JP3575322B2 - テープ印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷用のテープにインクジェット方式で印刷を行うテープ印刷装置(プリンタ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
用紙にインクジェット方式で印刷を行う一般的なプリンタ(インクジェットプリンタ)では、印刷ヘッドを挟んで用紙の送り方向の上流側と下流側に、それぞれ用紙送りローラが設けられている。この種のプリンタでは、用紙送りの開始時に、用紙を上流側の送りローラから送って、下流側の用紙送りローラに噛み込ませて送るようにしている。このため、上流側の送りローラを印刷ヘッドの駆動に同期させて回転させると共に、下流側の用紙送りローラをスリップ回転させ、送られる用紙を張った状態にして印刷を行うようにしている。
これに対し、テープにインクジェット方式で印刷を行う、いわゆるテーププリンタ(テープ印刷装置)は存在しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のインクジェットプリンタをテープ印刷装置に適用すると、下流側の用紙送りローラがスリップ回転したときに、ローラの外周面で用紙の印刷済み部分を擦ることになり、インク吸収性の良好な特殊なテープを使わない限り、印刷品質を良好に保つことが不可能になることが想定される。
また、印刷テープの印刷済み部分にラミネートテープを貼着するものでは、下流側の用紙送りローラがスリップ回転したときに、ラミネートテープが位置ずれして貼着されてしまうことが想定される。
【0004】
本発明は、印刷テープが連続しているものであることに着目して為されたものであり、構造的に印刷品質を損なうことのないテープ印刷装置を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のテープ印刷装置は、印刷テープにインクジェット方式で印刷を行う印刷手段と、印刷手段の印刷駆動に同期して印刷テープを送る送りローラと、印刷テープに張力を付与する張力付与手段とを備えたテープ印刷装置において、送りローラは、印刷手段に対しテープ送り方向の下流側に配設され、張力付与手段は、印刷手段に対しテープ送り方向の上流側に配設されると共に、印刷テープを挟むように配設された印刷面制動部材および非印刷面制動部材を有し、印刷面制動部材は、印刷テープの印刷面に転接する自由回転可能なフリーローラを備えていることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、送りローラにより、印刷手段の印刷駆動に同期させて印刷テープを送ると共に、張力付与手段により、送られてゆく印刷テープに張力を付与する。すなわち、張った状態で送られてゆく印刷テープに、所望の印刷が行われる。この場合、印刷手段の印刷駆動に同期して印刷テープを送る送りローラが、印刷手段に対しテープ送り方向の下流側に配設されているため、送りローラはスリップ回転することがなく、その周面が印刷テープの印刷面に擦れ合うことがない。
また、印刷テープを挟むように配設された印刷面制動部材および非印刷面制動部材は、実質的に、非印刷面制動部材が印刷テープを制動し、印刷面制動部材は印刷テープに転接することになる。このため、送られてゆく印刷テープは印刷面制動部材に擦れることはなく、その印刷面が印刷面制動部材によって傷つくことがない。したがって、印刷テープの印刷面が傷つくことによる印刷不良を有効に防止することができる。
【0007】
本発明の他のテープ印刷装置は、印刷テープを送ると同時にラミネートテープを送り、印刷テープの印刷済み部分にラミネートテープを連続的に貼着するテープ印刷装置において、印刷テープにインクジェット方式で印刷を行う印刷手段と、印刷手段に対しテープ送り方向の下流側に配設され、印刷テープおよびラミネートテープを重ねて圧しながら送るラミネートローラと、印刷手段に対しテープ送り方向の上流側に配設され、印刷テープに張力を付与する張力付与手段とを備え、ラミネートローラは、印刷手段の印刷駆動に同期して印刷テープおよびラミネートテープを送り、張力付与手段は、印刷テープを挟むように配設された印刷面制動部材および非印刷面制動部材を有し、印刷面制動部材は、印刷テープの印刷面に転接する自由回転可能なフリーローラを備えていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、ラミネートローラは、印刷手段の印刷駆動に同期して印刷テープにラミネートテープを貼着しながらこれらを送る。その際、張力付与手段は、送られてゆく印刷テープに張力を付与し、印刷手段は、張った状態で送られてゆく印刷テープに所望の印刷を行なう。この場合、印刷手段の印刷駆動に同期して印刷テープおよびラミネートテープを送るラミネートローラが、印刷手段に対しテープ送り方向の下流側に配設されているため、ラミネートローラはスリップ回転することがなく、その周面がラミネートテープの印刷面に擦れ合うことがない。
また、印刷テープを挟むように配設された印刷面制動部材および非印刷面制動部材は、実質的に、非印刷面制動部材が印刷テープを制動し、印刷面制動部材は印刷テープに転接することになる。このため、送られてゆく印刷テープは印刷面制動部材に擦れることはなく、その印刷面が印刷面制動部材によって傷つくことがない。したがって、印刷テープの印刷面が傷つくことによる印刷不良を有効に防止することができる。
【0009】
この場合、印刷テープおよびラミネートテープは、装置本体に着脱自在に装着されたテープカートリッジに収容されており、ラミネートローラは、重ね合わせた印刷テープおよびラミネートテープを挟むように配設された駆動ローラと押圧ローラとを有し、押圧ローラは、テープカートリッジに搭載されていることが、好ましい。
【0010】
この構成によれば、ラミネートローラの押圧ローラが、テープカートリッジに搭載されているため、押圧ローラの軸方向の長さをラミネートテープの幅に合わせたものにすることができる。すなわち、押圧ローラを装置本体側に配設すると、押圧ローラを、扱う各種幅の異なるラミネートテープの最大幅のものに合わせる必要が生じ、狭幅のラミネートテープを均一に押圧し難くなる。この点、ラミネートローラの幅に合わせた押圧ローラを、テープカートリッジに搭載することで、かかる不具合はない。
【0013】
この場合、印刷面制動部材は、フリーローラを非印刷面制動部材側に付勢する付勢部材を、更に備えていることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、印刷テープに均一な制動力を付与することができる。
【0015】
この場合、印刷テープおよびラミネートテープは、装置本体に着脱自在に装着されたテープカートリッジに収容されており、フリーローラおよび付勢部材は、テープカートリッジに搭載されていることが、好ましい。
【0016】
この構成によれば、フリーローラの軸方向の長さを印刷テープの幅に合わせることができ、常に印刷テープへの制動力を印刷テープの幅に合わせたものとすることができる。このため、幅の異なる印刷テープを扱う場合でも、印刷テープに常に均一且つ適切な制動力を付与することができる。
【0017】
この場合、テープカートリッジには、装置本体から離脱させた状態でフリーローラを介して付勢された印刷テープを受けるテープ受け部を有していることが、好ましい。
【0018】
この構成によれば、テープカートリッジを装置本体から離脱させると、フリーローラがテープ受け部との間に印刷テープを挟み込むため、印刷テープの繰出し側が押さえられる。このため、運搬時の振動などにより、印刷テープの繰出し部が長く繰り出されたり、カートリッジケース内に引き込まれてしまうのを、防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置について説明する。このテープ印刷装置は、キー入力した所望の文字などを、印刷テープにインクジェット方式でカラー印刷を行うと共に、この印刷テープの印刷部分を切断してラベルを作成するものである。また、このテープ印刷装置では、印刷テープに加えラミネートテープを搭載することで、この印刷テープの印刷部分にラミネートテープを貼着し、この状態で印刷テープを切断してラミネート済みのラベルを作成することも可能である。そして、印刷テープおよびラミネートテープは、テープカートリッジに収容した状態で提供される。
【0020】
図1はテープ印刷装置の外観斜視図であり、図2はテープ印刷装置の断面図である。両図に示すように、このテープ印刷装置1は、装置本体2と、装置本体2の前部に取り付けたキーボード3と、印刷テープT1およびラミネートテープT2を収容したテープカートリッジ4と、4色のインクを充填したインクカートリッジ5とで構成されており、テープカートリッジ4およびインクカートリッジ5は、装置本体2に対し着脱自在に装着されている。
【0021】
キーボード3の上面には各種のキー3aが配設され、このテープ印刷装置1の入力手段を構成している。この場合、キーボード3は、装置本体2に対し起倒自在に取り付けられており、テープ印刷装置1を使用する場合には、キーボード3を引き倒した状態にし、これを携帯する場合には、キーボード3を引き起こした状態にする。
【0022】
装置本体2は、装置ケース6によりその外殻が形成され、装置ケース6の上部には、テープカートリッジ4およびインクカートリッジ5を着脱するための開閉蓋7が広く設けられている。開閉蓋7の右前部には、装置本体2に内蔵した液晶表示部8に対応して、小窓9が形成されている。また、装置ケース6の側面には、ラミネート済み印刷テープTを外部に排出するスリット状のテープ排出口10が形成されている。
【0023】
