JP3574171B2 - 弁装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の流量方向制御弁を備えた弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の弁装置に、本出願人の出願に係る特願平2−229131号に記載のものがある。
すなわち、各流量方向制御弁は、弁孔内に、中立位置から一方への移動で供給通路と一方の出力通路間、戻り通路と他方の出力通路間を、また中立位置から他方への移動で供給通路と他方の出力通路間、戻り通路と一方の出力通路間をそれぞれ通じさせるよう、軸方向へ移動自在に主弁体を収容した主弁本体を有し、この主弁体の両端に、主弁体を中立位置に保持させるようばね力を付与する復帰ばねを収容するパイロット室を設けた主弁と、これらパイロット室を圧力制御する電磁操作式のリリーフ弁としたパイロット弁とを備えている。そして、これら主弁とパイロット弁を一体的に結合し、パイロット弁により両パイロット室間に圧力差を生じさせ、この圧力差による主弁体押圧力と復帰ばねのばね力との平衡位置へ主弁体を中立位置から移動させて、供給通路、戻り通路と各出力通路間を主弁体の移動に応じた開度で通じさせるようにしており、このような流量方向制御弁の複数を、その主弁本体を接合して一体的に結合し、さらに一体結合した各主弁本体には、各流量方向制御弁で共通となる、供給路と戻り路が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このものでは、主弁とパイロット弁とが、直接一体的に結合されているので、主弁本体にパイロット弁へ圧力液体を供給するための通路や、パイロット弁からの排出液体をドレンするための通路を設けなくてはならず、主弁本体の構成が複雑となって高価なものとなる問題点があった。
本発明は、パイロット弁への供給のための通路やパイロット弁からのドレンのための通路が主弁本体には不要となるようにして、このような問題点を解決する弁装置を実現しようとするものである。
【0004】
このため、本発明では、請求項1の弁装置は、各主弁本体の下面に供給通路、戻り通路、2つの出力通路及び各パイロット室にそれぞれ通じた2つのパイロット通路を開口させ、上面に主弁本体を積層設置する取付部を複数整列して形成するとともに、内部にはこの整列方向に供給路と戻り路を延在した基台を設け、各取付部には、主弁本体の供給通路、戻り通路をそれぞれ供給路、戻り路に接続する供給通路、戻り通路が開口形成されるとともに、主弁本体の各出力通路を、基台の上面以外の面に開口形成した2つの出力ポートへそれぞれ接続する2つの出力通路が各取付部に開口形成され、基台には供給路から減圧弁を介し分岐するパイロット供給路が、各取付部の両端側に位置して各取付部の整列方向にそれぞれ延在形成され、各取付部に対してそれぞれ2つのパイロット弁が、取付部整列方向に沿った基台の両端面からソレノイドをそれぞれ外に突出状に配置して、主弁とは分離状態で基台に組み付けられており、パイロット弁の入口ポートをパイロット供給路に接続するパイロット入口路と、パイロット弁の排出ポートをドレンへ接続するパイロット排出路と、パイロット弁の出口ポートを主弁本体のパイロット通路に接続するよう取付部に開口するパイロット出口路とを、各取付部における各パイロット弁のために基台に設け、各パイロット弁がソレノイドへの通電値に応じた圧力をパイロット出口路へ出力するようにした。
【0005】
また、請求項2の弁装置では、このような請求項1に記載の弁装置に付加して、弁孔に軸方向に移動自在に収容され、その両端に形成されるパイロット室の圧力差に応じて2つの出力通路と供給通路、戻り通路との間を切換接続するよう軸方向に移動する主弁体を有し、これら2つの出力通路、供給通路、戻り通路及び各パイロット室に通じるパイロット通路を、取付部の2つの出力通路、供給通路、戻り通路及びパイロット出力路にそれぞれ接続するよう、下面に開口せしめた切換弁本体を基台の少なくとも1つの取付部に積層し、この切換弁本体を積層した取付部に対するパイロット弁を、ソレノイドが、各取付部の整列方向に沿った基台の両端面から外へ突出状に配置して基台に組み付けられた、パイロット出口ポートをパイロット入口ポートとパイロット排出ポートに切換接続する3ポート2位置形の電磁切換弁とするよう構成した。
