JP3576352B2 - インクジェットプリント装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクを吐出するプリントヘッドを用いてプリントを行うインクジェットプリント装置に係り、例えば、POS,FA,物流等で広く利用されるラベルプリンタなどとしても適用することができるインクジェットプリント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的なインクジェットプリント方式の利点としては、プリント媒体に対し非接触であるために静粛性に優れること、プリント速度が高いこと、高密度プリントが可能であること、カラー化が容易であること、装置が小型であること等の点が挙げられる。
【0003】
また、このようなインクジェットプリント方式によるプリントを実施するプリント装置は、長期間放置によるインクの吐出不安定を防止するために、インクの吐出性能を回復させる回復系を用いて、プリントヘッドからプリントに寄与しないインクを吐出または排出させることが有効となる。このような回復動作では、回復系を成す回復ユニットをプリント手段としてのプリントヘッドに当接させ、そのプリントヘッドのインク吐出口からインクを強制的に排出させたり吐出させたりする。また、このような回復動作は、プリンタの電源立ち上げ時や印字等のプリント中等に自動的に行うことによって、ユーザにかかる手間を軽減させることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、プリント装置自体の小型化を考えた場合、回復ユニットを無制限に大きくすることはできない。また、印字等のプリント以外の目的でインク吐出口から排出、または吐出されたインク(以後、「廃インク」という)を受容する部材としてのインク吸収体の大きさも制限されるため、この回復系の配置、および回復シーケンスの設計が難しい。また、廃インクをいかにして回復ユニット以外の位置へ短時間で効率よく輸送するかも問題である。
【0005】
結局、プリントヘッド、回復系ユニット、インク供給系、およびプリント媒体搬送系のコンパクト化を図ることがきわめて難しかった。
【0006】
本発明の目的は、プリントヘッドの回復動作のためにインク吐出口から吐出または排出されるプリントに寄与しない廃インクの量を管理することにより、その廃インクを自動的に除去することができるインクジェットプリント装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェットプリント装置は、インク吐出口からインクを吐出可能なプリントヘッドを用いてプリントを行うインクジェットプリント装置において、前記プリントヘッドのインク吐出口からプリントに寄与しないインクを、設定された回復動作に従って排出する回復制御手段と、前記プリントヘッドのインク吐出口から出されたプリントに寄与しないインクを廃インクとして受容する受容部材と、前記受容部材に受容された廃インクを除去する廃インク除去手段と、前記インクヘッドのインク吐出口から出されたプリントに寄与しないインクの量を積算して、その積算量を前記受容部材に受容された廃インクの量として記憶する記憶手段と、前記回復制御手段によるインクの排出前に、前記回復制御手段によって排出されるインクの量を前記記憶手段に記憶された前記積算量に加算して廃インクの予測量を求める予測手段と、前記予測量が所定の基準量以上となるときに前記廃インク除去手段を動作させ、前記記憶手段に記憶されている前記積算量のデータをクリアする廃インク除去制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、廃インクを生じる回復処理を行う前に、その回復処理によって生じる廃インク量を含めた総廃インク量を予測し、その予測量が所定量以上となるときに、廃インクを自動的に吸引除去させることによって、柔軟な動作シーケンスの構築を実現する。
【0009】
また、プリントヘッドの回復動作の種類に応じて廃インク量がさまざまに変化することに対応して、それぞれの回復動作における廃インク量に対して重み付けを行うことによって、廃インク量の一元的な管理を可能とする。そして、この重み付けを行うことによって、回復動作モードの種類にとらわれない柔軟な廃インク量の管理を実現する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、下記のタイトル順に本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
(1)装置の外観構成(図1,図2)
(2)プリントヘッドステーション(図3〜図6)
(2.1)全体(図3,図4,図5)
(2.2)回復系ユニット(図6)
(3)インク系(図7)
(3.1)インク供給
(3.2)大回復処理時のインクの排出動作
(3.3)中回復処理時のインクの排出動作
(4)ヘッドの回復処理(図8〜図20)
(4.1)電源オン時回復処理
(4.2)プリント前回復処理
(4.3)プリント中回復処理
(4.4)小回復処理、中回復処理および大回復処理
(4.5)回復系に保持される廃インク量の管理