装置ケース6の内部には、印刷テープT1およびラミネートテープT2を送ると共に、印刷テープT1にラミネートテープT2を貼着するテープ送り装置11、印刷テープT1にインクジェット方式でカラー印刷を行う印刷装置12、ラミネート済み印刷テープTを切断する切断装置13およびこれら各装置を統括制御すると共に情報処理を行う回路基板14などが、搭載されている。また、装置ケース6の内部には、テープカートリッジ4をこれらの装置がアクセス可能な位置にセットするイジェクト機構15などが設けられている(図2参照)。
【0024】
そして、これら各装置は、回路基板14に組み込まれた制御回路により、相互に関連して動作するように制御される。具体的に説明すると、先ず開閉蓋7を開放した後、イジェクト機構15を利用して、テープカートリッジ4を各装置がアクセス可能な位置にセットする。次に、開閉蓋7を閉塞して、キーボード3から所望の文字などを入力し、更に印刷を指令する。この印刷指令により、テープ送り装置11が駆動し、テープカートリッジ4から印刷テープT1が繰り出されてゆき、これにテープカートリッジ4の中間部分の上側から臨む印刷装置12により、キー入力に基づいた印刷が行われる。
【0025】
印刷が行われながら更に印刷テープT1は先方に送られてゆき、こんどはこれに、テープカートリッジ4から繰り出されてきたラミネートテープT2が連続的に貼着されてゆく。印刷部分にラミネートテープT2が貼着された印刷テープT1は、更に印刷テープ送り装置11により、テープ排出口10から外部に送り出されて行くが、余白を考慮した印刷部分の後端が切断位置に達すると、印刷テープ送り装置11が停止し、切断装置13が作動してラミネート済み印刷テープTを切断する。このようにして、所望の文字等を印刷したラミネート済みのラベルが作成される。
【0026】
テープカートリッジ4は、カートリッジケース16内に印刷テープT1およびラミネートテープT2を収容したものであり、印刷テープT1を収容する主収容部4aと、ラミネートテープT2を収容する副収容部4bと、主収容部4aと副収容部4bとを連結する連結部4cとを備えている。詳細は後述するが、副収容部4bは主収容部4a側にコンパクトに折畳み得るようになっている。なお、実施形態のテープ印刷装置1には、上記のような印刷テープT1およびラミネートテープT2を搭載したテープカートリッジ4の他に、外観、内部構造および折畳み構造は同一であるが、印刷テープT1のみを搭載したテープカートリッジも用意されている(図示省略)。
【0027】
図2、図3および図4に示すように、印刷装置12は、左右(図2では前後)の両端をフレーム17に支持されたキャリッジガイド軸31およびこれに平行に配設したキャリッジガイドバー32と、キャリッジガイド軸31およびキャリッジガイドバー32にスライド自在に取り付けられたキャリッジ33と、正逆走行することでキャリッジ33を左右方向に往復動させるタイミングベルト34と、タイミングベルト34を正逆走行させるキャリッジモータ35とを備えている。また、キャリッジ33には、その下部に印刷ヘッド36が、上部にインクカートリッジ5を装着するカートリッジホルダ37が、それぞれ一体に取り付けられている。すなわち、キャリッジ33、印刷ヘッド36およびカートリッジホルダ37により、印刷ヘッドユニット38が構成されている。
【0028】
この場合、印刷ヘッド36は下向きに取り付けられ、またインクカートリッジ5はカートリッジホルダ37に下向きに装着されている。インクカートリッジ5が装着されると、インクカートリッジ5の各色のインクタンク5aが印刷ヘッド36に連通し、印刷ヘッド36へのインクの供給が可能になる。なお、インクタンク5aには、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(黒)の各色のインクが充填されている。また、詳細は後述するが、キャリッジ33には、テープカートリッジ4の種別を検出するためのセンサであるフォトインタラブ39が搭載されている。
【0029】
テープ送り装置11は、送り方向に印刷装置12を挟んで、印刷テープT1側の張力付与機構11aとラミネートテープT2側のテープ送り機構11bとを有している。テープ送り機構11bは、フレーム17に回転自在に軸支した送り従動ローラ42および送り駆動ローラ43を上下に配設して成るラミネートローラ41と、送り駆動ローラ43を回転駆動させる送りモータ44と、送りモータ44の回転動力を送り駆動ローラ43に伝達するギヤ列45とを備えている。この場合、送り駆動ローラ43は装置本体2に設けられ、送り従動ローラ42はテープカートリッジ4に設けられている(詳細は後述する)。
【0030】
装置本体2にテープカートリッジ4を装着すると、送り従動ローラ42が送り駆動ローラ43との間に印刷テープT1およびラミネートテープT2を挟み込むようにして、これを押圧する。そして、この状態で送りモータ44を回転させることにより、送り従動ローラ42と送り駆動ローラ43との間に挟み込まれた印刷テープT1およびラミネートテープT2が先方に送られる。すなわち、印刷テープT1の印刷済み部分にラミネートテープT2が貼着されながら、これらテープT1,T2が先方に送られる。なお、印刷テープT1の送りと印刷ヘッド36の往復動とは、印刷技術における主走査方向と副走査方向の関係に相当する。したがって、印刷動作においては、送りモータ44とキャリッジモータ35とは連動して駆動する。
【0031】
張力付与機構11aは、フリーローラ52を備えた印刷面制動部材51と非印刷面制動部材53とを上下に配設して構成されている。非印刷面制動部材53は、固定ローラで構成されており、先方に送られてゆく印刷テープT1をフリーローラ52との間に挟み込んで、これを制動する。非印刷面制動部材53は装置本体2に設けられ、印刷面制動部材51はテープカートリッジ4に設けられている(詳細は後述する)。なお、非印刷面制動部材53は、必ずしも固定ローラで構成する必要はなく、印刷テープT1に接触する面が断面円弧状のものであればよい。
【0032】
装置本体2にテープカートリッジ4を装着すると、印刷面制動部材(フリーローラ52)51が非印刷面制動部材53との間に印刷テープT1を挟み込むようにして、これを押圧する。この状態でテープ送り機構11bが駆動して印刷テープT1が先方に送られてゆくと、印刷テープT1の表面(印刷面)にはフリーローラ52が転接し、裏面(非印刷面)は非印刷面制動部材(固定ローラ)53に摺接する。これにより、印刷テープT1は弛みを生ずることなく張られ、これに印刷ヘッド36が臨んで印刷が行われることになる。
【0033】
このように、印刷ヘッド36の先方(送り方向の下流側)に位置するラミネートローラ41により、印刷テープT1およびラミネートテープT2を送ると共に、印刷ヘッド36の後方(送り方向の上流側)に位置する張力付与機構11aにより、印刷テープT1に張りを持たせるようにしているため、ラミネートローラ41は、両テープT1,T2に対しスリップ回転することがなく、スリップ回転によるラミネートテープT2の貼着不良を構造的に防止することができる。また、上述したラミネートテープT2の無いテープカートリッジを搭載した場合には、印刷テープT1の印刷部分を擦ってしまうことがない。
【0034】
また、張力付与機構11aでは、印刷テープT1の表面(印刷面)側に対し、フリーローラ52が転接する構造であるため、印刷テープT1の制動動作で印刷テープT1の印刷面を傷つけることが一切なく、印刷面の損傷に基づく印刷品質の低下を防止することができる。なお、ラミネートローラ(送り駆動ローラ43)41と張力付与機構(非印刷面制動部材53)11aとの間では印刷テープT1を水平に送れるように、ラミネートローラ41と張力付与機構11aとは同一水平面内に配設されている。
【0035】
図2および図5に示すように、切断装置13は、後述するイジェクト板161の先端部下側に取り付けられており、カッターフレーム61と、カッターフレーム61上を切断ライン63を沿って往復動する自走式のカッター62とで構成されている。また、カッター62は、回転することで切断動作する円形のカッターブレード64と、可動刃であるカッターブレード64に対峙する固定ブレード65と、カッターブレード64を回転させると共に自走の駆動源となるカッターモータ66と、カッターブレード64の切断動作に際しラミネート済み印刷テープTを固定ブレード65に押しつけるテープ押さえ67と、これらの部品を支持する共通ベース68とを有している。
【0036】
一方、詳細は後述するが、テープカートリッジ4の副収容部4bの下面には、テープ保持部材121が、付勢された状態で突設されており、ラミネート済み印刷テープTは、このテープ保持部材121に案内されて、切断装置13に臨む。テープ保持部材121の先端と切断ライン63とは、相互に平行に近接して配設されており、ラミネート済み印刷テープTは、テープ保持部材121の先方の直近で延在方向に直角に切断される。
【0037】
図6および図7に示すように、テープ押さえ67は、一方向に回動付勢した状態で共通ベース68に回動自在に取り付けられており、カッター62の走行(往動)に伴って、上記のテープ保持部材121に係合し、摺接しながらこれを下側から押圧する。押圧されたテープ保持部材121は、保持しているラミネート済み印刷テープTを固定ブレード65の下面に押しつけ、ラミネート済み印刷テープTを固定ブレード65との間に挟持固定する。この場合、テープ押さえ67は、カッターブレード64に先行してラミネート済み印刷テープTに臨むため、挟持固定したラミネート済み印刷テープ(部分)Tを、カッターブレード64が走行しながら切断する。
【0038】
印刷が完了してからテープ送り機構11bが所定の距離、印刷テープT1をステップ送りすると、テープ送り機構11bが停止し、この停止と同時に或いはキー操作で、切断動作に移行する。切断動作では、カッターモータ66が駆動してカッター62を切断ライン63を沿って自走させる。この自走により、テープ押さえ67がラミネート済み印刷テープTを連続的に押さえてゆき、同時にカッターブレード64がこれを切断してゆく。切断が完了すると、ラミネート済み印刷テープTの切断片は自重で、テープ排出口10から外部に排出される。一方、カッター62は切断ライン63に沿って復動して、元の待機位置に戻る。
