JP3498625B2 - テープカートリッジおよびこれを備えたテープ印刷装置 - Google Patents

テープカートリッジおよびこれを備えたテープ印刷装置

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JP3498625B2
JP3498625B2 JP09347499A JP9347499A JP3498625B2 JP 3498625 B2 JP3498625 B2 JP 3498625B2 JP 09347499 A JP09347499 A JP 09347499A JP 9347499 A JP9347499 A JP 9347499A JP 3498625 B2 JP3498625 B2 JP 3498625B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ印刷装置に
着脱自在に装着されるテープカートリッジおよびこれを
備えたテープ印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テープカートリッジに、印刷テー
プと印刷テープの印刷面に貼着するラミネートテープと
を組み込んだものとして、実公平7−2203号公報に
記載のものが知られている。このテープカートリッジで
は、印刷テープ、ラミネートテープおよびインクリボン
が、一体的に形成したカートリッジケースに収容されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなテープカー
トリッジにおいて、テープ幅の極端に広いテープを収容
可能に構成すると、カートリッジケースが幅広となり、
テープカートリッジ自体が大型になる。大型のテープカ
ートリッジは嵩張るため、運搬が煩雑になると共に、保
管に大きなスペースを必要とする問題があった。
【0004】本発明は、運搬時や保管時にコンパクトな
形状に変形させ得るテープカートリッジおよびこれを備
えたテープ印刷装置を提供することをその目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】本発明のテープカートリッジは、相互に重
ねて送り出される第1テープおよび第2テープを、カー
トリッジケースに収容したテープカートリッジにおい
て、第1テープを収容する第1テープ収容部と、第2テ
ープを収容する第2テープ収容部と、第1テープ収容部
と第2テープ収容部とを連結する連結部と、連結部に組
み込んだヒンジ機構とを備え、第1テープ収容部および
第2テープ収容部は、ヒンジ機構を介して相互に折曲げ
自在に構成されていることを特徴とする。
【0007】この構成によれば、第1テープ収容部と第
2テープ収容部とを、連結部に組み込んだヒンジ機構を
介して相互に折曲げ自在に構成しているため、第1テー
プ収容部と第2テープ収容部とを折曲げた状態では、第
1テープ収容部および第2テープ収容部が延在する長手
方向の寸法が短くなる。
【0008】この場合、第1テープ収容部と第2テープ
収容部との間であって連結部の上側には、略凹状の空間
が構成されており、第1テープ収容部および第2テープ
収容部は、空間を縮小する方向に相互に折曲げ自在に構
成されていることが、好ましい。
【0009】この構成によれば、第1テープ収容部と第
2テープ収容部とを折曲げると、全体として凹凸の少な
い変形状態にすることができる。
【0010】この場合、相互に折曲げた第1テープ収容
部および第2テープ収容部の相互の接触部分が、略相補
的な形状に形成されていることが、好ましい。
【0011】この構成によれば、第1テープ収容部と第
2テープ収容部とを折曲げると、略凹状の空間が埋ま
り、全体をコンパクトに変形させることができる。
【0012】これらの場合、第1テープの先端部は、第
1テープ収容部から連結部を越えて第2テープ収容部側
に繰り出されており、ヒンジ機構の折曲げ中心は、第1
テープの先端部の折曲げ方向外側に配設されていること
が、好ましい。
【0013】この構成によれば、第1、第2両テープ収
容部の折曲げに伴って、折り曲げられる第1テープの先
端部の先端位置は、第2テープ収容部側に移動する。こ
のため、第2両テープ収容部に第1テープの先端部を保
持するガイド等があっても、この先端部がガイドから外
れてしまうことがない。
【0014】これらの場合、連結部は、ヒンジ機構を介
して折曲げ自在に連結された第1テープ収容部側の第1
連結部と第2テープ収容部側の第2連結部とを有し、ヒ
ンジ機構は、第1連結部および第2連結部のいずれか一
方に形成した左右一対のピン状突起と、他方に形成され
各ピン状突起がそれぞれ回動自在に係合する左右一対の
ピン受け部とを有していることが、好ましい。
【0015】この構成によれば、ヒンジ機構のヒンジピ
ンを、連結部の幅方向に亘って設ける必要がないため、
ヒンジ機構の構造を単純化することができると共に、組
立を簡単に行うことができる。
【0016】これらの場合、連結部は、ヒンジ機構を介
して折曲げ自在に連結された第1テープ収容部側の第1
連結部と第2テープ収容部側の第2連結部とを有し、第
1連結部および第2連結部の相互の先端部のいずれか一
方には、位置決め凹部が形成され、他方には、非折曲げ
状態で位置決め凹部に嵌合する位置決め凸部が形成され
ていることが、好ましい。
【0017】この構成によれば、第1テープ収容部およ
び第2テープ収容部の非折曲げ状態、すなわち展開した
使用状態で、連結部の位置決め凸部が位置決め凹部に嵌
合するため、使用状態における第1テープ収容部と第2
テープ収容部とは、相互に正確に位置決めされる。この
ため、相互に重ねて送り出される第1テープおよび第2
テープとを、正確に重ねることができる。
【0018】これらの場合、第1テープは、印刷に供さ
れる印刷テープであり、第2テープは、第1テープの印
刷面に貼着されるラミネートテープであることが、好ま
しい。
【0019】この構成によれば、折曲げ状態では、印刷
テープとラミネートテープとを近づけるように折り曲げ
ることができる一方、使用状態(非折曲げ状態)では、
装置側に対応させて印刷テープとラミネートテープとを
適宜遠ざけるように展開することができる。
【0020】また、本発明の他のテープカートリッジ
は、テープを繰出し可能に収容したカートリッジケース
が、長手方向の中間部に設けたヒンジ機構により、折曲
げ自在に構成されていることを特徴とする。
【0021】この構成によれば、一方向に長く形成され
たテープカートリッジをコンパクトに折り畳むことがで
きる。
【0022】さらに、本発明のテープ印刷装置は、請求
項1ないし8のいずれかに記載のテープカートリッジ
を、着脱自在に備えたことを特徴とする。
【0023】この構成によれば、非折曲げ状態で装置本
体に装着することで、テープカートリッジを装置本体に
適切に装着することができる一方、装置本体から取り出
した状態で、テープカートリッジをコンパクトに折り曲
げて、保管することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係るテープ印刷装置について説明す
る。このテープ印刷装置は、キー入力した所望の文字な
どを、印刷テープにインクジェット方式でカラー印刷を
行うと共に、この印刷テープの印刷部分を切断してラベ
ルを作成するものである。また、このテープ印刷装置で
は、印刷テープに加えラミネートテープを搭載すること
で、この印刷テープの印刷部分にラミネートテープを貼
着し、この状態で印刷テープを切断してラミネート済み
のラベルを作成することも可能である。そして、印刷テ
ープおよびラミネートテープは、テープカートリッジに
収容した状態で提供される。
【0025】図1はテープ印刷装置の外観斜視図であ
り、図2はテープ印刷装置の断面図である。両図に示す
ように、このテープ印刷装置1は、装置本体2と、装置
本体2の前部に取り付けたキーボード3と、印刷テープ
T1およびラミネートテープT2を収容したテープカー
トリッジ4と、4色のインクを充填したインクカートリ
ッジ5とで構成されており、テープカートリッジ4およ
びインクカートリッジ5は、装置本体2に対し着脱自在
に装着されている。
【0026】キーボード3の上面には各種のキー3aが
配設され、このテープ印刷装置1の入力手段を構成して
いる。この場合、キーボード3は、装置本体2に対し起
倒自在に取り付けられており、テープ印刷装置1を使用
する場合には、キーボード3を引き倒した状態にし、こ
れを携帯する場合には、キーボード3を引き起こした状
態にする。
【0027】装置本体2は、装置ケース6によりその外
殻が形成され、装置ケース6の上部には、テープカート
リッジ4およびインクカートリッジ5を着脱するための
開閉蓋7が広く設けられている。開閉蓋7の右前部に
は、装置本体2に内蔵した液晶表示部8に対応して、小
窓9が形成されている。また、装置ケース6の側面に
は、ラミネート済み印刷テープTを外部に排出するスリ
ット状のテープ排出口10が形成されている。
【0028】装置ケース6の内部には、印刷テープT1
およびラミネートテープT2を送ると共に、印刷テープ
T1にラミネートテープT2を貼着するテープ送り装置
11、印刷テープT1にインクジェット方式でカラー印
刷を行う印刷装置12、ラミネート済み印刷テープTを
切断する切断装置13およびこれら各装置を統括制御す
ると共に情報処理を行う回路基板14などが、搭載され
ている。また、装置ケース6の内部には、テープカート
リッジ4をこれらの装置がアクセス可能な位置にセット
するイジェクト機構15などが設けられている(図2参
照)。
【0029】そして、これら各装置は、回路基板14に
組み込まれた制御回路により、相互に関連して動作する
ように制御される。具体的に説明すると、先ず開閉蓋7
を開放した後、イジェクト機構15を利用して、テープ
カートリッジ4を各装置がアクセス可能な位置にセット
する。次に、開閉蓋7を閉塞して、キーボード3から所
望の文字などを入力し、更に印刷を指令する。この印刷
指令により、テープ送り装置11が駆動し、テープカー
トリッジ4から印刷テープT1が繰り出されてゆき、こ
れにテープカートリッジ4の中間部分の上側から臨む印
刷装置12により、キー入力に基づいた印刷が行われ
る。
【0030】印刷が行われながら更に印刷テープT1は
先方に送られてゆき、こんどはこれに、テープカートリ
