JPH09145497A - トルクセンサ - Google Patents

トルクセンサ

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JPH09145497A
JPH09145497A JP30120595A JP30120595A JPH09145497A JP H09145497 A JPH09145497 A JP H09145497A JP 30120595 A JP30120595 A JP 30120595A JP 30120595 A JP30120595 A JP 30120595A JP H09145497 A JPH09145497 A JP H09145497A
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英男 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減速機構等のトルク伝達部材に直接接着され
トルクを検出するトルクセンサにおいては、アモルファ
ス若しくはアモルファス合金等の磁性体薄帯及びフレキ
シブルな印刷回路(FPC)に形成された平板状コイル
の接着部がトルク伝達部材の弾性変形に伴い長期的使用
によって剥離するという問題があった。本発明はこのよ
うな接着部の剥離を防止して長期間の使用によっても正
確なトルク検出ができるトルクセンサを提供することを
目的としている。 【解決手段】 本願発明に係るトルクセンサは弾性体で
構成されるトルク伝達部材の表面に周方向に延びて接着
され、この弾性体の弾性変形に応じてその磁気特性が変
化する第一磁性体層と、この第一磁性体層に重ねて配設
され、磁気特性の変化を検出する平板状コイルと、この
平板状コイルを覆って配設された第二磁性体層と、この
第二磁性体層に重ねて配設され、第一磁性体層、平板状
コイル、及び第二磁性体層に押圧力を加える押圧部材か
らなり、押圧部材を専用の押圧固定部材又は可動アーム
等を利用して押圧固定するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば産業ロボットの
減速機等として用いられるハーモニックドライブ機構等
において伝達されるトルクを検出するトルクセンサに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年産業用ロボットは多用されている
が、このロボットの制御において、関節部等のトルクを
計測してこれを制御に利用することは、ロボットの制御
性能を向上させる上で非常に有用である。また、計測ト
ルクを用いて故障診断を行うようにすれば、安全性を向
上させることができる。このようなロボットに用いられ
るハーモニックドライブ機構といった減速機等において
生じる非線形摩擦はサーボ系の高速化、高精度化を阻害
する要因の一つであり、この摩擦を検出トルクを用いて
補償し、サーボ系の作動速度、精度を向上させることも
考えられている。
【0003】このように伝達トルクを計測することはロ
ボットの制御等において非常に重要なことであり、従来
から種々の検出装置が用いられている。一例を挙げれ
ば、歪ゲージを用いたトルク検出装置があり、この装置
の場合には、例えば、ハーモニックドライブ機構のフレ
クスプライン(減速機構のトルク伝達部材)の弾性変形
を歪ゲージを用いて検出している。最近では衝撃等に弱
い歪ゲージの代わりにアモルファス若しくはアモルファ
ス合金(磁性体)の薄帯をフレクスプラインに接着し、
フレクスプラインの弾性変形に伴うアモルファス金属薄
帯の磁歪特性を利用したトルク検出が考察されている。
【0004】このような構成のトルク検出装置(以下、
トルクセンサという)は、減速機構等のトルク伝達部材
の側面若しくは外周面に周方向に延びて第一の磁性体薄
帯(例えば、アモルファス金属薄帯)を接着して取り付
けられる。しかもこのトルクセンサは第一の磁性体薄帯
と磁気回路を構成するための第二の磁性体薄帯(ヨーク
部材)と、これらに挟まれ、磁束の変化を検出するため