【0039】
このように、カッターブレード64でラミネート済み印刷テープTを切断する際に、テープ押さえ67でラミネート済み印刷テープTを押さえるようにしているため、安定した切断が可能になると共に、ラミネート済み印刷テープTを直角に且つ正確に切断することができる。また、ラミネート済み印刷テープTの切断端をきれいな切断仕上げ状態にすることができる。
【0040】
ここで、これら各装置がアクセスする印刷テープT1およびラミネートテープT2について、またこれらが収容されるテープカートリッジ4について、さらにはテープカートリッジ4を装置本体2に適切に装着するためのイジェクト機構15などについて、詳細に説明する。
【0041】
印刷テープ(テープ本体)T1は、基材テープと基材テープの裏面に塗着した粘着層と粘着層に貼着した剥離紙テープとで構成されており、基材テープは、紙やコート層を有する紙、あるいはコート層を有するフィルム等のインクを十分吸収できる素材で構成されている。粘着層は、ラベルとしての印刷テープをファイルなどの貼着対象物に貼着するためのものであり、また剥離紙テープは、この粘着層にゴミなどが付着するのを防止するためのものである。一方、ラミネートテープ(テープ本体)T2は、基材テープと基材テープの裏面に塗着した粘着層とで構成されており、基材テープは、16〜38μm厚程度の透明なフィルムなどで構成されている。
【0042】
そして、印刷テープT1とこれに貼着されるラミネートテープT2とは、ほぼ同一幅に形成され、側端を揃え重ねるようにして貼着される。実際には、印刷テープT1に対しラミネートテープT2がわずかに(0.3mm程度)幅狭に形成され、貼着の際のラミネートテープT2の微小な横ずれを吸収できるようになっている。すなわち、印刷テープT1に対しラミネートテープT2をその幅方向の両側において0.15mmずつ幅狭とし、製造上の誤差などで想定されるずれ量に対し、貼着したラミネートテープT2が印刷テープT1からはみ出さないようにしている。
【0043】
また、テープカートリッジ4に搭載されるラミネートテープT2の全長に対し、印刷テープT1の全長は幾分短く形成されており、ラミネートテープT2が使い終わる前に印刷テープT1が使い終わるようにしている。これにより、ラミネートテープT2が貼着できないのに、印刷テープT1に印刷が行われるのを防止している。なお、印刷テープT1が使い終わる直前に、ユーザーに印刷テープT1の残量が少ない旨、報知することが好ましい。例えば、印刷テープT1の後端部に透孔(黒塗り部でも可)を形成し、この透孔を光センサなどで検出して、警報を出すようにする。
【0044】
一方、印刷テープT1およびラミネートテープT2には、テープ幅4.5mm〜96mm程度の各種(8〜10種類程度)のものが用意されており、これら各種のテープT1,T2は、それぞれテープカートリッジ4に収容された状態で提供される。より具体的には、テープカートリッジ4には、それぞれ幅が異なる「S」、「M」、「L」の3種類のものが用意されており、幅の異なる8〜10種類のテープは、幅狭の数種類がこの「S」に、中間幅の数種類がこの「M」に、幅広の数種類がこの「L」に、それぞれ搭載されている。なお、印刷テープT1には、材質の異なるものや、地色が白色以外のものなども用意されており、将来採用されるものも含め、少なくとも数十種類のテープT1,T2が使用可能となっている。
【0045】
次に、テープカートリッジ4について、上記の「M」サイズのものを例に説明する。図8、図9および図10に示すように、テープカートリッジ4は、印刷テープT1を収容した主収容部4aと、ラミネートテープT2を収容した副収容部4bとを、中間の連結部4cで連結した構造を有している。連結部4cの上側には、断面略凹状のの上側空間18が構成され、この上側空間18に印刷装置12の印刷ヘッドユニット38が臨むようになっている。
【0046】
そして、これら各部の外殻を構成するカートリッジケース16は、本体ケース71と、主収容部4a側の主ケース蓋72と、副収容部4b側の副ケース蓋73とで形成されている。この主ケース蓋72および副ケース蓋73は、テープ交換のためにユーザー側で開放可能に構成されている。すなわち、ロール状に巻回された印刷テープT1はサブケース74に回転自在に収容した状態で、ロール状に巻回されたラミネートテープT2は小巻の状態で、それぞれ相互の繰出し部Taを仮貼着した状態で提供され(図12参照)、ユーザーによって交換できるようになっている。
【0047】
また、カートリッジケース16は、連結部4cに設けたヒンジ機構75を介して、副収容部4b側と主収容部4a側とが、2つ折りに折り畳め得る構造になっている(図10および図18参照)。これにより、テープカートリッジ4は、装置本体2に装着するとき以外は、コンパクトに折り畳んで保管或いは運搬される(詳細は後述する)。
【0048】
主収容部4aにはロール状に巻回した印刷テープT1がサブケース74を介して収容され、副収容部4bにはロール状に巻回したラミネートテープT2が直接収容されている。印刷テープT1は、テープコアT1bと、テープコアT1bにロール状に巻回されたテープ本体T1aとで構成され、このテープコアT1bでサブケース74に回転自在に収容されている。
【0049】
サブケース74は、主収容部4aの内面と相補的な形状を有する無底のケースであり、図11および図12に示すように、前後の中間部に印刷テープT1を回転自在に支持する左右一対のテープ支持片81,81を有している。各テープ支持片81は、弾力性を発揮すべく薄手に形成されており、その上下中間位置には、内向きの軸突起82が突設されている。印刷テープT1は、両テープ支持片81,81間に挿入され、且つそのテープコアT1bに両テープ支持片81,81の軸突起82が嵌入されるようにして、両テープ支持片81,81に両持ちで支持されている。
【0050】
サブケース74の後上部には、左右一対の装着片83,83が形成されており、各装着片83には弧状突起84が突設されている。そして、この両装着片83,83間には、弧状突起84に係止するようにして、小巻のラミネートテープT2が装着される(詳細は後述する)。また、図8、図9および図10に示すように、サブケース74の前上部には、印刷テープT1およびラミネートテープT2の種別を検出するための、検出子85が装着されている。検出子85は方形の板状に形成され、バーコードの様に透明下地に複数の縦線が印刷されている。上述した印刷ヘッドユニット38が往復動するときに、これに設けたフォトインタラプタ39が、この検出子85に臨み複数の縦線を読みとって、印刷テープT1およびラミネートテープT2の種別を判別する。
【0051】
サブケース74の前下部には、印刷テープT1をサブケース74から繰り出すための送出し開口86が形成され、また送出し開口86の下側には、セット片87が前方に向かって突設されている。送出し開口86は、印刷テープT1とほぼ同幅に形成され、印刷テープT1の主収容部4a側からの送り出しを案内する。また、セット片87には、後述する本体ケース71の一対の位置決めピン93が嵌合する左右一対の位置決め孔88,88が形成され、且つ両位置決め孔88,88間には、本体ケース71の誤装着防止ピン94が嵌合する誤装着防止孔89が形成されている(図11および図12参照)。誤装着防止ピン94は、印刷テープT1の種別(主に幅別)に対応して、その個数や径が異なっており、誤装着防止孔89もこれに対応して、個数や径が異なっている。
【0052】
上述したように、カートリッジケース16は、「S」、「M」、「L」の3種類のサイズに大別されるが、基本的には、印刷テープT1およびラミネートテープT2のテープ幅に対応する専用のものが用意されている。したがって、カートリッジケース16の誤装着防止ピン94とサブケース74の誤装着防止孔89が合致しないと、カートリッジケース16にサブケース74が装着できず、ユーザーがカートリッジケース16に、誤って幅の異なる印刷テープT1を装着してしまうのを、防止できるようになっている。
【0053】
一方、図9および図13に示すように、本体ケース71の主収容部4a側には、装着したサブケース74が着座する着座部91が形成され、着座部には3箇所に着座爪92が立設されている。後側の左右の着座爪92,92は、サブケース74の後下部に形成した左右一対の浅溝90,90に外側からそれぞれ係止し(図12参照)、前側の着座爪92は、サブケース74のセット片87に内側から係止する(図11参照)。これにより、着座部91に着座したサブケース74の浮き上がりが防止される。また、着座したサブケース74のセット片87に対応する位置には、上述の位置決めピン93と誤装着防止ピン94とが、立設されている。
【0054】
着座部91の中央には、サブケース74に回転自在に支持された印刷テープT1に転接する接触ローラ96と、接触ローラ96を回転自在に支持するローラアーム97と、ローラアーム97を介して接触ローラ96を印刷テープT1に向かって付勢する押圧ばね98とが配設されている。ローラアーム97は、着座部91に立設した左右一対のリブ片99,99に回動自在に取り付けられている。押圧ばね98は、ローラアーム97と着座部91の底板部分との間に介設され、ローラアーム97を上方に付勢している。ローラアーム97による接触ローラ96の回動軌跡は、印刷テープT1の軸心を通る線上にあり、消費されて細径に変化してゆく印刷テープT1を常に径方向に押圧できるようになっている。
【0055】