ッジ4から繰り出されてきたラミネートテープT2が連
続的に貼着されてゆく。印刷部分にラミネートテープT
2が貼着された印刷テープT1は、更に印刷テープ送り
装置11により、テープ排出口10から外部に送り出さ
れて行くが、余白を考慮した印刷部分の後端が切断位置
に達すると、印刷テープ送り装置11が停止し、切断装
置13が作動してラミネート済み印刷テープTを切断す
る。このようにして、所望の文字等を印刷したラミネー
ト済みのラベルが作成される。
【0031】テープカートリッジ4は、カートリッジケ
ース16内に印刷テープT1およびラミネートテープT
2を収容したものであり、印刷テープT1を収容する主
収容部4aと、ラミネートテープT2を収容する副収容
部4bと、主収容部4aと副収容部4bとを連結する連
結部4cとを備えている。詳細は後述するが、副収容部
4bは主収容部4a側にコンパクトに折畳み得るように
なっている。なお、実施形態のテープ印刷装置1には、
上記のような印刷テープT1およびラミネートテープT
2を搭載したテープカートリッジ4の他に、外観、内部
構造および折畳み構造は同一であるが、印刷テープT1
のみを搭載したテープカートリッジも用意されている
(図示省略)。
【0032】図2、図3および図4に示すように、印刷
装置12は、左右(図2では前後)の両端をフレーム1
7に支持されたキャリッジガイド軸31およびこれに平
行に配設したキャリッジガイドバー32と、キャリッジ
ガイド軸31およびキャリッジガイドバー32にスライ
ド自在に取り付けられたキャリッジ33と、正逆走行す
ることでキャリッジ33を左右方向に往復動させるタイ
ミングベルト34と、タイミングベルト34を正逆走行
させるキャリッジモータ35とを備えている。また、キ
ャリッジ33には、その下部に印刷ヘッド36が、上部
にインクカートリッジ5を装着するカートリッジホルダ
37が、それぞれ一体に取り付けられている。すなわ
ち、キャリッジ33、印刷ヘッド36およびカートリッ
ジホルダ37により、印刷ヘッドユニット38が構成さ
れている。
【0033】この場合、印刷ヘッド36は下向きに取り
付けられ、またインクカートリッジ5はカートリッジホ
ルダ37に下向きに装着されている。インクカートリッ
ジ5が装着されると、インクカートリッジ5の各色のイ
ンクタンク5aが印刷ヘッド36に連通し、印刷ヘッド
36へのインクの供給が可能になる。なお、インクタン
ク5aには、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブ
ラック(黒)の各色のインクが充填されている。また、
詳細は後述するが、キャリッジ33には、テープカート
リッジ4の種別を検出するためのセンサであるフォトイ
ンタラブ39が搭載されている。
【0034】テープ送り装置11は、送り方向に印刷装
置12を挟んで、印刷テープT1側の張力付与機構11
aとラミネートテープT2側のテープ送り機構11bと
を有している。テープ送り機構11bは、フレーム17
に回転自在に軸支した送り従動ローラ42および送り駆
動ローラ43を上下に配設して成るラミネートローラ4
1と、送り駆動ローラ43を回転駆動させる送りモータ
44と、送りモータ44の回転動力を送り駆動ローラ4
3に伝達するギヤ列45とを備えている。この場合、送
り駆動ローラ43は装置本体2に設けられ、送り従動ロ
ーラ42はテープカートリッジ4に設けられている(詳
細は後述する)。
【0035】装置本体2にテープカートリッジ4を装着
すると、送り従動ローラ42が送り駆動ローラ43との
間に印刷テープT1およびラミネートテープT2を挟み
込むようにして、これを押圧する。そして、この状態で
送りモータ44を回転させることにより、送り従動ロー
ラ42と送り駆動ローラ43との間に挟み込まれた印刷
テープT1およびラミネートテープT2が先方に送られ
る。すなわち、印刷テープT1の印刷済み部分にラミネ
ートテープT2が貼着されながら、これらテープT1,
T2が先方に送られる。なお、印刷テープT1の送りと
印刷ヘッド36の往復動とは、印刷技術における主走査
方向と副走査方向の関係に相当する。したがって、印刷
動作においては、送りモータ44とキャリッジモータ3
5とは連動して駆動する。
【0036】張力付与機構11aは、フリーローラ52
を備えた印刷面制動部材51と非印刷面制動部材53と
を上下に配設して構成されている。非印刷面制動部材5
3は、固定ローラで構成されており、先方に送られてゆ
く印刷テープT1をフリーローラ52との間に挟み込ん
で、これを制動する。非印刷面制動部材53は装置本体
2に設けられ、印刷面制動部材51はテープカートリッ
ジ4に設けられている(詳細は後述する)。なお、非印
刷面制動部材53は、必ずしも固定ローラで構成する必
要はなく、印刷テープT1に接触する面が断面円弧状の
ものであればよい。
【0037】装置本体2にテープカートリッジ4を装着
すると、印刷面制動部材(フリーローラ52)51が非
印刷面制動部材53との間に印刷テープT1を挟み込む
ようにして、これを押圧する。この状態でテープ送り機
構11bが駆動して印刷テープT1が先方に送られてゆ
くと、印刷テープT1の表面(印刷面)にはフリーロー
ラ52が転接し、裏面(非印刷面)は非印刷面制動部材
(固定ローラ)53に摺接する。これにより、印刷テー
プT1は弛みを生ずることなく張られ、これに印刷ヘッ
ド36が臨んで印刷が行われることになる。
【0038】このように、印刷ヘッド36の先方(送り
方向の下流側)に位置するラミネートローラ41によ
り、印刷テープT1およびラミネートテープT2を送る
と共に、印刷ヘッド36の後方(送り方向の上流側)に
位置する張力付与機構11aにより、印刷テープT1に
張りを持たせるようにしているため、ラミネートローラ
41は、両テープT1,T2に対しスリップ回転するこ
とがなく、スリップ回転によるラミネートテープT2の
貼着不良を構造的に防止することができる。また、上述
したラミネートテープT2の無いテープカートリッジを
搭載した場合には、印刷テープT1の印刷部分を擦って
しまうことがない。
【0039】また、張力付与機構11aでは、印刷テー
プT1の表面(印刷面)側に対し、フリーローラ52が
転接する構造であるため、印刷テープT1の制動動作で
印刷テープT1の印刷面を傷つけることが一切なく、印
刷面の損傷に基づく印刷品質の低下を防止することがで
きる。なお、ラミネートローラ(送り駆動ローラ43)
41と張力付与機構(非印刷面制動部材53)11aと
の間では印刷テープT1を水平に送れるように、ラミネ
ートローラ41と張力付与機構11aとは同一水平面内
に配設されている。
【0040】図2および図5に示すように、切断装置1
3は、後述するイジェクト板161の先端部下側に取り
付けられており、カッターフレーム61と、カッターフ
レーム61上を切断ライン63を沿って往復動する自走
式のカッター62とで構成されている。また、カッター
62は、回転することで切断動作する円形のカッタープ
レード64と、可動刃であるカッタープレード64に対
峙する固定プレード65と、カッタープレード64を回
転させると共に自走の駆動源となるカッターモータ66
と、カッタープレード64の切断動作に際しラミネート
済み印刷テープTを固定プレード65に押しつけるテー
プ押さえ67と、これらの部品を支持する共通ベース6
8とを有している。
【0041】一方、詳細は後述するが、テープカートリ
ッジ4の副収容部4bの下面には、テープ保持部材12
1が、付勢された状態で突設されており、ラミネート済
み印刷テープTは、このテープ保持部材121に案内さ
れて、切断装置13に臨む。テープ保持部材121の先
端と切断ライン63とは、相互に平行に近接して配設さ
れており、ラミネート済み印刷テープTは、テープ保持
部材121の先方の直近で延在方向に直角に切断され
る。
【0042】図6および図7に示すように、テープ押さ
え67は、一方向に回動付勢した状態で共通ベース68
に回動自在に取り付けられており、カッター62の走行
(往動)に伴って、上記のテープ保持部材121に係合
し、摺接しながらこれを下側から押圧する。押圧された
テープ保持部材121は、保持しているラミネート済み
印刷テープTを固定プレート65の下面に押しつけ、ラ
ミネート済み印刷テープTを固定プレート65との間に
挟持固定する。この場合、テープ押さえ67は、カッタ
ープレード64に先行してラミネート済み印刷テープT
に臨むため、挟持固定したラミネート済み印刷テープ
(部分)Tを、カッタープレード64が走行しながら切
断する。
【0043】印刷が完了してからテープ送り機構11b
が所定の距離、印刷テープT1をステップ送りすると、
テープ送り機構11bが停止し、この停止と同時に或い
はキー操作で、切断動作に移行する。切断動作では、カ
ッターモータ66が駆動してカッター62を切断ライン
63を沿って自走させる。この自走により、テープ押さ
え67がラミネート済み印刷テープTを連続的に押さえ
てゆき、同時にカッタープレード64がこれを切断して
ゆく。切断が完了すると、ラミネート済み印刷テープT
の切断片は自重で、テープ排出口10から外部に排出さ
れる。一方、カッター62は切断ライン63に沿って復
動して、元の待機位置に戻る。
【0044】このように、カッタープレード64でラミ
ネート済み印刷テープTを切断する際に、テープ押さえ
67でラミネート済み印刷テープTを押さえるようにし
ているため、安定した切断が可能になると共に、ラミネ
ート済み印刷テープTを直角に且つ正確に切断すること
ができる。また、ラミネート済み印刷テープTの切断端
をきれいな切断仕上げ状態にすることができる。
【0045】ここで、これら各装置がアクセスする印刷
テープT1およびラミネートテープT2について、また
これらが収容されるテープカートリッジ4について、さ
らにはテープカートリッジ4を装置本体2に適切に装着
するためのイジェクト機構15などについて、詳細に説
明する。
【0046】印刷テープ(テープ本体)T1は、基材テ
ープと基材テープの裏面に塗着した粘着層と粘着層に貼
着した剥離紙テープとで構成されており、基材テープ
は、紙やコート層を有する紙、あるいはコート層を有す
るフィルム等のインクを十分吸収できる素材で構成され
ている。粘着層は、ラベルとしての印刷テープをファイ
