JP3574242B2 - トルクセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば産業ロボットの減速機等として用いられるハーモニックドライブ機構等において伝達されるトルクを検出するトルクセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年産業用ロボットは多用されているが、このロボットの制御において、関節部等のトルクを計測してこれを制御に利用することは、ロボットの制御性能を向上させる上で非常に有用である。また、計測トルクを用いて故障診断を行うようにすれば、安全性を向上させることができる。
このようなロボットに用いられるハーモニックドライブ機構といった減速機等において生じる非線形摩擦はサーボ系の高速化、高精度化を阻害する要因の一つであり、この摩擦を検出トルクを用いて補償し、サーボ系の作動速度、精度を向上させることも考えられている。
【0003】
このように伝達トルクを計測することはロボットの制御等において非常に重要なことであり、従来から種々の検出装置が用いられている。一例を挙げれば、歪ゲージを用いたトルク検出装置があり、この装置の場合には、例えば、ハーモニックドライブ機構のフレクスプライン(減速機構のトルク伝達部材)の弾性変形を歪ゲージを用いて検出している。最近では衝撃等に弱い歪ゲージの代わりにアモルファス若しくはアモルファス合金(磁性体)の薄帯をフレクスプラインに接着し、フレクスプラインの弾性変形に伴うアモルファス金属薄帯の磁歪特性を利用したトルク検出が考察されている。
【0004】
このような構成のトルク検出装置(以下、トルクセンサという)は、減速機構等のトルク伝達部材の側面若しくは外周面に周方向に延びて第一の磁性体薄帯(例えば、アモルファス金属薄帯)を接着して取り付けられる。しかもこのトルクセンサは第一の磁性体薄帯と磁気回路を構成するための第二の磁性体薄帯(ヨーク部材)と、これらに挟まれ、磁束の変化を検出するためのフレキシブルな印刷回路(いわゆるFPC)に形成されたコイルとから構成される厚さの薄いものであるため、減速機構のトルク伝達部材の表面に直接接着するだけでよく、減速機構を変更したり、新たな部品を追加構成することなく簡単に取り付けることができるという利点を有している。しかも、歪ゲージに比べて耐衝撃性能が高く、移動ロボットのように衝撃が加わりやすい関節部にも用いることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなトルクセンサは、減速機構等のトルク伝達部材の弾性変形を利用したものであり、磁性体薄帯やいわゆるFPCをこのようなトルク伝達部材の表面に直接接着しただけではトルク伝達部材の動きや変形によって接着剤がもろくなり、接着部が剥離するということが考えられる。特にハーモニックドライブ機構のような波動減速機構においてはウェーブジェネレータによって周期的に弾性変形が加えられており、長期間の使用によって特に剥離しやすい状況もある。また、剥離した場合にはトルク伝達部材の弾性変形を検出できなくなり、ロボット等の制御性能の低下に直接関係するといったことも考えられる。
【0006】
この解決方法として、減速機構等のトルク伝達部材の外周部(例えば、ハーモニックドライブ機構のフレクスプラインの円筒部)に磁性体薄帯及びFPCに形成されたコイルを取り付けてトルクを検出するトルクセンサにおいては、熱収縮チューブを用いてフレクスプラインの円筒部全体を覆い、剥離防止の効果を得ていた。しかし、この方法ではダイヤフラム部(ハーモニックドライブ機構のフレクスプラインの円盤状底壁)において剥離方向への押圧力が弱く、しかも材料劣化により長期的には十分な効果を得られなかった。本発明はこのような問題に鑑みたもので、減速機溝等のトルク伝達部材に直接接着される磁性体薄帯および平板状コイルの接着部の剥離を防止して長期間の使用によっても正確なトルク検出ができるトルクセンサを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】