なお、本発明においては、「プリント」,「記録」なる語を用いているが、これは広くプリント媒体上にプリント剤を付与することをいう。
【0012】
また、プリント媒体として、以下の実施例では、剥離紙上にラベルを連続配置したロール紙形態の用紙を用いているが、プリント装置に合わせてその形態,種類,材質はいかなるものであってもよい。例えば、カット紙をプリント媒体として用いてもよいし、プリント媒体の材質としてはフィルム,布その他のものであってもよい。
【0013】
さらに、以下では、本発明をラベルプリンタに適用した場合について説明するが、本発明のプリント装置は、切り取り可能なミシン目が入った連続紙や、名刺,カード等をプリント媒体に用いるもの、あるいは券売機形態のもの等、種々の形態を採り得ることは勿論である。
【0014】
(1)装置の外観構成
図1は、本実施例のラベルプリンタの外観斜視図である。ここで、501はロール紙を収納するためのロール紙供給カバー、502はプリントヘッドステーションを収納するとともにロール紙の搬送部を開閉するためのカバー、503は各色インクタンク部を開放するための前カバーである。504はプリンタの電源スイッチ、505はプリンタが使用可能であるときに点灯するREADYランプ、506は装置の状態を操作者に通知すべくエラーメッセージ等を表示する液晶パネル、507は異常が生じたときに点灯するERRORランプ、508は不図示のホストシステムとオンライン状態にあるときに点灯するONLINEランプである。
【0015】
図2は、カバー502を開けて、ロール紙204をプリンタにセットした状態を示す斜視図である。
【0016】
(2)プリントヘッドステーション
(2.1)全体
図3および図4は、カバー502の内部に収納されて、ロール紙204の搬送路に臨んで配置されるプリントヘッドステーション(以下、「PHS」という)1の構成例を示す上面図および正面図である。
【0017】
PHS1には、ロール紙204上に配置されるラベルに対してプリントを行うべく、複数(例えば、4色分の4つ)のインクジェットヘッド(以下、「ヘッド」という)5を有するヘッドユニット2が備えられている。各ヘッド5には、ロール紙204の幅方向(図4中紙面の表裏方向)におけるラベルの全幅以上の範囲にわたって複数の吐出口が配列されている。なお、ヘッド5としては、例えば、インクを吐出するために利用されるエネルギとしてインクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換素子を有した、キヤノン株式会社の提唱になるインクジェット方式のものを用いることができる。
【0018】
また、PHS1には回復系ユニット3が備えられている。この回復系ユニット3は、ヘッド5に配設されたインク吐出口より吐出または排出されるインクの回収手段、ヘッド5のインク吐出口近傍の吐出口形成面上の残インクを払拭して除去する清掃手段、およびインク吐出口近傍の乾燥を防止するためのキャッピング手段を有する。さらに、PHS1は、ヘッドホルダユニット2をロール紙204に対するプリント位置から鉛直方向に移動させ、かつ、回復系ユニット3をロール紙204の搬送方向に沿って水平に所定量移動させるための駆動系ユニット4、およびヘッド5を冷却するための冷却ユニット7等を有している。
【0019】
以下、各部を詳細に説明する。
【0020】
(2.2)回復系ユニット
図5(A)および(B)は、ヘッド5と回復系ユニット3との位置関係を示す概略断面図、図6は回復系ユニット3の上面図である。
【0021】
回復系ユニット3は、少なくともヘッド5の吐出口側部分を挿通可能な開口38Aがヘッド5の個数分(本例では4個分)設けられたすのこ状の部材38と、その開口38Aの横に設けた回復手段としての桶部23とを有し、ロール紙204の搬送方向(図5の左右方向)と平行に往復移動可能である。桶部23は、ヘッド5の吐出口形成面に接してヘッド5の吐出口周辺を包囲可能な縁部が形成されたゴム製等の弾性のキャップ25を有し、図5(B)のようにキャップ25がヘッドの吐出口形成面に接したときに、キャップ25の縁部のたわみにより、桶部23の内部を密閉状態とすることができる。
【0022】
キャップ25の内方にはインク吸収体26が設けられ、このインク吸収体26は、図5(B)のようなキャッピング時において、所定の間隔をもってヘッド5の吐出口形成面と近接対向するように配置されている。このようにインク吸収体26を配置することにより、後述する予備吐出によってヘッド5から吐出されるインクや、後述するインク系の圧力制御によってヘッド5から排出されるインクを吸収することができる。また、図5(B)のようなキャッピング状態において、インクミストや結露により吐出口形成面に付着した大粒のインク滴や水滴を吸収体26により吸収することができる。また、このようなキャッピング状態においても吸収体26を吐出口形成面に当接させない構成、および制御を採っているため、吸収体26の剥離片等によって吐出口に目詰まりが生じることもない。吸収体26に吸収されたインクは、吸収体26の端部側に設けられている排出口から、ポンプ等の手段により図5(B)中の下方に排出される。なお、後述の例では、ヘッド5からインクを排出するインク系圧力制御のために加圧,吸引を併用しているが、それらのいずれか一方のみで行ってもよい。
