JP2567394Y2 - 小型トラクタのキャビン - Google Patents
小型トラクタのキャビンInfo
- Publication number
- JP2567394Y2 JP2567394Y2 JP5628092U JP5628092U JP2567394Y2 JP 2567394 Y2 JP2567394 Y2 JP 2567394Y2 JP 5628092 U JP5628092 U JP 5628092U JP 5628092 U JP5628092 U JP 5628092U JP 2567394 Y2 JP2567394 Y2 JP 2567394Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cabin
- tractor
- seat
- driver
- radiator
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トラクタ作業の快適化
と居住性の向上を図った小型トラクタのキャビンに関す
るものである。
と居住性の向上を図った小型トラクタのキャビンに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】トラクタ作業の快適化にキャビンは欠か
せないものであるが、小型トラクタにおいては、従来、
一般に完成車(キャビン無しトラクタ)に後付けで追加
設置してユーザーの要望に対応しているのが実状であ
る。
せないものであるが、小型トラクタにおいては、従来、
一般に完成車(キャビン無しトラクタ)に後付けで追加
設置してユーザーの要望に対応しているのが実状であ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、小型トラクタ
は当然ながら機体長が短く、運転席回りも狭いためキャ
ビンを取り付けても大型トラクタに比較し外観や居住性
の点で非常に劣り(従来のキャビン前端部は図1におけ
る2点鎖線部分)、乗降がしにくくなる等の難点もあ
り、実用性にいま一歩の感がある。また、小型トラクタ
仕様のキャビンは軽量化等の見地からFRP等による一
体成形が望まれるも、キャビン取付部には運転操作部や
レバー類の装着部等機体上方に突出した固着物があるた
め、キャビンを一体成形した場合には、キャビン組付け
後、内装仕上げ等の面倒な後作業を要する等の問題があ
る。
は当然ながら機体長が短く、運転席回りも狭いためキャ
ビンを取り付けても大型トラクタに比較し外観や居住性
の点で非常に劣り(従来のキャビン前端部は図1におけ
る2点鎖線部分)、乗降がしにくくなる等の難点もあ
り、実用性にいま一歩の感がある。また、小型トラクタ
仕様のキャビンは軽量化等の見地からFRP等による一
体成形が望まれるも、キャビン取付部には運転操作部や
レバー類の装着部等機体上方に突出した固着物があるた
め、キャビンを一体成形した場合には、キャビン組付け
後、内装仕上げ等の面倒な後作業を要する等の問題があ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案に係る小型トラク
タのキャビンは、上記のような問題を解消すべく創案さ
れたものであって、前輪フェンダ部、運転席前方のフロ
ア部及び後輪フェンダ部等の機体覆い部をキャビンと一
体的に形成し、該キャビン一体形成部材には運転操作
部、燃料タンク部及びレバー類装着部等のトラクタの上
方突出固着物対応部分に逃し用切欠部を設けると共に、
キャビンの前端側をラジエータ支持部近傍まで延出した
ことを要旨とする。
タのキャビンは、上記のような問題を解消すべく創案さ
れたものであって、前輪フェンダ部、運転席前方のフロ
ア部及び後輪フェンダ部等の機体覆い部をキャビンと一
体的に形成し、該キャビン一体形成部材には運転操作
部、燃料タンク部及びレバー類装着部等のトラクタの上
方突出固着物対応部分に逃し用切欠部を設けると共に、
キャビンの前端側をラジエータ支持部近傍まで延出した
ことを要旨とする。
【0005】
【作用】本考案によれば、キャビンを取り付けた状態で
はキャビン前端部が運転操作部よりも前方のラジエータ
近傍に位置するので、オペレータ前方の窮屈さや圧迫感
がなくなり、小型トラクタ仕様のキャビンでありなが
ら、居住性が大幅に高められる。また、ドアの回動支点
を乗降用ステップよりも前方離反部位に設定できるので
ドア開時、運転席回りが大きく開放され、その分乗り降
りが楽にできる。
はキャビン前端部が運転操作部よりも前方のラジエータ
近傍に位置するので、オペレータ前方の窮屈さや圧迫感
がなくなり、小型トラクタ仕様のキャビンでありなが
ら、居住性が大幅に高められる。また、ドアの回動支点
を乗降用ステップよりも前方離反部位に設定できるので
ドア開時、運転席回りが大きく開放され、その分乗り降
りが楽にできる。
【0006】
【実施例】本考案の構成を図面に示された一実施例によ
り説明すれば、1は前輪2及び後輪3を軸支した小型ト
ラクタで、機体前部のシャーシ4上には図示外のエンジ
ンやラジエータを内蔵したボンネット5が配設されてい
る。6はラジエータ取付ブラケット、7はトランスミッ
ションケース、8はセンターケース、9は油圧ケース、