このような目的達成のため、本発明に係るトルクセンサは、ウェーブジェネレータを介して入力軸からのトルクを受けると弾性変形するハーモニックドライブ機構のフレクスプラインの円盤状底壁の表面上に接着されこの円盤状底壁の弾性変形に応じてその磁気特性が変化する第一磁性体層と、この第一磁性体層の表面上に重ねて配設され、磁気特性の変化を検出する平板状コイルと、この平板状コイルを覆って配設された第二磁性体層と、この第二磁性体層の表面上に重ねて配設され、第一磁性体層、平板状コイル、及び第二磁性体層に押圧力を加える押圧部材とから構成される。
【0008】
このような構成のハーモニックドライブ機構用トルクセンサは、トルク伝達部材としてのフレクスプラインの円盤状底壁(ダイヤフラム部)の表面に沿って第一磁性体層を接着して取り付けられる。接着は一般に高強度で耐熱性に優れたエポキシ系樹脂又は嫌気性の接着剤にて行われているが、せん断方向に比較すると剥離方向の強度が少し弱いという特性がある。フレクスプラインは駆動時にその径方向のみならず軸線方向にも大きく弾性変形される部材であり、剥離する可能性が高い。そこで、トルクセンサをフレクスプラインの円盤状底壁の表面に接着し、軸線方向円盤状底壁に向かって磁性体層及び平板状コイル等で構成されるトルクセンサをゴム或いはウレタンのような弾性部材で押圧して剥離方向にかかる力を吸収するように構成している。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施例について説明する。
本発明に係るトルクセンサを備えたハーモニックドライブ機構の一例を図1に示している。この機構は、内歯サーキュラースプライン1aが形成されたほぼ円筒状の支持ケース1とこの支持ケース1に結合されたフランジカバー2とに囲まれた空間内に、以下の部材をベアリング8a,8bにより回転自在に支持して構成される。なお、これら支持ケース1およびフランジカバー2は通常、固定保持される。
ハーモニックドライブ機構は入力軸3の回転を非常に大きな減速比(数十から百数十といった非常に大きな減速比)で減速して出力軸13に伝達する機構であるが、この機構そのものは従来から公知であるので、この機構自体の説明は簡単に行う。
【0010】
入力軸3はベアリング8aを介してフランジカバー2により回転自在に支持されており、一端が外方に突出し、他端に楕円盤カム5が結合されている。この楕円盤カム5の外周に沿って複数の押圧ボール6aを等間隔で配設してウェーブジェネレータ6が構成されている。一方、出力軸13はベアリング8bを介して支持ケース1により回転自在に支持されるとともに、一端が支持ケース1の側面から外方に突出し、他端が支持ケース2内に配設されたフレクスプライン10に結合されている。
【0011】
フレクスプライン10は、弾性材料から形成された部材で、先端部に外歯フレクスプライン11を有するとともに、この外歯フレクスプライン11と出力軸13とを結合する円盤状底壁12aを有した薄肉円筒状のカップリング部12を有して構成される。外歯フレクスプライン11の内周面に沿ってウェーブジェネレータ6が位置するとともに、この外歯フレクスプライン11は内歯サーキュラースプライン1aと噛合する位置にある。
【0012】
ウェーブジェネレータ6において、楕円盤カム5はその楕円形状に対応してボール6aを外周方向に押し上げ、外歯フレクスプライン11は楕円形に弾性変形される。このとき、外歯フレクスプライン11における楕円の長軸に対応する部分が最も外周側に押し出されるように変形し、外歯フレクスプライン11は180度離れた2箇所において内歯サーキュラースプライン1aと噛合する。
【0013】
以上の構成のハーモニックドライブ機構において、入力軸3が回転駆動されるとこれに結合されたウェーブジェネレータ6(楕円盤カム5)が一緒に回転され、外歯フレクスプライン11と内歯サーキュラースプライン1aとの噛合位置がこの回転とともに回転移動する。ここで、内歯サーキュラースプライン1aの歯数に対して外歯フレクスプライン11の歯数が1〜数枚少なく形成されており、上記のように入力軸3の回転に応じて噛合位置が回転移動すると、入力軸3が1回転したときにフレクスプライン10はこの相違歯数分だけ回転する。すなわち、入力軸3の一回転に対して出力軸13は外歯フレクスプライン11の1〜数枚の歯数分しか回転されず、非常に大きな減速比で回転が伝達される。
【0014】
このハーモニックドライブ機構におけるフレクスプライン10の円盤状底壁12aの外側面に、このフレクスプライン10を介して伝達されるトルクを検出するトルクセンサ20が接着されて配設されている。このトルクセンサ20の上には保護カバー27が取り付けられている。なお、フレクスプライン10を保護カバー27を外した状態で図2に示している。