ルなどの貼着対象物に貼着するためのものであり、また
剥離紙テープは、この粘着層にゴミなどが付着するのを
防止するためのものである。一方、ラミネートテープ
(テープ本体)T2は、基材テープと基材テープの裏面
に塗着した粘着層とで構成されており、基材テープは、
16〜38μm厚程度の透明なフィルムなどで構成され
ている。
【0047】そして、印刷テープT1とこれに貼着され
るラミネートテープT2とは、ほぼ同一幅に形成され、
側端を揃え重ねるようにして貼着される。実際には、印
刷テープT1に対しラミネートテープT2がわずかに
(0.3mm程度)幅狭に形成され、貼着の際のラミネー
トテープT2の微小な横ずれを吸収できるようになって
いる。すなわち、印刷テープT1に対しラミネートテー
プT2をその幅方向の両側において0.15mmずつ幅狭
とし、製造上の誤差などで想定されるずれ量に対し、貼
着したラミネートテープT2が印刷テープT1からはみ
出さないようにしている。
【0048】また、テープカートリッジ4に搭載される
ラミネートテープT2の全長に対し、印刷テープT1の
全長は幾分短く形成されており、ラミネートテープT2
が使い終わる前に印刷テープT1が使い終わるようにし
ている。これにより、ラミネートテープT2が貼着でき
ないのに、印刷テープT1に印刷が行われるのを防止し
ている。なお、印刷テープT1が使い終わる直前に、ユ
ーザーに印刷テープT1の残量が少ない旨、報知するこ
とが好ましい。例えば、印刷テープT1の後端部に透孔
(黒塗り部でも可)を形成し、この透孔を光センサなど
で検出して、警報を出すようにする。
【0049】一方、印刷テープT1およびラミネートテ
ープT2には、テープ幅4.5mm〜96mm程度の各種
(8〜10種類程度)のものが用意されており、これら
各種のテープT1,T2は、それぞれテープカートリッ
ジ4に収容された状態で提供される。より具体的には、
テープカートリッジ4には、それぞれ幅が異なる
「S」、「M」、「L」の3種類のものが用意されてお
り、幅の異なる8〜10種類のテープは、幅狭の数種類
がこの「S」に、中間幅の数種類がこの「M」に、幅広
の数種類がこの「L」に、それぞれ搭載されている。な
お、印刷テープT1には、材質の異なるものや、地色が
白色以外のものなども用意されており、将来採用される
ものも含め、少なくとも数十種類のテープT1,T2が
使用可能となっている。
【0050】次に、テープカートリッジ4について、上
記の「M」サイズのものを例に説明する。図8、図9お
よび図10に示すように、テープカートリッジ4は、印
刷テープT1を収容した主収容部4aと、ラミネートテ
ープT2を収容した副収容部4bとを、中間の連結部4
cで連結した構造を有している。連結部4cの上側に
は、断面略凹状のの上側空間18が構成され、この上側
空間18に印刷装置12の印刷ヘッドユニット38が臨
むようになっている。
【0051】そして、これら各部の外殻を構成するカー
トリッジケース16は、本体ケース71と、主収容部4
a側の主ケース蓋72と、副収容部4b側の副ケース蓋
73とで形成されている。この主ケース蓋72および副
ケース蓋73は、テープ交換のためにユーザー側で開放
可能に構造されている。すなわち、ロール状に巻回され
た印刷テープT1はサブケース74に回転自在に収容し
た状態で、ロール状に巻回されたラミネートテープT2
は小巻の状態で、それぞれ相互の繰出し部Taを仮貼着
した状態で提供され(図12参照)、ユーザーによって
交換できるようになっている。
【0052】また、カートリッジケース16は、連結部
4cに設けたヒンジ機構75を介して、副収容部4b側
と主収容部4a側とが、2つ折りに折り畳め得る構造に
なっている(図10および図18参照)。これにより、
テープカートリッジ4は、装置本体2に装着するとき以
外は、コンパクトに折り畳んで保管或いは運搬される
(詳細は後述する)。
【0053】主収容部4aにはロール状に巻回した印刷
テープT1がサブケース74を介して収容され、副収容
部4bにはロール状に巻回したラミネートテープT2が
直接収容されている。印刷テープT1は、テープコアT
1bと、テープコアT1bにロール状に巻回されたテー
プ本体T1aとで構成され、このテープコアT1bでサ
ブケース74に回転自在に収容されている。
【0054】サブケース74は、主収容部4aの内面と
相補的な形状を有する無底のケースであり、図11およ
び図12に示すように、前後の中間部に印刷テープT1
を回転自在に支持する左右一対のテープ支持片81,8
1を有している。各テープ支持片81は、弾力性を発揮
すべく薄手に形成されており、その上下中間位置には、
内向きの軸突起82が突設されている。印刷テープT1
は、両テープ支持片81,81間に挿入され、且つその
テープコアT1bに両テープ支持片81,81の軸突起
82が嵌入されるようにして、両テープ支持片81,8
1に両持ちで支持されている。
【0055】サブケース74の後上部には、左右一対の
装着片83,83が形成されており、各装着片83には
弧状突起84が突設されている。そして、この両装着片
83,83間には、弧状突起84に係止するようにし
て、小巻のラミネートテープT2が装着される(詳細は
後述する)。また、図8、図9および図10に示すよう
に、サブケース74の前上部には、印刷テープT1およ
びラミネートテープT2の種別を検出するための、検出
子85が装着されている。検出子85は方形の板状に形
成され、バーコードの様に透明下地に複数の縦線が印刷
されている。上述した印刷ヘッドユニット38が往復動
するときに、これに設けたフォトインタラプタ39が、
この検出子85に臨み複数の縦線を読みとって、印刷テ
ープT1およびラミネートテープT2の種別を判別す
る。
【0056】サブケース74の前下部には、印刷テープ
T1をサブケース74から繰り出すための送出し開口8
6が形成され、また送出し開口86の下側には、セット
片87が前方に向かって突設されている。送出し開口8
6は、印刷テープT1とほぼ同幅に形成され、印刷テー
プT1の主収容部4a側からの送り出しを案内する。ま
た、セット片87には、後述する本体ケース71の一対
の位置決めピン93が嵌合する左右一対の位置決め孔8
8,88が形成され、且つ両位置決め孔88,88間に
は、本体ケース71の誤装着防止ピン94が嵌合する誤
装着防止孔89が形成されている(図11および図12
参照)。誤装着防止ピン94は、印刷テープT1の種別
(主に幅別)に対応して、その個数や径が異なってお
り、誤装着防止孔89もこれに対応して、個数や径が異
なっている。
【0057】上述したように、カートリッジケース16
は、「S」、「M」、「L」の3種類のサイズに大別さ
れるが、基本的には、印刷テープT1およびラミネート
テープT2のテープ幅に対応する専用のものが用意され
ている。したがって、カートリッジケース16の誤装着
防止ピン94とサブケース74の誤装着防止孔89が合
致しないと、カートリッジケース16にサブケース74
が装着できず、ユーザーがカートリッジケース16に、
誤って幅の異なる印刷テープT1を装着してしまうの
を、防止できるようになっている。
【0058】一方、図9および図13に示すように、本
体ケース71の主収容部4a側には、装着したサブケー
ス74が着座する着座部91が形成され、着座部には3
箇所に着座爪92が立設されている。後側の左右の着座
爪92,92は、サブケース74の後下部に形成した左
右一対の浅溝90,90に外側からそれぞれ係止し(図
12参照)、前側の着座爪92は、サブケース74のセ
ット片87に内側から係止する(図11参照)。これに
より、着座部91に着座したサブケース74の浮き上が
りが防止される。また、着座したサブケース74のセッ
ト片87に対応する位置には、上述の位置決めピン93
と誤装着防止ピン94とが、立設されている。
【0059】着座部91の中央には、サブケース74に
回転自在に支持された印刷テープT1に転接する接触ロ
ーラ96と、接触ローラ96を回転自在に支持するロー
ラアーム97と、ローラアーム97を介して接触ローラ
96を印刷テープT1に向かって付勢する押圧ばね98
とが配設されている。ローラアーム97は、着座部91
に立設した左右一対のリブ片99,99に回動自在に取
り付けられている。押圧ばね98は、ローラアーム97
と着座部91の底板部分との間に介設され、ローラアー
ム97を上方に付勢している。ローラアーム97による
接触ローラ96の回動軌跡は、印刷テープT1の軸心を
通る線上にあり、消費されて細径に変化してゆく印刷テ
ープT1を常に径方向に押圧できるようになっている。
【0060】これにより、ロール状に巻回された印刷テ
ープT1が、サブケース74内においてばらけるのを防
止することができ、且つカートリッジケース16から外
部に繰り出された印刷テープT1の繰出し部Taが、カ
ートリッジケース16内に引き込まれるのを防止するこ
とができる。なお、印刷テープT1がばらけると、その
印刷面がサブケース74の内面に摺接して損傷するおそ
れがある。また、印刷テープT1の繰出し部Taが、カ
ートリッジケース16内に引き込まれると、繰出し部T
aにおいて、印刷テープT1とラミネートテープT2が
分離してしまうおそれがある。
【0061】図8および図14は、主ケース蓋72を反
転した状態を表しており、主ケース蓋72の前部には、
上述した印刷面制動部材51とガイドローラ101とが
取り付けられている。ガイドローラ101は、主ケース
蓋72の内面に突設した左右一対の第1リブ片102,
102に回転自在に支持されており、繰り出されてゆく
印刷テープT1に転接して、印刷テープT1がサブケー
ス74の内面や主ケース蓋72の内面に摺接しないよう
に、これをガイドしている(図8参照)。このにより、
印刷テープT1の印刷面が損傷するのを防止している。
【0062】印刷面制動部材51は、フリーローラ52
と、フリーローラ52を回転自在に支持するローラホル
ダ104と、ローラホルダ104を介してフリーローラ
52を下方に付勢する制動ばね105とを有している。
ローラホルダ104の両端は、主ケース蓋72の内面に
突設した左右一対の第2リブ片106,106の長孔に
係合しており、この長孔に沿って上下方向に進退自在に
構成されている。制動ばね105は、主ケース蓋72の