これにより、ロール状に巻回された印刷テープT1が、サブケース74内においてばらけるのを防止することができ、且つカートリッジケース16から外部に繰り出された印刷テープT1の繰出し部Taが、カートリッジケース16内に引き込まれるのを防止することができる。なお、印刷テープT1がばらけると、その印刷面がサブケース74の内面に摺接して損傷するおそれがある。また、印刷テープT1の繰出し部Taが、カートリッジケース16内に引き込まれると、繰出し部Taにおいて、印刷テープT1とラミネートテープT2が分離してしまうおそれがある。
【0056】
図8および図14は、主ケース蓋72を反転した状態を表しており、主ケース蓋72の前部には、上述した印刷面制動部材51とガイドローラ101とが取り付けられている。ガイドローラ101は、主ケース蓋72の内面に突設した左右一対の第1リブ片102,102に回転自在に支持されており、繰り出されてゆく印刷テープT1に転接して、印刷テープT1がサブケース74の内面や主ケース蓋72の内面に摺接しないように、これをガイドしている(図8参照)。このにより、印刷テープT1の印刷面が損傷するのを防止している。
【0057】
印刷面制動部材51は、フリーローラ52と、フリーローラ52を回転自在に支持するローラホルダ104と、ローラホルダ104を介してフリーローラ52を下方に付勢する制動ばね105とを有している。ローラホルダ104の両端は、主ケース蓋72の内面に突設した左右一対の第2リブ片106,106の長孔に係合しており、この長孔に沿って上下方向に進退自在に構成されている。制動ばね105は、主ケース蓋72の内面とローラホルダ104との間に介設されており、フリーローラ52を装置本体2側の非印刷面制動部材53に押圧している(図2参照)。
【0058】
また、フリーローラ52に対応して本体ケース71には、非印刷面制動部材53が臨むアクセス開口107が形成されている(図11参照)。テープカートリッジ4を装置本体2に装着すると、装置本体2の非印刷面制動部材53がこのアクセス開口107に臨み、印刷テープT1を挟み込んだ状態でフリーローラ52に当接する。一方、テープカートリッジ4を装置本体2から取り出すと、制動ばね105によりフリーローラ52およびローラホルダ104が下方に最大限突出し、印刷テープT1をアクセス開口107の開口縁部に押圧する。これによっても、印刷テープT1の繰出し部Taが、カートリッジケース4内に引き込まれるのを防止することができる。なお、図中の符号108は、上記の検出子85が臨む検出子用窓であり、符号109は、上記一対のテープ支持片81,81に係合する左右一対のストッパー片である。各ストッパー片109に形成したスリットが、テープ支持片81の上端部に係合し、両テープ支持片81が過度に開くのを防止している。
【0059】
図8および図11に示すように、ラミネートテープT2は、テープコアT2bと、テープコアT2bにロール状に巻回されたテープ本体T2aと、テープコアT2bの両端に設けられた一対のフランジ部T2c,T2cとで構成されている。一対のフランジ部T2c,T2cは、このテープコアT2bに巻回されたテープ本体T2aを、軸方向両側から挟持するように配設されている。ところで、ロール状に巻回されたラミネートテープ(テープ本体T2a)T2は、製造上その粘着剤が不均一に塗布されている場合があり、かかる場合に、温度環境などで軸方向に竹の子状に変形することがある。この実施形態では、一対のフランジ部T2c,T2cでテープ本体T2aを挟持しているため、上記の変形を防止することができる。
【0060】
各フランジ部T2cの側面には、円環状に複数個の円弧溝T2dが形成されている。小巻のラミネートテープT2を上記のサブケース74に装着する場合には、サブケース74の一対の装着片83,83間にラミネートテープT2を挿入することにより、各装着片83の弧状突起84がいずれかの円弧溝T2dに嵌合して、サブケース74にラミネートテープT2が離脱可能に装着される(図12参照)。
【0061】
このように構成されたラミネートテープT2は、本体ケース71の副収容部4b側に立設した左右一対のテープ支持片111,111に回転自在に支持されている。各テープ支持片111は、印刷テープT1のテープ支持片81と同様に、弾力性を発揮すべく薄手に形成されており、その上下中間位置には、内向きの軸突起112が突設されている。ラミネートテープT2は、両テープ支持片111,111間に挿入され、且つそのテープコアT2bに軸突起112が嵌入されることで、両テープ支持片111,111に両持ちで支持されている。また、副ケース蓋73の天面には、主ケース蓋72と同様に、上記一対のテープ支持片111,111が過度に開いてしまうのを防止する左右一対のストッパー片113,113が垂設されている(図9参照)。
【0062】
副収容部4bにおける本体ケース71の連結部4c側には、上記の送り従動ローラ42が配設され、また送り従動ローラ42の上流側には、ラミネートテープT2の繰り出しを案内する左右一対のガイド壁115,115が立設されている(図11参照)。送り従動ローラ42は、ラミネートテープT2の貼着ローラを兼ねており、送り従動ローラ42の軸部42aには、これを下方に押圧する左右一対の貼着アーム116,116が係合している。各貼着アーム116は、上記のテープ支持片111の外側に位置して本体ケース71の前部まで延びており、送り従動ローラ42寄りの中間位置で本体ケース71に回動自在に取り付けられている。また、各貼着アーム116の前端部には、本体ケース71に立設したばね支持部117との間に貼着ばね118が介設されている。送り従動ローラ42は、両貼着アーム116を介して両貼着ばね118により下方に向かって付勢され、印刷テープT1およびラミネートテープT2を挟み込んで上記の送り駆動ローラ43に当接する(図2参照)。
【0063】
また、図9に示すように、副収容部4bにおける本体ケース71の連結部4c側には、印刷テープT1を案内するガイド開口119が形成されている。ガイド開口119は、サブケース74の送出し開口86の延長上に位置し、送出し開口86と同様に、印刷テープT1とほぼ同幅に形成されている。印刷テープT1は、連結部4cを挟んで位置するこの送出し開口86とガイド開口119とにより、主収容部4a側からの送り出しを案内される。
【0064】
一方、送り従動ローラ42の前側に位置して本体ケース71の下面には、テープ保持部材121が突設されている。図6および図7に示すように、テープ保持部材121は、その主体を為すテープ受け部材122と、テープ受け部材122に添設したテープ押さえプレート123と、テープ受け部材122を下方に付勢する内蔵ばね124とを有している。本体ケース71の下面には取付け溝125が形成され、取付け溝125には、内蔵ばね124に付勢された状態で、テープ受け部材122の基部122aが上下方向に摺動自在に且つ抜止め状態で装着されている。
【0065】
テープ受け部材122は、上記の基部122aと、基部122aから下方に延びる下垂部122bと、下垂部122bから前方に延びる水平部122cとで一体に形成されている。下垂部122bと水平部122cとの境界部分には、ラミネート済み印刷テープTより幾分幅広のスリット開口126が形成されている。ラミネート済み印刷テープTの繰出し部Taは、ラミネートローラ41からこのスリット開口126を通って水平部122cの上面に導かれ、この水平部122cの上面に保持されている。テープ押さえプレート123は、断面略逆「L」字状に形成され、下垂部122bの背面からスリット開口126をくぐって水平部122cの上面まで延びている。すなわち、ラミネート済み印刷テープTの繰出し部Taの先端部分は、テープ受け部材122の水平部122cとテープ押さえプレート123とで挟持するようにして、保持されている。
【0066】
後述するように、テープカートリッジ4は折り畳んで提供されるが、折り畳んだ状態および展開した状態のいずれにあっても、ラミネート済み印刷テープTの繰出し部Taは、その先端がテープ受け部材122の先端からわずかに突出した状態で、このテープ保持部材121に保持されている。このため、ラミネート済み印刷テープTの繰出し部Taが、テープ保持部材121から外れることがない。また、この繰出し部Taは、テープ保持部材121により適切な姿勢に保持されるため、テープカートリッジ4を装置本体2に装着するときに、装置本体2側の部材に支えることがない。
【0067】
図6に示すように、テープカートリッジ4を装置本体2に装着すると、テープ保持部材121は、カッター62の切断ライン63に平行に且つその近傍に臨む。そして、上述したようにカッター62が切断動作を開始すると、そのテープ押さえ67が、テープ保持部材121を上方に押圧する。この押圧により、内蔵ばね124に抗してテープ保持部材121は上動し、結局、繰出し部Taをテープ受け部材122とテープ押さえプレート123とで挟持したテープ保持部材121が、さらに固定プレード65とテープ押さえ67との間に挟持される。
【0068】
なお、ロール状に巻回した印刷テープT1およびラミネートテープT2は、送り従動ローラ42および送り駆動ローラ43(ラミネートローラ41)により繰り出されるが、その際、印刷テープT1は、サブケース74の送出し開口86および本体ケース71のガイド開口119に案内されてラミネートローラ41に至り、ラミネートテープT2は、本体ケース71の左右一対のガイド壁115,115に案内されてラミネートローラ41に至る。
【0069】
次に、テープカートリッジ4の折畳み構造について詳細に説明する。図15に示すように、テープカートリッジ4は、そのカートリッジケース16が連結部4cの部分で主収容部4a側と副収容部4b側とに2分割に形成されると共に、主収容部側連結部131aと副収容部側連結部131bの相互間に組み込んだヒンジ機構75により、主収容部4a側と副収容部4b側とが相互に折曲げ自在に構成されている。そして、図8に示す展開状態では、連結部4cの上側には、印刷ヘッドユニット38が臨む断面略凹状の上側空間18が構成され、図10に示す折畳み状態では、テープカートリッジ4は、副収容部4bがこの上側空間18にこれを埋めるように臨んで略方形に折り畳まれる。すなわち、上側空間18を構成する主収容部4aの前部外面と、副収容部4bの後部外面とが、ほぼ相補的形状に形成されている。
