JP3578010B2 - エレベータの安全装置 - Google Patents
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- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B5/00—Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
- B66B5/02—Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
- B66B5/04—Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions for detecting excessive speed
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータの安全装置に係り、特にかごに調速機を設けた装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
かごに調速機を設けたエレベータの従来例として、図２に示すようなものがある。
図において、１は昇降路２内に立設されたガイドレール３に沿って昇降するかご、２０はかご１の上部に設置された調速機で、軸２１ａにより軸着した１対のフライウェイト２１を有するプーリ２２と、かご１の走行に伴いガイドレール３に転接して前記プーリ２２を回転駆動する転動ローラ２３を備えている。
【０００３】
前記プーリ２２は、かご１の枠１ａの上部に取り付けられたスタンド２４に回動自在に軸支されている。
前記ローラ２３はかご１をガイドレール３に沿って案内するローラガイドを兼ねたもので、同軸に設けたベルトプーリ２３ａと前記プーリ２２との間にベルト２５が巻き掛けられている。このローラ２３はかご枠１ａに取り付けられた取付ベース２６に揺動可能に設置した支持アーム２７に軸支され、更に支持アーム２７を押圧するばね２８により常にガイドレール３に圧接するように付勢支持されている。
【０００４】
３０はセフティリンク機構、３１は検出スイッチで、プーリ２２が定格速度を所定以上超えた高速で回転すると、フライウェイト２１で蹴られて動作する。
前記セフティリンク機構３０は、スタンド２４に回動可能に軸着したセフティレバー３２と、このセフティレバー３２の下端に基端部を枢着して水平に配置したセフティロッド３３と、このセフティロッド３３を基端方向（図２の右方向）へ付勢するばね３４と、セフティロッド３３の中間に係合してばね３４によるセフティロッド３３の移動を阻止するストッパ３５と、かご枠１ａに軸３６により回動可能に枢着した略Ｔ字形のリフトレバー３７とを備え、このリフトレバー３７の一片はセフティロッド３３の一端と枢着されている。３８はかご１の下部の非常止め装置（図示省略）を作動させるためのリフトロッド、３７ａは反対側のセフティリンク機構を作動させるための連結ロッドで、それぞれリフトレバー３７の一片に枢着されている。
【０００５】
かご１が何らかの原因によって、所定以上の速度で下降するとローラ２３の回転によってベルトプーリ２３ａ，ベルト２５を介してプーリ２２が時計方向に回転し、フライウェイト２１が遠心力によって外側に開いて検出スイッチ３１を作動させる。更に速度が上がるとセフティレバー３２が蹴られて回転し、ストッパ３５が解除されて、セフティロッド３３は右方へ移動し、リフトレバー３７を時計方向に回転させる。これにより、リフトロッド３８が引き上げられて非常止め装置が作動し、同時に連結ロッド３７ａを介して他方の非常止め装置も作動し、かご１を機械的に停止させる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来装置では、ベルト２５の撓みや、プーリ２２，２３ａとの間の滑り、ガイドレール３の据付誤差等により、正確な速度検出が困難になることがあるという問題があった。
また、他の従来例として調速機のプーリ２２を直接ガイドレール３に押圧して転動させる方法もあるが、そうするとガイドレール３の継ぎ目の段差等の影響を直接受けるため、プーリ２２の回転が不正確になる虞があるという問題もある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、調速機のプーリとガイドレールとに接するようにローラを配置することにより、ベルトを使用せず、また調速機のプーリがガイドレールに直接接しない構成にしたものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図１により説明する。図において１０はプーリ２２とガイドレール３とに接するように配置したローラ、１１はばね１２によってローラ１０から釣り下げられた錘であり、ローラ１０がプーリ２２とガイドレール３とを常に押圧するように付勢している。１３はローラ１０の回転軸方向の動きを制限し、ローラ１０が常にプーリ２２とガイドレール３との間にあるように保持するとともに、錘１１の揺動を制限するガイドである。
【０００９】
本実施形態では、プーリ２２の回転方向が図２とは逆になるため、セフティリンク機構も若干変更している。１４はリフトレバー３７を時計方向へ付勢している圧縮ばね、１５はスタンド２４に回動可能に軸着されたセフティレバーで、その一端はリフトレバー３７のピン１６に引っ掛けられリフトレバー３７の回転を阻止している。また図２と同一符号は同一のものを示している。
【００１０】