10は運転席(シート)で、運転席10の前方にはステ
アリングホイール11、操作パネル12等からなる運転
操作部13が、運転席10の後方には燃料タンク14が
夫々配設されている。15はセンターケース8上に防振
支持されたステップ、16は機体後部に立設された安全
フレームである。
り説明すれば、1は前輪2及び後輪3を軸支した小型ト
ラクタで、機体前部のシャーシ4上には図示外のエンジ
ンやラジエータを内蔵したボンネット5が配設されてい
る。6はラジエータ取付ブラケット、7はトランスミッ
ションケース、8はセンターケース、9は油圧ケース、
10は運転席(シート)で、運転席10の前方にはステ
アリングホイール11、操作パネル12等からなる運転
操作部13が、運転席10の後方には燃料タンク14が
夫々配設されている。15はセンターケース8上に防振
支持されたステップ、16は機体後部に立設された安全
フレームである。
【0007】17は運転席10を覆うキャビンで、この
キャビン17はFRP(ガラス繊維強化プラスチック)
や炭素繊維強化プラスチック等の樹脂系新素材又は金属
板により一体成形したものである。すなわち、このキャ
ビン17は、キャブフレーム18、前輪フェンダ部1
9、運転席10前方のフロア部20、後輪フェンダ部2
1、エンジン回りを覆うエンジンフード部22、シート
支持部23等の機体覆い部を一体形成したもので、キャ
ビン17の左右両側にはドア24が前部側を回動支点2
5として開閉自在に装着され、またバックミラー26が
キャビン17の前部一側に一体に固着されている。
キャビン17はFRP(ガラス繊維強化プラスチック)
や炭素繊維強化プラスチック等の樹脂系新素材又は金属
板により一体成形したものである。すなわち、このキャ
ビン17は、キャブフレーム18、前輪フェンダ部1
9、運転席10前方のフロア部20、後輪フェンダ部2
1、エンジン回りを覆うエンジンフード部22、シート
支持部23等の機体覆い部を一体形成したもので、キャ
ビン17の左右両側にはドア24が前部側を回動支点2
5として開閉自在に装着され、またバックミラー26が
キャビン17の前部一側に一体に固着されている。
【0008】ところで、上記一体成形されたキャビン1
7には、運転操作部13、燃料タンク14部及びレバー
類装着部27、安全フレーム取付部28並びに固定ボル
ト締付け部(図示せず)等のトラクタの上方突出固着物
対応部分に予め逃し用切欠部29,30,31,32が
設けられており、一枚状の成形物でありながら全体が凹
凸折曲部を有する強固な構造物となっている。
7には、運転操作部13、燃料タンク14部及びレバー
類装着部27、安全フレーム取付部28並びに固定ボル
ト締付け部(図示せず)等のトラクタの上方突出固着物
対応部分に予め逃し用切欠部29,30,31,32が
設けられており、一枚状の成形物でありながら全体が凹
凸折曲部を有する強固な構造物となっている。
【0009】また、キャビン17の前端側はラジエータ
支持部、すなわちラジエータ取付ブラケット6近傍まで
延出されており、その延出端側はラジエータ取付ブラケ
ット6にボルト33で固定されている。なお、キャビン
17はラジエータ取付ブラケット6以外に、ステップ1
5、油圧ケース9、燃料タンク取付ブラケット(図示せ
ず)等機体の適宜部位にボルト止めされている。
支持部、すなわちラジエータ取付ブラケット6近傍まで
延出されており、その延出端側はラジエータ取付ブラケ
ット6にボルト33で固定されている。なお、キャビン
17はラジエータ取付ブラケット6以外に、ステップ1
5、油圧ケース9、燃料タンク取付ブラケット(図示せ
ず)等機体の適宜部位にボルト止めされている。
【0010】上記の構成において、キャビン17を機体
に組み付けるには、キャビン17を機体の上方からかぶ
せた後、前部側をラジエータ取付ブラケット6にボルト
33で固定すると共に、後部側はステップ15その他所
定部位にボルト止めする。この際、運転操作部13、燃
料タンク14部及びレバー類装着部27等のキャビン1
7のトラクタの上方突出固着物対応部分には予め逃し用
切欠部29,30,31,32が形成されているので、
組付けを容易に行うことができるうえ、従来のようにキ
ャビン組付け後、内装仕上げ等の面倒な後作業が不要と
なる。
に組み付けるには、キャビン17を機体の上方からかぶ
せた後、前部側をラジエータ取付ブラケット6にボルト
33で固定すると共に、後部側はステップ15その他所
定部位にボルト止めする。この際、運転操作部13、燃
料タンク14部及びレバー類装着部27等のキャビン1
7のトラクタの上方突出固着物対応部分には予め逃し用
切欠部29,30,31,32が形成されているので、
組付けを容易に行うことができるうえ、従来のようにキ
ャビン組付け後、内装仕上げ等の面倒な後作業が不要と
なる。
【0011】また、キャビン17にはエンジン回りを覆
うエンジンフード部22が一体的に設けられているの
で、その分ボンネット5を短くできるうえ、ボルトを外
すことによりキャビン17を機体から簡単に取り外すこ
とができるので整備性の向上を図ることができる。
うエンジンフード部22が一体的に設けられているの
で、その分ボンネット5を短くできるうえ、ボルトを外
すことによりキャビン17を機体から簡単に取り外すこ