【0070】
図15に示すように、主収容部側連結部131aと副収容部側連結部131bとは、主収容部側連結部131aの前端部に形成された左右一対の連結片132,132間に、副収容部側連結部131bの後端部が挟み込まれるようにして連結されている。ヒンジ機構75は、両連結片132,132の内側にそれぞれ形成した左右一対のピン状突起133,133と、これに対応して副収容部側連結部131bの後端部の外面に形成した左右一対のピン受け孔134,134とから成り、両ピン状突起133,133を中心に副収容部4b側が主収容部4a側に折り畳まれる。なお、主収容部4a側に副収容部4b側を組み込む場合には、上記の一対の連結片132,132を外側に開くようにしておいて、これに副収容部4b側を押し込むことで、両者を簡単に連結できるようになっている。
【0071】
上述したように、副収容部4bと副収容部側連結部131bとの境界部分には、ラミネート済み印刷テープTをケース外部に繰り出すガイド開口119が形成されており、このガイド開口119から繰り出されたラミネート済み印刷テープTの繰出し部Taは、その先方に位置する上記のテープ保持部材121まで達している。一方、上記のピン状突起(折曲げ中心)133は、印刷テープ(繰出し部Ta)T1の下方に位置しており、テープカートリッジ4を折り畳んだときに、同時に折り曲げられた繰出し部Taの先端が、テープ保持部材121から先方に突出するようにしてずれる(図8および図10参照)。これにより、テープカートリッジ4を折り畳んだときに、繰出し部Taの先端が、テープ保持部材121から外れることはない。
【0072】
各連結片132のピン状突起133の近傍には、度当たり突起135とクリック突起136が突設されている。また、クリック突起136の近傍には、主収容部側連結部131aの前端部からばね爪137が前方に延びている。また、この度当たり突起135、クリック突起136およびばね爪137には、副収容部側連結部131bの後端部に形成した左右の各係合部138が適宜係合する。すなわち、図16に示すように、主収容部4a側と副収容部4b側とを展開した状態では、度当たり突起135に下側から係合部138が当接し、且つ係合部138に下側からばね爪137が当接する。これにより、主収容部4a側に対する副収容部4b側の折曲げが阻止され、主収容部4a側と副収容部4b側との展開姿勢が維持される。
【0073】
この状態から、副収容部4b側を主収容部4a側に折り曲げてゆくと、図17および図18に示すように、係合部138は、ばね爪137を湾曲させるようにしてこれを越える。また、係合部138の側面に形成したばね性を有する突起部位138aは、クリック突起136を押圧しながら乗り越える。そして、副収容部4b側が主収容部4a側に完全に折り畳まれると、副収容部4b側の前面が主収容部4a側の前面に当接すると共に、クリック突起136を乗り越えた突起部位138aが、これにつかえ、主収容部4a側と副収容部4b側との折畳み姿勢が維持される。
【0074】
また、図15、図17および図18に示すように、主収容部側連結部131aの前端部中央には、位置決め凸部140が形成され、副収容部側連結部131bの前端部中央には、位置決め凸部140が嵌合する位置決め凹部141が形成されている。テープカートリッジ4を展開した状態では、位置決め凹部141に位置決め凸部140が嵌合して、主収容部4a側と副収容部4b側との相互の左右方向に位置決めが為される。これにより、印刷テープT1とミネートテープT2との幅方向の位置決めが為され、印刷テープT1にラミネートテープT2が位置ずれすることなく、正確に貼着される。
【0075】
上記の位置決め凸部140の両側には、左右一対のインク回収窓142,142が形成されている(図17参照)。各インク回収窓142は方形に形成され、走行する印刷テープT1の幅方向の端が臨む位置に配設されている。また、図示しないが、各インク回収窓142の下方に位置して装置本体2には、吐出したインクを吸収する廃インク吸収材がそれぞれ配設されている。このテープ印刷装置1では、文字などのキャラクタの他に背景色を印刷できるようになっており、背景色を印刷する場合には、印刷テープT1の端から外側にはみ出した位置から印刷(インクの吐出)を開始(および終了)するようになっている。したがって、印刷テープT1の端からはみ出してインクは、インク回収窓142を通過して廃インク吸収材に吸収される。
【0076】
以上のように、テープカートリッジ4を折曲げ自在に構成しているため、テープカートリッジ4をコンパクトに折り畳んだ状態で、これを運搬或いは保管することができ、大型のテープカートリッジ4であっても嵩張ることがなく、且つ運搬中に外力を受けても破損し難いものとなる。なお、図17中の符号144は、本体ケース71の裏面に形成した左右一対のガイド溝であり、符号145は起立爪受け溝であり、符号147は長溝である。また、図8中の符号146は突起爪受け溝である(いずれも詳細は後述する)。
【0077】
上述したように、テープカートリッジ4に対し、印刷テープT1はサブケース74と共に、ラミネートテープT2は小巻のまま交換できるようになっている。この場合、印刷テープT1とラミネートテープT2とは、繰出し部Taの先端部分を貼着して1セットで提供されるため、図12に示すように、印刷テープT1を搭載したサブケース74に小巻のラミネートテープT2を装着し、これをパッケージに封入して提供される。そして、これをテープカートリッジ4に装着する場合には、サブケース74からラミネートテープT2を外し、印刷テープT1はサブケース74に搭載したまま主収容部4aに装着され、ラミネートテープT2は副収容部4bに装着される。さらに、印刷テープT1およびラミネートテープT2の繰出し部Taを、本体ケース71のガイド開口119およびテープ保持部材(スリット開口126)121にくぐらせた後、主ケース蓋72および副ケース蓋73を閉塞する(図9参照)。
【0078】
一方、印刷テープT1にラミネートテープT2を正確に重ねて貼着するために、繰出し部Taには、貼着不能な部分(実施形態では別部材であるフィルム)が存在する。すなわち、繰出し部Taには、先端側から仮貼着部分S1、貼着不能部分S2、本貼着開始部分S3があり、仮貼着部分S1のみ貼着して提供される。したがって、ユーザーは、印刷テープT1およびラミネートテープT2をテープカートリッジ4に装着した後、仮貼着部分S1を把持して、本貼着開始部分S3が送り従動ローラ42の位置を越えるまで、これををまっすぐ(各テープT1,T2の軸に直角)引き、本貼着開始部分S3を貼着して印刷テープT1およびラミネートテープT2の交換を完了する。
【0079】
本実施形態では、ユーザーが繰出し部Taをまっすぐ引くことができるように、図17に示すように、副収容部4bの前端下角部に、ラミネート済み印刷テープTとほぼ同幅の貼着ガイド溝149を形成している。貼着ガイド溝149は、副収容部4bの前端下角部をアール形状に面取りするようにして形成されており、ユーザーは、この貼着ガイド溝149の両側に案内させ且つ貼着ガイド溝149に添わせるようにして、繰出し部Taを前方に引き、本貼着開始部分S3を貼着する。これにより、本貼着開始部分S3において、印刷テープT1にラミネートテープT2が、位置ずれおよび角度ずれすることなく正確に重なって貼着される。
【0080】
以上のように構成されたテープカートリッジ4は、イジェクト機構15により装置本体2のカートリッジ装着部20に装着される。そして、テープカートリッジ4がカートリッジ装着部20に適切にセットされた状態では、副収容部4bの送り従動ローラ42が印刷テープT1およびラミネートテープT2を挟み込んで送り駆動ローラ43に転接し、主収容部4aの印刷面側制動部材51が印刷テープT1を挟み込んで非印刷面側制動部材53に当接する。また、テープ保持部材121が、ラミネート済み印刷テープTを保持した状態で切断装置13に臨み、さらに連結部4cの直上には、往復動する印刷ヘッドユニット38が臨む(図2参照)。
【0081】
図2、図3および図4に示すように、イジェクト機構15は、装置本体2のカートリッジ装着部20に配設されており、装着したテープカートリッジ4を保持するイジェクト板161と、イジェクト板161の後端部に取り付けた装着ガイド板162と、イジェクト板161および装着ガイド板162を移動させるイジェクト板移動機構163とを備えている。イジェクト板161は、イジェクト板移動機構163により、装置本体2の各構成装置に臨む水平なセット位置と、セット位置から尻上がりに傾動する傾動位置との間で、カートリッジ装着部20に対し傾動自在に構成されている。また、装着ガイド板162は、イジェクト板161に連動し、装置ケース6の外側に倒れ込む受入れ位置と内側に起立する非受入れ位置との間で、イジェクト板161に対し回動自在に構成されている。そして、傾動位置に移動したイジェクト板161の上面と、受入れ位置に移動した装着ガイド板162の上面とは面一になる。
【0082】
装置本体2の開閉蓋7を開放し、イジェクト板移動機構163を操作すると、イジェクト板161が尻上がりに傾動位置に移動すると共に装着ガイド板162が受入れ位置に倒れ込み、テープカートリッジ4が装着可能にとなる。また、この状態で、装着ガイド板162を案内にしてテープカートリッジ4をスライドさせるようにしてイジェクト板161上にセットした後、イジェクト板移動機構163を逆操作すると、イジェクト板161が元のセット位置に移動すると共に装着ガイド板162が元の非受入れ位置に起立して、テープカートリッジ4のセットが完了する。その後、開閉蓋7を閉塞することで、このテープ印刷装置1は、印刷待機状態となる。
【0083】