のフレキシブルな印刷回路(いわゆるFPC)に形成さ
れたコイルとから構成される厚さの薄いものであるた
め、減速機構のトルク伝達部材の表面に直接接着するだ
けでよく、減速機構を変更したり、新たな部品を追加構
成することなく簡単に取り付けることができるという利
点を有している。しかも、歪ゲージに比べて耐衝撃性能
が高く、移動ロボットのように衝撃が加わりやすい関節
部にも用いることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなトルクセンサは、減速機構等のトルク伝達部材の弾
性変形を利用したものであり、磁性体薄帯やいわゆるF
PCをこのようなトルク伝達部材の表面に直接接着した
だけではトルク伝達部材の動きや変形によって接着剤が
もろくなり、接着部が剥離するということが考えられ
る。特にハーモニックドライブ機構のような波動減速機
構においてはウェーブジェネレータによって周期的に弾
性変形が加えられており、長期間の使用によって特に剥
離しやすい状況もある。また、剥離した場合にはトルク
伝達部材の弾性変形を検出できなくなり、ロボット等の
制御性能の低下に直接関係するといったことも考えられ
る。
【0006】この解決方法として、減速機構等のトルク
伝達部材の外周部(例えば、ハーモニックドライブ機構
のフレクスプラインの円筒部)に磁性体薄帯及びFPC
に形成されたコイルを取り付けてトルクを検出するトル
クセンサにおいては、熱収縮チューブを用いてフレクス
プラインの円筒部全体を覆い、剥離防止の効果を得てい
た。しかし、この方法ではダイヤフラム部(ハーモニッ
クドライブ機構のフレクスプラインの円盤状底部)にお
いて剥離方向への押圧力が弱く、しかも材料劣化により
長期的には十分な効果を得られなかった。本発明はこの
ような問題に鑑みたもので、減速機溝等のトルク伝達部
材に直接接着される磁性体薄帯および平板状コイルの接
着部の剥離を防止して長期間の使用によっても正確なト
ルク検出ができるトルクセンサを提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】このような目的
達成のため、本発明に係るトルクセンサは、弾性体の表
面に周方向に延びて接着され、この弾性体の弾性変形に
応じてその磁気特性が変化する第一磁性体層と、この第
一磁性体層上に重ねて配設され、磁気特性の変化を検出
する平板状コイルと、この平板状コイルを覆って配設さ
れた第二磁性体層と、この第二磁性体層に重ねて配設さ
れ、第一磁性体層、平板状コイル、及び第二磁性体層に
押圧力を加える押圧部材とから構成される。
【0008】このような構成のトルクセンサは、減速機
構等のトルク伝達部材の側面若しくは外周面に周方向に
延びて第一磁性体層を接着して取り付けられる。接着は
一般に高強度で耐熱性に優れたエポキシ系樹脂又は嫌気
性の接着剤にて行われているが、せん断方向に比較する
と剥離方向の強度が少し弱いという特性がある。特に、
このようなトルクセンサをハーモニックドライブ機構と
いった減速機構のフレクスプラインの表面に取り付けた
場合には、フレクスプラインが駆動時に大きく弾性変形
される部材であり、伝達部材の動作、変形によって剥離
する可能性がある。そこで、予め磁性体層及び平板状コ
イル等で構成されるトルクセンサをゴム或いはウレタン
のような弾性部材で押圧して剥離方向にかかる力を吸収
するように構成している。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好ましい実施
例について説明する。本発明に係るトルクセンサを備え
たハーモニックドライブ機構の一例を図1に示してい
る。この機構は、内歯サーキュラースプライン1aが形
成されたほぼ円筒状の支持ケース1とこの支持ケース1
に結合されたフランジカバー2とに囲まれた空間内に、
以下の部材をベアリング8a,8bにより回転自在に支
持して構成される。なお、これら支持ケース1およびフ
ランジカバー2は通常、固定保持される。ハーモニック
ドライブ機構は入力軸3の回転を非常に大きな減速比
