JP3576610B2 - 電子ファイル装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、原稿の表面と裏面の画像を読み取る画像入力装置と、その読み取った画像データを画像データ記憶装置へ登録する制御を司るシステム本体部からなる電子ファイル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ワークステーション及びパーソナルコンピューター等のシステム本体部と、スキャナ等の画像読取り装置と、光磁気ディスク装置、フロッピィディスク装置、及びハードディスク装置等の画像データ記憶装置と、CRTディスプレイ及びLCDディスプレイ等の画像表示装置とからなる電子ファイル装置が多用されている。
【0003】
とくに、処理速度を高めて作業効率を改善するために画像読み取り装置に両面スキャナを用いる場合がある。両面スキャナを用いれば、1回の原稿読取りで原稿の表面と裏面の読み込みが自動的に行われるので操作面での作業効率が改善される。
ところで、表面と裏面の画像がそれぞれ1画面として登録されると、次にこの画像を読み出したときには、最初に表面の情報を表示して次に裏面の画像を表示することになる。従って登録された画像を読みだすときは、2面分の画像を表示させることになる。
【0004】
また、有価証券や小切手等を電子ファイルに登録するような場合は、必ず表面と裏面の画像を登録するのが常識である。そこで、表面画像と裏面画像の表示画像面積の合計が登録時の規定サイズ(A4、B5、レター等)より小さい場合は表面と裏面を1画面で同時に表示したほうが便利である。また、表面、裏面画像を1頁として登録することにより、不必要な余白部分を登録しないため、記憶容量を削減でき、効率よく登録ができる。このような観点から、ある大きさ以下の原稿の場合は、1画面で表裏の画像を登録できる電子ファイル装置が作られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような装置では、一定の大きさ以下の原稿が読み込まれることが予め判明している場合には表面と裏面とを合成する処理を連続して実行できても、大きさが定まらない一連の原稿を読み取ったときには、動作が保証されなかった。一連の原稿から一定の大きさの原稿を抜き出して、まとめて登録することも可能であるが、事務管理においては原稿の並びが重要な管理情報となる場合もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するため原稿の両面画像を入力することが可能な画像入力装置と、該装置による前記原稿の画像データから読取りに必要であった走査線数を記録しておくことができる画像入力制御部と、前記画像入力装置で入力した画像データを一時記憶する画像メモリと、画像メモリに記憶された画像データを記録媒体に格納して登録する画像データ記憶装置とを有する電子ファイル装置において、前記画像入力装置によって原稿の両面画像を入力した後に前記画像入力制御部に記録されている前記原稿の表面の入力画像の走査線数と予め設定された規定走査線数とを比較する手段と、該手段により前記入力画像の走査線数が規定走査線数以下であることが検出されたときは、表面の画像データと裏面の画像データを1画面の画像データとして前記画像メモリ上で合成して前記データ記憶装置に登録する手段とを備えたものである。
【0007】
また、原稿の表面の入力が終了したときに、該入力画像の走査線と予め設定された規定走査線数とを比較し、前記入力原稿の走査線数が規定画像走査線数以上であったときは、前記画像メモリに記憶されている表面の画像データの有効走査線数までの画像データに連続して裏面の画像データを合成する手段を備えてもよい。
【0008】
さらにまた、原稿の表面の入力画像走査線数が規定画像走査線数以上であったときは、表面と裏面の画像データを合成して登録するか否かをオペレーターに選択させる手段を備えるようにしてもよい。
【0009】
また、原稿の表面の入力画像と裏面の入力画像を表示する手段と、該手段による前記各入力画像の表示位置を指定する手段と、前記手段により指定された表示位置から、前記画像メモリ上で画像データを記憶する位置を決定する手段とを備えてもよい。
【0010】
また、前記画像入力装置による原稿の読取り開始位置と読取り終了位置とを指定する手段と、前記手段により指定した読取り開始位置と読取り終了位置とから画像入力を行うときの入力画像走査線数を算出する手段とを備えるようにしてもよい。
【0012】
【作用】
本発明の電子ファイル装置によると、原稿の両面画像を入力した後に前記画像入力制御部に記録されている入力原稿の走査線数と予め設定された規定画像走査線数とを比較するので、予め表面と裏面の画像合成が可能な原稿であることを判別する必要がない。さらに、入力原稿の走査線数が規定画像走査線数以下であることが検出されたときは、表面の画像データと裏面の画像データを合成するので、1画面で表面と裏面の画像情報を記録することができる。
【0013】
また、原稿の表面の入力が終了したときに、入力原稿の走査線と予め設定された規定画像走査線数とを比較し、入力原稿の走査線数が規定画像走査線数以上であったときは、画像データ記憶部に記憶されている表面の画像データの有効走査線数までの画像データに連続して裏面の画像データを合成するので、表面と裏面の画像が1画像に収まらない場合でも表面と裏面の情報の一部を1画像面で表示できる。
【0014】
また、入力原稿の走査線数が規定画像走査線数以上であったときは、表面と裏面を合成して登録するかをオペレーターに選択させるので、表面画像と裏面画像とを1画像として登録したい場合と、別々に登録したい場合の両方に対応することができる。
【0015】
さらにまた、表面画像と裏面画像が表示される位置を指定するので、表面画像と裏面画像との表示位置を見易いように調整できる。このとき、表示位置から画像データ記録部内で画像データが記録される位置を決定するので、記録された画像データを再生したときでも指定された位置に表面画像と裏面画像を表示装置に表示することができる。
【0016】
また、入力画像の読取り開始位置を指定するので、必要な部分の画像のみ読み込むことができ、指定した読取り開始位置から画像入力を行うときの入力画像走査線数を算出するので、読み込みに必要な走査線数を知ることができる。