内面とローラホルダ104との間に介設されており、フ
リーローラ52を装置本体2側の非印刷面制動部材53
に押圧している(図2参照)。
【0063】また、フリーローラ52に対応して本体ケ
ース71には、非印刷面制動部材53が臨むアクセス開
口107が形成されている(図11参照)。テープカー
トリッジ4を装置本体2に装着すると、装置本体2の非
印刷面制動部材53がこのアクセス開口107に臨み、
印刷テープT1を挟み込んだ状態でフリーローラ52に
当接する。一方、テープカートリッジ4を装置本体2か
ら取り出すと、制動ばね105によりフリーローラ52
およびローラホルダ104が下方に最大限突出し、印刷
テープT1をアクセス開口107の開口縁部に押圧す
る。これによっても、印刷テープT1の繰出し部Ta
が、カートリッジケース4内に引き込まれるのを防止す
ることができる。なお、図中の符号108は、上記の検
出子85が臨む検出子用窓であり、符号109は、上記
一対のテープ支持片81,81に係合する左右一対のス
トッパー片である。各ストッパー片109に形成したス
リットが、テープ支持片81の上端部に係合し、両テー
プ支持片81が過度に開くのを防止している。
【0064】図8および図11に示すように、ラミネー
トテープT2は、テープコアT2bと、テープコアT2
bにロール状に巻回されたテープ本体T2aと、テープ
コアT2bの両端に設けられた一対のフランジ部T2
c,T2cとで構成されている。一対のフランジ部T2
c,T2cは、このテープコアT2bに巻回されたテー
プ本体T2aを、軸方向両側から挟持するように配設さ
れている。ところで、ロール状に巻回されたラミネート
テープ(テープ本体T2a)T2は、製造上その粘着剤
が不均一に塗布されている場合があり、かかる場合に、
温度環境などで軸方向に竹の子状に変形することがあ
る。この実施形態では、一対のフランジ部T2c,T2
cでテープ本体T2aを挟持しているため、上記の変形
を防止することができる。
【0065】各フランジ部T2cの側面には、円環状に
複数個の円弧溝T2dが形成されている。小巻のラミネ
ートテープT2を上記のサブケース74に装着する場合
には、サブケース74の一対の装着片83,83間にラ
ミネートテープT2を挿入することにより、各装着片8
3の弧状突起84がいずれかの円弧溝T2dに嵌合し
て、サブケース74にラミネートテープT2が離脱可能
に装着される(図12参照)。
【0066】このように構成されたラミネートテープT
2は、本体ケース71の副収容部4b側に立設した左右
一対のテープ支持片111,111に回転自在に支持さ
れている。各テープ支持片111は、印刷テープT1の
テープ支持片81と同様に、弾力性を発揮すべく薄手に
形成されており、その上下中間位置には、内向きの軸突
起112が突設されている。ラミネートテープT2は、
両テープ支持片111,111間に挿入され、且つその
テープコアT2bに軸突起112が嵌入されることで、
両テープ支持片111,111に両持ちで支持されてい
る。また、副ケース蓋73の天面には、主ケース蓋72
と同様に、上記一対のテープ支持片111,111が過
度に開いてしまうのを防止する左右一対のストッパー片
113,113が垂設されている(図9参照)。
【0067】副収容部4bにおける本体ケース71の連
結部4c側には、上記の送り従動ローラ42が配設さ
れ、また送り従動ローラ42の上流側には、ラミネート
テープT2の繰り出しを案内する左右一対のガイド壁1
15,115が立設されている(図11参照)。送り従
動ローラ42は、ラミネートテープT2の貼着ローラを
兼ねており、送り従動ローラ42の軸部42aには、こ
れを下方に押圧する左右一対の貼着アーム116,11
6が係合している。各貼着アーム116は、上記のテー
プ支持片111の外側に位置して本体ケース71の前部
まで延びており、送り従動ローラ42寄りの中間位置で
本体ケース71に回動自在に取り付けられている。ま
た、各貼着アーム116の前端部には、本体ケース71
に立設したばね支持部117との間に貼着ばね118が
介設されている。送り従動ローラ42は、両貼着アーム
116を介して両貼着ばね118により下方に向かって
付勢され、印刷テープT1およびラミネートテープT2
を挟み込んで上記の送り駆動ローラ43に当接する(図
2参照)。
【0068】また、図9に示すように、副収容部4bに
おける本体ケース71の連結部4c側には、印刷テープ
T1を案内するガイド開口119が形成されている。ガ
イド開口119は、サブケース74の送出し開口86の
延長上に位置し、送出し開口86と同様に、印刷テープ
T1とほぼ同幅に形成されている。印刷テープT1は、
連結部4cを挟んで位置するこの送出し開口86とガイ
ド開口119とにより、主収容部4a側からの送り出し
を案内される。
【0069】一方、送り従動ローラ42の前側に位置し
て本体ケース71の下面には、テープ保持部材121が
突設されている。図6および図7に示すように、テープ
保持部材121は、その主体を為すテープ受け部材12
2と、テープ受け部材122に添設したテープ押さえプ
レート123と、テープ受け部材122を下方に付勢す
る内蔵ばね124とを有している。本体ケース71の下
面には取付け溝125が形成され、取付け溝125に
は、内蔵ばね124に付勢された状態で、テープ受け部
材122の基部122aが上下方向に摺動自在に且つ抜
止め状態で装着されている。
【0070】テープ受け部材122は、上記の基部12
2aと、基部122aから下方に延びる下垂部122b
と、下垂部122bから前方に延びる水平部122cと
で一体に形成されている。下垂部122bと水平部12
2cとの境界部分には、ラミネート済み印刷テープTよ
り幾分幅広のスリット開口126が形成されている。ラ
ミネート済み印刷テープTの繰出し部Taは、ラミネー
トローラ41からこのスリット開口126を通って水平
部122cの上面に導かれ、この水平部122cの上面
に保持されている。テープ押さえプレート123は、断
面略逆「L」字状に形成され、下垂部122bの背面か
らスリット開口126をくぐって水平部122cの上面
まで延びている。すなわち、ラミネート済み印刷テープ
Tの繰出し部Taの先端部分は、テープ受け部材122
の水平部122cとテープ押さえプレート123とで挟
持するようにして、保持されている。
【0071】後述するように、テープカートリッジ4は
折り畳んで提供されるが、折り畳んだ状態および展開し
た状態のいずれにあっても、ラミネート済み印刷テープ
Tの繰出し部Taは、その先端がテープ受け部材122
の先端からわずかに突出した状態で、このテープ保持部
材121に保持されている。このため、ラミネート済み
印刷テープTの繰出し部Taが、テープ保持部材121
から外れることがない。また、この繰出し部Taは、テ
ープ保持部材121により適切な姿勢に保持されるた
め、テープカートリッジ4を装置本体2に装着するとき
に、装置本体2側の部材に支えることがない。
【0072】図6に示すように、テープカートリッジ4
を装置本体2に装着すると、テープ保持部材121は、
カッター62の切断ライン63に平行に且つその近傍に
臨む。そして、上述したようにカッター62が切断動作
を開始すると、そのテープ押さえ67が、テープ保持部
材121を上方に押圧する。この押圧により、内蔵ばね
124に抗してテープ保持部材121は上動し、結局、
繰出し部Taをテープ受け部材122とテープ押さえプ
レート123とで挟持したテープ保持部材121が、さ
らに固定プレード65とテープ押さえ67との間に挟持
される。
【0073】なお、ロール状に巻回した印刷テープT1
およびラミネートテープT2は、送り従動ローラ42お
よび送り駆動ローラ43(ラミネートローラ41)によ
り繰り出されるが、その際、印刷テープT1は、サブケ
ース74の送出し開口86および本体ケース71のガイ
ド開口119に案内されてラミネートローラ41に至
り、ラミネートテープT2は、本体ケース71の左右一
対のガイド壁115,115に案内されてラミネートロ
ーラ41に至る。
【0074】次に、テープカートリッジ4の折畳み構造
について詳細に説明する。図15に示すように、テープ
カートリッジ4は、そのカートリッジケース16が連結
部4cの部分で主収容部4a側と副収容部4b側とに2
分割に形成されると共に、主収容部側連結部131aと
副収容部側連結部131bの相互間に組み込んだヒンジ
機構75により、主収容部4a側と副収容部4b側とが
相互に折曲げ自在に構成されている。そして、図8に示
す展開状態では、連結部4cの上側には、印刷ヘッドユ
ニット38が臨む断面略凹状の上側空間18が構成さ
れ、図10に示す折畳み状態では、テープカートリッジ
4は、副収容部4bがこの上側空間18にこれを埋める
ように臨んで略方形に折り畳まれる。すなわち、上側空
間18を構成する主収容部4aの前部外面と、副収容部
4bの後部外面とが、ほぼ相補的形状に形成されてい
る。
【0075】図15に示すように、主収容部側連結部1
31aと副収容部側連結部131bとは、主収容部側連
結部131aの前端部に形成された左右一対の連結片1
32,132間に、副収容部側連結部131bの後端部
が挟み込まれるようにして連結されている。ヒンジ機構
75は、両連結片132,132の内側にそれぞれ形成
した左右一対のピン状突起133,133と、これに対
応して副収容部側連結部131bの後端部の外面に形成
した左右一対のピン受け孔134,134とから成り、
両ピン状突起133,133を中心に副収容部4b側が
主収容部4a側に折り畳まれる。なお、主収容部4a側
に副収容部4b側を組み込む場合には、上記の一対の連
結片132,132を外側に開くようにしておいて、こ
れに副収容部4b側を押し込むことで、両者を簡単に連
結できるようになっている。
【0076】上述したように、副収容部4bと副収容部
側連結部131bとの境界部分には、ラミネート済み印
刷テープTをケース外部に繰り出すガイド開口119が
形成されており、このガイド開口119から繰り出され
たラミネート済み印刷テープTの繰出し部Taは、その
先方に位置する上記のテープ保持部材121まで達して
いる。一方、上記のピン状突起(折曲げ中心)133
は、印刷テープ(繰出し部Ta)T1の下方に位置して
おり、テープカートリッジ4を折り畳んだときに、同時