本例のトルクセンサ20は、図3に示すように、中央に開口を有するドーナッツ型円盤状に形成され、このトルクセンサ20を構成する励磁コイルを励磁したり、検出コイルの誘導起電力を検出したりする処理回路30がトルクセンサ20に接続されている。
【0015】
このトルクセンサ20を本発明に係る構成に従ってフレクスプライン10に取り付けた第一の実施例を図6に示している。トルクセンサ20は、アモルファスシートもしくはアモルファス合金シートから形成された第1磁性体層22を有し、この第1磁性体層22は接着剤21によりフレクスプライン10の円盤状底壁12aの外側面にしっかりと接着されている。この第1磁性体層22の上には、励磁コイルパターンが形成された励磁用プリント配線板23と、検出コイルパターンが形成された検出用プリント配線板24とが重ねて配設され、この上に、アモルファスシートもしくはアモルファス合金シートからなる第2磁性体層25a,25bが配設されている。更に、その上には押圧部材26が当接し、例えばロボットのアーム15及びボルト16によってトルクセンサ20を垂直方向に押圧している。
【0016】
第1磁性体層22は中央に円状開口を有した円盤状に形成して作られており、周方向に整列した複数のスリットが2列にリング状に並んで形成されている。励磁用プリント配線板23は絶縁材料性フレキシブルプリント基板の表面に、内周側に位置するとともに時計回り方向に形成された第1励磁コイルパターン23aと、外周側に位置するとともに反時計回り方向に形成された第2励磁コイルパターン23bとが形成されて作られている。なお、図6においてはコイルパターン23a,23bを模式的に断面円形に示しているが、実際はプリント基板の上に形成された導電材料パターンである。
【0017】
第1励磁コイルパターン23aの外周端と第2励磁コイルパターン23bの内周端が接続されるとともに、第1励磁コイルパターン23aの内周端と第2励磁コイルパターン23bの外周端がそれぞれ励磁用コネクタ部(図示せず)に接続されており、励磁用コネクタ部以外のコイルパターンは絶縁コーティングされている。励磁用コネクタ部は露出しており、これらコネクタ部間に電流を流せば、第1および第2励磁コイルパターン23a,23bを流れる電流により、図6に矢印P,Qで示す磁界が発生する。このとき、両コイルパターン23a,23bに流す電流が反対なので、両磁界P,Qも反対方向の磁界となる。
【0018】
検出用プリント配線板24も励磁用プリント配線板23と同様に、絶縁材料性フレキシブルプリント基板の表面に、内周側に位置して形成された第1検出コイルパターン24aと、外周側に位置して形成された第2検出コイルパターン24bとによって作られている。
上記両プリント配線板23、24が第一磁性体層22の上に重ねられた状態で、
第一励磁パターン23a及び第一検出パターン24aは共に内周側スリットの上に重なり、第二励磁コイルパターン23b及び第二検出パターン24bは共に外周側スリットの上に重なる。
【0019】
また、内周側に位置する第二磁性体層25aは第一励磁コイルパターン23a及び第一検出パターン24aを覆うリング状に形成され、これらの上に重ねて取り付けられる。同様に外周側に位置する第二磁性体層25bは第二励磁コイルパターン23b及び第二検出パターン24bを覆うリング状に形成され、これらの上に取り付けられる。
これら第2磁性体層25a,25bは励磁用コネクタ部間に電流を流して図6に示す磁界P,Qを発生されるとき磁束の通路としてヨーク部材の役目を果たし、第一および第二励磁コイルパターン23a,23bの周りに磁界P,Qを明瞭に発生させる。
【0020】
第1磁性体層22はフレクスプライン10の円盤状底壁12aの外側面に接着されているため、フレクスプライン10を介してトルク伝達がなされるときにフレクスプライン10がこのトルクを受けて弾性変形すると、第1磁性体層22も一緒に変形し、この変形により第1磁性体層22の磁気特性が変化して透磁率が変化する。
このように透磁率が変化すると、磁界P,Qの強度が変化するので、第1および第2検出コイルパターン24a,24bに生じる誘導起電力の変化をコネクタ部から取り出して処理回路30によって検出すれば、透磁率の変化を検出することができる。このようにして検出した透磁率の変化はフレクスプライン10の弾性変形に比例するため、この透磁率の変化に基づいてフレクスプライン10を介して伝達されるトルクを演算して求めることができる。
