメラ制御手段140等が設けられている。CCD109は、レンズ系120Aで撮影された第1の光学像を電気信号に変換する素子であり、この出力側が、映像信号生成手段110を介して、端子107cに接続されている。カメラ制御手段140は、端子107dから与えられる制御信号S270に従って、レンズ系102Aの焦点、ズームの調整、映像の明るさの制御や、雲台101C−1上のケース101C−2を回転させてレンズ系102Aの撮影角度を変更する等の制御を行うための装置である。
【0104】
映像伝送ユニット200−2は、ユニット本体を収納するケース201Bを有している。ケース201Bの所定の位置、例えば、正面には、ケーブル接続用の端子206c,206d,206e,206fが設けられると共に、該ケース201Bの背面には、図1及び図2と同様の外部コネクタ207,208及び電源コネクタ209が設けられている。
【0105】
ケース201B内には、図1及び図2と同様のコネクタ291,292,293が設けられると共に、図1及び図2と同様のマイクロホン103側の増幅器120、映像信号デコーダ210、映像圧縮符号化手段220、伝送符号化手段240、音声信号エンコーダ250、音声信号デコーダ260、制御信号解読手段270、I/F手段280、及び不揮発性メモリ281,282が設けられている。
【0106】
端子206cは、映像信号デコーダ210の入力側に接続されている。端子206dは、制御信号解読手段270の入力側に接続されている。端子206eは、増幅器120を介して、音声信号エンコーダ250の入力側に接続されている。端子206fは、音声信号デコーダ260の出力側に接続されている。
【0107】
ビデオカメラユニット100−3側の端子107c,107dと、映像伝送ユニット200−2側の端子206c,206dとは、着脱自在のコネクタ付きケーブル501によって相互に接続されている。端子206eには、着脱自在のコネクタ付きケーブル502を介して、マイクロホン103が接続されている。端子206fには、着脱自在のコネクタ付きケーブル503を介して、ボックス等に収納されたスピーカ104側の増幅器130の入力側が接続されている。
【0108】
この第2の実施形態の映像伝送システムでは、図2の映像伝送システムとほぼ同様の作用、効果が得られる。その上、映像伝送ユニット200−2の端子206c〜206fに、コネクタ付きケーブル501〜503によってビデオカメラユニット100−3、マイクロホン103、及びボックス等に収納されたスピーカ104側の増幅器130を着脱自在に接続するようになっているので、製造や組立が容易で、しかも、他のビデオカメラユニット、マイクロホン、あるいはスピーカと簡単に取り替えることができる。マイクロホン103やスピーカ104は、使用しないときには、映像伝送ユニット200−2に接続しなければよい。
【0109】
なお、マイクロホン103側の増幅器120は、このマイクロホン103に内蔵させてもよい。又、スピーカ104側の増幅器130は、映像伝送ユニット200−2内に設けてもよい。
【0110】
[第3の実施形態(図8、図9)]
【0111】
この発明の第3の実施形態を示す図8及び図9の映像伝送システムにおいて、第1の実施形態を示す図1、図2、及び第2の実施形態を示す図6、図7中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0112】
この映像伝送システムでは、複数種類のビデオカメラユニットの内の例えば第2のビデオカメラユニット100−4と、映像伝送ユニット200−3とが、ケース601内に収納され、このケース601の外部に、マイクロホン103が設けられると共に、スピーカ104及び増幅器130がボックス等に収納されて設けられている。
【0113】
即ち、第2のビデオカメラユニット100−4は、図1及び図3のビデオカメラユニット100−2とほぼ同様に、レンズの焦点が固定された簡易型の装置であり、第2のレンズ系102Bが設けられている。ビデオカメラユニット100−4には、ケーブル接続用の端子107eが設けられ、この端子107eとレンズ系102Bとの間に、図3と同様のCCD109、及び映像信号生成手段110が接続されている。このビデオカメラユニット1004は、ケース601内の正面側に、例えば、取り外し可能な状態で取り付けられている。
【0114】
映像伝送ユニット200−3は、図6及び図7とほぼ同様に、端子206c〜206f、外部コネクタ207,208、電源コネクタ209、コネクタ291〜293、マイクロホン103側の増幅器120、映像信号デコーダ210、画像圧縮符号化手段220、伝送符号化手段240、音声信号エンコーダ250、音声信号デコーダ260、制御信号解読手段270、I/F手段280、及び不揮発性メモリ281,282を有している。この映像伝送ユニット200−3は、ケース601内においてビデオカメラユニット100−4の背面側に取り付けられている。ビデオカメラユニット100−4側の端子107eと映像伝送ユニット200−3側の端子206cとは、着脱自在のコネクタ付きケーブル504によって相互に接続されている。
【0115】
ケース601の外部に設けられたマイクロホン103は、着脱自在のコネクタ付きケーブル502を介して、映像伝送ユニット200−3側の端子206eに接続されている。ボックス等に収納されたスピーカ104側の増幅器130は、着脱自在のコネクタ付きケーブル503を介して、映像伝送ユニット200−3側の端子206fに接続されている。
【0116】
この第3の実施形態の映像伝送システムでは、図3の映像伝送システムとほぼ同様の作用、効果が得られる。その上、ケース601内にビデオカメラユニット100−4及び映像伝送ユニット200−3が収納され、このビデオカメラユニット100−4と映像伝送ユニット200−3とが、着脱自在のコネクタ付きケーブル504によって相互に接続されているので、製造や組立が容易で、小型の映像伝送システムを実現できる。マイクロホン103やスピーカ104は、使用しないときには、ケース601に接続しなければよい。
【0117】
なお、第2の実施形態と同様に、マイクロホン103側の増幅器120は、このマイクロホン103に内蔵させてもよい。又、スピーカ104側の増幅器130は、映像伝送ユニット200−3内に設けてもよい。
【0118】
[変形例]
【0119】
以上説明した第1〜第3の実施形態は、あくまでも、この発明の技術内容を明らかにするためのものであって、この発明は上記第1〜第3の実施形態にのみ限定して狭義に解釈されるものではなく、この発明の精神と「特許請求の範囲」に記載された範囲内で、種々変更して実施することができる。その変形例としては、例えば、次の(a)〜(j)のようなものがある。
【0120】
(a) 図1、図2及び図3のビデオカメラユニット100−1,100−2では、マイクロホン103の音声信号を出力するようにしているが、使用目的によっては、音声信号を用いなくてもよい。この場合、増幅器120、及び音声信号エンコーダ250等を省略でき、これによって回路構成を簡単化できる。又、第1〜第3の実施形態において、スピーカ104を使用しない場合には、増幅器130、及び音声信号デコーダ260等を省略でき、これによって回路構成をより簡単化できる。
【0121】
(b) 複数種類のビデオカメラユニットの内の例えばビデオカメラユニット100−1〜100−4の種類は、大型と小型の2種類に限定されない。又、図2、図3、図7及び図9の各映像伝送ユニット200−1〜200−3は、ハードウエアを変更することなく、プログラム及び論理条件を変えることにより、3種類以上の複数種類のビデオカメラユニットに対して共通に使用することができる。
【0122】
(c) 圧縮符号化方式、伝送速度、伝送媒体、通信プロトコル等は、例示したものに限定されない。又、符号化方式と通信プロトコルに対応する処理手順のプログラムを格納するための2つの不揮発性メモリ281,282は、前記符号化方式及び前記通信プロトコルに対応する処理手順のプログラムを格納するための1つの不揮発性メモリに置き換えてもよい。
【0123】
(d) 図1のスピーカ104は、ビデオカメラユニット100−1側ではなく、映像伝送ユニット200−1側に設けてもよい。
【0124】
(e) 図1及び図2のビデオカメラユニット100−1において、スピーカ104に代えて、イヤホン・ジャックを設けてもよい。
【0125】
(f) 図1の映像伝送システムにおいて、ロックピン106a,106b,106cとロックピン受け204a,204b,204cとを精度良く構成することができれば、ガイドピン105とガイドピン受け203とを設ける必要はない。
【0126】
(g) 図1〜図3のビデオカメラユニット100−1,100−2と映像伝送ユニット200−1とを接続するコネクタ107a,107b,206a,206bの数は、1個又は2個に限定されない。必要に応じて更に多数のコネクタを使用することができる。
【0127】
(h) 図2、図3、図7及び図9の映像伝送システムにおいて、各ビデオカメラユニット100−1〜100−4から各映像伝送ユニット200−1〜200−3へ出力される映像信号S110は、NTSC方式に限定されない。PAL(Phase Alternation by Line)方式やSECAM(Sequentiel A Memoir)方式等も、同様に適用することができる。その場合、映像信号デコーダ210は、該当する映像信号S110に対応したものを使用すればよい。
【0128】
(i) 図2、図3、図7及び図9の各映像伝送ユニット200−1〜200−3において、音声信号を圧縮しないで伝送する場合には、音声信号エンコーダ250及び音声信号デコーダ260中の圧縮回路を省略でき、これによって音声信号エンコーダ250及び音声信号デコーダ260の回路構成を簡単化できる。
【0129】
(j) 図3及び図9の映像伝送ユニット200−1,200−3では、制御信号S270の出力が不要のため、この制御信号S270に関係する制御信号解読手段270等を省略してもよい。これにより、回路構成を簡単化できる。
【0130】
【発明の効果】
【0131】
以上詳細に説明したように、第1の発明の映像伝送ユニットによれば、使用目的に合わせて、必要な機能を有するビデオカメラユニットを選択して映像伝送ユニットに組み合わせることができるので、ビデオカメラユニットのみを交換することにより、使用目的に合った機能を低コストで容易に実現することができる。
【0132】
