JP3578922B2 - 信号パターン作成システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は信号パターン作成システムに関し、より詳細には、シミュレーション用の信号パターンを作成する信号パターン作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
被試験物に信号を与えて、そのレスポンスを計測し、前記被試験物の性能の評価等を行う評価システムがある。この評価システムで使用する信号パターンの作成方法としては、ディスプレイ等でモニタしながら、マウスやキーボード等で時系列的に信号値を入力していく方法がある。
【0003】
図14は、従来における信号パターン作成システムの要部を概略的に示したブロック図である。図中1は、CPUを示しており、CPU1、メモリ2、入力手段3、及び表示手段4はバス線5を介して接続されている。入力手段3はシミュレーション用の信号パターンを作成するために、該信号パターンを形成するポイントを入力するものであり、メモリ2は入力手段3から入力された前記ポイント及び該ポイントによって形成される信号パターンを記憶するものである。また、表示手段4はメモリ2に記憶された前記ポイント及び前記信号パターンを表示するものである。
【0004】
図15は、評価システムに従来の信号パターン作成システムを組み込んだ構成の一例を示したブロック図である。図中7は、パソコンの本体部を示しており、本体部7、キーボード8、マウス9、及びディスプレイ10からパソコン6が構成され、パソコン6と被試験物13とは、出力装置11及び入力装置12を介して接続されている。
【0005】
キーボード8やマウス9を用いて、被試験物13に対して時系列的に与える信号値のポイントを入力していき、出力信号パターンを作成して、メモリに登録するように構成されており、試験実施時にはこの信号パターンを被試験物13に出力装置11を通じて出力し、そのレスポンスを入力装置12を通じて取り入れ、評価するようになっている。例えば、EFI(Electronic Fuel Injection )のECU(Electronic Control Unit )における試験には、登録しておいたエンジン回転や、スロットル開度等の信号パターンを与え、そしてECUのレスポンスを計測して評価している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、被試験物の性能の評価等を行うには、シミュレーション用の信号パターンを作成する必要がある。通常では、一つの被試験物に対して信号パターンは複数必要となっており、その各々の信号パターンは他の信号パターンと関連している場合が多い。
【0007】
しかしながら、従来の信号パターン作成システムでは、作成中の信号パターンのみしか表示できない構成となっており、関連している他の信号パターンを同一画面において作業者がモニタすることができない。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、作成する信号パターンに関連する他の信号パターンを参考図として同一画面に表示させることのできる信号パターン作成システムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するために本発明に係る信号パターン作成システム(1)は、シミュレーション用の信号パターンを形成するポイントを入力する入力手段と、該入力手段から入力されたポイントによって形成される信号パターンを記憶する第1の記憶手段と、前記信号パターンを表示する表示手段とを備えた信号パターン作成システムにおいて、前記信号パターンに関して参考となる他の信号パターンを記憶した第2の記憶手段を備え、信号パターンの作成中に、前記第2の記憶手段に記憶された前記他の信号パターンを参考図として前記表示手段に表示し得るように構成され、前記第1の記憶手段が、前記他の信号パターンが参考図として前記表示手段に表示されている時に、前記入力手段から入力され、前記表示手段に表示されたポイントによって形成される信号パターンを記憶し得るものであり、作成される信号パターンの物理単位と参考図としての前記他の信号パターンの物理単位とが異なっており、参考図としての信号パターンが複数n(>1)存在する場合、フルスケールをn等分し、分割された表示領域毎にこれらの各信号パターンを表示するようになっていることを特徴としている。
【0010】
上記信号パターン作成システム(1)によれば、関連する他の信号パターンを参考図として、作成する信号パターンと同一画面に表示させることによって、信号パターンの作成が容易となるので、作業効率を向上させることができる。さらに、分割された表示領域毎に参考図としての各信号パターンが表示されるので、作業者にとって認識し易いものとすることができる。
【0011】