【0021】
図4は以上に説明したハーモニックドライブ機構が実際のロボット等のアームに取り付けられている状態の概略を示すものである。ハーモニックドライブ機構の支持ケース1は取付アーム16に直接固着されている。入力軸3が直接モータに接続されて回転駆動されるとこれに同期してウェーブジェネレータ6が回転し、非常に大きな減速比で出力軸13に回転が伝達される。この出力軸13はモータが固着されている取付アーム16の内側側面とは反対側の外側側面に突出しており、その軸に一面を取付アーム16の前記外側側面に当接して可動アーム15が挿着されている。従って、出力軸13が回転するとそれに従って可動アーム15が矢印の方向にゆっくりと回転運動することができる。
【0022】
ところで、このハーモニックドライブ機構のフレクスプライン10は入力軸3の回転に同期して回転するウェーブジェネレータ6により楕円形状に弾性変形されるため、接着剤21によってフレクスプライン10に接着された第1磁性体層22や励磁用及び検出用のプリント配線板23、24等がこの弾性変形の影響によって剥離する場合がある。第5図はその様子を示したものである。
【0023】
ウェーブジェネレータ6の楕円板カム5の長軸が図5の横軸方向にきた場合には横軸方向のフレクススプライン10のうち、薄肉円筒状のカップリング部12が拡張し、その円盤状底部12aにおいて内側への曲げモーメントが働いてトルクセンサ20の内側円周部に剥離方向への力が生じると同時に、縦軸方向においては前記カップリング部12が圧縮されてその円盤状底部12aに外側への曲げモーメントが働き、トルクセンサ20の外側円周部に剥離方向への力が生じる。そして、この変形がウェーブジェネレータ6の回転と共に周期的に生じ、長期間の使用によって剥離が生じる場合がある。
【0024】
本願発明に係るトルクセンサ20はフレクスプライン10の弾性変形によって生ずる第一磁性体層22の変形を検出して伝達トルクを算出するものであるから、第一磁性体層等の剥離はそのままトルク検出を不可能にする。
このため、本発明の第一の実施例では図6に示すような構成を採用している。この実施例ではトルクセンサ20の第二磁性体層22の外側に当接して押圧部材26を配接し、フレクスプライン10の円盤状底壁12aと可動アーム15とによってトルク検出部分22〜24及び当該押圧部材26を挟み込み、ボルト18の締付力によって押圧力を与えている。本実施例では可動アーム15がハーモニックドライブ機構の取付部材としての役割を果たしており、この取付部材を利用して押圧力を得る場合の実施例である。なお、可動アーム15には押圧部材26の形状に対応してこの字型切り欠きを設け、ここに押圧部材26をはめ込んでフレクスプライン10の円盤状底壁12aの直径方向へかかる力によるズレも防止している。
【0025】
押圧部材26は一般にゴム又はウレタン等の弾性部材により構成し、可動アーム15によってかけられる圧縮力がフレクスプライン10の円盤状底壁12aの変形によっても零にならないようにすることが好ましい。但し、押圧部材26は弾性部材に限られるものではない。
また、可動アーム15とフレクスプライン10の円盤部底壁12aには相対する位置にねじ孔が切られており、ボルト18によって可動アーム15を支持すると共に押圧部材26に圧縮力を与えている。
【0026】
本発明の第二の実施例を図7に示す。図7ではハーモニックドライブ機構の取付部材である可動アーム15と押圧部材26の間に押圧固定部材17を設けている。フレクスプライン10、押圧固定部材17が実際に可動アーム15に装着されるときには可動アーム15のねじ孔に対向する位置に貫通した一本のねじ孔がフレクスプライン10、押圧固定部材17にも設けられていて、ボルト18をフレクスプライン10の円筒状カップリング部12の内部より挿入して可動アーム15に固着する。 これによって押圧固定部材17は可動アーム15より押圧力を受け、ボルト18の締付力で押圧部材26を押圧すると同時に、ボルト18によってハーモニックドライブ機構を可動アーム15に固着させている。
【0027】