イジェクト板移動機構163は、図4、図19および図20に示すように、後述するイジェクト板161の側板165と、下端部をフレーム17から延びるホルダフレーム166に回動自在に取り付けたイジェクトレバー167と、側板165とイジェクトレバー167との間に介設したカム機構168とを有している。イジェクトレバー167は、レバー本体169とレバー本体169の上端部に装着したイジェクト摘み170とから成り、レバー本体169の上部には、後述するロック機構171が係脱するロック受け孔172が形成され、中間部には、側板165に向かって突出するカム突起173が設けられている。そして、イジェクトレバー167は、ホルダフレーム166に案内された状態で、前傾位置と後傾位置との間で回動操作可能に構成されている。
【0084】
一方、側板165には、上記のカム突起173が係合するカム孔175が形成されている。カム孔175は、イジェクト板161を水平姿勢に維持する水平維持部175aと、イジェクト板161を傾き姿勢に維持する傾斜維持部175bと、水平維持部175aと傾斜維持部175bとの間にあってイジェクト板161を傾動させる傾動部175cとで、略「S」字状に形成されている。すなわち、カム突起173とカム孔175とにより、上記のカム機構168が構成されている。
【0085】
図21に示すように、イジェクトレバー167が後傾位置(同図(a)の状態)にある状態では、カム突起173がカム孔175の水平維持部175aに係合しており、イジェクト板161はセット位置にある。この状態から、イジェクトレバー167を前傾位置に回動させると、カム突起173が水平維持部175aから傾動部175cを通過して傾斜維持部175bに達し、イジェクト板161はセット位置から傾動位置に傾動する(同図(b)の状態)。そして、この状態では、カム突起173が傾斜維持部175bに係合していて、イジェクト板161は尻上がりの傾動位置を維持する。すなわち、ユーザーがイジェクトレバー167を前方に押すと、イジェクト板161が尻上がりに浮いてテープカートリッジ4の装着が可能になり、またこの状態からイジェクトレバー167を手前に引くと、イジェクト板161が尻上がり落ち込んでテープカートリッジ4がカートリッジ装着部20にセットされ、且つテープカートリッジ4が装着不能になる。
【0086】
ところで、このテープ印刷装置1では、ホームポジションにある印刷ヘッドユニット38が、ホームポジションを離れ、セットされたテープカートリッジ4の連結部4cの直上を往復動して印刷が行われる。この場合、ホームポジションにある印刷ヘッドユニット38は、テープカートリッジ4から左右方向に逃げているが、ホームポジション以外の位置では、ほとんど連結部4cの上方に位置している。したがって、印刷ヘッドユニット38がホームポジション以外の位置にあるときに、誤ってイジェクトレバー167が操作されると、テープカートリッジ4が傾動して、テープカートリッジ4と印刷ヘッドユニット38が干渉するおそれがある。そこで、この実施形態では、印刷ヘッドユニット38がホームポジション以外の位置にあるときに、セット位置を維持しているイジェクトレバー167のロック受け孔172に係合して、イジェクトレバー167の回動操作をロックするロック機構171が設けられている。
【0087】
ロック機構171は、図4、図19および図20に示すように、上記のホルダフレーム174に隣接するロックフレーム177に回動自在に取り付けられた、第1ロックアーム178と第2ロックアーム179とから成るリンク機構を有している。第1ロックアーム178は、長手方向の中間部でロックフレーム177に回動自在に取り付けられており、一方の端部には上記のロック受け孔172に係合に係脱するロック爪178aが設けられ、他端には第2ロックアーム179がスライド自在に係合するスライド部178bが設けられている。同様に、第2ロックアーム179は、長手方向の中間部でロックフレーム177に回動自在に取り付けられており、一方の端部には上記のスライド部178bに係合するスライドピン179aが設けられ、他端には往復動する印刷ヘッドユニット38の突状部38aに係脱する係合片部179bが設けられている。また、図示では省略したが、第1ロックアーム178を、そのロック爪178aがロック受け孔172に係合する方向に回動付勢するばねが設けられている。
【0088】
図22に示すように、印刷ヘッドユニット38がホームポジションにある状態では、第2ロックアーム179の係合片部179bが印刷ヘッドユニット38の突状部38aに当接し、第2ロックアーム179および第1ロックアーム178がそれぞればねに抗してロック解除位置に回動している。この状態では、ロック爪178aがロック受け孔172から離脱していて、イジェクトレバー167が回動操作可能となっている。すなわち、印刷ヘッドユニット38がホームポジションにある状態で、イジェクト板161の傾動が可能になる。
【0089】
一方、図20に示すように、印刷ヘッドユニット38が移動してホームポジションにない状態では、第2ロックアーム179の係合片部179bが突状部38aから離脱し、第2ロックアーム179および第1ロックアーム178がそれぞればねによりロック位置に回動している。この状態では、ロック爪178aがロック受け孔172に係合していて、イジェクトレバー167が回動操作不能となっている。すなわち、印刷ヘッドユニット38がホームポジション以外の位置にある状態で、イジェクト板161の傾動が不可能になる。
【0090】
このように構成では、印刷ヘッドユニット38がホームポジションにある状態でのみ、イジェクト板移動機構163の操作が可能になるため、このホームポジション以外の位置にある状態でイジェクトレバー167が誤操作されることがなく、テープカートリッジ4と印刷ヘッドユニット38とが干渉するのを、構造上防止することができる。
【0091】
次に、イジェクト板161および装着ガイド板162について、詳細に説明する。図3、図23および図24に示すように、イジェクト板161は、主収容部4aを受ける主収容部受け板181と、連結部4cを受ける連結部受け板182と、副主収容部4bを受ける副収容部受け板183とを左右一対の側板165,165で連結して、構成されている。そして、主収容部受け板181と連結部受け板182との間隙には、上記の非印刷面制動部材53が臨み、連結部受け板182と副収容部受け板183との間隙には、上記の送り駆動ローラ43が臨んでいる。また、副収容部受け板183の下側には、イジェクト板161の傾動中心となる傾動軸184が配設され、且つ上記の切断装置13が取り付けられている。なお、連結部受け板182には、上記のインク回収窓142に連なるインク回収開口185が形成されている。
【0092】
装着ガイド板162は、主収容部受け板181の後端部に回動自在に取り付けられており、主収容部受け板181より、わずかに幅狭に略方形に形成されている。装着ガイド板162の下端部には、左右一対の軸受部187,187が外向きに突設され、また一対の軸受部187,187間に位置して左右一対のトリガ片188,188が外向きに突設されている。一方、一対の軸受部187に対応して主収容部受け板181の後端部には、斜め下方に延びる左右一対の軸着部189,189が形成されている。一対の軸受部187,187は、この一対の軸着部189,189間に挟み込まれるようにして、これに回動自在に軸支されている。
【0093】
各トリガ片188の先端部にはトリガフック188aが形成されており、トリガフック188aは、尻上がりに傾動するイジェクト板161が傾動位置に達する手前で、装置ケース6に形成したフック受け190に突き当たって外側に回動する。また、イジェクト板161が傾動位置からセット位置に傾動するときには、装着ガイド板162の背面がフック受け190の上側に連なる装置ケース6の上縁部191につかえて、内側に回動する(図25参照)。このように、イジェクト板161と装置ケース6との間には、トリガフック188a、フック受け190、装着ガイド板162および装置ケース6の上縁部191などから成るガイド板回動機構が介設されている。
【0094】
開閉蓋(図示省略)を開放した図25の状態から、イジェクトレバー167を前方に操作すると、イジェクト板161がセット位置から傾動位置に傾動すると同時に、装着ガイド板162が非受入れ位置から受入れ位置に回動する(図26参照)。この状態では、尻上がり傾いたイジェクト板161と装着ガイド板162とが直線状に位置し、イジェクト板161の上面と装着ガイド板162の上面とが面一になる。ここで、この傾斜を利用して、装着ガイド板162の上面にテープカートリッジ4を載せ(図26参照)、装着ガイド板162およびイジェクト板161を案内にしてこれを押し込むことで、テープカートリッジ4がカートリッジ装着部20の所定の位置まで挿入される(図27参照)。
【0095】
テープカートリッジ4を最奥まで挿入したら、続いてイジェクトレバー167を後方に操作し、図28および図25に示すように、イジェクト板161を傾動位置からセット位置に傾動させる。イジェクト板161が傾動位置からセット位置に傾動すると、装着ガイド板162が受入れ位置から非受入れ位置に回動する。この非受入れ位置では、装着ガイド板162は、装置ケース6内に起立しており、閉塞した開閉蓋7内に収まるようになっている。なお、テープカートリッジ4を交換する場合には、図27の状態からテープカートリッジ4を、装着ガイド板162およびイジェクト板161を案内にして引き抜き、新たにテープカートリッジ4を挿入する。
【0096】
このように、イジェクト板161に装着ガイド板162を回動自在に取り付け、テープカートリッジ4をカートリッジ装着部20に対し着脱するときに、装着ガイド板162を倒してテープカートリッジ4の装着案内路を長くするようにしているため、装置本体2の側方からスライドさせて装着するテープカートリッジ4を、イジェクト板161の角度に合わせて、円滑に挿脱させることができる。したがって、比較的長さのあるテープカートリッジ4の着脱作業が、煩雑になることがない。
