JP3575154B2 - エンジン室構造 - Google Patents

エンジン室構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3575154B2
JP3575154B2 JP2896496A JP2896496A JP3575154B2 JP 3575154 B2 JP3575154 B2 JP 3575154B2 JP 2896496 A JP2896496 A JP 2896496A JP 2896496 A JP2896496 A JP 2896496A JP 3575154 B2 JP3575154 B2 JP 3575154B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring house
engine room
dash panel
vehicle
cowl top
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2896496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09221064A (ja
Inventor
明信 岩男
知生 保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2896496A priority Critical patent/JP3575154B2/ja
Publication of JPH09221064A publication Critical patent/JPH09221064A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3575154B2 publication Critical patent/JP3575154B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のエンジン室の構造に関し、スプリングハウス部の設置自由度の向上とサスペンション装置からスプリングハウス取付部へ入る入力を効率良く分散させることを企図したものである。
【0002】
【従来の技術】
図7には従来のエンジン室の構造を表す運転席側の概略平面を示してある。図に示すように、車両のエンジン室1と車室2とはダッシュパネル3によって仕切られ、エンジン室1内にはエンジン4が配置されている。一方、エンジン室1の側部におけるアッパフレーム5にはスプリングハウス6が取り付けられ、スプリングハウス6にはサスペンション装置の上部、例えば、ストラット式のものであればショックアブソーバの上部が支持される。
【0003】
運転席側におけるダッシュパネル3のエンジン室1側の面にはブレーキブースタ7が固定され、ブレーキブースタ7にはマスタシリンダ8及びリザーバ9が予め組付けられている。ブレーキブースタ7はマスタシリンダ8及びリザーバ9と共にエンジン室1側から取り付けられるため、エンジン4及びスプリングハウス6との間にスペースを確保してエンジン室1内に配置される。図中の符号で10はカウルトップである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエンジン室の構造では、ブレーキブースタ7をエンジン室1側から取り付けるようになっているため、ダッシュパネル3とスプリングハウス6との間には隙間が必要であり、スプリングハウス6はアッパフレーム5に独立して取り付けられた状態になっている。このため、サスペンション装置からの入力はアッパフレーム5のスプリングハウス6の取付部に集中し、必要な剛性を確保するにはアッパフレーム5やスプリングハウス6の板厚を厚くしたりアッパフレーム5やダッシュパネル3とスプリングハウス6との間の隙間に別途補強材を設ける必要があり、重量的に不利になる虞があった。
【0005】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、スプリングハウス部の設置自由度を向上させた状態でサスペンション装置からスプリングハウス取付部へ入る入力をダッシュパネルに分散させてスプリングハウス回りの強度剛性を高められるようにしたエンジン室構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、ダッシュパネルによって車室と仕切られるエンジン室において、前記ダッシュパネルを挟んで前記車室側にブレーキブースタを配置したことを特徴とし、エンジン室におけるスプリングハウスの配置自由度を向上させてサスペンション装置からの入力のスプリングハウス取付部への集中を低減する。
【0007】
上記目的を達成するための請求項1に係る本願発明では、ダッシュパネルによって車室と仕切られると共にサスペンション装置を支えるスプリングハウスを備えたエンジン室において、前記ダッシュパネルの前記スプリングハウスと対向する部位を車両前側に膨らませて張出部を形成し、該張出部と前記スプリングハウスを接合し、前記張出部の前記車室側にブレーキブースタを配置したことを特徴とし、サスペンション装置からスプリングハウス取付部へ入る入力をダッシュパネルに分散する