本実施形態において、かご１が所定以上の速度で下降すると、ローラ１０は時計方向に回転し、プーリ２２は反時計方向に回転して、フライウェイト２１によって検出スイッチ３１を作動させる。更に速度が上がると、セフティレバー１５が蹴られてピン１６との係合が外れ、リフトレバー３７は時計方向に回転する。以下は従来と同様の動作により非常止め装置が作動する。
【００１１】
本実施形態は、ローラ１０を介してプーリ２２を駆動するため、従来のようにベルト２５の撓みや、ガイドレール３の継ぎ目の段差等の影響を排除することができる。
前記実施形態では、ばね１２により錘１１を釣り下げる構成によってローラ１０に付勢力を付与しているが、ワイヤロープ等の条体で錘１１を釣り下げ、錘１１のみで付勢力を付与することもできる。また、ばね１２の下端をかご枠１ａ側に固定し、ばね１２のみで付勢力を付与することもできる。
【００１２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、かごに調速機を設けたエレベータにおいて、より正確にかごの走行速度を検出することのできる調速機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態を示す図である。
【図２】かごに調速機を設けたエレベータの従来例を示す図である。
【符号の説明】
１ かご
３ ガイドレール
１０ ローラ
１１ 錘
１２ ばね
１３ ガイド
１５ セフティレバー
２０ 調速機
２２ プーリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータの安全装置に係り、特にかごに調速機を設けた装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
かごに調速機を設けたエレベータの従来例として、図２に示すようなものがある。
図において、１は昇降路２内に立設されたガイドレール３に沿って昇降するかご、２０はかご１の上部に設置された調速機で、軸２１ａにより軸着した１対のフライウェイト２１を有するプーリ２２と、かご１の走行に伴いガイドレール３に転接して前記プーリ２２を回転駆動する転動ローラ２３を備えている。
【０００３】
前記プーリ２２は、かご１の枠１ａの上部に取り付けられたスタンド２４に回動自在に軸支されている。
前記ローラ２３はかご１をガイドレール３に沿って案内するローラガイドを兼ねたもので、同軸に設けたベルトプーリ２３ａと前記プーリ２２との間にベルト２５が巻き掛けられている。このローラ２３はかご枠１ａに取り付けられた取付ベース２６に揺動可能に設置した支持アーム２７に軸支され、更に支持アーム２７を押圧するばね２８により常にガイドレール３に圧接するように付勢支持されている。
【０００４】
３０はセフティリンク機構、３１は検出スイッチで、プーリ２２が定格速度を所定以上超えた高速で回転すると、フライウェイト２１で蹴られて動作する。
前記セフティリンク機構３０は、スタンド２４に回動可能に軸着したセフティレバー３２と、このセフティレバー３２の下端に基端部を枢着して水平に配置したセフティロッド３３と、このセフティロッド３３を基端方向（図２の右方向）へ付勢するばね３４と、セフティロッド３３の中間に係合してばね３４によるセフティロッド３３の移動を阻止するストッパ３５と、かご枠１ａに軸３６により回動可能に枢着した略Ｔ字形のリフトレバー３７とを備え、このリフトレバー３７の一片はセフティロッド３３の一端と枢着されている。３８はかご１の下部の非常止め装置（図示省略）を作動させるためのリフトロッド、３７ａは反対側のセフティリンク機構を作動させるための連結ロッドで、それぞれリフトレバー３７の一片に枢着されている。
【０００５】
かご１が何らかの原因によって、所定以上の速度で下降するとローラ２３の回転によってベルトプーリ２３ａ，ベルト２５を介してプーリ２２が時計方向に回転し、フライウェイト２１が遠心力によって外側に開いて検出スイッチ３１を作動させる。更に速度が上がるとセフティレバー３２が蹴られて回転し、ストッパ３５が解除されて、セフティロッド３３は右方へ移動し、リフトレバー３７を時計方向に回転させる。これにより、リフトロッド３８が引き上げられて非常止め装置が作動し、同時に連結ロッド３７ａを介して他方の非常止め装置も作動し、かご１を機械的に停止させる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来装置では、ベルト２５の撓みや、プーリ２２，２３ａとの間の滑り、ガイドレール３の据付誤差等により、正確な速度検出が困難になることがあるという問題があった。
また、他の従来例として調速機のプーリ２２を直接ガイドレール３に押圧して転動させる方法もあるが、そうするとガイドレール３の継ぎ目の段差等の影響を直接受けるため、プーリ２２の回転が不正確になる虞があるという問題もある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、調速機のプーリとガイドレールとに接するようにローラを配置することにより、ベルトを使用せず、また調速機のプーリがガイドレールに直接接しない構成にしたものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図１により説明する。図において１０はプーリ２２とガイドレール３とに接するように配置したローラ、１１はばね１２によってローラ１０から釣り下げられた錘であり、ローラ１０がプーリ２２とガイドレール３とを常に押圧するように付勢している。１３はローラ１０の回転軸方向の動きを制限し、ローラ１０が常にプーリ２２とガイドレール３との間にあるように保持するとともに、錘１１の揺動を制限するガイドである。