とができるので整備性の向上を図ることができる。
【0012】キャビン17を機体に取り付けた状態では
キャビン17の前端部が運転操作部13よりも前方に設
けたラジエータ取付ブラケット6の近傍に位置するの
で、オペレータ前方部分が広くなって操縦時における窮
屈さや圧迫感がなくなる。そのため、小型トラクタ仕様
のキャビン17でありながら、居住性が大幅に高められ
る。また、ドア24の回動支点25が乗降用ステップ1
5よりも前方離反部位に設定されているのでドア24の
開時、運転席10回りが大きく開放され、その分乗り降
りが楽にできる。
キャビン17の前端部が運転操作部13よりも前方に設
けたラジエータ取付ブラケット6の近傍に位置するの
で、オペレータ前方部分が広くなって操縦時における窮
屈さや圧迫感がなくなる。そのため、小型トラクタ仕様
のキャビン17でありながら、居住性が大幅に高められ
る。また、ドア24の回動支点25が乗降用ステップ1
5よりも前方離反部位に設定されているのでドア24の
開時、運転席10回りが大きく開放され、その分乗り降
りが楽にできる。
【0013】
【考案の効果】本考案は上述のように構成したので、キ
ャビンを装備しても、従来、一般に外観、居住性等が犠
牲となり易い小型トラクタ仕様のキャビンでありなが
ら、キャビン組付後の外観並びに居住性を損なうことな
いうえ、組立性・整備性の向上に寄与でき、しかも、強
度を十分確保できる効果がある。
ャビンを装備しても、従来、一般に外観、居住性等が犠
牲となり易い小型トラクタ仕様のキャビンでありなが
ら、キャビン組付後の外観並びに居住性を損なうことな
いうえ、組立性・整備性の向上に寄与でき、しかも、強
度を十分確保できる効果がある。
【図1】キャビンを組付けた状態の戸の全体側面図であ
る。
る。
【図2】図1における平面図である。
【図3】キャビンの底面図である。
1 小型トラクタ 6 ラジエータ支持部(ラジエータ取付ブラケッ
ト) 10 運転席 13 運転操作部 14 燃料タンク 17 キャビン 19 前輪フェンダ部 20 フロア部 21 後輪フェンダ部 27 レバー類装着部 29 逃し用切欠部 30 逃し用切欠部 31 逃し用切欠部 32 逃し用切欠部
ト) 10 運転席 13 運転操作部 14 燃料タンク 17 キャビン 19 前輪フェンダ部 20 フロア部 21 後輪フェンダ部 27 レバー類装着部 29 逃し用切欠部 30 逃し用切欠部 31 逃し用切欠部 32 逃し用切欠部
Claims (1)
- 【請求項1】 前輪フェンダ部、運転席前方のフロア部
及び後輪フェンダ部等の機体覆い部をキャビンと一体的
に形成し、該キャビン一体形成部材には運転操作部、燃
料タンク部及びレバー類装着部等のトラクタの上方突出
固着物対応部分に逃し用切欠部を設けると共に、キャビ
ンの前端側をラジエータ支持部近傍まで延出したことを
特徴とする小型トラクタのキャビン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5628092U JP2567394Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 小型トラクタのキャビン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5628092U JP2567394Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 小型トラクタのキャビン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0610081U JPH0610081U (ja) | 1994-02-08 |
JP2567394Y2 true JP2567394Y2 (ja) | 1998-04-02 |
Family
ID=13022684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5628092U Expired - Lifetime JP2567394Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 小型トラクタのキャビン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2567394Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7143365B2 (ja) * | 2020-05-20 | 2022-09-28 | ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 | トラクタ |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP5628092U patent/JP2567394Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0610081U (ja) | 1994-02-08 |
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