【0008】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の一実施形態に係るエンジン室構造を表す外観状態、図2には図1中のII−II 線矢視、図3には図2中のIII−III 矢視方向から見た平面視、図4には図2中のIV矢視、図5には要部の分解状態を示してある。
【0009】
図に示すように、車両のエンジン室11と車室12とはダッシュパネル13によって仕切られ、エンジン室11内にはエンジン14が配置されている。エンジン室11の側部(運転席側及び助手席側)におけるアッパフレーム15にはスプリングハウス16がそれぞれ取り付けられ、スプリングハウス16にはサスペンション装置Sの上部、例えば、ストラット式のものであればショックアブソーバの上部が支持される。
【0010】
ダッシュパネル13のスプリングハウス16と対向する部位(運転席側及び助手席側)は車両前側(図2及び図3中左側)に膨らむ張出部17が形成されており、張出部17にはスプリングハウス16の車両後側の面18が接合している。運転席側における張出部17の車室12側にはブレーキブースタ19が配置されており、ブレーキブースタ19は車室12側でブレーキペダル20に連結されると共に、エンジン室11側に配されるマスタシリンダ21及びリザーバ22が備えられている。
【0011】
ブレーキブースタ19はブレーキペダル20及びマスタシリンダ21、リザーバ22と共に予めブレーキユニット23として組み立てられ、ブレーキユニット23は車室12側から装着されるようになっている。このため、ダッシュパネル13にはマスタシリンダ21及びリザーバ22が通過可能な四角形の挿入孔24が形成されている。そして、ブレーキブースタ19には挿入孔24よりも一回り大きな四角形の取付板25が設けられ、ブレーキユニット23を車室12側から装着する場合、マスタシリンダ21及びリザーバ22を挿入孔24からエンジン室11内に挿入し、取付板25の四隅を車室12側から挿入孔24の周囲のダッシュパネル13にボルト等によって固定する。取付板25は挿入孔24の目隠し及びシールを兼ねている。
【0012】
ダッシュパネル13の上部には車幅方向に延びるカウルトップ26が配され、カウルトップ26の両端はアッパフレーム15にそれぞれ連結している。また、カウルトップ26の両端はスプリングハウス16にも連結している。
【0013】
上述したエンジン室構造では、ブレーキブースタ19を車室12側に配置したことにより、ブレーキブースタ19の取付けを考慮することなくスプリングハウス16の配置を設定することができ、スプリングハウス16の配置の自由度が向上する。このため、スプリングハウス16とダッシュパネル13を直接接合することが可能になると共に、スプリングハウス16を車両の後方側に配置することが可能になる。これにより、サスペンション装置S側からの入力部がカウルトップ26側に接近し、スプリングハウス16の周りの構造が簡素化する。また、スプリングハウス16を車両の後方側に配置することができるため、サスペンション装置Sの上部支持位置を後方に移動させることによりキャスタ角等のアライメント設定の自由度が向上する。また、エンジン室11側のスペースとしては、マスタシリンダ21及びリザーバ22の突出が可能なスペースを確保すればよく、エンジン室11のデッドスペースを低減することができる。
【0014】
また、ダッシュパネル13に張出部17を形成すると共に、スプリングハウス16の車両後側の面18と張出部17とを接合し、更に、張出部17の車室12側にブレーキブースタ19を配置したので、サスペンション装置S側からの入力がスプリングハウス16の取付部、ダッシュパネル13及びカウルトップ26に分散する。このため、サスペンション装置S側からの入力が複数の部材で受け持たれて、充分な剛性を確保した状態でスプリングハウス16等の板厚を低減することができ、重量の低減が可能となる。また、張出部17によりダッシュパネル13が非平面状態になり、ダッシュパネル13自体の剛性が向上してブレーキブースタ19の支持剛性を充分に確保することができる。
【0015】
次に、ダッシュパネル13、スプリングハウス16及びカウルトップ26の取付き部の構造を詳細に説明する。
【0016】
図2及び図5に示すように、カウルトップ26は、カウルトップアウタ27及びカウルトップインナ28によって構成され、ダッシュパネル13はカウルトップインナ28に連続して一体に形成されている。また、図1、図2及び図5に示すように、スプリングハウス16にはカウルトップインナ28の上面29まで延びる延出部30が一体に形成され、スプリングハウス16の内側には、ダッシュパネル13の張出部17に接合される面18を備えたブラケット31が固定されている。また、ダッシュパネル13の張出部17との対向部位におけるスプリングハウス16には、延出部30に連続する縦フランジ32が張出部17に沿って形成されている。