【0006】
【作用】
請求項1の弁装置では、流量方向制御弁の主弁体を移動させるパイロット室への液圧は、基台に組み付けられたパイロット弁からソレノイドへの通電値に応じた圧力で、基台のパイロット出口路、主弁本体のパイロット通路をへてパイロット室へ導かれる。
そして、パイロット弁への供給のためのパイロット供給路、パイロット入口路や、パイロット弁からの排出のためのパイロット排出路は基台に設けられ、主弁本体には、パイロット通路を必要とするにすぎず、このようなパイロット弁の供給、排出のための通路は不要となる。
【0007】
また、請求項2の弁装置では、流量方向制御弁の主弁体を移動させるパイロット室への液圧は、上記同様、基台に組み付けられたパイロット弁から、基台のパイロット出力路、主弁本体のパイロット通路をへてパイロット室へ導かれる。また、切換弁本体のパイロット室も、基台に組み付けられている電磁切換弁の作動に応じ、基台のパイロット出口路、切換弁本体のパイロット通路を介し圧力液体が導入、排出され、これに伴って主弁体が移動し切換弁作用が得られる。
そして、切換弁本体においても、流量方向制御弁の主弁本体同様、パイロット供給路、パイロット入口路や、パイロット排出路は基台に設けられて不要であり、パイロット通路を必要とするにすぎず、このような切換弁と流量方向制御弁を共通の基台に備えた弁装置が形成される。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面により説明する。
図1から図5において、1は基台である。基台1は、長手方向直角断面形状が凸字状で、その上面2には、長手方向に沿って3つの取付部3A、3B、3Cが設けられている。4は図示略の液圧源に接続される供給路、5は同じく図示略の大気圧状態にあるタンクへ接続される戻り路であり、これらは、基台1を長手方向に貫通するよう形成されて、その一端側で閉止されるとともに、他端側で配管接続できるようになっている。
【0009】
6A、6Bは、基台1のそれぞれ長手方向に沿う端面寄りの位置で、長手方向に延びるよう、基台1に設けたパイロット供給路であり、これらパイロット供給路6A、6Bは、供給路4から減圧弁7を介し分岐している。減圧弁7は、図5に示すように、基台1の上面2に開口するよう設けた設置孔7Aに設置するスリーブ7B内に収容の弁体7Cにより、供給路4から入口ポート7Fへ導く圧液を、弁体7Cを押圧するばね7Eのばね力に基づく設定圧力に減圧して出口ポート7Gより前記パイロット供給路6A、6Bへ供給するようになっており、ばね7Eを設置したばね室7Hは、戻り路5へドレンされている。
【0010】
各取付部3A、3B、3Cには、それぞれ、流量方向制御弁の主弁9が積層されるとともに、各取付部3A、3B、3Cに対しそれぞれ2つの、流量方向制御弁のパイロット弁を構成する電磁操作式のリリーフ弁10と、出力ポート11、12とが、基台1に設けてある。なお、取付部3Cにおいては、取付部3Cと主弁9との間に、出力通路の一方に逆止め弁付きのカウンタバランス弁13を介在したモジューラスタック式の弁構成体14が介装されている。
【0011】
各主弁9は、同一のものであり、図3を参照して詳細を述べると、15は、弁孔16を貫通形成した主弁本体で、この弁孔16には、中央に供給通路17が、そしてその両側に出力通路18、19が、さらにこれら出力通路18、19の両側に戻り通路20、21が連通し、そして、これら供給通路17、出力通路18、19、戻り通路20、21は、主弁本体15の下面に開口されている。
22は、弁孔16内に、軸方向へ移動自在に収容されたスプール状の主弁体で、主弁体22と、弁孔16の両端を閉じた端蓋23、24との間には、それぞれパイロット室25、26が形成されている。27、28は、それぞればね受け29、30を介し、主弁体22を図3に示す中立位置へ保つようばね力を作用する復帰ばねであり、前記パイロット室25、26に設置されている。