また、本発明に係る信号パターン作成システム(2)は、上記信号パターン作成システム(1)において、前記入力手段がポインタを移動させることによってポイントの入力を行うように構成され、前記ポインタの示す時間と信号値とを前記表示手段に表示するようになっていることを特徴としている。
【0012】
上記信号パターン作成システム(2)によれば、前記ポインタの示す時間と信号値とを作業者が正確に知ることができるので、所望の信号パターンをより正確に、かつより容易に作成することができるようになる。
【0013】
また、本発明に係る信号パターン作成システム(3)は、上記信号パターン作成システム(2)において、前記ポインタの示す時間に対応する、前記信号パターンにおける信号値を前記表示手段に表示するようになっていることを特徴としている。
【0014】
上記信号パターン作成システム(3)によれば、前記ポインタの示す時間に対応する、作成中の信号パターンにおける信号値と前記ポインタの示す信号値との差を作業者が正確に知ることができるようになる。
【0015】
また、本発明に係る信号パターン作成システム(4)は、上記信号パターン作成システム(2)又は(3)において、前記ポインタの示す時間に対応する、前記参考図における信号値を前記表示手段に表示するようになっていることを特徴としている。
【0016】
上記信号パターン作成システム(4)によれば、前記ポインタの示す時間に対応する、前記参考図としての他の信号パターンにおける信号値と前記ポインタの示す信号値との差を作業者が正確に知ることができるようになる。
【0017】
また、本発明に係る信号パターン作成システム(5)は、上記信号パターン作成システム(1)〜(4)のいずれかにおいて、これら参考図としての信号パターンを色分け及び/又は線種分けを行って表示するようになっていることを特徴としている。
【0018】
上記信号パターン作成システム(5)によれば、複数の参考図を色分け及び/又は線種分けすることによって、作業者が各々の参考図を正確に認識することができるようになる。
【0019】
また、本発明に係る信号パターン作成システム()は、シミュレーション用の信号パターンを形成するポイントを入力する入力手段と、該入力手段から入力されたポイントによって形成される信号パターンを記憶する第1の記憶手段を複数個と、複数の前記信号パターンを同一表示画面上に表示する表示手段とを備えた信号パターン作成システムであって、前記表示手段に表示される複数の信号パターンの中から、作成対象とする信号パターンを切り換えるための第1の切換手段を備え、さらに、前記第1の記憶手段それぞれが、前記入力手段から入力されたポイントによって形成される複数の信号パターンのうちのいずれかを記憶するものであり、また、これら複数の信号パターンそれぞれが、前記第1の切換手段による切り換えの対象であり、複数の信号パターンを同一表示画面上で作成可能に構成されていることを特徴としている。
【0020】
上記信号パターン作成システム()によれば、複数の信号パターンを同一画面上で作成することができるので、作業者にとって大変使い勝手の良いものとなる。
【0021】
また、本発明に係る信号パターン作成システム()は、シミュレーション用の信号パターンを作成するために、該信号パターンを形成するポイントを入力する入力手段と、該入力手段から入力された前記ポイント及び該ポイントによって形成される信号パターンを記憶する第1の記憶手段を複数個と、これら第1の記憶手段に記憶された前記ポイント及び前記信号パターンを表示する表示手段とを備えた信号パターン作成システムであって、複数のウインドウを形成するウインドウ機能と、アクティブにするウインドウを切り換えるための第2の切換手段を備え、各ウインドウでそれぞれ異なる信号パターンを作成可能に構成され、さらに、一方のウインドウ上で作成する信号パターンの参考図として、他のウインドウ上の信号パターンを前記一方のウインドウ上に表示可能に構成されていることを特徴としている。
【0022】
上記信号パターン作成システム()によれば、複数のウインドウを同時にオープンにして、複数の信号パターンを同一画面上で作成することができるので、作業者にとって大変使い勝手の良いものとなる。さらに、同一ウインドウ上に他のウインドウ上で作成する信号パターンを表示させることができるので、信号パターンの作成が容易となる。
【0023】
また、本発明に係る信号パターン作成システム()は、上記信号パターン作成システム()において、参考図として利用されている前記他のウインドウ上の信号パターンが変更されると、前記一方のウインドウ上に表示されている参考図としての信号パターンも同様に変更されるようになっていることを特徴としている。
【0024】
上記信号パターン作成システム()によれば、参考図として利用している信号パターンの原本自体に変更があれば、参考図として利用している側の信号パターンも同様に変更されるようになっているので、入力の手間を軽減でき、作業者にとって大変使い勝手の良いものとなる。