【0023】
24は、吸収体26の側方に設けられた払拭手段としてのブレードであり、このブレード24は、ヘッド5のインク吐出口形成面をワイピングして、その吐出口形成面に付着した微小なインク滴や水滴(吸収体26に吸収されないインク滴や水滴)を払拭できるような弾性体で形成されている。本例では、比較的微小なインク滴や水滴のみをワイピングすることによって、それらの飛散等を抑制することになる。
【0024】
(3)インク系
図7は、本装置におけるインク供給系全体を示すブロック構成図である。以下、インクの流れに沿って系全体を説明する。
【0025】
インクカートリッジ306のインク収容部306a内のインクは、一方向弁301を通り、加圧ポンプ304の図7中反時計回り(CCW)の回転により矢印302の方向に流れて、サブタンク305内に溜められる。このようにしてサブタンク305に溜められたインクは、それが所定量以上になると矢印316の方向に流れてインクカートリッジ306内に戻される。このとき、サブタンク305の開閉機構315は、閉じた状態である。
【0026】
次に、加圧ポンプ304と吸引ポンプ310の時計回り(CW)の回転により、サブタンク305内に溜められているインクは、矢印318、矢印303の方向に流れて一方向弁307を通り、エアーバッファ308、ジョイント312を経てヘッド5に流れていく。ヘッド5の内部を循環したインクは、ジョイント312からエアーバッファ309を経て矢印317の方向に流れ、再びサブタンク305内に戻る。このとき、サブタンク305の開閉機構315は、開いた状態である。
【0027】
(3.1)インク供給
インクカートリッジ306からサブタンク305にインクを供給する方法を説明する。
【0028】
加圧ポンプ304の反時計回り(CCW)の回転により、インクカートリッジ306のインク収納部306a内のインクは、一方向弁301を通り、矢印302の方向に流れてサブタンク305に溜められる。このとき、一方向弁307があるためにヘッド5からインクを吸引することなく、インクカートリッジ306のインク収容部306a内のみからインクが吸い出されることになる。そして、サブタンク305内に溜まったインクは、その液面が所定の高さ以上となると矢印316の方向に流れ出して、インクカートリッジ306のインク収容部306a内に再び戻ることになる。ここで、サブタンク305の開閉機構315は閉じた状態にしてあるため、このときのインク系は密閉系となり、インクの循環が可能となる。
【0029】
(3.2)大回復処理時のインクの排出動作
次に、大回復処理時のインクの排出動作について説明をする。
【0030】
加圧ポンプ304を時計回り(CW)に回転させることにより、サブタンク305内のインクは、矢印318、矢印303の方向に流れ、一方向弁307を通ってからエアーバッファ308、ジョイント312を経てヘッド5に到達して、インクの吐出口347から流れ出て排出される。続いて、加圧ポンプ304を時計回り(CW)に回転させたまま吸引ポンプ310を時計回り(CW)に回転させることにより、インクはヘッド5の内部を循環してジョイント312を通ってから、エアーバッファ309を経て矢印317の方向に流れ、再びサブタンク305内に戻る。このときにも吐出口347からインクが流れ出て排出される。そして、吸引ポンプ310を停止させて、加圧ポンプ304のみを時計回りに回転させることにより、吐出口347からインクを流れ出して排出させる。
【0031】
このように、まず、加圧ポンプ304を時計回りの回転させ、その後、加圧ポンプ304と共に吸引ポンプ310を時計回りに回転させてから、再び加圧ポンプ304のみを時計回りに回転させる。そして、このような3段階的な駆動によって、吐出口347からインクが排出される。
【0032】
このようなインクの排出動作時において、サブタンク305の開閉機構315は開いた状態にある。また、一方向弁301があるために、サブタンク305内のインクは、インクカートリッジ306のインク収容部306a内に流れ込むことなく、ヘッド5内を送られる。ここで、エアーバッファ308とエアーバッファ309があることにより、加圧ポンプ304と吸引ポンプ310とによるインクの脈動が抑えられて、インクが円滑に排出および循環されることになる。
【0033】
また、このようにして吐出口347から流れ出して排出されたインクは、前述した回復系ユニット3の回復系313で受けられてから、回復ポンプ314により送られて、インクカートリッジ306の廃インク部306b内に溜められる。
【0034】
(3.3)中回復処理時のインクの排出動作
加圧ポンプ304を時計回り(CW)に回転させることにより、サブタンク305内のインクは、矢印318,303の方向へ流れ、ヘッド5の吐出口347から流れ出て排出される。そして、吐出口347から排出されたインクは、回復系313で受けられてから、回復ポンプ314によってカートリッジ306の廃インク部306bに送られて溜められる。このように、この中回復処理時のインクの排出動作では、加圧ポンプ304を時計回りに回転させる1段階的な制御によって、吐出口347からインクが排出されることになる。
【0035】
(4)ヘッドの回復処理
以下の説明において、フローチャートのステップをSと略記する。また、各処理は並列に行うことができる。
【0036】
図8は、電源オンから電源オフまでのプリンタの動作を説明するためのフローチャートである。
【0037】
まず、電源が投入されると、後述するような各種タイマおよびカウンタをリセットし(S1)、後述する電源オン時の回復処理を行う(S200)。次に、ヘッド5内に設けられたサブヒータによりヘッド5の温度調整を開始する(S292)。次に、後述するタイマ2の値が規定値以下であるか否かを判定し(S294)、それが規定値を越えていればヘッド温度調整を停止する(S295)。そのヘッド温度調整の停止状態で待機してプリント信号の入力を待ち(S296)、そのプリント信号が入力されるとヘッド温度調整を再開して(S296,S297)、後述するS300に進む。一方、S294においてタイマ2の値が規定値以下であれば、プリント信号の入力を待ち(S298)、そのプリント信号が入力されたならば、後述するプリント前回復処理を行う(S300)。このプリント前回復処理は、後述するように、プリントの開始に際してヘッド5を最良の状態にするために行う。その後、プリントを開始するためのプリント開始処理(S380)を行なってから、プリント処理(S382)と、後述するプリント中回復処理(S390)をプリント終了まで繰り返し行う。プリント中回復処理は、後述するように、プリント中にヘッド5を最良の状態に保つために行う。そして、プリントが終了すると(S910)、タイマ2の値をリセットする(S920)。以降、S294からS920までの処理を電源がオフされるまで繰り返す。
【0038】
次に、各サブルーチンの説明を行う。
【0039】
(4.1)電源オン時の回復処理(S200)
図9は、図8中のS200の電源オン時の回復処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0040】
電源オン時の回復処理が開始されると、まず、ヘッド5を保持する不図示のヘッドホルダ内にヘッド5がセットされているか否かを判定し(S210)、ヘッド5がヘッドホルダ内にセットされていなければ警告を発し(S220)、図8のメインルーチンに戻る。ヘッド5がセットされていれば、そのヘッド5に搭載されている記憶手段からヘッドIDを読み取り、それが以前に読みとったヘッドIDと異なるか否かを判定し(S230)、それが異なっていれば、ヘッド5が交換されたと判断し、前述したようにヘッド5の内部にインクを循環させる動作をヘッド交換時のインク循環として実行する(S250)。このヘッド交換時のインク循環を行う目的は、新たなヘッド5の内部に充填されているインクをヘッド5内から排出するためである。次に、ヘッド5に搭載されている記憶手段から、インクの吐出に必要な各種データをプリンタ本体内に読み込む(S270)。
【0041】
それから、ヘッド5がキャップ位置に移動しているか否か、つまりヘッド5がキャップ25によってキャッピングされる位置にあるか否かを判定する(S272)。ヘッド5がキャップ位置にない場合は、電源オフ中にインクの乾燥または塵埃の付着により、ヘッド5がプリントに不適な状態となっている可能性が高いため、ヘッド5をキャップ位置に移動させた後(S274)、後述する大回復処理を行う(S276)。一方、ヘッド5がキャップ位置にあった場合は、回復処理の設定を行う(S278)。すなわち、図10のプリンタ本体のCPU1153に内蔵されたタイマAの値が設定時間(例えば、8時間)以下であれば後述する中回復1処理を設定し、それが設定時間を越えていれば後述する大回復処理を設定する。次に、そのように設定した回復処理を行う(S280)。その回復処理が終了すると、CPU1153に内蔵されたタイマAおよびタイマBの値のリセットをする。但し、S278で大回復処理が設定されていた場合には、タイマAおよびタイマBの両方のリセットを行い、中回復1処理が設定されていた場合には、タイマBのみのリセットを行う(S282)。そして、その後に図8のメインルーチンに戻る。
【0042】
(4.2)プリント前回復処理(S300)
図11は、図8中のS300のプリント前回復処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0043】
まず、CPU1153は、ヘッド5がキャップ位置にあるか否かを判定する(S310)。それがキャップ位置になかった場合は、待機中に何らかの障害が発生したと考えられるため、ヘッド5をキャップ位置に移動させて(S320)、後述する大回復処理を行う(S330)。一方、ヘッド5がキャップ位置にあった場合には回復処理の設定を行う(S340)。すなわち、CPU1153に内蔵させたタイマBの値が規定値を越えていれば後述する大回復処理を設定し、それが規定値以下であれば後述する中回復1処理を設定する。次に、そのように設定した回復処理を行う(S350)。その回復処理が終了すると、タイマAおよびタイマBの値をリセットする。但し、S340で大回復処理が設定されていた場合には、タイマAおよびタイマBの両方のリセットを行い、中回復1処理が設定されていた場合にはタイマBのみのリセットを行う(S360)。そして、その後に図8のメインルーチンに戻る。