第2の発明の映像伝送ユニットによれば、ビデオカメラユニット側に対して音声による指示等を行うことができる。
【0133】
第3の発明の映像伝送ユニットによれば、遠方からビデオカメラユニットの制御を行うことができる。
【0134】
第4の発明の映像伝送ユニットによれば、映像伝送ユニットの所定の位置に、ビデオカメラユニットを確実に保持することができる。
【0135】
第5の発明の映像伝送ユニットによれば、基本機能のみを有するビデオカメラユニットの場合には、第1のコネクタだけを使用して接続し、基本機能とズーム等の制御機能とを有するビデオカメラユニットの場合には、第1及び第2のコネクタを使用して接続することができる。
【0136】
第6の発明の映像伝送ユニットによれば、不揮発性メモリ内のプログラムを書き換え、FPLAの論理条件の設定変更を行うことにより、同一のハードウエアを用いて各種の圧縮符号化方式と、通信プロトコル及び伝送速度等に対応させることができる。
【0137】
第7の発明の映像伝送ユニットによれば、伝送用の符号化信号は、インタフェース手段によって、伝送媒体に対応した有線、無線又は光等の信号に変換されて伝送される。このため、ハードウエアを変更せずに各種の伝送媒体に対応できる。
【0138】
第8の発明の映像伝送ユニットによれば、第1〜第7の発明の効果を有する映像伝送システムを実現できる。
【0139】
第9の発明の映像伝送システムによれば、映像信号及び音声信号の双方向の伝送が行え、かつ、共通の映像伝送ユニットに対して、機能の異なるビデオカメラユニットを交換することにより、使用目的に合った機能を、低コストで容易に実現することができる。
【0140】
第10の発明の映像伝送システムによれば、映像伝送ユニットと各ビデオカメラユニットとを、コネクタ付きケーブルにより簡単に接続できる。そのため、映像伝送ユニットに対して、機能の異なるビデオカメラユニットを簡単に交換できる。
【0141】
第11の発明の映像伝送システムによれば、映像伝送ユニット及び第2のビデオカメラユニットを、コネクタ付きケーブルにより簡単に接続できる。そのため、低機能のビデオカメラユニットと映像伝送ユニットとを、簡単に接続して容易に小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好ましい第1の実施形態を示す映像伝送システムの構成図である。
【図2】図1の映像伝送システムの内部構成を示すブロック図である。
【図3】図1の映像伝送システムの内部構成を示すブロック図である。
【図4】図2又は図3中の画像圧縮符号化手段の一例を示す機能構成図である。
【図5】図2又は図3中の音声信号エンコーダの一例を示す機能構成図である。
【図6】この発明の好ましい第2の実施形態を示す映像伝送システムの構成図である。
【図7】図6の映像伝送システムの内部構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の好ましい第3の実施形態を示す映像伝送システムの構成図である。
【図9】図8の映像伝送システムの内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100−1,100−2,100−3,100−4 ビデオカメラユニット
102A,102B レンズ系
103 マイクロホン
104 スピーカ
106a,106b ロックピン
107a,107b,206a,206b コネクタ
109 CCD
110 映像信号生成手段
140 カメラ制御手段
200−1,200−2,200−3 映像伝送ユニット
202 支持台
204a,204b ロックピン受け
210 映像信号デコーダ
220 画像圧縮符号化手段
240 伝送符号化手段
250 音声信号エンコーダ
260 音声信号デコーダ
270 制御信号解読手段
280 I/F(インタフェース)手段
281,282 不揮発性メモリ
300 通信網
501,502,503,504 ケーブル
601 ケース
【発明の属する技術分野】
【0002】
この発明は、監視システム、遠隔医療システム、テレビ会議システム等に使用され、ビデオカメラユニットで得られた映像情報や、マイクロフォン・スピーカ等による音声情報を、通信網等を介して伝送する映像伝送ユニット及び映像伝送システムに関するものである。
【0003】
【従来の技術】
【0004】
従来、このような分野の技術としては、例えば、次のような文献に記載されるものがあった。
【0005】
文献1;特開2000−66969号公報
【0006】
文献1には、映像伝送装置と、これを用いた映像伝送システムの技術が記載されている。この技術では、監視システム等において、映像を撮影して遠隔地へ伝送する場合、ビデオカメラ、転送指令手段、及び送信手段を一体構造にした映像伝送装置が使用されている。
【0007】
この種の映像伝送装置では、ビデオカメラで被写体を撮影して映像情報を得る。そして、転送指令手段によって映像情報の転送先を指定すると、この転送先情報と映像情報とが、送信手段によって通信網上に送信され、送信先の映像伝送装置等に送られる。従って、利用者は、撮影する映像の品質や通信網等の条件が使用目的に一致するような映像伝送装置を購入して、使用するようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、文献1に記載されたような従来の映像伝送装置では、次のような課題があった。
【0010】
既に購入した映像伝送装置を異なる条件で使用する場合、従来の映像伝送装置では対応できないため、新しい使用目的に対応した映像伝送装置を購入する必要がある。例えば、ビデオカメラの解像度を向上させたい場合、ビデオカメラだけでなく転送指令手段や送信手段も含めて、映像伝送装置全体を取り替える必要があった。このため、取り替えに必要な費用が大きくなるという課題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するために、この発明の内の第1の発明の映像伝送ユニットでは、コネクタを有するビデオカメラユニットを所定の位置に着脱可能に保持するカメラ保持機構部と、前記ビデオカメラユニットが前記カメラ保持機構部に保持されたときに、前記ビデオカメラユニット側のコネクタに嵌合するように対応するコネクタを配設したコネクタ部と、前記ビデオカメラユニットの出力信号を所定の符号化方式に従い圧縮信号に変換して出力する圧縮符号化手段と、前記圧縮信号を所定の通信プロトコルに従い伝送用の符号化信号に変換して出力する伝送符号化手段と、前記符号化信号を所定の伝送媒体に対応した信号に変換して前記伝送媒体へ伝送するインタフェース手段と、を備えている。
【0013】
このような構成を採用したことにより、カメラ保持機構部によって、ビデオカメラユニットが映像伝送ユニットの所定の位置に着脱可能に保持され、コネクタ部のコネクタがビデオカメラユニット側のコネクタに嵌合される。ビデオカメラユニットの出力信号は、コネクタを介して映像伝送ユニットに与えられ、圧縮符号化手段により、所定の符号化方式に従って圧縮信号に変換される。圧縮信号は、伝送符号化手段により、所定の通信プロトコルに従って伝送用の符号化信号に変換される。更に、伝送用の符号化信号は、インタフェース手段により、伝送媒体に対応した信号に変換されてこの伝送媒体へ伝送される。
【0014】
第2の発明の映像伝送ユニットでは、コネクタを有するビデオカメラユニットを所定の位置に着脱可能に保持するカメラ保持機構部と、前記ビデオカメラユニットが前記カメラ保持機構部に保持されたときに、前記ビデオカメラユニット側のコネクタに嵌合するように対応するコネクタを配設したコネクタ部と、前記ビデオカメラユニットの出力信号を所定の符号化方式に従い圧縮信号に変換して出力する圧縮符号化手段と、与えられる符号化された符号化音声信号を復号してアナログの音声信号に変換し、前記ビデオカメラユニットへ出力する音声信号復号手段と、前記圧縮信号を所定の通信プロトコルに従い伝送用の符号化信号に変換して出力すると共に、前記符号化音声信号を出力して前記音声信号復号手段に与える伝送符号化手段と、前記符号化信号を入力し、所定の伝送媒体に対応した信号に変換して前記伝送媒体へ伝送すると共に、前記伝送媒体を介して伝送されてきた前記符号化音声信号を受信し、前記伝送符号化手段に与えるインタフェース手段と、を備えている。
【0015】
このような構成を採用したことにより、ビデオカメラユニットの出力信号は、圧縮符号化手段で圧縮信号に変換され、伝送符号化手段で伝送用の符号化信号に変換された後、インタフェース手段により伝送媒体へ伝送される。伝送媒体から送られてきた符号化音声信号は、インタフェース手段で受信され、伝送符号化手段により音声信号復号手段に与えられる。音声信号復号手段では、与えられた符号化音声信号をアナログの音声信号に変換し、ビデオカメラユニットへ出力する。
【0016】
第3の発明の映像伝送ユニットでは、コネクタを有するビデオカメラユニットを所定の位置に着脱可能に保持するカメラ保持機構部と、前記ビデオカメラユニットが前記カメラ保持機構部に保持されたときに、前記ビデオカメラユニット側のコネクタに嵌合するように対応するコネクタを配設したコネクタ部と、前記ビデオカメラユニットの出力信号を所定の符号化方式に従い圧縮信号に変換して出力する圧縮符号化手段と、与えられる伝送制御信号を解読して前記ビデオカメラユニット全体を制御するための制御信号を前記ビデオカメラユニットへ出力する制御信号解読手段と、前記圧縮信号を所定の通信プロトコルに従い伝送用の符号化信号に変換して出力すると共に、前記伝送制御信号を出力して前記制御信号解読手段に与える伝送符号化手段と、前記符号化信号を入力し、所定の伝送媒体に対応した信号に変換して前記伝送媒体へ伝送すると共に、前記伝送媒体を介して伝送されてきた前記伝送制御信号を受信し、前記伝送符号化手段に与えるインタフェース手段と、を備えている。
【0017】
このような構成を採用したことにより、ビデオカメラユニットの出力信号は、圧縮符号化手段で圧縮信号に変換され、伝送符号化手段で伝送用の符号化信号に変換された後、インタフェース手段により伝送媒体へ伝送される。伝送媒体から送られてきた伝送制御信号は、インタフェース手段で受信され、伝送符号化手段により制御信号解読手段に与えられる。制御信号解読手段では、与えられた伝送制御信号を解読して制御信号をビデオカメラユニットへ出力する。
【0018】
第4の発明の映像伝送ユニットでは、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、前記カメラ保持機構部は、前記ビデオカメラユニットを摺動させながら所定の位置に導いて支えるための支持台と、前記ビデオカメラユニット側のロックピンを受けるためのロックピン受けとを有している。