なお、第一の実施例においては励磁コイプリント配線板23と検出コイルプリント配線板24とを二枚重ねて配設し、相互誘導起電力を検出する場合の構成を示したが、トルクセンサ20は自己誘導作用を利用してトルク検出を行うことも可能であり、本実施例では第一磁性体層22と第二磁性体層25との間に一枚のプリント配線板234のみが配設された構成によって示している。
【0028】
本発明のトルクセンサに係る第三の実施例を図8に示す。
ハーモニックドライブ機構の支持ケース1は取付アーム16に固設されており、この取付アーム16には回転軸を出力軸13と同じくして回転自在に取り付けられた可動アーム15が嵌挿されている。
一方このハーモニックドライブ機構におけるフレクスプライン10の円盤状底壁12aの外壁面にこのフレクスプライン10を介して伝達されるトルクを検出するトルクセンサ20が接着されて配設されている。さらにそれに重ねて押圧部材26がトルクセンサ20に当接して配され、その上からトルクセンサ20及び押圧部材26を包み込んでフレクスプライン10を覆い被せるように、有底円筒状をした弾性体による保護部材27が配設されている。
【0029】
保護部材27の底部外側面は前述の可動アーム15に当接しており、トルクセンサ20はちょうどフレクスプライン10の円盤状底壁12aと可動アーム15の間に挟まれて配設されている。従って、フレクスプライン10と可動アーム15をボルト18で締め付けることによって保護部材27に押圧力を与えることができトルクセンサ20の剥離を防止することができると同時にトルクセンサ20を塵埃から保護することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の構成によれば、ハーモニックドライブ機構のフレクスプラインの円盤状底壁(ダイヤフラム部)の表面上に接着され、該円盤状底壁の弾性変形に応じてトルクの変動を算出するトルクセンサであっても、フレクスプラインの動作、変形によってトルクセンサがフレクスプラインより剥離することがなく、長期間に渡って安定したトルク検出を行うことができる。しかも、トルクセンサの第二磁性体層とアーム若しくは押圧固定部材との間に配設して、これらアーム等をボルト等によって締め付けるだけでよく、簡単に取り付けることができる。また、移動ロボットのように衝撃が加わりやすい関節部に用いても剥離することなく使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハーモニックドライブ機構の一例を示した斜視図である。
【図2】フレクスプラインの斜視図である。
【図3】トルクセンサと処理回路を示す参考図である。
【図4】ハーモニックドライブ機構がアーム等に取り付けられている状態を示す概略図である。
【図5】トルクセンサがフレクスプラインから剥離する原因の説明図である。
【図6】本願発明に係るトルクセンサの第一の実施例を示す断面図である。
【図7】本願発明に係るトルクセンサの第二の実施例を示す断面図である。
【図8】本願発明に係るトルクセンサの第三の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持ケース
3 入力軸
6 ウェーブジェネレータ
10 フレクスプライン
11 外歯フレクスプライン
13 出力軸
15 可動アーム
16 取付アーム
17 押圧固定部材
20 トルクセンサ
21 接着剤
22 第一磁性体層
23 励磁用プリント配線板
24 検出用プリント配線板
25 第二磁性体層
26 押圧部材
27 保護部材
30 処理回路

Claims (2)

  1. ウェーブジェネレータを介して入力軸からのトルクを受けると弾性変形するハーモニックドライブ機構のフレクスプラインの円盤状底壁の表面上に設けられ、前記トルクを検出するトルクセンサであって、
    前記円盤状底壁の表面上に接着され該円盤状底壁の弾性変形に応じてその磁気特性が変化する第一磁性体層と、
    この第一磁性体層の表面上に重ねて配設され前記磁気特性の変化を検出する平板状コイルと、
    このコイルを覆って配設された第二磁性体層と、
    この第二磁性体層の表面上に重ねて配設され、前記第一磁性体層、平板状コイル及び第二磁性体層に押圧力を加える押圧部材と、からなることを特徴とするトルクセンサ。
  2. 前記押圧部材をゴム又はウレタン等の弾性体によって構成したことを特徴とする請求項1に記載のトルクセンサ。
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