【0044】
(4.3)プリント中回復処理(S390)
図12は、図8中のS390のプリント中回復処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0045】
CPU1153は、プリントが開始されると、そのCPU1153に内蔵されたタイマCの値を規定値Tzと比較し(S392)、それが規定値Tz以上であれば、後述する高濃度防止回復処理(S400)を行ってから、図8のメインルーチンに戻る。タイマーCの値が規定値Tz以上でなければフィードクロックカウンタFcの値を規定値Fmと比較し(S394)、それがFm以上であれば後述する紙粉汚れ回復処理を行って(S500)、図8のメインルーチンに戻る。Fcの値が規定値Fm以上になっていなければ、インク滴吐出カウンタTcの値を規定値Tmと比較し(S396)、Tm以上であれば後述するインクミスト回復処理(S600)を行ってから図8のメインルーチンに戻る。Tcの値が規定値Tm以上になっていなければ、S600をスキップして図8のメインルーチンに戻る。
【0046】
図13は、図12中のS400の高濃度防止回復処理の詳細を説明するためのフローチャートである。ユーザがプリントする画像データによっては、プリント中にインクの吐出が行われないノズルがある。そのようなヘッド5のノズル内のインクは、オリフィスからのインク内成分の蒸発によって濃度が上昇する。そして、それまで使用されていなかったノズルが使用されて、例えば、バーコードデータや数字データがプリントされたときには、そのプリント濃度が高くなることがある。そこで、この濃度の変化を防止するために、図13の高濃度防止回復処理を行う。
【0047】
この高濃度防止回復処理が開始されると、まず印字等のプリントを一時停止し(S420)、後述する小回復処理(S440)を行う。その後、プリンタ内の温度および湿度を取得する(S460)。その取得した温度および湿度のデータを用いて、小回復を行う間隔Tzを設定する(S470)。その温度が高いほど、また湿度が低いほど、小回復を行う間隔Tzを短く設定する。その後、タイマCの値をリセットする(S480)。
【0048】
図14は、図12中のS500の紙粉汚れ回復処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0049】
印字等のプリントの一時停止(S520)の後に、後述する中回復2処理を行ってからプリントを再開し(S530)、カウンタFcをリセットする(S540)。この回復は、プリント中にヘッド吐出口面に付着したプリント媒体の粉体を除去し、インクの不吐や吐出方向の好ましくない傾き(よれ)等のプリント不良を防止するために行う。
【0050】
図15は、図12中のS600のインクミスト回復処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0051】
まず、印字等のプリントの一時停止(S620)の後に、後述する中回復1処理を行ってからプリントを再開し(S630)、カウンタTcをリセットする(S640)。インクミスト回復処理は、プリント中にヘッド吐出口面に付着したインクミストを除去するために行う。
【0052】
(4.4)小回復処理、中回復処理、および大回復処理
図16を用いて、小回復処理の内容を説明する。まず、ヘッド5がインクの予備吐出を行える位置、つまりキャップ位置にあるか否かを判定し(S22)、それが予備吐出を行える位置にないときは、ヘッド5を予備吐出位置つまりキャップ位置まで移動させてから(S24)、インクの予備吐出処理を行う(S26)。その予備吐出処理においては、予め定めた数のインク滴をヘッド5の各ノズルから吐出させる。ここで、例えばインク吐出口からインクを吐出するために、前述したような電気熱変換体の熱エネルギを利用する場合には、予備吐出に際し、その電気熱変換体から熱エネルギを発生させてインクを吐出させることになる。
【0053】
図17を用いて、中回復1処理の内容を説明する。まず、図16の小回復処理を行い(S42)、その後、ブレード24によってヘッドの吐出口面の拭きとり(ワイピング)を行い(S44)、再度、図16の小回復処理を行う(S46)。
【0054】
図18を用いて、中回復2処理の内容を説明する。まず、ヘッド5がインクの排出を行える位置、つまりキャップ位置にあるか否かを判定し(S62)、それがインク排出位置つまりキャップ位置になかったときは、ヘッド5をインク排出位置へ移動させる(S64)。次に、後述する廃インクチェック処理(S65)を行った後に、前述した(3.3)の中回復処理時のインクの排出動作をインク排出処理(S66)として行う。その後、ワイピングを行い(S68)、小回復処理を行う(S70)。
【0055】
図19を用いて、大回復処理の内容を説明する。まず、ヘッド5がインク排出を行える位置、つまりキャップ位置にあるか否かを判定し(S82)、それがインク排出位置つまりキャップ位置になかったときは、ヘッド5をインク排出位置へ移動させる(S84)。次に、後述する廃インクチェック処理(S85)を行った後に、前述した(3.2)の大回復時のインクの排出動作をインク排出処理(S86)として行う。その後、ワイピング(S88)、小回復処理(S90)を行ってから、前述したカウンタ、タイマ等のリセットを行う(S92)。