に折り曲げられた繰出し部Taの先端が、テープ保持部
材121から先方に突出するようにしてずれる(図8お
よび図10参照)。これにより、テープカートリッジ4
を折り畳んだときに、繰出し部Taの先端が、テープ保
持部材121から外れることはない。
【0077】各連結片132のピン状突起133の近傍
には、度当たり突起135とクリック突起136が突設
されている。また、クリック突起136の近傍には、主
収容部側連結部131aの前端部からばね爪137が前
方に延びている。また、この度当たり突起135、クリ
ック突起136およびばね爪137には、副収容部側連
結部131bの後端部に形成した左右の各係合部138
が適宜係合する。すなわち、図16に示すように、主収
容部4a側と副収容部4b側とを展開した状態では、度
当たり突起135に下側から係合部138が当接し、且
つ係合部138に下側からばね爪137が当接する。こ
れにより、主収容部4a側に対する副収容部4b側の折
曲げが阻止され、主収容部4a側と副収容部4b側との
展開姿勢が維持される。
【0078】この状態から、副収容部4b側を主収容部
4a側に折り曲げてゆくと、図17および図18に示す
ように、係合部138は、ばね爪137を湾曲させるよ
うにしてこれを越える。また、係合部138の側面に形
成したばね性を有する突起部位138aは、クリック突
起136を押圧しながら乗り越える。そして、副収容部
4b側が主収容部4a側に完全に折り畳まれると、副収
容部4b側の前面が主収容部4a側の前面に当接すると
共に、クリック突起136を乗り越えた突起部位138
aが、これにつかえ、主収容部4a側と副収容部4b側
との折畳み姿勢が維持される。
【0079】また、図15、図17および図18に示す
ように、主収容部側連結部131aの前端部中央には、
位置決め凸部140が形成され、副収容部側連結部13
1bの前端部中央には、位置決め凸部140が嵌合する
位置決め凹部141が形成されている。テープカートリ
ッジ4を展開した状態では、位置決め凹部141に位置
決め凸部140が嵌合して、主収容部4a側と副収容部
4b側との相互の左右方向に位置決めが為される。これ
により、印刷テープT1とミネートテープT2との幅方
向の位置決めが為され、印刷テープT1にラミネートテ
ープT2が位置ずれすることなく、正確に貼着される。
【0080】上記の位置決め凸部140の両側には、左
右一対のインク回収窓142,142が形成されている
(図17参照)。各インク回収窓142は方形に形成さ
れ、走行する印刷テープT1の幅方向の端が臨む位置に
配設されている。また、図示しないが、各インク回収窓
142の下方に位置して装置本体2には、吐出したイン
クを吸収する廃インク吸収材がそれぞれ配設されてい
る。このテープ印刷装置1では、文字などのキャラクタ
の他に背景色を印刷できるようになっており、背景色を
印刷する場合には、印刷テープT1の端から外側にはみ
出した位置から印刷(インクの吐出)を開始(および終
了)するようになっている。したがって、印刷テープT
1の端からはみ出してインクは、インク回収窓142を
通過して廃インク吸収材に吸収される。
【0081】以上のように、テープカートリッジ4を折
曲げ自在に構成しているため、テープカートリッジ4を
コンパクトに折り畳んだ状態で、これを運搬或いは保管
することができ、大型のテープカートリッジ4であって
も嵩張ることがなく、且つ運搬中に外力を受けても破損
し難いものとなる。なお、図17中の符号144は、本
体ケース71の裏面に形成した左右一対のガイド溝であ
り、符号145は起立爪受け溝であり、符号147は長
溝である。また、図8中の符号146は突起爪受け溝で
ある(いずれも詳細は後述する)。
【0082】上述したように、テープカートリッジ4に
対し、印刷テープT1はサブケース74と共に、ラミネ
ートテープT2は小巻のまま交換できるようになってい
る。この場合、印刷テープT1とラミネートテープT2
とは、繰出し部Taの先端部分を貼着して1セットで提
供されるため、図12に示すように、印刷テープT1を
搭載したサブケース74に小巻のラミネートテープT2
を装着し、これをパッケージに封入して提供される。そ
して、これをテープカートリッジ4に装着する場合に
は、サブケース74からラミネートテープT2を外し、
印刷テープT1はサブケース74に搭載したまま主収容
部4aに装着され、ラミネートテープT2は副収容部4
bに装着される。さらに、印刷テープT1およびラミネ
ートテープT2の繰出し部Taを、本体ケース71のガ
イド開口119およびテープ保持部材(スリット開口1
26)121にくぐらせた後、主ケース蓋72および副
ケース蓋73を閉塞する(図9参照)。
【0083】一方、印刷テープT1にラミネートテープ
T2を正確に重ねて貼着するために、繰出し部Taに
は、貼着不能な部分(実施形態では別部材であるフィル
ム)が存在する。すなわち、繰出し部Taには、先端側
から仮貼着部分S1、貼着不能部分S2、本貼着開始部
分S3があり、仮貼着部分S1のみ貼着して提供され
る。したがって、ユーザーは、印刷テープT1およびラ
ミネートテープT2をテープカートリッジ4に装着した
後、仮貼着部分S1を把持して、本貼着開始部分S3が
送り従動ローラ42の位置を越えるまで、これををまっ
すぐ(各テープT1,T2の軸に直角)引き、本貼着開
始部分S3を貼着して印刷テープT1およびラミネート
テープT2の交換を完了する。
【0084】本実施形態では、ユーザーが繰出し部Ta
をまっすぐ引くことができるように、図17に示すよう
に、副収容部4bの前端下角部に、ラミネート済み印刷
テープTとほぼ同幅の貼着ガイド溝149を形成してい
る。貼着ガイド溝149は、副収容部4bの前端下角部
をアール形状に面取りするようにして形成されており、
ユーザーは、この貼着ガイド溝149の両側に案内させ
且つ貼着ガイド溝149に添わせるようにして、繰出し
部Taを前方に引き、本貼着開始部分S3を貼着する。
これにより、本貼着開始部分S3において、印刷テープ
T1にラミネートテープT2が、位置ずれおよび角度ず
れすることなく正確に重なって貼着される。
【0085】以上のように構成されたテープカートリッ
ジ4は、イジェクト機構15により装置本体2のカート
リッジ装着部20に装着される。そして、テープカート
リッジ4がカートリッジ装着部20に適切にセットされ
た状態では、副収容部4bの送り従動ローラ42が印刷
テープT1およびラミネートテープT2を挟み込んで送
り駆動ローラ43に転接し、主収容部4aの印刷面側制
動部材51が印刷テープT1を挟み込んで非印刷面側制
動部材53に当接する。また、テープ保持部材121
が、ラミネート済み印刷テープTを保持した状態で切断
装置13に臨み、さらに連結部4cの直上には、往復動
する印刷ヘッドユニット38が臨む(図2参照)。
【0086】図2、図3および図4に示すように、イジ
ェクト機構15は、装置本体2のカートリッジ装着部2
0に配設されており、装着したテープカートリッジ4を
保持するイジェクト板161と、イジェクト板161の
後端部に取り付けた装着ガイド板162と、イジェクト
板161および装着ガイド板162を移動させるイジェ
クト板移動機構163とを備えている。イジェクト板1
61は、イジェクト板移動機構163により、装置本体
2の各構成装置に臨む水平なセット位置と、セット位置
から尻上がりに傾動する傾動位置との間で、カートリッ
ジ装着部20に対し傾動自在に構成されている。また、
装着ガイド板162は、イジェクト板161に連動し、
装置ケース6の外側に倒れ込む受入れ位置と内側に起立
する非受入れ位置との間で、イジェクト板161に対し
回動自在に構成されている。そして、傾動位置に移動し
たイジェクト板161の上面と、受入れ位置に移動した
装着ガイド板162の上面とは面一になる。
【0087】装置本体2の開閉蓋7を開放し、イジェク
ト板移動機構163を操作すると、イジェクト板161
が尻上がりに傾動位置に移動すると共に装着ガイド板1
62が受入れ位置に倒れ込み、テープカートリッジ4が
装着可能にとなる。また、この状態で、装着ガイド板1
62を案内にしてテープカートリッジ4をスライドさせ
るようにしてイジェクト板161上にセットした後、イ
ジェクト板移動機構163を逆操作すると、イジェクト
板161が元のセット位置に移動すると共に装着ガイド
板162が元の非受入れ位置に起立して、テープカート
リッジ4のセットが完了する。その後、開閉蓋7を閉塞
することで、このテープ印刷装置1は、印刷待機状態と
なる。
【0088】イジェクト板移動機構163は、図4、図
19および図20に示すように、後述するイジェクト板
161の側板165と、下端部をフレーム17から延び
るホルダフレーム166に回動自在に取り付けたイジェ
クトレバー167と、側板165とイジェクトレバー1
67との間に介設したカム機構168とを有している。
イジェクトレバー167は、レバー本体169とレバー
本体169の上端部に装着したイジェクト摘み170と
から成り、レバー本体169の上部には、後述するロッ
ク機構171が係脱するロック受け孔172が形成さ
れ、中間部には、側板165に向かって突出するカム突
起173が設けられている。そして、イジェクトレバー
167は、ホルダフレーム166に案内された状態で、
前傾位置と後傾位置との間で回動操作可能に構成されて
いる。
【0089】一方、側板165には、上記のカム突起1
73が係合するカム孔175が形成されている。カム孔
175は、イジェクト板161を水平姿勢に維持する水
平維持部175aと、イジェクト板161を傾き姿勢に
維持する傾斜維持部175bと、水平維持部175aと
傾斜維持部175bとの間にあってイジェクト板161
を傾動させる傾動部175cとで、略「S」字状に形成
されている。すなわち、カム突起173とカム孔175
とにより、上記のカム機構168が構成されている。
【0090】図21に示すように、イジェクトレバー1
67が後傾位置(同図(a)の状態)にある状態では、
カム突起173がカム孔175の水平維持部175aに
係合しており、イジェクト板161はセット位置にあ
る。この状態から、イジェクトレバー167を前傾位置
に回動させると、カム突起173が水平維持部175a
から傾動部175cを通過して傾斜維持部175bに達
