JP3574487B2 - ナット - Google Patents

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JP3574487B2
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和雄 北浦
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株式会社北浦工業
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、被締結部材の表面に傷を付けにくいナットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボルトやナット等のねじ類を用いて締結を行う場合、通常、ナットと被締結部材との間や、ボルトの頭部と被締結部材との間等に座金を介装していた。
【0003】
また、従来の座金は、座面(被締結部材の表面に接触される面)が平面状とされるとともに、この座面が外周面に対し垂直をなしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、ナットを用いて締結を行う場合、ナットと被締結部材との間に座金を介装しないと、ナットの回転により被締結部材の表面が傷ついてしまうという問題が生じていた(特に、被締結部材の表面に塗装面やメッキ面が形成されている場合は、これらが破壊されてしまいやすい)。
【0005】
しかし、その一方、ナットを用いて締結作業を行う場合、座金を付け忘れたり、座金を落としてしまったりするミスが生じがちであった。また、ナットと被締結部材との間に座金を介装する作業は手間が掛かり、締結作業の作業能率を低下させるという問題もあった。
【0006】
また、従来の座金は前記のように座面が平面状とされるとともに、この座面が外周面に対し垂直をなしていたので、ナットと被締結部材との間や、ボルトの頭部と被締結部材との間に座金を介装して締結作業を行う場合でも、ナットやボルトと一緒に座金が回転してしまうと、被締結部材の表面が傷ついてしまうという問題が生じていた。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、ナットと被締結部材との間に座金を介装しなくても被締結部材の表面に傷を付けにくく、ナットと被締結部材との間に座金を介装する必要がなく、締結作業の作業能率を著しく向上させることができるナットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によるナットは、ナット本体部と、このナット本体部の軸方向に関する少なくとも一方の端部に一体的に設けられるかまたは取り付けられた、外周側部分を前記ナット本体部よりつば状に突出された座金部と、この座金部の座面に設けられた、外周側に行く程該座面が当接される被締結部材の表面から離間して行くように傾斜された傾斜面とを有してなるものである。
【0009】
【作用】
本発明によるナットにおいては、座金部の座面に、より外周側に行く程該座面が当接される被締結部材の表面から離間して行くように傾斜された傾斜面が設けられているので、ナットとともに座金部が回転しても、この座金部が接触する被締結部材の表面に傷が付きにくい。
【0010】
そして、座金部が一体的に設けられているので、ナットと被締結部材との間に座金を介装する作業が必要でなく、締結作業の作業能率を著しく向上することができる
【0011】
【実施例】
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1〜5は本発明のナットの第一実施例を示す。本実施例においては、ナット1は、ナット本体部2と、座金部3とを有してなる。前記座金部3は、ナット本体部2の軸方向に関する一方の端部に一体的に設けられており、該座金部3の外周側部分はナット本体部2よりつば状に突出されている。前記ナット本体部2は、概ね六角ナット状とされているが、座金部3と反対側の端部を円錐台状に盛り上げられた形状とされている。前記ナット本体部2および座金部3には、ねじ穴4が貫通されている。前記座金部3の座面5には、より外周側に行く程該座面5が当接される被締結部材6(図4参照)の表面6aから離間して行くように傾斜された傾斜面5aが設けられている。なお、図4は、被締結部材6,7に挿通したボルト8にナット1を締結した状態を示している。
【0012】
このナット1においては、座金部3の座面5に傾斜面5aが設けられているので、ナット1が回転しても、この座金部3が接触する被締結部材6の表面6aに傷が付きにくい。
【0013】
そして、座金部3が一体的に設けられているので、ナット1と被締結部材6との間に座金を介装する作業が必要でなく、締結作業の作業能率を著しく向上させることができる。
【0014】
図6および7は、本発明のナットの第二実施例を示す。本実施例においては、ナット本体部2は前記第一実施例と同様に概ね六角ナット状とされているが、前記第一実施例の場合は座金部3と反対側の端部が円錐台状に盛り上げられた形状とされているのに対し、本実施例の場合は座金部3と反対側の端部がドーム状に盛り上げられた形状とされている。他の構成は前記第一実施例と同様である。本実施例においても、前記第一実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0015】