【0056】
(4.5)回復系に保持される廃インク量の管理
回復系313に保持される廃インク量の管理について説明する。
【0057】
回復系313に相当量の廃インクが保持されている状態でインク排出処理や予備吐出処理を行うと、それらの処理を行っている最中にインク吸収体26が飽和状態になり、廃インクがあふれ出て装置内部を汚染してしまうおそれがある。そのため、廃インク量を管理して、それが規定値以上保持されているときには、回復ポンプ314を駆動して廃インクを廃インク部306b内に送らなければならない。
【0058】
廃インク量の管理は以下のように行う。なお、本プリンタにおいては、前述したような種々の回復処理の動作に応じて廃インク量がさまざまに変化するため、各回復処理における廃インク量に対して重み付けを行うことによって一元的な管理をする。
【0059】
本プリンタにおいては、図17のS46、図18のS70、図19のS90等のワイピング後に行われる小回復処理時における廃インク量をVとしたとき、その他の動作モードにおける廃インク量は以下のように変化することになる。
【0060】
まず、図16中のS26の予備吐出時における廃インク量は約1V〜200Vとなり、その量はプリンタの動作環境やプリントデータによって変化する。
【0061】
また、図18のS66、図19のS86のインク排出処理時における廃インク量は約10V〜300Vとなり、プリンタの動作環境やプリントデータによって変化する。
【0062】
CPU1153は、廃インクが生じる度に、廃インク量のデータをRAM1156内の作業領域に加算して記憶していく。その作業領域として不揮発性RAM領域を用いた場合には、プリンタの電源が断たれても廃インク量のデータを保持しておくことができるため都合がよい。一方、回復系313の規定値として2つの値を設定しておく。例えば、第一規定値は200Vとし、第二規定値は、第一規定値よりも小さく半分以下とする。廃インク量が第一規定値を越えた場合には、回復系313から廃インクが直ちにあふれることはないものの、プリンタを運搬する場合などにプリンタが大きく傾いたとき、またはプリンタが若干傾いたまま放置された時に廃インクがあふれる可能性がある。
【0063】
そこで、図18のS66、図19のS86のように大量の廃インクを生じるインク排出処理を行う際には、その前に、現在RAM1156内に記録保持されている廃インク量のデータと、これから行うインク排出処理によって生じる廃インク量の予測データとを加算して予測廃インク量を求める。そして、その予測廃インク量が規定値以上であるか否かを判定し、それが第一規定値以上であれば、現在RAM1156内に記憶されている廃インク量に応じて、CPU1135が回復ポンプ314の駆動時間を設定する。例えば、ここで設定する回復ポンプ314の駆動時間は、第一規定値を基準として、現在RAM1156に記憶されている廃インク量が規定値の1/3程度であるときは、前述した大回復処理時における回復ポンプ314の駆動時間の半分程度とし、それ以上であったときは、大回復処理時における回復ポンプ314の駆動時間と同程度とすることが望ましい。そして、回復ポンプ314の駆動が正常に終了したときは、RAM1156内に記憶されている廃インク量のデータをクリアする。これによって、プリンタ内を汚染することなく適切なシーケンスの設計が可能となる。
【0064】
一方、第二規定値が寄与する動作モードは、プリンタの運搬時にユーザによって設定される運搬モードである。すなわち、プリント停止中にユーザが本プリンタを運搬モードに設定した場合に、RAM1156内に記憶されている廃インク量が第二規定値以上であるときは、回復ポンプ314を大回復処理時と同等かそれ以下の時間だけ駆動させてから、サブタンク305の開閉機構315を閉じる。これにより、運搬時にプリンタが傾いても回復系313やサブタンク305からインクが漏れることが無い。
【0065】
さらに、紙詰まりなどのように、カバー502を開口して障害を取り除かなければならないエラーが発生した場合に、廃インク量が第二規定値以上であるときは、回復ポンプ314を大回復時と同等かそれ以下の時間だけ駆動してから、カバー502のロックを解除する。このことによって、ユーザがカバー502を開けても回復系313やサブタンク305からインクが漏れることが無くなる。
【0066】
ここで、図20を用いて、図18のS65、図19のS85における廃インクチェック処理の内容について説明する。
【0067】
まず、現在RAM1156に記憶保持されている廃インク量と、これから行うインク排出処理によって生じる廃インク量とを加算し(S100)、その加算値(予測廃インク量)が規定値以下であるか否かを判定する(S102)。それが規定値以下であれば終了し、それが規定値を越えているときは、現在RAM1156内に記憶されている廃インク量に応じて、前述したようにCPU1135が回復ポンプ314の駆動時間を設定する(S104)。その後、設定された時間だけ回復ポンプ314を駆動し(S106)、その駆動終了後に、RAM1156に記憶されている廃インク量データをクリア(S108)する。