(数十から百数十といった非常に大きな減速比)で減速
して出力軸13に伝達する機構であるが、この機構その
ものは従来から公知であるので、この機構自体の説明は
簡単に行う。
【0010】入力軸3はベアリング8aを介してフラン
ジカバー2により回転自在に支持されており、一端が外
方に突出し、他端に楕円盤カム5が結合されている。こ
の楕円盤カム5の外周に沿って複数の押圧ボール6aを
等間隔で配設してウェーブジェネレータ6が構成されて
いる。一方、出力軸13はベアリング8bを介して支持
ケース1により回転自在に支持されるとともに、一端が
支持ケース1の側面から外方に突出し、他端が支持ケー
ス2内に配設されたフレクスプライン10に結合されて
いる。
【0011】フレクスプライン10は、弾性材料から形
成された部材で、先端部に外歯フレクスプライン11を
有するとともに、この外歯フレクスプライン11と出力
軸13とを結合する円盤状底壁12aを有した薄肉円筒
状のカップリング部12を有して構成される。外歯フレ
クスプライン11の内周面に沿ってウェーブジェネレー
タ6が位置するとともに、この外歯フレクスプライン1
1は内歯サーキュラースプライン1aと噛合する位置に
ある。
【0012】ウェーブジェネレータ6において、楕円盤
カム5はその楕円形状に対応してボール6aを外周方向
に押し上げ、外歯フレクスプライン11は楕円形に弾性
変形される。このとき、外歯フレクスプライン11にお
ける楕円の長軸に対応する部分が最も外周側に押し出さ
れるように変形し、外歯フレクスプライン11は180
度離れた2箇所において内歯サーキュラースプライン1
aと噛合する。
【0013】以上の構成のハーモニックドライブ機構に
おいて、入力軸3が回転駆動されるとこれに結合された
ウェーブジェネレータ6(楕円盤カム5)が一緒に回転
され、外歯フレクスプライン11と内歯サーキュラース
プライン1aとの噛合位置がこの回転とともに回転移動
する。ここで、内歯サーキュラースプライン1aの歯数
に対して外歯フレクスプライン11の歯数が1〜数枚少
なく形成されており、上記のように入力軸3の回転に応
じて噛合位置が回転移動すると、入力軸3が1回転した
ときにフレクスプライン10はこの相違歯数分だけ回転
する。すなわち、入力軸3の一回転に対して出力軸13
は外歯フレクスプライン11の1〜数枚の歯数分しか回
転されず、非常に大きな減速比で回転が伝達される。
【0014】このハーモニックドライブ機構におけるフ
レクスプライン10の円盤状底壁12aの外側面に、こ
のフレクスプライン10を介して伝達されるトルクを検
出するトルクセンサ20が接着されて配設されている。
このトルクセンサ20の上には保護カバー27が取り付
けられている。なお、フレクスプライン10を保護カバ
ー27を外した状態で図2に示している。本例のトルク
センサ20は、図3に示すように、中央に開口を有する
ドーナッツ型円盤状に形成され、このトルクセンサ20
を構成する励磁コイルを励磁したり、検出コイルの誘導
起電力を検出したりする処理回路30がトルクセンサ2
0に接続されている。
【0015】このトルクセンサ20を本発明に係る構成
に従ってフレクスプライン10に取り付けた第一の実施
例を図6に示している。トルクセンサ20は、アモルフ
ァスシートもしくはアモルファス合金シートから形成さ
れた第1磁性体層22を有し、この第1磁性体層22は
接着剤21によりフレクスプライン10の円盤状底壁1
2aの外側面にしっかりと接着されている。この第1磁
性体層22の上には、励磁コイルパターンが形成された
励磁用プリント配線板23と、検出コイルパターンが形
成された検出用プリント配線板24とが重ねて配設さ
れ、この上に、アモルファスシートもしくはアモルファ
ス合金シートからなる第2磁性体層25a,25bが配
設されている。更に、その上には押圧部材26が当接
し、例えばロボットのアーム15及びボルト16によっ
てトルクセンサ20を垂直方向に押圧している。
【0016】第1磁性体層22は中央に円状開口を有し