【0018】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、この発明の1実施例である電子ファイル装置の構成を示す、ブロック図である。
システム全体の管理を行うシステム制御部1、システムの管理に必要なデータを格納するシステム用メモリ2、入力画像の加工処理を行う画像処理部3、画像データを登録して保持する光ディスク装置等の画像記憶装置5を制御して光ディスク等の記憶媒体に対して画像データの書き込み読み出し動作を行なわせるドライブ制御部4、両面画像入力装置7の制御を行う画像入力制御部6、内部に原稿搬送面の両側に対向して光源及びラインイメージセンサ(CCD)等の画像入力手段を備えた両面画像入力装置7、両面画像入力装置7から入力された両面分の画像データを記憶保持できる画像メモリ8、画像データを表示する表示装置9、表示装置9の制御を行う表示装置制御部10、画像データに文書名や作成者等の情報を入力するための指示装置11、前記指示装置の制御を行う指示装置制御部12、データ転送や制御信号の伝達を行うシステムバス13とからなる。
【0019】
次に、この実施例のファイル装置による画像の読取り動作について説明する。図2は請求項1に記載した発明の実施例(第一実施例)の動作を説明するフローチャートである。ここでS100とあるのはステップ100のことであり、以降このように表す。
【0020】
両面画像読取り装置7に原稿をセットした後で、読取り開始をする前にS100で両面登録を行うのか、片面だけの登録とするのかのオペレータによる選択を判断する。この選択は、表示装置11に表示された「選択画面」に対して、規定の機能選択番号またはコードを指示装置11から入力して行う。両面登録が選択されなかったと判断したときは、S111に進んで通常の登録(片面づつの登録)を行う。両面登録が選択されたと判断したときは、次に続いて行われるS101の前処理へ進んで、両面画像入力装置7に対して画像入力制御部6が動作確認のための点検をしたり、画像データを読み込むために画像メモリ8内のデータを消去したり、画像データを記録するためにドライブ5で駆動される記録装置(光ディスク等)に記憶領域を確保したりする処理など、画像データの記録に必要な一連の前処理を行う。
【0021】
続いて、登録するときの画像データの大きさ(A4サイズ、B5サイズなど)や読取密度などの読取り条件をS102で設定する。ここで登録するときの画像データの大きさが設定されると、その大きさに対して原稿を読み取るのに必要な規定走査線が決定される。
【0022】
S103では、原稿の読取りを開始する。このとき原稿の表面と裏面の画像データが画像入力制御部6の制御により両面画像入力装置7から画像メモリ8に読み込まれる。画像メモリ8には表面と裏面の画像データが同時に取り込まれる。読取り動作が終了した時点で、画像入力制御部6には読み取った画像の走査線数が記録されている。S104では、この読取り画像の走査線数を取得する。S105では、S104で取得した読取り画像の走査線とS102で設定された規定走査線数とを比較する。S102からS105までの一連の動作は、請求項1に記載する「原稿の両面画像を入力した後に前記画像入力制御部に記録されている読取り画像の走査線数と予め設定された規定画像走査線数とを比較する手段」を構成している。
【0023】
S106では、S105で比較した結果を判断してに基づいてその後の処理動作を決める。入力画像の走査線数がS102で設定された規定走査線数以下の場合は、S107へ進む。S107では、表面の画像データと裏面の画像データを合成する。S108では画像データ記憶装置5で駆動する記録媒体(光ディスクなど)にS107で合成した画像データを記憶(登録)する。ここで本実施例では、表面の画像データと裏面の画像データの合成は、画像メモリ8に取り込まれた画像データに対して行われる。
【0024】
図10は、画像メモリ8で画像データがどのような状態で記憶されているのかを示すメモリマップの概略図である。画像読取り装置6から読み込まれた表面と裏面の画像データは、図10の(a)に示すように、2面分のメモリ領域に別々に記憶される。ここでメモリアドレス20(X000)からメモリアドレス21(XMMM)までが、入力画像の表面のデータを記憶するのに必要な走査線数に相当する。メモリアドレス20(X000)からメモリアドレス22(XNNN)までが規定走査線数に相当する。表面画像と裏面画像の2面で登録される画像データを1画面の画像データのように編集した場合は、図10(b)のように1画像分のデータとして記憶される。
【0025】
図2に戻って走査線数がS102で設定された規定走査線数以上の場合は、S109で、表面の画像データをドライブ5の記憶媒体に記憶し、続いてS110で、裏面の画像データを画像データ記憶装置5の記憶媒体に記憶する。
【0026】
続いて請求項2に記載する発明の実施例について説明する。図3は請求項2に記載する発明の実施例の動作を表したフローチャートである。S200からS208までの処理は、図2のS100からS108と同じ動作である。本実施例では、S206で入力画像の走査線数が規定走査線数以上のときに、S207の処理を行う。S207では、表面画像データを規定走査線数までを有効としそれ以降の走査線に対するデータを消去する。続いてS208では、裏面の画像データをS207で消去した後に連続して書き込む。このようにして1画面の画像データに編集された後は、S210で記憶媒体に記憶される。本実施例では、入力画面の走査線数が規定走査線数以上であっても、表面と裏面を合成した画像データが記憶される。図11は、本実施例で入力画面の走査線数が規定走査線数以上であった場合の合成画像の該略図を示している。
【0027】
続いて、請求項3に記載した発明の実施例(第3実施例)について図4のフローチャートによって説明する。ここでS300からS301までの処理は図2のS100からS101までの処理と同じである。S302で画像合成の種類を選択させる。
【0028】
本実施例では、図13に示す画面14をが表示装置9に表示する。表示装置9でポインティングデバイスが使える場合は、画面上のメニューにポインターを移動させて、ポインティングデバイスの指示ボタンを押すことにより画像合成の種類を選択できる。表示装置9がタッチパネルで構成されているときは、画面上で直接メニューの表示位置を接触すれば画像合成の種類を選択できる。また、指示装置11から所定のコード又は番号を入力して画像合成の種類を選択させることも可能である。
【0029】