【0025】
また、本発明に係る信号パターン作成システム()は、シミュレーション用の信号パターンを形成するポイントを入力する入力手段と、該入力手段から入力されたポイントによって形成される信号パターンを記憶する第1の記憶手段と、前記信号パターンを表示する表示手段とを備えた信号パターン作成システムにおいて、前記信号パターンに関して参考となる他の信号パターンを記憶した第2の記憶手段を備え、信号パターンの作成中に、前記第2の記憶手段に記憶された前記他の信号パターンを参考図として前記表示手段に表示し得るように構成され、さらに、前記第1の記憶手段が、前記他の信号パターンが参考図として前記表示手段に表示されている時に、前記入力手段から入力され、前記表示手段に表示されたポイントによって形成される信号パターンを記憶し得るものであり、また、前記入力手段がポインタを移動させることによってポイントの入力を行うように構成され、前記ポインタの示す時間と信号値とを前記表示手段に表示するようになっており、さらに、前記ポインタの示す時間に対応する、前記信号パターンにおける信号値を前記表示手段に表示するようになっていることを特徴としている。
【0026】
また、本発明に係る信号パターン作成システム(10)は、シミュレーション用の信号パターンを形成するポイントを入力する入力手段と、該入力手段から入力されたポイントによって形成される信号パターンを記憶する第1の記憶手段と、前記信号パターンを表示する表示手段とを備えた信号パターン作成システムにおいて、前記信号パターンに関して参考となる他の信号パターンを記憶した第2の記憶手段を備え、信号パターンの作成中に、前記第2の記憶手段に記憶された前記他の信号パターンを参考図として前記表示手段に表示し得るように構成され、さらに、前記第1の記憶手段が、前記他の信号パターンが参考図として前記表示手段に表示されている時に、前記入力手段から入力され、前記表示手段に表示されたポイントによって形成される信号パターンを記憶し得るものであり、また、前記入力手段がポインタを移動させることによってポイントの入力を行うように構成され、前記ポインタの示す時間と信号値とを前記表示手段に表示するようになっており、さらに、前記ポインタの示す時間に対応する、前記参考図における信号値を前記表示手段に表示するようになっていることを特徴としている。
【0027】
また、本発明に係る信号パターン作成システム(11)は、シミュレーション用の信号パターンを形成するポイントを入力する入力手段と、該入力手段から入力されたポイントによって形成される信号パターンを記憶する第1の記憶手段と、前記信号パターンを表示する表示手段とを備えた信号パターン作成システムにおいて、前記信号パターンに関して参考となる他の信号パターンを記憶した第2の記憶手段を備え、信号パターンの作成中に、前記第2の記憶手段に記憶された前記他の信号パターンを参考図として前記表示手段に表示し得るように構成され、さらに、前記第1の記憶手段が、前記他の信号パターンが参考図として前記表示手段に表示されている時に、前記入力手段から入力され、前記表示手段に表示されたポイントによって形成される信号パターンを記憶し得るものであり、また、参考図としての信号パターンが複数n(>1)存在する場合、フルスケールをn等分し、分割された表示領域毎にこれらの各信号パターンを表示するようになっていることを特徴としている。
【0028】
上記信号パターン作成システム()〜(11)によれば、関連する他の信号パターンを参考図として、作成する信号パターンと同一画面に表示させることによって、信号パターンの作成が容易となるので、作業効率を向上させることができる。
【0029】
また、上記信号パターン作成システム()又は(10)によれば、前記ポインタの示す時間と信号値とを作業者が正確に知ることができるので、所望の信号パターンをより正確に、かつより容易に作成することができるようになる。
【0030】
さらに、上記信号パターン作成システム()によれば、前記ポインタの示す時間に対応する、作成中の信号パターンにおける信号値と前記ポインタの示す信号値との差を作業者が正確に知ることができるようになり、上記信号パターン作成システム(10)によれば、前記ポインタの示す時間に対応する、前記参考図としての他の信号パターンにおける信号値と前記ポインタの示す信号値との差を作業者が正確に知ることができるようになる。
【0031】
また、上記信号パターン作成システム(11)によれば、分割された表示領域毎に参考図としての各信号パターンを表示させることによって、作業者にとって認識し易いものとすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る信号パターン作成システムの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0033】