た円盤状に形成して作られており、周方向に整列した複
数のスリットが2列にリング状に並んで形成されてい
る。励磁用プリント配線板23は絶縁材料性フレキシブ
ルプリント基板の表面に、内周側に位置するとともに時
計回り方向に形成された第1励磁コイルパターン23a
と、外周側に位置するとともに反時計回り方向に形成さ
れた第2励磁コイルパターン23bとが形成されて作ら
れている。なお、図6においてはコイルパターン23
a,23bを模式的に断面円形に示しているが、実際は
プリント基板の上に形成された導電材料パターンであ
る。
【0017】第1励磁コイルパターン23aの外周端と
第2励磁コイルパターン23bの内周端が接続されると
ともに、第1励磁コイルパターン23aの内周端と第2
励磁コイルパターン23bの外周端がそれぞれ励磁用コ
ネクタ部(図示せず)に接続されており、励磁用コネク
タ部以外のコイルパターンは絶縁コーティングされてい
る。励磁用コネクタ部は露出しており、これらコネクタ
部間に電流を流せば、第1および第2励磁コイルパター
ン23a,23bを流れる電流により、図6に矢印P,
Qで示す磁界が発生する。このとき、両コイルパターン
23a,23bに流す電流が反対なので、両磁界P,Q
も反対方向の磁界となる。
【0018】検出用プリント配線板24も励磁用プリン
ト配線板23と同様に、絶縁材料性フレキシブルプリン
ト基板の表面に、内周側に位置して形成された第1検出
コイルパターン24aと、外周側に位置して形成された
第2検出コイルパターン24bとによって作られてい
る。上記両プリント配線板23、24が第一磁性体層2
2の上に重ねられた状態で、第一励磁パターン23a及
び第一検出パターン24aは共に内周側スリットの上に
重なり、第二励磁コイルパターン23b及び第二検出パ
ターン24bは共に外周側スリットの上に重なる。
【0019】また、内周側に位置する第二磁性体層25
aは第一励磁コイルパターン23a及び第一検出パター
ン24aを覆うリング状に形成され、これらの上に重ね
て取り付けられる。同様に外周側に位置する第二磁性体
層25bは第二励磁コイルパターン23b及び第二検出
パターン24bを覆うリング状に形成され、これらの上
に取り付けられる。これら第2磁性体層25a,25b
は励磁用コネクタ部間に電流を流して図6に示す磁界
P,Qを発生されるとき磁束の通路としてヨーク部材の
役目を果たし、第一および第二励磁コイルパターン23
a,23bの周りに磁界P,Qを明瞭に発生させる。
【0020】第1磁性体層22はフレクスプライン10
の円盤状底壁12aの外側面に接着されているため、フ
レクスプライン10を介してトルク伝達がなされるとき
にフレクスプライン10がこのトルクを受けて弾性変形
すると、第1磁性体層22も一緒に変形し、この変形に
より第1磁性体層22の磁気特性が変化して透磁率が変
化する。このように透磁率が変化すると、磁界P,Qの
強度が変化するので、第1および第2検出コイルパター
ン24a,24bに生じる誘導起電力の変化をコネクタ
部から取り出して処理回路30によって検出すれば、透
磁率の変化を検出することができる。このようにして検
出した透磁率の変化はフレクスプライン10の弾性変形
に比例するため、この透磁率の変化に基づいてフレクス
プライン10を介して伝達されるトルクを演算して求め
ることができる。
【0021】図4は以上に説明したハーモニックドライ
ブ機構が実際のロボット等のアームに取り付けられてい
る状態の概略を示すものである。ハーモニックドライブ
機構の支持ケース1は取付アーム16に直接固着されて
いる。入力軸3が直接モータに接続されて回転駆動され
るとこれに同期してウェーブジェネレータ6が回転し、
非常に大きな減速比で出力軸13に回転が伝達される。
この出力軸13はモータが固着されている取付アーム1
6の内側側面とは反対側の外側側面に突出しており、そ
の軸に一面を取付アーム16の前記外側側面に当接して
可動アーム15が挿着されている。従って、出力軸13
が回転するとそれに従って可動アーム15が矢印の方向
にゆっくりと回転運動することができる。
