JP3599326B2 - 自在連結側溝 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路脇等に設置される側溝を任意の角度で接続して通水路を設置するために用いる連結側溝に関する。より詳しくは、既設の直線側溝同士を任意の角度に折曲させて接続するための連結側溝及びそれに用いる構成部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車道と歩道との間などに設けられた側溝に折曲部を形成させる場合は、図11に示すように、長い寸法の直線側溝101の間に短い寸法の直線側溝102を、所定角をなすように嵌入し、両側溝間の一方に隙間103を設け、通水路の方向を徐々に変えていくように側溝を敷設している。
また、図12に示すように、例えば、45度、60度、90度などの角度の異なった多種類のコーナー部111を用意しておき、通水路の方向にあわせたコーナー部111を直線側溝112、113の間に嵌入させる手段も用いられている。
さらに、現場施工にて各コーナーに合わせてカーブ状に型枠を作り、コンクリート流し込みにより、直線側溝を連結して通水路を屈曲させるという工法も用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の側溝の屈曲部形成方法においては、図11に示すように、隙間103が形成されこの部分の強度が弱く、隙間103が起点となって側溝全体の破壊が生じやすくなるという問題がある。
また、図12に示すようなコーナー部111を用いて接続していく方法は、異なった角度を有する多種類のコーナー部を常に用意しておかなければならないという問題がある。
さらに、現場施工にて直線側溝をつなぎ合わせるという工法は、現場作業が大変であり、コスト高、工事日数かかるという問題がある。
【0004】
本発明は、このような問題点を解決すべく、既存の直線側溝と組合せることにより、屈曲した側溝を簡易に形成できる連結側溝を提供することを課題とする。また、従来の現場施工と組合せることによって屈曲した側溝を簡易に形成できる側溝連結用の構成部品を提供することも別の課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の自在連結側溝は、一端側に筒部を形成した第1の側溝と、前記筒部と接続する筒受入部を形成した第2の側溝と、を接続させてなる連結側溝であって、前記第1の側溝の筒部には、前記第2の側溝の筒受入部と接する内側に貫通部が穿設されていることを特徴とする。
上記の自在連結側溝は、第2の側溝の筒受入部の上部には環状枠が設けられており、環状枠は前記第1の側溝の筒部上端に設けられた受枠に嵌合させて、環状枠と受枠とを接続することにより、第1の側溝と第2の側溝とを連結させることが望ましい。
また、第1の側溝及び第2の側溝は、それぞれを単独で用いることもできる。
【0006】
【発明の実施の形態】
第1の側溝は、一端に形成された筒状の筒部と、筒部に連続して連なり、通水路に対して垂直方向断面視で門形状を呈する門形部から構成される。また、筒部の上端部にはリング状の受枠が形成されている。
【0007】
第2の側溝は、通水路に対して垂直方向断面視で門形状を呈する門形部と、門形部の端部に設けられ第1の側溝の筒部と接続する筒受入部と、門形部の上部一端に形成されている環状枠と、とから構成されている。
【0008】
上記の第1の側溝と第2の側溝とは、第1の側溝の筒部と第2の側溝の筒受入部とが接する状態で接続され、本発明の自在連結側溝を構成する。また、第1の側溝の筒部には、第2の側溝の筒受入部と接する内側に貫通部が形成されており、連結側溝を形成した場合に、この貫通部が両側溝を連絡する通水路となる。このような貫通部は、第1の側溝と第2の側溝とのなす角度を予め設定しておき、貫通部となる箇所を穿設しておくことが望ましい。
さらに、第1の側溝に設けられた受枠と、第2の側溝に設けられた環状枠とを嵌合させることにより、両側溝を強固に連結させることができる。
【0009】
本発明の自在連結側溝は、通水路を自在の角度に屈曲させた側溝を簡易に形成することができ、従来の工法よりも簡易にしかも安価に側溝を設けることができる。
【0010】
また、本発明の第1の側溝又は第2の側溝をそれぞれを単独で構成部品として用いると、既設の側溝に連結し、通水路を自在の角度に屈曲させて延長接続することもできるので、既設の側溝を取り壊さずに有効利用できる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る連結側溝の一構成体となる第1の側溝10の実施例を示す斜視図である。図2は、図1に示す第1の側溝10の平面図(図2(a))及び側面図(図2(b))である。図3は、図1に示す第1の側溝10のd−d’断面図である。
【0012】
図1、図2、図3において、第1の側溝10は、その一端に形成された筒状の筒部11と、筒部11に連続して連なる、通水路に対して垂直方向断面視で門形状を呈する門形部12とから構成され、門形部12に連なる筒部11の周面の一部は切り欠かれて解放状態となっており、門形部12と連通状態となっている。
【0013】
また、筒部11の上端部には開口部15が形成され、開口部15の周囲にはリング状の受枠13が筒部11と一体的に形成されている。この受枠13は、後述する第2の側溝の上部一端に設けられた環状枠23(図4参照)と嵌合するように受枠13の外径14と環状枠23の内径25とが調整されている。この受枠13は、金属材料を用いた鋳物、成形加工等で形成したものを、筒部11の上端部に一体的に固定するか、或いは別体にしたものを接着剤で固定することもできる。
【0014】
図3に示すように、筒部11の上下は解放状態になっており、内側には筒部11から連続一体的に形成された門形部12の内側には通水路17が形成されている。本発明の連結側溝施工後には、解放状態の筒部11の上部にはグレーチング蓋を取り付けることが望ましい。