【0017】
スプリングハウス16はアッパフレーム15に接合されると共に、縦フランジ31がダッシュパネル13の挿入孔24の側部に接合されている。更に、スプリングハウス16は延出部30がカウルトップインナ28の上面29に接合され、延出部30は先端部位(車両後方側)が漸次幅狭状になって側部がアッパフレーム15に接合されている。つまり、延出部30はカウルトップインナ28の上面29及びアッパフレーム15で囲まれる閉断面形状となっている。そして、ブラケット31の面18がダッシュパネル13の張出部17に接合されている。
【0018】
また、図1及び図5に示したように、カウルトップアウタ27は延出部30を覆う状態でカウルトップインナ28の上面29の上部に被せられ、カウルトップアウタ27には延出部30に沿って延出部30の上面に接合される段部33が形成されている。つまり、スプリングハウス16とカウルトップ26の連結部は、ブラケット31がダッシュパネル13の張出部17に接合されると共に、延出部30がカウルトップインナ28の上面29及びアッパフレーム15に接合され、更に、縦フランジ31がダッシュパネル13の張出部17の挿入孔24の側部に接合されている。そして、段部33が延出部30を覆う状態でカウルトップアウタ27がカウルトップインナ28の上面29の上部に被せられて接合されるようになっている。尚、助手席側のスプリングハウス16とカウルトップ26の連結も同様になされている。
【0019】
従って、上述したエンジン室構造では、スプリングハウス16とカウルトップ26の結合強度が向上し、サスペンション装置S側からの入力をダッシュパネル13と一体のカウルトップインナ28で受けることが可能になる。このため、サスペンション装置S側からの入力がカウルトップ26に分散し、スプリングハウス16の板厚低減が可能になり重量低減が図れる。
【0020】
図6に基づいて上述したエンジン室構造におけるフロントデッキ部の装着について説明する。図6にはフロントデッキ部の装着状況を表す分解斜視を示してある。
【0021】
図に示すように、アッパフレーム15にスプリングハウス16とカウルトップ26を前述した状態で予め一体に結合すると共に、カウルトップ26の両端部位にフロントピラーロワー34をそれぞれ設けてフロントデッキ部35を組み立てる。予め組み立てておいたフロントデッキ部35をアンダーボデー36の上に搭載し、ダッシュパネル13の下部とアンダーボデー36のフロアパン37を接合すると共に、フロントピラーロワー34を所定の場所に取り付ける。
【0022】
このように、アッパフレーム15、スプリングハウス16、カウルトップ26及びフロントピラーロワー34からなるフロントデッキ部35を組み立てた後、フロントデッキ部35をアンダーボデー36に取り付けることにより、作業性良くしかも簡単にエンジン室11の組み立てが行えると共にフロントデッキ部35を構成する部材相互の位置が正確に位置決めされる。このため、ボデー組み立ての労力が低減すると共に図示しないエンジンフード取付け用のボルト穴やガラス取付き部の位置が正確に位置決めされ、後工程での作業性が良好になる。
【0023】
従って、上述したエンジン室構造によると、エンジン室11の組み立てが容易になり、しかも、フロントデッキ部35を構成する部材相互の位置精度を向上させることができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明のエンジン室構造は、ダッシュパネルを挟んで車室側にブレーキブースタを配置したので、エンジン室のデッドスペースが減少してエンジン室におけるスプリングハウスの配置自由度が増す。この結果、サスペンション装置のアライメント設定の自由度を向上させることができると共に、スプリングハウスをダッシュパネル側に接近させてサスペンション装置からスプリングハウス取付部へ入る入力をダッシュパネルに分散することが可能になる。
【0025】
請求項1に係る本願発明では、ダッシュパネルによって車室と仕切られると共にサスペンション装置を支えるスプリングハウスを備えたエンジン室において、前記ダッシュパネルの前記スプリングハウスと対向する部位を車両前側に膨らませて張出部を形成し、該張出部と前記スプリングハウスを接合し、前記張出部の前記車室側にブレーキブースタを配置したので、サスペンション装置からスプリングハウス取付部へ入る入力をダッシュパネルに分散することができる。この結果、スプリングハウスの板厚を減少させて重量低減を図ることが可能になると共にエンジン室のデッドスペースが減少する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエンジン室構造を表す外観図。
【図2】図1中のII−II 線矢視図。
【図3】図2中のIII−III 矢視方向から見た図。
【図4】図2中のIV矢視図。
【図5】要部の分解斜視図。