【0019】
第5の発明の映像伝送ユニットでは、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、前記コネクタ部は、前記ビデオカメラユニットから出力される信号を受信するための第1のコネクタと、前記ビデオカメラユニットに与える信号を送信するための第2のコネクタとを有している。
【0020】
第6の発明の映像伝送ユニットでは、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、前記圧縮符号化手段及び前記伝送符号化手段は、前記符号化方式及び前記通信プロトコルに対応する処理手順のプログラムを格納するための書き換え可能な不揮発性メモリと、前記メモリに格納されたプログラムに従って信号処理を行うディジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、以下「DSP」という 。)と、設定された論理条件に従って論理演算を行うフィールド・プログラマブル・ロジック・アレイ(Field Programmable Logic Array、以下「FPLA」い う。)と、を有している。
【0021】
このような構成を採用したことにより、ビデオカメラユニットの出力信号はコネクタを介して映像伝送ユニットに与えられ、例えば、メモリ、DSP、及びFPLAにより構成された圧縮符号化手段により、所定の符号化方式に従って圧縮信号に変換される。圧縮信号は、例えば、メモリ、DSP、及びFPLAにより構成された伝送符号化手段により、所定の通信プロトコルに従って伝送用の符号化信号に変換される。
【0022】
第7の発明の映像伝送ユニットでは、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、前記インタフェース手段は、有線信号、無線信号及び光信号に対応するそれぞれの伝送インタフェースを有している。
【0023】
第8の発明の映像伝送システムでは、第1〜第7の発明のいずれか1つの映像伝送ユニットと、前記映像伝送ユニットに対応するビデオカメラユニットとで構成している。
【0024】
第9の発明の映像伝送システムでは、所定の伝送媒体に接続される映像伝送ユニットと、前記映像伝送ユニットに対して取り替え可能に接続するための複数種類のビデオカメラユニットとを備えている。
【0025】
前記映像伝送ユニットは、所定の符号化方式に対応する処理手順の符号化プログラム及び第1の論理条件に従い、前記各ビデオカメラユニットから入力される映像信号を映像圧縮信号に変換して出力する圧縮符号化手段と、与えられる伝送制御信号を解読し、制御信号を生成して前記ビデオカメラユニットへ出力する制御信号解読手段と、外部の音/音声信号変換手段から入力される第1のアナログ音声信号を圧縮符号化して第1のディジタル音声圧縮信号を出力する音声信号エンコーダと、与えられる第2のディジタル音声圧縮信号を伸張復号して第2のアナログ音声信号を外部の音声信号/音変換手段へ出力する音声信号デコーダと、所定の通信プロトコルに対応する処理手順の通信プログラム及び第2の論理条件に従い、前記映像圧縮信号及び前記第1のディジタル音声圧縮信号を第1の符号化信号に変換して出力すると共に、与えられる第2の符号化信号を受信し、前記伝送制御信号と前記第2のディジタル音声圧縮信号に分離して前記制御信号解読手段と前記音声デコーダに与える伝送符号化手段と、前記第1の符号化信号を入力し、前記伝送媒体に対応した信号に変換して前記伝送媒体へ伝送すると共に、前記伝送媒体から伝送されてきた前記第2の符号化信号を受信し、前記伝送符号化手段に与えるインタフェース手段と、を有している。
【0026】
前記複数種類のビデオカメラユニットの内の第1のビデオカメラユニットは、被写体を撮影して第1の光学像を得る第1のレンズ系と、前記第1の光学像を電気信号に変換して出力する第1の光電変換手段と、前記圧縮符号化手段に対して着脱自在に接続され、前記第1の光電変換手段から出力された電気信号を入力し、前記映像信号を生成して前記圧縮符号化手段に与える第1の映像信号生成手段と、前記制御信号解読手段に対して着脱自在に接続され、前記制御信号解読手段から出力された制御信号を入力してビデオカメラユニット全体を制御するカメラ制御手段と、を有している。
【0027】
前記複数種類のビデオカメラユニットの内の第2のビデオカメラユニットは、前記被写体を撮影して第2の光学像を得る第2のレンズ系と、前記第2の光学像を電気信号に変換して出力する第2の光電変換手段と、前記圧縮符号化手段に対して着脱自在に接続され、前記第2の光電変換手段から出力された電気信号を入力し、前記映像信号を生成して前記圧縮符号化手段に与える第2の映像信号生成手段と、を有している。
【0028】
このような構成を採用したことにより、第1のビデオカメラユニットを映像伝送ユニットに接続した場合、この第1のビデオカメラユニットで撮影された映像が、映像伝送ユニットにより伝送媒体へ伝送される。伝送媒体から送られてきた第2の符号化信号は、インタフェース手段で受信され、伝送符号化手段により伝送制御信号と第2のディジタル音声圧縮信号とに分離される。伝送制御信号は、制御信号解読手段で解読され、この解読結果の制御信号が第1のビデオカメラユニット内のカメラ制御手段に与えられ、このビデオカメラユニット全体が制御される。分離された第2のディジタル音声圧縮信号は、音声信号デコーダにより伸張復号されて第2のアナログ音声信号に変換され、外部の音声信号/音変換手段から音が発生される。第2のビデオカメラユニットを映像伝送ユニットに接続した場合は、単に、この第2のビデオカメラユニットで撮影された映像が、映像伝送ユニットにより伝送媒体へ伝送されるだけである。
【0029】
第10の発明の映像伝送システムでは、第9の発明において、前記各映像伝送ユニットと、前記第1又は第2のビデオカメラユニットとは、着脱自在のコネクタ付きケーブルを介して相互に接続する構成にしている。
【0030】
第11の発明の映像伝送システムでは、第9の発明において、前記映像伝送ユニット及び前記第2のビデオカメラユニットは、同一のケース内に収納し、かつ前記映像伝送ユニットと前記第2のビデオカメラユニットとを、着脱自在のコネクタ付きケーブルを介して相互に接続する構成にしている。
【0031】
【発明の実施の形態】
【0032】
[第1の実施形態(図1〜図5)]
【0033】
図1に示す映像伝送システムは、監視システム等に用いられるもので、複数種類のビデオカメラユニットの内の使用目的に合わせて選択される例えば大型の第1のビデオカメラユニット100−1又は小型の第2のビデオカメラユニット100−2と、これらのビデオカメラユニット100−1,100−2に共通の映像伝送ユニット200−1とを組み合わせて構成されるシステムである。
【0034】
大型の第1のビデオカメラユニット100−1は、遠隔制御によってレンズの焦点調整、及びズームの調整等が行える高機能の装置であり、このユニット本体がケース101Aに収納されている。ケース101Aの正面には、第1のレンズ系102Aが取り付けられている。第1のレンズ系102Aは、被写体を撮影して第1の光学像を得る装置であり、焦点調整及びズーム調整等が行える複数のレンズ等で構成されている。ケース101Aの任意の位置には、音/音声信号変換手段(例えば、マイクロホン)103、及び音声信号/音変換手段(例えば、スピーカ)104が取り付けられている。ケース101Aの背面には、このケース101Aを映像伝送ユニット200−1の所定の位置に結合するためのガイドピン105が突設されている。ケース101Aの背面の下部と上部には、このケース101Aを映像伝送ユニット200−1に固定するためのロックピン106a,106bが突設されている。
【0035】
ガイドピン105の近傍には、第1のコネクタ107a及び第2のコネクタ107bが取り付けられている。第1のコネクタ107aは、撮影した映像信号やマイクロホン103で集音した第1のアナログ音声信号等の基本的な信号を、映像伝送ユニット200−1側へ出力する部品である。ビデオカメラユニット100−1に対する電源電力は、映像伝送ユニット200−1側からこのコネクタ107aを介して供給されるようになっている。第2のコネクタ107bは、映像伝送ユニット200−1側から与えられる付加的な信号、例えば、レンズ系102A等に対する制御信号や、スピーカ104へ出力する第2のアナログ音声信号等を入力する部品である。
【0036】
小型の第2のビデオカメラユニット100−2は、レンズの焦点が固定された簡易型の装置であり、このユニット本体がケース101Bに収納されている。ケース101Bの正面には、第2のレンズ系102Bが取り付けられている。第2のレンズ系102Bは、被写体を撮影して第2の光学像を得る装置であり、焦点が固定された1つ又は複数のレンズ等で構成されている。ケース101Bの任意の位置には、ビデオカメラユニット100−1側と同様のマイクロホン103が取り付けられている。ケース101Bの背面には、ビデオカメラユニット100−1側と同様に、このケース101Bを映像伝送ユニット200−1の所定の位置に結合するためのガイドピン105が突設されている。
【0037】
ケース101Bの背面の下部と上部には、このケース101Bを映像伝送ユニット200−1に固定するためのロックピン106a,106cが突設されている。ガイドピン105の近傍には、ビデオカメラユニット100−1側と同様に、基本的な第1のコネクタ107aが取り付けられている。しかし、制御機能やスピーカを備えていないので、第2のコネクタ107bに対応する付加的なコネクタは設けられていない。
【0038】
各ケース101A,101Bの背面のガイドピン105、ロックピン106a、及びコネクタ107aは、同一の位置に設けられている。他のロックピン106b,106cは、各ケース101A,101Bの寸法に合わせて、異なる位置に設けられている。
【0039】
これに対し、映像伝送ユニット200−1は、大型のビデオカメラユニット100−1や小型のビデオカメラユニット100−2を共通に結合して使用するユニットであり、このユニット本体がケース201Aに収納されている。ケース201Aの正面下部には、ビデオカメラユニット100−1又は100−2をスライドさせて所定の位置に固定するための溝を有する支持台202が設けられている。
【0040】