【0022】ところで、このハーモニックドライブ機構
のフレクスプライン10は入力軸3の回転に同期して回
転するウェーブジェネレータ6により楕円形状に弾性変
形されるため、接着剤21によってフレクスプライン1
0に接着された第1磁性体層22や励磁用及び検出用の
プリント配線板23、24等がこの弾性変形の影響によ
って剥離する場合がある。第5図はその様子を示したも
のである。
【0023】ウェーブジェネレータ6の楕円板カム5の
長軸が図5の横軸方向にきた場合には横軸方向のフレク
ススプライン10のうち、薄肉円筒状のカップリング部
12が拡張し、その円盤状底部12aにおいて内側への
曲げモーメントが働いてトルクセンサ20の内側円周部
に剥離方向への力が生じると同時に、縦軸方向において
は前記カップリング部12が圧縮されてその円盤状底部
12aに外側への曲げモーメントが働き、トルクセンサ
20の外側円周部に剥離方向への力が生じる。そして、
この変形がウェーブジェネレータ6の回転と共に周期的
に生じ、長期間の使用によって剥離が生じる場合があ
る。
【0024】本願発明に係るトルクセンサ20はフレク
スプライン10の弾性変形によって生ずる第一磁性体層
22の変形を検出して伝達トルクを算出するものである
から、第一磁性体層等の剥離はそのままトルク検出を不
可能にする。このため、本発明の第一の実施例では図6
に示すような構成を採用している。この実施例ではトル
クセンサ20の第二磁性体層22の外側に当接して押圧
部材26を配接し、フレクスプライン10の円盤状底壁
12aと可動アーム15とによってトルク検出部分22
〜24及び当該押圧部材26を挟み込み、ボルト18の
締付力によって押圧力を与えている。本実施例では可動
アーム15がハーモニックドライブ機構の取付部材とし
ての役割を果たしており、この取付部材を利用して押圧
力を得る場合の実施例である。なお、可動アーム15に
は押圧部材26の形状に対応してこの字型切り欠きを設
け、ここに押圧部材26をはめ込んでフレクスプライン
10の円盤状底壁12aの直径方向へかかる力によるズ
レも防止している。
【0025】押圧部材26は一般にゴム又はウレタン等
の弾性部材により構成し、可動アーム15によってかけ
られる圧縮力がフレクスプライン10の円盤状底壁12
aの変形によっても零にならないようにすることが好ま
しい。但し、押圧部材26は弾性部材に限られるもので
はない。また、可動アーム15とフレクスプライン10
の円盤部底壁12aには相対する位置にねじ孔が切られ
ており、ボルト18によって可動アーム15を支持する
と共に押圧部材26に圧縮力を与えている。
【0026】本発明の第二の実施例を図7に示す。図7
ではハーモニックドライブ機構の取付部材である可動ア
ーム15と押圧部材26の間に押圧固定部材17を設け
ている。フレクスプライン10、押圧固定部材17が実
際に可動アーム15に装着されるときには可動アーム1
5のねじ孔に対向する位置に貫通した一本のねじ孔がフ
レクスプライン10、押圧固定部材17にも設けられて
いて、ボルト18をフレクスプライン10の円筒状カッ
プリング部12の内部より挿入して可動アーム15に固
着する。 これによって押圧固定部材17は可動アーム
15より押圧力を受け、ボルト18の締付力で押圧部材
26を押圧すると同時に、ボルト18によってハーモニ
ックドライブ機構を可動アーム15に固着させている。
【0027】なお、第一の実施例においては励磁コイプ
リント配線板23と検出コイルプリント配線板24とを
二枚重ねて配設し、相互誘導起電力を検出する場合の構
成を示したが、トルクセンサ20は自己誘導作用を利用
してトルク検出を行うことも可能であり、本実施例では
第一磁性体層22と第二磁性体層25との間に一枚のプ
リント配線板234のみが配設された構成によって示し
ている。
【0028】本発明のトルクセンサに係る第三の実施例
を図8に示す。ハーモニックドライブ機構の支持ケース
1は取付アーム16に固設されており、この取付アーム
16には回転軸を出力軸13と同じくして回転自在に取