図1(a)は、実施の形態に係る信号パターン作成システム(1)の要部を概略的に示したブロック図である。図中14は、CPUを示しており、CPU1、第1の記憶手段15、第2の記憶手段16、入力手段17、及び表示手段18はバス線19を介して接続されている。入力手段17はシミュレーション用の信号パターンS1を作成するために、信号パターンS1を形成するポイントp1〜p5を入力するものであり、第1の記憶手段15は入力手段17から入力されたポイントp1〜p5及びポイントp1〜p5によって形成される信号パターンS1を記憶するものである。また、第2の記憶手段16は信号パターンS1に関して参考となる他の信号パターンS2を記憶させておくためのものであり、表示手段18は第1の記憶手段15に記憶されたポイントp1〜p5及び信号パターンS1と第2の記憶手段16に記憶された信号パターンS2とを表示するものである。ここでは、横軸に時間(sec)をとり、縦軸に信号値(エンジン回転数等を示すrpm)をとっている。
【0034】
実施の形態に係る信号パターン作成システム(1)におけるCPU1の動作を図1(b)に示したフローチャートに基づいて説明する。
まず、第2の記憶手段16に参考図としての信号パターンS2が記憶されているか否かを判断し(S1)、記憶されていれば、信号パターンS2のデータを取り込み(S2)、そして信号パターンS2を表示させる(S3)。
【0035】
上記実施の形態に係る信号パターン作成システム(1)によれば、作成する信号パターンS1に関して参考となる信号パターンS2を信号パターンS1と同一画面に表示させることによって、信号パターンS1の作成が容易となるので、作業効率を向上させることができる。
【0036】
図2(a)〜図7(a)は、実施の形態に係る信号パターン作成システム(1)に基づいて構成された別の実施の形態に係る信号パターン作成システムより表示手段18に表示される画面の一例を示したものであり、図2(b)〜図7(b)は、それぞれの画面表示制御に対応するCPU1の動作を示したフローチャートである。
【0037】
図2(a)は、入力手段17によりポインタPを移動させてポイントp1〜p5の入力を行うようにし、ポインタPの示す時間と信号値とを表示させるように構成することによって得られる画面である。続いて、この制御におけるCPU1の動作を図2(b)に示したフローチャートに基づいて説明する。
まず、ポインタPの示す座標(x,y)を取り込み(S4)、その座標(x,y)に対応する時間Tと信号値Nとを算出し(S5)、そして時間Tsec と信号値Nrpm とを表示させる(S6)。
これによって、ポインタPの示す時間Tsec と信号値Nrpm とを作業者が正確に知ることができるので、所望の信号パターンをより正確に、かつより容易に作成することができるようになる。
【0038】
図3(a)は、ポインタPの示す時間に対応する、作成している信号パターンSAにおける信号値を表示させるように構成することによって得られる画面である。続いて、この制御におけるCPU1の動作を図3(b)に示したフローチャートに基づいて説明する。
まず、ポインタPの示す座標(x,y)を取り込み(S7)、その座標(x,y)に対応する時間Tと信号値Nと信号値NAとを算出し(S8)、そして時間Tsec と信号値Nrpm と信号値Nrpmとを表示させる(S9)。
これによって、ポインタPの示す時間Tsec に対応する、信号パターンSAにおける信号値NrpmとポインタPの示す信号値Nrpmとの差を作業者が正確に知ることができるようになる。
【0039】
図4(a)は、ポインタPの示す時間に対応する、参考図としての信号パターンSBにおける信号値を表示させるように構成することによって得られる画面である。続いて、この制御におけるCPU1の動作を図4(b)に示したフローチャートに基づいて説明する。
【0040】
まず、ポインタPの示す座標(x,y)を取り込み(S10)、その座標(x,y)に対応する時間Tと信号値Nと信号値NAと信号値NBとを算出し(S11)、そして時間Tsec と信号値Nrpm と信号値Nrpmと信号値Nrpmとを表示させる(S12)。
これによって、ポインタPの示す時間Tsec に対応する、参考図としての信号パターンSBにおける信号値NrpmとポインタPの示す信号値Nrpm との差を作業者が正確に知ることができるようになる。
【0041】
図5(a)は、参考図としての信号パターンが複数存在する場合、これら信号パターンSB、SCを色分け及び/又は線種分けを行って表示させるように構成することによって得られる画面である。続いて、この制御におけるCPU1の動作を図5(b)に示したフローチャートに基づいて説明する。
まず、初期設定としてカウンタkを0とし(S13)、nを第2の記憶手段16に記憶されている参考図の数とする(S14)。次に、カウンタkに1を加え(S15)、参考図としての信号パターンSkのデータを取り込み(S16)、そして線種kで信号パターンSkを表示させる(S17)。続いて、kがn以上であるか否かを判断し(S18)、kがn以上であれば、前記動作は終了し、一方、kがn以上でなければ、S15へ戻る。
これによって、作業者が各々の参考図としての信号パターンSB、SCを正確に認識することができるようになる。
【0042】
図6(a)は、作成する信号パターンSAの物理単位rpmと参考図としての信号パターンSCの物理単位とが異なる場合、信号パターンSCをフルスケールで表示させるように構成することによって得られる画面である。続いて、この制御におけるCPU1の動作を図6(b)に示したフローチャートに基づいて説明する。
まず、作成する信号パターンSAの物理単位データDを取り込み(S19)、続いて、参考図としての信号パターンSCの物理単位データDSを取り込む(S20)。次に、データDSがデータDと同一であるか否かを判断する(S21)。同一であれば、信号パターンSAと同一スケールで信号パターンSCを表示させ(S22)、同一でなければ、フルスケールで信号パターンSCを表示させる(S23)。
これによって、作業者に作成中の信号パターンSAと参考図としての信号パターンSCとの関連性に混乱を生じさせにくいようにすることができる。また、物理単位が同一の場合には、図5(a)に示したように同一スケールで表示させることによって、作業者に参考図をより一層認識し易いものとすることができる。
【0043】
図7(a)は、参考図としての信号パターンが複数n(>1)存在する場合、フルスケールをn等分し、分割された表示領域毎にこれら各信号パターンを表示させるように構成することによって得られる画面である。続いて、この制御におけるCPU1の動作を図7(b)に示したフローチャートに基づいて説明する。 まず、初期設定としてカウンタkを0とし(S24)、nを第2の記憶手段16に記憶されている参考図の数とする(S25)。次に、表示領域をn分割し(S26)、カウンタkに1を加え(S27)、参考図としての信号パターンSkのデータを取り込み(S28)、そして下からk番目の領域に信号パターンSkを表示させる(S29)。続いて、kがn以上であるか否かを判断し(S30)、kがn以上であれば、前記動作は終了し、一方、kがn以上でなければ、S27へ戻る。
これによって、分割された表示領域毎に参考図としての各信号パターンSB、SCが表示されるので、作業者にとって認識し易いものとすることができる。
【0044】
図8は、実施の形態に係る信号パターン作成システム(2)の要部を概略的に示したブロック図である。図中20は、CPUを示しており、CPU20、第1の記憶手段21、22、第1の切換手段23、入力手段24、及び表示手段25はバス線26を介して接続されている。入力手段24はシミュレーション用の信号パターンS3(S4)を作成するために、信号パターンS3(S4)を形成するポイントp6〜p9(p10〜p14)を入力するものであり、第1の記憶手段21(22)は入力手段24から入力されたポイントp6〜p9(p10〜p14)及びポイントp6〜p9(p10〜p14)によって形成される信号パターンS3(S4)を記憶するものである。また、第1の切換手段23は信号パターンの作成対象を切り換えるものであり、表示手段25は第1の記憶手段21(22)に記憶されたポイントp6〜p9(p10〜p14)及び信号パターンS3(S4)を表示するものである。
【0045】
実施の形態に係る信号パターン作成システム(2)におけるCPU20の動作を図9に示したフローチャートに基づいて説明する。但し、ここでは作成対象となる信号パターンの個数をMとする。
【0046】
まず、初期設定としてカウンタmを0とし(S31)、次に信号パターンの作成対象を切り換える指示があったか否かを判断する(S32)。切換指示があれば、カウンタmに1を加え(S33)、カウンタmがM以上であるか否かを判断する(S34)、カウンタmがM以上であれば、カウンタmを1とし(S35)、カウンタmがM以上でなければ、S36に移る。一方、切換指示がない場合にも、S36に移る。
【0047】
S36では、入力手段24からポイントが入力されたか否かを判断し、ポイント入力されていれば、メモリm(第1の記憶手段21、22に相当)に入力されたポイントを記憶させ(S37)、その内容を表示させる(S38)。一方、ポイント入力されていなければ、S32へ戻る。
【0048】
上記実施の形態に係る信号パターン作成システム(2)によれば、複数の信号パターンS3、S4を同一画面上で作成することができるので、作業者にとって大変使い勝手の良いものとなる。
【0049】