ケース201Aの正面下部の上方には、ビデオカメラユニット100−1又は100−2のガイドピン105が挿入されるガイドピン受け203と、ロックピン106a,106b,106cが挿入されるロックピン受け204a,204b,204cとが、設けられている。ロックピン受け204a〜204cは、ロックピン106a〜106cの突起部や穴部をばね性のロック機構によってラッチし、挿入されたロックピン106a〜106cが抜けないように固定する機能を有している。支持台202及びロックピン受け204a〜204c等により、カメラ保持機構部が構成されている。ケース201Aの任意の位置、例えば、上部には、ロック機構によるロックピン106a〜106cのラッチを解除するためのロック解除ボタン205が設けられている。
【0041】
ガイドピン受け203の近傍には、コネクタ部が設けられている。コネクタ部は、ビデオカメラユニット100−1,100−2側の第1のコネクタ107aと接続される第1のコネクタ206aと、ビデオカメラユニット100−1側の第2のコネクタ107bと接続される第2のコネクタ206bと、を有している。第1のコネクタ206aは、ビデオカメラユニット100−1,100−2へ電源電力を供給すると共に、これらのビデオカメラユニット100−1,100−2からの映像信号や第1のアナログ音声信号等の基本的な信号を入力するためのコネクタである。第2のコネクタ206bは、ビデオカメラユニット100−1に対して、焦点調整やズーム調整等の制御信号と、第2のアナログ音声信号等とを出力するためのコネクタである。
【0042】
ケース201Aの所定の位置、例えば、背面には、通信網に接続するための外部コネクタ207,208が設けられると共に、電源電力受電用の電源コネクタ209が設けられている。外部コネクタ207,208は、それぞれケーブル伝送インタフェース及び光ケーブル伝送インタフェースに対応するコネクタである。又、図示しないが、ケース201Aの所定の位置には、無線のローカルエリアネットワーク(Local Area Network、以下「LAN」という。)伝送インタフェースに対応する送受信アンテナが設けられている。映像伝送ユニット200−1は、外部コネクタ207,208、又は送受信アンテナを介して通信網に接続され、更にこの通信網を介して、受信側のコンピュータ等に接続されるようになっている。
【0043】
図2に示すビデオカメラユニット100−1のケース101A内には、レンズ系102Aで撮影された第1の光学像を電気信号に変換するための第1の光電変換手段(例えば、電荷結合素子(Charge Coupled Device)、以下「CCD」と いう。)109が設けられ、このCCD109の出力側に、映像信号生成手段110が接続されている。映像信号生成手段110は、撮影された第1の光学像の電気信号を、NTSC(National Television System Committee)方式の映像信号S110に変換するための装置である。映像信号生成手段110の出力側は、コネクタ107aの所定の端子に接続されている。
【0044】
ケース101Aに取り付けられたマイクロホン103は、増幅器120を介して、コネクタ107aの所定の端子に接続されている。増幅器120は、マイクロホン103から出力されたアナログ音声信号を所定のレベルに増幅し、第1のアナログ音声信号S120をコネクタ107aへ出力するための回路である。コネクタ107bの所定の端子には、増幅器130を介してスピーカ104が接続されると共に、カメラ制御手段140が接続されている。増幅器130は、コネクタ107bから与えられる第2のアナログ音声信号S260を所定のレベルに増幅し、スピーカ104に与えるための回路である。カメラ制御手段140は、コネクタ107bから与えられる制御信号S270に従って、レンズ系102Aの焦点やズームの調整、撮影角度や映像の明るさの制御等を行うための装置である。
【0045】
図2に示す映像伝送ユニット200−1のケース201A内には、コネクタ206aの所定の端子に接続された圧縮符号化手段が設けられている。この圧縮符号化手段は、ビデオカメラユニット100−1又は100−2から出力されるNTSC方式の映像信号S110を、所定の符号化方式に従い映像圧縮信号S220に変換して出力するための装置であり、例えば、映像信号デコーダ210及び画像圧縮符号化手段220により構成されている。映像信号デコーダ210は、入力側がコネクタ206aの所定の端子に接続され、このコネクタ206aから与えられる映像信号S110をディジタル画像信号S210に変換するための装置である。映像信号デコーダ210の出力側に、画像圧縮符号化手段220が接続されている。
【0046】
画像圧縮符号化手段220は、ディジタル画像信号S210を入力し、この信号S210を、予め設定した符号化方式に従い圧縮符号化を行って映像圧縮信号S220を出力する装置である。画像圧縮符号化手段220の出力側には、伝送符号化手段240が接続されている。
【0047】
伝送符号化手段240は、画像圧縮符号化手段220で圧縮符号化された映像圧縮信号S220と、第1のディジタル音声圧縮信号S250とを入力し、この信号S220,S250を所定の方式に従ってパケット多重化し、所定の通信プロトコルに従って第1の符号化信号S240aを出力する機能を有している。更に、この伝送符号化手段240は、多重化された第2の符号化信号S280を所定の通信プロトコルに従って受信し、この信号S280を、所定の方式に従って第2のディジタル音声圧縮信号S240bと伝送制御信号S240cとに分離して出力する機能も有している。
【0048】
伝送符号化手段240は、音声信号エンコーダ250の出力側、音声信号復号手段(例えば、音声信号デコーダ)260の入力側、制御信号解読手段270の入力側、及びインタフェース(以下「I/F」という。)手段280の入出力側に接続されている。音声信号エンコーダ250及び音声信号デコーダ260により、音声信号コーデックが構成されている。
【0049】
音声信号エンコーダ250は、この入力側がコネクタ206aの所定の端子に接続され、この端子から入力される第1のアナログ音声信号S120を圧縮符号化し、第1のディジタル音声圧縮信号S250を伝送符号化手段240へ出力する機能を有している。音声信号デコーダ260は、この出力側がコネクタ206bの所定の端子に接続され、伝送符号化手段240から出力される第2のディジタル音声圧縮信号S240bを入力し、この信号S240bを伸張復号して第2のアナログ音声信号S260をコネクタ206bへ出力する機能を有している。
【0050】
制御信号解読手段270は、この出力側がコネクタ206bの所定の端子に接続され、伝送符号化手段240から出力される伝送制御信号S240cを入力し、この信号S240cを解読して制御信号S270をコネクタ206bへ出力する機能を有している。
【0051】
I/F手段280は、例えば、ケーブル伝送用の有線I/F280a、光ケーブル伝送用の光I/F280b、及び無線LAN伝送用の無線I/F280cを有し、この有線I/F280aと光I/F280bが、それぞれ外部コネクタ207,208に接続されている。外部コネクタ207は、例えば、ハブ301を介して通信網300に接続され、この通信網300に、ハブ302を介して受信側のコンピュータ400が接続されている。I/F手段280は、伝送符号化手段240で符号化された第1の符号化信号S240aを、通信網300を構成する伝送媒体に対応した信号に変換して外部コネクタ207へ出力すると共に、通信網300から伝送されてきた第2の符号化信号S280を受信して伝送符号化手段240へ出力する機能を有している。
【0052】
画像圧縮符号化手段220と伝送符号化手段240は、例えば、それぞれDSPとFPLAで構成されている。DSPはメモリに格納された処理手順のプログラムに従って信号処理を行う装置であり、FPLAは論理条件を設定することにより、所定の論理演算を行うことができる論理回路である。
【0053】
画像圧縮符号化手段220と伝送符号化手段240には、それぞれDSP用のプログラムを格納するための書き換え可能な不揮発性メモリ281,282が接続されている。書き換え可能な不揮発性メモリ281,282は、例えば、紫外線等で消去可能なメモリ(Erasable Programmable Read Only Memory;EPRO M)、電気的に書き換え可能なメモリ(Electrically Erasable & Programmable ROM;EEPROM)、フラッシュメモリ(flash memory)、強誘電体メモリ(Ferroelectric Random Access Memory;FeRAM)等で構成されている。このメモリ281,282には、必要に応じて書き換えを行うために、メモリ書き換え用の治具を接続するコネクタ291,292がそれぞれ接続されている。画像圧縮符号化手段220と伝送符号化手段240には、必要に応じてFPLAの第1、第2の論理条件を設定するために、論理条件設定用の治具を接続するコネクタ293が接続されている。
【0054】
図3に示すビデオカメラユニット100−2のケース101B内には、ビデオカメラユニット100−1側と同様に、第2のレンズ系102Bで撮影された第2の光学像を電気信号に変換するCCD109が設けられている。CCD109は、第2の映像信号生成手段110を介して、コネクタ107aの所定の端子に接続されている。映像信号生成手段110は、撮影された第2の光学像の電気信号を、NTSC方式の映像信号S110に変換してコネクタ107aへ出力するための装置である。
【0055】
ケース101Bに取り付けられたマイクロホン103は、ビデオカメラユニット100−1側と同様に、増幅器120を介して、コネクタ107aの所定の端子に接続されている。増幅器120は、マイクロホン103から出力されたアナログ音声信号を所定のレベルに増幅し、第2のアナログ音声信号S120をコネクタ107aへ出力するための回路である。
【0056】
図4に示す画像圧縮符号化手段220は、これをインターネットでの動画伝送等で一般的に用いられるMPEG(Motion Picture Expert Group)−4の符号 化方式に設定した場合に、DSPとFPLAが果たす機能を模式的に表したものである。実際には、メモリ281に格納されたDSP用の符号化プログラムとFPLAに設定された第1の論理条件に従って、各部の処理が順次実行されるようになっている。
【0057】