【0012】
そして、主弁体22は、2つの端部ランド22A、22Bと、両端にテーパを付した中央ランド22Cを有し、中立位置では、出力通路18、19の、供給通路17及び戻り通路20、21との連通を断っているが、図3で、中立位置から右へ移動すると、この移動量に応じた流通面積、すなわち開度で、中央ランド22Cにより供給通路17と出力通路18を、そして端部ランド22Bにより出力通路19と戻り通路21を、それぞれ連通し、また中立位置から左へ移動すると、この移動量に応じた開度で、中央ランド22Cにより供給通路17と出力通路19を、そして端部ランド22Aにより出力通路18と戻り通路20を、それぞれ連通するようになっている。
そして、いずれの方向への主弁体22の移動においても、テーパ付きの中央ランド22Cで得られる供給通路17と出力通路19あるいは18間の開度が、端部ランド22A、22Bで得られる出力通路19と戻り通路21間あるいは出力通路18と戻り通路20間の開度より小さくて、実質的にメータインの絞り作用が得られるようになっている。
【0013】
31、32は、各パイロット室25、26に通じるよう主弁本体15に設けたパイロット通路で、前記各通路17、18、19、20、21同様に、主弁本体15の下面に開口している。
図4に示すように、各取付部3A、3B、3Cには、基台1に設けた供給路4に通じる供給通路33、戻り路5に通じる戻り通路34、35、出力ポート11に通じる出力通路37、出力ポート12に通じる出力通路38及び、2つのパイロット出口路39、40が開口するとともに、これらの上に積層する主弁9等を取り付ける、図示略のボルトのためのねじ孔41が設けてある。なお、出力ポート11、12は、基台1の取付部3A、3B、3Cの整列方向に沿った下方端面1Aに開口している。そして、これら基台1側の供給通路33、出力通路38、39、戻り通路34、35、パイロット出口路39、40は、主弁本体15下面に開口する供給通路17、出力通路18、19、戻り通路20、21、パイロット通路31、32にそれぞれ連通するよう、取付面3A、3B、3Cでの開口配置を、主弁本体15下面での開口配置に一致させている。
【0014】
各リリーフ弁10について説明すると、42A、42Bは、取付部3A、3B、3Cのそれぞれ1つに対応して、基台1の上方端面1Bと1Cに開口形成した、リリーフ弁10のための設置孔である。各設置孔42A、42Bには、リリーフ弁10の弁本体部43が挿入されるとともに、その開口側にソレノイド44が螺着され、これにより、ソレノイド44は、両上方端面1B、1Cから外へ突出するよう基台1に設置されている。
弁本体部43は、入口ポートとなる環状溝43Aと、出口ポートとなる環状溝43Bと、設置孔42A、42B内端で排出ポートを形成するよう内端面に形成した凹部43Cを有するとともに、外端縁を弁座45として環状溝43Bに通じた中心孔43Dと、環状溝43Aを中心孔43Dに通じる絞り孔46を有し、さらに弁座45を流通する液体を凹部43Cへ導く通孔43Eを有している。
【0015】
そして、上方端面1Bに開口する設置孔42Aの内面には、パイロット供給路6Aを環状溝43Aに通じさせるためのパイロット入口路45Aと、凹部43Cをドレンのため戻り通路35に通じさせるパイロット排出路46Aがそれぞれ開口形成されるとともに、前記パイロット出口路40が、環状溝43Bに通じるよう開口している。
また、上方端面1Cに開口する設置孔42Bの内面にも、パイロット供給路6Bを環状溝43Aに通じさせるためのパイロット入口路45Bと、凹部43Cをドレンのため戻り通路34に通じさせるパイロット排出路46Bがそれぞれ開口形成されるとともに、パイロット出口路39が、環状溝43Bに通じるよう開口している。
各弁本体部43の弁座45には、ソレノイド44のコイル44Aへの通電により、固定鉄心44Bへ吸引される可動鉄心44Cにより、押し棒44Dを介しポペット状の弁体47が着座方向へ押圧されるようになっている。