し、イジェクト板161はセット位置から傾動位置に傾
動する(同図(b)の状態)。そして、この状態では、
カム突起173が傾斜維持部175bに係合していて、
イジェクト板161は尻上がりの傾動位置を維持する。
すなわち、ユーザーがイジェクトレバー167を前方に
押すと、イジェクト板161が尻上がりに浮いてテープ
カートリッジ4の装着が可能になり、またこの状態から
イジェクトレバー167を手前に引くと、イジェクト板
161が尻上がり落ち込んでテープカートリッジ4がカ
ートリッジ装着部20にセットされ、且つテープカート
リッジ4が装着不能になる。
【0091】ところで、このテープ印刷装置1では、ホ
ームポジションにある印刷ヘッドユニット38が、ホー
ムポジションを離れ、セットされたテープカートリッジ
4の連結部4cの直上を往復動して印刷が行われる。こ
の場合、ホームポジションにある印刷ヘッドユニット3
8は、テープカートリッジ4から左右方向に逃げている
が、ホームポジション以外の位置では、ほとんど連結部
4cの上方に位置している。したがって、印刷ヘッドユ
ニット38がホームポジション以外の位置にあるとき
に、誤ってイジェクトレバー167が操作されると、テ
ープカートリッジ4が傾動して、テープカートリッジ4
と印刷ヘッドユニット38が干渉するおそれがある。そ
こで、この実施形態では、印刷ヘッドユニット38がホ
ームポジション以外の位置にあるときに、セット位置を
維持しているイジェクトレバー167のロック受け孔1
72に係合して、イジェクトレバー167の回動操作を
ロックするロック機構171が設けられている。
【0092】ロック機構171は、図4、図19および
図20に示すように、上記のホルダフレーム174に隣
接するロックフレーム177に回動自在に取り付けられ
た、第1ロックアーム178と第2ロックアーム179
とから成るリンク機構を有している。第1ロックアーム
178は、長手方向の中間部でロックフレーム177に
回動自在に取り付けられており、一方の端部には上記の
ロック受け孔172に係合に係脱するロック爪178a
が設けられ、他端には第2ロックアーム179がスライ
ド自在に係合するスライド部178bが設けられてい
る。同様に、第2ロックアーム179は、長手方向の中
間部でロックフレーム177に回動自在に取り付けられ
ており、一方の端部には上記のスライド部178bに係
合するスライドピン179aが設けられ、他端には往復
動する印刷ヘッドユニット38の突状部38aに係脱す
る係合片部179bが設けられている。また、図示では
省略したが、第1ロックアーム178を、そのロック爪
178aがロック受け孔172に係合する方向に回動付
勢するばねが設けられている。
【0093】図22に示すように、印刷ヘッドユニット
38がホームポジションにある状態では、第2ロックア
ーム179の係合片部179bが印刷ヘッドユニット3
8の突状部38aに当接し、第2ロックアーム179お
よび第1ロックアーム178がそれぞればねに抗してロ
ック解除位置に回動している。この状態では、ロック爪
178aがロック受け孔172から離脱していて、イジ
ェクトレバー167が回動操作可能となっている。すな
わち、印刷ヘッドユニット38がホームポジションにあ
る状態で、イジェクト板161の傾動が可能になる。
【0094】一方、図20に示すように、印刷ヘッドユ
ニット38が移動してホームポジションにない状態で
は、第2ロックアーム179の係合片部179bが突状
部38aから離脱し、第2ロックアーム179および第
1ロックアーム178がそれぞればねによりロック位置
に回動している。この状態では、ロック爪178aがロ
ック受け孔172に係合していて、イジェクトレバー1
67が回動操作不能となっている。すなわち、印刷ヘッ
ドユニット38がホームポジション以外の位置にある状
態で、イジェクト板161の傾動が不可能になる。
【0095】このように構成では、印刷ヘッドユニット
38がホームポジションにある状態でのみ、イジェクト
板移動機構163の操作が可能になるため、このホーム
ポジション以外の位置にある状態でイジェクトレバー1
67が誤操作されることがなく、テープカートリッジ4
と印刷ヘッドユニット38とが干渉するのを、構造上防
止することができる。
【0096】次に、イジェクト板161および装着ガイ
ド板162について、詳細に説明する。図3、図23お
よび図24に示すように、イジェクト板161は、主収
容部4aを受ける主収容部受け板181と、連結部4c
を受ける連結部受け板182と、副主収容部4bを受け
る副収容部受け板183とを左右一対の側板165,1
65で連結して、構成されている。そして、主収容部受
け板181と連結部受け板182との間隙には、上記の
非印刷面制動部材53が臨み、連結部受け板182と副
収容部受け板183との間隙には、上記の送り駆動ロー
ラ43が臨んでいる。また、副収容部受け板183の下
側には、イジェクト板161の傾動中心となる傾動軸1
84が配設され、且つ上記の切断装置13が取り付けら
れている。なお、連結部受け板182には、上記のイン
ク回収窓142に連なるインク回収開口185が形成さ
れている。
【0097】装着ガイド板162は、主収容部受け板1
81の後端部に回動自在に取り付けられており、主収容
部受け板181より、わずかに幅狭に略方形に形成され
ている。装着ガイド板162の下端部には、左右一対の
軸受部187,187が外向きに突設され、また一対の
軸受部187,187間に位置して左右一対のトリガ片
188,188が外向きに突設されている。一方、一対
の軸受部187に対応して主収容部受け板181の後端
部には、斜め下方に延びる左右一対の軸着部189,1
89が形成されている。一対の軸受部187,187
は、この一対の軸着部189,189間に挟み込まれる
ようにして、これに回動自在に軸支されている。
【0098】各トリガ片188の先端部にはトリガフッ
ク188aが形成されており、トリガフック188a
は、尻上がりに傾動するイジェクト板161が傾動位置
に達する手前で、装置ケース6に形成したフック受け1
90に突き当たって外側に回動する。また、イジェクト
板161が傾動位置からセット位置に傾動するときに
は、装着ガイド板162の背面がフック受け190の上
側に連なる装置ケース6の上縁部191につかえて、内
側に回動する(図25参照)。このように、イジェクト
板161と装置ケース6との間には、トリガフック18
8a、フック受け190、装着ガイド板162および装
置ケース6の上縁部191などから成るガイド板回動機
構が介設されている。
【0099】開閉蓋(図示省略)を開放した図25の状
態から、イジェクトレバー167を前方に操作すると、
イジェクト板161がセット位置から傾動位置に傾動す
ると同時に、装着ガイド板162が非受入れ位置から受
入れ位置に回動する(図26参照)。この状態では、尻
上がり傾いたイジェクト板161と装着ガイド板162
とが直線状に位置し、イジェクト板161の上面と装着
ガイド板162の上面とが面一になる。ここで、この傾
斜を利用して、装着ガイド板162の上面にテープカー
トリッジ4を載せ(図26参照)、装着ガイド板162
およびイジェクト板161を案内にしてこれを押し込む
ことで、テープカートリッジ4がカートリッジ装着部2
0の所定の位置まで挿入される(図27参照)。
【0100】テープカートリッジ4を最奥まで挿入した
ら、続いてイジェクトレバー167を後方に操作し、図
28および図25に示すように、イジェクト板161を
傾動位置からセット位置に傾動させる。イジェクト板1
61が傾動位置からセット位置に傾動すると、装着ガイ
ド板162が受入れ位置から非受入れ位置に回動する。
この非受入れ位置では、装着ガイド板162は、装置ケ
ース6内に起立しており、閉塞した開閉蓋7内に収まる
ようになっている。なお、テープカートリッジ4を交換
する場合には、図27の状態からテープカートリッジ4
を、装着ガイド板162およびイジェクト板161を案
内にして引き抜き、新たにテープカートリッジ4を挿入
する。
【0101】このように、イジェクト板161に装着ガ
イド板162を回動自在に取り付け、テープカートリッ
ジ4をカートリッジ装着部20に対し着脱するときに、
装着ガイド板162を倒してテープカートリッジ4の装
着案内路を長くするようにしているため、装置本体2の
側方からスライドさせて装着するテープカートリッジ4
を、イジェクト板161の角度に合わせて、円滑に挿脱
させることができる。したがって、比較的長さのあるテ
ープカートリッジ4の着脱作業が、煩雑になることがな
い。
【0102】上述したように、テープカートリッジ4に
は、幅の異なる「S」、「M」および「L」の3種類の
ものが用意されている。そして、これら3種類のテープ
カートリッジ4は、イジェクト板(正確には主収容部受
け板181)161および装着ガイド板162に対し、
左右方向をセンター中心に位置決めされて、それぞれ装
着されるようになっている。そこで、図24および図2
9に示すように、主収容部受け板(イジェクト板16
1)181および装着ガイド板162には、「S」およ
び「M」のテープカートリッジ4を案内する一対の内側
ガイド突起201,201がそれぞれ形成されると共
に、「L」のテープカートリッジ4を案内する一対の外
側ガイド突起202,202がそれぞれ形成されてい
る。
【0103】一対の内側ガイド突起201,201は相
互に平行に配設され、その内端間の離間幅は、「S」の
テープカートリッジ4のカートリッジケース16の幅に
対応すると共に、その中心間の離間幅は、上記の「M」
のテープカートリッジ4に形成した一対のガイド溝14
4,144の中心間の離間幅に対応している(図17参
照)。同様に、一対の外側ガイド突起202,202は
相互に平行に配設され、その内端間の離間幅は、「M」
のテープカートリッジ4のカートリッジケース16の幅
に対応すると共に、その中心間の離間幅は、「L」のテ
ープカートリッジに形成した一対のガイド溝144,1
44の中心間の離間幅に対応している。
【0104】すなわち、「S」のテープカートリッジ4
にはガイド溝144が形成されておらず、「S」のテー
プカートリッジ4は、幅方向の両外端を一対の内側ガイ
ド突起201,201の内端間に案内されて、装着(ス
ライド)される。「M」のテープカートリッジ4は、そ