【0097】
上述したように、テープカートリッジ4には、幅の異なる「S」、「M」および「L」の3種類のものが用意されている。そして、これら3種類のテープカートリッジ4は、イジェクト板(正確には主収容部受け板181)161および装着ガイド板162に対し、左右方向をセンター中心に位置決めされて、それぞれ装着されるようになっている。そこで、図24および図29に示すように、主収容部受け板(イジェクト板161)181および装着ガイド板162には、「S」および「M」のテープカートリッジ4を案内する一対の内側ガイド突起201,201がそれぞれ形成されると共に、「L」のテープカートリッジ4を案内する一対の外側ガイド突起202,202がそれぞれ形成されている。
【0098】
一対の内側ガイド突起201,201は相互に平行に配設され、その内端間の離間幅は、「S」のテープカートリッジ4のカートリッジケース16の幅に対応すると共に、その中心間の離間幅は、上記の「M」のテープカートリッジ4に形成した一対のガイド溝144,144の中心間の離間幅に対応している(図17参照)。同様に、一対の外側ガイド突起202,202は相互に平行に配設され、その内端間の離間幅は、「M」のテープカートリッジ4のカートリッジケース16の幅に対応すると共に、その中心間の離間幅は、「L」のテープカートリッジに形成した一対のガイド溝144,144の中心間の離間幅に対応している。
【0099】
すなわち、「S」のテープカートリッジ4にはガイド溝144が形成されておらず、「S」のテープカートリッジ4は、幅方向の両外端を一対の内側ガイド突起201,201の内端間に案内されて、装着(スライド)される。「M」のテープカートリッジ4は、その一対のガイド溝144,144が、一対の内側ガイド突起201,201に係合して、そのスライド装着が案内される。また補助的に、「M」のテープカートリッジ4は、幅方向の両外端を一対の外側ガイド突起202,202の内端間に案内されて、装着される。同様に、「L」のテープカートリッジ4は、その一対のガイド溝144,144が、一対の外側ガイド突起202,202に係合して、そのスライド装着が案内され、且つ補助的には、イジェクト板161の両側板165,165の内面間に案内されて、装着される。
【0100】
このように、複数種のテープカートリッジ4は、センター中心でイジェクト板161に装着されるが、設計上はカートリッジ装着部20に対し、センター中心で装着される。そして、装着されたテープカートリッジ4に臨む送り駆動ローラ43および非印刷面側制動部材53なども、カートリッジ装着部20に対し、センター中心で配設されている。したがって、テープ幅に合わせて形成されているテープカートリッジ4側の送り従動ローラ42および印刷面側制動部材51は、装置本体2側の送り駆動ローラ43および非印刷面側制動部材53に対し、それぞれセンター中心で当接する。このため、これらの部品は、軸方向に均一な力で当接させることができると共に、送り駆動ローラ43および非印刷面側制動部材53の片減りを防止することができる。
【0101】
また、テープカートリッジ4を、一対の内側ガイド突起201,201または外側ガイド突起202,202に案内させて、カートリッジ装着部20に装着するようにしているため、左右方向において簡単に位置合わせした状態で、これを装着することができる。なお、これらの図では省略したが、イジェクト板161の後部下面にはフックが設けられており、イジェクト板161がセット位置に移動した状態でこのフックが装置本体2側の部品に係合し、セット位置におけるイジェクト板161の浮き上がりが防止できるようになっている。
【0102】
上述したように、セット位置にセットされたテープカートリッジ4は、装置本体2側の送り駆動ローラ43および非印刷面側制動部材53などにより、構造上上方に付勢されている。このため、上記のようにイジェクト板161の浮き上がりを防止する必要があると共に、テープカートリッジ4もイジェクト板161からの浮き上がりを防止する必要がある。また、センター中心で装着したテープカートリッジ4を、イジェクト板161の最奥部に確実に装着できるできるようにし、且つ最奥部でセンター中心に精度良く位置決めする必要がある。
【0103】
そこで、図4、図23および図24に示すように、浮き上がりを防止用にイジェクト板161の主収容部受け板181の前端部には、左右一対の起立爪203,203が、副収容部受け板183の後端には、それぞれ左右一対の内側突起爪204,204および外側突起爪205,205が設けられている。また、完全装着を認識できるように、主収容部受け板181の前端部中央には、ラッチ機構206が配設され、さらにラッチ機構206の近傍には、位置決めように位置決めピン207が立設されている。
【0104】
各起立爪203は、後方に向いた状態で主収容部受け板181に立設されており、この一対の起立爪203,203には、テープカートリッジ4の本体ケース71に形成した左右一対の起立爪受け溝145,145が係止される(図17参照)。左右一対の内側突起爪204,204および外側突起爪205,205は、副収容部受け板183の後端部を切り欠いて形成されており、一対の内側突起爪204,204が「S」および「M」のテープカートリッジ4に対応し、一対の内側突起爪204,204および外側突起爪205,205が「L」のテープカートリッジ4に対応している。すなわち、「S」および「M」のテープカートリッジ4の本体ケース71には、左右一対の突起爪受け溝146,146が形成されており(図17ではテープ保持部材121に隠れている)、この一対の突起爪受け溝146,146が一対の内側突起爪204,204に係止される。また、「L」のテープカートリッジ4の本体ケース71には、4つの突起爪受け溝146が形成されており、この4つの突起爪受け溝146が一対の内側突起爪204,204および一対の外側突起爪205,205に係止される。
【0105】
このように、前後2箇所および左右2箇所でテープカートリッジ4をイジェクト板161に係止しているため、イジェクト板161の最奥部に装着されたテープカートリッジ4は、イジェクト板161から浮き上がることがなく、装置本体2内に不動にセットされる。なお、図示では省略したが、起立爪受け溝145および突起爪受け溝146の受け面は斜面となっており、テープカートリッジ4をスライドさせてゆく過程において、最奥部の手前で遊びのある係止状態となり、最奥部で不動な係止状態となる。
【0106】
ラッチ機構206は、主収容部受け板181の前端部の下側に配設され、前端部に形成した方形開口209から出没自在に突出するラッチ本体210と、ラッチ本体210を保持するラッチホルダ211と、ラッチホルダ211を介してラッチ本体210を突出方向に付勢するラッチばね212とを有している。また、位置決めピン207は円柱状のものであり、方形開口209の後方近傍に位置して主収容部受け板181に一体に形成されている。このラッチ本体210および位置決めピン207に対応して、テープカートリッジ4の本体ケース71には、長溝147が形成されている(図17参照)。図17に示すように、長溝147は、前側からラッチ乗越え部147aと、ラッチ溝部147bと、位置決め溝部147cとを有している。
【0107】
テープカートリッジ4をイジェクト板161の最奥部に向かってスライドさせてゆくと、相対的にラッチ本体210がラッチ乗越え部147aを越えてラッチ溝部147bに係止され、これと同時に位置決めピン207が位置決め溝部147cに嵌合する。これにより、ユーザーは、その感触でテープカートリッジ4が最奥部に適切に装着されたことを認識する。また同時に、自動的にテープカートリッジ4がセンター中心にセットされる。
【0108】
次に、図3、図30および図31を参照して、テープカートリッジ4の交換を検出して、印刷テープT1の弛みを取る構成について説明する。上述したようにテープカートリッジ4は、その繰出し部Taをカートリッジケース16の外部に繰り出した状態で提供される。このため、テープカートリッジ4を装置本体2に装着した状態では、印刷ヘッド36に対峙する部分に弛みを生じている。この状態で印刷を開始すると往復動する印刷ヘッド(印刷ヘッドユニット38)36が印刷テープT1につかえるおそれがある。そこで、この実施形態では、テープカートリッジ4の交換(再装着も含む)した時に、これを検出して印刷テープT1をわずかに送って弛みを取る(弛取り送り)ようにしている。より厳密には、テープカートリッジ4の交換した時に、印刷テープT1およびラミネートテープT2を数センチ送り、且つ先端の不要部分を切断する。
【0109】
この弛取りの制御係は、図31に示すように、上記の回路基板14に搭載したCPU221、ROM222、スイッチ回路223、キャリッジモータドライバ224、送りモータドライバ225およびカッターモータドライバ226と、スイッチ回路223に接続した交換検出スイッチ227と、CPU221に接続した上記のフォトインタラプタ39と、キャリッジモータドライバ224に接続した上記のキャリッジモータ35と、送りモータドライバ225に接続した上記の送りモータ44と、カッターモータドライバ226に接続した上記のカッターモータ66とで、構成されている。
【0110】
詳細は後述するが、交換検出スイッチ227がテープカートリッジ4の交換を検出すると、送りモータ44が駆動し、印刷テープT1を弛取り送りする。続いて、印刷動作に先行してキャリッジモータ35が駆動し、印刷ヘッドユニット38が、テープカートリッジ4の上側をその横断方向に往復動する(空走行)。この往復動により、印刷ヘッドユニット38に搭載されているフォトインタラプタ39がテープの種別を検出すると共に、印刷ヘッドユニット38が交換検出スイッチ227を機械的に操作してその交換履歴を消去する。すなわち、テープカートリッジ4の交換動作を利用して交換履歴を維持しておき、弛取り送り後に、印刷ヘッドユニット38の種別検出動作を利用して、交換履歴を消去するようにしている。