【0016】
なお、取付部3Cにおいては、周知の如くモジューラスタック式の弁構成体14の供給通路48、出力通路49、50、戻り通路51、52、パイロット通路53、54により、主弁本体15下面の供給通路17、出力通路18、19、戻り通路20、21、パイロット通路31、32が、取付部3Cにおける供給通路33、出力通路37、38、戻り通路34、35、パイロット出口路39、40にそれぞれ通じるようになっている。
【0017】
次にこの実施例での作動を説明する。
今、供給路4を液圧源に、戻り路5をタンクに、そして、出力ポート11、12の各組を、それぞれ図示しないアクチュエータに接続したとする。各リリーフ弁10は、そのソレノイド44のコイル44Aに通電しない状態では、弁体47への押圧力は生じないので、絞り孔46より中心孔43Dへ導かれる圧液は、ほとんど圧力を生じることなく通孔43Eへ流出し、パイロット出口路39、40には、いずれも大気圧程度の圧力しか生じなくて、実質的に圧力が生じない。このため、各主弁9における主弁体22は、パイロット室25、26にいずれも圧力が生じないので復帰ばね27、28により中立位置に保たれ、各アクチュエータは停止状態にある。
【0018】
この状態から、いずれかの取付部3A、3B、3C、例えば取付部3Aにおける、設置孔42A側のリリーフ弁10のソレノイド44に、そのコイル44Aへ所定の電流を通電すると、可動鉄心44Cには通電値に応じた固定鉄心44Bへの吸引力が作用し、この力によって弁体47は着座方向に押圧される。このため、絞り孔46から中心孔43Dへ導かれる圧液は、弁座45を開いて通孔43Eへ流出する際、この押圧力に相当した圧力を生じ、この圧力が、パイロット出口路40をへて、取付部3Aに積層した主弁9のパイロット室26に導かれる。
一方、この主弁9のパイロット室25は圧力が生じていないので、主弁体22は、パイロット室25に設けた復帰ばね27のばね力と、パイロット室26の圧力作用による押圧力とが平衡するまで図3で左方に移動する。
【0019】
これにより、この主弁9では、供給通路17と出力通路19間、及び出力通路18と戻り通路20間が、主弁体22の移動量に応じた開度で連通する。そして、供給通路17と出力通路19間の開度の方が出力通路18と戻り通路20間の開度より小さいので、取付部3Aに対応した出力ポート11、12に接続のアクチュエータは、メータインの絞り作用のもとに供給通路17と出力通路19間の開度に応じた供給流量を受けつつ一方向に作動する。
そして、前記コイル44Aへ通電する電流を変えれば、これに応じて吸引力が変化するので、パイロット室26に導く圧力が変化する。このため主弁体22の移動量が変化し、前記供給通路17と出力通路19間の開度が変化して、アクチュエータへの供給流量が変わるので、アクチュエータの速度をコイル44Aへの電流値に応じて変化できる。
【0020】
また、この取付部3Aにおける設置孔43B側のリリーフ弁10を、そのソレノイド44のコイル44Aに通電し、設置孔43A側のソレノイド44を非通電とすると、この設置孔43A側のリリーフ弁10では、パイロット出口路40への出力圧が大気圧程度となって実質的に生じなく、これに対し設置孔43B側のリリーフ弁10により、前記同様、パイロット出口路39へ通電値に応じた圧力が出力される。
このため、この圧力がパイロット室25へ導かれる取付部3Aにおける主弁9の主弁体22は、パイロット室25の圧力の作用による押圧力と復帰ばね28のばね力とが平衡するまで中立位置から図3において右方へ移動して、前記とは逆に、出力通路18を供給通路17に、出力通路19を戻り通路21に、移動量に応じた開度で通じさせて、出力通路18と供給通路17間にその開度に応じたメータインの絞りが形成される。これにより、取付部3Aに対応した出力ポート11、12に接続のアクチュエータは、前記とは逆方向に通電値に応じた供給流量を受けて作動する。そして、通電値の変更により、前記同様、アクチュエータの速度を変化できる。
【0021】