S303からS307までは、図2のS102からS106と同じ処理を行う。S307で入力画像の走査線数が規定走査線数以上か否かを判断し、規定走査線数以上であるときはS310の処理に進む。S310では、S302でオペレータが指定した画像合成の種類に応じて次の処理を決定する。画像合成が選択されている場合は、S313とS315の処理が行われる。S313とS314は図3のS209とS210と同じ処理である。画像を合成しない場合は、S311とS312の処理を行う。S311とS312は図2のS109とS110と同じ処理である。S307で入力画像の走査線数が規定走査線数以下のときは、図2のS107とS108と同じ処理がS308とS309で行われる。
【0030】
続いて、請求項4に記載した発明の実施例(第4実施例、第5実施例)について説明する。図5と図6はその第4、第5実施例の処理について説明するフローチャートである。これらの実施例によれば、表面画像と裏面画像の表示位置を選択することができる。最初にS400で、表面画像と裏面画像を合成した画像を表示したときに表面画像と裏面画像が表示される位置を指定する。本実施例では、図14に示す画面15を表示装置9に表示する。オペレータは、この画面に表示される多数のメニューボタン16から希望する表示位置を選択する。選択する方法は第3の実施例において図13で説明した方法と同様じであるので説明を省略する。
【0031】
図5のS401では、指定された表示位置から、表面画像と裏面画像が記憶される画像メモリの番地を計算する。本実施例では、表面の画像データと裏面の画像データがオペレータにより指定された通りの位置に表示される。そのためには、画像メモリ8内の所定の場所に画像データが記憶されなければならない。図12は、指定された位置に表面画像と裏面画像を表示するための画像メモリ8のメモリマップの例である。
【0032】
図12に示すように、例えば「上詰め(表裏別々)」のときは表面の画像データ、及び裏面画像データに連続してそれぞれ一定幅の空白画像データが記憶される。画像表示を行うときは、表示装置制御部10が、前記のメモリマップの状態で画像を生成するので、図5のS400で指定した通りの表示位置に表面画像と裏面画像とを表示できる。本実施例では、S402からS407までの処理が、第1実施例である図2のS103からS106まで及びS109、S110の処理と同じであり、S408では表面の画像データを画像メモリ8の指摘された位置に書込み、S509では裏面の画像データを同じく指摘された位置に書込む。そして、S410でその書込んだ表面と裏面の画像データを合成して画像データ記録装置5に登録する。
【0033】
図6は、S500、S501及びS508、S509、S510は図5のS400、S401及びS408、S409、S410と同じであり、S402からS409までの処理が、第2実施例である図3のS203からS206まで及びS209、S210の処理と同じである第5の実施例について説明するフローチャートである。
【0034】
続いて、請求項5に記載した発明の実施例について説明する。図7と図8はその第6、第7実施例の処理について説明するフローチャートである。これらの実施例では、入力原稿の読み取り開始位置を一定の範囲内で任意に設定できる。すなわち、図7に示す第6実施例では、S600でオペレータが原稿の読取り開始位置と終了位置を指定することができる。このとき本実施例では、表示装置9に図15に示す画面を表示する。オペレータはこの画面に対して、ポインティングデバイス等を使って、画面中央に表示されている指定ライン18と指定ライン19を移動させて入力原稿の読み出し開始位置、終了位置を指定するか、指定ライン18を移動させて入力原稿の入力原稿の読み出し開始位置を指定し、原稿の縦方向長さの比率を指定する。
【0035】
本実施例では、第1の実施例等で説明した原稿の読み取り前の処理については説明していないが、S600の処理前において既に完了しているものとして説明している。続いてS601では、S600で指定された原稿読取り開始位置及び終了位置とS600前の処理で設定されている規定走査線数とから、必要な読取り走査線数を計算する。計算の方法としては、表示装置9に表示されている画面17の規定画像の大きさを示す画面枠23の縦方向長さを規定走査線数に対応させて、指定ライン18と指定ライン19とで挟まれた画面の縦方向の長さを読取り画像の走査線数としてその比率を取り、求めた比率から読取り画像の走査線数を計算する。本実施例で、必要な読取り線数とは、指定ライン18と指定ライン19までに含まれる走査線数のことである。例えば、計算の結果を図15に示すように「1/2」等のように画面17に表示する。
【0036】
図7のS602からS604までとS607、S608の処理は、第1の実施例である図2のS103からS106まで及びS109、S110の処理と同じである。ここでS603は、S104、S105に対応した処理である。そして、S605では表面の画像データを計算した操作線数まで読み込み、S609でそれに連続して裏面の画像データを読み込んで、S609でその読み込んだ表面と裏面の画像データを合成して画像データ記憶装置5に登録する。
【0037】
図8は、S700からS706までの処理が、図7の第2の実施例で、S602からS606までの処理と同じであるがS707〜S709が異なる場合の第7実施例について説明するフローチャートである。S707では裏面の画像データの有効走査線数以下を消去し、S708ではその有効走査線数の次から裏面の画像データを書き込む。そして、S709では読み込み又は書き込んだ表面と裏面の画像データを合成して画像データ記憶装置5に登録する。
【0038】
図9は第8実施例の処理について説明するフローチャートである。本実施例では、入力原稿が複数枚であっても表面画像と裏面画像とを合成して登録できる。以下に、本実施例について図9に従って説明する。S800では、複数枚の原稿を登録するモードがオペレータに選択されたかどうかを判断する。。ここで、複数原稿の登録が選択されなかったときはS811に進み、単頁の処理を行う。選択されたときはS801に進み、読取り前の処理を行う。ここでの処理は、図2のS101及びS102で説明したのと同じ処理を行う。
【0039】
S802で両面原稿の読み込みを開始する。S803では、原稿が終了、すなわち最終頁であるか否かを判断する。ここで次の原稿が存在すればS804に進む。S804では、読み取った原稿の走査線数を画像入力制御部6から取得する。S805ではS804で取得した走査線数と画像メモリ8に画像データを記憶できる領域が後どのくらい残されているのかを走査線数で検出する。