【０００９】
本実施形態では、プーリ２２の回転方向が図２とは逆になるため、セフティリンク機構も若干変更している。１４はリフトレバー３７を時計方向へ付勢している圧縮ばね、１５はスタンド２４に回動可能に軸着されたセフティレバーで、その一端はリフトレバー３７のピン１６に引っ掛けられリフトレバー３７の回転を阻止している。また図２と同一符号は同一のものを示している。
【００１０】
本実施形態において、かご１が所定以上の速度で下降すると、ローラ１０は時計方向に回転し、プーリ２２は反時計方向に回転して、フライウェイト２１によって検出スイッチ３１を作動させる。更に速度が上がると、セフティレバー１５が蹴られてピン１６との係合が外れ、リフトレバー３７は時計方向に回転する。以下は従来と同様の動作により非常止め装置が作動する。
【００１１】
本実施形態は、ローラ１０を介してプーリ２２を駆動するため、従来のようにベルト２５の撓みや、ガイドレール３の継ぎ目の段差等の影響を排除することができる。
前記実施形態では、ばね１２により錘１１を釣り下げる構成によってローラ１０に付勢力を付与しているが、ワイヤロープ等の条体で錘１１を釣り下げ、錘１１のみで付勢力を付与することもできる。また、ばね１２の下端をかご枠１ａ側に固定し、ばね１２のみで付勢力を付与することもできる。
【００１２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、かごに調速機を設けたエレベータにおいて、より正確にかごの走行速度を検出することのできる調速機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態を示す図である。
【図２】かごに調速機を設けたエレベータの従来例を示す図である。
【符号の説明】
１ かご
３ ガイドレール
１０ ローラ
１１ 錘
１２ ばね
１３ ガイド
１５ セフティレバー
２０ 調速機
２２ プーリ
Claims (1)
- ガイドレールに沿って昇降するかごに調速機を設けたものにおいて、前記調速機のプーリと前記ガイドレールとに接するようにローラを配置し、このローラは前記ガイドレールと前記プーリとを押圧するように付勢されていることを特徴とするエレベータの安全装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27245099A JP3578010B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | エレベータの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27245099A JP3578010B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | エレベータの安全装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001089046A JP2001089046A (ja) | 2001-04-03 |
| JP3578010B2 true JP3578010B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=17514100
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27245099A Expired - Fee Related JP3578010B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | エレベータの安全装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3578010B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4802787B2 (ja) * | 2006-03-20 | 2011-10-26 | 株式会社日立製作所 | エレベーターの安全装置 |
| JP4807163B2 (ja) * | 2006-06-30 | 2011-11-02 | 株式会社日立製作所 | エレベーターの安全装置 |
| ES2404487B1 (es) * | 2012-11-13 | 2014-03-14 | Aplicaciones Electromecánicas Gervall, S.A. | Sistema limitador de velocidad para ascensores |
| CN108275537B (zh) * | 2018-03-22 | 2020-07-21 | 日立电梯（中国）有限公司 | 一种机械式电梯限速安全钳 |
| JP7185836B2 (ja) * | 2021-05-10 | 2022-12-08 | フジテック株式会社 | エレベータかご装置及びエレベータ |
-
1999
- 1999-09-27 JP JP27245099A patent/JP3578010B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001089046A (ja) | 2001-04-03 |
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