の一対のガイド溝144,144が、一対の内側ガイド
突起201,201に係合して、そのスライド装着が案
内される。また補助的に、「M」のテープカートリッジ
4は、幅方向の両外端を一対の外側ガイド突起202,
202の内端間に案内されて、装着される。同様に、
「L」のテープカートリッジ4は、その一対のガイド溝
144,144が、一対の外側ガイド突起202,20
2に係合して、そのスライド装着が案内され、且つ補助
的には、イジェクト板161の両側板165,165の
内面間に案内されて、装着される。
【0105】このように、複数種のテープカートリッジ
4は、センター中心でイジェクト板161に装着される
が、設計上はカートリッジ装着部20に対し、センター
中心で装着される。そして、装着されたテープカートリ
ッジ4に臨む送り駆動ローラ43および非印刷面側制動
部材53なども、カートリッジ装着部20に対し、セン
ター中心で配設されている。したがって、テープ幅に合
わせて形成されているテープカートリッジ4側の送り従
動ローラ42および印刷面側制動部材51は、装置本体
2側の送り駆動ローラ43および非印刷面側制動部材5
3に対し、それぞれセンター中心で当接する。このた
め、これらの部品は、軸方向に均一な力で当接させるこ
とができると共に、送り駆動ローラ43および非印刷面
側制動部材53の片減りを防止することができる。
【0106】また、テープカートリッジ4を、一対の内
側ガイド突起201,201または外側ガイド突起20
2,202に案内させて、カートリッジ装着部20に装
着するようにしているため、左右方向において簡単に位
置合わせした状態で、これを装着することができる。な
お、これらの図では省略したが、イジェクト板161の
後部下面にはフックが設けられており、イジェクト板1
61がセット位置に移動した状態でこのフックが装置本
体2側の部品に係合し、セット位置におけるイジェクト
板161の浮き上がりが防止できるようになっている。
【0107】上述したように、セット位置にセットされ
たテープカートリッジ4は、装置本体2側の送り駆動ロ
ーラ43および非印刷面側制動部材53などにより、構
造上上方に付勢されている。このため、上記のようにイ
ジェクト板161の浮き上がりを防止する必要があると
共に、テープカートリッジ4もイジェクト板161から
の浮き上がりを防止する必要がある。また、センター中
心で装着したテープカートリッジ4を、イジェクト板1
61の最奥部に確実に装着できるできるようにし、且つ
最奥部でセンター中心に精度良く位置決めする必要があ
る。
【0108】そこで、図4、図23および図24に示す
ように、浮き上がりを防止用にイジェクト板161の主
収容部受け板181の前端部には、左右一対の起立爪2
03,203が、副収容部受け板183の後端には、そ
れぞれ左右一対の内側突起爪204,204および外側
突起爪205,205が設けられている。また、完全装
着を認識できるように、主収容部受け板181の前端部
中央には、ラッチ機構206が配設され、さらにラッチ
機構206の近傍には、位置決めように位置決めピン2
07が立設されている。
【0109】各起立爪203は、後方に向いた状態で主
収容部受け板181に立設されており、この一対の起立
爪203,203には、テープカートリッジ4の本体ケ
ース71に形成した左右一対の起立爪受け溝145,1
45が係止される(図17参照)。左右一対の内側突起
爪204,204および外側突起爪205,205は、
副収容部受け板183の後端部を切り欠いて形成されて
おり、一対の内側突起爪204,204が「S」および
「M」のテープカートリッジ4に対応し、一対の内側突
起爪204,204および外側突起爪205,205が
「L」のテープカートリッジ4に対応している。すなわ
ち、「S」および「M」のテープカートリッジ4の本体
ケース71には、左右一対の突起爪受け溝146,14
6が形成されており(図17ではテープ保持部材121
に隠れている)、この一対の突起爪受け溝146,14
6が一対の内側突起爪204,204に係止される。ま
た、「L」のテープカートリッジ4の本体ケース71に
は、4つの突起爪受け溝146が形成されており、この
4つの突起爪受け溝146が一対の内側突起爪204,
204および一対の外側突起爪205,205に係止さ
れる。
【0110】このように、前後2箇所および左右2箇所
でテープカートリッジ4をイジェクト板161に係止し
ているため、イジェクト板161の最奥部に装着された
テープカートリッジ4は、イジェクト板161から浮き
上がることがなく、装置本体2内に不動にセットされ
る。なお、図示では省略したが、起立爪受け溝145お
よび突起爪受け溝146の受け面は斜面となっており、
テープカートリッジ4をスライドさせてゆく過程におい
て、最奥部の手前で遊びのある係止状態となり、最奥部
で不動な係止状態となる。
【0111】ラッチ機構206は、主収容部受け板18
1の前端部の下側に配設され、前端部に形成した方形開
口209から出没自在に突出するラッチ本体210と、
ラッチ本体210を保持するラッチホルダ211と、ラ
ッチホルダ211を介してラッチ本体210を突出方向
に付勢するラッチばね212とを有している。また、位
置決めピン207は円柱状のものであり、方形開口20
9の後方近傍に位置して主収容部受け板181に一体に
形成されている。このラッチ本体210および位置決め
ピン207に対応して、テープカートリッジ4の本体ケ
ース71には、長溝147が形成されている(図17参
照)。図17に示すように、長溝147は、前側からラ
ッチ乗越え部147aと、ラッチ溝部147bと、位置
決め溝部147cとを有している。
【0112】テープカートリッジ4をイジェクト板16
1の最奥部に向かってスライドさせてゆくと、相対的に
ラッチ本体210がラッチ乗越え部147aを越えてラ
ッチ溝部147bに係止され、これと同時に位置決めピ
ン207が位置決め溝部147cに嵌合する。これによ
り、ユーザーは、その感触でテープカートリッジ4が最
奥部に適切に装着されたことを認識する。また同時に、
自動的にテープカートリッジ4がセンター中心にセット
される。
【0113】次に、図3、図30および図31を参照し
て、テープカートリッジ4の交換を検出して、印刷テー
プT1の弛みを取る構成について説明する。上述したよ
うにテープカートリッジ4は、その繰出し部Taをカー
トリッジケース16の外部に繰り出した状態で提供され
る。このため、テープカートリッジ4を装置本体2に装
着した状態では、印刷ヘッド36に対峙する部分に弛み
を生じている。この状態で印刷を開始すると往復動する
印刷ヘッド(印刷ヘッドユニット38)36が印刷テー
プT1につかえるおそれがある。そこで、この実施形態
では、テープカートリッジ4の交換(再装着も含む)し
た時に、これを検出して印刷テープT1をわずかに送っ
て弛みを取る(弛取り送り)ようにしている。より厳密
には、テープカートリッジ4の交換した時に、印刷テー
プT1およびラミネートテープT2を数センチ送り、且
つ先端の不要部分を切断する。
【0114】この弛取りの制御係は、図31に示すよう
に、上記の回路基板14に搭載したCPU221、RO
M222、スイッチ回路223、キャリッジモータドラ
イバ224、送りモータドライバ225およびカッター
モータドライバ226と、スイッチ回路223に接続し
た交換検出スイッチ227と、CPU221に接続した
上記のフォトインタラプタ39と、キャリッジモータド
ライバ224に接続した上記のキャリッジモータ35
と、送りモータドライバ225に接続した上記の送りモ
ータ44と、カッターモータドライバ226に接続した
上記のカッターモータ66とで、構成されている。
【0115】詳細は後述するが、交換検出スイッチ22
7がテープカートリッジ4の交換を検出すると、送りモ
ータ44が駆動し、印刷テープT1を弛取り送りする。
続いて、印刷動作に先行してキャリッジモータ35が駆
動し、印刷ヘッドユニット38が、テープカートリッジ
4の上側をその横断方向に往復動する(空走行)。この
往復動により、印刷ヘッドユニット38に搭載されてい
るフォトインタラプタ39がテープの種別を検出すると
共に、印刷ヘッドユニット38が交換検出スイッチ22
7を機械的に操作してその交換履歴を消去する。すなわ
ち、テープカートリッジ4の交換動作を利用して交換履
歴を維持しておき、弛取り送り後に、印刷ヘッドユニッ
ト38の種別検出動作を利用して、交換履歴を消去する
ようにしている。
【0116】図3および図30に示すように、交換検出
スイッチ227は、イジェクト板(連結部受け板18
2)161の側方に近接して、フレーム17上に配設さ
れており、連結部受け板182の延設板部231に形成
したスイッチ用開口232から上方に突出している。交
換検出スイッチ227は、フレーム17に取り付けられ
たスイッチ本体233と、スイッチ本体233をON−
OFFさせるスイッチ操作部材234と、フレーム17
に立設されスイッチ操作部材234を起倒自在に支持す
る支柱部材235と、スイッチ操作部材234を起立方
向に付勢する引張りばね136とを有している。
【0117】スイッチ操作部材234は、水平に横倒し
になる転倒位置と垂直に起立する起立位置との間で、支
軸237を介して支柱部材235に回動自在に取り付け
られ、転倒位置でその先端部によりスイッチ本体233
をONさせる。引張りばね136は、スイッチ操作部材
234の中間位置とフレーム17との間に掛け渡されて
おり、転倒位置に移動したスイッチ操作部材234が同
位置を維持するようにこれを付勢し、スイッチ操作部材
234が起立位置に移動する過程で支軸237を越え
(死点越え)、さらに起立位置に移動したスイッチ操作
部材234が同位置を維持するようにこれを付勢する。
すなわち、スイッチ操作部材234は、引張りばね13
6に付勢されその死点越えにより、転倒位置または起立
位置にいずれかの位置に移動する。
【0118】スイッチ操作部材234が転倒位置にある
状態から、イジェクト板移動機構163を作動させイジ
ェクト板161を尻上がりに傾動させると、上記のスイ
ッチ用開口232の縁部の一部がスイッチ操作部材23
4を押し上げ、これを起立位置に移動させる。これによ
り、スイッチ本体233はOFFする。一方、起立位置
にあるスイッチ操作部材234に、キャリッジモータ3