【0040】
具体的に説明すると、現在記憶されている画像データの最終メモリ番地と、予め設定されている規定画像を記憶したときの最終メモリ番地との差をとり、1走査線を登録するのに必要な容量で除したときの数値で求めることができる。ここでS804とS805の処理は、「原稿の両面画像を入力した後に前記画像入力制御部に記憶されている入力原稿の走査線数から両面画像を記憶するのに必要な走査線数を計算する手段」と「画像メモリ内の記憶可能な走査線数を検出する手段」とを構成している。
【0041】
S806では、読み取った原稿の走査線数を2倍した走査線数を、S805で検出した画像メモリに記憶することができる走査線数から引く。この処理は、読み取った原稿の両面の画像を画像メモリ8に記憶できるか否かを調べるためである。S807では、S806で調べた結果によりその後の処理を決定する。
【0042】
S806での計算結果が「正」のときは、画像メモリ8に両面の画像データを記憶することができることになるので、S810で入力原稿の両面の画像データを画像メモリ8に書き込む。ここでは、画像データ記憶装置5への画像データの記憶は行わない。このときは画像メモリ8には、図16の上部に示すように2原稿以上の画像データが記憶されることになる。S806の結果が「負」であれば、画像メモリ8には、入力原稿の両面の画像データを記憶することができないことになる。そこでS808で、一旦画像メモリ8の内容を画像データ記憶装置5に記憶して画像メモリ8を開放する。S809では、画像メモリ8が開放されたことにより記憶できなかった入力原稿の両面の画像データを記憶可能になるので、画像メモリ8に図16の下部に示すように記憶する。
【0043】
S809とS810の処理が終わると、S803へ戻り次の原稿が存在するときはS804以降の処理を繰り返す。このS806からS810までの処理は、「検出手段により検出した画像メモリ内の記憶可能な走査線数が、計算手段により計算した両面画像を記憶するのに必要な走査線数より大きいときには、画像メモリに既に記憶されている画像データに連続して入力原稿の両面画像データを記憶し、前記手段により計算した両面画像を記憶するのに必要な走査線数より小さいときには、画像メモリに記憶されている画像データを1画面の画像データとして画像データ記憶装置5に記憶した後に、画像メモリに入力原稿の両面画像データを記憶する手段」を構成している。
【0044】
【発明の効果】
本発明による電子ファイル装置によれば、原稿の大きさが一定でない原稿を連続して読み込ませても、表面画像と裏面画像の合成が可能な原稿に対しては自動的に画面合成して記憶することができる。さらに、原稿の表面と裏面の情報の一部分を合成して1画面の画像として記憶することもできる。さらにまた、オペレータが画像合成の種類を選択することができる。また、画像の表示位置を指定することができ、原稿の必要な部分を選択して記憶することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する電子ファイル装置のブロック図である。
【図2】本発明による電子ファイル装置の第1実施例の動作フローチャートである。
【図3】本発明による電子ファイル装置の第2実施例の動作フローチャートである。
【図4】本発明による電子ファイル装置の第3実施例の動作フローチャートである。
【図5】本発明による電子ファイル装置の第4実施例の動作フローチャートである。
【図6】本発明による電子ファイル装置の第5実施例の動作フローチャートである。
【図7】本発明による電子ファイル装置の第6実施例の動作フローチャートである。
【図8】本発明による電子ファイル装置の第7実施例の動作フローチャートである。
【図9】本発明による電子ファイル装置の第8実施例の動作フローチャートである。
【図10】本発明による電子ファイル装置の第1実施例の画像メモリマップ図である。
【図11】本発明による電子ファイル装置の第2実施例を説明する画像表示例である。
【図12】本発明による電子ファイル装置の第3実施例の画像メモリマップの図である。
【図13】本発明による電子ファイル装置の第3実施例で使用する選択用画面の表示例を示すである。
【図14】本発明による電子ファイル装置の第4実施例と第5実施例とで使用する選択用画面の表示例でを示す図である。
【図15】本発明による電子ファイル装置の第6実施例と第7実施例とで使用する読取り開始位置及び終了位置指定用画面の表示例である。
【図16】本発明による電子ファイル装置の第8実施例の画面合成の例を示す表示例の図である。
【符号の説明】
1・・・システム制御部 2・・・システム用メモリ
3・・・画像処理部 4・・・ドライブ制御部
5・・・画像データ記憶装置 6・・・画像入力制御部
7・・・両面画像入力装置 8・・・画像メモリ
9・・・表示装置 10・・・表示装置制御部
11・・指示装置 12・・指示装置制御部
13・・システムバス 14、15・・画面
16・・メニューボタン 17・・画面
18、19・・指示ライン 20、21、22・・メモリアドレス
23・・画面枠
【産業上の利用分野】
この発明は、原稿の表面と裏面の画像を読み取る画像入力装置と、その読み取った画像データを画像データ記憶装置へ登録する制御を司るシステム本体部からなる電子ファイル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ワークステーション及びパーソナルコンピューター等のシステム本体部と、スキャナ等の画像読取り装置と、光磁気ディスク装置、フロッピィディスク装置、及びハードディスク装置等の画像データ記憶装置と、CRTディスプレイ及びLCDディスプレイ等の画像表示装置とからなる電子ファイル装置が多用されている。
【0003】
とくに、処理速度を高めて作業効率を改善するために画像読み取り装置に両面スキャナを用いる場合がある。両面スキャナを用いれば、1回の原稿読取りで原稿の表面と裏面の読み込みが自動的に行われるので操作面での作業効率が改善される。
ところで、表面と裏面の画像がそれぞれ1画面として登録されると、次にこの画像を読み出したときには、最初に表面の情報を表示して次に裏面の画像を表示することになる。従って登録された画像を読みだすときは、2面分の画像を表示させることになる。