さらに、取付部3Bにおける、どちらかのリリーフ弁10のソレノイド44を通電操作することで、この取付部3Bに積層した主弁9を、また、取付部3Cにおけるどちらかのリリーフ弁10のソレノイド44を通電操作することで、この取付部3Cに積層した主弁9を、それぞれ作動でき、これにより、出力ポート11、12の各組に接続のアクチュエータを同時に、あるいは単独に、どちらかの方向へ適宜な速度で作動できる。
【0022】
そして、このようなアクチュエータの作動に伴い、供給路4の圧力が変化しても、各パイロット供給路6A、6Bへの圧液は、供給路4から減圧弁7をへて一定圧力に制御されるので、各リリーフ弁10から各主弁9のパイロット室25あるいは26へ出力される圧力が、このような供給路4の圧力変化により変化してしまうことが防止され、ソレノイド44へに通電により、主弁体22が正確に位置決めできる。
【0023】
また、リリーフ弁10は基台1に設けるので、取付部3A、3B、3Cに積層する主弁9では、主弁本体15に、リリーフ弁10のためのパイロット供給路6A、6Bや、パイロット入口路45A、45B、パイロット排出路46A、46Bを設けなくてもよく、主弁本体15が小形状となるとともに、構成が簡単で製作が容易になり、弁装置が廉価に製作できることとなる。
そして、リリーフ弁10を基台1に設けるので、従来例のように主弁9と一体的に設ける場合のように主弁体22軸方向での寸法が大きくならず、小形状の弁装置が得られるとともに、弁構成体14の如く、モジューラスタック式の弁構成体を主弁9の下に配置できて、各種液圧回路をコンパクトに一体形成できる。
なお、この実施例では、出力通路50に逆止め弁付きのカウンタバランス弁13を設置した弁構成体14を示したが、必要に応じて、パイロット操作逆止め弁等、適宜な各種の弁を設置したモジューラスタック式の弁構成体を適宜数用いることができるし、各主弁9は中立位置でオールポートブロックとなるものを示したが、例えば、供給通路を閉止して、両出力通路を戻り通路に通じされる等、主弁の中立位置の態様は、種々のものを選択できることは、いうまでもない。
【0024】
図6、図7は、リリーフ弁10を変更した例を示す。先の実施例との相違点を説明すると、押し棒44D先端に形成された弁体47は、可動鉄心44Cに作用するばね50のばね力により着座方向に押圧され、コイル44A通電時に固定鉄心44Bへ吸引される可動鉄心44Cへの吸引力は、このばね50のばね力とは逆方向に作用するようになっている。
そして、ばね50は、減圧弁7の設定圧力より若干大きな圧力に相当する力で弁体47を着座させるよう、そのばね力が調整されている。
【0025】
このため、このリリーフ弁10では、コイル44Aに通電しないとき、弁体47は弁座に着座したままで、減圧弁7の設定圧力に相当した圧力が、出力ポートである環状溝43Bから、パイロット出口路39あるいは40へ出力する。そして、ソレノイド44のコイル44Aに通電すると、吸引力がばね50のばね力を打ち消す方向へ作用するので、通電値の増大に伴う吸引力の増大に応じ、漸次小さくなる圧力が、環状溝43Bへ出力する。
【0026】
このようなリリーフ弁10を用いると、主弁9の主弁体22の中立位置は、各リリーフ弁10のソレノイド44を非通電として、そのパイロット室25、26へ、ともに減圧弁の設定圧力に相当した圧力を生じさせるようにして、得ることができる。そして、一方のリリーフ弁10は非通電としたまま、他方のリリーフ弁10のソレノイド44へ通電することにより、主弁9のパイロット室25、26間に圧力差を生じさせ、この圧力差に基づく押圧力と、復帰ばね27あるいは28のばね力との平衡位置へと主弁体22を移動させるのである。
【0027】
そしてこの例のリリーフ弁10を用いる場合には、ソレノイド44の非通電の際には、リリーフ弁10をへて液体が流れないので、主弁体22を中立位置に保つ時間が長い使用においては、圧力液体の消費が少なく、経済的となる。
【0028】