り付けられた可動アーム15が嵌挿されている。一方こ
のハーモニックドライブ機構におけるフレクスプライン
10の円盤状底壁12aの外壁面にこのフレクスプライ
ン10を介して伝達されるトルクを検出するトルクセン
サ20が接着されて配設されている。さらにそれに重ね
て押圧部材26がトルクセンサ20に当接して配され、
その上からトルクセンサ20及び押圧部材26を包み込
んでフレクスプライン10を覆い被せるように、有底円
筒状をした弾性体による保護部材27が配設されてい
る。
【0029】保護部材27の底部外側面は前述の可動ア
ーム15に当接しており、トルクセンサ20はちょうど
フレクスプライン10の円盤状底壁12aと可動アーム
15の間に挟まれて配設されている。従って、フレクス
プライン10と可動アーム15をボルト18で締め付け
ることによって保護部材27に押圧力を与えることがで
きトルクセンサ20の剥離を防止することができると同
時にトルクセンサ20を塵埃から保護することができ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、ハーモニックドライブ機構のフレクスプラインの
ような弾性体の表面に周方向に延びて接着され、この弾
性体の弾性変形に応じてトルクの変動を算出するトルク
センサであっても、フレクスプラインの動作、変形によ
ってトルクセンサがフレクスプラインより剥離すること
がなく、長期間に渡って安定したトルク検出を行うこと
ができる。しかも、トルクセンサの第二磁性体層とアー
ム若しくは押圧固定部材との間に配設して、これらアー
ム等をボルト等によって締め付けるだけでよく、簡単に
取り付けることができる。また、移動ロボットのように
衝撃が加わりやすい関節部に用いても剥離することなく
使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハーモニックドライブ機構の一例を示した斜視
図である。
【図2】フレクスプラインの斜視図である。
【図3】トルクセンサと処理回路を示す参考図である。
【図4】ハーモニックドライブ機構がアーム等に取り付
けられている状態を示す概略図である。
【図5】トルクセンサがフレクスプラインから剥離する
原因の説明図である。
【図6】本願発明に係るトルクセンサの第一の実施例を
示す断面図である。
【図7】本願発明に係るトルクセンサの第二の実施例を
示す断面図である。
【図8】本願発明に係るトルクセンサの第三の実施例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持ケース 3 入力軸 6 ウェーブジェネレータ 10 フレクスプライン 11 外歯フレクスプライン 13 出力軸 15 可動アーム 16 取付アーム 17 押圧固定部材 20 トルクセンサ 21 接着剤 22 第一磁性体層 23 励磁用プリント配線板 24 検出用プリント配線板 25 第二磁性体層 26 押圧部材 27 保護部材 30 処理回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルク伝達可能でこのトルクを受けて弾性
    変形する弾性体の表面に設けられ、前記トルクを検出す
    るトルクセンサであって、 前記弾性体の表面に周方向に延びて接着され前記弾性体
    の弾性変形に応じてその磁気特性が変化する第一磁性体
    層と、この第一磁性体層上に重ねて配設され前記磁気特
    性の変化を検出する平板状コイルと、このコイルを覆っ
    て配設された第2磁性体層と、この第二磁性体層上に重
    ねて配設され、前記第一磁性体層、平板状コイル及び第
    二磁性体層に押圧力を加える押圧部材とからなることを
    特徴とするトルクセンサ。
  2. 【請求項2】前記押圧部材をゴム又はウレタン等の弾性
    体によって構成したことを特徴とする請求項1に記載の
    トルクセンサ。
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