【0004】
また、有価証券や小切手等を電子ファイルに登録するような場合は、必ず表面と裏面の画像を登録するのが常識である。そこで、表面画像と裏面画像の表示画像面積の合計が登録時の規定サイズ(A4、B5、レター等)より小さい場合は表面と裏面を1画面で同時に表示したほうが便利である。また、表面、裏面画像を1頁として登録することにより、不必要な余白部分を登録しないため、記憶容量を削減でき、効率よく登録ができる。このような観点から、ある大きさ以下の原稿の場合は、1画面で表裏の画像を登録できる電子ファイル装置が作られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような装置では、一定の大きさ以下の原稿が読み込まれることが予め判明している場合には表面と裏面とを合成する処理を連続して実行できても、大きさが定まらない一連の原稿を読み取ったときには、動作が保証されなかった。一連の原稿から一定の大きさの原稿を抜き出して、まとめて登録することも可能であるが、事務管理においては原稿の並びが重要な管理情報となる場合もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するため原稿の両面画像を入力することが可能な画像入力装置と、該装置による前記原稿の画像データから読取りに必要であった走査線数を記録しておくことができる画像入力制御部と、前記画像入力装置で入力した画像データを一時記憶する画像メモリと、画像メモリに記憶された画像データを記録媒体に格納して登録する画像データ記憶装置とを有する電子ファイル装置において、前記画像入力装置によって原稿の両面画像を入力した後に前記画像入力制御部に記録されている前記原稿の表面の入力画像の走査線数と予め設定された規定走査線数とを比較する手段と、該手段により前記入力画像の走査線数が規定走査線数以下であることが検出されたときは、表面の画像データと裏面の画像データを1画面の画像データとして前記画像メモリ上で合成して前記データ記憶装置に登録する手段とを備えたものである。
【0007】
また、原稿の表面の入力が終了したときに、該入力画像の走査線と予め設定された規定走査線数とを比較し、前記入力原稿の走査線数が規定画像走査線数以上であったときは、前記画像メモリに記憶されている表面の画像データの有効走査線数までの画像データに連続して裏面の画像データを合成する手段を備えてもよい。
【0008】
さらにまた、原稿の表面の入力画像走査線数が規定画像走査線数以上であったときは、表面と裏面の画像データを合成して登録するか否かをオペレーターに選択させる手段を備えるようにしてもよい。
【0009】
また、原稿の表面の入力画像と裏面の入力画像を表示する手段と、該手段による前記各入力画像の表示位置を指定する手段と、前記手段により指定された表示位置から、前記画像メモリ上で画像データを記憶する位置を決定する手段とを備えてもよい。
【0010】
また、前記画像入力装置による原稿の読取り開始位置と読取り終了位置とを指定する手段と、前記手段により指定した読取り開始位置と読取り終了位置とから画像入力を行うときの入力画像走査線数を算出する手段とを備えるようにしてもよい。
【0012】
【作用】
本発明の電子ファイル装置によると、原稿の両面画像を入力した後に前記画像入力制御部に記録されている入力原稿の走査線数と予め設定された規定画像走査線数とを比較するので、予め表面と裏面の画像合成が可能な原稿であることを判別する必要がない。さらに、入力原稿の走査線数が規定画像走査線数以下であることが検出されたときは、表面の画像データと裏面の画像データを合成するので、1画面で表面と裏面の画像情報を記録することができる。
【0013】
また、原稿の表面の入力が終了したときに、入力原稿の走査線と予め設定された規定画像走査線数とを比較し、入力原稿の走査線数が規定画像走査線数以上であったときは、画像データ記憶部に記憶されている表面の画像データの有効走査線数までの画像データに連続して裏面の画像データを合成するので、表面と裏面の画像が1画像に収まらない場合でも表面と裏面の情報の一部を1画像面で表示できる。
【0014】
また、入力原稿の走査線数が規定画像走査線数以上であったときは、表面と裏面を合成して登録するかをオペレーターに選択させるので、表面画像と裏面画像とを1画像として登録したい場合と、別々に登録したい場合の両方に対応することができる。
【0015】
さらにまた、表面画像と裏面画像が表示される位置を指定するので、表面画像と裏面画像との表示位置を見易いように調整できる。このとき、表示位置から画像データ記録部内で画像データが記録される位置を決定するので、記録された画像データを再生したときでも指定された位置に表面画像と裏面画像を表示装置に表示することができる。
【0016】
また、入力画像の読取り開始位置を指定するので、必要な部分の画像のみ読み込むことができ、指定した読取り開始位置から画像入力を行うときの入力画像走査線数を算出するので、読み込みに必要な走査線数を知ることができる。
【0018】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、この発明の1実施例である電子ファイル装置の構成を示す、ブロック図である。
システム全体の管理を行うシステム制御部1、システムの管理に必要なデータを格納するシステム用メモリ2、入力画像の加工処理を行う画像処理部3、画像データを登録して保持する光ディスク装置等の画像記憶装置5を制御して光ディスク等の記憶媒体に対して画像データの書き込み読み出し動作を行なわせるドライブ制御部4、両面画像入力装置7の制御を行う画像入力制御部6、内部に原稿搬送面の両側に対向して光源及びラインイメージセンサ(CCD)等の画像入力手段を備えた両面画像入力装置7、両面画像入力装置7から入力された両面分の画像データを記憶保持できる画像メモリ8、画像データを表示する表示装置9、表示装置9の制御を行う表示装置制御部10、画像データに文書名や作成者等の情報を入力するための指示装置11、前記指示装置の制御を行う指示装置制御部12、データ転送や制御信号の伝達を行うシステムバス13とからなる。
【0019】
次に、この実施例のファイル装置による画像の読取り動作について説明する。図2は請求項1に記載した発明の実施例(第一実施例)の動作を説明するフローチャートである。ここでS100とあるのはステップ100のことであり、以降このように表す。
【0020】