図10は、実施の形態に係る信号パターン作成システム(3)の要部を概略的に示したブロック図である。図中27は、CPUを示しており、CPU27、第1の記憶手段28、29、ウインドウ機能30、第2の切換手段31、入力手段32、及び表示手段33はバス線34を介して接続されている。入力手段32はシミュレーション用の信号パターンS5、S6を作成するために、信号パターンS5、S6を形成するポイントを入力するものであり、第1の記憶手段28、29は入力手段32から入力されたポイント及び信号パターンS5、S6を記憶するものである。また、ウインドウ機能は複数のウインドウw1、w2を形成するものであり、第2の切換手段31はアクティブにするウインドウを切り換えるためのものである。また、表示手段33は第1の記憶手段28(29)に記憶されたポイント及び信号パターンS5(S6)を各ウインドウw1(w2)に表示するものである。
【0050】
実施の形態に係る信号パターン作成システム(3)におけるCPU27の動作を図11に示したフローチャートに基づいて説明する。但し、ここでは形成されているウインドウの個数をWとする。
【0051】
まず、初期設定としてカウンタwを0とし(S39)、次にアクティブにするウインドウを切り換える指示があったか否かを判断する(S40)。切換指示があれば、カウンタwに1を加え(S41)、カウンタwがW以上であるか否かを判断する(S42)、カウンタwがW以上であれば、カウンタwを1とし(S43)、カウンタwがW以上でなければ、S44に移る。一方、切換指示がない場合にも、S44に移る。
【0052】
S44では、入力手段32からポイントが入力されたか否かを判断し、ポイント入力されていれば、メモリw(第1の記憶手段28、29に相当)に入力されたポイントを記憶させ(S45)、その内容をメモリwに対応するウインドウに表示させる(S46)。一方、ポイント入力されていなければ、S40へ戻る。
【0053】
上記実施の形態に係る信号パターン作成システム(3)によれば、複数のウインドウw1、w2を同時にオープンにして、複数の信号パターンS5、S6を同一画面上で作成することができるので、作業者にとって大変使い勝手の良いものとなる。
【0054】
図12(a)、図13(a)は、実施の形態に係る信号パターン作成システム(3)に基づいて構成された別の実施の形態に係る信号パターン作成システムより表示手段33に表示される画面の一例を示したものである。
【0055】
図12(a)は、一方のウインドウw1上で作成する信号パターンS5の参考図として、他のウインドウw2上の信号パターンS6をウインドウw1上に表示させるように構成することによって得られる画面である。続いて、この制御におけるCPU27の動作を図12(b)に示したフローチャートに基づいて説明する。但し、ここではウインドウw2上に表示されている信号パターンS6を参考図として利用する場合について説明する。
まず、参考図として利用するウインドウw2の指定があったか否かを判断する(S47)。指定があれば、ウインドウw2に対応するメモリw2に記憶されている信号パターンS6のデータを取り込み(S48)、そして信号パターンS6と同一の信号パターンS6’を作成中のウインドウw1に表示させる(S49)。
【0056】
これによって、同一ウインドウ上に他のウインドウ上で作成する信号パターンS6’を表示させることによって、信号パターンの作成が容易となる。
【0057】
図13(a)は、参考図として利用されているウインドウw2上の信号パターンS6が信号パターンS6aに変更されると、ウインドウw1上に表示されている参考図としての信号パターンS6’も同様にパターンS6a’に変更されるように構成することによって得られる画面である。続いて、この制御におけるCPU27の動作を図13(b)に示したフローチャートに基づいて説明する。但し、ここではウインドウw2上に表示されている信号パターンS6を参考図として利用している場合について説明する。
まず、ウインドウw2上の信号パターンS6に変更があったか否かを判断する(S50)。変更があれば、変更後の信号パターンS6aと同一の信号パターンS6a’に表示変更させる(S51)。
【0058】
これによって、参考図として利用している信号パターンの原本自体に変更があれば、参考図として利用している側の信号パターンも同様に変更されるようになっているので、作業者にとって大変使い勝手の良いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態に係る信号パターン作成システム(1)の要部を概略的に示したブロック図であり、(b)は前記信号パターン作成システムにおけるCPUの動作を示したフローチャートである。
【図2】(a)は表示手段に表示される画面の一例を示したものであり、(b)はその画面表示制御に対応するCPUの動作を示したフローチャートである。
【図3】(a)は表示手段に表示される画面の一例を示したものであり、(b)はその画面表示制御に対応するCPUの動作を示したフローチャートである。