図4に示すように、画像圧縮符号化手段220は、ディジタル画像信号S210が第1の入力側から入力されるスイッチ221、及び減算部231を有している。減算部231は、予測画像S238aと、実際に入力されるディジタル画像信号S210との画素毎の差分S231を計算する機能を有し、この減算部231の出力側が、スイッチ221の第2の入力側に接続されている。スイッチ221は、入力されたディジタル画像信号S210と、減算部231から出力される差分S231とを所定の割合(例えば、画像信号1画面に対して差分n画面、但し、nは正の整数)で切り替えて、ブロック分割部222へ与える機能を有している。
【0058】
ブロック分割部222は、例えば、画像信号を水平方向8画素、垂直方向8画素の画素ブロック群に分割する機能を有し、この出力側が、離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform、以下「DCT」という。)部223に接続されて いる。DCT部223は、DCTによって各画素ブロック毎にブロック内画像成分を直流(Direct Current、以下「DC」という。)から高周波(High Frequency)の交流(Alternating Current、以下「AC」という。)までの各周波数成 分に分解し、周波数領域の表現に変換する機能を有している。DCT部223には、量子化部224が接続されている。
【0059】
量子化部224は、ビットレートS230bにより読み出される量子化テーブル225の量子化テーブル値S225に従って、各成分を量子化し、DCT係数S224を生成する機能を有している。量子化テーブル225の量子化テーブル値S225は、人間の視覚感度がAC成分に対して弱いことを利用して、高い周波数領域のDCT係数S224を相対的に粗く量子化するように設定されている。量子化部224には、AC/DC予測部226が接続されている。
【0060】
AC/DC予測部226は、DCT係数S224の内のDC係数を、直前のブロックのDC係数を予測値として、その差分値を符号化する機能を有している。AC/DC予測部226には、ジグザグ走査部227が接続されている。ジグザグ走査部227は、DCT係数S224の内のAC係数を、ジグザグに走査することによって並び変えを行う機能を有している。ジグザグ走査部227には、可変長符号化部228が接続されている。
【0061】
可変長符号化部228は、ハフマンテーブル229のハフマンテーブル値S229を参照して、データの中で出現頻度の多い配列をビット数の少ない符号に対応させることにより、総符号量を少なくする機能を有している。可変長符号化部228の出力側には、データS230a及びビットレートS230bを出力するためのバッファ230を介して、多重化部239が接続されている。
【0062】
入力されたディジタル画像信号S210は、フレームメモリ232に格納され、このフレームメモリ232の内容と、入力されたディジタル画像信号S210とから、動き検出器233により、入力されたディジタル画像信号S210の動きの変化が検出されるようになっている。
【0063】
量子化部224には、逆量子化部234が接続されている。逆量子化部234は、DCT係数S224に量子化テーブル値S225を掛けることにより、AC及びDCの各成分の値に戻す機能を有している。逆量子化部234は、逆DCT部235に接続されている。逆DCT部235は、周波数領域で表現されたAC及びDCの各成分の値を、各画素ブロック毎のブロック内画像成分に戻す機能を有している。逆DCT部235で生成されたブロック内画像成分は、加算部236に与えられるようになっている。
【0064】
加算部236には、更に、予測画像S238aが与えられ、この加算部236による加算結果が、フレームメモリ237に格納されるようになっている。入力されたディジタル画像信号S210の動きの変化が、動き検出器233により検出され、この検出結果が、動き補償部238に与えられる。動き補償部238は、動き検出器233の検出結果と、フレームメモリ237の内容とを入力し、予測画像S238aと符号化された動き情報S238bとを出力し、この予測画像S238aが、減算部231及び加算部236に与えられるようになっている。
【0065】
符号化された動き情報S238bと、量子化テーブル225の量子化テーブル値S225と、ハフマンテーブル229のハフマンテーブル値S229と、バッファ230のデータS230aとは、多重化部239に与えられ、圧縮符号化された映像圧縮信号S220が生成されて出力されるようになっている。
【0066】
このような画像圧縮符号化手段220−1において、DCT部223、量子化部224、AC/DC予測部226、ジグザグ走査部227、動き検出器233、逆量子化部234、及び逆DCT部235は、DSPを用いて構成されている。又、ブロック分割部222、可変長符号化部228、バッファ230、減算部231、動き補償部238、加算部236、及び多重化部239は、FPLAを用いて構成されている。
【0067】
図4の画像圧縮符号化手段220は、MPEG−4方式の圧縮符号化を行うようにDSPとFPLAを構成したものであるが、例えば、図中の破線枠で囲んだブロック分割部222〜バッファ230のテクスチャ符号化部220aを、DSPとFPLAで構成することにより、静止画で一般的に使用されるJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式の圧縮符号化を行うことができる。
【0068】
同様に、図2及び図3の伝送符号化手段240も、DSPとFPLAで構成することにより、各種の通信プロトコルや伝送速度等に対応させることができる。
【0069】
図5に示す音声信号エンコーダ250を用いた音声信号の圧縮符号化について説明する。
【0070】
アナログ信号をディジタル化して伝送するディジタル通信では、信号波形を標本化、量子化及び符号化によってディジタルで表現することを波形符号化という。音声信号のディジタル通信において、波形符号化の代表的なものとしてPCM(Pulse Code Modulation)方式があり、その他、差分PCM(Differential PCM ;DPCM)方式、適応差分PCM(Adaptive DPCM;ADPCM)方式等がある。PCM方式では、アナログ信号である音声波形を、復号化が可能な周波数で標本化し、その振幅を量子化して2進数表現の符号として表す。DPCM方式では、情報量をできるだけ少なくするために、隣接する振幅の差を取り、その差分のみを符号化する。DPCM方式の場合、量子化誤差があると、送信側と受信側との信号には、量子化歪みが累積していく。
【0071】
これを防止するために、ADPCM方式では、DPCMに適応量子化の原理を取り入れ、受信側の復号器と同じ適応逆量子化回路を送信側の符号器に設け、量子化誤差の累積を防止している。
【0072】
即ち、音声信号波形の統計的な性質として、サンプル値間の相関が大きく、又、振幅変化にはサンプル値毎の細かい変化(瞬時)と、ピッチ構造や音節構造に基づくゆっくりした大きな変化(平均)がある。相関が大きい程、差分による信号のダイナミックレンジは大きく圧縮ができ、平均パワーの圧縮が可能になる。音声振幅変化への適応を、前のサンプル値からの自己回帰予測部(瞬時予測)と、移動平均予測部(平均予測)とに分けて適応化すれば、効果はさらに高まる。このような音声信号符号化方式が、ADPCM方式であり、電話品質の音声が得られ、演算量を低減でき、伝送エラーに対して有利であり、フレーム長が短い、といった特徴がある。
【0073】
そこで、図5に示す音声信号エンコーダ250では、ADPCM方式により、第1のアナログ音声信号S120を圧縮符号化して第1のディジタル音声圧縮信号S250を出力する構成にしている。
【0074】
この音声信号エンコーダ250では、入力された第1のアナログ音声信号S120から予測信号S258を減算して減算信号S251を出力する減算部251を有し、この減算部251の出力側に、量子化部252が接続されている。量子化部252は、量子化ステップ幅S253aに基づき、減算信号S251を量子化して第1のディジタル音声圧縮信号S250を出力する機能を有し、この量子化部252の出力側に、適応的信号処理部253及び逆量子化部254が接続されている。適応的信号処理部253は、ディジタル音声圧縮信号S250を適応的に処理して量子化ステップ幅S253a及び逆量子化ステップ幅S253bを出力し、この量子化ステップ幅S253aを量子化部252に与えると共に、逆量子化ステップ幅S253bを逆量子化部254に与える機能を有している。このように、復号回路をエンコーダのフィードバック回路に持たせることにより、量子化誤差の累積を防止している。
【0075】
逆量子化部254は、逆量子化ステップ幅S253bに基づき、ディジタル音声圧縮信号S250を逆量子化して出力信号S254を出力する機能を有し、この出力側に、加算部255及び移動平均予測部256が接続されている。加算部255は、出力信号S254と予測信号S258とを加算して加算信号S255を出力する機能を有し、この出力側に、移動平均予測部256及び自己回帰予測部257が接続されている。
【0076】
移動平均予測部256は、出力信号S254及び加算信号S255を入力し、過去の入力からゆっくりした大きな振幅変化を予測して予測信号S256を出力する機能を有し、この出力側に、加算部258が接続されている。自己回帰予測部257は、加算信号S255を入力し、前のサンプル値から予測して瞬時で細かい予測信号S257を出力する機能を有し、この出力側に、加算部258が接続されている。加算部258は、予測信号S256及びS257を入力して予測信号S258を出力する機能を有し、この出力側に、減算部251が接続されている。
【0077】
この音声信号エンコーダ250では、第1のアナログ音声信号S120が入力されると、過去の入力から予測された予測信号S258が、減算部251によって減算される。この減算部251の減算信号S251は、適応化された量子化ステップ幅S253aに基づき、量子化部252で量子化される。この際、量子化ステップ幅S253aによる量子化結果が、絶対値的に常に許容レベルの中央付近にあるようにして、許容レベルの上限に近づく状態(傾斜過負荷の状態)にも、許容レベルの下限に近づく状態(粒子性雑音の状態)にも、陥らないように制御される。そして、量子化部252から、圧縮符号化された第1のディジタル音声圧縮信号S250が出力される。
【0078】
次に、図1〜図5の映像伝送システムの設定(A)と、動作(B)を説明する。
【0079】