【0068】
(他の実施形態)
上記の実施形態では、図18のS66および図19のS86のインク排出処理によって生じる廃インク量が比較的大量であることから、それらのインク排出処理を行う前に、図20の廃インクチェック処理を行って、予測廃インク量を求めてチェックした。
【0069】
本実施形態では、回復処理のための予備吐出を行う前にも廃インクチェック処理を行う。そのために、図21のように、小回復処理における予備吐出S26の前に、図20の廃インクチェック処理を行う(S25)。このS25の廃インクチェック処理においては、現在RAM1156に記憶保持されている廃インク量と、これから行う予備吐出によって生じる廃インク量とを加算し、その加算値(予測廃インク量)が規定値以下であるか否かを判定することになる。したがって、予備吐出中にも廃インクがあふれるおそれがない。
【0070】
(その他)
なお、本発明は、特にインクジェットプリント方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式のプリントヘッド(以下、「記録ヘッド」ともいう)、プリント装置(以下、「記録装置」ともいう)において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0071】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書,同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0072】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録を確実に効率よく行うことができるようになるからである。
【0073】
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0074】
加えて、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0075】
また、本発明の記録装置の構成として、記録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げることができる。
【0076】
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けられるものであってもよい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0077】
さらに加えて、以上説明した本発明の実施形態においては、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。このような場合のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0078】
さらに加えて、本発明の実施形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、プリントヘッドのインク吐出口から吐出されるプリントに寄与しないインクを廃インクとして、それをインク吸収体に吸収させ、その廃インクを生じる回復処理を行う前に、その回復処理によって生じる廃インク量を含めた総廃インク量を予測し、その予測量が所定量以上となるときに、その廃インクを自動的に吸引して除去するため、インク吸収体の小型化を図りつつ、廃インクの管理の自動化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としてのラベルプリンタの斜視図である。
【図2】図1のラベルプリンタのロール紙セット時の斜視図である。
【図3】図2に示すカバーの内部に構成されたプリントヘッドステーションの上面図である。
【図4】図3に示すプリントヘッドステーションの正面図である。
【図5】図4に示すヘッドと回復系ユニットの位置関係を説明するための要部の概略断面図である。
【図6】図5に示す回復系ユニットの上面図である。
【図7】本発明の実施形態に備わるインク供給系全体のブロック構成図である。
【図8】本発明の実施形態における電源オンの後の一連の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】図8中における電源オン時の回復処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態における制御系のブロック構成図である。
【図11】図8中におけるプリント前回復処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図8中におけるプリント中回復処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】図12中における高濃度防止回復処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】図12中における紙粉汚れ回復処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】図12中におけるインクミスト回復処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態の回復動作中に実施される小回復処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態の回復動作中に実施される中回復1処理を説明するためのフローチャートである。