両面画像読取り装置7に原稿をセットした後で、読取り開始をする前にS100で両面登録を行うのか、片面だけの登録とするのかのオペレータによる選択を判断する。この選択は、表示装置11に表示された「選択画面」に対して、規定の機能選択番号またはコードを指示装置11から入力して行う。両面登録が選択されなかったと判断したときは、S111に進んで通常の登録(片面づつの登録)を行う。両面登録が選択されたと判断したときは、次に続いて行われるS101の前処理へ進んで、両面画像入力装置7に対して画像入力制御部6が動作確認のための点検をしたり、画像データを読み込むために画像メモリ8内のデータを消去したり、画像データを記録するためにドライブ5で駆動される記録装置(光ディスク等)に記憶領域を確保したりする処理など、画像データの記録に必要な一連の前処理を行う。
【0021】
続いて、登録するときの画像データの大きさ(A4サイズ、B5サイズなど)や読取密度などの読取り条件をS102で設定する。ここで登録するときの画像データの大きさが設定されると、その大きさに対して原稿を読み取るのに必要な規定走査線が決定される。
【0022】
S103では、原稿の読取りを開始する。このとき原稿の表面と裏面の画像データが画像入力制御部6の制御により両面画像入力装置7から画像メモリ8に読み込まれる。画像メモリ8には表面と裏面の画像データが同時に取り込まれる。読取り動作が終了した時点で、画像入力制御部6には読み取った画像の走査線数が記録されている。S104では、この読取り画像の走査線数を取得する。S105では、S104で取得した読取り画像の走査線とS102で設定された規定走査線数とを比較する。S102からS105までの一連の動作は、請求項1に記載する「原稿の両面画像を入力した後に前記画像入力制御部に記録されている読取り画像の走査線数と予め設定された規定画像走査線数とを比較する手段」を構成している。
【0023】
S106では、S105で比較した結果を判断してに基づいてその後の処理動作を決める。入力画像の走査線数がS102で設定された規定走査線数以下の場合は、S107へ進む。S107では、表面の画像データと裏面の画像データを合成する。S108では画像データ記憶装置5で駆動する記録媒体(光ディスクなど)にS107で合成した画像データを記憶(登録)する。ここで本実施例では、表面の画像データと裏面の画像データの合成は、画像メモリ8に取り込まれた画像データに対して行われる。
【0024】
図10は、画像メモリ8で画像データがどのような状態で記憶されているのかを示すメモリマップの概略図である。画像読取り装置6から読み込まれた表面と裏面の画像データは、図10の(a)に示すように、2面分のメモリ領域に別々に記憶される。ここでメモリアドレス20(X000)からメモリアドレス21(XMMM)までが、入力画像の表面のデータを記憶するのに必要な走査線数に相当する。メモリアドレス20(X000)からメモリアドレス22(XNNN)までが規定走査線数に相当する。表面画像と裏面画像の2面で登録される画像データを1画面の画像データのように編集した場合は、図10(b)のように1画像分のデータとして記憶される。
【0025】
図2に戻って走査線数がS102で設定された規定走査線数以上の場合は、S109で、表面の画像データをドライブ5の記憶媒体に記憶し、続いてS110で、裏面の画像データを画像データ記憶装置5の記憶媒体に記憶する。
【0026】
続いて請求項2に記載する発明の実施例について説明する。図3は請求項2に記載する発明の実施例の動作を表したフローチャートである。S200からS208までの処理は、図2のS100からS108と同じ動作である。本実施例では、S206で入力画像の走査線数が規定走査線数以上のときに、S207の処理を行う。S207では、表面画像データを規定走査線数までを有効としそれ以降の走査線に対するデータを消去する。続いてS208では、裏面の画像データをS207で消去した後に連続して書き込む。このようにして1画面の画像データに編集された後は、S210で記憶媒体に記憶される。本実施例では、入力画面の走査線数が規定走査線数以上であっても、表面と裏面を合成した画像データが記憶される。図11は、本実施例で入力画面の走査線数が規定走査線数以上であった場合の合成画像の該略図を示している。
【0027】
続いて、請求項3に記載した発明の実施例(第3実施例)について図4のフローチャートによって説明する。ここでS300からS301までの処理は図2のS100からS101までの処理と同じである。S302で画像合成の種類を選択させる。
【0028】
本実施例では、図13に示す画面14をが表示装置9に表示する。表示装置9でポインティングデバイスが使える場合は、画面上のメニューにポインターを移動させて、ポインティングデバイスの指示ボタンを押すことにより画像合成の種類を選択できる。表示装置9がタッチパネルで構成されているときは、画面上で直接メニューの表示位置を接触すれば画像合成の種類を選択できる。また、指示装置11から所定のコード又は番号を入力して画像合成の種類を選択させることも可能である。
【0029】
S303からS307までは、図2のS102からS106と同じ処理を行う。S307で入力画像の走査線数が規定走査線数以上か否かを判断し、規定走査線数以上であるときはS310の処理に進む。S310では、S302でオペレータが指定した画像合成の種類に応じて次の処理を決定する。画像合成が選択されている場合は、S313とS315の処理が行われる。S313とS314は図3のS209とS210と同じ処理である。画像を合成しない場合は、S311とS312の処理を行う。S311とS312は図2のS109とS110と同じ処理である。S307で入力画像の走査線数が規定走査線数以下のときは、図2のS107とS108と同じ処理がS308とS309で行われる。
【0030】
続いて、請求項4に記載した発明の実施例(第4実施例、第5実施例)について説明する。図5と図6はその第4、第5実施例の処理について説明するフローチャートである。これらの実施例によれば、表面画像と裏面画像の表示位置を選択することができる。最初にS400で、表面画像と裏面画像を合成した画像を表示したときに表面画像と裏面画像が表示される位置を指定する。本実施例では、図14に示す画面15を表示装置9に表示する。オペレータは、この画面に表示される多数のメニューボタン16から希望する表示位置を選択する。選択する方法は第3の実施例において図13で説明した方法と同様じであるので説明を省略する。