(A) 映像伝送システムの設定
【0080】
まず、この映像伝送システムの使用目的に合わせて複数種類のビデオカメラユニットの内の例えばビデオカメラユニット100−1又は100−2を選択する。即ち、撮影の目的、必要とする画像品質、負担できる費用等を考慮して、低品質カメラユニット、中品質カメラユニット、高品質カメラユニット、又は特殊用途カメラユニット等を選択する。例えば、赤外線カメラユニットを用いて視界外感知カメラユニットとして使用することも可能である。
【0081】
又、伝送路として使用する通信網300と受信側のコンピュータ400等の仕様に応じて、画像信号の圧縮符号化の方式、通信網300の種類、伝送速度及び通信プロトコル等の動作環境を選択する。
【0082】
圧縮符号化方式としては、前記JPEG、MPEG−4の他、ディジタル・テレビ放送等で使用されるMPEG−2等の方式がある。通信網300を構成する伝送媒体としては、前述したように、ケーブル、光ケーブル、無線等がある。伝送速度としては、電話網のモデムに対応する54kbps、狭帯域ISDN(Integrated Services Digital Network)に対応する64kbps、10Base LANの10Mbps、100BaseLANの100Mbps等がある。又、通信プロトコルとしては、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、UDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol )等がある。
【0083】
次に、選択した動作環境に対応して、予め作成されているDSP用のプログラムとFPLA用の設定情報を準備する。
【0084】
更に、映像伝送ユニット200−1のコネクタ291,292にメモリ書き換え用の治具を接続し、選択された方式に対応する処理手順の符号化プログラムをメモリ281に格納すると共に、通信プログラムをメモリ282に格納する。又、コネクタ293にFPLAの論理条件設定用の治具を接続し、選択された方式に対応する第1の論理条件を画像圧縮符号化手段220内のFPLAに設定すると共に、第2の論理条件を伝送符号化手段240内のFPLAに設定する。
【0085】
このように映像伝送ユニット200−1の動作環境の設定が完了した後、この映像伝送ユニット200−1の支持台202に、例えば、選択したビデオカメラユニット100−1の底面を乗せ、溝の上をスライドさせる。ビデオカメラユニット100−1側のガイドピン105と、映像伝送ユニット200−1側のガイドピン受け203とにより、精度良く接合位置が定まる。更に、ビデオカメラユニット100−1のコネクタ107a,107bと、映像伝送ユニット200−1のコネクタ206a,206bとを嵌合させると共に、ロックピン106a,106bとロックピン受け204a,204bとにより、ビデオカメラユニット100−1と映像伝送ユニット200−1とを接合して固定する。なお、ビデオカメラユニット100−1と映像伝送ユニット200−1とを分離する場合には、映像伝送ユニット200−1側のロック解除ボタン205を押しながら引き離すようにすればよい。
【0086】
ビデオカメラユニット100−1と映像伝送ユニット200−1とを結合した後、監視エリアを撮影するために、ビデオカメラユニット100−1を所定の位置に設置し、電源及び通信網300等との接続を行う。
【0087】
(B) 映像伝送システムの動作
【0088】
ビデオカメラユニット100−1において、レンズ系102Aにより撮影された被写体の光学像は、CCD109によって電気信号に変換され、映像信号生成手段110によりNTSC方式の映像信号S110が生成される。映像信号S110は、コネクタ107a,206aを介して、映像伝送ユニット200−1側の映像信号デコーダ220へ伝えられ、この映像信号デコーダ210によりディジタル画像信号S210に変換されて画像圧縮符号化手段220へ与えられる。
【0089】
ディジタル画像信号S210は、画像圧縮符号化手段220において、メモリ281に格納された符号化プログラムに従い、所定の符号化方式で圧縮符号化されて映像圧縮信号S220が生成され、伝送符号化手段240へ与えられる。
【0090】
一方、ビデオカメラユニット100−1側のマイクロホン103で集音された音声信号は、増幅器120により所定のレベルに増幅されて第1のアナログ音声信号S120が生成され、コネクタ107a,206aを介して、映像伝送ユニット200−1側の音声信号デコーダ260へ伝えられる。アナログ音声信号S120は、音声信号エンコーダ250により圧縮符号化されて第1のディジタル音声圧縮信号S250が生成され、伝送符号化手段240へ与えられる。
【0091】
伝送符号化手段240において、映像圧縮信号S220とディジタル音声圧縮信号S250は、メモリ282に格納された通信プログラムに基づき、送信信号としてパケット多重化されて第1の符号化信号S240aが生成され、所定の通信プロトコルに従ってI/F手段280へ出力される。
【0092】
第1の符号化信号S240aは、I/F手段280において、通信網300を構成する伝送媒体に対応した有線、無線、又は光の信号に変換され、この通信網300を介して、受信側のコンピュータ400へ伝送される。
【0093】
一方、受信側のコンピュータ400から出力されたビデオカメラユニット100−1に対する制御信号と音声信号は、パケット多重化されて第2の符号化信号S280に変換され、通信網300を介して、映像伝送ユニット200−1へ送信される。送られてきた第2の符号化信号S280は、I/F手段280で受信されて伝送符号化手段240に与えられ、第2のディジタル音声圧縮信号S240bと伝送制御信号S240cとに分離される。ディジタル音声圧縮信号S240bは、音声信号デコーダ260で伸張復号されて第2のアナログ音声信号S260に変換され、コネクタ206b,107bを介して、ビデオカメラユニット100−1へ送られる。送られてきたアナログ音声信号S260は、増幅器130で増幅され、スピーカ104から出力される。
【0094】
伝送符号化手段240から出力された伝送制御信号S240cは、制御信号解読手段270により解読されて制御信号S270に変換され、コネクタ206b,107bを介してビデオカメラユニット100−1へ送られる。送られてきた制御信号S270は、カメラ制御手段140に与えられ、レンズ系102A等の制御が行われる。
【0095】
以上のように、この第1の実施形態では、次の(1)〜(3)のような効果がある。
【0096】
(1) 図1〜図3の映像伝送システムは、複数種類のビデオカメラユニットの内の例えば個別のビデオカメラユニット100−1,100−2と、共通の映像伝送ユニット200−1とを組み合わせて構成している。そのため、例えば、簡易型のビデオカメラユニット100−2を、高機能のビデオカメラユニット100−1に変更する場合、映像伝送ユニット200−1は共通に使用できるので、ビデオカメラユニット100−1のみを新たに準備すればよい。これにより、少ないコストで機能向上を行うことができる。
【0097】
(2) 映像伝送ユニット200−1における画像圧縮符号化手段220と伝送付号化手段240は、例えば、DSPとFPLAを用いて構成し、このDSPのプログラムとFPLAの論理条件を、所定の符号化方式と通信プロトコル等に合わせて設定するようにしている。これにより、ハードウエアを変更せずに、使用目的に合った機能を有する映像伝送システムを容易に実現することができる。
【0098】
(3) メーカーにとっては、1種類の映像伝送ユニット200−1を製造し、要求に応じて所定の符号化方式等を設定すればよいので、在庫調整が容易になると共に納期の短縮が可能になる。
【0099】
[第2の実施形態(図6、図7)]
【0100】
この発明の第2の実施形態を示す図6及び図7の映像伝送システムにおいて、第1の実施形態を示す図1及び図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0101】
この映像伝送システムでは、複数種類のビデオカメラユニットの内の例えば第1のビデオカメラユニット100−3の外部に、マイクロホン103が設けられると共に、スピーカ104及び増幅器130がボックス等に収納されて設けられている。そして、これらの第1のビデオカメラユニット100−3、マイクロホン103、及びスピーカ104側の増幅器130は、着脱自在のコネクタ付きケーブル501,502,503を介して、映像伝送ユニット200−2に接続されている。
【0102】
即ち、第1のビデオカメラユニット100−3は、図1及び図2のビデオカメラユニット100−1とほぼ同様に、遠隔制御によってレンズの焦点調整、ズームの調整、撮影角度の変更、映像の明るさの制御等が行える高機能の装置であり、モータ等によって撮影角度の変更を行うための雲台101C−1を有している。雲台101C−1上には、ケース101C−2が回転自在に取り付けられ、撮影角度が変えられるようになっている。ケース101C−2の正面には、図1及び図2と同様の第1のレンズ系102Aが取り付けられている。ケース101C−2の任意の位置、例えば、背面には、ケーブル接続用の端子107c,107dが取り付けられている。
【0103】
ケース101C−2内には、図2と同様のCCD109、映像信号生成手段110、及びカメラ制御手段140等が設けられている。CCD109は、レンズ系120Aで撮影された第1の光学像を電気信号に変換する素子であり、この出力側が、映像信号生成手段110を介して、端子107cに接続されている。カメラ制御手段140は、端子107dから与えられる制御信号S270に従って、レンズ系102Aの焦点、ズームの調整、映像の明るさの制御や、雲台101C−1上のケース101C−2を回転させてレンズ系102Aの撮影角度を変更する等の制御を行うための装置である。
【0104】
映像伝送ユニット200−2は、ユニット本体を収納するケース201Bを有している。ケース201Bの所定の位置、例えば、正面には、ケーブル接続用の端子206c,206d,206e,206fが設けられると共に、該ケース201Bの背面には、図1及び図2と同様の外部コネクタ207,208及び電源コネクタ209が設けられている。
【0105】
ケース201B内には、図1及び図2と同様のコネクタ291,292,293が設けられると共に、図1及び図2と同様のマイクロホン103側の増幅器120、映像信号デコーダ210、映像圧縮符号化手段220、伝送符号化手段240、音声信号エンコーダ250、音声信号デコーダ260、制御信号解読手段270、I/F手段280、及び不揮発性メモリ281,282が設けられている。