【0111】
図3および図30に示すように、交換検出スイッチ227は、イジェクト板(連結部受け板182)161の側方に近接して、フレーム17上に配設されており、連結部受け板182の延設板部231に形成したスイッチ用開口232から上方に突出している。交換検出スイッチ227は、フレーム17に取り付けられたスイッチ本体233と、スイッチ本体233をON−OFFさせるスイッチ操作部材234と、フレーム17に立設されスイッチ操作部材234を起倒自在に支持する支柱部材235と、スイッチ操作部材234を起立方向に付勢する引張りばね136とを有している。
【0112】
スイッチ操作部材234は、水平に横倒しになる転倒位置と垂直に起立する起立位置との間で、支軸237を介して支柱部材235に回動自在に取り付けられ、転倒位置でその先端部によりスイッチ本体233をONさせる。引張りばね136は、スイッチ操作部材234の中間位置とフレーム17との間に掛け渡されており、転倒位置に移動したスイッチ操作部材234が同位置を維持するようにこれを付勢し、スイッチ操作部材234が起立位置に移動する過程で支軸237を越え(死点越え)、さらに起立位置に移動したスイッチ操作部材234が同位置を維持するようにこれを付勢する。すなわち、スイッチ操作部材234は、引張りばね136に付勢されその死点越えにより、転倒位置または起立位置にいずれかの位置に移動する。
【0113】
スイッチ操作部材234が転倒位置にある状態から、イジェクト板移動機構163を作動させイジェクト板161を尻上がりに傾動させると、上記のスイッチ用開口232の縁部の一部がスイッチ操作部材234を押し上げ、これを起立位置に移動させる。これにより、スイッチ本体233はOFFする。一方、起立位置にあるスイッチ操作部材234に、キャリッジモータ35を駆動し印刷ヘッドユニット38を往復動させると、その往動の際に印刷ヘッドユニット38が背面側からスイッチ操作部材234を押し倒し、これを転倒位置に移動させる。これにより、スイッチ本体233はONする。
【0114】
スイッチ本体233がOFFした状態は、イジェクト板移動機構163を作動さた状態であり、テープカートリッジ4の交換が検出されたことになる。また、このOFF状態は、テープカートリッジ4の交換検出と共に交換履歴が記憶されたことになる。一方、スイッチ本体233がONした状態は、印刷テープT1を弛取り送りした後、印刷ヘッドユニット38を往復動した状態であり、弛取り送りのが完了が検出されたことになる。また、このON状態は、弛取り送りのが完了検出と共に交換履歴の消去が行われたことになる。このため、スイッチ本体233がONしている状態では、電源ON等の動作が行われても、弛取り送りおよびカートリッジ種別検出は一切行われない。
【0115】
このように、テープカートリッジ4の交換直後に、印刷テープ(ラミネート済み印刷テープT)T1の弛取り送りを行うようにしているため、印刷動作に移行した印刷ヘッド36が印刷テープT1に支えることがなく、印刷テープT1のジャミングや印刷ヘッド36の損傷などを防止することができる。また、テープカートリッジ4の交換履歴を機械的に記憶しておくことで、交換に関係の無い動作で弛取り送りを行うことがなく、印刷テープT1およびラミネートテープT2の無駄な消費を防止することができる。
【0116】
【発明の効果】
本発明のテープ印刷装置によれば、印刷手段の印刷駆動に同期する送りローラが、印刷手段に対しテープ送り方向の下流側に配設されているので、送りローラがスリップ回転することがなく、印刷テープの印刷面に擦れて印刷済み部分を損傷することがない。このため、構造的上に印刷品質を損なうことのない。
【0117】
本発明の他のテープ印刷装置によれば、印刷手段の印刷駆動に同期するラミネートローラが、印刷手段に対しテープ送り方向の下流側に配設されているので、ラミネートローラはスリップ回転することがなく、ラミネートテープの貼着不良を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の外観斜視図である。
【図2】実施形態に係るテープ印刷装置の断面図である。
【図3】装置ケースを取り去ったテープ印刷装置の装置本体の斜視図である。
【図4】装置ケースを取り去ったテープ印刷装置の装置本体の斜視図である。
【図5】テープ印刷装置の切断機構廻りの正面図である。
【図6】テープ印刷装置の切断機構廻りの拡大側面図である。
【図7】テープ印刷装置の切断機構廻りの動きを表した拡大側面図である。
【図8】実施形態に係るテープカートリッジの断面図である。
【図9】ケース蓋を開放した状態のテープカートリッジの断面図である。
【図10】テープカートリッジの折り畳んで状態を表した断面図である。
【図11】ケース蓋を取り去ったテープカートリッジを斜め上方から見た斜視図である。
【図12】印刷テープおよびラミネートテープが小巻で提供されるときの形態を表した斜視図である。
【図13】主ケース蓋および印刷テープを取り去ったテープカートリッジを斜め前方から見た斜視図である。
【図14】主ケース蓋を裏面側から見た斜視図である。
【図15】ヒンジ機構部分で分解したテープカートリッジの分解斜視図である。
【図16】テープカートリッジのヒンジ機構廻りを表した上方視の斜視図である。
【図17】テープカートリッジのヒンジ機構廻りを表した下方視の斜視図である。
【図18】折り畳んだテープカートリッジのヒンジ機構廻りを表した下方視の斜視図である。
【図19】イジェクト機構の側面図である。
【図20】イジェクト機構の平面図である。
【図21】イジェクト機構の動作を表した側面図である。
【図22】イジェクト機構におけるロック機構廻りの平面図である。
【図23】イジェクト機構とこれに装着したテープカートリッジを表した断面図である。
【図24】イジェクト機構のイジェクト板および装着ガイド板を表した平面図である。
【図25】イジェクト機構の動作(1)を表した動作説明図である。
【図26】イジェクト機構の動作(2)を表した動作説明図である。
【図27】イジェクト機構の動作(3)を表した動作説明図である。
【図28】イジェクト機構の動作(4)を表した動作説明図である。
【図29】イジェクト板を介してテープカートリッジを最奥部まで装着した状態を示す平面図である。
【図30】交換検出スイッチおよびその動作を表した側面図である。
【図31】印刷テープの弛取り送りにおける制御系のブロック図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置
2 装着本体
4 テープカートリッジ
11 テープ送り装置
11a 張力付与機構
11b テープ送り機構
12 印刷装置
13 切断装置
16 カートリッジケース
35 キャリッジモータ
36 印刷ヘッド
38 印刷ヘッドユニット
41 ラミネートローラ
42 送り従動ローラ
43 送り駆動ローラ
44 送りモータ
51 印面側制動部材
52 フリーローラ
53 非印面側制動部材
71 本体ケース
107 アクセス開口
T ラミネート済み印刷テープ
T1 印刷テープ
T2 ラミネートテープ
Ta 繰出し部
Claims (6)
- 印刷テープにインクジェット方式で印刷を行う印刷手段と、前記印刷手段の印刷駆動に同期して前記印刷テープを送る送りローラと、前記印刷テープに張力を付与する張力付与手段とを備えたテープ印刷装置において、
前記送りローラは、前記印刷手段に対しテープ送り方向の下流側に配設され、
前記張力付与手段は、前記印刷手段に対しテープ送り方向の上流側に配設されると共に、前記印刷テープを挟むように配設された印刷面制動部材および非印刷面制動部材を有し、
前記印刷面制動部材は、前記印刷テープの印刷面に転接する自由回転可能なフリーローラを備えていることを特徴とするテープ印刷装置。 - 印刷テープを送ると同時にラミネートテープを送り、印刷テープの印刷済み部分に前記ラミネートテープを連続的に貼着するテープ印刷装置において、
前記印刷テープにインクジェット方式で印刷を行う印刷手段と、
前記印刷手段に対しテープ送り方向の下流側に配設され、前記印刷テープおよび前記ラミネートテープを重ねて圧しながら送るラミネートローラと、
前記印刷手段に対しテープ送り方向の上流側に配設され、前記印刷テープに張力を付与する張力付与手段とを備え、
前記ラミネートローラは、前記印刷手段の印刷駆動に同期して前記印刷テープおよび前記ラミネートテープを送り、
前記張力付与手段は、前記印刷テープを挟むように配設された印刷面制動部材および非印刷面制動部材を有し、
前記印刷面制動部材は、前記印刷テープの印刷面に転接する自由回転可能なフリーローラを備えていることを特徴とするテープ印刷装置。 - 前記印刷テープおよび前記ラミネートテープは、装置本体に着脱自在に装着されたテープカートリッジに収容されており、
前記ラミネートローラは、重ね合わせた前記印刷テープおよび前記ラミネートテープを挟むように配設された駆動ローラと押圧ローラとを有し、
前記押圧ローラは、テープカートリッジに搭載されていることを特徴とする請求項2に記載のテープ印刷装置。 - 前記印刷面制動部材は、前記フリーローラを前記非印刷面制動部材側に付勢する付勢部材を、更に備えていることを特徴とする請求項2または3に記載のテープ印刷装置。
- 前記印刷テープおよび前記ラミネートテープは、装置本体に着脱自在に装着されたテープカートリッジに収容されており、
前記フリーローラおよび前記付勢部材は、前記テープカートリッジに搭載されていることを特徴とする請求項4に記載のテープ印刷装置。 - 前記テープカートリッジには、前記装置本体から離脱させた状態で前記フリーローラを介して付勢された前記印刷テープを受けるテープ受け部を有していることを特徴とする請求項5に記載のテープ印刷装置。
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