図8、図9は、別の実施例を示す。図1から図5までのものとの相違を述べると、この実施例では、取付部3Cにおけるパイロット弁51、51を3ポート式の電磁切換弁として、取付部3Cに積層する主弁9を単なるパイロット操作式の切換弁として用いており、その主弁本体15が切換弁本体を形成するようにしている。なお、この主弁9は図1から図5での先の実施例の場合と同じであり、主弁9については先の実施例を参照して説明する。
これらパイロット弁を、上方端面1B側に設けたパイロット弁51で代表して図9で説明すると、52はスリーブで、入口ポート51Aと出口ポート51Bとを有して設置孔42Aに収容されている。スリーブ52には、スリーブ52の内方を排出ポート51Cとするようスプール状の弁体53が収容されてばね54により、出口ポート51Bを入口ポート51Aと遮断して排出ポート51Cに連通するノーマル位置へと弁体53が押圧されている。そして、ソレノイド44のコイル44Aへの通電で、固定鉄心44Bに吸引される可動鉄心44Cにより、押し棒44Dを介し、弁体53が内方へと、作動位置へ移動されて、出口ポート51Bを排出ポート51Cと遮断して入口ポート51Aに連通させるようにしている。
【0029】
そして、この実施例においては、取付部3C上の主弁9は、そのパイロット弁51がともにノーマル位置の状態あるとき、図示中立状態となっている。
この状態より、上方端面1B側のパイロット弁51がソレノイド44への通電で作動位置に切換えられると、パイロット室26へパイロット出口路40より圧液が導入されて主弁体22が左方へフルストロークするまで移動して供給通路17と出力通路19、そして出力通路18と戻り通路20が連通される。また、中立状態より、上方端面1C側のパイロット弁51が作動位置に切換えられると、パイロット室25へパイロット出口路39よりの圧液が導入されて主弁体22が、右方へフルストロークするまで移動して、供給通路17と出力通路18、そして出力通路19と戻り通路21が連通される。
【0030】
そして、この実施例では、図1から図5の実施例と同様な作用効果が得られるとともに、切換弁として用いる、取付部3C上の主弁9においても、パイロット弁51は基台1側にあり、パイロット弁51のためのパイロット供給路6A、6Bやパイロット入口路45A、45B、パイロット排出路46A、46Bは、この主弁9の主本体15に設けなくてよいものであるから、主弁9が小形状で簡単に構成でき、コンパクトな形状の切換弁と流量方向制御弁を備えた弁装置が得られる。
【0031】
【発明の効果】
このように、請求項1に記載の如く構成した弁装置によると、パイロット弁となるリリーフ弁への供給のためのパイロット供給路、パイロット入口路や、このリリーフ弁からの排出のためのパイロット排出路は基台に設けられて主弁にはその主弁本体にパイロット通路を必要とするにすぎないので、主弁本体が小形状になるとともに構成が簡単で製作が容易となり、弁装置が、廉価に製作できる。
そして、ソレノイドへの通電値に応じた圧力をパイロット出口路へ出力するリリーフ弁を基台に設けてあるので、主弁本体にリリーフ弁を直接設ける場合のように主弁体軸方向での寸法が大きくならず、小形状な弁装置が得られるし、基台に主弁を積層する構成としたので、モジューラスタック形の各種弁構成体を主弁と基台の間に介装することが可能となり、液圧回路をコンパクトに構成した弁装置を得ることができる。また、各パイロット供給路への圧液は、供給路から減圧弁をへて一定圧力に制御されるので、各リリーフ弁から各主弁のパイロット室へ出力される圧力が、供給路の圧力変化により変化してしまうことを防止できる。
【0032】
また、請求項2の如く構成した弁装置では、上記の特徴に加えて、流量方向制御弁と切換弁とを共通の基台に備えたコンパクトな弁装置を得ることができ、流量方向制御弁を備えた弁装置の適用範囲を一層広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す液圧回路図。
【図2】本発明の1実施例を示す正面図。
【図3】本発明の1実施例の要部を図4の線AAに沿う断面で示す拡大部分断面図。
【図4】本発明の1実施例における基台の拡大部分平面図。
【図5】図4の線BBに沿う部分拡大断面図。
【図6】リリーフ弁の変更例を示す部分拡大断面図。