なお、筒部11は、実施例では円筒形状の筒としているが、多角形状の筒とすることもできる。
【0015】
図4は、本発明に係る連結側溝の一構成体となる第2の側溝20の実施例を示す斜視図である。図5は、図4に示す第2の側溝20の平面図(図5(a))及び側面図(図5(b))である。図6は、図4に示す第2の側溝20のb−b’断面図である。
【0016】
図4、図5、図6において、第2の側溝20は、通水路に対して垂直方向断面視で門形状を呈する門形部22と、その上部一端に形成されている環状枠23と、
筒受入部21とから構成され、門形部22の内側には通水路27が形成されている(図6参照)。
【0017】
環状枠21は、完全なリング状となっていることが好ましいが、一部が切り欠かれた馬蹄形状のものであってもよい。また、環状枠21には、前記第1の側溝10の受枠13と、ボルト等を用いて接合するためのボルト貫通孔24が形成されている。環状枠21と受枠13とをボルト等を用いて接合することにより、第1の側溝10と第2の側溝20とを機械的に強固に連結させることができる。
【0018】
図7は、第1の側溝10と第2の側溝20とを組合わせて連結側溝を構成する場合の態様を示す斜視図である。第1の側溝10の上部から第2の側溝20を矢印X方向へ挿入し、受枠13と環状枠23とを嵌合させ、ボルト74で両側溝を固定する。
この場合に、筒部11の垂直軸16回りに、両側溝のなす角度を設定して、予め筒部11に両側溝を連通状態にするための貫通部71を穿設しておくことが望ましい。貫通部71の穿設にあたっては、筒部11の厚みを比較的薄い壁厚で構成しておくことにより、現場での作業も容易に行うことができる。
【0019】
図8は、自在連結側溝70の連結角度を180度に設定した場合の態様を示す平面図である。
図9は、自在連結側溝70の連結角度を90度に設定した場合の態様を示す平面図である。
なお、図9に示すように、第1の側溝10及び第2の側溝の角部に面取部91を予め設けておけば、両側溝の角部の干渉が防げ、小さな角度(例えば90度)での連結にも対応できるので好ましい。
【0020】
さらに、本発明の第1の側溝10及び第2の側溝は、既設の側溝と連結する場合に、それぞれを単独で構成部品として用いることもできる。例えば図10に示すように、第1の側溝10の筒部11と、既設の直線側溝92の一端部とを、現場施工で型枠内にコンクリートを流し込んで連結部分93を設け、一連の屈曲した通水路を有する側溝を形成させることもできる。
この場合にも、前述したように筒部11の接続側には、予め連結角となる位置に貫通部71を穿設しておき通水路を確保しておく必要がある。
【0021】
また、同様に、第2の側溝20の環状枠23を、現場施工で形成した側溝の一端部の上部に設けられた受枠と接続させて、一連の屈曲した通水路を有する側溝を形成することもできる。
なお、本発明の自在連結側溝は、道路脇に設置される側溝を任意の角度で接続して通水路を設置するために用いる連結側溝のみに限ることなく、
例えば、下水管、上水管などの通水管の連結部材や、薬品、油などの流体の流通路の連結部材などにも用いることができる。
このような場合には、本発明の自在連結側溝の材質は、コンクリート製に限らず、プラスチックス、金属、石、など適宜対応できる。
【0022】
【発明の効果】
本発明の自在連結側溝は、既存の直線側溝と組合せることにより、自在の角度に屈曲させた側溝を簡易に形成でき、従来の工法よりも簡易にしかも安価に側溝を設けることができるという効果がある。
【0023】
また、本発明の第1の側溝及び第1の側溝は、従来の直線側溝の一端部と接続し、他端を現場施工で型枠内にコンクリートを流し込んで連結部分を形成させ、一連の屈曲した通水路を有する側溝を形成させることもでき、既存の側溝を有効利用でき、従来の工法に柔軟に対応できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の側溝の実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る第1の側溝の実施例を示す平面図(a)及び側面図(b)である。
【図3】第1の側溝のd−d’断面図である。
【図4】本発明に係る第2の側溝の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る第2の側溝の平面図(a)及び側面図(b)である。
【図6】第2の側溝のb−b’断面図である。
【図7】第1の側溝と第2の側溝とを組合わせて連結側溝を構成する場合の態様を示す斜視図である。
【図8】連結側溝の連結角度を180度に設定した場合の態様を示す平面図である。
【図9】連結側溝の連結角度を90度に設定した場合の態様を示す平面図である
【図10】本発明の第1の側溝と既設の側溝とを連結する場合の実施態様を示す平面図である。
【図11】従来の側溝を用いて屈曲部を形成する場合の態様を示す概略図である。
【図12】従来の側溝を用いて屈曲部を形成する場合の他の態様を示す概略図である。
【符号の説明】
10:第1の側溝
11:筒部
12:門形部
13:受枠
14:外径
15:開口部
16:中心軸
17:通水路
20:第2の側溝
21:筒受入部
22:門形部
23:環状枠
24:ボルト貫通孔
25:内径
27:通水路
70:連結側溝
71:貫通部
74:ボルト
91:面取部
92:直線側溝
93:連結部分
X:矢印
Claims (3)
- 一端側に筒部を形成した第1の側溝と、前記筒部と接続する筒受入部を形成した第2の側溝と、を接続させてなる連結側溝であって、
前記第1の側溝の筒部には、前記第2の側溝の筒受入部と接する内側に貫通部が穿設され、
前記筒部の上端部に形成されたリング状の受枠と、
前記筒受入部の上部一端に設けられた環状枠と、を嵌合することにより前記第1の側溝と前記第2の側溝とを連結させることを特徴とする自在連結側溝。 - 請求項1に記載の第1の側溝
- 請求項1に記載の第2の側溝
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