【0031】
図5のS401では、指定された表示位置から、表面画像と裏面画像が記憶される画像メモリの番地を計算する。本実施例では、表面の画像データと裏面の画像データがオペレータにより指定された通りの位置に表示される。そのためには、画像メモリ8内の所定の場所に画像データが記憶されなければならない。図12は、指定された位置に表面画像と裏面画像を表示するための画像メモリ8のメモリマップの例である。
【0032】
図12に示すように、例えば「上詰め(表裏別々)」のときは表面の画像データ、及び裏面画像データに連続してそれぞれ一定幅の空白画像データが記憶される。画像表示を行うときは、表示装置制御部10が、前記のメモリマップの状態で画像を生成するので、図5のS400で指定した通りの表示位置に表面画像と裏面画像とを表示できる。本実施例では、S402からS407までの処理が、第1実施例である図2のS103からS106まで及びS109、S110の処理と同じであり、S408では表面の画像データを画像メモリ8の指摘された位置に書込み、S509では裏面の画像データを同じく指摘された位置に書込む。そして、S410でその書込んだ表面と裏面の画像データを合成して画像データ記録装置5に登録する。
【0033】
図6は、S500、S501及びS508、S509、S510は図5のS400、S401及びS408、S409、S410と同じであり、S402からS409までの処理が、第2実施例である図3のS203からS206まで及びS209、S210の処理と同じである第5の実施例について説明するフローチャートである。
【0034】
続いて、請求項5に記載した発明の実施例について説明する。図7と図8はその第6、第7実施例の処理について説明するフローチャートである。これらの実施例では、入力原稿の読み取り開始位置を一定の範囲内で任意に設定できる。すなわち、図7に示す第6実施例では、S600でオペレータが原稿の読取り開始位置と終了位置を指定することができる。このとき本実施例では、表示装置9に図15に示す画面を表示する。オペレータはこの画面に対して、ポインティングデバイス等を使って、画面中央に表示されている指定ライン18と指定ライン19を移動させて入力原稿の読み出し開始位置、終了位置を指定するか、指定ライン18を移動させて入力原稿の入力原稿の読み出し開始位置を指定し、原稿の縦方向長さの比率を指定する。
【0035】
本実施例では、第1の実施例等で説明した原稿の読み取り前の処理については説明していないが、S600の処理前において既に完了しているものとして説明している。続いてS601では、S600で指定された原稿読取り開始位置及び終了位置とS600前の処理で設定されている規定走査線数とから、必要な読取り走査線数を計算する。計算の方法としては、表示装置9に表示されている画面17の規定画像の大きさを示す画面枠23の縦方向長さを規定走査線数に対応させて、指定ライン18と指定ライン19とで挟まれた画面の縦方向の長さを読取り画像の走査線数としてその比率を取り、求めた比率から読取り画像の走査線数を計算する。本実施例で、必要な読取り線数とは、指定ライン18と指定ライン19までに含まれる走査線数のことである。例えば、計算の結果を図15に示すように「1/2」等のように画面17に表示する。
【0036】
図7のS602からS604までとS607、S608の処理は、第1の実施例である図2のS103からS106まで及びS109、S110の処理と同じである。ここでS603は、S104、S105に対応した処理である。そして、S605では表面の画像データを計算した操作線数まで読み込み、S609でそれに連続して裏面の画像データを読み込んで、S609でその読み込んだ表面と裏面の画像データを合成して画像データ記憶装置5に登録する。
【0037】
図8は、S700からS706までの処理が、図7の第2の実施例で、S602からS606までの処理と同じであるがS707〜S709が異なる場合の第7実施例について説明するフローチャートである。S707では裏面の画像データの有効走査線数以下を消去し、S708ではその有効走査線数の次から裏面の画像データを書き込む。そして、S709では読み込み又は書き込んだ表面と裏面の画像データを合成して画像データ記憶装置5に登録する。
【0038】
図9は第8実施例の処理について説明するフローチャートである。本実施例では、入力原稿が複数枚であっても表面画像と裏面画像とを合成して登録できる。以下に、本実施例について図9に従って説明する。S800では、複数枚の原稿を登録するモードがオペレータに選択されたかどうかを判断する。。ここで、複数原稿の登録が選択されなかったときはS811に進み、単頁の処理を行う。選択されたときはS801に進み、読取り前の処理を行う。ここでの処理は、図2のS101及びS102で説明したのと同じ処理を行う。
【0039】
S802で両面原稿の読み込みを開始する。S803では、原稿が終了、すなわち最終頁であるか否かを判断する。ここで次の原稿が存在すればS804に進む。S804では、読み取った原稿の走査線数を画像入力制御部6から取得する。S805ではS804で取得した走査線数と画像メモリ8に画像データを記憶できる領域が後どのくらい残されているのかを走査線数で検出する。
【0040】
具体的に説明すると、現在記憶されている画像データの最終メモリ番地と、予め設定されている規定画像を記憶したときの最終メモリ番地との差をとり、1走査線を登録するのに必要な容量で除したときの数値で求めることができる。ここでS804とS805の処理は、「原稿の両面画像を入力した後に前記画像入力制御部に記憶されている入力原稿の走査線数から両面画像を記憶するのに必要な走査線数を計算する手段」と「画像メモリ内の記憶可能な走査線数を検出する手段」とを構成している。
【0041】
S806では、読み取った原稿の走査線数を2倍した走査線数を、S805で検出した画像メモリに記憶することができる走査線数から引く。この処理は、読み取った原稿の両面の画像を画像メモリ8に記憶できるか否かを調べるためである。S807では、S806で調べた結果によりその後の処理を決定する。
【0042】