5を駆動し印刷ヘッドユニット38を往復動させると、
その往動の際に印刷ヘッドユニット38が背面側からス
イッチ操作部材234を押し倒し、これを転倒位置に移
動させる。これにより、スイッチ本体233はONす
る。
【0119】スイッチ本体233がOFFした状態は、
イジェクト板移動機構163を作動さた状態であり、テ
ープカートリッジ4の交換が検出されたことになる。ま
た、このOFF状態は、テープカートリッジ4の交換検
出と共に交換履歴が記憶されたことになる。一方、スイ
ッチ本体233がONした状態は、印刷テープT1を弛
取り送りした後、印刷ヘッドユニット38を往復動した
状態であり、弛取り送りのが完了が検出されたことにな
る。また、このON状態は、弛取り送りのが完了検出と
共に交換履歴の消去が行われたことになる。このため、
スイッチ本体233がONしている状態では、電源ON
等の動作が行われても、弛取り送りおよびカートリッジ
種別検出は一切行われない。
【0120】このように、テープカートリッジ4の交換
直後に、印刷テープ(ラミネート済み印刷テープT)T
1の弛取り送りを行うようにしているため、印刷動作に
移行した印刷ヘッド36が印刷テープT1に支えること
がなく、印刷テープT1のジャミングや印刷ヘッド36
の損傷などを防止することができる。また、テープカー
トリッジ4の交換履歴を機械的に記憶しておくことで、
交換に関係の無い動作で弛取り送りを行うことがなく、
印刷テープT1およびラミネートテープT2の無駄な消
費を防止することができる。
【0121】
【発明の効果】本発明のテープカートリッジによれば、
第1テープ収容部と第2テープ収容部とを相互に折曲げ
た折畳み状態では、テープカートリッジ自体をコンパク
トな形状に変形させることができる一方、展開した非折
畳み状態では、装置本体に装着可能に変形させることが
できる。すなわち、運搬時や保管時には、扱い易いよう
にコンパクトな形状に変形させることができる。
【0122】本発明の他のテープカートリッジによれ
ば、一方向に長く形成されたテープカートリッジをコン
パクトに折り畳むことができ、この場合も、運搬時や保
管時には、扱い易いようにコンパクトな形状に変形させ
ることができる。
【0123】本発明のテープ印刷装置によれば、テープ
カートリッジを非折曲げ状態とすることで、装置本体に
適切に装着することでき、且つテープカートリッジを装
置本体から取り出した状態、或いは交換用のテープカー
トリッジを、コンパクトに折り畳んで、保管または運搬
することができる。このため、装置自体を取り扱い易い
ものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の外
観斜視図である。
【図2】実施形態に係るテープ印刷装置の断面図であ
る。
【図3】装置ケースを取り去ったテープ印刷装置の装置
本体の斜視図である。
【図4】装置ケースを取り去ったテープ印刷装置の装置
本体の斜視図である。
【図5】テープ印刷装置の切断機構廻りの正面図であ
る。
【図6】テープ印刷装置の切断機構廻りの拡大側面図で
ある。
【図7】テープ印刷装置の切断機構廻りの動きを表した
拡大側面図である。
【図8】実施形態に係るテープカートリッジの断面図で
ある。
【図9】ケース蓋を開放した状態のテープカートリッジ
の断面図である。
【図10】テープカートリッジの折り畳んで状態を表し
た断面図である。
【図11】ケース蓋を取り去ったテープカートリッジを
斜め上方から見た斜視図である。
【図12】印刷テープおよびラミネートテープが小巻で
提供されるときの形態を表した斜視図である。
【図13】主ケース蓋および印刷テープを取り去ったテ
ープカートリッジを斜め前方から見た斜視図である。
【図14】主ケース蓋を裏面側から見た斜視図である。
【図15】ヒンジ機構部分で分解したテープカートリッ
ジの分解斜視図である。
【図16】テープカートリッジのヒンジ機構廻りを表し
た上方視の斜視図である。
【図17】テープカートリッジのヒンジ機構廻りを表し
た下方視の斜視図である。
【図18】折り畳んだテープカートリッジのヒンジ機構
廻りを表した下方視の斜視図である。
【図19】イジェクト機構の側面図である。
【図20】イジェクト機構の平面図である。
【図21】イジェクト機構の動作を表した側面図であ
る。
【図22】イジェクト機構におけるロック機構廻りの平
面図である。
【図23】イジェクト機構とこれに装着したテープカー
トリッジを表した断面図である。
【図24】イジェクト機構のイジェクト板および装着ガ
イド板を表した平面図である。
【図25】イジェクト機構の動作(1)を表した動作説
明図である。
【図26】イジェクト機構の動作(2)を表した動作説
明図である。
【図27】イジェクト機構の動作(3)を表した動作説
明図である。
【図28】イジェクト機構の動作(4)を表した動作説
明図である。
【図29】イジェクト板を介してテープカートリッジを
最奥部まで装着した状態を示す平面図である。
【図30】交換検出スイッチおよびその動作を表した側
面図である。
【図31】印刷テープの弛取り送りにおける制御系のブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 2 装着本体 4 テープカートリッジ 4a 主収容部 4b 副収容部 4c 連結部 16 カートリッジケース 18 上側空間 75 ヒンジ機構 131a 主収容部側連結部 131b 副収容部側連結部 132 連結片 133 ピン状突起 134 ピン受け孔 140 位置決め凸部 141 位置決め凹部 T ラミネート済み印刷テープ T1 印刷テープ T2 ラミネートテープ Ta 繰出し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−48588(JP,A) 特開 平11−48538(JP,A) 特開 平11−48551(JP,A) 実公 平7−2203(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 3/36 B41J 15/04 B41J 32/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に重ねて送り出される第1テープお
    よび第2テープを、カートリッジケースに収容したテー
    プカートリッジにおいて、 前記第1テープを収容する第1テープ収容部と、 前記第2テープを収容する第2テープ収容部と、 前記第1テープ収容部と前記第2テープ収容部とを連結
    する連結部と、 前記連結部に組み込んだヒンジ機構とを備え、 前記第1テープ収容部および前記第2テープ収容部は、
    前記ヒンジ機構を介して相互に折曲げ自在に構成されて
    いることを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記第1テープ収容部と前記第2テープ
    収容部との間であって前記連結部の上側には、略凹状の
    空間が構成されており、 前記第1テープ収容部および前記第2テープ収容部は、
    前記空間を縮小する方向に相互に折曲げ自在に構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のテープカート
    リッジ。
  3. 【請求項3】 相互に折曲げた前記第1テープ収容部お
    よび前記第2テープ収容部の相互の接触部分が、略相補
    的な形状に形成されていることを特徴とする請求項2に
    記載のテープカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記第1テープの先端部は、前記第1テ
    ープ収容部から前記連結部を越えて前記第2テープ収容
    部側に繰り出されており、 前記ヒンジ機構の折曲げ中心は、前記第1テープの先端
    部の折曲げ方向外側に配設されていることを特徴とする
    請求項1、2または3に記載のテープカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記連結部は、前記ヒンジ機構を介して
    折曲げ自在に連結された前記第1テープ収容部側の第1
    連結部と前記第2テープ収容部側の第2連結部とを有
    し、 前記ヒンジ機構は、前記第1連結部および前記第2連結
    部のいずれか一方に形成した左右一対のピン状突起と、
    他方に形成され前記各ピン状突起がそれぞれ回動自在に
    係合する左右一対のピン受け部とを有していることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のテープカ
    ートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記連結部は、前記ヒンジ機構を介して
    折曲げ自在に連結された前記第1テープ収容部側の第1
    連結部と前記第2テープ収容部側の第2連結部とを有
    し、 前記第1連結部および前記第2連結部の相互の先端部の
    いずれか一方には、位置決め凹部が形成され、他方に
    は、非折曲げ状態で前記位置決め凹部に嵌合する位置決
    め凸部が形成されていることを特徴とする請求項1ない
    し5のいずれかに記載のテープカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記第1テープは、印刷に供される印刷
    テープであり、前記第2テープは、前記第1テープの印
    刷面に貼着されるラミネートテープであることを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれかに記載のテープカート
    リッジ。
  8. 【請求項8】 テープを繰出し可能に収容したカートリ
    ッジケースが、長手方向の中間部に設けたヒンジ機構に
    より、折曲げ自在に構成されていることを特徴とするテ
    ープカートリッジ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載のテ
    ープカートリッジを、着脱自在に備えたことを特徴とす
    るテープ印刷装置。
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