【図6】フロントデッキ部の装着状況を表す斜視図。
【図7】従来のエンジン室の構造を表す運転席側の概略平面図。
【符号の説明】
11 エンジン室
12 車室
13 ダッシュパネル
14 エンジン
15 アッパフレーム
16 スプリングハウス
17 張出部
18 面
19 ブレーキブースタ
20 ブレーキペダル
21 マスタシリンダ
22 リザーバ
23 ブレーキユニット
24 挿入孔
25 取付板
26 カウルトップ
27 カウルトップアウタ
28 カウルトップインナ
29 上面
30 延出部
31 ブラケット
32 縦フランジ
33 段部
34 フロントピラーロワー
35 フロントデッキ部
36 アンダーボデー
37 フロアパン
S サスペンション装置

Claims (1)

  1. ダッシュパネルによって車室と仕切られると共にサスペンション装置を支えるスプリングハウスを備えたエンジン室において、前記ダッシュパネルの前記スプリングハウスと対向する部位を車両前側に膨らませて張出部を形成し、該張出部と前記スプリングハウスを接合し、前記張出部の前記車室側にブレーキブースタを配置したことを特徴とするエンジン室構造。
JP2896496A 1996-02-16 1996-02-16 エンジン室構造 Expired - Fee Related JP3575154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2896496A JP3575154B2 (ja) 1996-02-16 1996-02-16 エンジン室構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2896496A JP3575154B2 (ja) 1996-02-16 1996-02-16 エンジン室構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09221064A JPH09221064A (ja) 1997-08-26
JP3575154B2 true JP3575154B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=12263108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2896496A Expired - Fee Related JP3575154B2 (ja) 1996-02-16 1996-02-16 エンジン室構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3575154B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09221064A (ja) 1997-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11348826A (ja) 車体構造
JP2907502B2 (ja) 車両の前部車体の組立方法
US20020036107A1 (en) Front vehicle body construction
JP3575154B2 (ja) エンジン室構造
JP3796923B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP2893611B2 (ja) 自動車のサスペンション取付部構造
JP3477972B2 (ja) エンジン室構造
JP3477973B2 (ja) フロントデッキ部の装着構造
JPH06107228A (ja) 自動車の前部車体構造
JPH0537909Y2 (ja)
JPH04297381A (ja) 自動車の車体構造
JPH0514949Y2 (ja)
JPS62113653A (ja) 自動車のカウル構造
JP2567394Y2 (ja) 小型トラクタのキャビン
JP2848659B2 (ja) 自動車の車体前部構造及び車体組立方法
JPH0746607Y2 (ja) 自動車の下部車体構造
JPH0754058Y2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP2837721B2 (ja) 自動車の前部車体構造及びその組立方法
JPS6036523Y2 (ja) 自動車の運転室補強構造
JPH056227Y2 (ja)
JPH02303978A (ja) 自動車の車体前部構造
JPH0356459Y2 (ja)
JP2548009Y2 (ja) 自動車のカウル部の構造
JPS589819Y2 (ja) 天井開放型自動車のボデ−構造
JP2851341B2 (ja) 自動車の前部車体構造及びその組立方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040628

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees