JP3577472B2 - マンホールの導水装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンホールに連結される管路相互間に水路を形成するマンホールの導水装置に係り、特に、下水管等の管路が屈曲する工事箇所に好適なマンホールの導水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水用等のマンホールにおいて、図10に示すような管路12の中途に設置されるマンホール1は、一般に図11、図12に示す構造となっている。
このマンホール1は、コンクリート製で、上部1aに点検用の開口1cが、底部1b寄りの周側壁には管路連結用の1対の連結口1d,1eが形成されている。
【0003】
このマンホール1に上流側パイプ2と下流側パイプ3とを連結する。
一方の連結口1dに上流側パイプ2を挿入し管端2aをマンホール1内に臨ませるとともに、他方の連結口1eに下流側パイプ3を挿入し管端3aを反対側からマンホール1内に臨ませる。
マンホール1の内部1fにモルタルコンクリートを搬入し、底部1b内に円盤状のコンクリート層(インバート10と称する)を形成する。
このインバート10には、管路の内面の断面形状と同じ略半円状の凹溝11を設けてあり、下水等の導水路としている。
各管端2a,3aと導水路11とは、モルタルコンクリートによって平滑になるように仕上げ、上流側パイプ2と下流側パイプ3とを導水路11により連通させる。
これにより、上流側パイプ2から流入した汚水等がマンホール内を通過して下流側パイプ3に流れ、排水処理がなされるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記マンホール1の導水路11は、狭いマンホール内において手作業によって形成するため、作業が困難で、忍耐を要すると共に、半円形の溝をきれいに且つ、流れを阻害しないよう平滑に仕上げるには熟練を要し、作業効率が低いという欠点があった。
【0005】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、下水管路の曲がり角度に合わせた適正水路をマンホール内に形成することができ、設置作業効率も格段に向上するマンホールの導水装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のうち請求項1に記載の発明は、円を2分割してなる2つの扇形であって、その対向面が接合されると略円盤状の導水ブロック本体を構成する1対の導水ブロック片からなり、各導水ブロック片の上面には、前記導水ブロック本体の中心から半径方向外方に向けて断面略半円状の導水溝が形成され、さらに、前記各導水ブロック片の接合面の中心に縦溝がそれぞれ設けられ、この縦溝内において、導水ブロック片の一方に係合部材が、導水ブロック片の他方に被係合部材が設けられ、この係合片と被係合片とは、前記各導水ブロック片の回動が自在で、上下方向の移動を規制可能に連結されてなることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、前記導水ブロック本体を構成したときの前記導水ブロック片の接合面の間の隙間が、中心から半径方向外方に向けて漸次拡開する隙間に形成されていることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図示例を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るマンホールを示す縦断面図、図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。
このマンホール1は、上部1aに点検用の開口1cを有し、底部1b寄りの周側壁1gには1対の連結口1d,1eを開設した有底の略円筒形となっている。なお、図8に示すように、マンホール1は有底でない場合もある。
このマンホール1は、内部1fにおける底部1b側に導水装置として導水ブロック本体4を収納し、図10に示す下水管路12に設置されて、上流側パイプ2と下流側パイプ3とが連結されるようになっている。
【0008】
導水ブロック本体4は、1対の導水ブロック片5,6からなり、係合部材7、被係合部材8および連結具9にて連結される構成となっている。
前記両導水ブロック片5,6は、略半円形で半径がマンホール1の底部1b寄り周側壁1gの内周よりやや小さくなるようコンクリートにより形成されている。
この両導水ブロック片5,6は、各接合面5b,6bを向き合わせて接合すると略円盤状になり、導水ブロック本体4としてマンホール1内の底部1bに配置される。
これら導水ブロック片5,6は、図3に示すように、対称形でそれぞれが略扇状に形成されている。
すなわち、導水ブロック本体4を構成したときの中心C0から半径方向外方に向けての接合面5b,6bが、中心C0から図4において下側の接合面5b1,6b1を接合したとき、上側の接合面5b2,6b2が半径方向外方に向うに従い、漸次拡開する隙間Gを形成する略扇形となっている。
【0009】
なお、上記の例では、導水ブロック片5,6が対称形である場合を説明したが、両導水ブロック片5,6は、それぞれがマンホール1の開口1cから搬入可能であれば、これら導水ブロック片5,6のうち、一方の導水ブロック片5のみを扇形とし、他方の導水ブロック片6を半円形としてもよい。
前記のようになることで、一方の導水ブロック片を固定した後、他方の導水ブロック片を回動させることにより、導水溝の流入側に対する流出側の角度を微少調整することができる。
【0010】
前記各導水ブロック片5,6には、導水ブロック本体4の中心C0から半径方向外方に向けて断面略半円状の導水溝5d,6dがそれぞれ形成されている。
このように、各導水ブロック片5,6は、180度に近い略扇形に形成されており、両者を接合して導水ブロック本体4を構成する。このとき、中心C0を基点とした導水溝5d,6dの内角dは180度から90度の範囲のいずれかになるように設定されている。なお、接合面と導水溝5d,6dとの内角を等しくなるようにしてもよいし、一方の導水溝との内角を90度とし、他方の内角を変えることにより調整してもよい。このときは、ブロック製作上、角度調整する個数が半数ですむ。
各導水溝5d,6dは、連結作業を容易にし、マンホール内の排水もスムーズにするため、接合面5b,6b寄りに球面を有する凹所13を凹設している。
凹所13は、深さを導水溝5d,6dの深さと同じになるように形成している。
なお、導水溝5d,6dの外周縁に、それぞれ径大部5c,6cを設ける場合もある。この場合、導水ブロック本体4と上流側、下流側のパイプ2,3とを連結しており、連結に際して耐震ゴムソケットを介して連結してもよい。
【0011】
さらに、両導水ブロック片5,6は、接合面5b,6bの中心から各導水ブロック片5,6の底面に向けて縦溝5e,6eがそれぞれ設けられている。
そして、この縦溝5e,6e内には、互いに対向する縦溝5e,6e側に向けて突出する係合部材7と被係合部材8とが突設されている。
係合部材7は、図5および図6に示す如く細長の金属板からなり、先端部にネジ孔7bを有したボス部7aを一体形成し、後端側を導水ブロック片5に埋設固定してある。
また、被係合部材8も細長の金属板からなり、先端部に挿通孔8aが形成されていて、後端部を導水ブロック片6に埋設固定してある。
なお、係合部材7と被係合部材8とは、各導水溝5d,6dの延出方向に突出するが、ボス部7aに被係合部材8の先端部を重ねたとき、挿通孔8aからネジ孔7bに向けて連結具であるボルト9のネジ部を螺入可能な高さに設定されており、係合部材7と被係合部材8とは、マンホール1内において係合作業が行なえる。
これにより、各導水溝5d,6dの高さを等しく保ちながら、各導水ブロック片5,6の微小な回動が自在で、上下方向の移動を規制可能に連結できる。
【0012】
次に、下水等の管路に沿ってパイプとマンホールの導水路との連結作業について説明する。
まず、図10に示した管路12に予め設置されたマンホール1内の底部1bにモルタルを薄く塗布し、その上に導水ブロック片5,6を置く。
そして、導水ブロック片5の係合部材7と導水ブロック片6の被係合部材8とを重ね、挿通孔8aからネジ孔7bに向けてボルト9のネジ部を螺入し、両者5,6を連結する。すると、上面の導水溝5d,6dにより導水路4aを備えた導水ブロック本体4が形成される。
つぎに、このマンホール1に上流側パイプ2と下流側パイプ3とを連結するのであるが、マンホール1内で下水管路12が微小角度曲がっている場合、先に下流側パイプ3との連結調整を行っておく。
このときは、下流側パイプ3に導水ブロック片6の導水溝6dを合わせ、下流側パイプ3の延長線上に導水溝6dがくるよう、導水ブロック片6の位置合わせを行う。
【0013】
続いて、導水ブロック片5を回動させ、上流側パイプ2の延長線上に導水溝5dが連続するように位置合わせする。
これにより、図1および図7に示すように、一方の連結口1dに挿入された上流側パイプ2の管端2aと導水溝5dの端部とが接合し、他方の連結口1eに挿入された下流側パイプ3の管端3aと導水溝6dの端部とが接合状態となる。