【図4】(a)は表示手段に表示される画面の一例を示したものであり、(b)はその画面表示制御に対応するCPUの動作を示したフローチャートである。
【図5】(a)は表示手段に表示される画面の一例を示したものであり、(b)はその画面表示制御に対応するCPUの動作を示したフローチャートである。
【図6】(a)は表示手段に表示される画面の一例を示したものであり、(b)はその画面表示制御に対応するCPUの動作を示したフローチャートである。
【図7】(a)は表示手段に表示される画面の一例を示したものであり、(b)はその画面表示制御に対応するCPUの動作を示したフローチャートである。
【図8】実施の形態に係る信号パターン作成システム(2)の要部を概略的に示したブロック図である。
【図9】実施の形態に係る信号パターン作成システム(2)におけるCPUの動作を示したフローチャートである。
【図10】実施の形態に係る信号パターン作成システム(3)の要部を概略的に示したブロック図である。
【図11】実施の形態に係る信号パターン作成システム(3)におけるCPUの動作を示したフローチャートである。
【図12】(a)は表示手段に表示される画面の一例を示したものであり、(b)はその画面表示制御に対応するCPUの動作を示したフローチャートである。
【図13】(a)は表示手段に表示される画面の一例を示したものであり、(b)はその画面表示制御に対応するCPUの動作を示したフローチャートである。
【図14】従来における信号パターン作成システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図15】評価システムに従来の信号パターン作成システムを組み込んだ構成の一例を示したブロック図である。
【符号の説明】
1、14、20、27 CPU
2 メモリ
3、17、24、32 入力手段
4、18、25、33 表示手段
5、19、26、34 バス線
6 パソコン
7 本体部
8 キーボード
9 マウス
10 ディスプレイ
11 出力装置
12 入力装置
13 被試験物
15、21、22、28、29 第1の記憶手段
16 第2の記憶手段
23 第1の切換手段
31 第2の切換手段

Claims (11)

  1. シミュレーション用の信号パターンを形成するポイントを入力する入力手段と、該入力手段から入力されたポイントによって形成される信号パターンを記憶する第1の記憶手段と、前記信号パターンを表示する表示手段とを備えた信号パターン作成システムにおいて、
    前記信号パターンに関して参考となる他の信号パターンを記憶した第2の記憶手段を備え、
    信号パターンの作成中に、前記第2の記憶手段に記憶された前記他の信号パターンを参考図として前記表示手段に表示し得るように構成され、
    前記第1の記憶手段が、前記他の信号パターンが参考図として前記表示手段に表示されている時に、前記入力手段から入力され、前記表示手段に表示されたポイントによって形成される信号パターンを記憶し得るものであり、
    作成される信号パターンの物理単位と参考図としての前記他の信号パターンの物理単位とが異なっており、
    参考図としての信号パターンが複数n(>1)存在する場合、フルスケールをn等分し、分割された表示領域毎にこれらの各信号パターンを表示するようになっていることを特徴とする信号パターン作成システム。
  2. 前記入力手段がポインタを移動させることによってポイントの入力を行うように構成され、前記ポインタの示す時間と信号値とを前記表示手段に表示するようになっていることを特徴とする請求項1記載の信号パターン作成システム。
  3. 前記ポインタの示す時間に対応する、前記信号パターンにおける信号値を前記表示手段に表示するようになっていることを特徴とする請求項2記載の信号パターン作成システム。
  4. 前記ポインタの示す時間に対応する、前記参考図における信号値を前記表示手段に表示するようになっていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の信号パターン作成システム。
  5. これら参考図としての信号パターンを色分け及び/又は線種分けを行って表示するようになっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の信号パターン作成システム。
  6. シミュレーション用の信号パターンを形成するポイントを入力する入力手段と、該入力手段から入力されたポイントによって形成される信号パターンを記憶する第1の記憶手段を複数個と、複数の前記信号パターンを同一表示画面上に表示する表示手段とを備えた信号パターン作成システムであって、 前記表示手段に表示される複数の信号パターンの中から、作成対象とする信号パターンを切り換えるための第1の切換手段を備え、
    さらに、前記第1の記憶手段それぞれが、前記入力手段から入力されたポイントによって形成される複数の信号パターンのうちのいずれかを記憶するものであり、