【0106】
端子206cは、映像信号デコーダ210の入力側に接続されている。端子206dは、制御信号解読手段270の入力側に接続されている。端子206eは、増幅器120を介して、音声信号エンコーダ250の入力側に接続されている。端子206fは、音声信号デコーダ260の出力側に接続されている。
【0107】
ビデオカメラユニット100−3側の端子107c,107dと、映像伝送ユニット200−2側の端子206c,206dとは、着脱自在のコネクタ付きケーブル501によって相互に接続されている。端子206eには、着脱自在のコネクタ付きケーブル502を介して、マイクロホン103が接続されている。端子206fには、着脱自在のコネクタ付きケーブル503を介して、ボックス等に収納されたスピーカ104側の増幅器130の入力側が接続されている。
【0108】
この第2の実施形態の映像伝送システムでは、図2の映像伝送システムとほぼ同様の作用、効果が得られる。その上、映像伝送ユニット200−2の端子206c〜206fに、コネクタ付きケーブル501〜503によってビデオカメラユニット100−3、マイクロホン103、及びボックス等に収納されたスピーカ104側の増幅器130を着脱自在に接続するようになっているので、製造や組立が容易で、しかも、他のビデオカメラユニット、マイクロホン、あるいはスピーカと簡単に取り替えることができる。マイクロホン103やスピーカ104は、使用しないときには、映像伝送ユニット200−2に接続しなければよい。
【0109】
なお、マイクロホン103側の増幅器120は、このマイクロホン103に内蔵させてもよい。又、スピーカ104側の増幅器130は、映像伝送ユニット200−2内に設けてもよい。
【0110】
[第3の実施形態(図8、図9)]
【0111】
この発明の第3の実施形態を示す図8及び図9の映像伝送システムにおいて、第1の実施形態を示す図1、図2、及び第2の実施形態を示す図6、図7中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0112】
この映像伝送システムでは、複数種類のビデオカメラユニットの内の例えば第2のビデオカメラユニット100−4と、映像伝送ユニット200−3とが、ケース601内に収納され、このケース601の外部に、マイクロホン103が設けられると共に、スピーカ104及び増幅器130がボックス等に収納されて設けられている。
【0113】
即ち、第2のビデオカメラユニット100−4は、図1及び図3のビデオカメラユニット100−2とほぼ同様に、レンズの焦点が固定された簡易型の装置であり、第2のレンズ系102Bが設けられている。ビデオカメラユニット100−4には、ケーブル接続用の端子107eが設けられ、この端子107eとレンズ系102Bとの間に、図3と同様のCCD109、及び映像信号生成手段110が接続されている。このビデオカメラユニット1004は、ケース601内の正面側に、例えば、取り外し可能な状態で取り付けられている。
【0114】
映像伝送ユニット200−3は、図6及び図7とほぼ同様に、端子206c〜206f、外部コネクタ207,208、電源コネクタ209、コネクタ291〜293、マイクロホン103側の増幅器120、映像信号デコーダ210、画像圧縮符号化手段220、伝送符号化手段240、音声信号エンコーダ250、音声信号デコーダ260、制御信号解読手段270、I/F手段280、及び不揮発性メモリ281,282を有している。この映像伝送ユニット200−3は、ケース601内においてビデオカメラユニット100−4の背面側に取り付けられている。ビデオカメラユニット100−4側の端子107eと映像伝送ユニット200−3側の端子206cとは、着脱自在のコネクタ付きケーブル504によって相互に接続されている。
【0115】
ケース601の外部に設けられたマイクロホン103は、着脱自在のコネクタ付きケーブル502を介して、映像伝送ユニット200−3側の端子206eに接続されている。ボックス等に収納されたスピーカ104側の増幅器130は、着脱自在のコネクタ付きケーブル503を介して、映像伝送ユニット200−3側の端子206fに接続されている。
【0116】
この第3の実施形態の映像伝送システムでは、図3の映像伝送システムとほぼ同様の作用、効果が得られる。その上、ケース601内にビデオカメラユニット100−4及び映像伝送ユニット200−3が収納され、このビデオカメラユニット100−4と映像伝送ユニット200−3とが、着脱自在のコネクタ付きケーブル504によって相互に接続されているので、製造や組立が容易で、小型の映像伝送システムを実現できる。マイクロホン103やスピーカ104は、使用しないときには、ケース601に接続しなければよい。
【0117】
なお、第2の実施形態と同様に、マイクロホン103側の増幅器120は、このマイクロホン103に内蔵させてもよい。又、スピーカ104側の増幅器130は、映像伝送ユニット200−3内に設けてもよい。
【0118】
[変形例]
【0119】
以上説明した第1〜第3の実施形態は、あくまでも、この発明の技術内容を明らかにするためのものであって、この発明は上記第1〜第3の実施形態にのみ限定して狭義に解釈されるものではなく、この発明の精神と「特許請求の範囲」に記載された範囲内で、種々変更して実施することができる。その変形例としては、例えば、次の(a)〜(j)のようなものがある。
【0120】
(a) 図1、図2及び図3のビデオカメラユニット100−1,100−2では、マイクロホン103の音声信号を出力するようにしているが、使用目的によっては、音声信号を用いなくてもよい。この場合、増幅器120、及び音声信号エンコーダ250等を省略でき、これによって回路構成を簡単化できる。又、第1〜第3の実施形態において、スピーカ104を使用しない場合には、増幅器130、及び音声信号デコーダ260等を省略でき、これによって回路構成をより簡単化できる。
【0121】
(b) 複数種類のビデオカメラユニットの内の例えばビデオカメラユニット100−1〜100−4の種類は、大型と小型の2種類に限定されない。又、図2、図3、図7及び図9の各映像伝送ユニット200−1〜200−3は、ハードウエアを変更することなく、プログラム及び論理条件を変えることにより、3種類以上の複数種類のビデオカメラユニットに対して共通に使用することができる。
【0122】
(c) 圧縮符号化方式、伝送速度、伝送媒体、通信プロトコル等は、例示したものに限定されない。又、符号化方式と通信プロトコルに対応する処理手順のプログラムを格納するための2つの不揮発性メモリ281,282は、前記符号化方式及び前記通信プロトコルに対応する処理手順のプログラムを格納するための1つの不揮発性メモリに置き換えてもよい。
【0123】
(d) 図1のスピーカ104は、ビデオカメラユニット100−1側ではなく、映像伝送ユニット200−1側に設けてもよい。
【0124】
(e) 図1及び図2のビデオカメラユニット100−1において、スピーカ104に代えて、イヤホン・ジャックを設けてもよい。
【0125】
(f) 図1の映像伝送システムにおいて、ロックピン106a,106b,106cとロックピン受け204a,204b,204cとを精度良く構成することができれば、ガイドピン105とガイドピン受け203とを設ける必要はない。
【0126】
(g) 図1〜図3のビデオカメラユニット100−1,100−2と映像伝送ユニット200−1とを接続するコネクタ107a,107b,206a,206bの数は、1個又は2個に限定されない。必要に応じて更に多数のコネクタを使用することができる。
【0127】
(h) 図2、図3、図7及び図9の映像伝送システムにおいて、各ビデオカメラユニット100−1〜100−4から各映像伝送ユニット200−1〜200−3へ出力される映像信号S110は、NTSC方式に限定されない。PAL(Phase Alternation by Line)方式やSECAM(Sequentiel A Memoir)方式等も、同様に適用することができる。その場合、映像信号デコーダ210は、該当する映像信号S110に対応したものを使用すればよい。
【0128】
(i) 図2、図3、図7及び図9の各映像伝送ユニット200−1〜200−3において、音声信号を圧縮しないで伝送する場合には、音声信号エンコーダ250及び音声信号デコーダ260中の圧縮回路を省略でき、これによって音声信号エンコーダ250及び音声信号デコーダ260の回路構成を簡単化できる。
【0129】
(j) 図3及び図9の映像伝送ユニット200−1,200−3では、制御信号S270の出力が不要のため、この制御信号S270に関係する制御信号解読手段270等を省略してもよい。これにより、回路構成を簡単化できる。
【0130】
【発明の効果】
【0131】
以上詳細に説明したように、第1の発明の映像伝送ユニットによれば、使用目的に合わせて、必要な機能を有するビデオカメラユニットを選択して映像伝送ユニットに組み合わせることができるので、ビデオカメラユニットのみを交換することにより、使用目的に合った機能を低コストで容易に実現することができる。
【0132】
第2の発明の映像伝送ユニットによれば、ビデオカメラユニット側に対して音声による指示等を行うことができる。
【0133】
第3の発明の映像伝送ユニットによれば、遠方からビデオカメラユニットの制御を行うことができる。
【0134】
第4の発明の映像伝送ユニットによれば、映像伝送ユニットの所定の位置に、ビデオカメラユニットを確実に保持することができる。
【0135】
第5の発明の映像伝送ユニットによれば、基本機能のみを有するビデオカメラユニットの場合には、第1のコネクタだけを使用して接続し、基本機能とズーム等の制御機能とを有するビデオカメラユニットの場合には、第1及び第2のコネクタを使用して接続することができる。
【0136】
第6の発明の映像伝送ユニットによれば、不揮発性メモリ内のプログラムを書き換え、FPLAの論理条件の設定変更を行うことにより、同一のハードウエアを用いて各種の圧縮符号化方式と、通信プロトコル及び伝送速度等に対応させることができる。
【0137】
第7の発明の映像伝送ユニットによれば、伝送用の符号化信号は、インタフェース手段によって、伝送媒体に対応した有線、無線又は光等の信号に変換されて伝送される。このため、ハードウエアを変更せずに各種の伝送媒体に対応できる。