【図18】本発明の実施形態の回復動作中に実施される中回復2処理を説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明の実施形態の回復動作中に実施される大回復処理を説明するためのフローチャートである。
【図20】本発明の実施形態の回復動作中に実施される廃インクチェック処理を説明するためのフローチャートである。
【図21】本発明の他の実施形態における小回復処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリントヘッドステーション
2 ヘッドユニット
3 回復系ユニット
4 駆動系ユニット
5 ヘッド
25 キャップ
26 インク吸収体
314 回復ポンプ

Claims (10)

  1. インク吐出口からインクを吐出可能なプリントヘッドを用いてプリントを行うインクジェットプリント装置において、
    前記プリントヘッドのインク吐出口からプリントに寄与しないインクを、設定された回復動作に従って排出する回復制御手段と、
    前記プリントヘッドのインク吐出口から出されたプリントに寄与しないインクを廃インクとして受容する受容部材と、
    前記受容部材に受容された廃インクを除去する廃インク除去手段と、
    前記インクヘッドのインク吐出口から出されたプリントに寄与しないインクの量を積算して、その積算量を前記受容部材に受容された廃インクの量として記憶する記憶手段と、
    前記回復制御手段によるインクの排出前に、前記回復制御手段によって排出されるインクの量を前記記憶手段に記憶された前記積算量に加算して廃インクの予測量を求める予測手段と、
    前記予測量が所定の基準量以上となるときに前記廃インク除去手段を動作させ、前記記憶手段に記憶されている前記積算量をクリアする廃インク除去制御手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリント装置。
  2. 前記回復制御手段は、インクの供給系の圧力を制御することによって、前記プリントヘッドのインク吐出口からプリントに寄与しないインクを排出させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリント装置。
  3. 前記回復制御手段は、前記プリントヘッドのインク吐出口からプリントに寄与しないインクを吐出させることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリント装置。
  4. 前記回復制御手段は、複数の回復モードに応じて、前記プリントヘッドのインク吐出口からプリントに寄与しないインクを異なる量ずつ出させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  5. 前記廃インク除去制御手段は、前記基準量として異なる大きさの複数の基準量が設定され、前記予測量がこれら複数の基準量のいずれか以上になるかによって前記廃インク除去手段の動作時間を異ならせることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  6. 前記廃インク除去制御手段は、前記基準量として異なる大きさの複数の基準量が設定され、複数の動作モードに応じて、前記予測量と比較する基準量を変更することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  7. 前記廃インク除去制御手段は、前記動作モードがインクジェットプリント装置の運搬時に設定される運搬モードであるときに、前記予測量と比較する基準量として比較的小さい基準量に変更することを特徴とする請求項6に記載のインクジェットプリント装置。
  8. 前記廃インク除去制御手段は、インクジェットプリント装置にエラーが発生したときに、前記予測量と比較する基準量として比較的小さい基準量に変更することを特徴とする請求項6に記載のインクジェットプリント装置。
  9. 前記廃インク除去制御手段は、前記受容部材に受容された廃インクを吸引するための回復ポンプを有し、
    前記廃インク除去制御手段は前記回復ポンプを制御することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  10. 前記プリントヘッドは、インクを吐出するために利用される熱エネルギを発生する電気熱変換体を有することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
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