S806での計算結果が「正」のときは、画像メモリ8に両面の画像データを記憶することができることになるので、S810で入力原稿の両面の画像データを画像メモリ8に書き込む。ここでは、画像データ記憶装置5への画像データの記憶は行わない。このときは画像メモリ8には、図16の上部に示すように2原稿以上の画像データが記憶されることになる。S806の結果が「負」であれば、画像メモリ8には、入力原稿の両面の画像データを記憶することができないことになる。そこでS808で、一旦画像メモリ8の内容を画像データ記憶装置5に記憶して画像メモリ8を開放する。S809では、画像メモリ8が開放されたことにより記憶できなかった入力原稿の両面の画像データを記憶可能になるので、画像メモリ8に図16の下部に示すように記憶する。
【0043】
S809とS810の処理が終わると、S803へ戻り次の原稿が存在するときはS804以降の処理を繰り返す。このS806からS810までの処理は、「検出手段により検出した画像メモリ内の記憶可能な走査線数が、計算手段により計算した両面画像を記憶するのに必要な走査線数より大きいときには、画像メモリに既に記憶されている画像データに連続して入力原稿の両面画像データを記憶し、前記手段により計算した両面画像を記憶するのに必要な走査線数より小さいときには、画像メモリに記憶されている画像データを1画面の画像データとして画像データ記憶装置5に記憶した後に、画像メモリに入力原稿の両面画像データを記憶する手段」を構成している。
【0044】
【発明の効果】
本発明による電子ファイル装置によれば、原稿の大きさが一定でない原稿を連続して読み込ませても、表面画像と裏面画像の合成が可能な原稿に対しては自動的に画面合成して記憶することができる。さらに、原稿の表面と裏面の情報の一部分を合成して1画面の画像として記憶することもできる。さらにまた、オペレータが画像合成の種類を選択することができる。また、画像の表示位置を指定することができ、原稿の必要な部分を選択して記憶することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する電子ファイル装置のブロック図である。
【図2】本発明による電子ファイル装置の第1実施例の動作フローチャートである。
【図3】本発明による電子ファイル装置の第2実施例の動作フローチャートである。
【図4】本発明による電子ファイル装置の第3実施例の動作フローチャートである。
【図5】本発明による電子ファイル装置の第4実施例の動作フローチャートである。
【図6】本発明による電子ファイル装置の第5実施例の動作フローチャートである。
【図7】本発明による電子ファイル装置の第6実施例の動作フローチャートである。
【図8】本発明による電子ファイル装置の第7実施例の動作フローチャートである。
【図9】本発明による電子ファイル装置の第8実施例の動作フローチャートである。
【図10】本発明による電子ファイル装置の第1実施例の画像メモリマップ図である。
【図11】本発明による電子ファイル装置の第2実施例を説明する画像表示例である。
【図12】本発明による電子ファイル装置の第3実施例の画像メモリマップの図である。
【図13】本発明による電子ファイル装置の第3実施例で使用する選択用画面の表示例を示すである。
【図14】本発明による電子ファイル装置の第4実施例と第5実施例とで使用する選択用画面の表示例でを示す図である。
【図15】本発明による電子ファイル装置の第6実施例と第7実施例とで使用する読取り開始位置及び終了位置指定用画面の表示例である。
【図16】本発明による電子ファイル装置の第8実施例の画面合成の例を示す表示例の図である。
【符号の説明】
1・・・システム制御部 2・・・システム用メモリ
3・・・画像処理部 4・・・ドライブ制御部
5・・・画像データ記憶装置 6・・・画像入力制御部
7・・・両面画像入力装置 8・・・画像メモリ
9・・・表示装置 10・・・表示装置制御部
11・・指示装置 12・・指示装置制御部
13・・システムバス 14、15・・画面
16・・メニューボタン 17・・画面
18、19・・指示ライン 20、21、22・・メモリアドレス
23・・画面枠
Claims (5)
- 原稿の両面画像を入力することが可能な画像入力装置と、該装置による前記原稿の画像データから読取りに必要であった走査線数を記録しておくことができる画像入力制御部と、前記画像入力装置で入力した画像データを一時記憶する画像メモリと、画像メモリに記憶された画像データを記録媒体に格納して登録する画像データ記憶装置とを有する電子ファイル装置において、前記画像入力装置によって原稿の両面画像を入力した後に前記画像入力制御部に記録されている前記原稿の表面の入力画像の走査線数と予め設定された規定走査線数とを比較する手段と、該手段により前記入力画像の走査線数が規定走査線数以下であることが検出されたときは、表面の画像データと裏面の画像データを1画面の画像データとして前記画像メモリ上で合成して前記データ記憶装置に登録する手段とを備えたことを特徴とする電子ファイル装置。
- 原稿の表面の入力が終了したときに、該入力画像の走査線と予め設定された規定走査線数とを比較し、前記入力原稿の走査線数が規定画像走査線数以上であったときは、前記画像メモリに記憶されている表面の画像データの有効走査線数までの画像データに連続して裏面の画像データを合成する手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子ファイル装置。
- 前記原稿の表面の入力画像走査線数が規定画像走査線数以上であったときは、表面と裏面の画像データを合成して登録するか否かをオペレーターに選択させる手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子ファイル装置。
- 前記原稿の表面の入力画像と裏面の入力画像を表示する手段と、該手段による前記各入力画像の表示位置を指定する手段と、前記手段により指定された表示位置から、前記画像メモリ上で画像データを記憶する位置を決定する手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子ファイル装置。
- 前記画像入力装置による原稿の読取り開始位置と読取り終了位置とを指定する手段と、前記手段により指定した読取り開始位置と読取り終了位置とから画像入力を行うときの入力画像走査線数を算出する手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子ファイル装置。
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