【0138】
第8の発明の映像伝送ユニットによれば、第1〜第7の発明の効果を有する映像伝送システムを実現できる。
【0139】
第9の発明の映像伝送システムによれば、映像信号及び音声信号の双方向の伝送が行え、かつ、共通の映像伝送ユニットに対して、機能の異なるビデオカメラユニットを交換することにより、使用目的に合った機能を、低コストで容易に実現することができる。
【0140】
第10の発明の映像伝送システムによれば、映像伝送ユニットと各ビデオカメラユニットとを、コネクタ付きケーブルにより簡単に接続できる。そのため、映像伝送ユニットに対して、機能の異なるビデオカメラユニットを簡単に交換できる。
【0141】
第11の発明の映像伝送システムによれば、映像伝送ユニット及び第2のビデオカメラユニットを、コネクタ付きケーブルにより簡単に接続できる。そのため、低機能のビデオカメラユニットと映像伝送ユニットとを、簡単に接続して容易に小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好ましい第1の実施形態を示す映像伝送システムの構成図である。
【図2】図1の映像伝送システムの内部構成を示すブロック図である。
【図3】図1の映像伝送システムの内部構成を示すブロック図である。
【図4】図2又は図3中の画像圧縮符号化手段の一例を示す機能構成図である。
【図5】図2又は図3中の音声信号エンコーダの一例を示す機能構成図である。
【図6】この発明の好ましい第2の実施形態を示す映像伝送システムの構成図である。
【図7】図6の映像伝送システムの内部構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の好ましい第3の実施形態を示す映像伝送システムの構成図である。
【図9】図8の映像伝送システムの内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100−1,100−2,100−3,100−4 ビデオカメラユニット
102A,102B レンズ系
103 マイクロホン
104 スピーカ
106a,106b ロックピン
107a,107b,206a,206b コネクタ
109 CCD
110 映像信号生成手段
140 カメラ制御手段
200−1,200−2,200−3 映像伝送ユニット
202 支持台
204a,204b ロックピン受け
210 映像信号デコーダ
220 画像圧縮符号化手段
240 伝送符号化手段
250 音声信号エンコーダ
260 音声信号デコーダ
270 制御信号解読手段
280 I/F(インタフェース)手段
281,282 不揮発性メモリ
300 通信網
501,502,503,504 ケーブル
601 ケース
Claims (11)
- コネクタを有するビデオカメラユニットを所定の位置に着脱可能に保持するカメラ保持機構部と、
前記ビデオカメラユニットが前記カメラ保持機構部に保持されたときに、前記ビデオカメラユニット側のコネクタに嵌合するように対応するコネクタを配設したコネクタ部と、
前記ビデオカメラユニットの出力信号を所定の符号化方式に従い圧縮信号に変換して出力する圧縮符号化手段と、
前記圧縮信号を所定の通信プロトコルに従い伝送用の符号化信号に変換して出力する伝送符号化手段と、
前記符号化信号を所定の伝送媒体に対応した信号に変換して前記伝送媒体へ伝送するインタフェース手段と、
を備えたことを特徴とする映像伝送ユニット。 - コネクタを有するビデオカメラユニットを所定の位置に着脱可能に保持するカメラ保持機構部と、
前記ビデオカメラユニットが前記カメラ保持機構部に保持されたときに、前記ビデオカメラユニット側のコネクタに嵌合するように対応するコネクタを配設したコネクタ部と、
前記ビデオカメラユニットの出力信号を所定の符号化方式に従い圧縮信号に変換して出力する圧縮符号化手段と、
与えられる符号化された符号化音声信号を復号してアナログの音声信号に変換し、前記ビデオカメラユニットへ出力する音声信号復号手段と、
前記圧縮信号を所定の通信プロトコルに従い伝送用の符号化信号に変換して出力すると共に、前記符号化音声信号を出力して前記音声信号復号手段に与える伝送符号化手段と、
前記符号化信号を入力し、所定の伝送媒体に対応した信号に変換して前記伝送媒体へ伝送すると共に、前記伝送媒体を介して伝送されてきた前記符号化音声信号を受信し、前記伝送符号化手段に与えるインタフェース手段と、
を備えたことを特徴とする映像伝送ユニット。 - コネクタを有するビデオカメラユニットを所定の位置に着脱可能に保持するカメラ保持機構部と、
前記ビデオカメラユニットが前記カメラ保持機構部に保持されたときに、前記ビデオカメラユニット側のコネクタに嵌合するように対応するコネクタを配設したコネクタ部と、
前記ビデオカメラユニットの出力信号を所定の符号化方式に従い圧縮信号に変換して出力する圧縮符号化手段と、
与えられる伝送制御信号を解読して前記ビデオカメラユニット全体を制御するための制御信号を前記ビデオカメラユニットへ出力する制御信号解読手段と、
前記圧縮信号を所定の通信プロトコルに従い伝送用の符号化信号に変換して出力すると共に、前記伝送制御信号を出力して前記制御信号解読手段に与える伝送符号化手段と、
前記符号化信号を入力し、所定の伝送媒体に対応した信号に変換して前記伝送媒体へ伝送すると共に、前記伝送媒体を介して伝送されてきた前記伝送制御信号を受信し、前記伝送符号化手段に与えるインタフェース手段と、
を備えたことを特徴とする映像伝送ユニット。 - 前記カメラ保持機構部は、前記ビデオカメラユニットを摺動させながら所定の位置に導いて支えるための支持台と、前記ビデオカメラユニット側のロックピンを受けるためのロックピン受けと、を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の映像伝送ユニット。
- 前記コネクタ部は、前記ビデオカメラユニットから出力される信号を受信するための第1のコネクタと、前記ビデオカメラユニットに与える信号を送信するための第2のコネクタと、を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の映像伝送ユニット。
- 前記圧縮符号化手段及び前記伝送符号化手段は、前記符号化方式及び前記通信プロトコルに対応する処理手順のプログラムを格納するための書き換え可能な不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納されたプログラムに従って信号処理を行うディジタル信号プロセッサと、設定された論理条件に従って論理演算を行うフィールド・プログラマブル・ロジック・アレイと、を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の映像伝送ユニット。
- 前記インタフェース手段は、有線信号、無線信号及び光信号に対応するそれぞれの伝送インタフェースを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の映像伝送ユニット。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の映像伝送ユニットと、前記映像伝送ユニットに対応するビデオカメラユニットと、で構成したことを特徴とする映像伝送システム。
- 所定の伝送媒体に接続される映像伝送ユニットと、前記映像伝送ユニットに対して取り替え可能に接続するための複数種類のビデオカメラユニットと、を備えた映像伝送システムであって、
前記映像伝送ユニットは、
所定の符号化方式に対応する処理手順の符号化プログラム及び第1の論理条件に従い、前記各ビデオカメラユニットから入力される映像信号を映像圧縮信号に変換して出力する圧縮符号化手段と、
与えられる伝送制御信号を解読し、制御信号を生成して前記ビデオカメラユニットへ出力する制御信号解読手段と、
外部の音/音声信号変換手段から入力される第1のアナログ音声信号を圧縮符号化して第1のディジタル音声圧縮信号を出力する音声信号エンコーダと、
与えられる第2のディジタル音声圧縮信号を伸張復号して第2のアナログ音声信号を外部の音声信号/音変換手段へ出力する音声信号デコーダと、
所定の通信プロトコルに対応する処理手順の通信プログラム及び第2の論理条件に従い、前記映像圧縮信号及び前記第1のディジタル音声圧縮信号を第1の符号化信号に変換して出力すると共に、与えられる第2の符号化信号を受信し、前記伝送制御信号と前記第2のディジタル音声圧縮信号に分離して前記制御信号解読手段と前記音声信号デコーダに与える伝送符号化手段と、
前記第1の符号化信号を入力し、前記伝送媒体に対応した信号に変換して前記伝送媒体へ伝送すると共に、前記伝送媒体から伝送されてきた前記第2の符号化信号を受信し、前記伝送符号化手段に与えるインタフェース手段とを有し、
前記複数種類のビデオカメラユニットの内の第1のビデオカメラユニットは、
被写体を撮影して第1の光学像を得る第1のレンズ系と、
前記第1の光学像を電気信号に変換して出力する第1の光電変換手段と、
前記圧縮符号化手段に対して着脱自在に接続され、前記第1の光電変換手段から出力された電気信号を入力し、前記映像信号を生成して前記圧縮符号化手段に与える第1の映像信号生成手段と、
前記制御信号解読手段に対して着脱自在に接続され、前記制御信号解読手段から出力された制御信号を入力してビデオカメラユニット全体を制御するカメラ制御手段とを有し、
前記複数種類のビデオカメラユニットの内の第2のビデオカメラユニットは、
前記被写体を撮影して第2の光学像を得る第2のレンズ系と、
前記第2の光学像を電気信号に変換して出力する第2の光電変換手段と、
前記圧縮符号化手段に対して着脱自在に接続され、前記第2の光電変換手段から出力された電気信号を入力し、前記映像信号を生成して前記圧縮符号化手段に与える第2の映像信号生成手段と、を有することを特徴とする映像伝送システム。 - 前記映像伝送ユニットと、前記各ビデオカメラユニットとは、着脱自在のコネクタ付きケーブルを介して相互に接続する構成にしたことを特徴とする請求項9記載の映像伝送システム。
- 前記映像伝送ユニット及び前記第2のビデオカメラユニットは、同一のケース内に収納し、かつ前記映像伝送ユニットと前記第2のビデオカメラユニットとを、着脱自在のコネクタ付きケーブルを介して相互に接続する構成にしたことを特徴とする請求項9記載の映像伝送システム。
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