    また、これら複数の信号パターンそれぞれが、前記第1の切換手段による切り換えの対象であり、
    複数の信号パターンを同一表示画面上で作成可能に構成されていることを特徴とする信号パターン作成システム。
  7. シミュレーション用の信号パターンを作成するために、該信号パターンを形成するポイントを入力する入力手段と、該入力手段から入力された前記ポイント及び該ポイントによって形成される信号パターンを記憶する第1の記憶手段を複数個と、これら第1の記憶手段に記憶された前記ポイント及び前記信号パターンを表示する表示手段とを備えた信号パターン作成システムであって、
    複数のウインドウを形成するウインドウ機能と、アクティブにするウインドウを切り換えるための第2の切換手段を備え、各ウインドウでそれぞれ異なる信号パターンを作成可能に構成され、
    さらに、一方のウインドウ上で作成する信号パターンの参考図として、他のウインドウ上の信号パターンを前記一方のウインドウ上に表示可能に構成されていることを特徴とする信号パターン作成システム。
  8. 参考図として利用されている前記他のウインドウ上の信号パターンが変更されると、前記一方のウインドウ上に表示されている参考図としての信号パターンも同様に変更されるようになっていることを特徴とする請求項記載の信号パターン作成システム。
  9. シミュレーション用の信号パターンを形成するポイントを入力する入力手段と、該入力手段から入力されたポイントによって形成される信号パターンを記憶する第1の記憶手段と、前記信号パターンを表示する表示手段とを備えた信号パターン作成システムにおいて、
    前記信号パターンに関して参考となる他の信号パターンを記憶した第2の記憶手段を備え、
    信号パターンの作成中に、前記第2の記憶手段に記憶された前記他の信号パターンを参考図として前記表示手段に表示し得るように構成され、
    さらに、前記第1の記憶手段が、前記他の信号パターンが参考図として前記表示手段に表示されている時に、前記入力手段から入力され、前記表示手段に表示されたポイントによって形成される信号パターンを記憶し得るものであり、
    また、前記入力手段がポインタを移動させることによってポイントの入力を行うように構成され、前記ポインタの示す時間と信号値とを前記表示手段に表示するようになっており、
    さらに、前記ポインタの示す時間に対応する、前記信号パターンにおける信号値を前記表示手段に表示するようになっていることを特徴とする信号パターン作成システム。
  10. シミュレーション用の信号パターンを形成するポイントを入力する入力手段と、該入力手段から入力されたポイントによって形成される信号パターンを記憶する第1の記憶手段と、前記信号パターンを表示する表示手段とを備えた信号パターン作成システムにおいて、
    前記信号パターンに関して参考となる他の信号パターンを記憶した第2の記憶手段を備え、
    信号パターンの作成中に、前記第2の記憶手段に記憶された前記他の信号パターンを参考図として前記表示手段に表示し得るように構成され、
    さらに、前記第1の記憶手段が、前記他の信号パターンが参考図として前記表示手段に表示されている時に、前記入力手段から入力され、前記表示手段に表示されたポイントによって形成される信号パターンを記憶し得るものであり、
    また、前記入力手段がポインタを移動させることによってポイントの入力を行うように構成され、前記ポインタの示す時間と信号値とを前記表示手段に表示するようになっており、
    さらに、前記ポインタの示す時間に対応する、前記参考図における信号値を前記表示手段に表示するようになっていることを特徴とする信号パターン作成システム。
  11. シミュレーション用の信号パターンを形成するポイントを入力する入力手段と、該入力手段から入力されたポイントによって形成される信号パターンを記憶する第1の記憶手段と、前記信号パターンを表示する表示手段とを備えた信号パターン作成システムにおいて、
    前記信号パターンに関して参考となる他の信号パターンを記憶した第2の記憶手段を備え、
    信号パターンの作成中に、前記第2の記憶手段に記憶された前記他の信号パターンを参考図として前記表示手段に表示し得るように構成され、
    さらに、前記第1の記憶手段が、前記他の信号パターンが参考図として前記表示手段に表示されている時に、前記入力手段から入力され、前記表示手段に表示されたポイントによって形成される信号パターンを記憶し得るものであり、
    また、参考図としての信号パターンが複数n(>1)存在する場合、フルスケールをn等分し、分割された表示領域毎にこれらの各信号パターンを表示するようになっていることを特徴とする信号パターン作成システム。
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