【図7】図6の構成をシンボルで示した図。
【図8】本発明の他の実施例を示す液圧回路図。
【図9】図8のものの要部を示す部分拡大断面図。
【符号の説明】
1 基台
2 上面
3A、3B、3C 取付部
4 供給路
5 戻り路
6A、6B パイロット供給路
9 主弁
10 リリーフ弁(パイロット弁)
11、12 出力ポート
15 主弁本体
16 弁孔
17 供給通路
18、19 出力通路
20、21 戻り通路
22 主弁体
25、26 パイロット室
27、28 復帰ばね
31、32 パイロット通路
33 供給通路
34、35 戻り通路
37、38 出力通路
39、40 パイロット出口路
43A 供給ポート
43B 出口ポート
43C 排出ポート
44 ソレノイド
45A、45B パイロット入口路
46A、46B パイロット排出路
51 電磁切換弁(パイロット弁)
51A 供給ポート
51B 出口ポート
51C 排出ポート

Claims (2)

  1. 弁孔内に、中立位置から一方への移動で供給通路と一方の出力通路間、戻り通路と他方の出力通路間を、また中立位置から他方への移動で供給通路と他方の出力通路間、戻り通路と一方の出力通路間をそれぞれ通じさせるよう、軸方向へ移動自在に主弁体を収容した主弁本体を有し、この主弁体の両端に、主弁体を中立位置に保持させるようばね力を付与する復帰ばねを収容するパイロット室を設けた主弁と、これらパイロット室を圧力制御する電磁操作式のリリーフ弁としたパイロット弁とを備え、パイロット弁により両パイロット室間に圧力差を生じさせ、この圧力差による主弁体押圧力と復帰ばねのばね力との平衡位置へ主弁体を中立位置から移動させて、供給通路、戻り通路と各出力通路間を主弁体の移動に応じた開度で通じさせるようにした流量方向制御弁を複数備える弁装置において、各主弁本体の下面に供給通路、戻り通路、2つの出力通路及び各パイロット室にそれぞれ通じた2つのパイロット通路を開口させ、上面に主弁本体を積層設置する取付部を複数整列して形成するとともに、内部にはこの整列方向に供給路と戻り路を延在した基台を設け、各取付部には、主弁本体の供給通路、戻り通路をそれぞれ供給路、戻り路に接続する供給通路、戻り通路が開口形成されるとともに、主弁本体の各出力通路を、基台の上面以外の面に開口形成した2つの出力ポートへそれぞれ接続する2つの出力通路が各取付部に開口形成され、基台には供給路から減圧弁を介し分岐するパイロット供給路が、各取付部の両端側に位置して各取付部の整列方向にそれぞれ延在形成され、各取付部に対してそれぞれ2つのパイロット弁が、取付部整列方向に沿った基台の両端面からソレノイドをそれぞれ外に突出状に配置して、主弁とは分離状態で基台に組み付けられており、パイロット弁の入口ポートをパイロット供給路に接続するパイロット入口路と、パイロット弁の排出ポートをドレンへ接続するパイロット排出路と、パイロット弁の出口ポートを主弁本体のパイロット通路に接続するよう取付部に開口するパイロット出口路とを、各取付部における各パイロット弁のために基台に設け、各パイロット弁がソレノイドへの通電値に応じた圧力をパイロット出口路へ出力して成る弁装置。
  2. 弁孔に軸方向に移動自在に収容され、その両端に形成されるパイロット室の圧力差に応じて2つの出力通路と供給通路、戻り通路との間を切換接続するよう軸方向に移動する主弁体を有し、これら2つの出力通路、供給通路、戻り通路及び各パイロット室に通じるパイロット通路を、取付部の2つの出力通路、供給通路、戻り通路及びパイロット出口路にそれぞれ接続するよう、下面に開口せしめた切換弁本体を基台の少なくとも1つの取付部に積層し、この切換弁本体を積層した取付部に対するパイロット弁を、ソレノイドが、各取付部の整列方向に沿った基台の両端面から外へ突出状に配置して基台に組み付けられた、パイロット出口ポートをパイロット入口ポートとパイロット排出ポートに切換接続する3ポート2位置形の電磁切換弁とした請求項1に記載の弁装置。
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