この接合で、導水ブロック本体4の中心C0を通る下流側パイプ3の中心線C−Cに対する上流側パイプ2の曲がり角度θに、導水溝5dと導水溝6dとが適正に位置決めされる。
この後、各管端2a,3aと導水路4aの流入端4bおよび流出端4cとの間隙、また、両導水ブロック片5,6間の間隙、さらに、マンホール1の内周壁と導水ブロック本体4の外周面との間隙等にモルタルコンクリートを注入して表面を仕上げ固める。
【0014】
これにより、曲がり角度θを有した下水管路12とマンホール1の導水路4aとが位置ずれなく連結される。
よって、上流側パイプ2から流入した汚水等がマンホール内を通過して下流側パイプ3に流れ、滞留等の不具合なく排水処理がなされる。
【0015】
ところで、各導水ブロック片5,6は略半円形であるのが施工上、量産上、あるいは輸送上好ましいが、必ずしも略半円形である必要はない。例えば、図9に示すように、導水ブロック片6の中心角が鈍角であり、それに対応するように導水ブロック片5が形成されても良い。この場合も、漸次拡開する隙間Gが形成されており、上述してきたのと同様の作業でマンホール1に設置することができる。
このように、各導水ブロック片5,6の形状や、導水溝5d,6dが形成される位置は、現場に対応したものとすることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1に記載の発明は、略半円形で対向面が接合されると略円盤状の導水ブロック本体を構成する1対の導水ブロック片に断面略半円状の導水溝が形成され、これら導水溝の縦溝内に突設された係合片と被係合片とにより各導水ブロック片が回動自在で、上下方向の移動を規制可能に連結されるから、下水管路の曲がり角度に合わせて導水溝に上下部の下水管を結合することにより、容易に適正水路を形成することができ、従来のようなマンホール内での熟練を要する導水溝形成作業が不要となるので、作業効率が格段に向上する効果がある。
また、請求項2に記載の発明は、導水ブロック片の接合面の間の隙間が、中心から半径方向外方に向けて漸次拡開する隙間に形成されているので、下水管路が設計図面に表われ難い微妙な曲がり角度を有していても柔軟に対応できる効果がある。
さらに、導水ブロック本体を2つのブロックに分割することによって、マンホールの開口径がφ600の大きさであって、マンホールの底部の径がφ900である場合でも底部の径に合わせたインバートブロックの工事が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマンホールを示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った縦断面図である。
【図3】マンホールの導水装置を示す斜視図である。
【図4】マンホールの導水装置を示す平面図である。
【図5】マンホールの導水装置を示す展開斜視図である。
【図6】マンホールの導水装置を示す縦断面図である。
【図7】マンホールの配管連結状態を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る別のマンホールを示す縦断面図である。
【図9】導水装置の別の例を示す概略平面図である。
【図10】マンホールおよび下水管路の設置状態を示す説明図である。
【図11】従来のマンホールを示す縦断面図である。
【図12】図11のX−X線に沿った断面図である。
【符号の説明】
4 導水ブロック本体
5,6 導水ブロック片
5b,6b 対向面
5e,6e 縦溝
7 係合部材
8 被係合部材

Claims (2)

  1. 円を2分割してなる2つの扇形であって、その対向面が接合されると略円盤状の導水ブロック本体を構成する1対の導水ブロック片からなり、各導水ブロック片の上面には、前記導水ブロック本体の中心から半径方向外方に向けて断面略半円状の導水溝が形成され、さらに、前記各導水ブロック片の接合面の中心に縦溝がそれぞれ設けられ、この縦溝内において、導水ブロック片の一方に係合部材が、導水ブロック片の他方に被係合部材が設けられ、この係合片と被係合片とは、前記各導水ブロック片の回動が自在で、上下方向の移動を規制可能に連結されてなるマンホールの導水装置。
  2. 前記導水ブロック本体を構成したときの前記導水ブロック片の接合面の間の隙間が、中心から半径方向外方に向けて漸次拡開する隙間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のマンホールの導水装置。
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