図8〜10は、本発明に対するナットの第一参考例を示す。本参考例においては、ナット本体部2に該ナット本体部2とは別体の座金部3を取り付けることによりナット1が構成されている。図9は、ナット本体部2に座金部3を取り付ける前の分解縦断面図を示しており、ナット本体部2の軸方向に関する一端部には、該ナット本体部2と同軸状に筒状部9が設けられている。前記座金部3は、円板状をなしており、中心部に段付き穴10を設けられている。前記座金部3は、図10のように筒状部9を座金部3の穴10に挿通した状態で、該筒状部9を軸方向に圧縮することにより、該筒状部9の周壁のうちの座金から突き出している部分を二重に折れ重なって外側につば状に広がるように塑性変形し、この塑性変形部分9aとナット本体部2の筒状部9以外の部分とで座金部3を挟むことにより、ナット本体部2に取り付けられている。前記第一実施例の場合と同様に、前記座金部3の座面5には、より外周側に行く程該座面5が当接される被締結部材6の表面6aから段々離間して行くように傾斜された傾斜面5aが設けられている。
【0016】
参考例においても、前記第一実施例と同様の効果を得ることができる。
【0017】
なお、本参考例においては、ナット本体部2に座金部3を取り付ける際、筒状部9を軸方向に圧縮する程度を加減することにより、塑性変形部分9aとナット本体部2の筒状部9以外の部分とで座金部3をきつく挟んで、座金部3をナット本体に対し固定し、前記第一実施例の場合と同様に座金部3がナット本体部2に対し回転しないようにすることもできるし、塑性変形部分9aとナット本体部2の筒状部9以外の部分とで座金部3を緩く挟んで、座金部3をナット本体部2に対し該ナット本体部2の軸線を中心として回転可能とすることもできる。
【0018】
そして、後者のようにしてナット本体部2に対し座金部3を回転可能に取り付ければ、締結作業時、座金部3がナット1とともに回転しないようにすることができ、より一層被締結部材6の表面6aに傷が付きにくくなる。
【0019】
また、本参考例のようにしてナット本体部2に座金部3を取り付けるようにすれば、該取付作業をプレス加工により低コストに実施することができる。
【0020】
なお、前記各実施例においては、ナット本体部2が通常の六角ナットより頭部が盛り上がった形状とされているが、本発明においてはナット本体部2を通常の六角ナットと同様の形状としてもよいし、六角以外の任意の形状としてもよい。ただし、前記各実施例のようにナット本体部の頭部が盛り上がった形状とすれば、従来の袋ナットと同様にナット1に螺合される雄ねじの先端がナット1内に収容され、ナット1外に突出しないようにすることができ、かつナット本体部2にキャップ部分を溶接して製造する袋ナットより製造コストを低減することができる。
【0021】
また、前記各実施例では、ナット本体部2の軸方向に関する一方の端部のみに座金部3を設けているが、ナット本体部2の軸方向に関する両方の端部に座金部3を設けてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明によるナットは、ナットと被締結部材との間に座金を介装しなくても被締結部材の表面に傷が付きにくく、ナットと被締結部材との間に座金を介装する必要がなく、締結作業の作業能率を著しく向上させることができる等の優れた効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるナットの第一実施例を示す正面図である。
【図2】前記ナットの第一実施例を示す平面図である。
【図3】前記ナットの第一実施例を示す側面図である。
【図4】前記ナットの第一実施例を、被締結部材に挿通したボルトに締結した状態を示す縦断面図である。
【図5】前記ナットの第一実施例を示す底面図である。
【図6】本発明によるナットの第二実施例を示す正面図である。
【図7】前記ナットの第二実施例を示す縦断面図である。
【図8】本発明に対するナットの第一参考例を示す縦断面図である。
【図9】前記ナットの第一参考例における結合前のナット本体部および座金部を示す分解縦断面図である。
【図10】前記ナットの第一参考例におけるナット本体部と座金部との結合作業を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ナット
2 ナット本体部
3 座金部
5 座金部の座面
5a 傾斜面
6 被締結部材
6a 被締結部材の表面
9 筒状部

Claims (1)

  1. ナット本体部と、このナット本体部の軸方向に関する少なくとも一方の端部に一体的に設けられた、外周側部分を前記ナット本体部よりつば状に突出された座金部と、この座金部の座面に設けられた、前記ナット本体部の軸線を中心とする全方向に関し、外周側に行く程該座面が当接される被締結部材の表面から離間して行くように傾斜された傾斜面とを有してなり、
    前記傾斜面の内周側端は軸方向に見てナット本体部の最外周より内側に位置していることを特徴とするナット。
JP02733595A 1995-01-23 1995-01-23 ナット Expired - Lifetime JP3574487B2 (ja)

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